JP2005332578A - 貼り合せディスクのターンテーブル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 貼り合わせディスクをターンテーブルに載置する際に、ディスクのセンターホールの貼り合わせ部にできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることなく載置でき、はめ合い部にてディスクの芯出しができるターンテーブル装置を得る。
【解決手段】 ターンテーブル10のテーパ部15が規格内でずれて接着された貼り合わせディスク11においてもセンタホール6のエッジにあたらない角度で形成されており、また貼り合わせディスク11の貼り合わせ面14より下のセンタホール6にて位置決めを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 ターンテーブル10のテーパ部15が規格内でずれて接着された貼り合わせディスク11においてもセンタホール6のエッジにあたらない角度で形成されており、また貼り合わせディスク11の貼り合わせ面14より下のセンタホール6にて位置決めを行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、DVD(Digital Video Disc)などの貼り合せディスクに関する。
図17は、例えば特開平8−7425号公報に示された従来のターンテーブルを示す断面図である。図18はディスクの斜視図である。図において、1は情報の記録媒体であるディスク、2は上記ディスク1を載置するターンテーブル、3は上記載置されたディスク1を上記ターンテーブル2との間で挟持するためのクランパ、4は上記ターンテーブルに圧入または接着固着し回転駆動を伝達するモータシャフト、5は上記ディスク1のセンターホール6との位置決めを行なうはめ合い部、100はスピンドルモータであり、スピンドルモータ100の駆動力によりディスク1は位置ずれを起こさず回転する。
このような従来のターンテーブル装置においては、DVDディスクのような2枚貼り合せディスクを載置すると、ディスクの貼り合せ面で起こるセンターホールの段差にターンテーブルのはめ合い部がひっかかりディスクがターンテーブルの載置面まで降りない危険性がある。また、貼り合せ面にできるバリにおいても同様に、ターンテーブルのはめ合い部がひっかかりディスクがターンテーブルの載置面まで降りない、または芯出しができないという問題がある。さらに、センターホールのディスク貼り合せ部に、ディスクの貼り合せに使用する接着剤の製造時の漏れ、高温時のにじみ出しが起こる可能性も有るといった問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、貼り合せディスクをターンテーブルに載置する際に、ディスクのセンターホール貼り合せ部にできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることなく載置でき、はめ合い部にてディスクの芯出しができるターンテーブル装置を得るものである。
また、第2の目的は、ターンテーブルに載置する際に、ディスクのセンターホール貼り合せ部にできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることなく載置でき、はめ合い部にてディスクの芯出しができる貼り合せディスクを得るものである。
さらに、第3の目的は、ディスクの貼り合せに使用する接着剤の製造時の漏れ、高温時のにじみ出し等がセンターホールの内周面側に起こらない貼り合せディスクを得るものである。
本発明に係るターンテーブル装置は、スピンドルモータに圧入または接着固着され、貼り合せディスクをディスク載置面に案内するテーパ部を有し、上記スピンドルモータの駆動力により上記ディスクと一体になって回転するターンテーブル装置において、上記貼り合せディスクのセンターホールとのはめ合い部が上記貼り合せディスクの貼り合せ面より低いスピンドルモータ側に設けられ、上記テーパ部の頂角範囲を下記の条件を満足するように設定したことを特徴とする。
条件1:上記センターホールと上記ターンテーブル装置の中心ずれd1を上記テーパ部の上記ディスク面側長さより小さくなるように上記テーパ部頂角2θの下限値を下式を満足するように設定する。
tanθ>d1/(m1−m2)
条件2:上記ディスクの貼り合せ段差と上記テーパ部とが干渉しないように上記テーパ部頂角2θの下限値を下式を満足するように設定する。
tanθ≧{(n1−n2)/n3}
条件3:上記テーパ部に沿って滑る力の成分が滑りを防ぐ摩擦成分より大きくなるように上記テーパ部頂角2θの上限値を下式を満足するように設定する。
tanθ<1/μ
但し、θ:上記テーパ部頂角の1/2、
m1:上記ディスク載置面と上記テーパ上面までの距離、
m2:上記ディスク載置面と上記はめ合せ部の上端までの距離、
n1:上記貼り合せディスクの貼り合せ段差、
n2:上記ディスクと上記はめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、
μ:上記貼り合せディスクと上記テーパ部との摩擦係数。
条件1:上記センターホールと上記ターンテーブル装置の中心ずれd1を上記テーパ部の上記ディスク面側長さより小さくなるように上記テーパ部頂角2θの下限値を下式を満足するように設定する。
tanθ>d1/(m1−m2)
条件2:上記ディスクの貼り合せ段差と上記テーパ部とが干渉しないように上記テーパ部頂角2θの下限値を下式を満足するように設定する。
tanθ≧{(n1−n2)/n3}
条件3:上記テーパ部に沿って滑る力の成分が滑りを防ぐ摩擦成分より大きくなるように上記テーパ部頂角2θの上限値を下式を満足するように設定する。
tanθ<1/μ
但し、θ:上記テーパ部頂角の1/2、
m1:上記ディスク載置面と上記テーパ上面までの距離、
m2:上記ディスク載置面と上記はめ合せ部の上端までの距離、
n1:上記貼り合せディスクの貼り合せ段差、
n2:上記ディスクと上記はめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、
μ:上記貼り合せディスクと上記テーパ部との摩擦係数。
さらに、上記テーパ部の頂角が30°から120°の範囲で設定されたものである。
また、スピンドルモータに圧入または接着固着され、上記貼り合せディスクを上記スピンドルモータの駆動力により回転駆動させるためのターンテーブル装置において、上記貼り合せディスクの貼り合せ面より下の上記センターホールの内周面にて位置決めを行なう芯出し手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る貼り合せディスクは、センターホールの貼り合せ面のエッジを取り除いたことを特徴とする。
さらに、上記エッジはR0.5以下であるものである。
また、センターホールに近接した貼り合せ面に接着溜まりを設けたものである。
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
本発明のターンテーブル装置においては、規格内でずれて接着された貼り合せディスクにおいて、センターホールのエッジに当たらない角度でターンテーブルのテーパ部が形成されており、またディスクの貼り合せ面より下のセンターホールにて位置決めを行なうことにより、ディスクのセンターホールにできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無くスムーズに貼り合せディスクが載置できる。
また、芯出し手段のディスクあたり面をディスクの貼り合せ面より下のセンターホール側面とすることにより、ディスクのセンターホールにできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無く、スムーズに貼り合せディスクが載置できる。
本発明の貼り合せディスクにおいては、貼り合せディスクのセンターホール貼り合せ部のエッジを取り除いた構成とすることにより、段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無くなり、スムーズに貼り合せディスクが載置できる。
また、貼り合せディスクのセンターホール近傍の貼り合せ面に接着剤溜まりを設けた構成とすることにより、センターホール側へのディスクの貼り合せに使用する接着剤の製造時の漏れ、高温時のにじみ出し等を防止でき、接着剤による他部品への貼り付き、汚れ等が防止できる。
本発明の実施の形態であるターンテーブル装置においては、貼り合せディスクのセンターホールに出来る貼り合せ部の段差に当たらない角度でターンテーブルのテーパ部が形成されており、またディスクの貼り合せ面より下のセンターホールにて位置決めを行なうため、ディスクのセンターホールにできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無い。
本発明の実施の形態であるターンテーブル装置においては、貼り合せディスクのセンターホールに出来る貼り合せ部の段差に当たらない角度でターンテーブルのテーパ部が形成されており、またディスクの貼り合せ面より下のセンターホールにて位置決めを行なうため、ディスクのセンターホールにできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無い。
また、芯出し手段のディスクあたり面をディスクの貼り合せ面より下のセンターホール側面としたので、貼り合せディスクをターンテーブルに載せようとしてもディスクの貼り合せ面より下のセンターホールにて位置決めを行なうため、ディスクのセンターホールにできた段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無い。
さらに、本発明の実施の形態である貼り合せディスクにおいては、貼り合せディスクのセンターホールの貼り合せ面の段差のエッジ部を取り除いた構成とすることにより、段差、またはばりにターンテーブルがひっかかることが無くなる。
また、貼り合せディスクのセンターホールに近接した貼り合せ面に接着剤溜まりを設けた構成とすることにより、ディスクの貼り合せに使用する接着剤のセンターホール側への製造時の漏れ、高温時のにじみ出し等を防止する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図において、4はモータシャフト、5ははめ合せ部、10は本発明のターンテーブル装置、11は貼り合せディスク、14は貼り合せ面、15はテーパ部、16はディスク載置面、50はセンターホール6の貼り合せ段差を示している。図2は本実施の形態1におけるターンテーブル装置10にディスクのセンターホール6にバリ12を持つ貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図3は、本実施の形態1におけるターンテーブル装置にディスクの貼り合せに使用した接着剤13がセンターホール6に漏れ出した貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。
本ターンテーブル装置は前述した従来のターンテーブルと同様にスピンドルモータ(図示せず)のモータシャフト4に圧入または接着固着され、貼り合せディスク11を上記スピンドルモータの駆動力によって回転させる。図において、1から6までは上記従来装置と同一のものであり、その説明を省略する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図において、4はモータシャフト、5ははめ合せ部、10は本発明のターンテーブル装置、11は貼り合せディスク、14は貼り合せ面、15はテーパ部、16はディスク載置面、50はセンターホール6の貼り合せ段差を示している。図2は本実施の形態1におけるターンテーブル装置10にディスクのセンターホール6にバリ12を持つ貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図3は、本実施の形態1におけるターンテーブル装置にディスクの貼り合せに使用した接着剤13がセンターホール6に漏れ出した貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。
本ターンテーブル装置は前述した従来のターンテーブルと同様にスピンドルモータ(図示せず)のモータシャフト4に圧入または接着固着され、貼り合せディスク11を上記スピンドルモータの駆動力によって回転させる。図において、1から6までは上記従来装置と同一のものであり、その説明を省略する。
本ターンテーブル装置は図1より明らかな如く、貼り合せ面14より下のスピンドルモータ(図示せず)側の位置にはめ合せ部5がある形状となっており、通常貼り合せディスク11のセンターホール6とはめ合せ部5は数十ミクロンのクリアランスをもつ。
図1において、貼り合せディスク11は通常ディスク規格内でずれて接着されており、貼り合せずれを有する上記ディスクをターンテーブル10に載置させる必要がある。テーパ部15は、規格内でずれて接着された貼り合せディスク11においてもセンターホール6のエッジに当たらないような角度で形成されている。
ここで、テーパ部15の頂角範囲の設定方法を図5〜図7を用いて説明する。図5は、貼り合せディスク11をターンテーブル10に嵌合させる時の位置関係を示す図、図6は貼り合せ段差50とはめ合せ部5、テーパ部15との位置関係を示す図、図7は貼り合せディスク11がテーパ部15で案内される状態を示す図である。
図5において、貼り合せディスク11のセンターホール6とターンテーブル10とは中心ずれd1を有しながら嵌合する場合を示す。なお、ここではテーパ部の頂角を図1に示すように2θとする。
貼り合せディスク11をこじることなく嵌合させるためには、センターホール6を少なくともテーパ部15に位置させることが条件となり、これは次式1で表せる。
d2>d1 ……(1)
但し、d2はテーパ部15の上記ディスク面側長さである。
ここで、ディスク載置面16とテーパ上面60までの距離m1,載置面16と貼り合せ部5の上端までの距離m2とすると、d2は次式2のように表すことができる。
d2=tanθ・(m1−m2) ……(2)
上記式1および式2から、次式3が得られる。
tanθ≧d1/(m1−m2) ……(3)
すなわち、ディスクをターンテーブル装置に嵌合させる時の位置決め条件としては、貼り合せディスク11のセンターホール6とターンテーブル装置10の中心ずれd1をテーパ部15の上記ディスク面側長さd2より小さくなるように、テーパ部頂角2θの下限値を上記式3を満足するよう設定すればよいこととなる。
ここで、載置面16とテーパ上面60までの距離m1は、通常ターンテーブル10の薄型化形状から2.5mm程度に設計される。また、載置面16とはめ合せ部5の上端までの距離m2は、貼り合せディスク11の下側ディスクセンターホールで位置決めするとして、通常少なくとも下側ディスク厚以下でかつディスク厚の1/2以上に設計される。そこで、DVDディスクの場合を想定すると、ディスク厚は0.6mmであるので、m2はその1/2の0.3mmとする。さらに、貼り合せディスク11とターンテーブル10との中心ずれd1は、貼り合せディスク11が通常ディスク外周によって位置決めされる為に、ディスクの外径公差とセンターホール6との同心度とから0.5mm程度生じる。
そこで、m1=0.5(mm)、m2=0.3(mm)、d1=0.5(mm)を上記式3へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
貼り合せディスク11をこじることなく嵌合させるためには、センターホール6を少なくともテーパ部15に位置させることが条件となり、これは次式1で表せる。
d2>d1 ……(1)
但し、d2はテーパ部15の上記ディスク面側長さである。
ここで、ディスク載置面16とテーパ上面60までの距離m1,載置面16と貼り合せ部5の上端までの距離m2とすると、d2は次式2のように表すことができる。
d2=tanθ・(m1−m2) ……(2)
上記式1および式2から、次式3が得られる。
tanθ≧d1/(m1−m2) ……(3)
すなわち、ディスクをターンテーブル装置に嵌合させる時の位置決め条件としては、貼り合せディスク11のセンターホール6とターンテーブル装置10の中心ずれd1をテーパ部15の上記ディスク面側長さd2より小さくなるように、テーパ部頂角2θの下限値を上記式3を満足するよう設定すればよいこととなる。
ここで、載置面16とテーパ上面60までの距離m1は、通常ターンテーブル10の薄型化形状から2.5mm程度に設計される。また、載置面16とはめ合せ部5の上端までの距離m2は、貼り合せディスク11の下側ディスクセンターホールで位置決めするとして、通常少なくとも下側ディスク厚以下でかつディスク厚の1/2以上に設計される。そこで、DVDディスクの場合を想定すると、ディスク厚は0.6mmであるので、m2はその1/2の0.3mmとする。さらに、貼り合せディスク11とターンテーブル10との中心ずれd1は、貼り合せディスク11が通常ディスク外周によって位置決めされる為に、ディスクの外径公差とセンターホール6との同心度とから0.5mm程度生じる。
そこで、m1=0.5(mm)、m2=0.3(mm)、d1=0.5(mm)を上記式3へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
一方、図6は貼り合せ段差50を有する貼り合せディスク11との嵌合状態を示す図である。51は貼り合せディスク11のセンターホール6とはめ合せ部5とのクリアランスである。ここで、貼り合せディスク11をターンテーブル装置10に嵌合させた時の位置決め条件としては、ディスクの貼り合せ段差50がテーパ部15と干渉しないようにテーパ部頂角2θの下限値を次式4を満足するように設定することになる。
tanθ≧{(n1−n2)/n3} ……(4)
但し、n1:貼り合せディスクの貼り合せ段差、
n2:貼り合せディスクのセンターホールとはめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、とする。
ここで、通常、貼り合せ段差50は0.1mm以内であり、はめ合せ部5の高さm2は上述したように少なくともディスク厚の半分以上を確保すれば十分である。DVDディスクを想定すると、m2は前記の値0.3mmとなり、ディスク単板厚0.6mmとなる。また、貼り合せディスク11のセンターホール6とはめ合せ部5とのクリアランスは、通常数十ミクロンのため、ここでは30ミクロンに設定する。
そこで、m2=0.3(mm)、n1=0.1(mm)、n2=30(μm)、(ディスク単板厚)=0.3(mm)を上記式4へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
tanθ≧{(n1−n2)/n3} ……(4)
但し、n1:貼り合せディスクの貼り合せ段差、
n2:貼り合せディスクのセンターホールとはめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、とする。
ここで、通常、貼り合せ段差50は0.1mm以内であり、はめ合せ部5の高さm2は上述したように少なくともディスク厚の半分以上を確保すれば十分である。DVDディスクを想定すると、m2は前記の値0.3mmとなり、ディスク単板厚0.6mmとなる。また、貼り合せディスク11のセンターホール6とはめ合せ部5とのクリアランスは、通常数十ミクロンのため、ここでは30ミクロンに設定する。
そこで、m2=0.3(mm)、n1=0.1(mm)、n2=30(μm)、(ディスク単板厚)=0.3(mm)を上記式4へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
図7は、貼り合せディスク11がテーパ部15でスムーズに案内される状態を示す。貼り合せディスク11のターンテーブル10への押圧力をP、テーパ部15に沿って滑る力の成分をP1、摩擦力によるすべりを防ぐ力の成分をP3とすると、貼り合せディスク11がテーパ部15に沿ってスムーズに滑りながら案内される条件は、テーパ部15に沿って滑る力の成分が滑りを防ぐ摩擦成分より大きくなるようにテーパ部15の頂角2θを下式5を満足するように設定することである。
P1>P3 ……(5)
ここで、P1=P・cosθ、P2=P・sinθ、P3=μ・P2=μ・P・sinθ、であるので、これらを上記式5に代入して、下式6が得られる。
tanθ<1/μ ……(6)
但し、μは貼り合せディスク11とテーパ部15との摩擦係数。
なお、光ディスクの材料として一般には熱可塑性のプラスチックス、ターンテーブル材料は同じく熱可塑性プラスチックスや金属が使用される。この場合、貼り合せディスク11とテーパ部15間の摩擦係数μは、0.2〜0.5程度となり、特にプラスチックス同士の場合が一番大きくなることが知られている。
従って、摩擦係数μ=0.5とすると、上記式6から頂角2θは127゜以下となる。
P1>P3 ……(5)
ここで、P1=P・cosθ、P2=P・sinθ、P3=μ・P2=μ・P・sinθ、であるので、これらを上記式5に代入して、下式6が得られる。
tanθ<1/μ ……(6)
但し、μは貼り合せディスク11とテーパ部15との摩擦係数。
なお、光ディスクの材料として一般には熱可塑性のプラスチックス、ターンテーブル材料は同じく熱可塑性プラスチックスや金属が使用される。この場合、貼り合せディスク11とテーパ部15間の摩擦係数μは、0.2〜0.5程度となり、特にプラスチックス同士の場合が一番大きくなることが知られている。
従って、摩擦係数μ=0.5とすると、上記式6から頂角2θは127゜以下となる。
以上のことから、テーパ部15の頂角は、26゜以上127゜以下の範囲が目安となるが、実用上30゜〜120゜の範囲で形成することが望ましい。
本実施の形態によれば、規格内でずれて接着されたディスク11をターンテーブル10の載置面16に載せる際にディスク11の貼り合せ面14より下(スピンドルモータ側)のセンターホール6にて位置決めを行ない、テーパ部の頂角2θが上記3、4及び5式を満足するように設定されるので、上記ディスク11のセンターホール6にできた段差50にターンテーブル10がひっかかることが無い。また、図2、図3に示すように、本ターンテーブル装置はセンターホールに出来たバリ12、接着剤の垂れ13においても同等の効果を得る。
なお、上記実施の形態1では、テーパ部15を規格内でずれて接着された貼り合せディスク11においてもセンターホール6のエッジに当たらない角度で形成しているが、図4に示すように、はめ合い部5と、テーパ部15との間にストレート部17を介在させると一層の効果が得られる。
実施の形態2.
図8は本実施の形態2のターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着したときの断面図を示しており、18はばね性をもった芯出しばね、19はディスクあたり面である。
図8は本実施の形態2のターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着したときの断面図を示しており、18はばね性をもった芯出しばね、19はディスクあたり面である。
図8において、芯出しばね18は、貼り合せディスク11の貼り合せ面14より下のセンターホール6の内周面にディスクあたり面19を所定の弾性力で押し付け、貼り合せディスク11をターンテーブル10に載せる際に貼り合せディスク11の貼り合せ面14より下のセンターホール6の内周面にて位置決めを行なうため貼り合せディスク11のセンターホール6に出来た段差50、またはばり12(図示せず。)にターンテーブル10が引っかかることがなく、かつ、センターホール6とディスクあたり面19とのクリアランスもなく位置決めできる。
図9は本実施の形態2のターンテーブル装置10においてボールチャッキング方式を採用したときの一例を示した分解斜視図であり、18はばね性をもった芯出しばね、19はディスクあたり面、20はディスクを挟み込むための金属製ボールである。図10はボールチャッキング方式のターンテーブル10でディスク11をチャッキングした時の断面図である。図9、図10に示すようにボールチャッキング方式を使用しても、センターホール6にできた貼り合せ段差50にターンテーブル10がひっかかることなく装着することができる。
実施の形態3.
図11は本実施の形態3を示す貼り合せディスク11の断面図で、貼り合せ面14のセンターホール側エッジ部が面取りされている(エッジが取り除かれている)。図12は従来のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、21は面取り部、52はターンテーブル2の頭部のエッジである。図13は従来のボールチャッキング方式のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、20は金属製のボールである。
図11は本実施の形態3を示す貼り合せディスク11の断面図で、貼り合せ面14のセンターホール側エッジ部が面取りされている(エッジが取り除かれている)。図12は従来のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、21は面取り部、52はターンテーブル2の頭部のエッジである。図13は従来のボールチャッキング方式のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、20は金属製のボールである。
貼り合せディスク11は、通常プラスチック成型で作られるために成型精度を確保するディスク厚さは0.5mm以上で作られる。そこで、はめ合せ部5を確保するために少なくとも面取り部21をディスク厚さの最小値0.5mm以下にすることが必要である。例えば、エッジ部をR0.5以下に加工すればよい。
本実施の形態によれば、貼り合せディスク11をターンテーブルに載せる際、従来のターンテーブル2の形状であってもターンテーブル2の頭部のエッジ52が貼り合せディスク11の面取り部21と摺動し、ひっかかること無くターンテーブル2の搭載面16に載るように働く。また、図13に示すようにボールチャッキング方式においても同様に、ボール20に引っかかることなく、ディスク11がターンテーブルの載置面16に載るという効果を得る事ができる。
実施の形態4.
図14は本実施の形態4を示す貼り合せディスク11の断面図であり、センターホール6に近接した貼り合せ面14に接着剤溜まり22を設けている。図15は本実施形態を示す貼り合せ前の貼り合せディスク11の正面図であり、斜線で示すように接着剤13が接着剤溜り22より外周に塗られている。図16は本実施形態を示す貼り合せディスク11の断面図であり、接着溜り22より内周部の接着厚さを外周に比べて大きくしている。
図14は本実施の形態4を示す貼り合せディスク11の断面図であり、センターホール6に近接した貼り合せ面14に接着剤溜まり22を設けている。図15は本実施形態を示す貼り合せ前の貼り合せディスク11の正面図であり、斜線で示すように接着剤13が接着剤溜り22より外周に塗られている。図16は本実施形態を示す貼り合せディスク11の断面図であり、接着溜り22より内周部の接着厚さを外周に比べて大きくしている。
本実施の形態によれば、ディスクを貼り合せた際に余分な接着剤13は接着溜り22に溜り、センターホール6まで行くことはない。また、高温時のにじみ出し等も防止できる。
また、図16に示すように、接着溜り22より内周の接着層を外周部より大きくすることで、より接着剤13の垂れ、にじみだしを防止する事ができる。
1 ディスク、 5 はめ合せ部、 6 センターホール、 10 ターンテーブル装置、 11 貼り合せディスク、 14 貼り合せ面、 15 テーパ部、 16 載置面、 17 ストレート部、 18 芯出しばね、 19 ディスク当たり面、 21 面取り部、 22 接着剤溜り。
Claims (2)
- スピンドルモータに圧入または接着固着され、貼り合せ段差、センタホールのバリ、接着剤の垂れの少なくとも1つを有する貼り合せDVDディスクをディスク搭載面に案内するテーパ部を有し、上記スピンドルモータの駆動力により上記ディスクと一体となって回転するターンテーブル装置において、
上記貼り合せDVDディスクのセンターホールとのはめ合い部が上記貼り合せDVDディスクの貼り合せ面より低いスピンドルモータ側に設けられ、上記テーパ部の頂角範囲を下記の条件を満足するように設定したことを特徴とするターンテーブル装置。
条件1:センターホールとターンテーブル装置との中心ずれd1が、上記テーパ部の最大半径と最小半径の差より小さくなるように構成する。
条件2:上記センタホールと上記ターンテーブル装置の中心ずれd1を上記テーパ部の上記ディスク面側長さより小さくなるように上記テーパ部頂角2θの下限値を、下式を満足するように設定する。
tanθ>d1/(m1−m2)
条件3:上記ディスクの貼り合せ段差と上記テーパ部とが干渉しないように上記テーパ部頂角2θの下限値を、下式を満足するように設定する。
tanθ≧{(n1−n2)/n3}
条件4:上記テーパ部に沿って滑る力の成分がすべりを防ぐ摩擦成分よりも大きくなるように上記テーパ部頂角2θの上限値を、下式を満足するように設定する。
tanθ<1/μ
但し、 θ:上記テーパ部頂角の1/2、
m1:上記ディスク載置面から上記テーパ上面までの距離、
m2:上記ディスク載置面から上記はめ合せ部の上端までの距離、
n1:上記貼り合せDVDディスクの貼り合せ段差、
n2:上記ディスクと上記はめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、
μ:上記貼り合せDVDディスクと上記テーパ部との摩擦係数。 - 上記テーパ部の頂角が30°から120°の範囲で設定されたことを特徴とする請求項1に記載のターンテーブル装置。
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---|---|---|---|
JP2005203806A JP2005332578A (ja) | 2005-07-13 | 2005-07-13 | 貼り合せディスクのターンテーブル装置 |
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