JP4252104B2 - 貼り合せディスクのターンテーブルおよびターンテーブル装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図において、4はモータシャフト、5ははめ合せ部、10は本発明のターンテーブル装置、11は貼り合せディスク、14は貼り合せ面、15はテーパ部、16はディスク載置面、50はセンターホール6の貼り合せ段差を示している。図2は本実施の形態1におけるターンテーブル装置10にディスクのセンターホール6にバリ12を持つ貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。図3は、本実施の形態1におけるターンテーブル装置にディスクの貼り合せに使用した接着剤13がセンターホール6に漏れ出した貼り合せディスク11を装着した時の断面図である。
本ターンテーブル装置は前述した従来のターンテーブルと同様にスピンドルモータ(図示せず)のモータシャフト4に圧入または接着固着され、貼り合せディスク11を上記スピンドルモータの駆動力によって回転させる。図において、1から6までは上記従来装置と同一のものであり、その説明を省略する。
貼り合せディスク11をこじることなく嵌合させるためには、センターホール6を少なくともテーパ部15に位置させることが条件となり、これは次式1で表せる。
d2>d1 ……(1)
但し、d2はテーパ部15の上記ディスク面側長さである。
ここで、ディスク載置面16とテーパ上面60までの距離m1,載置面16と貼り合せ部5の上端までの距離m2とすると、d2は次式2のように表すことができる。
d2=tanθ・(m1−m2) ……(2)
上記式1および式2から、次式3が得られる。
tanθ≧d1/(m1−m2) ……(3)
すなわち、ディスクをターンテーブル装置に嵌合させる時の位置決め条件としては、貼り合せディスク11のセンターホール6とターンテーブル装置10の中心ずれd1をテーパ部15の上記ディスク面側長さd2より小さくなるように、テーパ部頂角2θの下限値を上記式3を満足するよう設定すればよいこととなる。
ここで、載置面16とテーパ上面60までの距離m1は、通常ターンテーブル10の薄型化形状から2.5mm程度に設計される。また、載置面16とはめ合せ部5の上端までの距離m2は、貼り合せディスク11の下側ディスクセンターホールで位置決めするとして、通常少なくとも下側ディスク厚以下でかつディスク厚の1/2以上に設計される。そこで、DVDディスクの場合を想定すると、ディスク厚は0.6mmであるので、m2はその1/2の0.3mmとする。さらに、貼り合せディスク11とターンテーブル10との中心ずれd1は、貼り合せディスク11が通常ディスク外周によって位置決めされる為に、ディスクの外径公差とセンターホール6との同心度とから0.5mm程度生じる。
そこで、m1=0.5(mm)、m2=0.3(mm)、d1=0.5(mm)を上記式3へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
tanθ≧{(n1−n2)/n3} ……(4)
但し、n1:貼り合せディスクの貼り合せ段差、
n2:貼り合せディスクのセンターホールとはめ合せ部とのクリアランス、
n3:(テーパ段差)=(ディスク単板厚)−m2、とする。
ここで、通常、貼り合せ段差50は0.1mm以内であり、はめ合せ部5の高さm2は上述したように少なくともディスク厚の半分以上を確保すれば十分である。DVDディスクを想定すると、m2は前記の値0.3mmとなり、ディスク単板厚0.6mmとなる。
また、貼り合せディスク11のセンターホール6とはめ合せ部5とのクリアランスは、通常数十ミクロンのため、ここでは30ミクロンに設定する。
そこで、m2=0.3(mm)、n1=0.1(mm)、n2=30(μm)、(ディスク単板厚)=0.3(mm)を上記式4へ代入すると頂角2θは26゜以上となる。
P1>P3 ……(5)
ここで、P1=P・cosθ、P2=P・sinθ、P3=μ・P2=μ・P・sinθ、であるので、これらを上記式5に代入して、下式6が得られる。
tanθ<1/μ ……(6)
但し、μは貼り合せディスク11とテーパ部15との摩擦係数。
なお、光ディスクの材料として一般には熱可塑性のプラスチックス、ターンテーブル材料は同じく熱可塑性プラスチックスや金属が使用される。この場合、貼り合せディスク11とテーパ部15間の摩擦係数μは、0.2〜0.5程度となり、特にプラスチックス同士の場合が一番大きくなることが知られている。
従って、摩擦係数μ=0.5とすると、上記式6から頂角2θは127゜以下となる。
図8は本実施の形態2のターンテーブル装置10に貼り合せディスク11を装着したときの断面図を示しており、18はばね性をもった芯出しばね、19はディスクあたり面である。
図11は本実施の形態3を示す貼り合せディスク11の断面図で、貼り合せ面14のセンターホール側エッジ部が面取りされている(エッジが取り除かれている)。図12は従来のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、21は面取り部、52はターンテーブル2の頭部のエッジである。図13は従来のボールチャッキング方式のターンテーブル2に本実施の形態3の貼り合せディスク11を使用した時の断面図であり、20は金属製のボールである。
図14は本実施の形態4を示す貼り合せディスク11の断面図であり、センターホール6に近接した貼り合せ面14に接着剤溜まり22を設けている。図15は本実施形態を示す貼り合せ前の貼り合せディスク11の正面図であり、斜線で示すように接着剤13が接着剤溜り22より外周に塗られている。図16は本実施形態を示す貼り合せディスク11の断面図であり、接着溜り22より内周部の接着厚さを外周に比べて大きくしている。
Claims (3)
- 2枚のディスク単板を貼り合せ面で貼り合せて一体にした構成を有し、センターホール内に、貼り合せ段差、バリ、及び接着剤の垂れの少なくとも1つを有する貼り合せディスクが、装着されるターンテーブルであって、スピンドルモータの駆動力によって、装着された上記貼り合せディスクと一体となって回転するターンテーブルにおいて、
上記貼り合せディスクが装着されたときに、上記貼り合せディスクが載置されるディスク載置面と、
上記ディスク載置面から上記貼り合せディスクの厚み方向に遠い小径部と上記ディスク載置面に上記貼り合せディスクの厚み方向に近い大径部との間に形成され、上記ディスク載置面に対して傾斜した傾斜面によって構成され、上記ディスク載置面に上記貼り合せディスクが装着されるときに、上記傾斜面に上記センターホールを接触させながら上記貼り合せディスクを上記ディスク載置面上に案内するテーパ部と、
上記貼り合せディスクが装着されて上記ディスク載置面上に載置されているときに、上記貼り合せ面側の角部が上記貼り合せディスクの厚み方向に上記貼り合せ面より上記ディスク載置面側にあり、上記貼り合せディスクの上記ディスク載置面から遠い側のディスク単板のセンターホール内面に非接触であり、上記貼り合せディスクの上記ディスク載置面に近い側のディスク単板のセンターホール内面に接触して上記貼り合せディスクの位置決めをするはめ合い部と、
上記はめ合い部の上記角部を起点として内径側に延伸し、上記角部と上記テーパ部の上記傾斜面の上記大径部側の端部との間を繋ぐ上記ディスク載置面に平行なストレート部と
を有することを特徴とするターンテーブル。 - 上記貼り合わせディスクは、貼り合わせDVDディスクであり、
上記テーパ部の頂角が30°から120°の範囲で設定された
ことを特徴とする請求項1に記載のターンテーブル。 - 請求項1又は2に記載のターンテーブルと、
前記ターンテーブルに圧入または接着固定されるシャフトを有するスピンドルモータと
を備えるターンテーブル装置。
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JP2008013349A JP4252104B2 (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | 貼り合せディスクのターンテーブルおよびターンテーブル装置 |
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