JP2005331102A - 自動平衡装置、回転装置及びディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
姿勢によらず回転のバランスを向上させることができる自動平衡装置、当該装置を搭載した回転装置及びディスク装置を提供すること。
【解決手段】
自動平衡装置10は、表面張力でバランサ2を保持する保持部材17を備えているため、自動平衡装置10の姿勢によらずバランサ11を保持部材17の内周側に保持することができる。従って、自動平衡装置10が回転を開始するときに、自動平衡装置10の姿勢によらず保持部材17にバランサ11を保持した状態で回転させることができるので、回転のバランスを向上させることができる。
【選択図】図2
姿勢によらず回転のバランスを向上させることができる自動平衡装置、当該装置を搭載した回転装置及びディスク装置を提供すること。
【解決手段】
自動平衡装置10は、表面張力でバランサ2を保持する保持部材17を備えているため、自動平衡装置10の姿勢によらずバランサ11を保持部材17の内周側に保持することができる。従って、自動平衡装置10が回転を開始するときに、自動平衡装置10の姿勢によらず保持部材17にバランサ11を保持した状態で回転させることができるので、回転のバランスを向上させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、回転のバランスを保つための自動平衡装置、当該装置を搭載した回転装置及びディスク装置に関する。
近年、例えばデータを記録・再生する光ディスク装置や磁気ディスク装置等のディスク装置では、ディスクがターンテーブル上で回転するときに、回転がアンバランスとなり記録・再生の安定性が低下する場合がある。
ディスクの回転のバランスを向上させるための技術として、例えば、特許文献1には、自動平衡装置をディスク装置に搭載する技術が開示されている。このディスク装置は、ディスクを回転させるためのモータを備えている。このモータはサブシャーシにより支持され、サブシャーシは弾性部材を介してメインシャーシに支持されている。自動平衡装置は、ディスクをクランプするためのクランパを備え、このクランパは、複数の鋼球や液体等のバランサを移動可能に収容する中空環状部を有している。これにより、ディスクの回転時に、ディスクの回転中心が偏る向きと略反対向きに鋼球や液体を移動させて回転のバランスを向上させている。
ディスクの回転のバランスを向上させるための別の技術として、特許文献2には、磁性流体を収容可能な空間部を有する円板状部材が、モータ軸と一体に回転可能に設けられた技術が開示されている。円板状部材はボス部を有しており、ボス部の側周面にはリングマグネットが設けられている。これにより、回転軸の回転数が小さいときに、磁性流体をリングマグネットに吸着しておきバランスを崩さないようにしている。
特許第2824250号公報(段落[0026]、図1、図6)
特開平4−312244号公報(段落[0006]、図1)
しかしながら、一般に、ディスクの回転時の振動の振幅は小さいので、バランサによりバランスをとるための大きな力を得ることは難しい。したがって、このような小さい振動の振幅でディスクの平衡状態を確保することは難しい。例えば、回転半径r(=15mm)で、質量m(=1g)の水が偏芯量e(=0.1mm)で回転するときには、バランスを向上させる能力の近似値C(=me)が0.1(g・mm)となる。これでは例えば直径12cmのDVD(Digital Versatile Disk)の回転のバランスを向上させることは難しい。
また、ディスクの回転中心が偏る向きと略反対向きに鋼球や液体が遠心力により移動すると、鋼球や液体が中空環状部の外周に沿うように流れ、鋼球や液体の偏りがなくなってしまい回転のバランスを向上させることが難しいという問題がある。また、特許文献2の技術では、例えばディスク装置を垂直姿勢にしたときに、つまりディスクの記録面を地面に対して垂直にしたときに、円板状部材の下部に溜まった磁性流体をリングマグネットに復帰させることが難しい。このため、装置の姿勢によっては、ディスクの回転のバランスを確保することが難しいという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、姿勢によらず回転のバランスを向上させることができる自動平衡装置、当該装置を搭載した回転装置及びディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る自動平衡装置は、流体のバランサと、前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、回転可能に設けられ、内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で外周側に移動するように前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材とを具備する。
本発明では、保持部材を具備しているため、自動平衡装置の姿勢によらず表面張力を利用してバランサを保持部材の内周側に保持することができる。従って、自動平衡装置が回転を開始するときに、自動平衡装置の姿勢によらず保持部材にバランサを保持した状態で回転させることができるので、安定してバランスを向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材の前記外周側に設けられ、該収容部材が回転するときに前記バランサの周方向の移動を規制する規制部材をさらに具備する。自動平衡装置の姿勢によらずバランサが保持部材の内周側に保持されるため、本発明によれば自動平衡装置が回転を開始するときに、規制部材がバランサの移動を妨げることがないので、自動平衡装置を安定して回転させることができる。また、自動平衡装置が回転しているときに、収容部材に沿うバランサの流れを規制部材により規制することができる。従って、例えばディスクの回転時の振動の振幅が小さくても、本発明のように規制部材により局所的に集められたバランサによって平衡状態を確保することができる。また、少量のバランサを効率的に利用して自動平衡装置の回転のバランスを大きく向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記保持部材は、回転の軸方向に所定間隔で積層するように設けられた複数の板を有する。このような構成によれば、隣り合う各板により形成された隙間にバランサに効率的に表面張力を発生させて保持することができる。板の数を増加させたり、この間隔を小さくしたりすることで、よりバランサの保持能力を向上させることができる。この間隔は、例えば、数百μm以下とすることが好ましい。
本発明の一の形態によれば、前記保持部材は、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように設けられ前記バランサを流通させるための流路を形成する。このような構成によれば、保持部材の外周側から内周側に向けてバランサを表面張力により吸い込む力を大きくすることができるので、より確実にバランサを保持することができる。狭くなるようにとは、段階的又は連続的に狭くなるようにという意味である。連続的に狭くなる場合とは、例えばテーパ状に流路の壁が設けられている場合である。
本発明の一の形態によれば、前記流路は、前記収容部材が回転するときの回転軸方向での幅が、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように形成されている。このような構成によれば、保持部材の外周側から内周側に向けてバランサを表面張力により吸い込む力を大きくすることができるので、より確実にバランサを保持することができる。
本発明の一の形態によれば、前記流路は、前記流路は、前記収容部材が回転するときの回転周方向での幅が、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように形成されている。このような構成によれば、保持部材の外周側から内周側に向けてバランサを表面張力により吸い込む力を大きくすることができるので、より確実にバランサを保持することができる。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材の内周側に設けられた永久磁石をさらに具備し、前記バランサは磁性を帯びている。このような構成によれば、バランサの表面張力に加え、磁力によりバランサを保持部材に保持することができる。従って、バランサの保持能力を向上させてより安定的に回転のバランスを向上させることができる。
本発明の一の形態によれば、前記保持部材は、表面に複数の突起部を有する。このような構成によれば、保持部材の表面積を極力大きくすることで、表面張力によりバランサを吸い込む力を大きくすることができるので、より確実にバランサを保持することができる。例えば衝撃等が加えられた場合、バランサが外周側へ移動してしまうので、この状態で例えばディスクを回転させた場合には、初期の回転のバランスを安定させることができない。しかしながら、本発明によれば、複数の突起部が設けられることによって、自動平衡装置に衝撃が加えられたときに保持部材の外周側にバランサが容易に流出してしまうことを極力防止することができるので、上記のような不都合を回避することができる。
本発明の一の形態によれば、前記各突起部は、前記収容部材の前記外周側から内周側にかけて徐々に表面積が大きくなるように設けられている。このような構成によれば、各突起部の表面積の違いを利用して、収容部材の外周側から内周側にかけてバランサを表面張力により吸い込む力を大きくすることができるので、より確実にバランサを保持することができる。徐々にとは、連続的に、段階的に、またはこれらの組み合わせの意味を含む。以下、同様である。
本発明の一の形態によれば、前記保持部材は、第1の表面と、該第1の表面から突出する複数の第1の突起部とを有する第1の板と、前記第1の表面に対面する第2の表面と、該第2の表面から前記第1の表面に向けて突出し、突出する方向で前記各第1の突起部にオーバーラップするように設けられた複数の第2の突起部とを有する第2の板とを有する。このような構成によれば、各第1の突起部と各第2の突起部とがオーバーラップするように設けられているので、バランサの表面張力が増大するとともに、例えば自動平衡装置に衝撃や加速度等が加えられたときに保持部材の外周側にバランサが容易に流出してしまうことを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材は、内部に設けられ、回転の軸方向にほぼ垂直な面と、前記内部の前記外周側に設けられ、前記軸方向にほぼ平行な側面と、前記面から側面にかけて設けられた曲面とを有する。このような曲面があることにより、バランサが面と側面との間に残存しにくくなり、バランサが収容部材の回転減速時に速やかに保持部材に戻るようになる。面とは、収容部材の内部の上面または底面である。曲面とは、バランサが残存しにくくなるように意識的に形成された曲面である。曲面は、例えば収容部材の内径が2〜5cm程度のものであれば、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材は、内部に設けられ、回転軸方向にほぼ垂直な上面と、前記内部に設けられ、前記上面に対面する底面と、前記外周側に設けられ、前記上面から前記底面にかけて設けられた曲面とを有する。これにより、バランサが残存しにくくなり、バランサが収容部材の回転減速時に速やかに保持部材に戻るようになる。
本発明の一の形態によれば、前記規制部材は、前記収容部材の回転軸方向にほぼ平行な規制面を有し、前記収容部材は、前記外周側に設けられた側面と、前記規制面から前記側面にかけて設けられた曲面とを有する。このような曲面があることにより、バランサが規制部材の規制面と収容部材の側面との間に残存にくくなる。したがってバランサが収容部材の回転減速時に速やかに保持部材に戻るようになる。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材は、内部に設けられ、回転軸方向にほぼ垂直な面と、前記内部の前記外周側に設けられ、前記軸方向にほぼ平行な側面と、前記収容部材の内部の容積が前記内周側から前記外周側へ徐々に小さくなるように、前記面から前記側面にかけて設けられた斜面とを有する。このような斜面があることにより、面と側面との間に残存しにくくなる。その上、例えば面が収容部材の底面である場合、つまり、収容部材の回転軸の方向が地面に対してほぼ垂直になるように、この自動平衡装置が使用される場合(以下、水平姿勢という。)は、斜面があることによって、バランサが収容部材の回転減速時に速やかに自重で保持部材に戻るようになる。
本発明の一の形態によれば、前記収容部材は、前記収容部材は、前記外周側から前記内周側にかけて形成された複数の溝を有する。これにより、バランサが内周側へ戻りやすくなる。
本発明の一の形態によれば、各溝のうち少なくとも1つは、前記各溝のうち少なくとも1つは、前記外周側から前記内周側にかけて徐々に細くなるように設けられている。これにより、内周側にかけて徐々にバランサに働く表面張力を大きくすることができる。
本発明の一の形態によれば、前記各溝のうち少なくとも1つは、前記収容部材の回転径方向とは異なる方向に延びている。例えば収容部材の回転が減速した場合、バランサは慣性で回転方向に移動しようとするので、溝がその回転方向に極力沿うように延びていれば、バランサを確実に保持部材へ戻すことができる。
本発明の一の形態によれば、前記溝は、前記保持部材より前記外周側に配置されている。これにより、外周側にあったバランサが保持部材へ戻りやすくなる。
本発明の一の形態によれば、前記保持部材と前記規制部材とは当接している。例えば収容部材の回転軸の方向が地面に対してほぼ平行になるように、この自動平衡装置が使用される場合(以下、垂直姿勢という。)であっても、バランサが収容部材の回転減速時に確実に保持部材に戻るようになる。当接しているとは、例えば保持部材と規制部材とが収容部材の回転径方向でオーバーラップして当接している形態、または、保持部材の外周側の外周部と規制部材の内側端部とが対面して当接している形態が考えられる。
本発明に係る回転装置は、流体のバランサと、前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材と、前記収容部材の内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で前記収容部材の外周側に移動するように、前記保持部材と一体に前記収容部材を回転させることが可能な駆動部とを具備する。
本発明では、回転装置の姿勢によらず表面張力を利用してバランサを保持部材の内周側に保持することができる。このため、回転装置が回転を開始するときに、回転装置の姿勢によらず保持部材にバランサを保持した状態で回転させることができるので、回転のバランスを向上させることができる。
本発明に係るディスク装置は、データを記録可能なディスクを回転駆動する駆動部と、流体のバランサと、前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、前記駆動部により回転可能に設けられ、内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で外周側に移動するように前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材とを有する自動平衡装置とを具備する。
本発明において、ディスクとしては、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等の光ディスク、MO(Magneto Optical disk)やMD(Mini-Disk)等の光磁気ディスク、または、ハードディスクのような磁気ディスク等が挙げられる。ディスク装置とは、ディスクにデータを記録すること及び記録されたデータを再生することのうち少なくとも一方が可能な装置である。
本発明の別の観点に係る自動平衡装置は、磁性を帯びた流体のバランサと、前記バランサを保持するためのマグネットと、回転可能に設けられ、内周側で前記マグネットに保持されたバランサが、回転による遠心力で外周側に移動するように前記バランサと前記マグネットとを収容する収容部材と、前記収容部材の前記外周側に設けられ、該収容部材が回転するときに前記バランサの周方向の移動を規制する規制部材とを具備する。
本発明によれば、自動平衡装置の姿勢によらずバランサの磁性を利用してバランサを保持部材の内周側に保持して、自動平衡装置の姿勢によらず保持部材にバランサを保持した状態で回転させることができる。しかも、規制部材が設けられているので、例えばディスクの回転時の振動の振幅が小さくても、本発明のように規制部材により局所的に集められたバランサによって平衡状態を確保することができる。
以上のように、本発明によれば、自動平衡装置の姿勢によらず表面張力を利用してバランサを保持部材の内周側に保持し自動平衡装置の回転を開始させて回転のバランスを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1、図2はそれぞれ本発明に係る第1の実施の形態の自動平衡装置を示す横、縦断面図である。図3は本発明に係るディスクの回転装置を示す縦断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の自動平衡装置10は、流体でなるバランサ11と、バランサ11を表面張力により保持する保持部材17と、バランサ11と保持部材17とを収容する収容部材13とを備えている。
収容部材13は、中空部を有する円板状の形状を有しており、この中空部にバランサ11と保持部材17とが収容されている。バランサ11には、例えば水、オイル等が用いられている。収容部材13の中央部には、図3に示すモータ61の回転軸16を収容部材13に貫着するための貫通孔13aが設けられている。収容部材13の構成材料には、例えば金属又は樹脂等が用いられている。
保持部材17は、保持部材17の回転の軸方向となるZ方向に所定間隔hで積層するように設けられた板17aを複数有している。間隔hは、例えば数百μm以下に設定することが好ましい。これにより、バランサ11に生じる表面張力をより大きくすることができる。各板17aは、略同じ大きさで円板状の形状を有している。隣り合う板17aの間にはバランサ11の流路となる隙間Gが形成されており、例えば静止状態でこの隙間G内にバランサ11が保持される。保持部材17は、樹脂材料を用いて一体成形されていてもよいし、貫通孔を有する複数の円板状部材にボス部となる円筒状部材が挿入されて作製されていてもよい。保持部材17の外側の周面と、収容部材13の外側の側壁の内周面Nとの間には隙間Mが形成されている。保持部材17の構成材料には、例えば金属や合成樹脂等が用いられている。
ディスク回転装置60は、モータ61を有しておりモータ61の回転軸16の上端部には、ターンテーブル65が設けられている。モータ61は、例えば駆動電流が流れるコイル61dが備えられたステータ61bと、軸受け61aを介して回転可能に設けられたロータ61cと、回転軸16とを有している。回転軸16には、自動平衡装置10が装着されている。回転軸16と一体に自動平衡装置10が回転可能に構成されている。モータ61はサブシャーシ63により支持されサブシャーシ63はゴム等の高分子材料及び金属製の部材等により構成された弾性部62を介してメインシャーシ64に支持され振動系が構成されている。例えば、弾性部62の変形による振動系の共振周波数は、ディスクDの回転周波数より小さく設定されている。
次に、自動平衡装置10の動作について図面を参照しながら説明する。
ターンテーブル65にディスクDがセットされ、モータ61が回転し始めると、振動系が振動し始める。モータ61の低速回転時には、表面張力や摩擦力等によって保持部材17がバランサ11を保持する力を、遠心力が下回り、バランサ11は保持部材17の内周側に保持されている。
モータ61の回転数が上昇し、その回転周波数が振動系の共振周波数を超えると、振動系が振動する向きA1が、回転中心からディスクDの偏る向きA2と略反対となる。このとき、バランサ11は振動系が振動する向きA1に、その振動による加速度で移動するので、バランサ11が移動する方向(A1)とディスクDの偏る向きA2とは反対となり、バランスが確保される。
更に回転数が上昇すると、バランサ11を保持する力を遠心力が上回り、図1に破線で示すように、遠心力によりバランサ11が保持部材17の外周側に移動する。バランサ11の移動は、収容部材13により規制される。このときも、もちろんバランスが確保されている。
モータ61の回転数が減少すると、遠心力が小さくなり、バランサ11を保持する力を遠心力が下回るとバランサ11が保持部材17の内周側に再び保持される。
なお、向きA1と向きA2とが略180度反対向きとなるように、モータ61の回転数(ディスクDに記録された信号を再生等するときの回転数)や弾性部62の材質等を設定することが好ましい。
本実施形態では、自動平衡装置10が保持部材17を備えているため、自動平衡装置10の姿勢によらず表面張力を利用してバランサ11を保持部材17の内周側に保持することができる。従って、自動平衡装置10が回転を開始するときに、自動平衡装置10の姿勢によらず保持部材17にバランサ11を保持した状態で回転させることができるので、回転のバランスを向上させることができる。
本実施形態では、保持部材17は、軸方向Zに所定間隔hで積層するように設けられた複数の板17aを有している。このような構成によれば、隙間Gにバランサ11を効率的に保持することができる。なお、板17aの数を増加させたり、間隔hを小さくしたりすることで、バランサ11の保持能力を向上させることができるので、より確実に保持部材17でバランサ11を保持することができる。間隔hは、例えば、数百μm以下とすることが好ましい。
本実施形態では、バランサ11に流体が用いられている。このため、ディスク回転装置60の作動時等のバランサ11による衝撃を小さくして低騒音かつ振動の少ないディスク回転装置60とすることができる。
図4、図5は本発明に係る第2の実施の形態に係る自動平衡装置を示す横、縦断面図である。
本実施形態では、自動平衡装置20は収容部材13に代えてバランサ11の周方向Wの流れを規制する規制部材15を複数有する収容部材23を備えている。規制部材15は、収容部材23の外側の側壁の内周面Sから自動平衡装置20の中心に向けて突出するように設けられている。規制部材15は、それぞれ周方向Wに略等間隔に設けられている。規制部材15は、収容部材23の中空部内にZ方向の全域に亘って設けられている。なお、規制部材15の数、形状、材質等は限定されず、例えば、上記第1実施形態の収容部材13と別に規制部材15となる板状部材を用意し、収容部材13の内周面Nにこの板状部材を溶着して規制部材とするようにしてもよい。また、規制部材15を、樹脂材料を用いて一体成形してもよい。
本実施形態では、自動平衡装置20の回転によるバランサ11の外周側への移動を収容部材23の内周面Sで一旦規制し、内周面Sに沿う周方向Wのバランサ11の流れを規制部材15により規制することができる。従って、例えばディスクDの回転時の振動の振幅が小さくても、規制部材15により局所的に集められたバランサ11によって平衡状態を確保することができる。自動平衡装置20を垂直状態で使用するとき等には、遠心力や重力により垂直下方にバランサ11が偏り易くなる。しかし、回転開始時等には保持部材17により内周側にバランサ11を保持されているので、規制部材15が設けられていても問題はない。すなわち、規制部材15が設けられている場合であって、かつ、重力により下方にバランサが集まったままの状態では、次回の回転開始時にはバランス性能が低下してしまう。
図6、図7はそれぞれ本発明に係る第3の実施の形態に係る自動平衡装置を示す横、縦断面図、図8は図6に示す自動平衡装置のH−H断面図である。
本実施形態では、自動平衡装置30は第2の実施形態の保持部材17に代えて、バランサ31を流通させるための流路R1を形成する保持部材37を備えている。流路R1のZ方向の幅T1は、保持部材37の外周側から内周側にかけて狭くなるように設定されている。保持部材37は、外周側から内周側にかけて周方向Wの幅T2が狭くなる流路R2を形成している。流路R2は、図8に示すように断面略V字状の形状を有している。流路R1は、収容部材23の周方向Wで全周に亘って設けられている。流路R2は、隣り合う規制部材15の間にそれぞれ例えば1個ずつ設けられている。
本実施形態では、外周側から内周側にかけて狭くなる流路R1、R2が形成されているため、保持部材37の内周側に向けて表面張力等によってバランサ31を保持する力を向上させることができ、より確実にバランサ31を保持し回転のバランスを向上させることができる。
流路R1、R2を形成する保持部材37の傾斜面の傾斜角度や流路R2の数は限定されない。例えば、隣り合う規制部材15の間に1つおきに流路R2を設けるようにしてもよいし、逆に隣り合う規制部材15の間に複数の流路を設けるようにしてもよい。流路R1のみを設け流路R2を設けないようにしてもよい。これにより、流路R1、R2の両方を保持部材37に設ける場合に比べて低コスト化を図ることができる。
図9、図10は本発明に係る第4の実施の形態に係る自動平衡装置を示す横、縦断面図である。
本実施形態では、自動平衡装置40は収容部材23の内周側に設けられた永久磁石42を備えている。永久磁石42は、例えば収容部材23の内周側の側周壁45の周囲に設けられた湾曲形状の複数の小永久磁石で構成されている。各小永久磁石は、例えばZ方向の一側がN極、他側がS極となるように設けられている。また、バランサ31に代えて例えば磁性を帯びた磁性流体、磁気抵抗流体(MR流体(Magneto-Rheological Fluid))等が用いられている。
本実施形態では、バランサ31の表面張力に加え磁力によりバランサ31を保持部材47に保持することができる。従って、バランサ31の保持能力を向上させて垂直姿勢等のときに、より安定的に回転のバランスを向上させることができる。
図11は本発明に係る第5の実施の形態に係る自動平衡装置を示す縦断面図である。
本実施形態では、自動平衡装置50の保持部材57は、Z方向に積層するように設けられた複数のテーパ状の板57aを有し、各板57aの間には、収容部材23の外周側から内周側に向けてZ方向の幅T3が狭くなる流路R3が形成されている。すなわち、各板57aには、例えば内周側から外周側に向けてZ方向の幅(厚さ)が小さくなるテーパ状の部材が用いられている。このため、収容部材23の外周側から内周側に向けて大きくなる表面張力等を利用してバランサ51を保持する力を大きくすることができるので、流路R3にバランサ51を効率的に保持することができる。なお、板57aの数を増加させたり、Z方向の流路R3の幅T3を小さくしたりすることで、バランサ51の保持能力を向上させるようにしてもよい。
図12は本発明に係る第6の実施の形態に係る自動平衡装置の保持部材の板の拡大断面図である。
本実施形態では、第1の実施形態の保持部材17の代わりに、保持部材17の各板17aの表面17bにZ方向に突出する突起部17cを有する保持部材67が用いられている。これにより、バランサの保持能力を向上させることができるので、自動平衡装置の初期の回転の安定性を向上させることができる。また、自動平衡装置に衝撃や加速度が加えられたときに保持部材67の外周側にバランサが容易に流出してしまうことを突起部17cにより極力防止することができる。
図13は本発明に係る第7の実施の形態に係る自動平衡装置の保持部材の板の拡大断面図である。
本実施形態では、第6の実施形態と異なり、各板17aの表面17bからZ方向に突出する各突起部17dは、それぞれZ方向にオーバーラップするように設けられている。これにより、バランサの表面張力が増大するとともに、例えば自動平衡装置に衝撃や加速度が加えられたときに、保持部材77の外周側にバランサが容易に流出してしまうことをより確実に防止することができる。
図14は本発明に係る第8の実施の形態に係る自動平衡装置の保持部材の板の拡大断面図である。
本実施形態では、第7の実施形態と異なり、収容部材23の外周側から内周側にかけて徐々に表面積が大きくなるように複数の突起部17eが設けられている。すなわち、突起部17eのZ方向の長さは、収容部材23の内周側から外周側にかけて徐々に小さくなるように設定されている。これにより、各突起部17eの表面積の違いを利用して、保持部材87の外周側から内周側にかけて表面張力によってバランサ11を保持する力を大きくすることができるので、より確実にバランサ11を保持することができる。
本発明は以上説明した実施形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記第2、第3の実施形態では、それぞれ保持部材17、37の外周面と、収容部材23の外側の内周面Sとの間に隙間が設けられている例を示した。しかし、保持部材17、37の外周面と、収容部材23の外側の側壁の内周面Sとが接触するように設けられていてもよい。これにより、収容部材23の最外周側からバランサ31を吸い込むことができるようにすることができる。
上記第5の実施形態において、図11に破線で示すように、収容部材23の内周側に第4の実施形態と同様に永久磁石52を設けるようにしてもよい。これにより、表面張力に加えて磁力によりバランサ51を保持部材57に保持することができる。
上記第6〜第8の実施形態では、各板17aの対面する各表面17bにそれぞれ複数の突起部17c、17d、17eを設け表面積を大きくする例を示した。しかし、バランサの保持能力を向上させるために、保持部材が多孔質に構成されていてもよい。また、例えば図7に示す流路R1を形成する斜面や図11に示す各板57aの斜面等に突起部17c、17d及び17e等を設けるようにしてもよい。
上記各実施形態の自動平衡装置10〜50、ディスク回転装置60を例えば、光ディスク装置、磁気ディスク装置、光ディスク等を記録媒体としたビデオカメラ等に搭載することができる。特に、ハンディ性能が要求されるビデオカメラ等に搭載することで、ディスクの回転のバランスを向上させてデータの記録・再生の安定性を向上させることができる。
上記第1の実施の形態に係る自動平衡装置10が備える収容部材13の内周側に、図9及び図10に示すような永久磁石42が設けられていてもよい。永久磁石42は、図9に示すように4分割されたものではなく、リング状であってもよい。永久磁石42の着磁方向は、収容部材13、23の回転軸方向、回転周方向、または回転径方向にすることができる。
図4及び図5において、収容部材23の内部に設けられた保持部材17の板17aの外周部と規制部材15の内側端部とが回転径方向でオーバーラップして両者が接続されている形態を示した。しかし、そのようにオーバーラップせずに、図15に示すように、保持部材17の板17aの外周部17a−1と規制部材15の内側端部15aとが対面して当接させるように構成することもできる。あるいは、図16に示すように、保持部材17板17aの外周部17a−1と規制部材15の内側端部15aとの間に隙間xが設けられていてもよい。この隙間xは、収容部材23の回転減速時に、収容部材23内の外周側、つまり規制部材15で規制されているバランサが、そのバランサの粘性や表面張力等によって実質的に保持部材17に戻る作用に支障がない程度の隙間である。
図15及び図16の構成については、図7、図9〜図11に示した、保持部材37、47、57、67についても同様のことが言える。
図17は、本発明の第9の実施の形態に係る自動平衡装置を示す断面図である。以降の実施の形態については、自動平衡装置の一部のみを示す。
この自動平衡装置110では、収容部材113内部の外周側の側面113a(回転軸16の軸方向にほぼ平行な面)から規制部材115が突出し、規制部材115は保持部材117に当接している。この保持部材117の板117aの形状は、例えば図1及び図2に示した板17aと同様の形状が用いられるが、これに限らず、例えば図6〜図14に示す形状にすることもできる。後で説明する図18に示す保持部材117の形状も同様である。
規制部材115の規制面115a(回転軸16の軸方向にほぼ平行な面)から上記収容部材113の側面113aにかけて曲面113b状に形成されている。例えば収容部材の内径が例えば2〜5cm程度のものであれば、この曲面113bの曲率半径rは、0.5mm以上2mm以下である。このような曲面113bがあることにより、バランサが規制面115aと側面113aとの間に残存しにくくなる。これにより、たとえ自動平衡装置110が垂直姿勢であっても、バランサが収容部材113の回転減速時に速やかに保持部材117に戻るようになる。垂直姿勢とは、回転軸116が地面に対してほぼ平行になるような自動平衡装置110の姿勢をいう。
図18は、図17に示した自動平衡装置110の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置120では、収容部材123に、一様に曲面123aで形成された規制部材125が設けられている。このような構成によれば、各規制部材125の間の全体が曲面状をなしているので、図17に示した形態よりもバランサが各規制部材125の間に残存しにくくなる。
図19は、本発明の第10の実施の形態に係る自動平衡装置を示す断面図である。なお、図19、図20及び図21では、自動平衡装置の回転軸16から半分のみを図示している。この自動平衡装置130は、収容部材133の内部の上面133a(回転軸16の軸方向にほぼ垂直な面)から、外周側の側面133b(回転軸16の軸方向にほぼ平行な面)にかけて曲面133cを有している。このような構成によれば、収容部材133の回転減速時に、規制部材135付近にあるバランサが速やかに保持部材117の各板117aの間に戻るようになる。
図20は、図19に示した自動平衡装置130の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置140は、収容部材143の内部の上面143aから底面143bにかけて曲面143cを有している。このような構成によっても、収容部材143の回転減速時に、規制部材145付近にあるバランサが速やかに保持部材117の各板117aの間に戻るようになる。
図21は、図19及び図20に示した自動平衡装置130及び140の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置150では、収容部材153の内部の容積が内周側から外周側へ徐々に小さくなるように、収容部材153の内部の上面153a及び底面153bから、外周側の側面153cにかけて斜面153d及び153eがそれぞれ形成されている。これにより、例えば自動平衡装置150が水平姿勢であっても、バランサが収容部材153の回転減速時に速やかに、自重によって保持部材117の各板117aの間に戻るようになる。水平姿勢とは、回転軸116が地面に対してほぼ垂直になるような自動平衡装置110の姿勢をいう。
なお、図21に示す形態において、自動平衡装置150が上下逆になるような水平姿勢である場合、上面153a側の斜面153dにより、バランサが自重で保持部材117の各板117aの間に戻るようになる。図21に示す形態では、上下に両方斜面153d及び153eが設けられる構成としたが、いずれか一方であってもよい。図19〜図21に示した形態のうちいずれか1つと、図17及び図18に示した形態のうちいずれか1つとを組み合わせることも可能である。
図22は、本発明の第11の実施の形態に係る自動平衡装置を示す断面図であり、図23は、図22のM−M線断面図である。
この自動平衡装置160では、収容部材163の外周側の底面163aに複数の溝163bが形成されている。各溝163bは、保持部材117より外周側に配置され、収容部材163の外周側から内周側にかけて徐々に細くなるように設けられている。具体的には、各溝163bは、例えば図22に示すように外周側から内周側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成されている。また、各溝163bは、例えば図23に示すように外周側から内周側にかけて徐々に浅くなるように設けられている。さらに各溝163bは、その長手方向が回転径方向に沿うように形成されている。このような構成によれば、バランサに働く表面張力が、外周側から内周側にかけて徐々に大きくなるので、収容部材163の回転減速時にバランサが内周側の保持部材117へ戻りやすくなる。
図24は、図22に示した自動平衡装置160の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置170の収容部材173の底面173aに形成された溝173bは、その長手方向が、回転径方向とは異なる方向に沿うように形成されている。具体的には、各溝173bは、収容部材173が回転方向Wで回転しているときに、その内周側の一端部173b−1が、外周側の他端部173b−2より先に進むような方向に形成されている。例えば収容部材173の回転減速時に、外周側にあるバランサは慣性で回転方向Wに移動しようとするので、本実施の形態のように溝173bがその回転方向Wに極力沿うように延びていれば、バランサを確実に保持部材117へ戻すことができる。
図25は、図22に示した自動平衡装置160の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置180の収容部材183の底面183aに形成された各溝183bより内周側に、さらに複数の溝183cが形成されている。各溝183cが設けられることにより、保持部材117で保持されるバランサに、さらに表面張力による保持力を与えることができる。
図26は、図22に示した自動平衡装置160の変形例を示す断面図である。この自動平衡装置190は、図18に示した自動平衡装置120と図22に示した自動平衡装置160とを組み合わせた形態により構成されている。具体的には、収容部材193の各規制部材195の間において、収容部材193の底面193aに溝193bが形成されている。このような構成によっても、収容部材193の回転減速時に、確実にバランサを保持部材117へ戻すことができる。
図22〜図26において、溝163b等は外周側から内周側にかけて徐々に細くなるような形態を示したが、一定幅の溝、または一定深さの溝が設けられていてもよい。また、収容部材163等の底面163aだけでなく、その底面163aに対面する上面にも形成することも可能である。また、溝163b等の形状は、図示したものに限られない。
以上、第1〜第11の実施の形態に係る自動平衡装置、あるいは変形例に係る自動平衡装置について、これらのうち少なくとも2つを組み合わせることが可能である。
上記各実施の形態では、表面張力を発生させる保持部材17等によりバランサを保持する構成を示した。しかし、そのような保持部材17を用いずに、例えば収容部材の内周側に設けられた永久磁石によりバランサが保持されるようにしてもよい。そのような、表面張力ではなく永久磁石によりバランサを保持する収容部材に、さらに図4に示す規制部材15を設けることも可能である。また、永久磁石によりバランサを保持する収容部材が、図17〜図26のような構成を有するようにしてもよい。
10、20、30、40、50、110、120、130、140、150、160、170、180、190…自動平衡装置
11、31、41、51…バランサ
13、23、113、123、133、143、153、163、173、183、193…収容部材
15、115、125、135、145、155、195、規制部材
17、37,47、57、67、77、87、117…保持部材
17a、57a、117a…板
17c、17d、17e…突起部
42、52…永久磁石
60…ディスク回転装置
T1、T2、T3…幅
h…間隔
17b…表面
R1、R2、R3…流路
11、31、41、51…バランサ
13、23、113、123、133、143、153、163、173、183、193…収容部材
15、115、125、135、145、155、195、規制部材
17、37,47、57、67、77、87、117…保持部材
17a、57a、117a…板
17c、17d、17e…突起部
42、52…永久磁石
60…ディスク回転装置
T1、T2、T3…幅
h…間隔
17b…表面
R1、R2、R3…流路
Claims (21)
- 流体のバランサと、
前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、
回転可能に設けられ、内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で外周側に移動するように前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材と
を具備することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材の前記外周側に設けられ、該収容部材が回転するときに前記バランサの周方向の移動を規制する規制部材をさらに具備することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記保持部材は、回転の軸方向に所定間隔で積層するように設けられた複数の板を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記保持部材は、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように設けられ前記バランサを流通させるための流路を形成することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項4に記載の自動平衡装置であって、
前記流路は、前記収容部材が回転するときの回転軸方向での幅が、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように形成されていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項4に記載の自動平衡装置であって、
前記流路は、前記収容部材が回転するときの回転周方向での幅が、前記外周側から前記内周側に向けて狭くなるように形成されていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材の内周側に設けられた永久磁石をさらに具備し、
前記バランサは磁性を帯びていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記保持部材は、表面に複数の突起部を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項8に記載の自動平衡装置であって、
前記各突起部は、前記収容部材の前記外周側から内周側にかけて徐々に表面積が大きくなるように設けられていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記保持部材は、
第1の表面と、該第1の表面から突出する複数の第1の突起部とを有する第1の板と、
前記第1の表面に対面する第2の表面と、該第2の表面から前記第1の表面に向けて突出し、突出する方向で前記各第1の突起部にオーバーラップするように設けられた複数の第2の突起部とを有する第2の板と
を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材は、
内部に設けられ、回転の軸方向にほぼ垂直な面と、
前記内部の前記外周側に設けられ、前記軸方向にほぼ平行な側面と、
前記面から側面にかけて設けられた曲面と
を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材は、
内部に設けられ、回転軸方向にほぼ垂直な上面と、
前記内部に設けられ、前記上面に対面する底面と、
前記外周側に設けられ、前記上面から前記底面にかけて設けられた曲面と
を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項2に記載の自動平衡装置であって、
前記規制部材は、前記収容部材の回転軸方向にほぼ平行な規制面を有し、
前記収容部材は、
前記外周側に設けられた側面と、
前記規制面から前記側面にかけて設けられた曲面と
を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材は、
内部に設けられ、回転軸方向にほぼ垂直な面と、
前記内部の前記外周側に設けられ、前記軸方向にほぼ平行な側面と、
前記収容部材の内部の容積が前記内周側から前記外周側へ徐々に小さくなるように、前記面から前記側面にかけて設けられた斜面と
を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記収容部材は、前記外周側から前記内周側にかけて形成された複数の溝を有することを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項15に記載の自動平衡装置であって、
前記各溝のうち少なくとも1つは、前記外周側から前記内周側にかけて徐々に細くなるように設けられていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項15に記載の自動平衡装置であって、
前記各溝のうち少なくとも1つは、前記収容部材の回転径方向とは異なる方向に延びていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記溝は、前記保持部材より前記外周側に配置されていることを特徴とする自動平衡装置。 - 請求項1に記載の自動平衡装置であって、
前記保持部材と前記規制部材とは当接していることを特徴とする自動平衡装置。 - 流体のバランサと、
前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、
前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材と、
前記収容部材の内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で前記収容部材の外周側に移動するように、前記保持部材と一体に前記収容部材を回転させることが可能な駆動部と
を具備することを特徴とする回転装置。 - データを記録可能なディスクを回転駆動する駆動部と、
流体のバランサと、前記バランサに表面張力を発生させることで該バランサを保持する保持部材と、前記駆動部により回転可能に設けられ、内周側で前記保持部材に保持されたバランサが、回転による遠心力で外周側に移動するように前記バランサと前記保持部材とを収容する収容部材とを有する自動平衡装置と
を具備することを特徴とするディスク装置。
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Legal Events
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