JP2002130378A - 自動平衡装置およびディスクドライブ装置 - Google Patents

自動平衡装置およびディスクドライブ装置

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JP2002130378A
JP2002130378A JP2000320623A JP2000320623A JP2002130378A JP 2002130378 A JP2002130378 A JP 2002130378A JP 2000320623 A JP2000320623 A JP 2000320623A JP 2000320623 A JP2000320623 A JP 2000320623A JP 2002130378 A JP2002130378 A JP 2002130378A
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JP
Japan
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ball
disk
automatic balancing
balancing device
peripheral surface
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JP2000320623A
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English (en)
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Hirohiko Owaki
洋彦 大脇
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型ディスクドライブ装置に搭載でき、且つ
回転停止時及び低速回転時においてもボール体を中心方
向に引き寄せて等間隔に配置し不要振動を引き起こすこ
とのない自動平衡装置およびディスクドライブ装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 駆動軸2と、駆動軸2に環装され配設さ
れた、床面4、天井面5、外周面6及び内周面7からな
る円環状のボール収納室3と、内周面7を囲繞して配設
され、少なくとも一部が磁化されて形成された円環状の
ボール引き寄せ部8と、磁性材料で形成されボール収納
室3の内部に収納された複数の球状のボール体11と、
を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROM、M
O、PD、CD、CD−R/RW、DVD−ROM、D
VD−RAM等のディスクドライブ装置に搭載され、高
速回転時にディスクの中心と重心との擦れにより発生す
る不要振動を重心の位置を自動に補正することにより抑
制する自動平衡装置(オートバランサー)およびこれを
用いたディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学式記録再生装置は転送速度の
高倍速化が年々進み、CD−ROM等のディスクドライ
ブ装置は数年前は2倍速程度(標準転送速度、すなわち
1倍速は150KB/s)を有するものであったが、最
近では50倍速程度の転送速度を有するものがある。ま
た薄型ノートブック装置に搭載されるディスクドライブ
装置においても24倍速から32倍速の転送速度を有し
ている。これらの転送速度の高倍速化は、主にディスク
の回転数を上げることによりなされる。24倍速の転送
速度を有するディスクドライブ装置ならばその回転数は
2400rpm〜6000rpmとなる。
【0003】転送速度の高倍速化によりコンピューター
がデータを読み込むスピードが速くなり、ユーザにとっ
ては様々なデータの読み出しやインストールが短時間で
可能になる等メリットは大きいが、それに伴い偏重心を
有するディスクの回転時に不要振動が発生するという問
題が生じている。ディスクは、樹脂を加工して重量や寸
法が規格(JIS,ブック企画およびフォーラムで制
定)値内となるように形成されているが、その規格値の
範囲で製造されたディスクであっても、速いスピードで
回転させるとディスクの中心と重心の擦れにより不要振
動を起こしてしまう。ディスクの偏重心の規格は1g・
cm以下に定められているが、実際は0.3g・cm以
上の偏重心ディスクは市場において数%程度である。し
かし、0.3g・cm程度の偏重心ディスクであって
も、5000rpm以上で回転させると発生する不要振
動はかなり大きいものとなり、それに記録されたデータ
の読み取りに影響を与える。特にノートブック装置に搭
載されるディスクドライブ装置においては、その不要振
動がディスクドライブ装置全体に伝わり光ヘッドのアク
チュエータに伝達してディスクに記録されたデータを読
み込むことに大きな影響を及ぼして、データを読み込む
ことが不可能になる等重大な問題となっている。
【0004】このような問題に対応するために、ディス
クの回転数をデータの読み取りが可能な回転数に落と
し、不要振動の振動レベルを低減させることによりデー
タを安定して読み取る方法が用いられている。しかし、
この方法ではディスクの回転数を落とすことによりデー
タの転送速度が遅くなるため、操作の際に反応が遅くな
る等の不具合が生じ実用的ではなかった。したがって、
別の解決方法として高速回転時に発生する不要振動を直
接抑制する自動平衡装置をディスクドライブ装置に搭載
することでこのような問題に対処している。
【0005】ここで自動平衡装置の原理を簡単に説明す
る。
【0006】自動平衡装置とは、ディスクドライブ装置
等に使用するディスク回転駆動手段(例えば、スピンド
ルモータ)の回転軸やディスク載置部等に同軸に設置さ
れ、ディスク等の回転体の回転時に回転体のもつ偏重心
の、中心に対して反対側に荷重を加えることにより偏重
心を打ち消して不要振動の発生を抑制するものである。
この自動平衡装置は内部に円環状の空間を有しその空間
内に複数のボールを有した構成をなし、ディスク等の回
転体と一体的に回転する。回転体が回転を始めるとボー
ルはその遠心力によりその円環状の空間の最外部の側壁
に移動して当接しそれに沿って回転する。ここで回転体
に偏重心がある場合はその偏重心により発生する加速度
がボールが移動する作用力として働く。発生した不要振
動の周波数が、振動する回転体及びその周辺の装置を1
つの振動系としたときの一次共振周波数(危険速度)以
下では加速度は偏重心と同じ方向に働くが、一次共振周
波数を越える周波数では加速度は位相が180°遅れ
る、すなわち偏重心と反対方向に加速度が発生するた
め、ボールは偏重心の、中心に対して反対側に移動す
る。
【0007】このように、低い回転数では偏荷重と同じ
方向にボールが移動するが、一次共振周波数を越える回
転数以上になると偏荷重と反対方向にボールが移動し、
偏荷重を打ち消して不要振動を抑制する。
【0008】ここで実際に使用される回転数を例えば2
4倍速、約5000rpm程度とすると、一次共振周波
数は約半分の2500rpm程度に設定される。そのた
め、2500rpm以下の低い回転数では偏荷重の位置
と同じ方向にボールが移動するため自動平衡装置の機能
は働かず、かえって振動を増幅させてしまう。すなわ
ち、CD−ROM等の読み取りのみを行うディスクドラ
イブ装置に自動平行装置を搭載した場合は一定の速度で
回転するためその機能が十分に発揮されるが、読み取り
に加えCD−R/RW等の書き込みを行うディスクドラ
イブ装置に自動平行装置を搭載した場合、書き込み時に
は1倍速や2倍速程度の転送速度、すなわち約500r
pmからや約1000rpm程度で回転するためその回
転数では自動平衡装置の機能は働かず、かえって振動を
増幅させてしまうという問題があった。
【0009】この問題を解決するために、ボールを収納
している空間の最内部に回転中心軸を囲繞してリングマ
グネットを配設し、低速回転時にはボールを中心に吸着
させ、回転数が一次共振周波数を超えると遠心力により
ボールがリングマグネットから離脱するようにした自動
平衡装置が用いられている。更にこの自動平衡装置によ
ればリングマグネットにボールが吸着されている状態に
おいてはボールがリングマグネットにより磁化されボー
ル同士が同じ極性となり、お互いに反発する力が発生し
複数のボールを等間隔にリングマグネットに吸着させ配
置させることが可能であり、したがって低速回転時にボ
ールの偏りによる不要振動を引き起こすことがない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、以下のような課題を有していた。
【0011】(1)12.7mm厚ドライブ等の薄型デ
ィスクドライブ装置において、外径3mmのφ3ボール
といった大きいボールを使用した自動平衡装置を搭載す
ることはディスクドライブ装置の形状や厚さから考えて
困難であるという課題を有していた。
【0012】(2)外径が3mm以下のボールを自動平
衡装置に使用した場合、ボールがリングマグネットに吸
着した際に磁化された複数のボールのお互いの反発力が
弱いため低速回転時に等間隔にリングマグネットに吸着
させ配置させることができないので、ボールが偏って不
要振動を引き起こすという課題を有していた。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、低回転時においてもボール体を中心に引き寄せて等
間隔に配置し不要振動を引き起こすことのない自動平衡
装置およびこれを用いた薄型のディスクドライブ装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の自動平行装置は、CD−ROM等の記録媒体
のディスクに記録された情報の読み取りや書き込みを行
うディスクドライブ装置に搭載され前記ディスクの高速
回転時に前記ディスクが偏重心を有することにより発生
する不要振動を抑制する自動平衡装置であって、駆動軸
と、前記駆動軸に環装され配設された、床面、天井面、
外周面及び内周面からなる円環状のボール収納室と、前
記ボール収納室の前記内周面を囲繞して配設され、少な
くとも一部が永久磁石材料により又は磁化されて形成さ
れた円環状のボール引き寄せ部と、磁性材料で形成さ
れ、前記ボール収納室の内部に収納された複数の球状の
ボール体と、を備えた構成を有している。
【0015】この構成により、薄型ディスクドライブ装
置に搭載でき、且つ低回転時においてもボール体を中心
に引き寄せて等間隔に配置し不要振動を引き起こすこと
のない自動平衡装置およびこれを用いた薄型のディスク
ドライブ装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の自動平
衡装置は、CD−ROM等の記録媒体のディスクに記録
された情報の読み取りや書き込みを行うディスクドライ
ブ装置に搭載されディスクの高速回転時にディスクが偏
重心を有することにより発生する不要振動を抑制する自
動平衡装置であって、駆動軸と、駆動軸に環装され配設
された、床面、天井面、外周面及び内周面からなる円環
状のボール収納室と、ボール収納室の内周面を囲繞して
配設され、少なくとも一部が永久磁石材料により又は磁
化されて形成された円環状のボール引き寄せ部と、磁性
材料で形成され、ボール収納室の内部に収納された複数
の球状のボール体と、を備えた構成を有している。
【0017】この構成により、以下のような作用を有す
る。
【0018】(1)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール引き寄せ部がボール体を引き寄せ
る磁力の吸引力がディスクの回転によりボール体に加わ
る遠心力より大きいので、ボール体がボール引き寄せ部
に引き寄せられた状態で回転しディスクの偏重心により
発生する不要振動を増幅させることを防止できる。
【0019】(2)ディスクが高速回転を行う読み込み
処理等のとき、ボール引き寄せ部がボール体を引き寄せ
る磁力よりディスクの回転によりボール体に加わる遠心
力の方が大きいため、ボール体はボール引き寄せ部から
離脱しボール収納室の外周面に当接して回転し、さらに
振動が一次共振周波数を超えた場合ディスクの偏重心に
よる作用でボール体はディスクの中心に対して偏重心の
反対側に集まり、偏重心を打ち消して不要振動を抑制す
ることができる。
【0020】(3)また、ディスクの偏重心を打ち消す
ことによりディスクの高速回転時の上下方向の振動を抑
制し、ディスクの面振れを防止することができる。
【0021】ここで、駆動軸はスピンドルモータ等の駆
動源により回転し、駆動軸に環装されたボール収納室
は、駆動軸に連設されたターンテーブル等のディスク載
置部に載置されるディスクと一体的に回転する。
【0022】ボール収納室はディスクに対して上方又は
下方、すなわちディスク載置部の上方又は下方に配設さ
れるが、ディスクをディスク載置部に上方から載置して
固定する場合はディスク載置部の下方に配設されること
が好ましい。またボール収納室はPE、PP、ABS、
POM等の合成樹脂等の非磁性材料により形成される。
なおボール収納室の内周面にボール引き寄せ部を一体的
に形成してもよいが、ボール収納室の床面、天井面、外
周面はその磁力の影響を受けないように形成される。
【0023】ボール収納室は、その厚みが1mm〜2m
mとなるように形成され、これにより厚さが12.7m
m程度の薄型ディスクドライブ装置に搭載することが可
能となる。さらにボール収納室は、ボール体が遠心力や
磁力の作用を受けなければボール収納室の内部を自由に
転動するように形成される。すなわち、その内部の厚み
はボール体の外径より大きく、床面は摩擦抵抗を小さく
し平面状に形成される。
【0024】ボール体は鉄、ステンレス、あるいは快削
鋼等の磁性材料により形成され、ボール収納室の内部に
収納できるように外径が0.8mm〜1.8mmとなる
ように形成される。なお、ボール体の表面又は中心部等
一部のみを磁性材料により形成し、他の部分は合成樹脂
等の非磁性材料を用いてもよい。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の自動平衡装置であって、ボール収納室が、そ
の内部にボール引き寄せ部に環装又は囲繞された非磁性
材料で形成されたボール保持部を備えた構成を有してい
る。
【0026】この構成により、請求項1の作用に加え、
以下のような作用を有する。
【0027】(1)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール体はボール引き寄せ部に引き寄せ
られ、ボール保持部に保持されるため、ボール体を安定
して配置でき偏重心による不要振動を増幅させることを
防止できる。
【0028】(2)さらにボール保持部とボール体とを
その周囲に等間隔で配置できる形状で形成すればボール
体を周囲に等間隔で安定して配置することができ、ボー
ル体がボール収納室の内部において偏って配置されるこ
とによる振動の発生を防止できる。
【0029】(3)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール引き寄せ部によりボール体を駆動
軸方向に引き寄せて、ボール保持部の外周部に等間隔に
配置させることができるので、ボール体がボール収納室
の内部において偏って配置されることによる振動(ワウ
フラッター)の発生を防止できる。
【0030】ボール保持部の形状としては種々考えられ
るが、ボール体をその周囲に等間隔で保持できる任意形
状に形成される。例えば、ボール保持部の周囲に直状溝
を垂直方向に等間隔で複数形成しボール体を保持する、
又はボール保持部の周囲に直状凸部を垂直方向に等間隔
で複数形成し歯車状として、その隣り合う直状凸部の間
にボール体を保持する等が用いられる。さらに非磁性材
料により形成された複数のプレートをボール引き寄せ部
の周囲にボール体の直径程度の間隙を設けて等間隔で囲
繞して配設し隣り合うプレートの間隙においてボール体
を保持する等が用いられる。
【0031】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の自動平衡装置であって、ボール収納室が、そ
の内部にボール引き寄せ部に等間隔で突設された非磁性
材料で形成された複数の突起部を備えた構成を有してい
る。
【0032】この構成により、請求項1の作用に加え、
以下のような作用を有する。
【0033】(1)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール引き寄せ部の外周部に等間隔で突
設される複数の突起部を備えているので、ボール体をボ
ール引き寄せ部に引き寄せて隣り合う突起部の間におい
て吸着させ、ボール引き寄せ部の外周部に等間隔に配置
させることができる。
【0034】ここで突起部は、ボール体をボール引き寄
せ部に磁力により吸着させたときボール引き寄せ部に等
間隔で配置できるような任意形状で形成されるが、ボー
ル体がボール引き寄せ部に引き寄せられる際にそれぞれ
の突起部の間に容易に収まるように、突起部と突起部の
間はボール収納室の外周面側に広くしたテーパ状の間隙
が形成されるような形状であることが好ましい。
【0035】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の自動平衡装置であって、ボール引き寄せ部
が、少なくとも外周に永久磁石材料により又は磁化され
て等間隔で形成された複数の磁性部を備えた構成を有し
ている。
【0036】この構成により、請求項1の作用に加え、
以下のような作用を有する。
【0037】(1)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール体をボール引き寄せ部に等間隔で
形成された磁性部に引き寄せて吸着させ、ボール引き寄
せ部の外周部に等間隔に配置させることができる。
【0038】(2)ボール保持部やボール体を保持する
ための突起部等を必要としないので、ボール収納室の内
部の空間が広く取れボール収納室の小型化が可能であ
る。
【0039】ここで磁性部は、永久磁石材料で形成され
た棒状、柱状、板状等任意形状の磁石等をボール引き寄
せ部の外周壁面に等間隔に埋設して形成してもよいし、
ボール引き寄せ部の外周壁面を等間隔に磁化して形成し
てもよい。なお、ボール引き寄せ部の磁性部以外の部分
は非磁性材料等で形成する等してボール体を引き寄せる
磁力を有しないように形成される。
【0040】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の自動平衡装置であって、ボール収納室が、ボ
ール引き寄せ部の代わりにボール収納室の内部の駆動軸
の同心円上に等間隔で配設された永久磁石材料により形
成された複数のマグネット部を備えた構成を有してい
る。
【0041】この構成により、請求項1の作用に加え、
以下のような作用を有する。
【0042】(1)ディスクが低速回転を行う書き込み
処理等のとき、ボール体をマグネット部に吸着させ、駆
動軸を中心とした円上に等間隔に配置させることができ
る。
【0043】(2)さらに、ボール体をマグネット部に
吸着させ等間隔で配置できるため、ディスク回転時の回
転ムラが生じることを防止でき、書き込み処理等の精度
を向上させることができる。
【0044】ここで、マグネット部は、形状としては円
柱状、角柱状、球状等任意形状で形成され、ボール収納
室の床面又は天井面から突設又は床面と天井面に当接し
て固定され、駆動軸を中心とした円上に配設される。
【0045】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至5のいずれか1項に記載の自動平衡装置であっ
て、ボール収納室の床面の少なくとも一部が外周面から
内周面に向かって低くなるように傾斜して形成されてい
ることを特徴とする構成を有している。
【0046】この構成により、請求項1乃至5のいずれ
か1項に記載の作用に加え、以下のような作用を有す
る。即ち、ボール引き寄せ部の磁力による作用だけでな
く床面に傾斜を設けることによりボール体に加わる重力
によりボール体をボール引き寄せ部に引き寄せることが
できるので、さらに容易にボール体をボール引き寄せ部
に引き寄せることができる。
【0047】ここで、床面はボール収納室の外周面から
内周面に向かって低くなるように、ボール収納室に対し
て5°〜10°の傾斜を有するように形成される。ま
た、床面に形成される傾斜は床面全面に形成される必要
はなく、床面の外周面側のみに形成してもよく、あるい
は内周面側のみに形成してもよい。
【0048】以下に本発明の一実施の形態について説明
する。
【0049】(実施の形態1)図1(a)は本発明の実
施の形態1における自動平衡装置の要部平面図であり、
図1(b)は図1(a)の自動平衡装置の断面図であ
る。図1において、1は実施の形態1における自動平衡
装置、2はスピンドルモータ14に連結された駆動軸、
3は駆動軸2に環装された円環状のボール収納室、4は
ボール収納室3の円環状の床面、5は床面4の上方に対
向して形成されたボール収納室3の円環状の天井面、6
は床面4及び天井面5の外周に垂直に連結された外周
面、7は床面4及び天井面5の内周に垂直に連結された
内周面、8は永久磁石材料で形成され、内周面7を囲繞
して配設された円環状のボール引き寄せ部、9はボール
引き寄せ部8に環装された円環状のボール保持部、10
はボール保持部9の外周に等間隔に形成された保持用凹
部、11はボール収納室3に収納されたボール体、12
は駆動軸2に連結されボール収納室3の上方に配設され
た、ディスク等の回転体を載置して固定するディスク載
置部、13はCD−ROM等の記録媒体であるディス
ク、14はディスク13を回転させるための駆動源であ
り駆動軸2を回転させるスピンドルモータである。
【0050】ここで、駆動軸2はスピンドルモータ14
により回転し、それとともに駆動軸2に配設されたボー
ル収納室3、ディスク載置部12、及びディスクXは一
体的に回転する。ボール収納室3の外周面6及びボール
保持部9に形成された保持用凹部10は駆動軸2を中心
とした同心円上に形成される。
【0051】保持用凹部10はボール収納室3に収納さ
れたボール体11の数と同数が形成される。図1におい
ては8個のボール体11と8個の保持用凹部10が備え
られているが、同数であれば2以上の任意の数でよい。
また、保持用凹部10はボール体11をボール保持部9
に半分程度埋没させて保持するように平面視形状が略半
円形に形成される。ボール引き寄せ部8は永久磁石材料
で形成されるため所定の磁力を帯び、磁性材料で形成さ
れたボール体11を磁力によりボール収納室3の中心方
向へ、すなわち駆動軸2に向かって引き寄せる。
【0052】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図2は本発明の実施の形態1における自動平
衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面図
である。図2において、1は実施の形態1における自動
平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は床面、
5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボール引き
寄せ部、9はボール保持部、10は保持用凹部、11は
ボール体、12はディスク載置部、13はディスク、1
4はスピンドルモータであり、これらは、図1で示した
ものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略す
る。
【0053】なお、ディスク13はその重心がA方向
(図2参照)に偏った偏重心を有しているとして説明す
る。また、本実施の形態において、ディスク13に情報
の書き込み等を行う場合のディスク13が約500rp
m〜約1000rpmで回転する低速回転時と、ディス
ク13から情報の読み込み等を行う場合のディスク13
が約5000rpmで回転する高速回転時とについて説
明する。また、一次共振周波数はボール引き寄せ部8の
磁力、ボール体11の大きさ及び質量等種々の要素によ
り決定される値であるが、本実施の形態においては約2
500rpm程度に設定されているものとする。
【0054】まず、ディスクに情報の書き込み等を行う
低速回転時について説明する。なお、スピンドルモータ
14が起動しておらずディスク13が停止している状態
においてボール体11にはボール引き寄せ部8の磁力に
よる吸引力のみが働くので、ボール体11はボール引き
寄せ部8に引き寄せられボール保持部9の保持用凹部1
0に保持されている。
【0055】コンピュータ等(図示せず)によりスピン
ドルモータ14に低速回転を行うための起動の信号が送
られるとスピンドルモータ14が起動し駆動軸2が回転
する。それとともにディスク13、ディスク載置部1
2、ボール収納室3が駆動軸2を中心として一体的に回
転する。保持用凹部10に保持されたボール体11には
回転により遠心力が加わるが、その遠心力よりボール体
11に加わるボール引き寄せ部8による磁力の方が大き
いのでボール体11はボール保持部9の保持用凹部10
に保持された状態ので回転する。
【0056】このようにボール体11は駆動軸2から等
しい距離、すなわち同心円上に等間隔で配置され回転す
る。なお、約500rpm〜約1000rpm程度の低
速回転においてディスク13が偏重心を有する場合であ
ってもディスク13の偏重心による不要振動は微小であ
るため、情報の読み取りに影響を及ぼすことはない。
【0057】次に、ディスクから情報の読み取り等を行
う高速回転時について説明する。なお、スピンドルモー
タ14が起動しておらずディスク13が停止している状
態においては、低回転時と同様にボール体11はボール
引き寄せ部8に引き寄せられボール保持部9の保持用凹
部10に保持されている。コンピュータ等(図示せず)
によりスピンドルモータ14に高速回転を行うための起
動の信号が送られるとスピンドルモータ14が起動し駆
動軸2が回転する。それとともにディスク13、ディス
ク載置部12、ボール収納室3が駆動軸2を中心として
一体的に回転する。
【0058】保持用凹部10に保持されたボール体11
には回転により遠心力が加わり、ボール体11に加わる
ボール引き寄せ部8による磁力よりその遠心力の方が大
きいのでボール体11はボール収納室3の外周面6に当
接し外周面6を転動して回転する。このときディスク1
3の回転数は一次共振周波数を超えているため、ボール
体11にはディスク13の偏重心の位置と反対方向の加
速度が加わり、それが作用力となってボール体11は駆
動軸2に対して偏重心の位置の反対方向に移動し、その
位置を保ったまま回転する。
【0059】以上のように実施の形態1における自動平
衡装置1は構成されているので、低速回転時にはディス
ク13に偏重心があってもデータの転送に影響を与えな
い程度の振動しか発生せず、かつボール体11がボール
保持部9に駆動軸2を中心とする円上に、かつ等間隔に
保持されるためボール体11がボール収納室3の内部に
おいて偏って配置することで発生する振動を防ぐことが
できる。さらに、保持用凹部10にボール体11が安定
して保持されるためボール体11は等間隔を保ったまま
安定して保持され、さらに振動を安定して抑制すること
ができる。
【0060】また、高速回転時にはディスク13の回転
数が一次共振周波数を超えているため、ボール体11は
ボール収納室3の外周面6に当接して、駆動軸2に対し
てディスク13の偏重心の位置と反対方向に位置し、偏
重心を打ち消すことができるため不要振動を抑制するこ
とができ、情報の読み取りに支障をきたすことはない。
また、ディスク13の偏重心を打ち消すことによりディ
スク13の高速回転時の上下方向の振動を抑制し、ディ
スク13の面振れを防止することができる。
【0061】(実施の形態2)図3(a)は本発明の実
施の形態2における自動平衡装置の要部平面図であり、
図3(b)は図3(a)の自動平衡装置の断面図であ
る。図3において、2は駆動軸、3はボール収納室、4
は床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボ
ール引き寄せ部、9はボール保持部、11はボール体、
12はディスク載置部、13はディスク、14はスピン
ドルモータであり、これらは、実施の形態1で示したも
のと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略す
る。1aは実施の形態2における自動平衡装置、15は
ボール引き寄せ部8を囲繞して配設された保持用プレー
トである。
【0062】保持用プレート15はボール引き寄せ部8
を囲繞して等間隔に配設され、隣り合う保持用プレート
15の距離はボール体11をその間に挟んで保持できる
距離を有して配設される。なお、ディスク13はその重
心がA方向(図4参照)に偏った偏重心を有していると
して説明する。
【0063】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図4は本発明の実施の形態2における自動平
衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面図
である。図4において、1aは実施の形態2における自
動平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は床
面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボール
引き寄せ部、9はボール保持部、11はボール体、12
はディスク載置部、13はディスク、14はスピンドル
モータ、15は保持用プレートであり、これらは図3で
示したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を
省略する。なお、ディスク13はその重心がA方向に偏
った偏重心を有しているとして説明する。
【0064】本実施の形態における自動平衡装置1aの
動作は実施の形態1における自動平衡装置1の動作と同
様であるが、ディスク13の回転停止時及び低速回転時
において、ボール体11は保持用凹部10の代わりに保
持用プレート15の間隙において保持されている。以上
のように実施の形態2における自動平衡装置1aは構成
されているので、実施の形態1と同様の作用を有する。
【0065】(実施の形態3)図5(a)は本発明の実
施の形態3における自動平衡装置の要部平面図であり、
図5(b)は図5(a)の自動平衡装置の断面図であ
る。図5において、2は駆動軸、3はボール収納室、4
は床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボ
ール引き寄せ部、11はボール体、12はディスク載置
部、13はディスク、14はスピンドルモータであり、
これらは、実施の形態1で示したものと同様であるので
同一の符号を付けて説明を省略する。1bは実施の形態
3における自動平衡装置、16はボール引き寄せ部8の
周囲に等間隔に配設された突起部である。
【0066】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図6は本発明の実施の形態3における自動平
衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面図
である。図6において、1bは実施の形態3における自
動平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は床
面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボール
引き寄せ部、11はボール体、12はディスク載置部、
13はディスク、14はスピンドルモータ、16は突起
部であり、これらは、図5で示したものと同様であるの
で同一の符号を付けて説明を省略する。なお、ディスク
13はその重心がA方向に偏った偏重心を有していると
して説明する。
【0067】本実施の形態における自動平衡装置1bの
動作は実施の形態1における自動平衡装置1の動作と同
様であるが、ディスク13の回転停止時及び低速回転時
において、ボール体11は保持用凹部10の代わりに隣
り合う突起部16の間隙において保持されている。以上
のように実施の形態3における自動平衡装置1bは構成
されているので、実施の形態1と同様の作用を有する。
【0068】(実施の形態4)図7(a)は本発明の実
施の形態4における自動平衡装置の要部平面図であり、
図7(b)は図7(a)の自動平衡装置の断面図であ
る。図7において、2は駆動軸、3はボール収納室、4
は床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボ
ール引き寄せ部、11はボール体、12はディスク載置
部、13はディスク、14はスピンドルモータであり、
これらは、実施の形態1で示したものと同様であるので
同一の符号を付けて説明を省略する。1cは実施の形態
4における自動平衡装置、17はボール引き寄せ部8の
外周から駆動軸2に向かって等間隔に複数の棒状の永久
磁石材料がその長手方向から埋設されて形成された磁性
部である。
【0069】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図8は本発明の実施の形態4における自動平
衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面図
である。図8において、1cは実施の形態4における自
動平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は床
面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボール
引き寄せ部、11はボール体、12はディスク載置部、
13はディスク、14はスピンドルモータ、17は突起
部であり、これらは、図7で示したものと同様であるの
で同一の符号を付けて説明を省略する。なお、ディスク
13はその重心がA方向に偏った偏重心を有していると
して説明する。
【0070】本実施の形態における自動平衡装置1cの
動作は実施の形態1における自動平衡装置1の動作と同
様であるが、ディスク13の回転停止時及び低速回転時
において、ボール体11は保持用凹部10の代わりにボ
ール引き寄せ部8の外周から駆動軸2に向かって等間隔
に埋設され形成された磁性部17にその磁力により吸引
され保持されている。
【0071】以上のように実施の形態4における自動平
衡装置1cは構成されているので、実施の形態1の作用
に加え、ボール保持部やボール体を保持するための突起
部等を必要としないので、ボール収納室の内部の空間が
広く取れボール収納室の小型化が可能であるという作用
を有する。
【0072】(実施の形態5)図9(a)は本発明の実
施の形態5における自動平衡装置の要部平面図であり、
図9(b)は図9(a)の自動平衡装置の断面図であ
る。図9において、2は駆動軸、3はボール収納室、4
は床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、11は
ボール体、12はディスク載置部、13はディスク、1
4はスピンドルモータであり、これらは、実施の形態1
で示したものと同様であるので同一の符号を付けて説明
を省略する。1dは実施の形態5における自動平衡装
置、18は駆動軸2を中心とする円上に等間隔で床面4
に突設して配設された永久磁石材料で形成されたマグネ
ット部である。
【0073】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図10は本発明の実施の形態5における自動
平衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面
図である。図10において、1dは実施の形態5におけ
る自動平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は
床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、11はボ
ール体、12はディスク載置部、13はディスク、14
はスピンドルモータ、18はマグネット部であり、これ
らは、図9で示したものと同様であるので同一の符号を
付けて説明を省略する。なお、ディスク13はその重心
がA方向に偏った偏重心を有しているとして説明する。
【0074】本実施の形態における自動平衡装置1dの
動作は実施の形態1における自動平衡装置1の動作と同
様であるが、ディスク13の回転停止時及び低速回転時
において、ボール体11は保持用凹部10の代わりにマ
グネット部18にその磁力により吸着され保持されてい
る。
【0075】以上のように実施の形態5における自動平
衡装置1dは構成されているので、実施の形態1の作用
に加え、ボール保持部やボール体を保持するための突起
部やボール引き寄せ部を必要としないので、部品点数を
少なくすることができるという作用を有する。
【0076】(実施の形態6)図11(a)は本発明の
実施の形態6における自動平衡装置の要部平面図であ
り、図11(b)は図11(a)の自動平衡装置の断面
図である。図11において、2は駆動軸、3はボール収
納室、4は床面、5は天井面、6は外周面、7は内周
面、8はボール引き寄せ部、11はボール体、12はデ
ィスク載置部、13はディスク、14はスピンドルモー
タであり、これらは、実施の形態1で示したものと同様
であるので同一の符号を付けて説明を省略する。1eは
実施の形態6における自動平衡装置、16はボール引き
寄せ部8の周囲に等間隔に配設された突起部である。こ
こで、床面4は外周面6から内周面7に向かって低くな
るようにボール収納室に対して5°〜10°の傾斜を有
するように形成されている。
【0077】以上のように構成された本実施の形態の自
動平衡装置について、以下その動作について図を用いて
説明する。図12は本発明の実施の形態6における自動
平衡装置のディスクが回転している状態を示す要部平面
図である。図12において、1eは実施の形態6におけ
る自動平衡装置、2は駆動軸、3はボール収納室、4は
床面、5は天井面、6は外周面、7は内周面、8はボー
ル引き寄せ部、11はボール体、12はディスク載置
部、13はディスク、14はスピンドルモータ、16は
突起部であり、これらは、図11で示したものと同様で
あるので同一の符号を付けて説明を省略する。なお、デ
ィスク13はその重心がA方向に偏った偏重心を有して
いるとして説明する。
【0078】本実施の形態における自動平衡装置1eの
動作は実施の形態1における自動平衡装置1の動作と同
様であるが、ディスク13の回転停止時及び低速回転時
において、ボール体11はボール引き寄せ部8の磁力に
より引き寄せられ、保持用凹部10の代わりに隣り合う
突起部16の間隙において保持されている。さらに、床
面4に外周面6から内周面7に向かって低くなるように
ボール収納室3に対して5°〜10°の傾斜が形成され
ているので、ボール体11に加わる重力によりボール体
11をボール引き寄せ部8に引き寄せることができる。
【0079】以上のように実施の形態6における自動平
衡装置1eは構成されているので、実施の形態1の作用
に加えて、ボール引き寄せ部の磁力による作用だけでな
く床面に傾斜を設けることで、ボール体に加わる重力に
よりボール体をボール引き寄せ部に引き寄せることがで
きるので、さらに容易にボール体をボール引き寄せ部に
引き寄せることができるという作用を有する。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動平衡装置に
よれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0081】本発明の請求項1に記載の発明によれば、 (1)ディスクの低速回転時において、ボール引き寄せ
部の磁力によりボール体をボール収納室の内周面側に配
設されたボール引き寄せ部に引き寄せておくことがで
き、ディスクの偏重心により発生する不要振動を増幅さ
せるない自動平衡装置を提供することができる。
【0082】(2)ディスクの高速回転時において、ボ
ール体はボール引き寄せ部から離脱しボール収納室の外
周面に当接して回転し、さらに振動が一次共振周波数を
超えた場合ディスクの偏重心による作用でボール体はデ
ィスクの中心に対して偏重心の反対側に集まるので、偏
重心を打ち消すことで不要振動を抑制することができる
自動平衡装置を提供することができる。
【0083】(3)また、ディスクの高速回転時の不要
振動により発生するディスクの回転音(風切り音)が増
加することを、不要振動を抑制することにより低減する
ことができる自動平衡装置を提供することができる。
【0084】本発明の請求項2に記載の発明によれば請
求項1の効果に加え、 (1)ディスクの低速回転時において、ボール体はボー
ル引き寄せ部の磁力によりボール収納室の中心方向へ引
き寄せられボール保持部に保持されるため、ディスクが
回転していてもボール体を安定してボール保持部に保持
できる安定性に優れた自動平衡装置を提供することがで
きる。
【0085】(2)ディスクの低速回転時において、ボ
ール体をボール引き寄せ部に等間隔に保持できるように
ボール保持部を形成すれば、ボール体が偏って配置され
ることによる振動の発生を防止できる自動平衡装置を提
供することができる。
【0086】本発明の請求項3に記載の発明によれば請
求項1の効果に加え、ディスクの低速回転時において、
ボール体をボール引き寄せ部の磁力により引き寄せて隣
り合う突起部の間において吸着させ、ボール引き寄せ部
の外周部に等間隔に配置させることができるので、ボー
ル体が偏って配置されることによる振動の発生を防止で
きる自動平衡装置を提供することができる。
【0087】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
【0088】(1)ディスクの低速回転時において、ボ
ール引き寄せ部の外周部に等間隔に配置させることがで
きるので、ボール体が偏って配置されることによる振動
の発生を防止できる自動平衡装置を提供することができ
る。
【0089】(2)ボール保持部やボール体を保持する
ための突起部等を必要としないので、ボール収納室の内
部の空間が広く取れボール収納室の小型化が可能である
自動平衡装置を提供することができる。
【0090】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
【0091】(1)ディスクの低速回転において、ボー
ル体をマグネット部に吸着させ、駆動軸を中心とした円
上に等間隔に配置させることができるので、ボール体が
偏って配置されることによる振動の発生を防止できる自
動平衡装置を提供することができる。
【0092】本発明の請求項6に記載の発明によれば、
請求項1乃至5のいずれか1項の効果に加え、以下のよ
うな効果を有する。
【0093】(1)ボール引き寄せ部の磁力による作用
だけでなく床面に傾斜を設けることによりボール体に加
わる重力によりボール体をボール引き寄せ部に引き寄せ
ることができるので、さらに容易にボール体をボール引
き寄せ部に引き寄せることができる自動平衡装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における自動平衡
装置の要部平面図 (b)図1(a)の自動平衡装置の断面図
【図2】本発明の実施の形態1における自動平衡装置の
ディスクが回転している状態を示す要部平面図
【図3】(a)本発明の実施の形態2における自動平衡
装置の要部平面図 (b)図3(a)の自動平衡装置の断面図
【図4】本発明の実施の形態2における自動平衡装置の
ディスクが回転している状態を示す要部平面図
【図5】(a)本発明の実施の形態3における自動平衡
装置の要部平面図 (b)図5(a)の自動平衡装置の断面図
【図6】本発明の実施の形態3における自動平衡装置の
ディスクが回転している状態を示す要部平面図
【図7】(a)本発明の実施の形態4における自動平衡
装置の要部平面図 (b)図7(a)の自動平衡装置の断面図
【図8】本発明の実施の形態4における自動平衡装置の
ディスクが回転している状態を示す要部平面図
【図9】(a)本発明の実施の形態5における自動平衡
装置の要部平面図 (b)図9(a)の自動平衡装置の断面図
【図10】本発明の実施の形態5における自動平衡装置
のディスクが回転している状態を示す要部平面図
【図11】(a)本発明の実施の形態6における自動平
衡装置の要部平面図 (b)図11(a)の自動平衡装置の断面図
【図12】本発明の実施の形態6における自動平衡装置
のディスクが回転している状態を示す要部平面図
【符号の説明】
1 自動平衡装置 2 駆動軸 3 ボール収納室 4 床面 5 天井面 6 外周面 7 内周面 8 ボール引き寄せ部 9 ボール保持部 10 保持用凹部 11 ボール体 12 ディスク載置部 13 ディスク 14 スピンドルモータ 15 保持用プレート 16 突起部 17 磁性部 18 マグネット部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CD−ROM等の記録媒体のディスクに記
    録された情報の読み取りや書き込みを行うディスクドラ
    イブ装置に搭載され前記ディスクの高速回転時に前記デ
    ィスクが偏重心を有することにより発生する不要振動を
    抑制する自動平衡装置であって、 駆動軸と、 前記駆動軸に環装され配設された、床面、天井面、外周
    面及び内周面からなる円環状のボール収納室と、 前記ボール収納室の前記内周面を囲繞して配設され、少
    なくとも一部が永久磁石材料により又は磁化されて形成
    された円環状のボール引き寄せ部と、 磁性材料で形成され、前記ボール収納室の内部に収納さ
    れた複数の球状のボール体と、 を備えたことを特徴とする自動平衡装置。
  2. 【請求項2】前記ボール収納室が、その内部に前記ボー
    ル引き寄せ部に環装又は囲繞された非磁性材料で形成さ
    れたボール保持部を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の自動平衡装置。
  3. 【請求項3】前記ボール収納室が、その内部に前記ボー
    ル引き寄せ部に等間隔で突設された非磁性材料で形成さ
    れた複数の突起部を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の自動平衡装置。
  4. 【請求項4】前記ボール引き寄せ部が、少なくとも外周
    に永久磁石材料により又は磁化されて等間隔で形成され
    た複数の磁性部を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の自動平衡装置。
  5. 【請求項5】前記ボール収納室が、前記ボール引き寄せ
    部の代わりに前記ボール収納室の内部の前記駆動軸の同
    心円上に等間隔で配設された永久磁石材料により形成さ
    れた複数のマグネット部を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の自動平衡装置。
  6. 【請求項6】前記ボール収納室の前記床面の少なくとも
    一部が、前記外周面から前記内周面に向かって低くなる
    ように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の自動平衡装置。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれか一つに記
    載の自動平衡装置をディスクの回転駆動手段に設けたこ
    とを特徴とするディスクドライブ装置。
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