JP2002367271A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2002367271A
JP2002367271A JP2001174111A JP2001174111A JP2002367271A JP 2002367271 A JP2002367271 A JP 2002367271A JP 2001174111 A JP2001174111 A JP 2001174111A JP 2001174111 A JP2001174111 A JP 2001174111A JP 2002367271 A JP2002367271 A JP 2002367271A
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magnetic disk
magnetic
hub
disk drive
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JP2001174111A
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Toshio Matsushita
敏男 松下
Takashi Kono
敬 河野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランサを不要とした片持ち支持固定方式の
スピンドルモータで複数枚ディスクの搭載を可能とす
る、高速回転の磁気ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 磁気記録媒体としての磁気ディスクと、
磁気ディスクを回転するためのスピンドルモータと、磁
気ディスクに対する情報の記録又は再生動作を行う磁気
ヘッドを保持するキャリッジと、これらを収容するベー
ス及びカバーからなるハウジングと、を備えた磁気ディ
スク装置において、磁気ディスクは、複数枚を搭載した
ものであって且つ10000RPM以上の回転数で回転
し、スピンドルモータのハブ及びハブに固定された複数
磁気ディスクからなる組立回転体はベースに支持された
片持ち支持構造であること。また、スピンドルモータの
ハブ3aの上部及び/又は内部に、組立回転体の回転揺
れを抑制するための、流体の封入された回転振動減衰部
材8a,8bを設けること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に関し、特に情報を記録再生する磁気記録媒体としての
磁気ディスクを高速回転させる為のスピンドルモータを
高精度で且つ安価に提供できる、例えば3.5型磁気デ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ用外部記憶装置の一
種である磁気ディスク装置の大容量化及びアクセスタイ
ムの短縮化が進んでいる。しかしながらその一方では、
装置の低コスト化という相反する要求も高い。この相反
する目的を実現する手段として、ディスクへの記録密度
の向上及び実装密度の向上による装置に搭載するディス
クの枚数増加が挙げられる。
【0003】しかし、ディスク枚数の増加はディスクの
回転振動抑制や高位置決め精度を達成する為には、マイ
ナス要因となり、更に近年の回転スピードの増加が拍車
を掛け、結果的にスピンドルモータ固定構造をシャフト
上下端で固定し、かつバランサーを使用する方法を取ら
ざるを得ず、結局スピンドルモータのコストアップを助
長する結果となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
ではディスク枚数増加に伴なうスピンドルモータのコス
トアップを防ぐことはできない。その理由として一番に
上げられるのは、ディスク装置の位置決め精度に関わる
ディスクの回転揺れ(フラッタ)を記録密度の向上と共
に小さくしていかなければならないことにある。従来技
術ではスピンドルモータの両端を固定支持し、かつ回転
バランスを取る為のバランサーまで必要とした。
【0005】本発明の目的は、バランサーを不要とした
片持ち支持固定方式のスピンドルモータで複数枚のディ
スクの搭載を可能とする、高速回転例えば10000R
PM以上の磁気ディスク装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は主として次のような構成を採用する。磁気
記録媒体としての磁気ディスクと、前記磁気ディスクを
回転するためのスピンドルモータと、前記磁気ディスク
に対する情報の記録又は再生動作を行う磁気ヘッドを保
持するキャリッジと、前記磁気ディスク、前記スピンド
ルモータ及び前記キャリッジを収容するベース及びカバ
ーからなるハウジングと、を備えた磁気ディスク装置に
おいて、前記磁気ディスクは、複数枚を搭載したもので
あって且つ10000RPM以上の回転数で回転し、前
記スピンドルモータのハブ及び前記ハブに固定された前
記複数磁気ディスクからなる組立回転体は前記ベースに
支持された片持ち支持構造である磁気ディスク装置。
【0007】また、前記磁気ディスク装置において、前
記スピンドルモータのハブの上部及び/又は内部に、前
記組立回転体の回転揺れを抑制するための、流体の封入
された回転振動減衰部材を設ける磁気ディスク装置。
【0008】また、前記磁気ディスク装置において、前
記ベースと前記スピンドルモータのシャフトとの間に圧
電素子を介在させるとともに、前記スピンドルモータの
ハブの上部に前記組立回転体の回転振動を検出するセン
サを設け、前記センサからの検出信号に基づいて前記圧
電素子を制御して前記組立回転体の回転揺れを抑制する
磁気ディスク装置。
【0009】また、前記磁気ディスク装置において、前
記スピンドルモータのハブの上部と、当該ハブ上部と対
向する前記カバー裏面と、に磁石を設けて、前記回転組
立体の調芯機能を奏させる磁気ディスク装置。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る磁気ディ
スク装置について、図1〜図7を用いて以下説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の要
部の一例を示す分解斜視図であり、図2は、本実施形態
に関するスピンドルモータ部分の断面を示す図であり、
図3は、他の実施形態に関するスピンドルモータ部分の
断面を示す図であり、図4は、図3で使用する圧電素子
の拡大図である。また、図5は更に他の実施形態に関す
るピンドルモータ部分の断面を示す図であり、図6は、
更に他の実施形態に関するスピンドルモータ部分の断面
を示す図であり、図7は、更に他の実施形態に関するス
ピンドルモータ部分の断面を示す図である。
【0011】図1において、位置制御情報やデータを記
録するための磁気ディスク2と、これを所定の速度で回
転駆動させるスピンドルモータ3と、前記位置制御情報
やデータを読み出しや書き込みを行う磁気ヘッド4を含
むヘッドアセンブリと、ピボットベアリング7を介して
磁気ヘッドを位置決めするためのキャリッジ5と、前記
キャリッジの駆動手段であるボイスコイルモータと、信
号伝達を行う回路部と、がベース1に収められている。
【0012】図2を参照して、磁気ディスク2は、ディ
スクスペーサ(2)14bを挟んで軸方向に積層され、
ディスククランプ13及びディスクスペーサ(1)14
aによってスピンドルモータ3に固定されている。ま
た、スピンドルモータ上部には、スピンドルモータの回
転振動を抑制する流体が中に注入された振動減衰部材8
a(その構造及び機能については後述する)が実装され
ている。ここで、スピンドルモータ3は、ハブ3a、ス
ピンドルシャフト・スピンドルベース3b、コイル3
c、下ベアリング3d、上ベアリング3e、ロータ3f
を備えている。
【0013】上述した、例えば3.5型磁気ディスク装
置において、磁気ディスク2を1枚以上、特に多数枚搭
載させる場合には通常、スピンドルモータ3はベース1
側とカバー12側の両側で固定しなければ高速で回転す
る磁気ディスク2の回転揺れ(フラッタ)を抑えられ
ず、しかもバランサーも上下2面で必要とされる。また
どのようなアンバランスにも対応できるようにバランサ
ーは1種類ではなく、現状で少なくても5種類、これか
ら位置決め精度目標値が更に厳しくなれば10種類以上
必要になる。
【0014】図2は図1のスピンドルモータ3、磁気デ
ィスク2及びその近傍のベース1、カバー12部分の断
面図である。前記スピンドルモータ3は、スピンドルシ
ャフト及びベース1との固定部分を共用したスピンドル
シャフト・スピンドルベース3b、前記スピンドルシャ
フトの上下に一個づつ計二個のボールベアリング3d,
3eがあり、前記スピンドルモータ3を回転させるため
のコイル3cはスピンドルシャフト3bに固定されてい
る。
【0015】また、磁気ディスク2を搭載するためのハ
ブ3aが全体を包み、更に前記ハブ3aを回転させるた
めの、例えば永久磁石ならなるロータ3fは、前記ハブ
3a内側にコイル3cと対向するように配置接着されて
いる。また、前記スピンドルモータ3はネジ14にてベ
ース1に固定され、カバー12側はフリーとなる、片持
ち支持構造となっている。
【0016】上述したスピンドルモータ3において、片
持ち支持構造としたことによりハブ3a上の空いたスペ
ースに、流体封入されたリング上の回転振動減衰部材8
aを搭載し、更に、前記スピンドルモータ3内のハブ3
aと共に回転するベアリング3d,3eの外輪共用部材
に流体封入された円筒状の回転振動減衰部材8bを搭載
する。ここで、ベアリング3d,3eの外輪と回転振動
減衰部材8bの固定部品が共用である必要は必ずしもな
い(図2に示す構造例では、ベアリング3d,3eの外
輪部が回転振動減衰部材8bと一体構造となっている
が、回転振動減衰部材8bを外輪部と別部材にして当該
減衰部材8bを外輪部に固定する構造のものであっても
良い)。また、回転振動減衰部材8aと8bとを双方装
備したものを図示したが、いずれか一方の減衰部材を備
えたものでも本実施形態に含まれるのである。
【0017】ここで、回転振動減衰部材8a,8bの機
能乃至作用について再度説明する。本実施形態に関する
ハブ3a及び磁気ディスク2からなる回転組立体は、カ
バーとベースとで回転組立体の上下端を支持するもので
はなくて、ベースと回転組立体下端部を支持する片持ち
支持構造であることが前提となったものであり、加え
て、磁気ディスクが複数枚のディスクからなる厚さ方向
に寸法の大な回転体で有り、且つ回転体の回転速度が1
0000RPM以上で高速回転する回転体であるものが
本実施形態の構造物である。このような構造物が下端部
の一点支持で回転すると、その回転組立体の上端部は、
回転組立体の重量アンバランスや回転駆動源その他の条
件の不揃い等によって回転軸心からずれて回転する、即
ち芯ずれを起こして回転することになる。そうすると、
回転組立体の回転揺れ、即ち、回転数の不均一性や回転
平面の波打ち等の現象が現れる。換言すると、回転組立
体の回転に振動(揺れ)を生じることとなる。図2に示
す8a及び8bは、回転の振動(揺れ)を減衰するため
のものである。
【0018】図2で実装されている回転振動減衰部材8
の具体的構造についてであるが、本実施形態では、上部
のリング状回転振動減衰部材8aは、一例として、0.
2〜0.3mmの薄肉ステンレスで内部が空洞になって
いるドーナツ形状であり、空洞内に流体が封入されてい
る(チューブ形状のものが環状を形成している)。前記
流体は回転振動の抑制能力発揮のため、慣性力を保持さ
せるべく或る程度の粘度と比重が必要であり、水程度以
上が好ましい。水では腐食等の課題も発生する可能性が
あるため、水と同程度の粘度及び比重を持つ合成油(流
体の一例である)とする。本実施形態における上部の回
転振動減衰部材8aは、外径がφ17.6mm、内径が
φ11mm、高さが2.6mmであり、中に封入される
液体質量は0.27gである。前記合成油の回転中心は
外径と内径の中間に位置し、回転体の流体による調芯作
用により、演算の結果によると1.93g・mmのバラ
ンス補正能力を有することとなる。
【0019】同様に、前記スピンドルモータ3内のハブ
3aと共に回転するベアリング3d,3eの外輪共用部
材に搭載された合成油封入の円筒上回転振動減衰部材8
bは、外径がφ12.3mm、内径がφ5.7mm、高
さが7.6mmあり、中に封入される液体質量は0.5
9gになる。この合成油の回転中心は同様に外径と内径
の中間に位置し、回転体の流体による調芯作用により、
演算の結果によると2.66g・mmのバランス補正能
力を有することとなる。
【0020】因みに、現在のスピンドルモータのバラン
ス補正要求値は、動バランスが上下でそれぞれ約0.2
5g・mm程度なので、内部に合成油を封入した本実施
形態の回転振動部材を搭載することにより(前記2.6
6g・mmのバランス補正能力を有するから)、約10
倍のバランス補正能力を有するため、高回転精度を実現
でき、しかも従来のような両持ち支持及び上下バランサ
ー取付けが不要になるため、それに伴なう複数のバラン
サーを含む部品代及び工数が削減でき、回転振動部材の
コストアップ分を勘案してもコスト的にも優位となる。
【0021】次に、図3は、例えば3.5型磁気ディス
ク装置において、磁気ディスク2を複数枚搭載させ、か
つ片持ち支持構造を実現する為の図2とは異なる他の実
施形態を示す。スピンドルモータ3を支持しているスピ
ンドルシャフト・スピンドルベース3b下に圧電素子9
を配置し、回転によって発生する振動を圧電素子9を利
用して抑制しようとするものである。なお、図示のねじ
は、ベース1とスピンドルシャフト3bを強固に固定す
るというのではなくて、介在物の圧電素子9のシフトで
スピンドルシャフト3bが移動できうる程度の固定状態
を確保するものである。
【0022】前記圧電素子9はスピンドルモータ3のス
ピンドルベース3bとベース1との間に配置し、スピン
ドルモータ3が圧電素子9上に乗るように実装する。本
実施形態ではベース1に乗るスピンドルベース3bは、
直径がφ19mmあるため、圧電素子9もφ19mmと
し、約1mmの厚みを持つ。前記圧電素子9はなるべく
大きな面積でスピンドルモータを制御するようにした方
が精度を増すことができる。
【0023】また、前記圧電素子9は、図4に示すよう
に放射線状に分割されていてそれぞれが独立して動作す
ることが可能となっている。図4に示す構成によると、
まず圧電素子9でスピンドルモータ組立体の回転振動レ
ベル、方向、周波数を感受し、その後これに合わせて振
動をキャンセルできるように、圧電素子に電流を流すよ
うにする。つまり、振動の感受と抑制を交互に行なうこ
ととなり、フィードバック系は圧電素子のみで閉じるこ
ととなる。
【0024】図4では一例として36個の圧電素子9を
配置しているが、それぞれの圧電素子9の動作強弱及び
動作時間間隔を変えて組み合わせることにより、高周波
振動に対してまでも減衰の効果が得られる。ただし、振
動のモード等によって効果の度合いは異なる。
【0025】また、圧電素子9はスピンドルモータの下
側にあるため、片持ち支持構造のスピンドルモータ組立
体で比較的大きくなる上側の振動については感度が比較
的弱く十分な効果が得られにくいという虞もある。そこ
で、圧電素子9を小さく、且つ多量にすることで、発生
させる減衰の為の振動はより滑らかになって、正確に補
正できるようになり、かつ補正できる振動の範囲は格段
に広がっていく。
【0026】また、圧電素子は、上述した振動対策に加
えて、スピンドルモータ組立体の傾きに対しても補正を
掛けることが可能となる。したがって、スピンドルモー
タ3やベース1の固定部の加工精度、組立精度を緩くす
ることが可能であり、別のコスト低減効果も得られると
いうメリットがある。
【0027】次に、図5は自由になっているシャフトの
片端に回転を感知する回転振動検出センサ10を配置し
て、回転を制御しようというものである。図3の実施形
態とは異なり、片持ち支持構造のスピンドルモータ組立
体で比較的大きくなる上側の振動(ベアリング振動をも
含めた回転揺れ)について回転振動検出センサ10で拾
うことが可能な為、振動のレベル等を効率よく把握でき
る。この回転振動検出センサ10からの振動の情報を磁
気ディスク装置の内部制御系にフィードバックをかけ、
制御上で振動を低減するように学習制御することとな
る。
【0028】具体的には該当する大きな振動レベルの周
波数領域にノッチフィルターを対応させ(ずらし)、制
御系的に振動を低減する。本実施形態は、スピンドルモ
ータ3上に回転振動検出センサ10を搭載するだけで、
当然バランサーは使用しないので、非常に安価となる。
しかし、この方式では振動抑制の対策をとることができ
ないような制御範囲を超える振動周波数が発生すること
も有り得る。また、予想以上に大きなアンバランスによ
る振れが出た場合は制御不能となる為、このような制御
でき難い振動周波数又は振動レベルが発生しないような
仕様のスピンドルモータ3単体の性能を確保しておく必
要がある。
【0029】次に、図6に示す実施形態は、図3と図5
の実施形態を合わせたもので、片持ち構造上部の回転振
動検出センサ10で感知した回転振動を、スピンドルベ
ース下部に設けた圧電素子9で補正し、フィードバック
制御を実現させようというものである。
【0030】図3に示す実施形態では、圧電素子9がス
ピンドルモータの下側にあるため、片持ち支持構造のス
ピンドルモータ組立体で比較的大きくなる上側の振動に
ついては、感度が比較的弱く効果が十分に得られにくい
虞があり、また、図5に示す実施形態では、スピンドル
モータの性能次第によっては、制御範囲を超える振動周
波数が発生する場合、また、予想以上に大きなアンバラ
ンスによる振れが発生する場合は、制御困難な虞もあ
る。
【0031】本実施形態はスピンドルモータ下部の圧電
素子9とスピンドルモータ上部の回転振動検出センサ1
0を併せて搭載し、圧電素子9及び回転振動検出センサ
10で感知した振動を圧電素子9及び磁気ディスク装置
の内部制御系で低減するようにする。即ち、図3の実施
形態と図5の実施形態に不都合点を補い、より精度の高
い回転系を実現しようとするものである。ここで、圧電
素子9と回転振動検出センサ10を同時に搭載すること
によるコストアップがあるが、両方合わせてもあらかじ
め数種類用意しておかなければならないバランサーの部
品代程度であり、組立て工数分はコストダウンが可能
で、しかも回転精度はバランサーを使用した従来のスピ
ンドルモータより格段に上げられるので、本実施形態の
メリットは大きい。
【0032】次に、図7は自由になっているシャフトの
片端とそれと対向するカバー12の内側面に磁石ダンパ
ー11を配置することによって、振動により回転が乱れ
た時に自動的に回復させようというものである(片持ち
支持構造の自由端側において回転軸心からの回転軸の芯
ずれを磁石の吸引力により元の回転軸心に戻そうとする
するものである)。前記磁石ダンパーはスピンドルモー
タ組立体の重量によって必要な磁力が異なるが、磁気デ
ィスク2への磁気記録を疎外しない磁力に設定する必要
がある。現在の磁気ディスク2の保磁力は約3000G
aussなのでこれに影響がでないように前記磁石ダン
パー11の磁力を決定する。磁気ディスク2上の磁石ダ
ンパー11の影響による磁力は、磁石ダンパー11から
磁気ディスク2までの距離にもよるが、本実施形態で
は、一例として、磁石ダンパー11の磁力はカバー12
側及びスピンドルモータ3側のそれぞれで約1000G
aussと設定している。また、対向する磁石ダンパー
は大きすぎると回転力に対してブレーキになってしまう
ため、スピンドルモータのシャフト径より小さくする必
要があり、本実施形態では一例としてφ6mmとした。
【0033】更に、カバー12側の磁石とスピンドルモ
ータ3側の磁石は離れていては効果がなく、隙間は5m
m以下が望ましい。当然、磁極はN極とS極が向かい合
うように配置する。それにより互いの磁石は常に引き合
い、磁力が安定した位置になるように戻ろうとすること
となる。
【0034】上述した本発明の実施形態を適用すれば、
例えば3.5型磁気ディスク装置において、例えば10
000RPM以上の高速回転の磁気ディスク2を複数枚
使用してもスピンドルモータの回転揺れ(フラッタ)を
バランサーを無くして低減でき、そして高位置決め精度
が達成される。これによって、複数のバランサーを必要
とする両端支持構造のスピンドルモータよりも安価な片
持ち支持構造のスピンドルモータを採用することが可能
となる。
【0035】そして、本実施形態の特徴としては、安価
な片持ち支持固定方式のスピンドルモータに対して、ス
ピンドルモータの内部及び/又は上部に流体振動減衰部
材を持たせ振動を低減して自動調芯させる構成、又はス
ピンドルシャフト上部にセンサを配置するとともにシャ
フト下部に圧電素子を配置してスピンドルモータを制御
する構成、又はスピンドルシャフト上部及び対向するカ
バー裏面に磁石ダンパーを配置し自動調芯させる構成を
採用するものである。これらの構成の採用によって、バ
ランサー無しにスピンドルモータの回転揺れ(フラッ
タ)を低減し、高位置決め精度を達成すると共に、両端
支持構造よりも安価な片持ち支持構造を提供することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の構
成を採用することによって、スピンドルモータの回転揺
れ(フラッタ)を低減し、高位置決め精度を達成できる
と共に両端支持構造のスピンドルモータよりも安価な片
持ち支持構造のスピンドルモータを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置の要
部の一例を示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態に関するスピンドルモータ部分の断
面を示す図である。
【図3】他の実施形態に関するスピンドルモータ部分の
断面を示す図である。
【図4】図3で使用する圧電素子の拡大図である。
【図5】更に他の実施形態に関するピンドルモータ部分
の断面を示す図である。
【図6】更に他の実施形態に関するスピンドルモータ部
分の断面を示す図である。
【図7】更に他の実施形態に関するスピンドルモータ部
分の断面を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 磁気ディスク 3 スピンドルモータ 3a ハブ 3b スピンドルシャフト・スピンドルベース 3c コイル 3d 下ベアリング 3e 上ベアリング 3f ステータ 4 磁気ヘッド 5 キャリッジ 6 磁石・ヨーク組立体 7 ピボットベアリング 8 流体減衰部材 9 圧電素子 10 回転振動検出センサー 11 磁石ダンパー 12 カバー 13 ディスククランプ 14a ディスクスペーサ(1) 14b ディスクスペーサ(2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/023 F16F 15/023 Z 15/03 15/03 J G11B 25/04 101 G11B 25/04 101W H02K 5/24 H02K 5/24 A Fターム(参考) 3J048 AA07 AB07 AB11 AC04 AC08 AC10 AD03 AD05 AD10 BE01 BE08 BE20 CB19 CB21 DA01 DA03 EA07 3J069 AA69 5D109 BA01 BA14 BA18 BA20 BA36 BA40 DA08 DA11 DA15 DA17 5H605 AA04 BB05 BB14 BB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体としての磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクを回転するためのスピンドルモータ
    と、前記磁気ディスクに対する情報の記録又は再生動作
    を行う磁気ヘッドを保持するキャリッジと、前記磁気デ
    ィスク、前記スピンドルモータ及び前記キャリッジを収
    容するベース及びカバーからなるハウジングと、を備え
    た磁気ディスク装置において、 前記磁気ディスクは、複数枚を搭載したものであって且
    つ10000RPM以上の回転数で回転し、 前記スピンドルモータのハブ及び前記ハブに固定された
    前記複数磁気ディスクからなる組立回転体は前記ベース
    に支持された片持ち支持構造であることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記スピンドルモータのハブの上部及び/又は内部に、
    前記組立回転体の回転揺れを抑制するための、流体の封
    入された回転振動減衰部材を設けることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記ベースと前記スピンドルモータのシャフトとの間に
    圧電素子を介在させて、前記圧電素子を制御して前記組
    立回転体の回転揺れを抑制することを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記スピンドルモータのハブの上部に前記組立回転体の
    回転振動を検出するセンサを設けることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記ベースと前記スピンドルモータのシャフトとの間に
    圧電素子を介在させるとともに、前記スピンドルモータ
    のハブの上部に前記組立回転体の回転振動を検出するセ
    ンサを設け、 前記センサからの検出信号に基づいて前記圧電素子を制
    御して前記組立回転体の回転揺れを抑制することを特徴
    とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記スピンドルモータのハブの上部と、当該ハブ上部と
    対向する前記カバー裏面と、に磁石を設けて、前記回転
    組立体の調芯機能を奏させることを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
JP2001174111A 2001-06-08 2001-06-08 磁気ディスク装置 Pending JP2002367271A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009268172A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Sinfonia Technology Co Ltd モータ
JP2010259173A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Tamagawa Seiki Co Ltd モータ内センサ組込み構造およびモータ
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