JPH11103558A - モータの自動平衡装置 - Google Patents

モータの自動平衡装置

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JPH11103558A
JPH11103558A JP27976297A JP27976297A JPH11103558A JP H11103558 A JPH11103558 A JP H11103558A JP 27976297 A JP27976297 A JP 27976297A JP 27976297 A JP27976297 A JP 27976297A JP H11103558 A JPH11103558 A JP H11103558A
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JP
Japan
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motor
balance body
steel wire
balance
speed
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JP27976297A
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Masaharu Tawada
正春 多和田
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Nidec Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ回転時におけるアンバランスを補正で
き、モータの起動時から共振回転数までの低速時におけ
る回転振れを抑制できるようにする。 【解決手段】ターンテーブル等と同心に環状空間を規定
する収容部36を形成し、収容部36の外周径よりも短
くほぼ円弧状に湾曲した弾性を有する鋼線37aと、複
数個の鋼球37bとにより構成されるバランス体37を
収容部36に収容する。鋼線37aが各鋼球37bを貫
通した状態で各鋼球37bが鋼線37aに固定して取り
付けられ、バランス体37の湾曲した中央部分が、モー
タの静止状態において収容部36の内壁寄りに位置する
ように配置されている。このとき、モータが起動してか
ら共振回転数を超えるまでの間にバランス体37に作用
する遠心力が鋼線37aの弾性力を超えない程度に設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータの回転時
におけるアンバランスを補正するモータの自動平衡装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】データの記録・再生を行うための記録デ
ィスクとして、CD、FD、MO、MD、DVD、HD
等種々のものがある。これらの記録ディスクは、記録・
再生方式やデータ容量、回転速度、記録密度等の仕様あ
るいはディスクの材料、価格が異なるため、各ディスク
ごとにそれを駆動するモータとして種々のものが存在す
る。
【0003】近年、電子情報が文字から画像へと移行
し、それに伴う情報の高度化、大容量化によって、その
情報を大量にかつ素早く記録・再生ができること、更に
は低コストであることなどが記録ディスク及びこれを駆
動する駆動装置に対して要求されている。
【0004】例えばCDの場合、当初は音楽再生用とし
て登場したが、その利点を生かしCD−ROMとしてコ
ンピュータ用へと用途が拡大した。これにより、データ
容量が増大し、動作時間(シークタイム)の短縮化によ
り記録ディスクであるCD側を速く回転させること、即
ちディスク駆動用モータが高速化されるに至り、最近で
は音楽用CDを基準速度として、20倍速のものが実現
されている。
【0005】ところで従来、この種ディスク駆動用のモ
ータは例えば図4に示すように構成されている。
【0006】図4に示すように、シャーシ等の固定部材
1に形成された開口2にほぼ円筒状を成す保持部材3の
下端部が嵌着され、保持部材3の底面開口部が閉塞板4
により閉塞され、スラスト受5が閉塞板4上に載置され
て保持部材3内の底部に配設され、滑り軸受6が保持部
材3の内側に嵌着されている。
【0007】さらに、保持部材3の外側にはコア8aが
嵌着され、このコア8aにこのコア8aと共にステータ
8を構成する巻線8bが巻装されている。また、シャフ
ト9が滑り軸受6に嵌入され、その下端がスラスト受け
5に当接し上端部が保持部材3の上方に突出して配設さ
れている。シャフト9の上端部にはアルミニウム等の非
磁性材から成るロータハブ10が嵌着され、鉄等の磁性
材から成るヨーク11がロータハブ10に取り付けられ
ている。
【0008】このヨーク11は、円板状の基部とこの基
部の周縁に下方に垂下して一体形成された垂下部とによ
り構成されている。そして、ヨーク11の基部の中央部
に形成された開口の周りがロータハブ10の下端部に取
り付けられている。さらに、駆動用マグネット12がヨ
ーク11の垂下部の内側に嵌入され、ステータ8に相対
向する位置に配設されている。
【0009】また図4に示すように、ロータハブ10の
外側にターンテーブル14が嵌着され、このターンテー
ブル14の上面に緩衝材15を介して記録ディスクDが
載置され、ロータハブ10の上面にこの上面とほぼ同一
面を形成するようにクランプマグネット16が埋設さ
れ、このクランプマグネット16により図示しない駆動
装置側のディスク押圧手段が磁気吸引されて記録ディス
クDが固定されるようになっている。
【0010】そして、ステータ8の巻線8bへの電流の
通流方向が制御されてステータ8が回転磁界を発生し、
この回転磁界と駆動用マグネット12との静磁界との吸
引及び反発の繰り返しによって、静止状態のステータ8
に対して駆動用マグネット12、ヨーク11、ロータハ
ブ10及びシャフト9が回転し、これによりターンテー
ブル14及び記録ディスクDが一定方向に回転する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にモータが高速回転すると、それまでになかった問題が
生じてくる。例えば、回転時の振れ、振動、騒音、寿命
等の性能の維持、管理が困難なものとなり、特に回転振
れが増大するようになったことが、データの記録・再生
において避けることのできない問題である。
【0012】これらの原因は、それまでの回転速度では
無視できていた各部のわずかな寸法誤差や記録ディスク
とロータハブ10の取付偏心などが、高速回転により無
視できなくなり、回転中のバランスの悪化を招いたため
であると考えられる。
【0013】しかしながら、図4に示す従来のモータ構
造では、シャフト9及び滑り軸受6の組み込み等の寸法
精度を上げることによって、回転性能はある程度改善さ
れるものの、製造コストの面から完全に改善できるもの
ではなかった。
【0014】一方、高速回転になると記録ディスク側の
寸法誤差も回転性能に影響を及ぼすようになるが、これ
もディスクの製造コストを考慮した場合には現状以上に
改善することは困難である。
【0015】そこで、図5に示すように、例えば図4の
回転部材であるターンテーブル14の下面に環状空間を
規定する収容部18をターンテーブル14と同心に形成
し、この収容部18内にバランス体として例えば複数個
の鋼球19を移動自在に収容することが考えられるが、
この場合低速からモータが取り付けられる装置の危険速
度までの回転時において、遠心力により各鋼球19が回
転振れを増大させる位置、即ちアンバランス(図5の斜
線部分)側に集まるため、いっそう回転性能を悪化させ
るという不都合がある。
【0016】さらに、モータの起動から記録ディスクD
を搭載したモータの固有振動数に共振する共振回転数ま
での間、各鋼球19を収容部18の内周側に保持するた
めに、例えば図6に示すように、収容部18の内周部に
円筒状の磁石20を配設し、この磁石20の磁力により
各鋼球19を吸着して収容部18の内周側に保持してお
き、モータが共振回転数を超えて定常回転数に至るまで
に各鋼球19にかかる遠心力が磁石20の吸着力を上回
ったときに、各鋼球19の収容部18の外周方向への移
動によりアンバランスを打ち消すようにすることも考え
られるが、このとき磁石20の磁気をシールドする必要
があるため、回転部分の重量が増して消費電力の増加を
招いたり、モータが大型化してディスク等の配置に制限
が生じたりするおそれがある。
【0017】この発明が解決しようとする課題は、モー
タ回転時におけるアンバランスを補正でき、モータの起
動時から共振回転数までの低速時における回転振れを抑
制できるようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、静止部材と、前記静止部材に設けられたステータ
と、前記静止部材に対して回転自在に支持され前記ステ
ータに相対向する駆動用マグネットを有する回転部材と
を備えて成るモータにおいて、前記回転部材と同心に形
成された環状空間を規定する収容部と、前記収容部に移
動自在に収容された弾性を有する線状のバランス体とを
備えたことを特徴としている。
【0019】このとき、請求項2に記載のように、前記
バランス体が、湾曲若しくは屈曲しているとよく、また
請求項3に記載のように、前記バランス体が、線材とこ
の線材に取り付けられた複数個の重り体とにより構成さ
れているのが望ましい。
【0020】さらに、請求項4に記載のように、モータ
が起動してから定格回転数より低速の所定回転数までの
間にバランス体に作用する遠心力が、バランス体の弾性
力を超えないようにバランス体の弾性力が設定されてい
ると効果的である。
【0021】このような構成によれば、モータの共振回
転数を超える高速回転時において、バランス体が収容部
内をバランス位置に移動し、その際バランス体の弾性力
を超える遠心力により、バランス体が収容部の外周壁面
に沿った状態でバランス位置に留まり、アンバランスが
補正されてモータは安定して回転する。
【0022】ところで、請求項2ないし4のいずれかに
記載の発明において、請求項5に記載のように、前記バ
ランス体の中央部分が、モータの静止状態において前記
収容部の内壁寄りに配置されると、バランス体に作用す
る遠心力がバランス体の弾性力を超えない低速回転状態
では、バランス体の中央部分が収容部の内壁寄りに留ま
るため、従来のようにバランス体がアンバランス側に集
中することが防止され、低速回転時におけるモータの回
転性能の悪化が抑制される。
【0023】そして、バランス体に作用する遠心力がバ
ランス体の弾性力を超える高速回転時には、上記したよ
うにバランス体が収容部の外周壁面に沿った状態でバラ
ンス位置に留まり、アンバランスが補正されるのであ
る。
【0024】また、請求項1ないし4のいずれかに記載
の発明において、請求項6に記載のように、前記バラン
ス体が、前記収容部の外周径よりも若干大なる長さを有
すると、モータ静止時におけるバランス体の配置を考慮
せずとも、低速回転時には、バランス体の中央部分は収
容部の内壁寄りに留まる。一方、高速回転時には、上記
したようにバランス体が収容部の外周壁面に沿った状態
でバランス位置に留まる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)この発明の第1の実施形態について
図1及び図2を参照して説明する。但し図1は切断正面
図、図2は動作説明用の一部の平面図である。
【0026】図1において、21はシャーシに固定され
たプリント基板等の固定部材、22は固定部材21に形
成された開口23に下端部が嵌着されたほぼ円筒状の静
止部材としての保持部材、24は保持部材22の底面開
口部を閉塞した閉塞板、25は閉塞板24上に載置され
て保持部材22内の底部に配設されたスラスト受、26
は滑り軸受であり、保持部材22の内側に嵌着されてい
る。
【0027】さらに図1において、28は保持部材22
の外側に嵌着して設けられたコア28a及びこのコア2
8aに巻装された巻線28bから成るステータ、29は
滑り軸受26に嵌入され下端がスラスト受け25に当接
し上端部が保持部材22の上方に突出して配設された回
転部材としてのシャフト、30はシャフト29の上端部
に嵌着されたアルミニウム等の非磁性材から成る回転部
材としてのターンテーブル、31は鉄等の磁性材から成
る回転部材を構成する嵌合部材としてのヨーク、32は
駆動用マグネットである。
【0028】このときヨーク31は、ほぼ円板状の基部
とこの基部の周縁に下方に垂下して一体形成された垂下
部とにより構成され、ヨーク31の基部の中央部に形成
された開口の周りの部分がターンテーブル30の下端部
に取り付けられている。また駆動用マグネット32は、
ヨーク31の垂下部の内側に嵌入され、ステータ28に
相対向する位置に配設されている。更にターンテーブル
30の上面には緩衝材33を介してCD−ROM等の記
録ディスクDが載置されるようになっている。
【0029】また図1において、35はターンテーブル
30の下面に形成された環状凹部であり、回転部材であ
るターンテーブル30と同心に形成され、この環状凹部
35の開口した下面側がヨーク31の基部によって塞が
れて環状空間を規定する収容部36が形成されている。
【0030】さらに図1において、37は収容部36に
移動自在に収容されたバランス体であり、図2にも示す
ように、収容部36の外周径よりも短くほぼ円弧状に湾
曲した弾性を有する線材である鋼線37aと、重り体と
しての複数個の鋼球37bとにより構成され、各鋼球3
7bを鋼線37aが貫通した状態で、各鋼球37bが鋼
線37aに固定して取り付けられており、このバランス
体37の湾曲した中央部分が、モータの静止状態におい
て収容部36の内壁寄りに位置するように配置されてい
る。ここで、モータが起動してから記録ディスクDを搭
載したモータの固有振動数に共振する共振回転数を超え
るまでの間にバランス体37に作用する遠心力が、バラ
ンス体37の鋼線37aの弾性力を超えないように鋼線
37aの弾性力を設定しておく。
【0031】つぎに、CD−ROM等の記録ディスクD
を搭載してモータを回転したときの動作について説明す
る。
【0032】まず、モータの起動後共振回転数を超える
までの間においては、図2(a)に示すように、バラン
ス体37に作用する遠心力がバランス体37の鋼線37
aの弾性力を超えないため、バランス体37の湾曲した
中央部分が収容部36の内壁寄りに留まる。尚、図2
(a)ないし(c)中の矢印はアンバランス力Fの作用
する方向を示す。
【0033】従って、バランス体37がアンバランス側
に集中することを防止でき、従来に比べて低速回転時に
おけるモータの回転性能の悪化を抑制できるのである。
【0034】そして、モータの回転数が共振回転数に達
すると、図2(b)に示すように、バランス体37がそ
の湾曲した中央部分を収容部36の内壁寄りに向けた状
態のまま収容部36をアンバランス力Fと反対方向のバ
ランス位置に移動する。
【0035】さらに、モータの回転数が共振回転数を超
えて定格回転数まで上昇すると、図2(c)に示すよう
に、バランス体37に作用する遠心力が鋼線37aの弾
性力を超えるため、バランス体37が収容部36の外周
壁面に沿った状態でバランス位置に留まり、アンバラン
スが補正されてモータは安定した回転を維持するのであ
る。
【0036】ところで、モータの回転数が定格運転状態
から次第に低下し、共振回転数まで低下すると鋼線37
aの弾性力がバランス体37に作用する遠心力を上回る
ため、バランス体37の湾曲した中央部分が鋼線37a
の弾性力によって収容部36の内壁側に再び変位する。
即ち、モータの回転数の上昇及び下降に伴って、バラン
ス体37の動作は可逆的に繰り返されることになる。
【0037】従って、第1の実施形態によれば、モータ
の起動から共振回転数を超えるまでの低速回転状態にお
いては、バランス体37に作用する遠心力がバランス体
37の鋼線37aの弾性力を超えないため、バランス体
37の中央部分が収容部36の内壁寄りに留まり、バラ
ンス体37がアンバランス側に集中することを防止で
き、低速回転時におけるモータの回転性能の悪化を抑制
することができる。
【0038】そして、共振回転数を超える高速回転状態
では、バランス体37が収容部36をバランス位置まで
移動し、その際バランス体37の鋼線37aの弾性力を
超える遠心力により、バランス体37が収容部36の外
周壁面に沿った形状になり、バランス体37はこの形状
のままでバランス位置に留まり、アンバランスが補正さ
れてモータは安定して回転する。
【0039】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態について図3を参照して説明する。
【0040】本実施形態において、モータの基本的な構
成は上記した第1の実施形態と同じであり、第1の実施
形態と相違するのは、収容部36の外周径よりも若干大
なる長さを有する鋼線40aが、重り体としての複数個
の鋼球40bを貫通した状態で鋼線40aに各鋼球40
bを固定してバランス体40を構成したことである。
【0041】このような構成によると、鋼線40aの長
さが収容部36の外周径よりも若干長いことから、バラ
ンス体40を収容部36に収容する際に、図3(a)に
示すように必然的に湾曲した状態でバランス体40が収
容部36に収容されることになる。尚、第1の実施形態
の場合と同様に、モータが起動してから共振回転数を超
えるまでの間にバランス体40に作用する遠心力が、バ
ランス体40の鋼線40aの弾性力を超えないように鋼
線40aの弾性力を設定しておく。
【0042】そして、モータの起動後共振回転数を超え
るまでの間においては、図3(a)に示すように、バラ
ンス体40に作用する遠心力がバランス体40の鋼線4
0aの弾性力を超えないことから、バランス体40の湾
曲した中央部分が収容部36の内壁寄りに留まる。この
ため、従来のようなバランス体40のアンバランス側へ
の集中が防止され、従来に比べて低速回転時におけるモ
ータの回転性能の悪化が抑制されるのである。
【0043】次に、モータの回転数が共振回転数に達す
ると、図3(b)に示すように、バランス体40が収容
部36をアンバランス力Fと反対方向のバランス位置に
移動する。さらに、モータの回転数が共振回転数を超え
て定格回転数まで上昇すると、図3(c)に示すよう
に、バランス体40に作用する遠心力が鋼線40aの弾
性力を超えるため、バランス体40が収容部36の外周
壁面に沿った形状になり、バランス体40はこの形状の
ままでバランス位置に留まり、アンバランスが補正され
てモータは安定した回転を維持する。但し、図3(a)
ないし(c)中の矢印はアンバランス力Fの作用する方
向を示す。
【0044】また、モータの回転数の上昇及び下降に伴
って、バランス体40の動作は可逆的に繰り返されるの
は、第1の実施形態の場合と同様である。
【0045】このように、第2の実施形態によれば、上
記した第1の実施形態と同等の効果を得ることができ
る。
【0046】さらに、第2の実施形態では、鋼線40a
の長さを収容部36の外周径よりも若干長くしたため、
第1の実施形態のように、鋼線40aを予め湾曲させて
おく必要がなく、直線状のままの鋼線40aに各鋼球4
0bを固定すればよく、湾曲している場合に比べてバラ
ンス体40を容易に製造することができる。
【0047】なお、上記各実施形態では、バランス体3
7、40を、鋼線37a、40aと複数個の鋼球37
b、40bとにより構成した場合について説明したが、
バランス体は、特にこのような構成に限定されるもので
はなく、少なくとも弾性を有する線状であって収容部3
6内に移動自在に収容される構成であればよい。
【0048】また、上記各実施形態では、収容部36の
形成位置をターンテーブル30の下面側とした場合につ
いて説明したが、収容部36の形成位置はこれに限るも
のではなく、モータ回転時の重量バランスの偏り位置と
の関係等に基づいて、例えばヨーク31の内部や駆動用
マグネット32と固定部材との間等、適宜決定すればよ
い。
【0049】さらに、上記した各実施形態では、シャフ
ト29が回転するタイプのモータにこの発明を適用した
場合について説明したが、その他にインナーロータタイ
プのモータやシャフトが固定され外側のターンテーブル
等が回転するタイプのモータにもこの発明を適用するこ
とができるのは勿論である。
【0050】また、この発明は上記した各実施形態に限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにお
いて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし6に記載
の発明によれば、モータの共振回転数を超える高速回転
状態において、バランス体が収容部をバランス位置に移
動する際に、バランス体の弾性力を超える遠心力によっ
てバランス体が収容部の外周壁面に沿った形状になり、
バランス体がその形状のままでバランス位置に留まるた
め、アンバランスを補正してモータの回転振れを防止で
き、安定したモータの回転を得ることができ、回転性能
の優れたモータを提供することが可能になる。
【0052】また、請求項5に記載の発明によれば、バ
ランス体の中央部分を、モータの静止状態において収容
部の内壁寄りに配置したため、バランス体に作用する遠
心力がバランス体の弾性力を超えない低速回転状態にお
いて、バランス体の中央部分が収容部の内壁寄りに留ま
ってバランス体がアンバランス側に集中することを防止
でき、低速回転時におけるモータの回転性能の悪化を抑
制することができる。
【0053】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
バランス体を収容部の外周径よりも若干大なる長さにし
たため、バランス体を予め湾曲させておく必要がなく直
線状のままでよく、予め湾曲させる場合に比べてバラン
ス体を容易に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の切断正面図である。
【図2】第1の実施形態の動作説明用の平面図である。
【図3】第2の実施形態の動作説明用の平面図である。
【図4】従来例の切断正面図である。
【図5】他の従来例の動作説明図である。
【図6】異なる従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
22 保持部材(静止部材) 29 シャフト(回転部材) 30 ターンテーブル(回転部材) 31 ヨーク(回転部材) 36 収容部 37、40 バランス体 37a、40a 鋼線 37b、40b 鋼球

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止部材と、前記静止部材に設けられた
    ステータと、前記静止部材に対して回転自在に支持され
    前記ステータに相対向する駆動用マグネットを有する回
    転部材とを備えて成るモータにおいて、 前記回転部材と同心に形成された環状空間を規定する収
    容部と、前記収容部に移動自在に収容された弾性を有す
    る線状のバランス体とを備えたことを特徴とするモータ
    の自動平衡装置。
  2. 【請求項2】 前記バランス体が、湾曲若しくは屈曲し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のモータの自動
    平衡装置。
  3. 【請求項3】 前記バランス体が、線材とこの線材に取
    り付けられた複数個の重り体とにより構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のモータの自動
    平衡装置。
  4. 【請求項4】 モータが起動してから定格回転数より低
    速の所定回転数までの間にバランス体に作用する遠心力
    が、バランス体の弾性力を超えないようにバランス体の
    弾性力が設定されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のモータの自動平衡装置。
  5. 【請求項5】 前記バランス体の中央部分が、モータの
    静止状態において前記収容部の内壁寄りに配置されるこ
    とを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のモ
    ータの自動平衡装置。
  6. 【請求項6】 前記バランス体が、前記収容部の外周径
    よりも若干大なる長さを有することを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載のモータの自動平衡装置。
JP27976297A 1997-09-26 1997-09-26 モータの自動平衡装置 Withdrawn JPH11103558A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008544296A (ja) * 2005-06-28 2008-12-04 シェーン ユウ、ジャエ バイオドライブ装置およびそれを用いた分析方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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