JP2005330664A - 目地構造、目地処理材及び目地処理方法 - Google Patents

目地構造、目地処理材及び目地処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 施工し易く、施工工数が少なくてすみ、しかも、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮し、目地幅が変化しても、表面にクラックの入らない目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地処理材や目地処理方法を提供すること。
【解決手段】 複数個の外壁ボード42−1が外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード42−1間の目地構造であって、弾性を有するシーリング材層51が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地M(N)部に充填され、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層52からなる目地処理材5が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地処理材や目地処理方法に関する。
従来の建物の外壁としては、建物の外壁面の全面にモルタル層等を設けた外壁が多かったが、この方法では、現場施工期間が長くなるので、最近では、予め製造されている複数個の外壁ボードを建物の外壁面に並べて取り付けた外壁が多く採用されている。
この方法では、複数個の外壁ボードを取り付けたときに、隣接する2個の外壁ボード間に目地が形成され、この目地を通って雨水等が外壁の内側に浸入して建物に悪影響を及ぼすので、この目地を通して雨水等が浸入しない目地構造にする必要がある。
この雨水等の浸入しない目地構造としては、目地の中にゴム弾性を有する長尺体のガスケットを挿入する構造が多く採用されているが、このガスケットを挿入する構造では、目地が見えて美麗でないので、特許文献1に記載あるように、テープを隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この隣接する2個の外壁ボード間の目地を覆う状態に、差し渡して、接着し、このテープの上からこのテープよりも幅広の寒冷紗を張り、更に、この寒冷紗の上からそれよりも広い面積にわたって弾性シール材を帯状に塗布した構造や、特許文献2に記載あるように目地部の裏面を接着剤で木質の下地材に接着させると共に釘又はビスで外壁材の目地部を下地材に固定し、その目地部に弾性シーリング材又は弾性パテを介在させる目地構造が提案されている。或いは、特許文献3に記載あるように、目地方向に釘、ビス等で固定された板体が壁下地として使用され、一方の板体が端部において表面側より厚みの途中まで段状に切除されて、他方の板体と突き合わされて半溝を形成した目地部に硬化収縮率2%以下、引っ張り伸び率2%以下の硬質パテを充填し、弾性クロス及び弾性パテを該目地部に亘って覆って重層した後に塗材を塗工する壁面仕上げ構造が提案されている。
特公平2−13702号公報 実開平5−64342号公報 特開2002−21287号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている目地構造では、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地幅が変動したときに、テープがこの目地の幅の変動に追随する機能を持たないために、一方の外壁ボードから剥離し、その結果、表面にひび割れが発生するという問題がある。
また、特許文献2に記載されている目地構造では、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮しても外壁ボードを下地材に接着し、釘又はビスで固定して目地部の伸縮を防止することにより、目地部の伸縮応力を緩和することによりひび割れ等の発生を防止することができるが、下地材と外壁ボードとあらかじめ接着し、更に釘で固定する等施工工数が多く施工に長時間かかるという問題がある。
また、特許文献3に記載されている壁面仕上げ構造では、外壁ボードを下地材に釘、ビス等で固定し、外壁ボード間の半溝に硬質パテを充填し、弾性クロス及び弾性パテを重層し、塗材を塗工することにより、ひび割れの発生や目地部の凹みを防止することができるが、寸法変化率が0.2%以下の外壁ボードの使用に限定され、硬質パテの使用及び弾性クロス及び弾性パテを重層する等施工工数が多く、手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、施工し易く、施工工数が少なくてすみ、しかも、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮し、目地幅が変化しても、表面にクラックの入らない目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地処理材や目地処理方法を提供することである。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するシーリング材層が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地部に充填され、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が設けられている目地構造を特徴とするものである。
本発明における弾性を有するシーリング材層に用いられる材料としては、アクリル系、変性シリコーン系、ウレタン系、ポリサルファイド系の弾性シーリング材が使用できるがアクリル系シーリング材が好適である。又、弾性を有する粘着材付目地材層に用いられる材料としては、粘着材としてはゴム系粘着材、アクリル系粘着材等種々な粘着材が使用できるがアクリル系粘着材が好適である。弾性を有する目地材としては天然ゴム、合成ゴム等のゴムや、ウレタン系、軟質塩化ビニル系、アクリル系等が使用できるがアクリル系の目地材が好適である。
そして、弾性を有するシーリング材層に用いられる材料と弾性を有する粘着材付目地材層に用いられる材料は上記記載の材料により適宜組み合わされて使用できるが、アクリル系シーリング材層、アクリル系粘着材付アクリル系目地材層の組み合わせが目地処理材として好適である。
請求項2記載の発明は、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材を特徴とするものである。
この請求項2記載の発明の目地処理材は引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなるので、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮したり、外壁ボードを固定する下地材(縦材)の寸法変化により目地幅が変化しても、十分に追随することができる。
シーリング材層と粘着材付目地材層からなる目地処理材の引っ張り伸張率は200%以上以上であることが好ましく、400%以上がより好ましい。目地処理材の引っ張り伸張率が200%未満では寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮したり、外壁ボードを固定する下地材(縦材)の寸法変化により目地幅が変化したとき、十分に追随することができない。
請求項3記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、この隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられ、この2個の外壁ボード間の面取り部に形成される溝に、弾性を有するシーリング材層を充填し、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材を貼付する目地処理方法を特徴とするものである。
隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられるが、片側の面取り幅としては5〜10mm、両側で10〜20mm幅が好ましく、また、面取り深さとして5〜10mmが好ましい。その結果、面取り部の間に形成される断面逆三角形の溝は25〜100mm2の断面を有しシーリング材の充填効果による目地シール機能を発揮する。
一方、面取り幅や面取り深さが5mm未満では断面積が12.5mm2以下であるのでシーリング材の充填効果を十分に発揮できず、上記シーリング材の目地シール性能が十分に発揮できない。面取り幅や面取り深さが10mmを超えると溝の断面積が100mm2を超えるため、上記シーリング材や粘着材付目地材層の使用量が増大しコストが高くなる。
(作用)
請求項1記載の発明では、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するシーリング材層が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地部に充填され、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材層が設けられている目地構造であるので、雨水等がこの目地部分に吹き付けても、この弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材に遮られて目地の中に浸入することができない。
しかも、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮するので、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
請求項2記載の発明では、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材であるので、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮したり、外壁ボードを固定する下地材(縦材)の寸法変化により目地幅が変化しても、十分に追随することができる。
しかも、施工した目地構造は、請求項1記載の目地構造の作用の項で説明したように、防水性がよいし、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地幅が変化しても、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし表面にクラックが入らない。
請求項3記載の発明では、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、この隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられ、この2個の外壁ボード間の面取り部に形成される溝に、弾性を有するシーリング材層を充填し、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材を貼付する目地処理方法であるので、防水性がよいし、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地の幅が変化しても、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
しかも、隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられるが、片側の面取り幅としては5〜10mm、両側で10〜20mm幅、また、面取り深さとして5〜10mmであるので、面取り部に形成される逆三角形の溝部に上記弾性を有するシーリング材層が十分に充填され、その上に弾性を有する粘着材付目地材層が貼付されるので、この目地の防水性がよいし、外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し目地の幅が変化しても面取り部に形成された溝部に十分に充填された弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するシーリング材層が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地部に充填され、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が設けられている目地構造であるから、雨水等がこの目地部分に吹き付けても、この弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材に遮られて目地の中に浸入することができない。
しかも、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮するから、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
請求項2記載の発明は、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材であるから、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮したり、外壁ボードを固定する下地材(縦材)の寸法変化により目地幅が変化しても、十分に追随することができる。
しかも、施工した目地構造は、請求項1記載の目地構造の作用の項で説明したように、防水性がよいし、引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地幅が変化しても引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし表面にクラックが入らない。
請求項3記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、この隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられ、この2個の外壁ボード間の面取り部に形成される溝部に、弾性を有するシーリング材層を充填し、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材を貼付する目地処理方法であるから、防水性がよいし、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地の幅が変化しても、弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
しかも、隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられるが、片側の面取り幅としては5〜10mm、両側で10〜20mm幅、また、面取り深さとして5〜10mmであるから、面取り部に形成される逆三角形の溝部に上記弾性を有するシーリング材層が十分に充填され、その上に弾性を有する粘着材付目地材層が貼付されるから、この目地の防水性がよいし、外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地の幅が変化しても面取り部の溝に十分に充填された弾性を有するシーリング材層及び弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例で詳細に説明する。
図1〜図4は本発明をユニット建物に適用した一実施例であって、図1はユニット建物を示す斜視図、図2は建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は2個の外壁ボード間の目地部分(図1のA部分と図2のB部分)の断面を示す断面図、図4(a)は目地処理材の施工状態を示す斜視図、(b)は(a)から下地材の変形により隣接する外壁ボードに隙間を生じた状態を示す断面図である。
図1〜図4において、Hはユニット建物であり、このユニット建物Hは、図1に示すように、基礎9の上に9個の建物ユニット1が据え付けられて1階が形成され、この1階の建物ユニット1の上に9個の建物ユニットが据え付けられて2階が形成され、この2階の建物ユニット1の上に複数個の屋根ユニット2(境界の線を省略)が取り付けられたものである。
このユニット建物Hを構成する建物ユニット1は、図2に示すように、床パネル3と、この床パネル3の周囲に立設された複数個の壁パネル4と、この複数個の壁パネル4の上端に取り付けられた複数個の壁パネル4を連結する継なぎ材15とからなる。
床パネル3は、木製の枠31と、この枠31の上面に取り付けられたパーチクルボードの床ボード32とからなる。
壁パネル4は、木製の枠41と、この枠41の片面または両面に取り付けられた壁ボード42とからなる。
この際、壁パネル4の一面が外壁である場合には、壁ボード42に硬質木片セメント板の外壁ボード42−1が使用され、間仕切り壁や内壁である場合には、壁ボード42に石膏ボードの内壁ボード42−2が使用される。
5は目地処理材であり、この目地処理材5は、図3に示すように、弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからなる。
この弾性を有するシーリング材層51はアクリル系シーリング材で引っ張り伸張率は約500%である。また、弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)もアクリル系目地材で引っ張り伸張率は約500%である。
そして、この目地処理材5は次に示すように使用する。
即ち、弾性を有するアクリル系シーリング材層51を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部の面取り部42−2、42−2とからなる断面が逆三角形の溝に充填する。この際の面取り幅は7〜8mm,面取り深さも7〜8mmが適当である。即ち図4に示すように2個の外壁ボード42−1の側縁部に生ずる面取り幅Lは14〜16mm、面取り深さHは7〜8mmになされている。したがって、ここに形成される断面が逆三角形の溝は49〜64平方ミリメートルの断面積を有する。
そして、溝部に充填した弾性を有するアクリル系シーリング材層51の上に、面取り幅より広幅にわたって弾性を有するアクリル系粘着材52−1付アクリル系目地材52−2(52)層を、この2個の外壁ボード42間の目地を覆った状態に接着する。
この目地処理材5をこのように使用すると、この建物ユニット1の2個の隣接する外壁ボード42−1の目地部分(図2のN部分)や、ユニット建物Hの隣接する建物ユニット1の外壁ボード42−1の目地部分(図1のM部分)に、図3に示すように、弾性を有するアクリル系シーリング材層51及び弾性を有するアクリル系粘着材52−1付アクリル系目地材52−2(52)層からなる目地処理材5が、この2個の外壁ボード42−1間の目地を覆った状態に、設けられる。
なお、図2のN部分では、隣接する2個の外壁ボード42−1が突き合わされていて、この間の隙間は略0であるが、図1のM部分では若干(通常1〜3mm)の隙間がある。
屋根ユニット2は従来と略同じであるので、説明を省略する。
次に、このユニット建物Hの施工方法及び作用について説明する。
先ず、床パネル3と壁パネル4を製造する。
次に、床パネル3の周囲に壁パネル4を立設する。
この際、壁パネル4の一面が外壁ボード42−1である場合には、隣接する2個の外壁ボード42−1間に形成されている目地窪みに目地処理材5を取り付ける。
この目地処理材5を取り付ける施工方法及び作用について詳細に説明する。
先ず、弾性を有するアクリル系シーリング材51を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部の、面取り部42−2、42−2とからなる断面が逆三角形の溝に充填する。この2個の外壁ボード42−1間の目地M(N)を塞いだ状態に充填し、この上に面取り幅より広幅にわたって弾性を有するアクリル系粘着材52−1付アクリル系目地材52−2(52)を隣接する2個の外壁ボード42−1の目地を覆った状態に接着する。
次に、図4(b)に示すように、下地材である木製の枠41が変形して2個の外壁ボード42−1間の目地部M(N)の隙間dが10mm程度変形した場合、面取り部42−2、42−2が無い場合の目地部M(N)は0〜1〜3mmから10mm程度変形したことになりその伸び率は∞〜300%以上と成るのに対して、面取り部42−2、42−2が15mm程度の断面逆三角形の溝がある場合には弾性を有するアクリル系シーリング材の幅15mm+変形幅10mmをシーリング材の幅10mmで負担するので伸び率は167%と大幅に緩和でき、目地変形に容易に追従できる。
このようにして製造した建物ユニット1、屋根パネル2を施工現場に運搬する。
施工現場では、予め設けられている基礎9の上に9個の建物ユニット1を据え付けて1階を形成し、この1階の建物ユニット1の上に9個の建物ユニット1を据え付けて2階を形成し、この2階の建物ユニット1の上に屋根ユニット1の上に複数個の屋根パネル2を取り付ける。
すると、隣接する建物ユニット1の2個の外壁ボード42−1の間には1〜3mmの隙間が形成される。
次に、この建物ユニット1の間に形成すされる外壁ボード42−1間の1〜3mmの隙間である目地M(N)に目地処理材5を取り付け目地処理を施す。
この目地処理方法は、既に説明した建物ユニット1の外壁ボード42−1の目地M(N)を処理する処理方法と同じであるので説明を省略する。
このように目地Mと目地Nを処理すると、目地処理材5は、弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからNARU目地処理材5を隣接する2個の外壁ボード42−1の目地を覆った状態に、設けられるので雨水等が浸入しない目地構造にすることができる。
このように、目地処理材5を施工した後、外壁ボード42−1や目地M、Nの上に上塗り塗装を施したり、種々な仕上げを行うと、ユニット建物Hが完成する。
このようにして完成したユニット建物Hの隣接する外壁ボード42−1間では、弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからなる目地処理材5が隣接する2個の外壁ボード42−1間の目地を覆った状態に、設けられているので、雨水等がこの目地部分に吹き付けても、この弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからなる目地処理材5に遮られて目地の中に浸入しない。
しかも、施工した目地構造は、弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからなる目地処理材5が外壁ボード42−1の側縁部の目地間に強固に接着していて、外壁ボード42−1が寒暖の差によって膨張収縮し、目地M、Nの幅が変化しても、弾弾性を有するシーリング材層51と弾性を有するアクリル粘着材52−1付目地材52−2(52)とからなる目地処理材5が伸縮して外壁ボード42−1から剥離しないし、表面にクラックが入らない。
この実施例では、ユニット建物の目地構造、この目地構造にする目地処理方法について説明したが、その他の建物の目地構造にも応用できる。
また、弾性を有するシーリング材層としてアクリル系シーリング材について説明したが、その他の弾性を有するシーリング材であっても良いし、弾性を有するアクリル粘着材52−1付アクリル系目地材について説明したが、その他の弾性を有する粘着材付目地材であっても良い。
実施例1のユニット建物を示す斜視図である。 実施例1の建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 実施例1の2個の外壁ボード間の目地部分(図1のA部分と図2のB部分)の断面を示す断面図である。 (a)は目地処理材の施工状態を示す斜視図、(b)は(a)から下地材の変形により隣接する外壁ボードに隙間を生じた状態を示す断面図である。
符号の説明
42−1、42a−1 外壁ボード
5 目地処理材
51,51a 弾性を有するシーリング材
52、52a 弾性を有する粘着材付目地材
M、Ma 建物ユニットの外壁ボード間の目地
N、Na 建物ユニット間の外壁ボード間の目地

Claims (3)

  1. 複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するシーリング材層が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地部に充填され、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材が設けられていることを特徴とする目地構造。
  2. 引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有するシーリング材層及び引っ張り伸張率が200%以上の弾性を有する粘着材付目地材層からなることを特徴とする目地処理材。
  3. 複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、この隣接する2個の外壁ボードの側縁部の表面側には面取り部が設けられ、この2個の外壁ボード間の面取り部に形成される溝に、弾性を有するシーリング材層を充填し、その上面に弾性を有する粘着材付目地材層からなる目地処理材を貼付することを特徴とする目地処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102720299A (zh) * 2011-03-28 2012-10-10 欧文斯科宁知识产权资产有限公司 具有预先施加的密封材料的板
KR101206046B1 (ko) * 2010-08-24 2012-11-28 주식회사 픽슨이앤씨 수밀구조를 갖는 파형강판 어셈블리

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