JP2005351067A - 建築物の外壁 - Google Patents

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元博 中村
Katsumi Iwai
克巳 岩井
Takeshi Nakagawa
剛 中川
Kenji Shigeshiro
賢志 重白
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Abstract

【課題】サンドイッチパネル同士の結合が強固であり、剛性が高い外壁を提供する。
【解決手段】サンドイッチパネル10,10同士が凸部10aと凹部10bとを嵌合させつつ柱40にビス留めされている。上段側サンドイッチパネル10,10と下段側サンドイッチパネル10との間に、前方に露呈する凹溝が生じる。この凹溝にサンドイッチパネル結合用接着剤31を充填する。この接着剤としては、硬化後の硬度が高いエポキシ系接着剤等を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンドイッチパネルを用いた建築物の外壁に係り、特に壁面の剛性を高めるようにした外壁に関する。
1対の金属板間に断熱材を介在させてなるサンドイッチパネルが壁面に取り付けられ、このサンドイッチパネルの前面にタイル張り又は塗料による塗り仕上げを施して外壁を構築あるいは改修することが特開平11−159053号公報に記載されている。
同公報で用いているサンドイッチパネル(同公報では「建築パネル」と称されている。)は、その前面に予めタイルを張り付けてあるものである(同公報の第1図)。このタイルの側端面(木端面)にはパッキンが接着又は融着されている。このパッキンは防水用のものであり、発泡ゴム等よりなる(同公報の第0014、0015段落)。上下に隣接するサンドイッチパネルにあっては、各々のパッキン同士を当接させるようにして壁面に釘留めされる。なお、各サンドイッチパネルには雄型連結部と雌型連結部とが設けられており、該雄型連結部と雌型連結部とが係合される(同公報の図6)。
特開平11−159053号公報
上記特開平11−159053号公報の建築物の外壁にあっては、隣接するパネルは単に当接しているだけであり結合されていない。このため、壁の剛性が低い。
なお、同公報図6のように、隣接するサンドイッチパネル同士の間にはパッキンが介在されているが、このパッキンは発泡ゴム等からなる軟質のものである。従って、このパッキンはサンドイッチパネル同士の近接や離間を阻止する機能は有していない。このため、かかるパッキンを用いても、壁の剛性は増大しない。
本発明は、サンドイッチパネルを取り付けた外壁の剛性を向上させることを目的とする。
請求項1の建築物の外壁は、1対の金属板同士の間に断熱材が介在されてなるサンドイッチパネルが、複数枚、壁面に配列設置されている建築物の外壁において、隣接するサンドイッチパネル同士がサンドイッチパネル結合用接着剤によって結合されていることを特徴とするものである。
請求項2の建築物の外壁は、請求項1において、各サンドイッチパネルの木端面のうち少なくとも前縁側に、前面側の該金属板が回り込んでおり、前記サンドイッチパネル結合用接着剤は、各サンドイッチパネルの金属板同士の間に充填されていることを特徴とするものである。
請求項3の建築物の外壁は、請求項2において、該サンドイッチパネル結合用接着剤は該サンドイッチパネルの辺部に沿って一端側から他端側まで充填されていることを特徴とするものである。
請求項4の建築物の外壁は、請求項2又は3において、該サンドイッチパネルの前面側の金属板にあっては、木端面と前面との角縁に、サンドイッチパネル辺方向に間隔をおいて、凹陥部が形成されており、該凹陥部に前記サンドイッチパネル結合用接着剤が充填されていることを特徴とするものである。
請求項5の建築物の外壁は、請求項1ないし4のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面の金属板には、対向する一端縁から他端縁にまで連続する凹条が設けられており、隣接するサンドイッチパネルにあっては、該凹条同士が連なっており、該凹条に前記サンドイッチパネル結合用接着剤が充填されていることを特徴とするものである。
請求項6の建築物の外壁は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記サンドイッチパネル結合用接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上であることを特徴とするものである。
請求項7の建築物の外壁は、請求項1ないし6のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面側にタイル張り用接着剤を介してタイルが張り付けられていることを特徴とするものである。
請求項8の建築物の外壁は、請求項7において、該タイル張り用接着剤と前記サンドイッチパネル結合用接着剤とは同一種類のものであり、一連一体となっていることを特徴とするものである。
請求項9の建築物の外壁は、請求項7又は8において、隣接するサンドイッチパネルに跨ってタイルが張り付けられていることを特徴とするものである。
請求項10の建築物の外壁は、請求項1ないし6のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面に塗り仕上げ材が塗着されており、該塗り仕上げ材と前記サンドイッチパネル結合用接着剤とが同一種類のものであり、一連一体となっていることを特徴とするものである。
請求項11の建築物の外壁は、請求項1ないし6のいずれか1項において、各サンドイッチパネルの前面に一連一体にサンドイッチパネル結合用接着剤が層状に塗着されていることを特徴とするものである。
請求項12の建築物の外壁は、請求項11において、該サンドイッチパネル前面のサンドイッチパネル結合用接着剤層にリブが設けられていることを特徴とするものである。
請求項13の建築物の外壁は、請求項1ないし12のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面側の金属板に、接着剤付着力増大用の処理が施されていることを特徴とするものである。
請求項14の建築物の外壁は、請求項13において、該処理として、金属板に接着剤付着力増大用の下塗り層が塗着されていることを特徴とするものである。
請求項15の建築物の外壁は、請求項14において、該下塗り層は骨材粒子を含有し、これにより下塗り層表面が粗面となっていることを特徴とするものである。
本発明の建築物の外壁にあっては、隣接するサンドイッチパネル同士が接着剤によって結合されているため、壁の剛性が高い。
請求項2の通り、各サンドイッチパネルの木端面のうち少なくとも前縁側に前面側の金属板を回り込ませ、前記サンドイッチパネル結合用接着剤を各サンドイッチパネルの金属板同士の間に充填することにより、サンドイッチパネルの向かい合う木端面の金属板同士を強固に結合することができる。なお、この接着剤の充填度合は100%に限られない。
この場合、請求項3の通り、サンドイッチパネル結合用接着剤を該サンドイッチパネルの辺部に沿って一端側から他端側まで充填することにより、サンドイッチパネル同士の結合が極めて強固なものとなる。
本発明では、請求項4の通り、サンドイッチパネルの前面側の金属板において、木端面と前面との角縁に、サンドイッチパネル辺方向に間隔をおいて凹陥部を形成し、該凹陥部にサンドイッチパネル結合用接着剤を充填してもよい。これによっても、サンドイッチパネル同士の結合が強固となる。
本発明では、請求項5の通り、サンドイッチパネルの前面の金属板に、対向する一端縁から他端縁にまで連続する凹条を設け、隣接するサンドイッチパネルの該凹条同士を例えば一直線状に連続させ、該凹条にサンドイッチパネル結合用接着剤を充填してもよい。これによっても、サンドイッチパネル同士を強固に結合することができる。この場合、凹条内において硬化した接着剤が一本の棒の如く各サンドイッチパネルに跨って連続して延在するので、壁の剛性が向上する。
本発明では、請求項6の通り、サンドイッチパネル結合用接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上例えば5〜20000kg/cmであることが好ましい。これにより接着剤硬化体の剛性が高いものとなり、壁の剛性が高くなる。
請求項7の通り、サンドイッチパネルの前面側にタイル張り用接着剤を介してタイルが張り付けられてもよく、これにより壁の美観が向上する。この場合、請求項8の通り、タイル張り用接着剤とサンドイッチパネル結合用接着剤とは同一種類のものであり、一連一体となっている構成としてもよい。これにより、接着剤の充填作業が容易となる。また、この場合、請求項9の通り、隣接するサンドイッチパネルに跨ってタイルを張り付けることにより、サンドイッチパネル同士の結合部分の剛性が高くなり、壁の剛性が高くなる。
本発明では、請求項10の通り、サンドイッチパネルの前面に塗り仕上げ材が塗着されており、該塗り仕上げ材とサンドイッチパネル結合用接着剤とが同一種類のものであり、一連一体となっている構成としてもよい。これにより、壁の美観が向上する。また、接着剤の充填作業も容易となる。
本発明では、請求項11の通り、各サンドイッチパネルの前面に一連一体にサンドイッチパネル結合用接着剤が層状に塗着されている構成としてもよく、これによっても、サンドイッチパネル同士の結合が強固となる。この場合、請求項12の通り、該サンドイッチパネル前面のサンドイッチパネル結合用接着剤層にリブを設けることにより、壁の剛性を高めることができる。
本発明では、請求項13の通り、サンドイッチパネルの前面側の金属板に、接着剤付着力増大用の処理が施されてもよく、例えば、請求項14の通り、金属板に接着剤付着力増大用の下塗り層が塗着されてもよい。これにより、サンドイッチパネル同士の結合がさらに強固なものとなり、壁の剛性が向上する。なお、請求項15の通り、下塗り層に骨材粒子を含有させ、これにより下塗り層表面を粗面とすることにより、下塗り層の上側の接着剤の付着力が極めて高くなる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る建築物の外壁を示す縦断面図、第2図(a)はこの構造に用いられているサンドイッチパネルの縦断面図、第2図(b),(c)はこのサンドイッチパネルの上部及び下部の拡大図、第3図はこのサンドイッチパネルの表面付近の拡大断面図、第4図は第1図の構造の水平断面図である。
このサンドイッチパネル10は、前面を構成する第1金属板11と、後面を構成する第2金属板12と、第1金属板11と第2金属板12との間に一体に設けられた発泡ポリウレタンフォームからなる断熱材13とを有している。
第1,2金属板11,12の表面には、第3図に示すように、予め、接着剤付着力増大用の下塗り層14が塗着されている。この実施の形態では、該下塗り層14は、エポキシ系塗料の100質量部に骨材粒子として珪砂を10〜30質量部の割合で混合したエポキシ系塗材からなる。下塗り層14の表面は、中心線平均粗さRaが2μmにおいて最大高さRyが10〜200μmとなるように粗面化されている。この下塗り層14は弾性を有している。なお、エポキシ系塗材のほか、塩化ビニル系塗材やアクリル系塗材等を用いてもよい。骨材粒子はアルミナ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等や樹脂ペレット等であってもよい。
第1図に示すように、サンドイッチパネル10の上端には、厚みを小さくするようにして凸部10aが形成され、下端面には、凸部10aが挿入され得る凹部10bが形成されている。各金属板11,12の上端側は、それぞれ凸部10aの前面及び後面をも覆っている。また、各金属板11,12の下端側は、サンドイッチパネル10の前面側及び後面側から凹部10b内に回り込んでいる。凹部10bの奥端面にはゴムパッキン10cが設けられている。
凸部10aの突出高さは、凹部10bの凹陥深さ(ゴムパッキン10cまでの深さ)よりも大きく、従って凸部10aと凹部10bとを係合させるようにしてサンドイッチパネル10,10同士を取付施工すると、下段側のサンドイッチパネルの凸部10aの肩部分と上段側のサンドイッチパネル10の下端面との間に間隙が生じる。この間隙は、壁面の前面側には、水平方向に延在する凹溝となって露呈する。
このサンドイッチパネル10を用いて外壁を施工する場合、まず、複数本の柱40にまたがって透湿防水シート45を張り渡し、この透湿防水シート45の前面に複数枚のサンドイッチパネル10を上下方向に多段に且つ水平方向に多列に配列し、ビス46で各サンドイッチパネル10を柱40に固定する。下段から上段へとサンドイッチパネル10を順次積み上げる際には、下段のサンドイッチパネル10の凸部10aに上段のサンドイッチパネル10の凹部10bを挿入する。そして、両者の接合部15に露呈する凹溝にサンドイッチパネル結合用接着剤31を充填し、サンドイッチパネル10,10同士を結合する。この接着剤31は、サンドイッチパネル10,10間の凹溝に対し、サンドイッチパネル10の一端側から他端側まで連続して緻密に充填する。この接着剤31の硬化物は、引張弾性率が5000kg/cm以上の高硬度のものである。
水平方向で隣り合うサンドイッチパネル10,10間には、第4図に示すように、両者の木口面同士の間に発泡ポリスチレン等よりなるバックアップ材33及びエポキシ系等の結合用接着剤31を介在させる。そして、両サンドイッチパネル10の縁部にまたがってテープ32を貼着する。
この後、第1金属板11に意匠材及び接着剤としての塗り仕上げ材30を塗布する。この塗り仕上げ材30は主成分がアクリルエマルジョン系、変性シリコーン系、エポキシ系又はウレタン系である。
この建築物の外壁にあっては、隣接するサンドイッチパネル10,10同士がサンドイッチパネル結合用接着剤31によって結合されているため、壁の剛性が高い。
特に、この外壁は、サンドイッチパネル10,10の金属板11,11同士を硬化後の硬度が高い接着剤31によって結合しているため、壁の剛性が十分に高い。また、第3図に示すように、下塗り層14の表面は粗面化されており、粗面によって下塗り層14と塗り仕上げ材30とが大きな面積で接触し、かつ下塗り層14と塗り仕上げ材30とがともに有機系であることから強固に結合される。下塗り層14の骨材粒子はその上に設けられる塗り仕上げ材30を繋ぎとめるアンカーとしても機能する。
したがって、この外壁は、必ずしも筋交を設けなくても十分に高い耐久性を発揮する。また、この外壁にあっては、各サンドイッチパネル10は金属板11,12を備えているので、経時変化による反りも防止され、長期にわたって美麗な外観が保たれる。
第1〜4図の実施の形態では、塗り仕上げ材30と結合用接着31とが別個に設けられているが、第5図のように、塗り仕上げ材30を接合部15の凹溝に充填し、塗り仕上げ材30と一連一体の結合用接着剤31Aを形成するようにしてもよい。
第1〜4図の実施の形態では塗り仕上げしているが、第6,7図のようにタイル張り仕上げしてもよい。第6図は第1図に相当する箇所の縦断面図であり、第7図は第4図に相当する箇所の水平断面図である。
この第6,7図では、サンドイッチパネル10、結合用接着剤31及びテープ32の前面にタイル張り用接着剤37を塗布し、タイル50を張っている。第6,7図のその他の構成は第1,4図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
なお、第6図の通り、この実施の形態ではサンドイッチパネル10,10同士の継目(接合部15)を跨いで両サンドイッチパネル10,10にタイル50を張っているので、これによっても外壁の剛性が高いものとなる。
第6図では結合用接着剤31を充填しているが、この結合用接着剤31を変性シリコン等のタイル張り用接着剤37と一連一体としてもよい。この場合の構成は、第5図において塗り仕上げ材30によってタイル50を張った状態となる。
サンドイッチパネル10が第8図に示すような出隅部を構成する場合、第9図に示すコ字形断面形状のスタータ47と、第10図に示す略クランク形断面形状の出隅用見切材を用いる。これらのスタータ47及び見切材48は鋼板製である。
スタータ47は、第9図に示すように、基礎44の上面に重ね合わされる平板状の平板状の平板47aと、この平板47aの幅方向の両端から垂直に立ち上がる側壁47b,47cとからなる。両側壁47b,47cの間隔はサンドイッチパネル10の厚さと等しくされている。
出隅用見切り材48は、第10図に示すように、平板状の平板48aと、この平板48aの幅方向の両端から垂直に立ち上がる側壁48c及び底板48bと、底板48cの他端から平板48aと平行に平板48aから離れる方向に延びる側板48dとからなる。側壁48cと底板48bとの間隔及び底板48bの幅はサンドイッチパネル10の厚さと等しくされている。
そして、第8図に示すように、スタータ47上にサンドイッチパネル10を固定する。この際、第11図に示すように、まず、出隅用見切り材48の平板48aに一方のサンドイッチパネル10の端面を当接させる。次いで、接合部15となる他方のサンドイッチパネル10の端面との間にバックアップ材33及び結合用接着剤31を介在させつつ、出隅用見切り材48の底板48bと対面させる。なお、スタータ47のうち出隅用見切り材48と重なる部分47dは切断する。この後、両サンドイッチパネル10の端面、結合用接着剤31の表面及び縁部にテープ32を貼着する。この後、第1金属板11に塗り仕上げ材30を塗布する。
サンドイッチパネル10が入隅を構成する場合、第12図に示すように、まず柱40を受木41を介して固定された縁木43に断面く字形状の鋼板製の捨て入り材42を固定する。そして、一方のサンドイッチパネル10をその端面が捨て入り材42に当接するように設け、そのサンドイッチパネル10を縁木43等にビス46によって固定する。また、他方のサンドイッチパネル10の端面にL字見切35を設けた後、バックアップ材33及びシーリング34を設けつつ、一方のサンドイッチパネル10の第1金属板11と対面させ、任意の位置で各サンドイッチパネル10を縁木43等にビス46によって固定する。この後、第1金属板11にタイル張り用接着剤37を塗着し、タイル50を貼着する。
この外壁は、実はぎされる接合部15が上記構成の凸部10a及び凹部10bにより構成されているが、実部の形状が若干異なる第13図に示すサンドイッチパネル20を用いてもよい。
このサンドイッチパネル20の上端の前面側には凹部20aが形成され、下端の後面側には、下端側サンドイッチパネル20の該凹部20aと係合する凸部20bが形成されている。
サンドイッチパネル20の上部にあっては、この凹部20aの部分がビス46によって柱46に留め付けられている。
凹部20aでは、第1金属板21の上端が断熱材23側に直角に屈曲された後で上方に延び、さらにビス46の頭部を嵌合させるように断熱材23側に凹んだ後で上方に延び、さらに折り返されて下方に屈曲された後で断熱材23側に直角に屈曲され、さらに下方に延びている。また、凹部20aでは、第2金属板22の上端が断熱材23側に折り返されて下方に屈曲され、さらに直角に屈曲された後で下方に屈曲されている。
凸部20bでは、第1金属板11の下端が断熱材23側に折り返されて上方に屈曲され、さらに直角に屈曲された後で下方に折り返された後、上方に折り返されている。また、凸部20bでは、第2金属板21の下端が断熱材23側に直角に屈曲された後、下方に延び、上方に折り返されている。凸部20bの先端面にはゴムパッキン20cが設けられている。これら凹部20a及び凸部20bは、上方の第1金属板21の下端によって隠蔽されつつ互いに実はぎされる接合部15を構成する。接合部15の凹部20bにはエポキシ系のサンドイッチパネル結合用接着剤31が充填されている。タイル51の形状がタイル50と若干異なる他は第1図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
こうして得られる外壁においても、第1図の外壁と同様の作用効果を奏することができる。
隣接するサンドイッチパネル10同士をサンドイッチパネル結合用接着剤31により固定した第1図の外壁と、該接着剤31を用いない外壁(これを比較例とする。)とについて剛性を測定した。第14図は、この測定結果を示す荷重−変位のグラフである。
第14図に示すように、実施例に係る第1図の外壁は比較例の外壁よりも2倍以上の剛性を有する。
なお、上記実施の形態では、接合部15が互いに実はぎされるものであったが、本発明の外壁は矢はずはぎされる接合部を採用することもできる。
第15図〜第18図を参照してさらに別の実施の形態について説明する。
第15図の実施の形態は、複数枚のサンドイッチパネル70を柱に取り付けた後、これらサンドイッチパネル70の前面の全体にサンドイッチパネル結合用の接着剤71を層状に塗着したものである。この接着剤71の硬化物よりなる層によって外壁の剛性が向上する。
第16図の実施の形態は、この接着剤71の層に複数条のリブ72を設けたものである。このリブ72は、接着剤71を厚く盛り付けることにより形成される。各リブ72は隣接するサンドイッチパネル70同士に跨って連続的に延設されている。このリブ72を設けることにより、外壁の剛性が向上する。
なお、接着剤71は変性シリコン等の塗り仕上げ材であってもよい。接着剤71の層の上に塗り仕上げ材を塗着したり、タイルを張ってもよい。
第17図では、(b),(c)図のようにサンドイッチパネル80の上端部及び下端部の前縁側の角縁に凹陥部としての凹み81,82を設けておき、サンドイッチパネル80を取付施工した際に凹み81,82同士が対面して1つの凹みが前面に露呈して形成されるようにしている。第17図(a)の通り、この凹み81,82にサンドイッチパネル結合用接着剤83を充填する。これにより、外壁の剛性が向上する。このサンドイッチパネル80の前面は塗り仕上げ又はタイル張り仕上げされる。この場合、変性シリコン等の塗り仕上げ材又はタイル張り付け用接着剤が接着剤83として用いられてもよい。
第18図の実施の形態では、(b)図の通り、サンドイッチパネル90の前面に上下方向に凹条91が上端から下端にまで延設されている。
複数のサンドイッチパネル90を取付施工したときに、各サンドイッチパネル90の凹条91が一直線状に連なるようにする。(a)図の通り、この凹条91にサンドイッチパネル結合用接着剤92を充填し、外壁の剛性を向上させる。このサンドイッチパネル90の前面は塗り仕上げ又はタイル張り仕上げされる。この場合、塗り仕上げ材又はタイル張り付け用接着剤が接着剤93として用いられてもよい。
上記実施の形態ではサンドイッチパネルを柱に取り付けているが、コンクリート壁や鉄骨などに取り付けてもよい。
タイルは陶磁器製タイルのほか、天然石材よりなるタイルやガラスタイル、合成樹脂タイルなどであってもよい。第6図の如くタイルをサンドイッチパネルに跨らせて張ることにより外壁の剛性を高める場合には、陶磁器製タイルや天然石タイルが高強度であり、好適である。
実施の形態に係る建築物の外壁を示す縦断面図である。 (a)図はこの構造に用いられているサンドイッチパネルの縦断面図、(b),(c)図はこのサンドイッチパネルの上部及び下部の拡大図である。 このサンドイッチパネルの表面付近の拡大断面図である。 第1図の構造の水平断面図である。 別の実施の形態を示す縦断面図である。 さらに別の実施の形態を示す縦断面図である。 図6の構造の水平断面図である。 出隅部分の構造を示す斜視図である。 図8のIX−IX線断面図である。 出隅用見切材の断面図である。 出隅部分の水平断面図である。 入隅部分の水平断面図である。 異なる実施の形態を示す縦断面図である。 壁面の剛性の測定結果を示すグラフである。 実施の形態を示す斜視図である。 実施の形態を示す斜視図である。 実施の形態を示す斜視図である。 実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
10,20,70,80,90 サンドイッチパネル
11,12,21,22 金属板
13,23 断熱材
30 塗り仕上げ材
31,31A サンドイッチパネル結合用接着剤
37 タイル張り付け用接着剤
50,51 タイル

Claims (15)

  1. 1対の金属板同士の間に断熱材が介在されてなるサンドイッチパネルが、複数枚、壁面に配列設置されている建築物の外壁において、
    隣接するサンドイッチパネル同士がサンドイッチパネル結合用接着剤によって結合されていることを特徴とする建築物の外壁。
  2. 請求項1において、各サンドイッチパネルの木端面のうち少なくとも前縁側に、前面側の該金属板が回り込んでおり、
    前記サンドイッチパネル結合用接着剤は、各サンドイッチパネルの金属板同士の間に充填されていることを特徴とする建築物の外壁。
  3. 請求項2において、該サンドイッチパネル結合用接着剤は該サンドイッチパネルの辺部に沿って一端側から他端側まで充填されていることを特徴とする建築物の外壁。
  4. 請求項2又は3において、該サンドイッチパネルの前面側の金属板にあっては、木端面と前面との角縁に、サンドイッチパネル辺方向に間隔をおいて、凹陥部が形成されており、
    該凹陥部に前記サンドイッチパネル結合用接着剤が充填されていることを特徴とする建築物の外壁。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面の金属板には、対向する一端縁から他端縁にまで連続する凹条が設けられており、
    隣接するサンドイッチパネルにあっては、該凹条同士が連なっており、
    該凹条に前記サンドイッチパネル結合用接着剤が充填されていることを特徴とする建築物の外壁。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記サンドイッチパネル結合用接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上であることを特徴とする建築物の外壁。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面側にタイル張り用接着剤を介してタイルが張り付けられていることを特徴とする建築物の外壁。
  8. 請求項7において、該タイル張り用接着剤と前記サンドイッチパネル結合用接着剤とは同一種類のものであり、一連一体となっていることを特徴とする建築物の外壁。
  9. 請求項7又は8において、隣接するサンドイッチパネルに跨ってタイルが張り付けられていることを特徴とする建築物の外壁。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面に塗り仕上げ材が塗着されており、該塗り仕上げ材と前記サンドイッチパネル結合用接着剤とが同一種類のものであり、一連一体となっていることを特徴とする建築物の外壁。
  11. 請求項1ないし6のいずれか1項において、各サンドイッチパネルの前面に一連一体にサンドイッチパネル結合用接着剤が層状に塗着されていることを特徴とする建築物の外壁。
  12. 請求項11において、該サンドイッチパネル前面のサンドイッチパネル結合用接着剤層にリブが設けられていることを特徴とする建築物の外壁。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項において、該サンドイッチパネルの前面側の金属板に、接着剤付着力増大用の処理が施されていることを特徴とする建築物の外壁。
  14. 請求項13において、該処理として、金属板に接着剤付着力増大用の下塗り層が塗着されていることを特徴とする建築物の外壁。
  15. 請求項14において、該下塗り層は骨材粒子を含有し、これにより下塗り層表面が粗面となっていることを特徴とする建築物の外壁。
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