JP2006037462A - 出隅部の改修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】出隅部及び外壁サイディングの美観が十分に向上するように改修する方法を提供する。
【解決手段】まず、差込出隅板金2を左右の各木口片4L,4Rの前縁に沿って縦方向に割断し、左右の前被片5L,5R及びカバー片6を除去する。次に、左側及び右側の外壁サイディング1,1の前縁に跨って出隅板金10を取り付ける。その後、左側及び右側の外壁サイディング1,1と出隅板金10との上にタイル張り処理を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は既存建築物の外壁の出隅部を改修する方法に関する。
既存建築物の外壁の出隅部に、差込出隅板金と称される板金を配置し、該出隅部に臨む外壁サイディングの端面と、その表裏の縁部を該差込出隅板金によって覆うことが特開平10−311130号公報の図17に記載されている。同号公報の図1〜7には、この差込出隅板金の改修方法として、差込出隅板金の外側露出面部分(カバー面)を切断除去した後、新たなL形断面形状の隅部材を釘留めする改修方法が記載されている。
特開平10−311130号公報
上記特開平10−311130号の改修方法は、経年変化により外壁サイディングが反って差込出隅板金と外壁サイディングとの間に隙間が生じた場合に、この隙間を解消させるためのものである。そのため、この隙間解消により出隅部からの雨水の浸入は防止されるようになるが、劣化した外壁サイディングの外面はそのままであり美観は改善されない。
本発明は、出隅部及び外壁サイディングの美観が十分に向上するように改修する方法を提供することを目的とする。
請求項1の出隅部の改修方法は、既存建築物の外壁の出隅部を改修する方法であって、該建築物は、該出隅部を挟んで左右両側にそれぞれ既存の外壁サイディングが設置され、左側及び右側の各外壁サイディングの端面が該出隅部に互いに直交方向に配置されており、各外壁サイディングの該端面が差込出隅板金で覆われているものであり、該差込出隅板金は、それぞれ左側及び右側外壁サイディングの該端面に沿う後縁に重なる左側及び右側の差込片と、該差込片に連なり、左側及び右側の外壁サイディングの端面に重なる左側及び右側の木口片と、該木口片に連なり、各外壁サイディングの該端面に沿う前縁に重なる左側及び右側の前被片と、該前被片同士を連結しており、該外壁サイディングの端面同士の間のスペースを隠蔽しているカバー片とを備えている出隅部の改修方法において、該差込出隅板金を該木口片の前縁に沿って縦方向に割断することにより、該前被片及びカバー片をそれぞれ除去する除去工程と、左側及び右側の外壁サイディングの該前縁に跨って出隅板金を取り付ける出隅板金取付工程と、該外壁サイディング及び出隅板金の外面に仕上げ処理を施す仕上げ工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項2の出隅部の改修方法は、請求項1において、該除去工程の後に、該木口片同士の間にシール剤を打つことを特徴とするものである。
請求項3の出隅部の改修方法は、請求項1又は2において、該仕上げ工程の仕上げ処理はタイル張りであることを特徴とするものである。
請求項4の出隅部の改修方法は、請求項3において、該出隅板金取付工程の後、タイル張りの前に、不織布よりなる基材テープの一方の面に粘着剤を付着させてなるジョイントテープを、該粘着剤によって該出隅板金に貼着することを特徴とするものである。
請求項5の出隅部の改修方法は、既存建築物の外壁の出隅部を改修する方法であって、該建築物は、該出隅部を挟んで左右両側にそれぞれ既存の外壁サイディングが設置され、左側及び右側の各外壁サイディングの端面が該出隅部に配置されている出隅部の改修方法において、該左側及び右側の外壁サイディングの該端面に沿う前縁に跨って出隅板金を取り付け、その後、該外壁サイディングの外面に仕上げ処理を施すことを特徴とするものである。
請求項6の出隅部の改修方法は、請求項5において、該仕上げ処理はタイル張りであることを特徴とするものである。
請求項7の出隅部の改修方法は、請求項6において、該出隅板金取付工程の後、タイル張りの前に、不織布よりなる基材テープの一方の面に粘着剤を付着させてなるジョイントテープを、該粘着剤によって該出隅板金に貼着することを特徴とするものである。
請求項1の出隅部の改修方法によると、出隅板金を取り付けた後、外壁サイディング及び出隅板金の外面に仕上げ処理を施すため、出隅板金を含めて外壁サイディングの外観が十分に向上する。
請求項2の出隅部の改修方法によると、出隅部からの雨水の浸入が十分に防止される。
請求項3の出隅部の改修方法によると、美麗で耐久性の良好なタイル張り仕上げとすることができる。
請求項4の出隅部の改修方法によると、テープ表面の微小な凹凸によりタイルとの接着面積が大きくなり、出隅板金へのタイルの付着強度を十分に高めることが可能となる。
請求項5の出隅部の改修方法によっても、出隅板金を取り付けた後、外壁サイディング及び出隅板金の外面に仕上げ処理を施すため、出隅板金を含めて外壁サイディングの外観が十分に向上する。
請求項6の出隅部の改修方法によると、美麗で耐久性の良好なタイル張り仕上げとすることができる。
請求項7の出隅部の改修方法によると、出隅板金へのタイルの付着強度を十分に高めることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図及び第2図は既存の外壁の出隅部の斜視図及び水平断面図である。第3図及び第4図は実施の形態に係る出隅部の改修方法の施工初期段階(差込出隅板金の前被片及びカバー片を除去した段階)における出隅部の斜視図及び水平断面図である。第5図は出隅板金の出隅部への取付途中時の水平断面図であり、第6図及び第7図は出隅板金取付後の出隅部の水平断面図及び斜視図である。第8図は出隅板金へのジョイントテープ貼着後の出隅部の水平断面図であり、第9図及び第10図は外壁へのネット取付後の出隅部の水平断面図及び斜視図である。第11図はタイル張り後(改修完了時)の出隅部の水平断面図である。
第1図及び第2図に示すように、出隅部を挟んで左側及び右側にそれぞれ既存の外壁サイディング1,1が設置されている。図示の通り、この左側及び右側の外壁サイディング1,1は、出隅部を挟んで互いに直交方向に延在しており、各々の端面(木口面)が互いに直交方向を向いて該出隅部に臨むように配置されている。この左側及び右側の各外壁サイディング1,1の端面はそれぞれ差込出隅板金2によって覆われている。
該差込出隅板金2は、第1図及び第2図に示す通り、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の該端面に沿う後縁(各外壁サイディング1,1の裏側の端縁部)にそれぞれ重なる左側及び右側の差込片3L,3Rと、各差込片3L,3Rに連なり、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の該端面にそれぞれ重なる左側及び右側の木口片4L,4Rと、各木口片4L,4Rに連なり、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の該端面に沿う前縁(各外壁サイディング1,1の表側の端縁部)にそれぞれ重なる前被片5L,5Rと、この前被片5L,5R同士を連結しており、各外壁サイディング1,1の該端面同士の間のスペースを隠蔽しているカバー片6とを備えている。このカバー片6により、出隅部を挟んで左側及び右側に連続する角面が形成されている。
この差込出隅板金2は、出隅部の柱7に沿って上下方向に延設されており、左側及び右側の差込片3L,3Rが、この柱7の直交する2側面(出隅部を挟んで左側及び右側の各側面)に沿ってそれぞれ配置されている。
詳しくは、柱7の出隅部を挟んで左側及び右側の各側面に胴縁8,8が取り付けられ、この左側及び右側の各胴縁8,8に差込出隅板金2の左側及び右側の差込片3L,3Rがそれぞれ重ね合わされて釘又はビス等で固定されている。左側の差込片3Lと前被片5Lとの間並びに右側の差込片3Rと前被片5Rとの間に各外壁サイディング1の端部が差し込まれるようにして出隅部の左側及び右側にそれぞれ外壁サイディング1,1が設置されている。各外壁サイディング1は、必要に応じ、この出隅部の柱7に釘やビス等により固定されている。
次に、この既存の外壁及び出隅部の改修方法について説明する。なお、この実施の形態では、既存の外壁及び出隅部をタイル張り仕上げに改修する。
まず、第3図及び第4図のように、差込出隅板金2を、左側及び右側の各木口片4L,4Rの前縁に沿って電動カッター等により縦方向に割断する。そして、該差込出隅板金2の各前被片5L,5R及びカバー片6を除去する。この際、各木口片4L,4Rの残留部分が既存の外壁サイディング1,1の前面から突出しないように、各木口片4L,4Rの前縁側を切除する。
その後、必要に応じ、第5図のように、この木口片4L,4R同士の間にシール材9を打ち、両者の間の間隙をシールする。
次に、第5図から第6図及び第7図のように、左側及び右側の外壁サイディング1,1の前縁に跨って出隅板金10を取り付ける。
この実施の形態では、該出隅板金10は、第5図及び第6図の通り、断面(水平断面)L字形のものであり、そのL字形の屈曲部から一半側と他半側とが左側及び右側の各外壁サイディング1,1の前面にそれぞれ重ねられて釘11やビス等で固定される。
この出隅板金10は長尺物であり、出隅部に沿って上下方向に延設される。
なお、第5〜9図及び第11図では、出隅板金10の厚みが若干誇張されているが、この出隅板金10の厚みはごく小さなものとなっている。この出隅板金10の厚みは、好ましくは0.3mm程度である。そのため、各外壁サイディング1,1の前面と出隅板金10との間の段差により、仕上げ工程で張り付けられるタイル相互間に不陸が生じることは殆どないし全くない。
次に、この出隅板金10の上からジョイントテープ12を貼り付ける。このジョイントテープ12は、帯状の不織布よりなる基材テープの一方の面に粘着材料としてブチルゴムを付着ないし含浸させた片面粘着テープであり、他方の面には該基材テープの不織布が露出している。かかる構成のジョイントテープ12は、厚み方向及び面方向の双方に弾力性(クッション性)を有している。
このジョイントテープ12の幅は、出隅板金10の一方の側辺から該出隅板金10の外面を通って他方の側辺に至る距離よりも大きなものとなっており、ジョイントテープ12を貼り付けるに際しては、その幅方向の両側縁部を出隅板金10の両側辺からはみ出させ、この出隅板金10を挟んで左側及び右側の各外壁サイディング1,1の前面にまで重なるようにする。このように、ジョイントテープ12を出隅板金10とその両サイドの各外壁サイディング1の前面とに跨って貼り付けることにより、両者の接合部が該ジョイントテープ12によってシールされ、防水性が向上する。
次に、各外壁サイディング1,1の前面に両面粘着テープ13を付着させる。この両面粘着テープ13は、帯状の不織布よりなる基材テープの両面に粘着材料としてブチルゴムを付着ないし含浸させてなるものである。その後、合成樹脂製のネット14を、出隅部を回り込むようにして左側及び右側の各外壁サイディング1,1の前面に重ね合わせ、該両面粘着テープ13に付着させて仮留めする。また、必要に応じ、このネット14の上から外壁サイディング1にタッカー15を打ち込み、ネット14を外壁サイディング1に留め付ける。
このネット14の目開きは5〜20mm程度が好適である。
なお、この実施の形態では、複数枚のネット14を左右隣り合わせにして連続的に配置している。以下に、この実施の形態におけるネット14の取り付け手順を詳しく説明する。
この実施の形態では、まず、各ネット14の両側端部を付着させるための両面粘着テープ13を、テープ相互間にネット1枚分の間隔をあけて複数条貼り付ける。また、必要に応じ、各ネット14の途中部分を付着させるための両面粘着テープ13も貼り付ける。
次に、1条目の両面粘着テープ13と、ネット1枚分の間隔をあけて配置された2条目の両面粘着テープ13とに1枚目のネット14の両側端部を付着させる。次に、この2条目の両面粘着テープ13に、1枚目のネット14の上から2枚目のネット14の一方の側端部を重ねて付着させる。この際、互いに重なり合った1枚目及び2枚目の各ネット14の側端部と、両面粘着テープ13とを通してタッカー15を打ち込み、これらを一体的に外壁サイディング1に留め付けてもよい。次いで、この2枚目のネット14の他方の側端部を、該2条目の両面粘着テープ13からネット1枚分の間隔をあけて配置された3条目の両面粘着テープ13に付着させる。
その後、これと同様の手順で3枚目以降のネット14を順次取り付けていく。
次に、ワッシャ16を介してビス17を所定の打ち込みピッチにて外壁サイディング1に打ち込み、各ネット14を外壁サイディング1に固定する。
ワッシャ16は、このネット14の目開きよりも大きい直径を有した略円盤形状のものである。このワッシャ16の中央部にビス挿通孔(図示略)が設けられている。この実施の形態では、該ビス17は皿ビスであり、該ビス挿通孔は、このビス17の頭部の略全体が嵌合するテーパ形状となっている。このため、ビス打ち後には、このビス17の頭部はこのワッシャ16の外向き面(ネット14と反対側の面)から非突出状となる。
次に、第11図のように、該ネット14を塗り込めるようにしてタイル接着用の弾性接着剤18を塗着する。この弾性接着剤18としては、変性エポキシ系あるいは変性シリコン系接着剤等を用いることができる。
その後、この弾性接着剤層の上にタイル19を押し当てて接着する。その後、必要に応じて目地詰めする。
なお、この実施の形態では、出隅部には、L字形の役物タイル19’が取り付けられる。これにより、出隅部を挟んで左側の外壁と右側の外壁とが連続したタイル張り調となる。なお、この実施の形態では、出隅部に装着された出隅板金10を不織布よりなる基材テープ(ジョイントテープ12)が覆っているので、タイル19’を出隅部(出隅板金10)にしっかりと付着させることができる。
以上の出隅部の改修方法によると、出隅部に出隅板金10を取り付けた後、各外壁サイディング1,1及び出隅板金10の外面に仕上げ処理(タイル張り)を施すため、出隅板金10を含めて外壁サイディング1の外観が十分に向上する。
なお、この実施の形態では、出隅板金10と各外壁サイディング1,1とに跨ってクッション性を有するジョイントテープ12が設けられているので、温度変化等により各外壁サイディング1が膨張・収縮し、各外壁サイディング1と出隅板金10とがずれた場合でも、このずれによってタイル19,19’に加えられる応力が該ジョイントテープ12によって吸収されるため、タイル19,19’の割れや剥離が防止される。
第12図及び第13図は別の実施の形態に係る出隅部の改修方法における出隅板金取付後の斜視図及び水平断面図である。
この実施の形態では、出隅部を挟んで左右両側にそれぞれ既存の外壁サイディング1,1が設置され、出隅金具20が左側及び右側の各外壁サイディング1,1の端面同士の間に介在するように該出隅部に取り付けられている。
該出隅金具20は、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の該端面に沿う後縁(各外壁サイディング1,1の裏側の端縁部)にそれぞれ重なる左側及び右側の差込片21L,21Rと、各差込片21L,21Rに連なり、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の該端面にそれぞれ重なる左側及び右側の木口片22L,22Rと、各木口片22L,22R同士を連結しており、各外壁サイディング1,1の該端面同士の間のスペースを隠蔽しているカバー片23とを備えている。このカバー片23の前面は、出隅部を挟んで左側及び右側に連続する角面となっている。即ち、この出隅金具20は、前述の実施の形態における既存の差込出隅板金2から、左側及び右側の各外壁サイディング1,1の端面に沿う前縁(各外壁サイディング1,1の表側の端縁部)にそれぞれ重なる前被片5L,5Rを省略した如き構成となっている。
詳しくは、出隅部の柱7の該出隅部を挟んで左側及び右側の各側面に胴縁8,8が取り付けられ、この左側及び右側の各胴縁8,8に出隅金具20の左側及び右側の差込片21L,21Rがそれぞれ重ね合わされて釘又はビス等で固定されている。左側の木口片22Lと右側の木口片22Rとに各外壁サイディング1の端面を突き合わせるようにして、該出隅金具20の左側及び右側にそれぞれ外壁サイディング1,1が設置されている。なお、各木口片22L,22Rと各外壁サイディング1の端面との間には、それぞれ、発泡ポリスチレン等よりなるバックアップ材24が介在され、各外壁サイディング1の表側からシール材25が充填されている。各外壁サイディング1は、該柱7に釘やビス等で固定されている。
かかる既存の外壁及び出隅部を改修する場合、出隅金具20のカバー片23の上から左側及び右側の外壁サイディング1,1の前縁に跨って出隅板金10を被せ付け、釘やビス等で各外壁サイディング1に固定する。
その後、この出隅板金10の上にジョイントテープ12(図示略)を貼り付けたり、各外壁サイディング1の前面にネット14(図示略)を取り付けるなどした後、該出隅板金10及び各外壁サイディング1の前面側に、所謂塗りやタイル張り等の仕上げ処理を施す。なお、出隅板金10を出隅部に取り付けた以降の該出隅部及び外壁の改修手順は前述の実施の形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
この実施の形態でも、出隅部に出隅板金10を取り付けた後、各外壁サイディング1,1及び出隅板金10の外面に仕上げ処理を施すため、出隅板金10を含めて外壁サイディング1の外観が十分に向上する。
なお、この実施の形態における既存の外壁の出隅部にあっては、出隅金具20とその左側及び右側の各外壁サイディング1,1との間にそれぞれシール材25の層が介在している。仮に、この既存の外壁の出隅部に出隅板金10を取り付けることなく直接的に仕上げ処理を施した場合、出隅金具20、シール材25並びに外壁サイディング1の三者が異なる材質のものであるため、各々の間で仕上げ層に不陸が目立ち易い。特に、仕上げ処理として、これら三者に跨ってタイルを張り付けた場合、各々が異なる熱膨張率にて熱膨張・熱収縮することにより、タイルに割れや剥離が生じ易い。
本発明の改修方法によれば、出隅部を挟んで左側及び右側の外壁サイディング1,1の前縁に跨って(即ち出隅金具20とシール材25の層とを覆うように)出隅板金10を取り付けた後、該出隅板金10及び各外壁サイディング1の上に仕上げ処理を施すため、美麗な仕上げ面を形成することができる。
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
本発明においては、タイル張り仕上げ以外の仕上げ処理を行ってもよい。本発明においては、例えば、所謂塗り仕上げを行なってもよい。
既存建築物の外壁の出隅部の斜視図である。 既存建築物の外壁の出隅部の水平断面図である。 実施の形態に係る出隅の改修方法の施工初期段階における出隅部の斜視図である。 実施の形態に係る出隅の改修方法の施工初期段階における出隅部の水平断面図である。 出隅板金の出隅部への取付途中時の水平断面図である。 出隅板金取付後の出隅部の水平断面図である。 出隅板金取付後の出隅部の斜視図である。 出隅板金へのジョイントテープ貼着後の出隅部の水平断面図である。 外壁へのネット取付後の出隅部の水平断面図である。 外壁へのネット取付後の出隅部の斜視図である。 タイル張り後(改修完了時)の出隅部の水平断面図である。 別の実施の形態に係る出隅部の改修方法における出隅板金取付後の斜視図である。 別の実施の形態に係る出隅部の改修方法における出隅板金取付後の水平断面図である。
符号の説明
1 外壁サイディング
2 差込出隅板金
3L,3R 差込片
4L,4R 木口片
5L,5R 前被片
6 カバー片
7 出隅部の柱
8 胴縁
9 シール剤
10 出隅板金
12 ジョイントテープ
13 両面粘着テープ
14 ネット
15 タッカー
16 ワッシャ
17 ビス
18 弾性接着剤
19,19’ タイル
20 出隅金具
21L,21R 差込片
22L,22R 木口片
23 カバー片
25 シール材

Claims (7)

  1. 既存建築物の外壁の出隅部を改修する方法であって、
    該建築物は、該出隅部を挟んで左右両側にそれぞれ既存の外壁サイディングが設置され、左側及び右側の各外壁サイディングの端面が該出隅部に互いに直交方向に配置されており、
    各外壁サイディングの該端面が差込出隅板金で覆われているものであり、
    該差込出隅板金は、それぞれ左側及び右側外壁サイディングの該端面に沿う後縁に重なる左側及び右側の差込片と、
    該差込片に連なり、左側及び右側の外壁サイディングの端面に重なる左側及び右側の木口片と、
    該木口片に連なり、各外壁サイディングの該端面に沿う前縁に重なる左側及び右側の前被片と、
    該前被片同士を連結しており、該外壁サイディングの端面同士の間のスペースを隠蔽しているカバー片とを備えている
    出隅部の改修方法において、
    該差込出隅板金を該木口片の前縁に沿って縦方向に割断することにより、該前被片及びカバー片をそれぞれ除去する除去工程と、
    左側及び右側の外壁サイディングの該前縁に跨って出隅板金を取り付ける出隅板金取付工程と、
    該外壁サイディング及び出隅板金の外面に仕上げ処理を施す仕上げ工程と、
    を有することを特徴とする出隅部の改修方法。
  2. 請求項1において、該除去工程の後に、該木口片同士の間にシール剤を打つことを特徴とする出隅部の改修方法。
  3. 請求項1又は2において、該仕上げ工程の仕上げ処理はタイル張りであることを特徴とする出隅部の改修方法。
  4. 請求項3において、該出隅板金取付工程の後、タイル張りの前に、不織布よりなる基材テープの一方の面に粘着剤を付着させてなるジョイントテープを、該粘着剤によって該出隅板金に貼着することを特徴とする出隅部の改修方法。
  5. 既存建築物の外壁の出隅部を改修する方法であって、
    該建築物は、該出隅部を挟んで左右両側にそれぞれ既存の外壁サイディングが設置され、左側及び右側の各外壁サイディングの端面が該出隅部に配置されている出隅部の改修方法において、
    該左側及び右側の外壁サイディングの該端面に沿う前縁に跨って出隅板金を取り付け、
    その後、該外壁サイディングの外面に仕上げ処理を施すことを特徴とする出隅部の改修方法。
  6. 請求項5において、該仕上げ処理はタイル張りであることを特徴とする出隅部の改修方法。
  7. 請求項6において、該出隅板金取付工程の後、タイル張りの前に、不織布よりなる基材テープの一方の面に粘着剤を付着させてなるジョイントテープを、該粘着剤によって該出隅板金に貼着することを特徴とする出隅部の改修方法。
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