JP2005329982A - 表示機能を有する衛生用紙入りカートン - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示機能を有する衛生用紙入りカートンを提供する。
【解決手段】 使い捨て衛生用紙を多数枚収納した衛生用紙入りカートンにおいて、
箱上面に、広告宣伝又はカレンダー機能を持たせた起立パネルを付設し、かつ箱の上面に該起立パネルを立体状に支持する手段を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は企業の広告・宣伝のための表示機能、或いはカレンダー機能を有する衛生用紙入りカートンに関する。
なお、本発明でいう「衛生用紙」とは、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙などと呼ばれるもの)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンペーパーなど)、トイレットペーパー(ロールを除く)、ワッティング(紙綿)などの使い捨て紙を総称する概念である。
従来より、例えば銀行・保険その他、各種企業の販売促進ツール、広告宣伝手段として、日用品が消費者に渡されることがある。その日用品は、一般にノベルテイ商品と呼ばれており、例えばタオルやティシュペーパー、保湿テッシュ、ラップフィルムのカートン、その他一般の家庭でよく使われる消耗品が多く使用されている。
ところで、物品を販売する場合に物品の表示や宣伝効果を大きなものにするために、ディスプレー機能を持たせた陳列箱が知られている(非特許文献1)が、ティシュペーパーなどの商品の箱自体に、従来の箱とは別の表示機能を持たせたものは知られていなかった。
ティシュペーパーを収納したカートンは、略直方体の紙箱の中にティシュペーパーを、通例2枚一組として一組一組が継続して箱から取出せるように交互に折り重ねられて収納されている。このティシュペーパーを収納したカートンは、上面にティシュペーパーを取り出すための取出口を設けている。
取出口(開口部)を開くと、この取出口の内面には、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィルムが貼着され、この樹脂フィルムにより外部の塵埃が取出口から入るのを防止して箱内のティシュペーパーを衛生的に保護している。なお、この樹脂フィルムの中央部には塵埃が通らない程度のスリットが設けられており、内容物であるティシュペーパーは、このスリットを通して外部へ引き出される。カートン内部のティシュペーパーの束はスリットからティシュペーパー1組が引き出されたとき、次のティシュペーパー1組を箱の内部からスリットに保持される位置まで引き出されるように、所謂ポップアップ方式で折り畳まれて収納されている。
前述したように箱の取出口内面に貼着した前記樹脂フィルムは、取出口の開口面積を小さくすることで外部の塵や異物に対して内容物を保護すると同時にまた、ティシュペーパーを外部に取り出す際に樹脂フィルムに設けたスリットでの摩擦により所謂ポップアップしたティシュペーパーが箱の内部に沈み込むことを防ぎ、ティシュペーパーを所定位置に保持する役割を果たしている(特許文献1及び2参照)。
しかし、取出口内面にポリエチレンフィルム等の樹脂フィルムが貼着されているものにあっては、使用済み後に紙箱を廃棄する場合、紙箱をそのまま押しつぶしても、樹脂フィルムを剥がさないと紙再生用の古紙としてリサイクルできないから、樹脂フィルムを引き剥がして分別処理をして廃棄することが必要となり、使用者に余分の手間を強い、リサイクル性に欠ける難点がある。また紙ゴミとして焼却する場合は有害ガスなどを排出するので地球環境保護の観点から焼却処分もしにくいものである。
ところで出願人等はティシュペーパーのカートンに関して、使用後に簡単に解体して扁平状に押し潰すことができて、廃棄しやすくした紙箱を過去に提案している(特許文献3〜4参照)。
しかし、簡単に押し潰すことができるようにした上記特許文献3〜4の紙箱にあっても、箱に手を横から入れて裏側の樹脂フィルムを引き剥がす作業は面倒であり、その作業時に使用者の指を不用意に傷つけるおそれがある。また、樹脂フィルムは透明で目立ちにくいから目の悪い人やお年寄り等の使用者は取出口の内面に貼ってある透明なフィルムが判りにくく、そのためにフィルム自体が剥がしずらく、使用者は箱から樹脂フィルムを剥がさずにそのまま紙ゴミとして廃棄してしまうという問題があった。
実公昭41− 6464号公報 特開平11―130167号公報 実公昭62― 7540号公報 実公平2− 1272号公報 周知・慣用技術集(包装産業) 日本特許庁 昭和53.12.20発行
本発明は、箱入りティシュペーパーなどの衛生用紙入りカートンを宣伝広告用として使用したり、衛生用紙入りカートン自体の商品価値を上げるために、カートンに特別の表示機能を付加することを目的とするものである。
多くの場合、上記衛生用紙のカートンは、一般小売店から購入した後消費者が上面の取出口を開封して箱内からティシュペーパー等を小出ししながら卓上で使用するにとどまる。そして使用後は扁平状に押し潰して廃棄することができるものの、それは使用後の廃棄の際の便宜であり、立体カレンダーとしての機能や企業の広告・宣伝用または販売促進ツールとしての面白みや販促効果に欠けるところがあった。本発明は上記課題を改善するものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の各発明を提案する。
(1)カートン上面に衛生用紙の取出口が配置された衛生用紙入りカートンにおいて、
カートン上面を覆うように、該カートンの背面板と一体もしくは別体の起立パネルが連なって設けられ、該起立パネルは、該背面板と起立パネルの境界線に平行な折れ線により山折りして、該起立パネル先端部の突起部をカートン上面に設けられた差込溝に差し込むことによりカートン上面に起立し、表示パネルとして機能することを特徴とする表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(2)前記カートンは、前記起立パネルを起立させない状態では、前記起立パネル先端部の突起部が、起立用の前記差込溝とは別に設けられたカートン上面の別の差込溝に差し込み可能であることを特徴とする第1発明に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(3)前記起立パネルに設けられた山折り用の折れ線は、起立パネルの両端にのみ設けられ、該両端の夫々の折れ線を接続するように中央部に、起立パネルの前記境界線側に食い込んで切込線が設けられることにより、山折り後に形成される起立パネルの面積を大きく形成したことを特徴とする第1発明又は第2発明に記載した表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(4)前記取出口を有する面の内側にスリットを有する樹脂フィルムを貼付けて該取出口を被覆し、かつ前記樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に切込線が形成されていることを特徴とする第1発明から第3発明の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(5)前記樹脂フィルムの接合領域を着色することで該接合領域を目立ちやすくしたことを特徴とする第4発明に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(6)前記樹脂フィルムに着色フィルム又は図柄付きフィルムを使用することで該樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする第4発明又は第5発明に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(7)前記樹脂フィルムの接合領域を囲む全周又は1箇所もしくは数箇所に判別マークが印刷表示され、該接合領域又は樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする第4発明から第6発明の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(8)前記樹脂フィルムの接合領域に、着色糊または無彩色の糊をパターン塗工することで、該樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする第4発明から第7発明の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
(9)前記起立パネルを起立させるために突起部を差し込む差込溝は、カートン上面において前記樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に設けられた切込線と重なっていることを特徴とする第4発明から第8発明の何れか1に記載した表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
なお、本発明における「切込線」とは、使用時に切り取ることを目的に、切込みを入れて切り取り易くした線である。また、折れ線は、使用時に折り曲げ易くした線である。
本発明の衛生用紙入りカートンは、使い捨ての衛生用紙を多数枚収納して、消費者はその衛生用紙を小出しにしながらに使用できるだけでなく、このカートンはカートン上面に起立パネルを設けることで、ここにカレンダーや宣伝内容などを表示できる表示機能を有するもので、消費者の注意をひき、購買意欲や宣伝効果を高める効果がある。
さらに、使用時に樹脂フィルムの周りに設けた切込線を切開することにより、使用者は少なくとも衛生用紙の取出口内面に貼付けた樹脂フィルムを簡単に剥がすことができる。したがって、使用後の箱解体時に、フィルムを剥がした箱はそのまま貴重な紙資源として再生用原料に回してリサイクルできるから、紙再生時の作業性を向上させることができる。
また、本発明のカートンは、箱に起立パネルを付設すると共に、その箱の上面に該起立パネル端と係合し該パネルを立体状に支持する手段を設けているから、平面的に折畳んで構成されている起立パネルを箱の上面に立ち上がるように立体的に固定したときは、販売促進や各種企業の広告媒体品としての効果があり、有益である。
次に発明の実施形態に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のカートンに収納される衛生用紙は、ティシュペーパー、ちり紙、ペーパータオル(キッチンタオル、キッチンシート、あくとりシートと呼ばれる主にキッチンで使用されるペーパーを含んでいる)、トイレットペーパー(但しロールを除く)、ワッティング(紙綿)、などの使い捨て紙である(紙パルプ技術便覧第5版、紙パルプ技術協会編集・発行参照)。本発明においては、これらの使い捨て紙の総称として、衛生用紙と言う語句を用いている。一般に、「ティシュペーパー」と言う語句は、顔ふき紙、トイレットペーパーなどの使い捨て紙全般を指す語句として用いる場合も多いが、狭義では、顔ふき紙、化粧紙などと称され、通常ドライクレープを有した吸水性のある衛生紙である。なお、ペーパータオルは、ふきん、タオルの代用品としてパルプ繊維を主原料として製造されるペーパーであり、このうち、主にキッチンにおいて使用されるものをキッチンペーパーと称している。
本発明のカートンは、木材パルプ、古紙などを原料とする厚紙などの紙材料を主体に製造した紙箱であって、主にティシュペーパー、ペーパータオル等の使い捨ての衛生用紙を収納するカートンである。
以下、箱の内面に樹脂フィルムを貼付けて該取出口を被覆した衛生用紙のカートンについて説明するが、本発明はこの例に限定されるものではなく、図示省略するが、取出口に樹脂フィルムを貼付けない所謂「フィルムレス」のティシュカートンを包含するものである。
図1は、本発明の実施例を示すカートンの斜視図、図2は、同上カートンの上面に起立パネルを設け、これをカレンダーや企業の広告媒体品として使用した時の一例を示す斜視図、図3は本発明のカートンブランクを示す展開図である。
図1〜3に示すように、本発明のカートンは、従来品と同様に厚紙を材料として所要の展開形状に打ち抜いて折れ線や切込線を刻設したカートンブランクを形成し、このブランクを折れ線を介して箱状に組立てて使用する。以下図示のカートンブランクについて説明する。図3において符号1と2で示すものは、箱状に組立てたとき上下方向で向合うほぼ正方形又は長方形の上面板と下面板である(図示の例はほぼ正方形である)。
上面板1には後記のように衛生用紙を取り出すための取出口20が設けられ、その内側に取出用スリットを有する樹脂フィルムが貼着されていて、開口部全体を被覆している。符号3と4で示すものは同じく組立てたとき水平方向で向合う一対の長方形の正面板と背面板であり、前記下面板2を挟んで対称的に形成されている。
符号5で示すものは背面板4の一方の端縁に連接した起立パネルである。このパネルは一例として上面板とほぼ同形同大に形成されていると共にその下辺部(先端部)に突起12を一体に形成している。符号6と7で示すものは上面板1と下面板2の両端縁に連接した端面板であり、また8と9で示すものは側面板3又は4の両端縁に連接した内フラップである。
因みに端面板6と7は、箱状に組立て時に、前記内フラップ8または9の上に折り重ねてられて角筒状の本体の両端面を封緘するものであり、互いに重ね合わせて固着するようになっている。
起立パネル5は、背面板4との境界線に平行な折れ線10と山形状のミシンの切込線11より、中央からパネルを山折にして該パネルが箱上面に立ち上がることができるように構成されている。すなわち、起立パネル5に設けられた山折り用の折れ線10は、起立パネルの両端にのみ設けられ、該両端の夫々の折れ線を接続するように中央部に、起立パネルの境界線(起立パネル5と背面板4との境界線)側に食い込んで切込線11が設けられることにより、山折り後に形成される起立パネルの面積を大きく形成している。
前記したように該パネル端には突起12が設けられているから、この突起12を上面板1と正面板3の境界線上またはその近傍に設けた差込溝13と、上面板1の後方よりに形成して起立パネルを箱体の上面に立体状に支持する差込溝14のいずれかに挿入して該起立パネルを箱体上面に固定する。
なお、この起立パネル5の表面には、カレンダー、販売促進のため或いは企業の広告宣伝のためのスローガン、会社名、商品名、商標、写真イラストその他の表示が予め印刷表示されている。
符号15は上面板1と背面板3とを接合する糊しろ片である。又、下面板2の中央には図3に示すように折れ線16と、台形状或いは逆台形状のミシン目の切込線17、18を互いに向きを違えて形成して、箱内の衛生用紙の残量が少なくなったときに、箱外側から各ミシン目の切込線17、18に沿ってミシンを切離すことにより底上げさせて、衛生用紙を上面板側に押し上げて取り出しやすくしている。
次に、上記実施例に説明したカートンブランクの組立て方を説明する。本発明のカートンは、定法により上下面板1と2及び正面板3及び背面板4を糊しろ片15を介して筒状に連係して本体を形成した後内容品充填後、該本体の両側面を内外フラップ8と9及び端面板6と7とで閉塞する。
起立パネル5は、カートンの流通時、保管時などの不使用時には図1のように上面板1に設ける取出口の上に重ね合わせて邪魔にならないように畳んでおき、上面板1と正面板3の境界線上またはその近傍に設ける係合溝13内に突起12を挿入して固定する。
このカートンを、立体カレンダー或いは販売促進や各種企業の広告媒体品として使用するときは、図2に示すように起立パネル5を、中央の折れ線10と山形状のミシンの切込線11により三角状に折り曲げ、後方の差込溝14に突起12を差し込んで、起立パネル5が山形に飛び出るようにすると展示効果が高い。なお図示の起立パネル5の折り方は単なる一例であり、例えば二つ折りにしてもよくその折り方に制限はない。また、パネルを折り曲げずに屏風のように直立させても表示効果が高い。
次に、使用済みの箱から、取出口20の内面に貼った樹脂フィルムfを剥がす方法を説明する。
本実施例のカートンは、通常の使用時にはスリットからティシュペーパーを一組づつ小出して使用するものであり、使用後、箱を解体して廃棄するときは、前記樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に設ける切込線を利用して、上面板を切開することにより、使用者は少なくとも箱の内面に貼付けた樹脂フィルムを簡単に剥がすことができる。
図4は、取出口を開封する直前の状態を示した本発明のカートンの上面図、図5はその裏面図であり、取出口に貼付けた樹脂フィルムfの接合領域(糊面)gと、それを囲む外側の位置に設けたミシン目の切込線19を示したものである。取出口20に貼った樹脂フィルムfは、ミシン目の切込線19により上面板1から切取り可能に形成されている。
なお、この実施例の衛生用紙入りカートンにおいては、樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に設ける切込線19の一部は、起立パネルの突起12が入り込んで、該パネルを立体状に支持する溝13、12を兼用している。
なお上面板1を切取って形成される開口形状は図示形状のものに限られるものではなく、長楕円形状、菱形、或いは多角形状等、種々の開口形状とすることが可能であることはいうまでもない。
また、樹脂フィルムfの接合領域(糊面)gを囲む切取部を形成する切込線をミシン目の切込線19としたが、この切込線は図6に示すようなジッパーでもよいし、図示省略したが、内側ミシン目と外側ミシン目とからなる2重ミシン目として形成してもよく、さらには内側ミシン目と外側ミシン目とが千鳥状配置となるようにしてもよい。勿論、このミシン目は図示のような直線状でなければならない必要性はなく、波刃により波形状に形成してもよく、さらにこのミシン目はマイクロ刃と呼ばれる通常の刃より細かい刃で形成させることができる。
なお、図6に示したようにジッパーの切込線19の内側に、指押込部形成用切込線21と折れ線22を設けて指押込み部23を設けることが好ましい。該指押込部形成用切込線の内側を指で押込むと、上面板1を切取るための摘み部が形成される。この指押込部形成用切込線は、切れ刃とつなぎで構成され、例えば半円形、角形などでもよい。
図7は、取出口を開封する前の状態を示したカートンの上面板の他の例を示した裏面図であり、この例では前記取出口を有する面の内面に貼付ける樹脂フィルムの接合領域(斜線を施した部分)gを着色することで、該樹脂フィルムを目立ちやすくした。
着色の方法としては、樹脂フィルムの接着工程で、着色糊を使用して樹脂フィルムを接合する面に吹き付けてもよいが、カートン側の糊しろ(下地)面をカラー印刷等の手段で着色しておけば、透明な樹脂フィルムを貼り付けたとき、その透明な樹脂フィルムが貼り付けた位置で目立つようになる。したがって目の悪い人や老人などの使用者でも、箱分解後の樹脂フィルムを引き剥がす作業が容易に行える。
また、樹脂フィルムを接合する領域に対し着色糊または無彩色の糊を所定パターンに塗工することで、該樹脂フィルムを他から目立ち易くすることができる。
なお、着色糊を使用しない場合、樹脂フィルムそれ自体を着色フィルム、又は図柄付きフィルムとすることで、該樹脂フィルムを目立ちやすくすることも可能であり、この場合も箱分解後の樹脂フィルムを引き剥がす作業が容易に行えるようになる。
勿論、取出口を有する面に貼付けた樹脂フィルムfの接合領域(糊面)gを囲む外側の位置に、前記実施例のようにミシン目の切込線19を設けて取出口10の内面に貼った樹脂フィルムfを、そのミシン目の切込線19により上面板1から切取り可能に形成することも可能である。
前記取出口を有する面の内面に貼付けた樹脂フィルムの接合領域を囲む全周又はその1箇所もしくは数箇所に該接合領域や樹脂フィルムを目立ちやすくするため、図7又は図8に例示したように、判別マーク24〜25を印刷表示(マーキング)することができる。また、前記の判別マークに代えて「ゴミに出すときは、フィルムをはがしてください」等ような注意書き23を印刷しておいてもよい。
続いて他の例について説明する。図9に示す展開図は、カートンブランクの紙取りを図3のものよりも良好にすると共に、箱妻面の上下端面板の重なる部分に、親指大の径をなしたほぼ円弧状のミシン線30を設けて、使用後にカートンを解体しやすくしたカートンブランクの展開図である。すなわち本例では、カートンブランクを箱状に組立てたてたときに、端面板6と7はその先端部を互いに重ね合せて固着しうる長さに形成し、一方の端面板7の先端には、他方の端面板6と重合する糊しろ部分をミシン目の切込線31により形成している。
なお、このように構成した箱は、衛生用紙を全て使いきった後、端面板7に設けた円弧状のミシン目の切込線30を指で押し破って開口させ、この開口に指先を挿入して引っ張ればミシン目の切込線31が切離され、上下の端面板6と7及び内フラップ8と9をそれぞれ外側に開くと、箱全体を扁平状に押し潰して解体することができる。
ところで、図示の例では衛生用紙取出口を有する面の稜線(カートンの長側面又は短側面との境界線を意味する)よりも内側の位置にミシン目の切込線19を設けているが、その切込線を前記稜線上に設けて樹脂フィルムを貼った取出口を有する面の全面を切取るようにしてもよい。
さらに、その切込線の一部を前記稜線を越えて前記長側面側又は短側面側に達するように形成させてもよい。なお前記稜線(長側面又は短側面との境界)上に設ける切込線の一つを折れ線(罫線)とすることにより、樹脂フィルムを貼った取出口を有する面を片開き式に開くようにすると、この場合も樹脂フィルムは剥がし易くなる。
なお、図3の場合、樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に設ける切込線の一部は、起立パネル端と係合して、該パネルを立体状に支持する溝と重なっている(兼ねている)が、その切込線19はカートン後部の稜線と差込溝14との間の位置に設けることも勿論可能である。
また、図3の場合、起立パネル5はカートン本体と同じピース(ワンピース)で形成されているが、両者を別体に形成し、組立時に起立パネル5とカートン本体とを接続して一体にしてもよい。またこの起立パネル5と背面板4との境界線に沿って切取線(図示略)を設けて、起立パネル5を取り除けることができるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明のカートンは、カレンダー等表示機能つき衛生用紙のカートンとして、ノベルテイ商品に使用すると有用であり、使用後、箱の内面に貼付けた樹脂フィルムを簡単に剥がすことができる。したがって、使用後の箱解体時に、フィルムを剥がした箱はそのまま貴重な紙資源として再生用原料に回してリサイクルできるから紙再生時の作業性を向上させることができる。
本発明のカートンの斜視図である。 起立パネルを立ち上げた本発明カートンの使用例を示す斜視図である。 本発明のカートンブランクの展開図である。 本発明のカートンの上面図である。 同上裏面図である。 他の例を示すカートンの上面図である。 同じく他の例を示す上面板の裏面図である。 同じく他の例を示す上面板の裏面図である。 本発明のカートンの別の例を示すカートンブランクの展開図である。
符号の説明
1 上面板 2 下面板 3 正面板 4 背面板 5 起立パネル 10 折れ線
11 切込線 12 突起 13、14 差込溝 15 糊しろ片 16 折れ線
17、18 切込線 19 ミシン目の切込線 20 衛生用紙取出口
23 注意書き 24、25 判別マーク 30 円弧状ミシン線 31 切込線
f 樹脂フィルム g 接合領域

Claims (9)

  1. カートン上面に衛生用紙の取出口が配置された衛生用紙入りカートンにおいて、
    カートン上面を覆うように、該カートンの背面板と一体もしくは別体の起立パネルが連なって設けられ、該起立パネルは、該背面板と起立パネルの境界線に平行な折れ線により山折りして、該起立パネル先端部の突起部をカートン上面に設けられた差込溝に差し込むことによりカートン上面に起立し、表示パネルとして機能することを特徴とする表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  2. 前記カートンは、前記起立パネルを起立させない状態では、前記起立パネル先端部の突起部が、起立用の前記差込溝とは別に設けられたカートン上面の別の差込溝に差し込み可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  3. 前記起立パネルに設けられた山折り用の折れ線は、起立パネルの両端にのみ設けられ、該両端の夫々の折れ線を接続するように中央部に、起立パネルの前記境界線側に食い込んで切込線が設けられることにより、山折り後に形成される起立パネルの面積を大きく形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載した表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  4. 前記取出口を有する面の内側にスリットを有する樹脂フィルムを貼付けて該取出口を被覆し、かつ前記樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に切込線が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  5. 前記樹脂フィルムの接合領域を着色することで該接合領域を目立ちやすくしたことを特徴とする請求項4に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  6. 前記樹脂フィルムに着色フィルム又は図柄付きフィルムを使用することで該樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  7. 前記樹脂フィルムの接合領域を囲む全周又は1箇所もしくは数箇所に判別マークが印刷表示され、該接合領域又は樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする請求項4〜6の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  8. 前記樹脂フィルムの接合領域に、着色糊または無彩色の糊をパターン塗工することで、該樹脂フィルムを目立ちやすくしたことを特徴とする請求項4〜7の何れか1に記載の表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
  9. 前記起立パネルを起立させるために突起部を差し込む差込溝は、カートン上面において前記樹脂フィルムの接合領域を囲む外側の位置に設けられた切込線と重なっていることを特徴とする請求項4〜8の何れか1に記載した表示機能を有する衛生用紙入りカートン。
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