JP2008247446A - 衛生用紙収納用カートン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウインドウフィルムの接着部を、前記取出口を包囲する形で設け、前記取出口を介して相対向して設けられた位置する2対の接着部の内の何れか一対の接着部が、前記取出口の中央部方向に向って次第に広がった末広がり状の形状をしたV字状に形成し、前記取出口を包囲する接着部の全体としての形状が、六角形状に形成することにより達成。
【選択図】図3
Description
本発明の衛生用紙収納用カートンは、例えば、図1および図7に示す衛生用紙収納用カートン1のように、上面2、底面4、一対の側面6、及び一対の妻面8を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、衛生用紙の取出口の外周形状と一致するように取出口形成用切り込み線14が形成されたカートン本体16と、取出口をカートン本体16の内側から被覆するように配置され、衛生用紙を取り出すためのスリット18が形成されたウインドウフィルム20と、を備えたものであり、ウインドウフィルム20は、接着部22によってカートン本体16の内側に貼り付けられており、接着部22は取出口の中央部方向に向って次第に広がった末広がり状の形状をしたV字状に形成された一対の接着部22aおよび取出口の他方の一対の相対向する側部に相対向して設けられた一対の接着部22bからなり、それぞれ少なくとも一箇所の不連続部を介してそれぞれ独立して設けられている。
「カートン本体」とは、取出口を有する上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、衛生用紙の取出口の外周形状と一致するように取出口形成用切り込み線が形成された箱体である。
「箱状」とは、取出口を有する上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成される形状である。このような形状としては、例えば、直方体状、立方体状等の六面体状を挙げることができる。これらの形状では、上面と底面、一の側面と他の側面、一の妻面と他の妻面が対向するように平行に配置される。これらの形状の中では、直方体状が好ましい。例えば、図1および図7に示す衛生用紙収納用カートン1は、カートン本体16の側面6側を長辺、妻面8側を短辺とする直方体状にカートン本体16を構成した例である。なお、これらの形状において、二つの面の稜線部分を面取りしたものも、本明細書にいう「箱状」に含まれる。
「取出口形成用切り込み線」とは、衛生用紙の取出口の外周形状と一致するように形成された切り込み線である。使用者は、この切り込み線を破断することによって取出口を形成することができ、その取出口から衛生用紙を取り出すことが可能となる。
「ウインドウフィルム」とは、取出口をカートン本体の内側から被覆するように配置され、衛生用紙を取り出すためのスリットが形成されたフィルム材である。取出口の内側からウインドウフィルムを貼り付けると、外部の塵や異物から衛生用紙を保護することができる。また、衛生用紙を外部に取出す際に、ウインドウフィルムに形成されたスリット間の摩擦により、ポップアップした衛生用紙がカートンの内部に落ち込むことが防止され、衛生用紙を取出口から突出させた状態で保持することが可能となる。
「フィルム」とは薄膜状の部材である。その構成材料は特に制限されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のプラスチック;グラシン紙、クラフト紙、ケント紙、インディア紙等の印刷用紙、書道用紙、包装紙、加工原紙等の紙;等を好適に用いることができる。また、上記プラスチックとしては、生分解性プラスチックを用いてもよい。
「スリット」とは、ウインドウフィルムを貫通する切れ目である。衛生用紙収納用カートン内に収納されたティシュペーパーをはじめとする衛生用紙は、このスリットを通してカートンの外部へ引き出される。例えば、図1に示す衛生用紙収納用カートン1は、ウインドウフィルム20の中央部に直線状のスリット18を形成した例である。
「接着部」とは、カートン本体とウインドウフィルムとを接着する部分である。即ち、ウインドウフィルムは、接着部によってカートン本体の内側に貼り付けられている。接着部は、ウインドウフィルムをカートン本体に貼り付けることができる限りにおいて、その形成方法は特に限定されるものではない。例えば、接着剤、両面テープ、熱融着等の方法によって、接着部を形成することができる。なお、接着部は着色されたものであってもよい。例えば、着色された接着剤等を用いて接着部を形成することによって、接着部の位置が容易に視認できるようになり、カートンの製造が容易になるという利点がある。
本発明の衛生用紙収納用カートンは、例えば、以下の製造方法によって製造することができる。まず、所望とする接着部の形状と一致する凸面を有する押し型を用意する。次いで、この押し型の凸面に接着剤を付着させた後、カートンブランクの取出口形成用切り込み線を包囲する位置に前記押し型を当接させ、カートンブランクに接着剤を付着させる。更に、接着剤が乾燥する前に前に、予めスリットが形成されたウインドウフィルムを所定の位置に配置して貼り付ける。
Claims (8)
- 取出口を有する上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、前記衛生用紙の取出口の外周形状と一致するように取出口形成用切り込み線が形成されたカートン本体と、
前記取出口を前記カートン本体の内側から被覆するように配置され、前記衛生用紙を取り出すためのスリットが形成されたウインドウフィルムと、を備えた衛生用紙収納用カートンであって、
前記ウインドウフィルムは、接着部によって前記カートン本体の内側に貼り付けられており、
前記接着部は、前記取出口を包囲する形で設けられており、前記取出口を介して相対向して設けられて位置する2対の接着部の内の何れか一対の接着部が、前記取出口の中央部方向に向って次第に広がった末広がり状の形状をしたV字状に形成されており、前記取出口を包囲する接着部の全体としての形状が、六角形状に形成されたものである、衛生用紙収納用カートン。 - 前記取出口の中央部方向に向って次第に広がった末広がり状の形状をしたV字状に形成された一対の接着部と、前記取出口の他方の一対の相対向する側部に相対向して設けられた一対の接着部とは、それぞれ少なくとも一箇所の不連続部を介してそれぞれ独立して設けられたものである、請求項1に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記取出口の中央部方向に向って次第に広がった末広がり状の形状をしたV字状に形成された一対の接着部は、カートン本体の短辺側に設けられており、また、前記取出口の他方の一対の相対向する側部に相対向して設けられた一対の接着部は、カートン本体の長辺側に設けられたものである、請求項1または2に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記ウインドウフィルムを貼り付けるために形成されたV字状に形成された一対の接着部は、それぞれの少なくともV字状の形状の開放始点において不連続部が形成されたものである請求項2または3に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記ウインドウフィルムを貼り付けるために形成されたV字状の形状の開放始点において形成された不連続部の形状が、カートン本体の外形をなす長方形の短辺に対して、平行、或いは、垂直に、又は、所定の角度をもって、当該接着部分を切り取った形状をしたものである請求項4に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記不連続部の形状が少なくとも、複数の不連続部から形成された物である請求項5に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記ウインドウフィルムを貼り付けるために前記長辺側に設けられた一対の接着部が、少なくとも一部に不連続部が形成されているか、或いは、一部が他の部分の幅に比較して狭いものである請求項3に記載の衛生用紙収納用カートン。
- 前記ウインドウフィルムが、前記衛生用紙を取り出すためのスリットが形成されたものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の衛生用紙収納用カートン。
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2007
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