JP2013193790A - 衛生薄葉紙収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙箱とフィルムシートとを分離しやすくする。
【解決手段】
収納箱上面に取出口を設けるための裂開用ミシン目線が、紙箱長手方向に延在する長辺とこの長辺の端同士を繋ぐ短辺とを有し、フィルムシートが、接着糊によって紙箱上面の内面に貼付され、その接着糊の糊付けパターンが、前記長辺及び前記短辺に沿って裂開用ミシン目線で囲まれる範囲を包囲するように接着糊が配され、かつ、その長辺に沿って配される部分が連続線内に長手方向中央から短辺方向に向かって凸のV字状非接着部が間隔を開けて複数設けられているパターンとされている衛生薄葉紙収納箱により解決される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ティシュペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパー等が収納される衛生薄葉紙収納箱に関する。
衛生薄葉紙収納箱としては、直方体形状の紙箱の上面に環状のミシン目線が形成され、その環状ミシン目線内及びその周囲部を被覆するようにして、紙箱内面にスリットを有する樹脂製又は樹脂を含むフィルムシートを貼付した構造を採るのが一般的である。
使用に際しては、環状のミシン目線を切り剥がすことで、紙箱に取出し口を形成し、その取出し口内にスリットを露出させる。使用者はこのスリットを介して衛生薄葉紙を引き出して使用する。
ところで、衛生薄葉紙収納箱は、内部のティシュペーパー等を使いきった後、廃棄するにあたって、ゴミの分別回収等の理由等により、紙箱とフィルムシートとの分別が求められることがある。
このため、従来の衛生薄葉紙収納箱においては、例えば、特許文献1や特許文献2のように、フィルムシートを箱内面に貼付するために環状のミシン目線を囲むように配置される糊を間欠的に配置する糊付けパターンにしてフィルムシートを剥がし易くしている。
しかし、上記の各特許文献のように糊を間欠的に配置する糊付けパターンでは、糊付け部分と非糊付け部分との接着力の差が大きく、引き剥がしの際に糊付け部分にフィルムが一部ちぎれて残り、完全に分離されないことがあった。
また、上記糊付けパターンを糊の転写により付与しようとすると糊版の糊非付与部分に糊粕が溜まりやすく均一な転写を行なうことが困難であった。
特許第4836600号 特開2008−247446号公報
そこで、本発明の主たる課題は、紙箱とフィルムシートの分離性と引き剥がしの操作性に優れ、製造時に糊粕も出難い、衛生薄葉紙収納箱を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
上面と底面とこれらに連接する一対の長側面と一対の短側面とを有し、その上面に取出し口を形成するための環状に配された裂開用ミシン目線を有する紙箱と、前記裂開用ミシン目線で囲まれる取出し口形成部を紙箱内側から被覆するフィルムシートと、を備え、
前記フィルムシートが、スリットを有し、そのスリットが裂開用ミシン目線で囲まれる範囲内に位置され、取出し口形成部を切り剥がすことにより、取出し口が形成されるとともに前記スリットが露出する、衛生薄葉紙収納箱であって、
前記裂開用ミシン目線が、紙箱長手方向に延在する長辺とこの長辺の端同士を繋ぐ短辺とを有し、
前記フィルムシートが、接着糊によって紙箱上面の内面に貼付され、
その接着糊の糊付けパターンが、前記長辺及び前記短辺に沿って裂開用ミシン目線で囲まれる範囲を包囲するように接着糊が配され、かつ、その長辺に沿って配される部分が連続線内に長手方向中央から短辺方向に向かって凸のV字状非接着部が間隔を開けて複数設けられているパターンである、ことを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
〔請求項2記載の発明〕
前記長辺に沿って配される部分は、V字状非接着部の幅が、連続線の幅の40〜80%である請求項1記載の衛生薄葉紙収納箱。
〔請求項3記載の発明〕
前記糊付けパターンは、短辺に沿って配される部分の両端が鋸型となっているパターンである、請求項1記載の衛生薄葉紙収納箱。
〔作用効果〕
本発明に係る衛生薄葉紙収納箱は、紙箱長手方向に延在する裂開用ミシン目線の長辺に沿って接着糊が配されており、その部分が、連続線内に、長手方向中央から短辺方向に向かって凸のV字状非接着部が間隔を開けて複数設けられているパターンとなっている。
この糊付けパターンは、紙箱からフィルムシートを引き剥がす際に、V字状非接着部に比してそれらの間の部分を引き剥がす際に強い力が必要となる。このためV字状非接着部に係る部位でフィルムシートが勢いよく剥がされる。
本発明の接着糊の糊付けパターンは、連続線内にV字状非接着部が位置しており、非接着部が抜き部として存在しているため、連続線が非接着部によって完全に分断されていない。よって、連続線が完全に分断されている場合、すなわち上記特許文献1、2のように接着糊が間欠的に配置されている場合には、接着糊の存在部分で過度に付勢されて次のドット部で勢いが付きすぎてフィルムシートがちぎれて紙箱側に残るが、本発明では連続線が完全に分断されていないため過度に勢いが付かずフィルムシートがちぎれて紙箱側に残るようなことがない。
また、V字状非接着部はV字の先端方向から二股方向に向かって非接着部が広がるため、当該方向に剥離されやすい。本発明では、V字状非接着部が長手方向中央から短辺方向に向かって凸となるように間隔を開けて配し、短辺方向から長手方向中央に向かって剥離操作がし易い態様としている。
衛生薄葉紙収納箱は、通常、紙箱の短側面が、上面、底面、長側面から延出するフラップを折り畳み封止した封止面となっており、箱解体時にはこの封止面を開封する。そして、フィルムシートを引き剥がす操作は、その封止面を開放した部分から内部に手に入れてフィルムシートを摘み引っ張る操作が行なわれる。よって、引き剥がしの前半は短辺から長手方向中央に向かってフィルムシートが剥離されることになる。引き剥がしの前半、特に初期は、上述の非接着部(V字状非接着部)による勢いを付け難いが、本発明のようにV字状非接着部を配置することで、特にフィルムシート引き剥がし操作の前半、特に初期にスムーズな分離操作が行えるようになる。
ここで、本発明においては、V字状非接着部による効果を顕著なものとすべく、V字状非接着部の幅を連続線部分の幅の40〜80%とするのがよい。
また、本発明における糊付けパターンについては、短辺に沿って配される部分の両端が鋸型とすると、上述のフィルムシートの初期、特に最初期の引き剥がし操作がスムーズに行えるようになる。
また、本発明に係る糊付けパターンは、連続線が非接着部によって完全に分断されていない非間欠パターンであるため、接着糊を糊版により転写して付与する場合でも、糊版の糊非付与部分に糊粕が溜まり難く、均一塗布が可能である。
以上のとおり、本発明によれば、紙箱とフィルムシートの分離性と引き剥がしの操作性に優れる衛生薄葉紙収納箱が提供される。
本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の使用時の斜視図である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の展開図の例である。 本発明に係る衛生薄葉紙収納箱の解体を説明するための斜視図である。 本発明に係るフィルムシートの糊付けパターンを説明するための図である。 フィルムシートの糊付けパターンの従来例を示す図である。 フィルムシートの糊付けパターンの他の従来例を示す図である。 本発明に係るV字状非接着部の形状例を示す図である。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
本発明に係る衛生薄葉紙収納箱1(以下、単に収納箱1ともいう)は、ティシュペーパー、ペーパータオル、キッチンペーパー等の衛生薄葉紙Tをポップアップ式に折り畳み積層した束が収納されるものであり、カートン、カートン箱とも称される。
本発明に係る収納箱は、図1に示すように、取出し口20Xを形成するための環状に配された裂開用ミシン目線20が設けられた上面11と底面12とこれらに連接する一対の長側面13,13と一対の短側面14,14とを有する直方体形状の紙箱10と、前記裂開用ミシン目線20で囲まれる取出し口形成部20aを紙箱内側から被覆するフィルムシート30とで構成されている。
紙箱10は、収納箱1の外郭をなす紙製の箱体であり、その大きさ、形状、展開形状等は既知の収納箱の紙箱の構成が採用される。一般的な収納箱の大きさは、概ね長手縁L1が110〜320mm、短手縁L2が70〜200mm、高さL3が40〜150mm程度であり、本発明に係る収納箱1もこの大きさとすることができる。
また、紙箱10の素材は、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の紙素材が採用でき、好適な紙箱10の素材は、坪量250〜500g/m2のコートボール紙である。
本発明に係る紙箱10の構造は、図2、図3に示すように、底面12と一方の長側面13を糊代部12Aで糊付けして筒状とした後、上面11、底面12及びこれらを連接する長側面13から延出する各フラップF,F…を箱内面側に折り返し、各フラップF,F…の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短側面14を構成した構造となっている。なお、本発明の紙箱10は、この構造に限定されるわけではない。
他方、紙箱10の上面に形成される裂開用ミシン目線20は環状をなし、適宜のカットタイ比で構成される。裂開用ミシン目線20は、通常のミシン目線の他、二重ミシン目線、ジッパーミシン目線等で構成することができる。一部分のみ二重ミシン目線としてもよい。
他方、本実施形態に係る裂開用ミシン目線20は、紙箱長手方向に延在する長辺21,21とこの長辺21,21の端同士を繋ぐ短手縁に平行な短辺22,22とを有し、裂開用ミシン目線20に囲まれる範囲20aの形状は、収納箱1の長手方向に沿う方向が長い適宜の形状である。一般的には、収納箱1の長手方向に沿うやや細長い角取り矩形、或いはその矩形の長辺21,21の中央部を外方に向かってやや膨張させてアーチ状とし、楕円に近い形状としたものである。図示の形態は後者の例である。
他方、フィルムシート30は、裂開用ミシン目線20により囲まれる範囲20aより大きく、紙箱上面の内面側において、裂開用ミシン目線20の切り剥がしに影響がないように、裂開用ミシン目線20の外側で接着されている。
本発明に係るフィルムシート30の素材は、紙箱10との分別が必要となるものであり、樹脂製或いは樹脂を含むシートである。具体例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂からなる樹脂性フィルムシート、又はこれらを積層した積層の樹脂性フィルムシート、フィルムシートと紙等を積層したラミネートフィルムシート、樹脂製繊維からなる合成紙シート等である。取り出し性を考慮すると樹脂製フィルムシートが好ましく、特にポリエチレンフィルムシートが好ましい。
フィルムシート30の厚みは、15〜200μmが好適である。15μm未満では、強度的に不足し、衛生薄葉紙の取り出し時においてフィルムシート30の裂けあるいは破断の確率が高くなる。逆に、200μmを超えると、フィルムシート30が裂ける等の強度の問題はないものの、衛生薄葉紙取り出し時のひっかかりが大きくなり、薄葉紙が取り出しにくくなったり破れたりする可能性がある。またコスト高ともなる。
他方、フィルムシート30には、スリット31が形成されており、このスリット31は裂開用ミシン目線20により囲まれる範囲20aで長手方向に沿って位置されている。したがって、図4に示すとおり、裂開用ミシン目線20に沿ってその裂開用ミシン目線20で囲まれる範囲20aを切り剥がすことにより、紙箱上面11に取出し口20Xが形成されるとともに、前記フィルムシート30及びそれに形成されたスリット31が取出し口20Xを介して露出される。
なお、前記スリット31の長さは、適宜の長さとすることができ、既知の環状ミシン目線20との大きさの関係で適するとされる長さが採用できる。
収納箱1に束として収納されているティシュペーパー等の衛生薄葉紙Tは、図示例のとおり、前記スリット31を介して取出し口20Xから一枚ずつ取り出される。そして、当該スリット31は、取出し口20Xから露出するティシュペーパー等の衛生薄葉紙Tの一部を支持して収納箱内部に落ち込むことを防止する。
ここで、本発明に係る収納箱1は、図5に示すように、フィルムシート30を紙箱内面に貼付するための接着糊40の糊付けパターンが、裂開用ミシン目線20で囲まれる範囲20aを包囲するようにして裂開用ミシン目線20の長辺21,21及び短辺22,22に沿って接着糊40が配され、かつ、その長辺21,21に沿って配される部分41,41が連続線内に長手方向中央から短辺方向に向かって凸のV字状非接着部41v,41vが間隔を開けて複数設けられているパターンとなっている。
収納箱1は、上述のとおり、紙箱10の短側面14が、上面11、底面12、長側面13から延出するフラップF,F…を折り畳み封止した封止面となっており、箱解体時には図3に示されるように、この封止面である短側面14を開封する。そして、フィルムシート30を引き剥がす操作は、その封止面を開封した部分から内部に手に入れてフィルムシート30を摘み引っ張るようにして行なわれる。よってV字状非接着部41vを長手方向中央から短辺22方向に向かって凸となるように配置することで、一対の短側面14,14のいずれの短側面がわからであっても、スムーズにフィルムシート30の引き剥がしが行えるようになる。なお、図示例では、長辺21に沿う部分41の長手方向中央を対称軸として対称にV字状非接着部41v,41vが配置されているが、必ずしも対称である必要はない。
他方、図示の形態では、長辺21がアーチ状であり、長辺21に沿う部分41のパターンも外方にやや膨出するアーチ状としているがこれに限定されるわけではない。また、図示の形態では、前記長辺21に沿って配される部分41が、前記短辺22に沿って配される部分42の端より中央寄り位置に連なるパターンとなっているが必ずしもこれに限定されない。
この本発明に係る糊付けパターンは、より好ましくは、裂開用ミシン目線20との間隔が、長辺21との間の距離L4が2〜15mm、短辺22との間の距離L5が2〜10mmであるのがよい。過度に離れていると広い面積のフィルムシート30が必要となりコスト高となる。また、距離が近いと製造時に糊が裂開用ミシン目線20に付着するおそれがある。
また、連続線41Lの幅L6は好適には0.5〜5.0mmであり、より好適には2.0〜4.0mmである。幅が5.0mm未満であると全体として接着が不十分になるおそれがあり、5.0mm以上であると引き剥がしの際の過度の力を要するようになる。
他方、V字状非接着部41vは、フィルムシート30が紙箱10に対して接着されていない部分であり、接着糊40の非付与部分として形成することができる。V字状に糊殺し処理することで形成してもよい。非接着性の付与態様は既知の技術によって適宜行なうことができる。
V字状非接着部41vのより具体的な形状は、線で描かれる単純なV字であってもよいが、図示される幅方向中央から二股部分に向かって狭窄してなる、V字の各三端を頂点とする凹四角形であるのが望ましい。この形状は、V字先端がわの非接着面積が広く、そこから二股の各端に非接着部が分かれ徐々に非接着部が狭くなる。よって、最初にV字先端側が剥離されやすくV字先端がわから二股端方向に剥離が進行しやすい。なお、V字状非接着部は、上記形状に限定されず、その他に図8(a)に示す矢羽根形状、(b)に示すV字の凸端が鋭利ではない略三日月型、(c)に示すハート型も含まれる。
また、V字状非接着部41vは、その幅L7が連続線41Lの幅L6よりも幅狭であり、連続線41L内に位置している。すなわち、V字状非接着部41vは、連続線41Lの両幅縁と交わらない。
特に、本発明ではV字状非接着部41vの幅L7は、連続線41Lの幅L6の40〜80%であるのが好ましく、50〜70%がより好ましい。連続線41Lの幅L6の40%未満では、フィルムシート30の引き剥がし時に、V字状非接着部41vの部分で勢いが付かず、隣接するV字状非接着部間の部分との差が発現し難い。また、80%を超えると、接着糊を間欠配置するのと同様にフィルムシート30の一部がちぎれて残るおそれが高まる。
また、V字状非接着部41vの長さL8は、2.0〜10mm、好ましくは3.0〜5.0mmである。上記範囲を超えるとV字状に非接着部を設ける効果が得られなくなる。
また、本発明の収納箱1では、隣接するV字状非接着部間の間隔L9は、好適には20〜40mmである。20mm未満であると、接着力が強くなりすぎてスムーズに引き剥がせなくなるおそれが高まる。反対に40mmを超えると非接着部分を設ける効果が小さくなる。
V字状非接着部41vの個数は、特に限定されない。裂開用ミシン目線20の長辺11の長さに応じて適宜の個数設けることができる。なお、一般的な収納箱1では裂開用ミシン目線20で囲まれる範囲の長手方向長さが200mm前後であり、この場合には6〜 10点程度等間隔で配置するようにすればよい。
他方、本発明に係る接着糊40の糊付けパターンは、より好ましくは短辺22に沿って配される部分42をやや幅広の線状とし、その両端を鋸型とするのが望ましい(鋸型部分を図5中符号43で示す)。短辺22に沿う部分42の幅L10は、5〜7mmが適する。図示例は、特に好ましく、鋸型の刃先方向が短辺の延在方向よりもやや短手面方向に向かうように角度付けされている。当該角度∠Aの具体的な角度は限定されないが短辺延在方向に対して10〜80°の範囲であれば十分である。上述のとおりフィルムシートの引き剥がしは、短側面14を開放して行なわれるのが一般的であり、その際にはフィルムシート30の短側面14がわの中央部を摘んで引っ張る操作が行なわれることが多い。このように中央部を摘んでフィルムシートを引き剥がすべく引っ張ると、接着糊の配設位置のうち特に短辺22に沿って配される部分42に力が加わる。よって、当該位置を鋸型としておくと、引き剥がしの最初期にフィルムシートがスムーズに分離されるようになる。
なお、本発明に係る収納箱1は、短側面14に指入れ用のミシン目線を設けるなど、封止面を開放しやすくして箱解体を容易にならしめる既知の機構を採用することができる。
他方、接着糊41の具体的種類は特に限定されない。ホットメルト接着剤が使用できる。リサイクルの点では水性接着剤が好適である。
また、フィルムシート30と紙箱1との具体的な接着力(剥離強度)は、フィルムシート30の剛性、紙箱の材質などを考慮して適宜さだめることができ、限定されないが 0.5〜2kgfの範囲で設計するのがよい。
本発明の実施例と従来例とについて、紙箱とフィルムシートの分離性に関して試験を行なった。本発明の実施例に係る接着剤40の糊付けパターンは、図5に示すとおりであり、連続線41Lの幅L6は4.0mm、V字状非接着部41vの幅L7は3.0mm、長さL8は4.0mm、V字状非接着部間に間隔L9は25mm、接着糊40の裂開用ミシン目線20の短辺22に沿って配される部分の幅L10は6.0mmとした。
比較例1に係る接着剤の糊付けパターンは、図6に示すとおりV字状非接着部を設けない例であり、接着糊の裂開用ミシン目線の長手に沿って配される部分の幅L6は3.5mm、接着糊の裂開用ミシン目線の短辺に沿って配される部分の幅L10は6mmである。図6中、実施例と同様の部分は同様の符号を付する。
比較例2に係る接着糊の糊付けパターンは、図7に示すとおりであり、接着糊を間欠的に設け、取出し口を矩形に囲んだものである。なお、非糊付与部分の長さL13が4mm、糊付け部分の長さL14が4mm、幅L15が2mmである。図7中の実施例と同様の部分は同様の符号を付する。
紙箱とフィルムシートの分離性は、試料30個について一方短辺から他方短辺に向かって紙箱からフィルムシートを引き剥がす操作を行ない、1cm四方以上のちぎれたフィルムシートが紙箱に残存した個数を計数してその割合を算出した。
表1に示されるとおり、本発明の実施例は、フィルムシートの分離性について、比較例1、2より良好な結果となった。
以上のことから、本発明の実施形態は、紙箱とフィルムシートの分離性に優れる衛生薄葉紙収納箱である。
1…衛生薄葉紙収納箱、10…紙箱、T…衛生薄葉紙、11…収納箱(紙箱)上面、12…収納箱(紙箱)底面、12A…糊代部、13…収納箱(紙箱)長側面、14…収納箱(紙箱)短側面、F…フラップ、20…裂開用ミシン目線、20a…取出し口形成部(裂開用ミシン目線で囲まれる範囲)、20X…取出し口、30…フィルムシート、31…スリット、40…接着糊、41…接着糊の裂開用ミシン目線の長辺に沿って配される部分、42…接着糊の裂開用ミシン目線の短辺に沿って配される部分、41v…V字状非接着部、41L…ドット部間の連続線部分、L1…収納箱の長手縁、L2…収納箱の短手縁、L3…収納箱の高さ、L4…長辺と接着糊の裂開用ミシン目線の長辺に沿って配される部分との距離、L5…短辺と接着糊の裂開用ミシン目線の短辺に沿って配される部分との距離、L6…連続線の幅、L7…V字状非接着部の幅、L8…V字状非接着部の長さ、L9…V字状非接着部間の距離、L10…接着糊の裂開用ミシン目線の短辺に沿って配される部分の幅、L13…比較例1の非糊付け部分の長さ、L14…比較例1の糊付け部分の長さ、L15…比較例1の糊付け部分の幅。

Claims (3)

  1. 上面と底面とこれらに連接する一対の長側面と一対の短側面とを有し、その上面に取出し口を形成するための環状に配された裂開用ミシン目線を有する紙箱と、前記裂開用ミシン目線で囲まれる取出し口形成部を紙箱内側から被覆するフィルムシートと、を備え、
    前記フィルムシートが、スリットを有し、そのスリットが裂開用ミシン目線で囲まれる範囲内に位置され、取出し口形成部を切り剥がすことにより、取出し口が形成されるとともに前記スリットが露出する、衛生薄葉紙収納箱であって、
    前記裂開用ミシン目線が、紙箱長手方向に延在する長辺とこの長辺の端同士を繋ぐ短辺とを有し、
    前記フィルムシートが、接着糊によって紙箱上面の内面に貼付され、
    その接着糊の糊付けパターンが、前記長辺及び前記短辺に沿って裂開用ミシン目線で囲まれる範囲を包囲するように接着糊が配され、かつ、その長辺に沿って配される部分が連続線内に長手方向中央から短辺方向に向かって凸のV字状非接着部が間隔を開けて複数設けられているパターンである、ことを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
  2. 前記長辺に沿って配される部分は、V字状非接着部の幅が、連続線の幅の40〜80%である請求項1記載の衛生薄葉紙収納箱。
  3. 前記糊付けパターンは、短辺に沿って配される部分の両端が鋸型となっているパターンである、請求項1記載の衛生薄葉紙収納箱。
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