JP2006311872A - トイレットペーパー及びトイレットペーパー収納ボックス - Google Patents
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Abstract
【目的】高齢者、障害者、幼児などでも簡単に片手で引き出すことができ、使用勝手に優れ製造過程においては環境問題の改善、資源保護を目的とした新規な構成のトイレットペーパー及び該トイレットペーパーを収納するトイレットペーパー収納ボックスを提供する。
【構成】水溶性の用紙1a〜1cを複数枚重ねたものを折り畳んで適当な大きさの単位用紙6とし、多数の該単位用紙を交互に反対向きにして折り込んだ状態にして積み重ねて用紙束7としてトイレットペーパーに使用する。これを専用ホルダー20に収納して、取っ手24などを備えた扉25のペーパー引出口26からポップアップ方式で順次に単位用紙を引き出すことができる。
【選択図】図1
【構成】水溶性の用紙1a〜1cを複数枚重ねたものを折り畳んで適当な大きさの単位用紙6とし、多数の該単位用紙を交互に反対向きにして折り込んだ状態にして積み重ねて用紙束7としてトイレットペーパーに使用する。これを専用ホルダー20に収納して、取っ手24などを備えた扉25のペーパー引出口26からポップアップ方式で順次に単位用紙を引き出すことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、主としてトイレで使用するトイレットペーパー製造過程における環境問題の改善及び資源保護を目的とした新規な形態のトイレットペーパー、並びにこのトイレットペーパーを収納するトイレットペーパー収納ボックスに関する。
現在、トイレットペーパーとしては水溶紙を有芯または無芯にてロール状に巻いたロール紙が主流であり、その中空芯部に可動レバーを挿入して回転可能に支持する形式のトイレットペーパーホルダーと共に広く使用されている。
特開2002−328057号公報
ところが、トイレットペーパーホルダーに収容されたロール状のトイレットペーパーを引き出した後に所望の長さで切る作業は必ずしも容易ではなく、特に片手での作業は困難である。また、トイレットペーパーは一般にきわめて薄いため、所望の長さを引き出して切った後に必要に応じて折り畳んで使用する必要があり、この折り畳みの操作も片手で行うことは容易ではない。このため、高齢者や障害者、幼児などにとっては使い勝手の悪いものであり、また、幼児を抱えたままでの片手操作も困難であった。
さらには、ロール状のトイレットペーパーを引き出してカバー先端で切ると、次に使用する人にとって切り口が分かりにくいという問題があった。この問題はいわゆる三角折りを行うことによって解決可能である。三角折りは、トイレットペーパーを切った後に若干の長さを引き出してその引き出した部分を先端が尖るように三角形状に折ることであり、元来はホテルなどで清掃員が清掃済みであることの印として付けていたものであるが、これを使用の都度行っておけば、次に使用する人は三角折りの部分を容易に引き出すことができる。しかしながら、反面、この作業は手を洗っていない状態で行われることが多いため、不衛生であると感じられることもあり、特に外国人には嫌われる行為となっている。
このような課題を解決しようとする試みも数多く提案されているが、そのほとんどはロール状のトイレットペーパーやそのホルダーを前提とした部分的な改良であり、これらの既存製品から脱却して使用者が望む根本的な要求を満たそうとする提案は少ない。
また、紙は一般的に再利用率が高い製品であり、代表的なものとしては新聞、雑誌、コピー用紙、牛乳パックなどが幅広く再利用されている。使用済みの紙は、回収され分別後不純物を取り除き消毒や漂白などの工程を経て、再生紙資源としてまた新たに新聞、雑誌、コピー用紙、名刺、トイレットペーパーなどに二次利用される。ところが、トイレットペーパーにおいては、二次、三次利用が不可能とされており、最終的には下水処理場などで処分された後特殊な工程を経て埋め立て地用のブロックなどに利用されるに止まっているのが現状である。トイレットペーパーには、その使用目的からして、木材から加工したばかりの紙である純粋パルプ紙を使用する必要性はない。欧州のほとんどの国では再生紙利用が当たり前で、漂白処理においても漂白によって引き起こす可能性がある環境汚染を低減すべく無漂白または軽微な漂白で済ましている。森林伐採、化学薬品使用が原因での森林破壊、土壌、河川汚染。それらが元と考えられる自然環境破壊、地球温暖化が更に進む中、先進国である日本国民はもとより、トイレットペーパー文化圏の人々は、限りある資源の有効利用及び化学薬品使用の低減に積極的に取り組まなければならない。私たちは誰でも毎日のようにトイレットペーパーなどを使用する。二次利用が難しいとされるトイレットペーパーこそ、私たちが身近に取り組める環境問題の改善、資源保護活動であるが、紙の有効利用及び化学薬品使用の低減が提案されることは少ない。
したがって、本発明の課題は、環境問題の改善、資源保護を目的とし、限りある資源の有効利用及び化学薬品使用の低減策を積極的に取り組んだ構造で、高齢者、障害者、幼児、介護者、看護士などでも簡単に片手で引き出すことができ、幼児を抱えたままでの片手操作も容易であり、引き出した後の折り畳みが不要であるかまたは比較的簡単に行うことができ、引き出した後には自動的に先端が若干引き出されていて次に使用する人にも便利なような新規な構成のトイレットペーパー及び該トイレットペーパーを収納するトイレットペーパー収納ボックスを提供することにある。
かかる課題を解決するため、請求項1に係る本発明のトイレットペーパーは、水溶性の薄く柔らかい用紙を複数枚重ね、または水溶性の薄く柔らかい用紙を表裏面とし、その間には、水溶性の多少厚みがあり無漂白で柔らかい用紙を複数枚重ねたサンドイッチ構造とし、適当な長さで切断後、四隅部分を予め任意の形に切除し、またはそのままの状態で折り畳んで適当な大きさの単位用紙とし、多数の該単位用紙を交互に反対向きにして折り込んだ状態にして積み重ねて用紙束としたことを特徴とする。
請求項2に係る本発明のトイレットペーパーは、請求項1の用紙束を水溶性の結束具で結束したことを特徴とする。
請求項3に係る本発明のトイレットペーパーは、請求項1の用紙束を紙箱やビニール袋などの梱包体で梱包し、梱包体に形成したペーパー引出口から単位用紙を順次にポップアップ方式で引き出し可能としたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明は、請求項3のトイレットペーパーにおいて、梱包体には予め小さな切り取り口と該切り取り口を囲むミシン目が設けられ、切り取り口を引くことによりミシン目に沿って破れて前記引出口が形成されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明のトイレットペーパー収納ボックスは、請求項1または2のトイレットペーパーを収容可能な略箱形の本体と、該本体の一面及び任意数の面に開閉可能に設けた取っ手などを備えた扉と、該扉を含む壁面側以外の面に設けたペーパー引出口とを備えた専用ホルダーであり、扉を閉めた状態で本体に収容したトイレットペーパーを単位用紙毎に順次にポップアップ方式でペーパー引出口から引き出し可能であることを特徴とする。
請求項6に係る本発明は、請求項5のトイレットペーパー収納ボックスにおいて、既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴に対応した配列及び個数の壁設置用ネジ穴が専用ホルダーの本体後面に設けられ、該既設のトイレットペーパー用ホルダーを取り外して、該本体後面の壁設置用ネジ穴を用いてネジなどで壁に固定できるようにしたことを特徴とする。
請求項7に係る本発明は、請求項5のトイレットペーパー収納ボックスにおいて、壁に既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーと壁との間に差し込み可能な補助具と、この補助具に対して専用ホルダーを吊り下げるための吊り下げ具とを有し、該既設のトイレットペーパー用ホルダーを残したままその下方に任意数の専用ホルダーを配置可能にしたことを特徴とする。
請求項8に係る本発明は、請求項5のトイレットペーパー収納ボックスにおいて、壁に既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴に対して任意に穴を開けるか、そのネジ穴に対応した配列及び個数の壁設置用ネジ穴を備えた取付補助板を専用ホルダーの本体後面と一体または別体で有しており、該ロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴及び該取付補助板の壁設置用ネジ穴を用いてネジなどで該ロール状トイレットペーパー用ホルダー及び該取付補助板を壁に固定すると共に、該取付補助板に任意数の専用ホルダーを任意手段で取り付けることを特徴とする。
本発明のトイレットペーパーは、水溶性の薄く柔らかい用紙を複数枚重ね、または水溶性の薄い用紙を表裏面とし、その間には、水溶性の多少厚みがあり無漂白で柔らかい用紙を複数枚重ねたサンドイッチ構造とし、適当な長さで切断後、四隅部分を予め任意の形に切除し、またはそのままの状態で折り畳んで適当な大きさの単位用紙とし、これを多数交互に反対向きにして折り込んだ状態にして積み重ねて用紙束としてあり、従来のロール状トイレットペーパーやティッシュのように、引き出して適当な長さで切断後折り畳んでから、または必要な枚数引き出した後に重ね合わせてから使うのではなく、用紙束の最も上に積み重ねられている単位用紙からポップアップ形式で取り出してそのまま使うものであるため、誰でも簡単に片手で取り出すことができ、取り出し後の切断や折り畳み、もしくは必要な枚数を引き出した後に重ね合わせるなどの手間も不要である。
取り出した後はいつでも(単位用紙がなくならない限り)次の単位用紙がペーパー引出口から部分的に突出した状態になっているので、次に使用する人は簡単に引き出すことができる。トイレに設置するほか単独で要介護者、乳幼児、ペットなどのそばに置くことやトイレの棚などにおいて使用することもでき、バッグなどに入れて持ち運びすることも可能であることから、登山やキャンプの時にも携帯が可能である。
本発明のトイレットペーパーに使用する用紙は、水溶性の再生紙で表裏面のみ肌触りの良い柔らかい漂白処理を低度に抑えたものか無漂白のものでも良く、間に重ねる用紙は、水溶性の多少厚みがある無漂白で柔らかいものを使用することや、拭き取りなどにほとんど使用されない四隅部分を予め切除した場合に再利用に供するようにするほか、芯有りロール状トイレットペーパーに使用される心材が不要である。本発明の結束帯はトイレに流せるので心材のようなゴミが発生しない。限りある資源の有効利用で資源保護及び化学薬品使用やゴミの低減で環境問題に努めることができる。
本発明のトイレットペーパーに使用する再生紙は、純粋パルプ紙より原紙価格が安価である。拭き取りなどにほとんど使用されない四隅部分を予め切除した場合、年間製造総量の5〜10%程を再利用することができる。構造が異なるため心材は不要であることから心材費が、また、梱包用の段ボール箱の大きさも、隙間を省くことで総面積が縮小できるため、段ボール箱の材料費の数%、それらの年間材料費を削減可能である。間に重ねる用紙や場合によっては表裏面の用紙を無漂白とすることで、漂白作業工程時の化学薬品代及び電力費、燃料費、人件費を始め都度行われる濯ぎ用水費や作業に要する時間が不要。ロール状トイレットペーパーのほとんどに施されるミシン目加工工程も不要。このトイレットペーパーの製造過程で行われる任意数の紙を重ね合わせることや、四隅部分の切除など新規工程分の諸費用や時間を差し引いても、製造コストの削減が可能となる。また、ロール状トイレットペーパーは、その形状から隙間無く整理しにくく重量の割に梱包容積が大きく、運搬用の車、船、飛行機庫内や物流センタ、店舗の倉庫内、陳列スペース及びトイレ室内の場所を余分に取っ手しまうが、本発明のトイレットペーパーは、芯が無く方形体なので限りなく隙間を省き無駄がなく、一度に運搬、貯蔵、陳列できる量を増加すること、また、トイレ室内の整理整頓も可能です。このように容積を縮小することで運搬費の削減、スペースの有効利用ができて有益である。
このトイレットペーパー専用のホルダーは、既設のロール状トイレットペーパーホルダーと同様に単独で設置するほか、該既設のロール状トイレットペーパーホルダーに代えて、またはそれと共に、設置することが可能な構成を備えているので、必要に応じて本発明のトイレットペーパーと従来のロール状トイレットペーパーとを選択して使用することができる。
図1には本発明のトイレットペーパーの作成手順が示されている。まず、資源の有効利用の観点から、使用するすべての用紙原紙について再生紙を使用することが好ましく、用紙原紙はほどよい強度が必要なことから、従来のトイレットペーパーと同様に引き出す方向に対して水平の繊維方向持つことが望ましい。怪我、病気などでデリケートな使用者がいることも考慮して、図1(A)に示すように、表裏層となる用紙原紙1a,1cには肌触りの柔らかい材質のたとえば市販のロール状トイレットペーパー用に加工されたとものと同等なものを用い、その間に多少厚みがあり無漂白で柔らかい原紙1bを挟んだサンドイッチ構造を採用する。原紙1bの枚数は任意であり、厚みによって変わるが一般に1〜5枚程度が適当である。使用者の用途や好みに合わせて数パターンのものを作成しておくと良い。あるいは、用紙原紙1a,1cと同等の水溶性の柔らかい用紙原紙を複数枚重ねても良い。この場合の用紙原紙の枚数は任意であるが、厚いものを数枚重ねたものより、薄いものを複数枚重ね間に空気を含んだ方が拭き心地が良いことから一般に3〜10枚程度が適当である。
なお、いずれの場合においても、少なくとも表裏層となる用紙原紙1a,1cには型押しロール2a,2cにより型押し加工を施して肌触りを向上させておくことが好ましい。図1(A)では中間の用紙原紙1bにも型押しロール2bにより型押し加工が施されている。また、必要に応じて、表面側及び/または裏面側からラインエンボスロール3a,3bにより幅方向両端にラインエンボスによるずれ防止加工を施しておく。
次に、図1(B)に示すように、用紙原紙1a,1b,1cを重ね合わせて得た積層紙4を適当な長さにカットする。さらに、拭き取りなどにほとんど使用されない四隅部分4a,4b,4c,4dを任意の形に切除する。この場合、適当な長さにカットする工程と四隅部分4a,4b,4c,4dを切除する工程を同時に行うと作業効率が良い。切除部はゴミではなく再利用に供することにより資源の有効利用に資する。なお、四隅部分4a,4b,4c,4dを切除せず、適当な長さにカットしたままの状態で次工程に移行しても良い。
次に、図1(C)に示すように、このカット積層紙5を横に一回折り畳み、または、必要に応じて、縦横に数回程度折り畳み、軽くプレスをかけて、折り目が付いた折り畳み状態の単位用紙6とする。この単位用紙6はトイレットペーパーとして使用の際の一単位(使用上の一枚)となるものであり、長辺が20〜25cm程度、短辺が10〜15cm程度の方形状であって、最終の折り目が短辺に沿って設けられていることが好ましい。このようにして多数の単位用紙6を作成して用意しておく。
次に、図1(D)に示すように、単位用紙6を交互に反対向きにして折り込んで積み重ね、軽くプレスをかけて、図1(E)に示すような用紙束7とする。用紙束7の表面または表裏面だけを三角折り8にしておいても良い。
この用紙束7を、図1(F)に示すような水溶性の帯紙などの結束具9で結束して、詰替用トイレットペーパー10とする。この詰替用トイレットペーパー10は、結束具9を破ってから後述の専用ホルダー20に収納し、または専用ホルダー20に収納した後に結束具9を破って、ポップアップ方式で単位用紙6を一枚または数枚ずつ手で掴み、順次に引き出して使用することができる。結束具9は水溶紙であるので、破った結束具9はそのままトイレに流すことができる。
また、図1(G)に示すように用紙束7を紙箱やビニール袋などの梱包体11で梱包し、梱包体11のペーパー引出口から単位用紙6を順次にポップアップ方式で引き出して使用することもできるので、特に要介護者、乳幼児、ペットなどの世話をするためにそばに置いたり、トイレの棚などに置いて使用することもできる。また、バッグなどに入れて持ち運びすることも可能である。この場合にも、梱包体11で梱包された用紙束7を後述の専用ホルダーに収容してポップアップ方式で単位用紙6を順次に引き出して使用することができるほか、特に梱包体11として紙箱やビニール袋などを用いた場合、その一側面に予め、手指を入れることができる程度の小さな切取口12と、この切取口12を囲む略方形状にミシン目13を設けておくことが好ましく、切取口12を引っ張ることによりミシン目13に囲まれた領域を切除して前記引出口を形成することができる。
図2には、図1(F)で得られた詰替用トイレットペーパー10を専用ホルダー20に収容して使用に供する手順が示されている。専用ホルダー20は後面22以外の面に開閉可能な取っ手24などを備えた扉25を有する箱形の本体21からなる容器であり、詰替用トイレットペーパー10を立て掛けるなどして、後面22以外の面(扉25を含む)に設けたペーパー引出口26に対して平行に収納する。図2に示すように前面開口の本体21にペーパー引出口26を有する扉25を開閉可能に設けた場合は、該詰替用トイレットペーパー10の膨張力を利用して本体底面23上に立てた状態または本体後面22に立て掛けた状態で収容可能である。専用ホルダー20を構成する箱形の本体21及び扉25はいずれも樹脂板や金属板などの任意材料で形成することができる。詰替用トイレットペーパー10を立て掛けた状態で専用ホルダー20に収納し、扉25を閉めた状態にして、結束具9を破って、ペーパー引出口26から単位用紙6を順次にポップアップ方式で引き出して使用することができる。結束具9を破った後に詰替用トイレットペーパー10を立て掛けた状態で専用ホルダー20に収納しても良い。詰替用トイレットペーパー10の存在及びその消耗具合を外部から視認することができるように、専用ホルダー20の少なくとも一部(扉25を含む)が透明または半透明であることが好ましい。なお、ペーパー引出口26は円形に示されているが、専用ホルダー20に収納した詰替用トイレットペーパー10から単位用紙6を順次にポップアップ方式で引き出すことが容易であれば、楕円形・方形などの任意形状であって良く、その大きさも任意に設定される。また、ペーパー引出口26から単位用紙6がスムーズに引き出されるように引出口26の縁にR加工を施したり、シリコン・ビニールなどの低摩擦材料からなるフィルムを貼着することが好ましい。
図3ないし図6はこの専用ホルダー20、すなわち本発明のトイレットペーパー収納ボックスの設置例を示す。図3に示す設置例では、現在広く使用されているロール状トイレットペーパー用のホルダー40が有する壁設置用ネジ穴41に対応した配列及び個数(必ずしも同数でなくても良い)の壁設置用ネジ穴27が専用ホルダー20の本体後面22に設けられており、ロール状トイレットペーパー用ホルダー30が壁に既設されている場合に、これを取り外して、本体後面22の壁設置用ネジ穴27を用いてネジなどの固定具(図示せず)で壁に固定できるように構成されている。
図4に示す設置例では、ロール状トイレットペーパー用ホルダー40が壁に既設されている場合に、該ホルダーと壁との間に差し込み可能な補助具28と、この補助具28に対して専用ホルダー20を吊り下げるための紐や鎖などの吊下具29とを有しており、該既設のロール状トイレットペーパー用ホルダー40を取り外すことなくそのまま残して、その下方に専用ホルダー20を配置できるように構成されている。補助具28はたとえばスチールなどの金属板を折り曲げ加工して形成することができ、既設のロール状トイレットペーパー用ホルダー40と壁との間に差し込まれる平板部28aの上端部を前方に折り曲げ・折り返して吊り下げ具29を脱落不能に挿通させる係止部28bを備えている。また、専用ホルダー20の上端にも吊り下げ具29を脱落不能に挿通させるための任意手段(図示せず)が設けられている。このような設置例によると、現在広く使用されているロール状トイレットペーパーと本発明による使い勝手の良いトイレットペーパーとを使用者が選択して使用することができ、多様な用途に適応可能である。
図5に示す設置例では、ロール状トイレットペーパー用ホルダー40の壁設置用ネジ穴41(図3参照)に対応した配列及び個数(必ずしも同数でなくても良い)の壁設置用ネジ穴31を備えた樹脂板などからなる取付補助板30を有しており、ロール状トイレットペーパー用ホルダー40が壁に既設されている場合に、これを一旦取り外した後、壁設置用ネジ穴31,41が整列するようにして取付補助板30の上に重ねて、これらネジ穴31,41を用いてネジなどの固定具(図示せず)で取付補助板30を壁に固定すると同時に、一旦取り外したロール状トイレットペーパー用ホルダー40を再設置できるように構成されている。また、このようにして壁にロール状トイレットペーパー用ホルダー40と共に取り付けられた取付補助板30は、その下方域に、専用ホルダー20を取り付けるための任意手段(図示せず)を備えており、壁設置用ネジ穴31,41を用いて設置したロール状トイレットペーパー用ホルダー40の下方に専用ホルダー20を設置できるようになっている。取付補助板30の下方に予め専用ホルダー20を取り付けておいても良い。この設置例においても、現在広く使用されているロール状トイレットペーパーと本発明による使い勝手の良いトイレットペーパーとを使用者が選択して使用することができ、多様な用途に適応可能である。
図6に示す設置例は、図5に示す設置例と基本的に同様であるが、樹脂板などからなる取付補助板30の下方域に、専用ホルダー20を取り付けるための任意手段を複数並列的に備えており、壁設置用ネジ穴31,41を用いて設置したロール状トイレットペーパー用ホルダー40の下方に複数(図6では2つ)の専用ホルダー20A,20Bを並置できるようになっている。このような設置例によれば、図5の設置例と同様にロール状トイレットペーパーと本発明のトイレットペーパーとを使用者が選択使用することを可能にすると共に、さらに、複数設置される専用ホルダー20A,20Bに異なるタイプのトイレットペーパーを収納させることができるので、より高い利便性を高めることができる。たとえば、一方の専用ホルダー20Aには用紙原紙(1a,1c)の間に(1b)を3枚重ねて合計5枚重ねとした単位用紙3の集合体としての詰替用トイレットペーパー5を収納するとともに、他方の専用ホルダー20Bには用紙原紙(1a〜1c)を3枚重ねにした単位用紙3の集合体としての詰替用トイレットペーパー5を収納させておけば、前者を大便用、後者を幼児用や小便用として使い分けることができる。
なお、図4に示す設置例では既設のロール状トイレットペーパー用ホルダー40の下方に一つの専用ホルダー20を設置しているが、補助具28をより幅広に構成すれば、既設のロール状トイレットペーパー用ホルダー40の下方に複数の専用ホルダー20を並置することも可能である。この場合にも、上記と同様に、複数の専用ホルダー20に異なるタイプの本発明のトイレットペーパーを収納して用途や使用者による使い分けができるように構成することができる。
以上に説明した実施形態ではいずれも本発明のトイレットペーパーを収納する専用ホルダー20をロール状トイレットペーパー用ホルダー40とは別体として構成し、単独で設置して使用し、または既設のロール状トイレットペーパー用ホルダー40に代えて(図3)、あるいはロール状トイレットペーパー用ホルダー40と共に(図4〜図6)使用できるようにしているが、図7に示すように、専用ホルダー20をロール状トイレットペーパー用ホルダー40と一体にした構成とすることもできる。図7(A)では専用ホルダー20をロール状トイレットペーパー用ホルダー40の上に配置して一体型ホルダーとし、図7(B)では専用ホルダー20をロール状トイレットペーパー用ホルダー40の横に配置して一体型ホルダーとしているが、勿論これらの配置に限定されるものではなく、また、既述のように用途や使用者による使い分けを可能にするために異なるタイプの本発明のトイレットペーパーを収納する複数の専用ホルダー20を上下または左右に隣接させて、またはロール状トイレットペーパー用ホルダー40を挟んで上下または左右に配置しても良く、様々なバリエーションを取ることが可能である。
専用ホルダー20は前述のように金属板や樹脂板などの任意材料で形成されており、その任意の面または箇所に点字を含む取扱説明や写真・画像などを印刷または表示することができる。また、専用ホルダー20の一部を二重壁構造にしてその隙間に取扱説明や写真・画像などを印刷または表示した紙や板を挿入可能にしても良い。これにより、特に複数の専用ホルダー20に異なるタイプの本発明のトイレットペーパーを収納した場合に各々の用途を明示することができ、また、写真や画像などを印刷・表示することによりインテリア性を高めることができる。
1a,1b,1c 用紙原紙
2a,2b,2c 型押しロール
3a,3b ラインエンボスロール
4 積層紙
4a,4b,4c,4d 切除する四隅部分
5 カット積層紙
6 単位用紙
7 用紙束
8 三角折り部分
9 結束具
10 詰替用トイレットペーパー
11 梱包体
12 切取口
13 ミシン目
20 専用ホルダー(トイレットペーパー収納ボックス)
21 本体
22 本体後面
23 本体底面
24 取っ手
25 扉
26 ペーパー引出口
27 専用ホルダー後面の壁設置用ネジ穴
28 補助具
29 吊り下げ具
30 取付補助板
31 取付補助板後面の壁設置用ネジ穴
40 ロール状トイレットペーパー用ホルダー
41 ロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴
2a,2b,2c 型押しロール
3a,3b ラインエンボスロール
4 積層紙
4a,4b,4c,4d 切除する四隅部分
5 カット積層紙
6 単位用紙
7 用紙束
8 三角折り部分
9 結束具
10 詰替用トイレットペーパー
11 梱包体
12 切取口
13 ミシン目
20 専用ホルダー(トイレットペーパー収納ボックス)
21 本体
22 本体後面
23 本体底面
24 取っ手
25 扉
26 ペーパー引出口
27 専用ホルダー後面の壁設置用ネジ穴
28 補助具
29 吊り下げ具
30 取付補助板
31 取付補助板後面の壁設置用ネジ穴
40 ロール状トイレットペーパー用ホルダー
41 ロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴
Claims (8)
- 水溶性の薄い用紙を複数枚重ね、または水溶性の薄い用紙を表裏面とし、その間には、水溶性の多少厚みがあり無漂白で柔らかい用紙を複数枚重ねたサンドイッチ構造とし、適当な長さで切断後、四隅部分を予め任意の形に切除し、またはそのままの状態で折り畳んで適当な大きさの単位用紙とし、多数の該単位用紙を交互に反対向きにして折り込んだ状態にして積み重ねて用紙束としたことを特徴とするトイレットペーパー。
- 請求項1の用紙束を水溶性の結束具で結束したことを特徴とするトイレットペーパー。
- 請求項1の用紙束を紙箱やビニール袋などの梱包体で梱包し、梱包体に形成したペーパー引出口から単位用紙を順次にポップアップ方式で引き出し可能としたことを特徴とするトイレットペーパー。
- 請求項3のトイレットペーパーにおいて、梱包体には予め小さな切り取り口と該切り取り口を囲むミシン目が設けられ、切り取り口を引くことによりミシン目に沿って破れて前記引出口が形成されることを特徴とするトイレットペーパー。
- 請求項1または2のトイレットペーパーを収容可能な略箱形の本体と、該本体の一面及び任意数の面に開閉可能に設けた取っ手などを備えた扉と、該扉を含む壁面側以外の面に設けたペーパー引出口とを備えた専用ホルダーであり、扉を閉めた状態で本体に収容したトイレットペーパーを単位用紙毎に順次にポップアップ方式でペーパー引出口から引き出し可能であることを特徴とするトイレットペーパー収納ボックス。
- 請求項5において、壁に既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴に対応した配列及び個数の壁設置用ネジ穴が専用ホルダーの本体後面に設けられ、該既設のトイレットペーパー用ホルダーを取り外して、該本体後面の壁設置用ネジ穴を用いてネジなどで壁に固定できるようにしたことを特徴とするトイレットペーパー収納ボックス。
- 請求項5において、壁に既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーと壁との間に差し込み可能な補助具と、この補助具に対して専用ホルダーを吊り下げるための吊り下げ具とを有し、該既設のトイレットペーパー用ホルダーを残したままその下方に任意数の専用ホルダーを配置可能にしたことを特徴とするトイレットペーパー収納ボックス。
- 請求項5において、壁に既設のロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴に対して任意に穴を開けるか、そのネジ穴に対応した配列及び個数の壁設置用ネジ穴を備えた取付補助板を専用ホルダーの本体後面と一体または別体で有しており、該ロール状トイレットペーパー用ホルダーの壁設置用ネジ穴及び該取付補助板の壁設置用ネジ穴を用いてネジなどで該ロール状トイレットペーパー用ホルダー及び該取付補助板を壁に固定すると共に、該取付補助板に任意数の専用ホルダーを任意手段で取り付けることを特徴とするトイレットペーパー収納ボックス。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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