JP2014117312A - トイレットペーパー - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のトイレットペーパーの使用感を損なうことなく、しかも一回のトイレ利用時における使用量を低減することができるトイレットペーパーを提供する。
【解決手段】トイレットペーパーは、嵩高な中ペーパー11と、中ペーパー11に重ねられる既存のトイレットペーパーである外ペーパー12a,12bとを備え、中ペーパー11をその表面側と裏面側から外ペーパー12a,12bで挟んだ三層構造とされている。中ペーパー11は、パルプを主原料とする水解性の不織布で作製されている。ここで、水解性の不織布は、パルプ繊維をシート状に形成し、そのシート状に形成されたパルプ繊維を、カチオン化澱粉を主成分とする接着剤又はポリアクリルアミドを主成分とする接着剤を用いて結合することにより製造される。
【選択図】図1

Description

本発明は、トイレットペーパーに関するものである。
現在、トイレットペーパーとしては、ロール状に巻回したものや、複数のシート状のトイレットペーパーを積み重ねて構成したものがある。特に、後者のトイレットペーパーは、片手で収納容器から取り出して使用することができるので、主に身体障害者用のトイレ等で利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−271037号公報
ところで、従来、トイレットペーパーについては価格競争が激しいため、その厚さが薄く、通常、使用者は、そのトイレットペーパーを何層にも重ねて使用している。さらにトイレットペーパーとしてロール状に巻回したものを用いる場合には、必要以上にトイレットペーパーを取出してしまう。このため、従来のトイレットペーパーでは、一回のトイレ利用時におけるトイレットペーパーの使用量が多くなり、したがって、その使用量に相当する原料の使用量が多くなるので、環境への負荷が大きいという問題がある。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、既存のトイレットペーパーの使用感を損なうことなく、しかも一回のトイレ利用時における使用量を低減することができるトイレットペーパーを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明に係るトイレットペーパーは、既存のトイレットペーパーである外ペーパーと、水解性の古紙、水解性のフィルム又はパルプを主原料とする水解性の不織布で作製された嵩高な中ペーパーとを備え、中ペーパーの表面側と裏面側に外ペーパーを重ねて、中ペーパーを外ペーパーで挟んだ構造としたことを特徴とするものである。
本発明のトイレットペーパーは、既存のトイレットペーパーである外ペーパーと、水解性の古紙、水解性のフィルム又はパルプを主原料とする水解性の不織布で作製された嵩高な中ペーパーとを備え、中ペーパーの表面側と裏面側に外ペーパーを重ねて、中ペーパーを外ペーパーで挟んだ構造とされている。このため、本発明では、外ペーパーと中ペーパーとで役割を分担し、外ペーパーにより通常のトイレットペーパーの使用感と同じ使用感を維持し、中ペーパーにより触ったときの嵩高感をだすことができる。すなわち、本発明のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであり、したがって、本発明のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。また、中ペーパーに使用する素材としては、水解性のもの用いることにより、本発明のトイレットペーパーは使用後、トイレに流して処理することができる。
また、一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量には個人差があるが、一般的に、人は使用するトイレットペーパーの量を判断するときに、重さではなく、手に持ったときの厚さ(嵩)で判断する。本発明では、嵩高な中ペーパーを使用することにより、使用者は、本発明のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように感じ、この結果、本発明のトイレットペーパーによれば、従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を低減することができる。このように、本発明によれば、一回のトイレ利用時におけるトイレットペーパーの使用量を低減することができるので、トイレットペーパーの原料となるパルプの使用量を従来よりも低減することができると共に、トイレでトイレットペーパーを流すときの水の使用量の低減を図ることができる。
また、一般に、不織布の密度は従来のトイレットペーパーの密度に比べてかなり低い。本発明では、中ペーパーを不織布で作製することにより、中ペーパーの厚さが従来のトイレットペーパーの厚さよりも厚く嵩高になり、しかも中ペーパーの密度が低いので、使用者は、本発明のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように厚く感じ、したがって従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を効果的に低減することができる。
また、本発明に係るトイレットペーパーにおいて、水解性の不織布は、パルプ繊維をシート状に形成し、そのシート状に形成されたパルプ繊維を、カチオン化澱粉を主成分とする接着剤又はポリアクリルアミドを主成分とする接着剤を用いて結合することにより製造されたものであることが望ましい。これにより、本発明のトイレットペーパーで使用する水解性の不織布を容易に製造することができる。
また、本発明に係るトイレットペーパーにおいて、不織布の主原料となるパルプは古紙パルプであってもよい。これにより、不織布を木材パルプで製造する場合に比べて、製造コストの低下を図ることができる。また、不織布の主原料に古紙パルプを用いる場合でも、使用者は、本発明のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように厚く感じ、したがって従来のトイレットペーパーに比べて使用量の低減を図ることができる。さらに、本発明のトイレットペーパーを、中ペーパーをその表面側と裏面側から外ペーパー(既存のトイレットペーパー)で挟んだ構造としているので、不織布の主原料に古紙パルプを用いる場合でも、本発明のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであり、したがって本発明のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。
また、本発明に係るトイレットペーパーにおいて、中ペーパーは、その表面に凹凸を付けるエンボス加工が施されていることが望ましい。このように中ペーパーにエンボス加工を施すことにより、中ペーパーへの水の浸透性が向上し、嵩高な中ペーパーを使用したことによる水解性の低下を抑えることができる。
更に、本発明に係るトイレットペーパーをトイレで使用する場合、トイレットペーパーとしてシート状のものを用い、複数のシート状のトイレットペーパーを積み重ねることによりトイレットペーパー積層体を形成し、このトイレットペーパー積層体を所定の収納容器内に収納することが望ましい。ここで、複数のトイレットペーパーの積み重ね方法としては、さまざまな方法が考えられる。例えば、シート状のトイレットペーパーを二つ折りにし、一のトイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他のトイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数のトイレットペーパーを積み重ねるようにしてもよい。また、シート状のトイレットペーパーを三つ折りにし、一のトイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他のトイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数のトイレットペーパーを積み重ねるようにしてもよい。更に、シート状のトイレットペーパーを両端部が内側を向くように折り、その折られたトイレットペーパーを複数積み重ねるようにしてもよい。これらいずれの方法でも、ティッシュペーパーを箱から取り出すときのように、トイレットペーパーを収納容器から一枚ずつ確実に取り出すことができる。このため、使用者は必要枚数以上のトイレットペーパーを取り出してしまうことはない。
本発明に係るトイレットペーパーでは、外ペーパーと中ペーパーとで役割を分担し、外ペーパーにより通常のトイレットペーパーの使用感と同じ使用感を維持し、中ペーパーにより触ったときの嵩高感をだすことができる。すなわち、本発明のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであり、したがって、本発明のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。また、本発明では、嵩高な中ペーパーを使用することにより、使用者は、本発明のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように感じ、この結果、本発明のトイレットペーパーによれば、従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を低減することができる。また、中ペーパーを不織布で作製することにより、中ペーパーの厚さが従来のトイレットペーパーの厚さよりも厚く、しかも中ペーパーの密度が低いので、従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を効果的に低減することができる。
図1は本発明の一実施形態であるトイレットペーパーの概略断面図である。 図2はそのトイレットペーパーを積み重ねて得られるトイレットペーパー積層体の概略斜視図である。 図3(a)はそのトイレットペーパーの概略平面図、図3(b)はそのトイレットペーパーを折り畳んだときの状態を示す概略平面図である。 図4は本実施形態のトイレットペーパーを収納するための収納容器の概略斜視図である。 図5は本実施形態のトイレットペーパーをV折りにした場合の複数のトイレットペーパーの積み重ね方法を示す図である。 図6は本実施形態のトイレットペーパーをZ折りにした場合の複数のトイレットペーパーの積み重ね方法を示す図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態であるトイレットペーパーの概略断面図、図2はそのトイレットペーパーを積み重ねて得られるトイレットペーパー積層体の概略斜視図、図3(a)はそのトイレットペーパーの概略平面図、図3(b)はそのトイレットペーパーを折り畳んだときの状態を示す概略平面図である。
本実施形態のトイレットペーパー10は、図1に示すように、シート状のものであり、一枚の中ペーパー11と、二枚の外ペーパー12a,12bとを備える。外ペーパー12a,12bとしては既存のトイレットペーパーが用いられる。ここで、外ペーパー12aと外ペーパー12bとは同じ材質のものである。中ペーパー11の厚さは外ペーパー12a,12bの厚さよりも厚く、中ペーパーは嵩高に形成されている。中ペーパー11の表面と裏面にそれぞれ、外ペーパー12a,12bが重ねられている。すなわち、このトイレットペーパー10は、中ペーパー11をその表面側と裏面側から外ペーパー12a,12bで挟んだ三層構造をしている。
中ペーパー11は、パルプを主原料とする水解性の不織布で作製されている。ここでは、パルプとして、木材パルプを用いている。このように、中ペーパー11を不織布で作製しているので、中ペーパー11は柔軟性に富み、肌触りがよいという特徴がある。ここで、中ペーパー11の厚さは約0.3〜5mmであることが望ましい。中ペーパーの厚さが0.3mmより小さいとトイレットペーパーの嵩高感が少なくなり、一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を低減することが難しくなり、また、この厚さが5mmより大きくなると、中ペーパーへの水の浸透性が悪くなり、水解性が悪くなるともに、使用感が悪くなるからである。また、外ペーパー12a,12bは、従来のトイレットペーパー、すなわち、一般に市販されている既存のトイレットペーパーである。本実施形態のトイレットペーパー10は、中ペーパー11に使用する不織布として水解性のものを用いており、また外ペーパー12a,12bには既存のトイレットペーパーを用いているので、本実施形態のトイレットペーパー10は使用後、トイレに流して処理することができる。
本実施形態のトイレットペーパー10をトイレで使用する場合には、図2に示すように、複数のトイレットペーパー10を積み重ねることによりトイレットペーパー積層体100を形成し、このトイレットペーパー積層体100を後述する所定の収納容器に入れる。トイレットペーパー10は、その収納容器から一枚ずつ取り出すことができる。
本実施形態のトイレットペーパー10の大きさは、図3(a)に示すように、横約110mm、縦約200mmである。そして、そのトイレットペーパー10の厚さは約0.5〜5.2mmである。従来のトイレットペーパーの厚さは約0.1mm程度であるので、本実施形態のトイレットペーパー10の厚さは従来のトイレットペーパーの厚さよりもかなり厚い。このように本実施形態のトイレットペーパー10は厚手のものであるので、使用者は、従来のトイレットペーパーを使用する時のように一度にトイレットペーパーを何層にも重ねて使用することはない。
図3(a)に示すトイレットペーパー10は、図3(b)に示すように折り畳まれる。具体的に、トイレットペーパー10の長手方向に沿った両端部を、図3(a)に示す一点鎖線で内側を向くように折り、その折った部分同士が重なり合わないようにしている。すなわち、トイレットペーパー10はいわゆるC折りにされている。この折り畳んだ状態のトイレットペーパー10の大きさは、図3(b)に示すように、横約110mm、縦約100mmである。このように折り畳んだ状態のトイレットペーパー10を多数積み重ねることにより、図2に示すようなトイレットペーパー積層体100が得られる。
次に、本実施形態のトイレットペーパー10の作製方法について説明する。
始めに、中ペーパー11を作製する方法について説明する。まず、パルプからパルプ不織布を製造する。このパルプ不織布の製造工程は、パルプ繊維をシート状に形成する工程と、そのシート状に形成されたパルプ繊維を結合する工程とからなる。本実施形態では、エアレイド方式によりシート状のパルプ繊維を形成する。具体的には、パルプを乾式で機械的に解繊した後、その解繊された繊維(パルプ繊維)を空気の流れに乗せて均一に分散させ、金網上に吸い取らせることにより、シート状のパルプ繊維を形成している。エアレイド方式で形成されるパルプ繊維は、空気を多く含む構造となり、特に柔軟性に優れるという利点がある。また、本実施形態では、ケミカルボンド法によりパルプ繊維を結合する。具体的には、所定の接着剤をスプレー等の方法によりシート状に形成されたパルプ繊維に付着させ、パルプ繊維同士を接着している。所定の接着剤としては、カチオン化澱粉を主成分とするもの、又はポリアクリルアミドを主成分とするものを用いることが望ましい。ここで、ポリアクリルアミドとしては、両性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、アニオン性ポリアクリルアミドが挙げられる。上記接着剤の主成分であるポリアクリルアミドとしては、これらを単独で用いてもよいし、これらのうち2種以上を混合したものを使用してもよい。カチオン化澱粉を主成分とする接着剤としては、例えば、星光PMC株式会社製の紙力剤「DD4280」を用いることができる。カチオン性の接着剤を用いることにより、この接着剤をパルプ繊維に効率よく定着させることができる。また、澱粉系の接着剤を用いてパルプ不織布を作製することにより、このパルプ不織布に、水につけると繊維が解離しやすい性質、すなわち水に触れると絡み合った繊維が分離し水中に分散するという水解性の性質を付与することができる。また、ポリアクリルアミドを主成分とする接着剤としては、例えば、星光PMC株式会社製の「PB5480」を用いることができる。こうして製造されたパルプ不織布の密度(見掛け密度)は例えば0.04〜0.09g/cm程度である。これは、従来のトイレットペーパーの密度よりもかなり低い。
尚、このパルプ不織布の製造工程において、パルプ不織布の厚さは任意に調整することができる。但し、本実施形態では、このパルプ不織布をトイレットペーパー10の中ペーパー11として使用するので、その厚さは上述のように0.3〜5mm程度であることが好ましい。
次に、このようにして作製した中ペーパー11の表面と裏面とにそれぞれ、外ペーパー(既存のトイレットペーパー)12a,12bを重ねて、図1に示す三層構造のトイレットペーパー10を作製する。まず、例えばスリッティング・リワインディング・マシン(Slitting Rewinding Machine)を用いて、中ペーパー用の広幅の原反(連続したシート状の長尺巻物)を加工機であるフォールディング・マシン(Folding Machine)で処理することができる所定の小幅に切断して中ペーパー用原反ロールを作製する。また、スリッティング・リワインディング・マシンを用いて、外ペーパー用の広幅の原反をフォールディング・マシンで処理することができる所定の小幅に切断して外ペーパー用原反ロールを作製する。次に、一つの中ペーパー用原反ロールと二つの外ペーパー用原反ロールを、中ペーパーの表面側と裏面側に外ペーパーが重なるようにフォールディング・マシンにセットする。そして、このフォールディング・マシンを稼働すると、三層に重ねられたペーパーが所定の寸法に切断されると共にC折りに折り畳まれ、これにより、図2に示すトイレットペーパー積層体100が得られる。尚、中ペーパーと外ペーパーとを三枚重ねにする処理は、フォールディング・マシンではなく、スリッティング・リワインディング・マシンで行うようにしてもよい。
こうして作製されたトイレットペーパー10(トイレットペーパー積層体100)は、所定の収納容器に収納される。図4は本実施形態のトイレットペーパー10を収納するための収納容器の概略斜視図である。収納容器30としては、例えば、株式会社クリンペット・ジャパン製の「CH−200型ホルダー」(意匠登録第1448825号)を用いることができる。この収納容器30はトイレの壁に取り付けられる。収納容器30の前面部31は開くように構成されている。前面部31を開き、そこから必要な枚数のトイレットペーパー10を収納容器30に入れることができる。また、収納容器30の下面には開口部32が形成されている。使用者はこの開口部32からトイレットペーパー10を片手で取り出すことになる。特に、本実施形態では、収納容器30に入れられた多数のトイレットペーパー10はC折りに折り畳んだ状態で積み重ねられているので、ティッシュペーパーを箱から取り出すときのように、トイレットペーパー10を収納容器30から一枚ずつ確実に取り出すことができ、二枚一緒に取り出してしまうというようなことはない。したがって、使用者は必要枚数以上のトイレットペーパー10を取り出してしまうことはない。
本実施形態のトイレットペーパーは、不織布で作製された嵩高な中ペーパーと、既存のトイレットペーパーである外ペーパーとを備え、中ペーパーをその表面側と裏面側から既存のトイレットペーパーで挟んだ三層構造とされている。このため、本実施形態のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであり、したがって、本実施形態のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。また、中ペーパーに使用する不織布は水解性のものであるので、本実施形態のトイレットペーパーは使用後、トイレに流して処理することができる。
また、一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量には個人差があるが、一般的に、人は使用するトイレットペーパーの量を判断するときに、重さではなく、手に持ったときの厚さ(嵩)で判断する。そして、一般に、不織布の密度は従来のトイレットペーパーの密度に比べてかなり低い。本実施形態では、中ペーパーを、パルプを主原料とする水解性の不織布で作製したことにより、中ペーパーの厚さが従来のトイレットペーパーの厚さよりも厚く嵩高になり、しかも中ペーパーの密度が低いので、使用者は、本実施形態のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように厚く感じ、したがって従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を効果的に低減することができる。ここで、不織布で作製した中ペーパーの厚さは従来のトイレットペーパーの厚さよりも厚いため、使用者は、従来のトイレットペーパーを使用する時のように一度にトイレットペーパーを何層にも重ねて使用することはなく、この点からも、トイレットペーパーの使用量が低減する。
例えば、本実施形態のトイレットペーパーの厚さは、従来のトイレットペーパーの厚さの約5〜50倍である。すなわち、本実施形態のトイレットペーパーの厚さは、従来のトイレットペーパーを5〜50枚重ねたときの厚さと同じである。人はトイレットペーパーの使用量を厚みで判断するため、いま、本実施形態の一枚のトイレットペーパーと5枚重ねた従来のトイレットペーパーとを一回のトイレでの使用量であると仮定しよう。但し、その大きさは同じであるとする。上述したように、本実施形態の中ペーパーの密度は従来のトイレットペーパーの密度の半分以下であるので、本実施形態の一枚のトイレットペーパーを製造するための原料は、5枚重ねた従来のトイレットペーパーを製造するための原料の半分以下で済むと考えている。
このように、本実施形態のトイレットペーパーによれば、使用者はそれを手にしたときに従来のものに比べて嵩があるように厚く感じることにより、一回のトイレ利用時におけるトイレットペーパーの使用量を効果的に低減することができるので、トイレットペーパーの原料となるパルプの使用量を従来よりも低減することができると共に、トイレでトイレットペーパーを流すときの水の使用量の低減を図ることができ、したがって、環境への負荷を大きく軽減することができる。
更に、本実施形態では、水解性の不織布は、パルプ繊維をシート状に形成し、そのシート状に形成されたパルプ繊維を、カチオン化澱粉を主成分とする接着剤又はポリアクリルアミドを主成分とする接着剤を用いて結合することにより製造される。これにより、本実施形態のトイレットペーパーで使用する水解性の不織布を容易に製造することができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、トイレットペーパー積層体を所定の収納容器に収納する際に、トイレットペーパーを両端部が内側を向くように折り、その折られたトイレットペーパーを複数積み重ねるようにした場合について説明したが、本発明のトイレットペーパー積層体については、複数のトイレットペーパーの積み重ね方法として、さまざまな方法が考えられる。例えば、トイレットペーパーを二つ折り(V折り)にし、一のトイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他のトイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数のトイレットペーパーを積み重ねるようにしてもよい。図5に、本実施形態のトイレットペーパーをV折りにした場合の複数のトイレットペーパーの積み重ね方法を示す。また、トイレットペーパーを三つ折り(Z折り)にし、一のトイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他のトイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数のトイレットペーパーを積み重ねるようにしてもよい。図6に、本実施形態のトイレットペーパーをZ折りにした場合の複数のトイレットペーパーの積み重ね方法を示す。これらいずれの方法でも、ティッシュペーパーを箱から取り出すときのように、トイレットペーパーを一枚ずつ確実に取り出すことができる。
また、上記の実施形態では、トイレットペーパーがシート状である場合について説明したが、トイレットペーパーをロール状に巻回して形成するようにしてもよい。但し、トイレットペーパーの使用量を削減するという目的の実現のためには、本発明のトイレットペーパーをロール状に巻回して形成することは薦められない。本発明のトイレットペーパーをロール状に巻回して形成すると、使用者はこれまでの習慣から必要量以上のトイレットペーパーを取り出してしまい、トイレットペーパーの使用量の大幅な削減が図れなくなるからである。また、本発明のトイレットペーパーは、重量が軽いが厚みが出るという特徴を有するので、原紙以外の経費、すなわち、包装資材や運賃等の負担が大きくなる。このため、複数のトイレットペーパーを積み重ねてトイレットペーパー積層体を構成すれば、そのトイレットペーパー積層体を圧縮して包装することができるので、包装資材や運賃等に関する問題を解決することができる。これに対し、ロール状のトイレットペーパーは圧縮すると、商品として使用することができなくなってしまう。
また、上記の実施形態では、不織布の主原料となるパルプとして木材パルプを用いた場合について説明したが、古紙パルプを用いて不織布を作製するようにしてもよい。これにより、不織布を木材パルプで製造する場合に比べて、製造コストの低減を図ることができる。しかも、不織布の主原料に古紙パルプを用いる場合でも、使用者は、本実施形態のトイレットペーパーを手にしたときに、従来のトイレットペーパーに比べて嵩があるように厚く感じ、したがって従来のトイレットペーパーに比べて使用量の低減を図ることができる。さらに、本実施形態のトイレットペーパーは、中ペーパーをその表面側と裏面側から外ペーパー(既存のトイレットペーパー)で挟んだ三層構造としているので、不織布の主原料に古紙パルプを用いる場合でも、本発明のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであり、本発明のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。
更に、上記の実施形態では、水解性の不織布をエアレイド方式により製造する際に、カチオン化澱粉を主成分とする接着剤又はポリアクリルアミドを主成分とする接着剤を用いた場合について説明したが、接着剤としては、不織布に水解性を付与することができるものであれば、どのようなものを用いてもよい。
加えて、上記の実施形態では、トイレットペーパー10の大きさが、図2に示すように、横約110mm、縦約200mmである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トイレットペーパーは任意の大きさに形成することができる。但し、実用上は、トイレットペーパー10の大きさは、例えば横約100mm〜130mm、縦約170mm〜250mmであることが望ましい。
また、上記の実施形態では、中ペーパーの表面に重ねる外ペーパーと中ペーパーの裏面に重ねる外ペーパーとが同じ材質の既存のトイレットペーパーである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中ペーパーの表側に重ねる外ペーパーと中ペーパーの裏側に重ねる外ペーパーとしては異なる材質の既存のトイレットペーパーを用いるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、中ペーパーとして水解性の不織布を用いる場合について説明したが、中ペーパーは嵩高感をだすためのものであるので、不織布に比べて安価な水解性の古紙を用いるようにしてもよい。古紙原料は、例えば、パルプ液を均一に広げるためのワイヤパート、乾燥するためのドライヤパート、原紙を巻き取るためのリールパート等を有する抄紙工程を経てシート状に加工される。中ペーパーに古紙を用いる場合、この抄紙工程において、用途に合った柔らかくて嵩高な紙を作るために、紙にシワを付けるクレープ加工を施すことが望ましい。この場合、中ペーパーに用いる古紙のクレープ率は少なくとも20%であることが望ましい。ここで、クレープ率とは次式で表わされるものをいう。
クレープ率=(ドライヤの周速−リールの周速)÷(ドライヤの周速)×100
このように中ペーパーに用いる古紙のクレープ率を少なくとも20%とすることにより、中ペーパーの厚さを容易に厚くして嵩高感をだすことができる。なお、中ペーパーにクレープ加工を施すことにより、肌触りは悪くなる。しかしながら、本発明の場合、クレープ加工した中ペーパーを二枚の既存のトイレットペーパーである外ペーパーで挟むように構成しているので、従来のトイレットペーパーに比べて使用感が悪くなることはない。また、中ペーパーとしては、水解性の不織布、水解性の古紙に限らず、例えば草や藁や竹などの繊維から作製された水解性の素材を用いてもよいし、或いは水解性のフィルム等を用いてもよい。
更に、上記の実施形態では、中ペーパーとして一枚の不織布を用いる場合について説明したが、中ペーパーとして不織布を複数枚重ねて用いるようにしてもよい。中ペーパーとして水解性の古紙や水解性のフィルム等を使用する場合も、同様に複数枚を重ねて用いるようにしてもよい。更に、中ペーパーとしては、不織布、古紙及びフィルムのうち異なる素材のものを複数枚重ねて用いるようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、中ペーパーについては、外ペーパーと重ねる前に、スリッティング・リワインディング・マシン等により、その表面に凹凸を形成するエンボス加工を施すようにしてもよい。これにより、中ペーパーへの水の浸透性が向上するので、嵩高な中ペーパー或いは複数枚のペーパーを重ねた中ペーパーを使用したことによる水解性の低下を抑えて、所望の水解性を維持することができ、したがってトイレットペーパーのJIS規格で定められたほぐれやすさに適合するトイレットペーパーを容易に作製することができる。
更に、上記の実施形態では、トイレットペーパーを、中ペーパーをその表面側と裏面側から外ペーパーで挟んだ三層構造とした場合について説明したが、上述したように中ペーパーを複数枚のペーパーで構成し、トイレットペーパーを四層以上の多層構造とするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係るトイレットペーパーでは、水解性の古紙、水解性のフィルム又はパルプを主原料とする水解性の不織布で作製された嵩高な中ペーパーを用いることにより、中ペーパーの厚さが従来のトイレットペーパーの厚さよりも厚いので、従来のトイレットペーパーに比べて一回のトイレで使用するトイレットペーパーの使用量を低減することができる。また、本発明のトイレットペーパーは、中ペーパーをその表面側と裏面側から既存のトイレットペーパーで挟んだ構造としていることにより、本発明のトイレットペーパーを触ったときの感触は、既存のトイレットペーパーを触ったときの感触と同じであるので、本発明のトイレットペーパーは従来のトイレットペーパーの使用感を損なうことはない。したがって、本発明のトイレットペーパーは、一般家庭だけでなく、多数の人が利用する病院、介護施設、公共施設におけるトイレ等で使用するのに好適である。
10 トイレットペーパー
11 中ペーパー
12a,12b 外ペーパー
30 収納容器
31 前面部
32 開口部
100 トイレットペーパー積層体


Claims (7)

  1. 既存のトイレットペーパーである外ペーパーと、水解性の古紙、水解性のフィルム又はパルプを主原料とする水解性の不織布で作製された嵩高な中ペーパーとを備え、前記中ペーパーの表面側と裏面側に前記外ペーパーを重ねて、前記中ペーパーを前記外ペーパーで挟んだ構造としたことを特徴とするトイレットペーパー。
  2. 前記水解性の不織布は、パルプ繊維をシート状に形成し、そのシート状に形成されたパルプ繊維を、カチオン化澱粉を主成分とする接着剤又はポリアクリルアミドを主成分とする接着剤を用いて結合することにより製造されたものであることを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパー。
  3. 前記パルプは古紙パルプであることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレットペーパー。
  4. 前記中ペーパーは、その表面に凹凸を付けるエンボス加工が施されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のトイレットペーパー。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の前記トイレットペーパーはシート状に形成されており、そのシート状の前記トイレットペーパーを二つ折りにし、一の前記トイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他の前記トイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数の前記トイレットペーパーが積み重ねられていることを特徴とするトイレットペーパーの積層体。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の前記トイレットペーパーはシート状に形成されており、そのシート状の前記トイレットペーパーを三つ折りにし、一の前記トイレットペーパーがその上下に積み重ねられる他の前記トイレットペーパーの一部を挟み込むようにして、複数の前記トイレットペーパーが積み重ねられていることを特徴とするトイレットペーパーの積層体。
  7. 請求項1乃至4の何れかに記載の前記トイレットペーパーはシート状に形成されており、そのシート状の前記トイレットペーパーを両端部が内側を向くように折り、その折られた前記トイレットペーパーが複数積み重ねられていることを特徴とするトイレットペーパーの積層体。


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