JP2005328647A - Pm型ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】内側磁極と外側磁極の間の位相差および2つのステータ間の位相差を適切なものとするように位置決めを行うと共に、部品形状を製造容易なシンプルにし、モータの外径を小径化したクローポールタイプのPM型ステッピングモータを提供する。
【解決手段】 シャフト4に取り付けたロータマグネット3の軸方向両端側にそれぞれ励磁コイルを配置したクローポールタイプのPM型ステッピングモータ1は、第1の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨーク10と外ヨーク9を具備する第1のステータ5と、第2の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨーク10と外ヨーク9を具備する第2のステータ6とを前記ロータマグネット3の軸方向両端側に配置し、前記第1のステータ5の内ヨーク10の極歯10cと外ヨーク9の極歯9cをロータマグネット3の回転方向に向かって交互に前記ロータマグネット3の外周面に離間して配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステッピングモータに係り、特に組み立て作業性を改善したクローポールタイプのPM型ステッピングモータに関する。
従来、PM(permanent magnet:永久磁石)型ステッピングモータを小型化、小径化する場合には、シャフトにロータマグネットを取り付け、そのロータマグネットのシャフト方向両側にA相、B相からなる励磁コイルを備えたステータが配置される。このような特徴を有するステッピングモータとしてはステータに設けた複数の極歯をくし歯状に組み合わせて配置する構成のものが多用されている。その場合、極歯の位置決めは所定の位相差を形成するために精度が要求される。そのため、従来、円筒状極歯列を設けた平フランジ形ヨーク部品と、カップ形ヨーク部品を凹凸係合して位置決めしたり(例えば、特許文献1参照)、又は、2個の円筒状極歯列を可撓性ヒンジ部により一体に連結するものがある(例えば、特許文献2参照)。このような従来例の代表的なものとして、図5に示す構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
図5は従来のクローポールタイプのPM型ステッピングモータの分解斜視図である。図6は図5に示すPM型ステッピングモータの断面図である。ステッピングモータ100のロータ110は外周に多極着磁を施したロータマグネット111とシャフト112とで構成され、両端の軸受133にて回転自在に支持されている。ロータマグネット111に対向するステータは、それぞれ同一形状のステータ120aと120bの2組を備え、ロータマグネット111の外側軸方向両端側に対向配置されている。ステータ120a、120bは内ヨーク121、コイル122を巻回したコイルボビン123、外ヨーク124よりなり、これらを軸方向に嵌合させて組み立てられている。内ヨーク121はロータマグネット111の外周面に対向する極歯部121bを備え、外ヨーク124もロータマグネット111の外周面に対向する極歯部124bを備えている。内ヨーク121の極歯部121bと外ヨーク124の極歯部124bは電気角で180度の位相差を持つように配置されている。
コイルボビン123の外周側には、極歯部と略同一半径位置にヨーク規制部141、142が設けてある。この内、ヨーク規制部141は、内ヨーク121の極歯部の回転方向両側面を挟むように係合し、ヨーク規制部142は、内ヨーク121の2つの隣り合う極歯部の回転方向両側面に挟まれるように係合する。このようにして、内ヨーク121とコイルボビン123、コイルボビン123と外ヨーク124とが係合して位置決めされ、内ヨーク121と外ヨーク124とは互いに電気角180°の位置に正しく保持される。
内ヨーク121と外ヨーク124の位相差はコイルボビン123に設けたヨーク規制部141、142に内ヨーク121と外ヨーク124をそれぞれ係合して位置決めしている。
コイルボビン123には、外周方向に突出するターミナル部144があるが、その回転方向の両側面でケース131と略同一半径位置をステータ規制部143としている。一方、ケース131にはステータ規制部143と嵌合可能な外周面開口部131aを設け、これらを嵌合させている。さらに、コイルボビン123のステータ規制部143は、その位置が、ヨーク規制部141,142に対し所定のずれ角を形成するように設定している。
例えば、両ステータ120a、120b間の電気的位相差を90°に保ちたいときは、ステータ規制部143とヨーク規制部141、142との電気的位相差を45°とし、このステータ120a、120bを2組対向させステータ規制部143を同位置に重ねることによって90°の位相差を作り出す。
A相、B相であるステータ120a、120bは電気角で90°の位相差を持つように配置されるが、その位相差はコイルボビン123に設けたステータ規制部143とケース131に設けた外周面開口部131aとを嵌合させて位置決めしている。ロータ110は両端の軸受133にて回転自在に支持されている。A相、B相のステータの位相合わせとしてスペーサ134の一部に凸状のスペーサ係合部を設け、ステータには凸状のスペーサ係合部に係合する凹部を設け、これらを係合することにより2つのステータ120a、120b間を電気角で90°の位相差を持つように位置決めできることが提案されている。
図7は他のクローポールタイプのPM型ステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。図8は図7に示すステータの外側磁極部材と位置決め部材との係合関係を示す図である。
ロータマグネットの両側に配置したA相、B相のステータの位相合わせとしてリング状の位置決め部材を用いた構成が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
図7に示す従来のPM型ステッピングモータ200のA相、B相であるステータ201、202の位相合わせは、図8に示すようにステータ201の外側磁極部材208に形成した極歯部208aとステータ202の外側磁極部材209に形成した極歯部209aを電気角で90°の位相差を持つように形成された強磁性体でない材料からなる位置決め部材210の溝210a、210bにそれぞれに嵌合させ、レーザ溶接で締結して2つのステータ201、202の外側磁極間の位相差を位置決めしている。内側磁極と外側磁極の位相差は、内側ステータユニット125に形成された凸部125aと外側磁極部材208、209に形成した凹部208b、209bを嵌合させて位置決めされる。
特開平08−130864号公報 特開平05−252720号公報 特開2003−009498号公報 特開2003−309962号公報
しかしながら、上記の特許文献3に記載のPM型ステッピングモータにおいては、コイルボビン123に設けたヨーク規制部141、142に内ヨーク121と外ヨーク124をそれぞれ係合して位置決めして内ヨーク121と外ヨーク124間の位相差を位置決めしており、2つのステータ120aと120bの間の位相差はコイルボビン123に設けたステータ規制部143とケース131に設けた外周面開口部131aとを嵌合させて位置決めしている。
このため、コイルボビン123およびケース131の形状を簡易化できない。
また、内ヨーク121と外ヨーク124間の位相差の位置決め、2つのステータ120a、120b間の位相差の位置決めと2回の位置決めを行う必要があり、作業効率が悪いという問題がある。
また、内ヨーク121と外ヨーク124の外周にケース131を具備し、ケース131にて軸受133を支持する構成となっているため、ケース131の厚さ分だけモータ外径を小さくできない。
上記の特許文献4に記載のPM型ステッピングモータにおいては、2つのステータ201、202間の位相差は強磁性体でない材料からなる位置決め部材210の溝210aに外側磁極部材208、209に形成した極歯部208a、209aをそれぞれに嵌合させ、レーザ溶接で締結して2つのステータ201、202間を位置決めしているため、レーザ溶接工程を必要とし、そのための設備が必要となる。
また、位置決め部材210と外側磁極部材208、209をレーザ溶接で締結するため、位置決め部材210はレーザ溶接可能な材質に限定され、例えば樹脂材は使用できない。
また、内側磁極と外側磁極の位相差は、内側ステータユニット125に形成された凸部125aと外側磁極部材208、209に形成した凹部208b、209bを嵌合させて位置決めしているため、部材の形状を簡易化できない。
さらに、内側磁極と外側磁極間の位相差の位置決め、2つのステータ201、202間の位相差の位置決めと2回の位置決めを行う必要があり、作業効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、内側磁極と外側磁極の間の位相差および2つのステータ間の位相差を適切なものとするように位置決めを行うと共に、部品形状を製造容易なシンプルにし、モータの外径を小径化したクローポールタイプのPM型ステッピングモータを提供することを目的とする。
位置決めリングにより両ステータの内ヨークと外ヨークとを所定の電気角で同時に位置決め固定する。具体的には以下のようになる。
(1) シャフトに取り付けたロータマグネットの軸方向両端側にそれぞれ励磁コイルを配置したクローポールタイプのPM型ステッピングモータは、第1の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨークと外ヨークを具備する第1のステータと、第2の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨークと外ヨークを具備する第2のステータとを前記ロータマグネットの軸方向両端側に配置し、前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を前記ロータマグネットの回転方向に向かって交互に前記ロータマグネットの外周面に離間して配置すると共に前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯をロータマグネットの回転方向に向かって交互に前記ロータマグネットの外周面に離間して配置し、前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差と、前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差を所定の位相差にすると共に、前記第1のステータと前記第2のステータとの間を所定の位相差にする位置決めリングを前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けてなることを特徴とする。
(2) 上記(1)記載のPM型ステッピングモータは、前記位置決めリングは両側に複数の凹部を具備し、一方側の凹部に前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を交互に嵌合させ、他方側の凹部に前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を交互に嵌合させてなることを特徴とする。
(3) 上記(1)又は(2)記載のPM型ステッピングモータは、前記位置決めリングは、環状板部と、該環状板部の幅方向両側に交互に複数設けた突状板部とからなることを特徴とする。
(4) 上記(3)記載のPM型ステッピングモータは、前記第1および第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯と、前記位置決めリングの前記突状板部とを、前記シャフトの中心軸から同じ半径の円周上に位置するように配置したことを特徴とする。
(5) 上記(3)又は(4)記載のPM型ステッピングモータは、前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差と、前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差を所定の位相差にすると共に、前記第1のステータと前記第2のステータとの間を所定の位相差にするように前記突状板部の幅を形成することを特徴とする。
(6) 上記(3)又は(4)記載のPM型ステッピングモータは、前記突状板部の形状を矩形状又は台形状とすることを特徴とする。
(7) 上記(1)乃至(6)のいずれか1項記載のPM型ステッピングモータは、前記位置決めリングが合成樹脂にて形成されてなることを特徴とする。
本願発明においては、位置決めリング15の両端側に形成した凹部15a、15bにステータの上ヨーク9の極歯9cと下ヨーク10との間を交互に嵌合させることによって互いに電気角で180度の位相差に正しく位置されると共にステータ5、6間が互いに電気角で90度の位相差に正しく位置される。
したがって、各部品に位置決め用の機構を形成する必要がなく、位置決めリング15のみで、上ヨーク9と下ヨーク10との間の位相差およびステータ5、6間の位相差を容易に正しく保持できるので、各部品の形状を簡易化できると共にモータの組立時の作業効率が改善できる。
また、位置決めリング15の両端側に形成した凹部15a、15bにステータの上ヨーク9の極歯9cと下ヨーク10の極歯10cを嵌合させて保持するため、塵埃がモータ内部へ侵入することがなく、鉄粉などのロータマグネット3への付着を防止できる。さらにモータの外周面が上ヨーク9、下ヨーク10、位置決めリング15にて構成されているため、従来構造におけるケースを必要としない結果、モータ外径を小径化できると共にロータマグネット3の外径を大きくできるので、モータ特性を向上できる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明におけるクローポールタイプのPM型ステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。図2は図1に示すPM型ステッピングモータの部分断面図である。
ステッピングモータ1は、回転可能に支持されたロータ2と、ロータマグネット3の軸方向両端側に配置されたステータ5、6とから構成されている。ロータ2はシャフト4とシャフト4に固着されたロータマグネット3からなり、ロータマグネット3は外周に多極着磁を施してある。シャフト4は軸受7、8にて回転自在に支持されている。ロータマグネット3の軸方向両端側に対向配置されたステータ5、6はそれぞれ同一形状で構成されている。ステータ5は外ヨーク9と、内ヨーク10と、励磁コイル12を巻回したボビン13からなり、これらを嵌合して組み立てられる。外ヨーク9と内ヨーク10は、励磁コイル12を挟むように設けられ、ステータヨークを構成する。
円筒状ヨーク11は外ヨーク9の中央に形成された孔9aの内径と内ヨーク10の中央に形成された孔10aの内径にそれぞれ嵌合させて外ヨーク9と内ヨーク10を機械的および磁気的に結合させる。外ヨーク9はSECC(亜鉛めっき鋼板)、SUY(電磁軟鉄)、珪素鋼板などの軟磁性材で作られ、中央に孔9aが形成された円板部9bと、この円板部9bの外周に折曲形成され軸方向に伸びてロータマグネット3の外周面に対向する(離間して配置される)複数の極歯9cが形成される。内ヨーク10もSECC(亜鉛めっき鋼板)、SUY(電磁軟鉄)、珪素鋼板などの軟磁性材で作られ、中央に孔10aが形成された円板部10bと、この円板部10bの外周に折曲形成され軸方向に伸びてロータマグネット3の外周面に対向する離間して配置される複数の極歯10cが形成される。ボビン13は合成樹脂などの絶縁材で作られて、端子部13aが一体に形成される。端子部13aには端子ピン13bが埋め込まれる。端子ピン13bには励磁コイル12のリード部分が接続される。前記合成樹脂として、液晶ポリマー材が好適である。カバーリング17は励磁コイル12の外周に装着され、励磁コイル12にゴミなどの異物が侵入するのを阻止する。円筒状ヨーク11もSECC(亜鉛めっき鋼板)、SUY(電磁軟鉄)、珪素鋼板などの軟磁性材で作られている。円筒状ヨーク11は、実施例1の形態では別体で形成されているが、例えば内ヨーク10の円板部10bの中央に一体構造で形成しても勿論よい。ボス部14は図示しない金型内に外ヨーク9をセットし、合成樹脂を注入して外ヨーク9と一体に成形される。ボス部14の内径部にはそれぞれ軸受7、8が嵌着される。前記合成樹脂として、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などが好適である。ワッシャ16は樹脂製でロータマグネット3の両側に装着した樹脂製のワッシャ16で、摺動性の良好な樹脂で形成され、ロータマグネット3と下ヨーク10との間に隙間を設ける。ステータ6はステータ5と同一なので説明は省略する。位置決めリング15は、ステータ5、6の内ヨーク10の極歯10cと、外ヨーク9の極歯9cを位置決め固定する。
図3は図1に示す位置決めリングの構成を示す斜視図である。図4は図1に示す極歯と位置決めリングとの係合関係を示す図である。
位置決めリング15は、所定幅(環状板部15aの中心線と平行な方向の長さ)および所定厚さ(環状板部15aの中心から放射状に伸ばした線が横切る長さ)の環状板部15aと、その環状板部15aの長さ(円周)方向の一方向に向かって幅方向に交互に複数凸設する突状板部15bとから構成する。
前記環状板部15aと前記突状板部15bは、同じ材料による一体成形により形成することができるが、別材料による一体成形も可能である。
環状板部15aの幅方向の一側には、環状板部15aの長さ方向の一方向に向かって、部分的な環状板部15aとその両側の前記突状板部15bとにより複数の凹部15cが前記一方向に向かって等ピッチで形成され、他側にも同じく部分的な環状板部15aとその両側の前記突状板部15bとにより複数の凹部15cが前記一方向に向かって等ピッチで形成されている。
また、外ヨーク9の極歯9Cと、内ヨーク10の極歯10Cと、位置決めリング15の突状板部15bとは、矩形状、即ち、長方形に構成される。
矩形にすると、位置決めリング15の突状板部15bと後記する各ヨーク10の極歯10cとの嵌合深さ(接触する側面の長さ)が異なっても、常に正しい円周上の位置で嵌合させることができるようになる。
図2の下半分にステッピングモータ1の外側の側面図が示されている。この側面図では、外側面が同一半径の面に形成されている。即ち、外ヨーク9の極歯9Cと、内ヨーク10の極歯10Cと、位置決めリング15の突状板部15bとは、シャフト4の長さ方向中心線からみて、同じ半径の円周上に位置するように構成される。換言すると、位置決めリング15に隣接する突状板部間15bの凹部15c内には、極歯9C又は極歯10Cのいずれか一方しか嵌合しないように構成されている。
(特徴説明)
まず、図5および図6の従来例では、コイルボビン123に設けた複数のヨーク規制部141、142により、内ヨーク121とコイルボビン123、コイルボビン123と外ヨーク124とが係合して位置決めされ、ステータ規制部143により、ヨーク規制部141、142に対して電気的位相差を形成しているが、位置決めはあくまでターミナル部144に係合する部分のみで行われ、外ヨーク124と内ヨーク121をその円周方向の全周に渡って位置決めするものではなく、且つ、ターミナル部144と外ヨーク124又は内ヨーク121とが係合する部分の長さはターミナル部144の厚み分しかなく短い。このため、位置決め精度が良くなかった。
また、図7および図8の従来例では、1対の外側磁極部材208、209を位置決め部材210に嵌合して位置決めしている。この従来例では、位置決めできる対象が1対の外側磁極部材208、209であり、それ以上の部品を位置決めすることはできなかった。また、外側磁極部材208、209が位置決め部材210と係合する部分の先端部分の形状が三角形になっているが、両者をレーザ溶接で締結する必要から、前記三角形部分を含んですべての外側磁極部材208、209に寸法精度が要求されることになり、製造に手間がかかる問題があった。
これに対し、本発明では、以下のような効果を達成するために、以下の条件を満たす構成を採用する。
(1) 位置決めリング15の円周方向の全周に渡って位置決めできるようになる。そのための構成は以下のようになる。
・ 位置決めリング15には、環状板部15aの長さ方向(その円周方向)に沿って所定ピッチ、例えば等ピッチで複数の突状板部15bを突設して、環状板部15aの全周に渡って位置決めできるようにしてある。
・ 内ヨーク10には、円板部10bの周囲に等間隔に複数の極歯10cを折曲して設けて、全周に渡って位置決めできるようにしてある。
・ 外ヨーク9には、円板部9bの周囲に等間隔に複数の極歯9cを設けて、全周に渡って位置決めできるようにしてある。
・ 位置決めリング15の隣接する2個の突状板部15b、15bとそれらの間の環状板部15a部分により凹部15cを構成し、その凹部15cを環状板部15aの側面に所定ピッチで連設し、この連設した凹部15c内に前記内ヨーク10の極歯10cと前記外ヨーク9の極歯9cを交互に順次嵌合して位置決めする。
(2) 両ステータ5、6を位置決め固定することができるようになる。そのための構成は以下のようになる。
・ 位置決めリング15には、その環状板部15aの両側に沿って所定ピッチで交互に突状板部15bを突設して、環状板部15aの全周に渡って位置決めできるようにしてある。
(3) 位置決めリング15に対して、内ヨーク10と外ヨーク9とを位置決めできるようになる。そのための構成は以下のようになる。
・ 外ヨーク9の極歯9cと、内ヨーク10の極歯10cと、位置決めリング15の突状板部15bとが、シャフト4の中心線から同じ半径の円周上に配置される、換言すると、中心線から同じ半径の円筒面上に配置される。
なお、外ヨーク9の極歯9cと、内ヨーク10の極歯10cと、位置決めリング15の突状板部15bとが、互いにその厚さ(シャフト4の中心線から放射状に伸ばした線が横切る長さ)が異なるときには、中心線から同じ半径の円周面が、それぞれの前記極歯9c、10cおよび前記突状板部15bの厚さ内に存在するようにする。即ち、相互に嵌合するように構成する。
・ 外ヨーク9の極歯9cと位置決めリング15の突状板部15bとの間に、更に位置決めのための内ヨーク10の極歯10cを挿入するために、外ヨーク9の隣り合う極歯9c、9c間に内ヨーク10の極歯10cが挿入配置できるように、内ヨーク10の極歯10cを、その円板部10bに対し略90°に折り曲げて形成する。即ち、外ヨーク9の隣り合う極歯9c、9cの成す円筒面内に、内ヨーク10の極歯10cのみが位置するように、極歯10cに対し円板部10bを折り曲げる。更には、極歯10cの折曲げ部を細く絞って構成することが好ましい。
(4) 位置決めリング15に対して、内ヨーク10と外ヨーク9とを所定の位相差に配置できる。そのための構成は以下のようになる。
・ 位置決めリング15の突状板部15bの幅は、外ヨーク9の極歯9cと内ヨーク10の極歯10cとの間隔が所定の電気角、例えば、電気角で180度の位相差となるように形成される。
図4に示すように、位置決めリング15の凹部15cにはステータ5の外ヨーク9の極歯9cと内ヨーク10の極歯10cが交互に位置する。位置決めリング15の凹部15c1と凹部15c3のピッチP1は電気角で180度になるように形成されている。これによってステータ5の外ヨーク9の極歯9cと内ヨーク10極歯10cとは電気角で180度の位相差となるように位置決めされる。
位置決めリング15の凹部15c2と凹部15c4にはステータ6の外ヨーク9の極歯9cと内ヨーク10の極歯10cが交互に位置する。位置決めリング15の凹部15c2と凹部15c2と凹部15c4のピッチP2は電気角で180度になるように形成される。これによってステータ6の外ヨーク9の極歯9cと内ヨーク10の極歯10cとは電気角で180度の位相差となるように位置決めされる。また、位置決めリング15の凹部15c1とc凹部15c2とはP3だけずれて形成される。このずれP3は電気角で90度になるように形成される。これによって、ステータ5とステータ6とは電気角で90度の位相差となるように位置決めされる。
(5) 外ヨーク9の極歯9cと、内ヨーク10の極歯10cと、位置決めリング15の凹部15cとが円周方向の向きにおいて位置決め係合できる。そのための構成は以下のようになる。
位置決めリング15の凹部15cの形状は極歯9c、10cの形状に合わせて形成される。
実施例1では、外ヨーク9の極歯9Cと、内ヨーク10の極歯10Cと、位置決めリング15の突状板部15bとは、矩形、即ち、長方形に構成する。
矩形にすると、後記する各ヨークの極歯との嵌合深さ(嵌合する程度)が異なっても、常に正しい円周上の位置で嵌合させることができるようになる。
実施例1では、位置決めリング15の凹部15cの形状は矩形に形成されているが、凹部15cの形状並びに極歯9cおよび10cの形状は、これに限定されるものではなく、例えば台形でもよく、その場合には位置決めリング15の凹部15cの形状も台形に形成される。
また、基本的には、位置決めリング15の厚さは極歯9c、10cと同じ厚さに形成されている。
実施例1の形態では、位置決めリング15は、ステータ5、6間の磁気干渉を防ぐために、強磁性体ではない材料から形成される。即ち、外ヨーク9と内ヨーク10を通る磁路に影響を与えない材料、例えば、反磁性体、常磁性体、非磁性体を含む。非磁性材としては合成樹脂、非磁性の金属(例えばアルミニウム)、セラミックスなどがあるが、合成樹脂材が作製方法や価格の点で安価にでき、かつ軽量化できる。合成樹脂として、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)や液晶ポリマーが好適である。
図9は本発明の位置決めリングの他の実施例の構成図である。図9(a)は位相差P1を微調整可能とする実施例2を示す構成図である。
実施例2で用いる位置決めリングは、実施例1で説明した位置決めリング15の他にもう1枚の調整位置決めリング20を用いる。図9(a)では、位置決めリング15と調整位置決めリング20を、例示上、少し上下にずらして示してある。
調整位置決めリング20は、前記位置決めリング15の構成から突状板部を片側毎に1個おきに(交互に)削除して構成する。調整位置決めリング20は、基本的に前記位置決めリング15の構成とおなじ構成要素で構成するので、それらの説明は前記位置決めリング15の説明を援用し、ここでは省略する。
調整位置決めリング20の環状板部の幅および突状板部の幅は、前記位置決めリング15の幅と同じか又は小さくする。調整位置決めリング20の環状板部の厚さおよび突状板部の厚さは、前記位置決めリング15の厚さより薄くする。好ましくは、位置決めリング15と調整位置決めリング20の合計厚さを、位置決めリング15と調整位置決めリング20が両ステータの極歯と係合するように、両ステータの内ヨークの極歯の厚さおよび外ヨークの極歯の厚さに略等しい厚さとする。
図9(a)に示すように、微調整時、例えば、内ヨーク10の極歯10cの幅が、設計時の凹部15c1の幅に対応する広い極歯10c−1の幅S2に対して、出来上がりが狭い極歯10c−2の幅S1になった場合、例えば位相差P1を微調整する必要がある。
位置決めリング15の凹部S3の幅を前記幅S2に対応する幅S4に変更する。その結果、位相差P1のピッチを設計値に限りなく近づけることができるようになる。
具体的には、調整位置決めリング20の突状板部20cを位置決めリング15の突状板部に重ねた位置から、これら2枚の位置決めリング15と調整位置決めリング20を、相互に位置をずらしながら調節する。その際、凹部15c1の幅は、突状板部15b1の任意の一側面mを基準にして突状板部20c1が覆っていく面積に比例して減少する。その結果、残りの凹部15c1の中心が前記一側面m方向に移動して行き、結局ピッチP1が変化する。所定の位相差若しくは最も近い位置となったところで両者を位置決め固定する。
位置決めリング15の凹部15c1と凹部15c3のピッチP1は、凹部15c1の幅が突状板部の1側面を基準として狭くなっていくにつれて、狭くなっていくように変化する。
これにより、微調整を必要とするとき、より正確な位置決めを行うことができるようになる。
図9(b)は位相差P3を微調整可能とする実施例3を示す構成図である。
図9(b)の位置決めリング23は、実施例1に説明した位置決めリング15を環状板部の半分の幅で2つに分離した形状の分割位置決めリング21、22から構成される。
位置決めリング23は、基本的に前記位置決めリング15の構成とおなじ構成要素で構成するので、それらの説明は前記位置決めリング15の説明を援用し、ここでは省略する。
分割位置決めリング21、22は、相互にずらしながら、所定の位相差P3になったら、両者を溶着又は接着剤により固着する。この結果。位置決めリング15の凹部15c1と凹部15c2とは位相差P3が形成される。
これにより、微調整を必要とするとき、より正確な位置決めを行うことができるようになる。
本発明におけるクローポールタイプのPM型ステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すPM型ステッピングモータの断面図である。 図1に示す位置決めリングの構成を示す斜視図である。 図1に示す極歯と位置決めリングとの係合関係を示す図である。 従来のクローポールタイプのPM型ステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図5に示すPM型ステッピングモータの断面図である。 他の従来のクローポールタイプのPM型ステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図7に示すステータの外側磁極部材と位置決め部材との係合関係を示す図である。 本発明の位置決めリングの他の実施例の構成図である。
符号の説明
1 ステッピングモータ
2 ロータ
3 ロータマグネット
4 シャフト
5、6 ステータ
7、8 軸受
9 外ヨーク
9a、10a 孔
9b、10b 円板部
9c、10c 極歯
10 内ヨーク
11 円筒状ヨーク
12 励磁コイル
13 ボビン
13a 端子部
15、23 位置決めリング
15a 環状板部
15b 突状板部
15c、15c1、15c2、15c3、15c4、15c5、15c6 凹部

Claims (7)

  1. シャフトに取り付けたロータマグネットの軸方向両端側にそれぞれ励磁コイルを配置したクローポールタイプのPM型ステッピングモータにおいて、第1の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨークと外ヨークを具備する第1のステータと、第2の励磁コイルにて励磁されてなる内ヨークと外ヨークを具備する第2のステータとを前記ロータマグネットの軸方向両端側に配置し、前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を前記ロータマグネットの回転方向に向かって交互に前記ロータマグネットの外周面に離間して配置すると共に前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を前記ロータマグネットの回転方向に向かって交互に前記ロータマグネットの外周面に離間して配置し、前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差と、前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差を所定の位相差にすると共に、前記第1のステータと前記第2のステータとの間を所定の位相差にする位置決めリングを前記第1のステータと前記第2のステータとの間に設けてなることを特徴とするPM型ステッピングモータ。
  2. 前記位置決めリングは両側に複数の凹部を具備し、一方側の凹部に前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を交互に嵌合させ、他方側の凹部に前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯を交互に嵌合させてなることを特徴とする請求項1記載のPM型ステッピングモータ。
  3. 前記位置決めリングは、環状板部と、該環状板部の幅方向両側に交互に複数設けた突状板部とからなることを特徴とする請求項1又は2記載のPM型ステッピングモータ。
  4. 前記第1および第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯と、前記位置決めリングの前記突状板部とを、前記シャフトの中心軸から同じ半径の円周上に位置するように配置したことを特徴とする請求項3記載のPM型ステッピングモータ。
  5. 前記第1のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差と、前記第2のステータの内ヨークの極歯と外ヨークの極歯との間の位相差を所定の位相差にすると共に、前記第1のステータと前記第2のステータとの間を所定の位相差にするように前記突状板部の幅を形成することを特徴とする請求項3又は4記載のPM型ステッピングモータ。
  6. 前記突状板部の形状を矩形状又は台形状とすることを特徴とする請求項3又は4記載のPM型ステッピングモータ。
  7. 前記位置決めリングが合成樹脂にて形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のPM型ステッピングモータ。
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