JP2003088016A - ロータおよびブラシレスモータ - Google Patents

ロータおよびブラシレスモータ

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JP2003088016A
JP2003088016A JP2001278743A JP2001278743A JP2003088016A JP 2003088016 A JP2003088016 A JP 2003088016A JP 2001278743 A JP2001278743 A JP 2001278743A JP 2001278743 A JP2001278743 A JP 2001278743A JP 2003088016 A JP2003088016 A JP 2003088016A
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rotor
magnets
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magnet
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JP2001278743A
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Yuta Iwasaki
雄太 岩崎
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、スペーサに磁石を取り付け
る際の位置決めが容易なロータおよびブラシレスモータ
を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、ロータシャフト2と、ロータ
シャフト2に外嵌されたスペーサ3と、スペーサ3の外
周面に周設された複数の磁石6と、を備えたロータ1に
関する。複数の磁石6を覆うと共に、スペーサ3に固着
されるロータカバー5を有し、スペーサ3には、複数の
磁石6を位置決めする複数の位置決め突起14が形成さ
れ、複数の磁石6には、位置決め突起14が係止される
切欠き16が形成され、複数の磁石6のうち隣り合う磁
石は、互いに当接されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータおよびブラ
シレスモータに係り、特に、複数の磁石を有するロータ
およびブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転磁界型のブラシレスモータに
おいては、複数の磁石がロータの外周面に周設されてい
る。
【0003】図11,12には、従来技術に係るロータ
の断面図を示す。図11に示すロータ101では、図示
しない接着剤、あるいは樹脂テープを使用して、複数の
磁石106が回転子ヨーク103の外周面に固定されて
いた。
【0004】また、図12に示すロータ201では、回
転子ヨーク203に先端側幅広の断面台形状で且つ回転
子ヨーク203の軸方向に延びる位置決め用の壁214
が複数形成され、磁石206が壁214に挟持するよう
に固定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示し
た従来技術に係るロータ101においては、複数の磁石
106間に間隔が設けられているため、作業者の目測作
業によって磁石106の位置決めを行うと、磁石106
が所望の位置よりもロータ101の回転方向にずれて固
定されてしまう等の位置決め精度の低下を招くおそれが
あるという問題があった。
【0006】また、磁石106の回転子ヨークへ103
への位置決め精度が低下したり、回転中に磁石106が
回転方向にずれてしまったりすると、回転中に図示しな
いステータと磁石106との着磁にムラが生じ、回転ム
ラが生じることや、位置検出精度が低下するという問題
があった。
【0007】さらに、図12に示した従来技術に係るロ
ータ201においては、壁214が設けられているた
め、壁214の占有面積の分だけ磁石206を小さくす
る必要があり、磁石206が小さくされたことによって
磁束が少なくなるため、回転トルクが低下するという問
題があった。
【0008】また、回転しているうちに磁石206の壁
214との接触部が削られるため、磁石206の磁束が
減少したり、重量バランスが変わってしまったりすると
いう問題があった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、ロータの回転中における磁石のずれや外れを
防止することができるロータおよびブラシレスモータを
提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、ロータの組み
立てにおいて、磁石をスペーサに取り付ける際の位置決
めが容易なロータおよびブラシレスモータを提供するこ
とにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、磁石をスペー
サへ位置決めする際に、大掛かりな位置決め用部材を必
要とせず、且つスペーサの外周面上に磁石の配置面積を
多く確保することができるロータおよびブラシレスモー
タを提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、部品点数を
増加することなく、容易に磁石をスペーサに位置決めす
ることができるロータおよびブラシレスモータを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、ロータシャフトと、該ロータシャフ
トに外嵌されたスペーサと、該スペーサの外周面に周設
された複数の磁石と、を備えたロータであって、前記複
数の磁石を覆うと共に、前記スペーサに固着されるロー
タカバーを有し、前記スペーサには、前記複数の磁石を
位置決めする複数の位置決め突起が形成され、前記複数
の磁石には、前記位置決め突起が係止される切欠きが形
成され、前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに
当接されていることにより解決される。
【0014】また、上記課題は、請求項2に係る発明に
よれば、ロータシャフトと、該ロータシャフトに外嵌さ
れたスペーサと、該スペーサの外周面に周設された複数
の磁石と、を備えたロータであって、前記複数の磁石を
覆うと共に、前記スペーサに固着されるロータカバーを
有し、前記スペーサには、前記複数の磁石を位置決めす
る複数の位置決め突起が形成され、前記複数の磁石に
は、前記位置決め突起が当接される端面と、前記位置決
め突起との接触を避けるための切欠きと、が形成され、
前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当接され
ていることにより解決される。
【0015】また、上記課題は、請求項3に係る発明に
よれば、前記スペーサは、円筒部と、該円筒部に圧入固
定されるスペーサカバーから構成され、前記スペーサカ
バーには、前記位置決め突起が形成されていることによ
り解決される。
【0016】また、上記課題は、請求項4に係る発明に
よれば、少なくともロータと、ステータと、を備えたブ
ラシレスモータであって、前記ロータは、ロータシャフ
トと、該ロータシャフトに外嵌されたスペーサと、該ス
ペーサの外周面に周設された複数の磁石と、該複数の磁
石を覆うと共に、前記スペーサに固着されるロータカバ
ーと、を有し、前記スペーサには、前記複数の磁石を位
置決めする複数の位置決め突起が形成され、前記複数の
磁石には、前記位置決め突起が係止される切欠きが形成
され、前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当
接されていることにより解決される。
【0017】また、上記課題は、請求項5に係る発明に
よれば、少なくともロータと、ステータと、を備えたブ
ラシレスモータであって、前記ロータは、ロータシャフ
トと、該ロータシャフトに外嵌されたスペーサと、該ス
ペーサの外周面に周設された複数の磁石と、該複数の磁
石を覆うと共に、前記スペーサに固着されるロータカバ
ーと、を有し、前記スペーサには、前記複数の磁石を位
置決めする複数の位置決め突起が形成され、前記複数の
磁石には、前記位置決め突起が当接される端面と、前記
位置決め突起との接触を避けるための切欠きと、が形成
され、前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当
接されていることにより解決される。
【0018】また、上記課題は、請求項6に係る発明に
よれば、前記スペーサは、円筒部と、該円筒部に圧入固
定されるスペーサカバーから構成され、前記位置決め突
起は、前記スペーサカバーに形成されていることにより
解決される。
【0019】
【作用】本発明によれば、複数の磁石を覆うと共に、ス
ペーサに固着されるロータカバーを有しているので、ロ
ータの回転中における磁石のずれや外れを防止すること
ができる。
【0020】また、スペーサには、複数の磁石を位置決
めする複数の位置決め突起が形成され、磁石には、位置
決め突起が係止される切欠きが形成されているので、ロ
ータの組み立てにおいて、切欠きを位置決め突起に係止
するだけでよく、複数の磁石をスペーサに取り付ける際
の位置決めが容易である。
【0021】また、複数の磁石のうち隣り合う磁石は、
互いに当接されているので、磁石をスペーサへ位置決め
する際に、大掛かりな位置決め用部材を必要とせず、且
つスペーサの外周面上に磁石の配置面積を多く確保する
ことができる。
【0022】また、複数の磁石には、位置決め突起が当
接される端面と、位置決め突起との接触を避けるための
切欠きと、が形成されている場合には、ロータの組み立
てにおいて、端面を位置決め突起に当接するだけでよ
く、複数の磁石をスペーサに取り付ける際の位置決めが
容易である。
【0023】また、スペーサは、円筒部と、該円筒部に
圧入固定されるスペーサカバーから構成され、スペーサ
カバーには、位置決め突起が形成されている場合には、
部品点数を増加することなく、容易に複数の磁石をスペ
ーサに位置決めすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部
材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明
の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論で
ある。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係るロータ
の全体図である。図2は、図1におけるA部の部分拡大
図である。図3は、図1におけるB部の第一実施形態に
係る部分拡大図である。図4は、図1におけるB部の第
二実施形態に係る部分拡大図である。図5は、本発明の
一実施形態に係るロータの分解斜視図である。図6は、
本発明の一実施形態に係るブラシレスモータの断面図で
ある。
【0026】なお、図1において、理解の容易のため
に、スペーサ3、スペーサカバー4、ロータカバー5、
磁石6は、その一部を切欠いた断面で表されている。
【0027】はじめに、図1を参照しながら本発明の一
実施形態に係るロータ1の構成について説明する。
【0028】本発明の一実施形態に係るロータ1は、ロ
ータシャフト2、スペーサ3、スペーサカバー4、ロー
タカバー5、および複数の磁石6等から構成される。ま
た、ロータシャフト2、スペーサ3、スペーサカバー
4、およびロータカバー5は、いずれもアルミ等の非磁
性体金属材料で構成されている。
【0029】スペーサ3は、中空円筒体からなる円筒部
3bを有し、スペーサ3には、円筒体の内側がロータシ
ャフト2の回転軸方向に挿通する孔部3aとして開孔さ
れている。また、孔部3aは、ロータシャフト2の径に
合わせて形成されている。
【0030】また、スペーサ3は、孔部3aにロータシ
ャフト2が圧入されることにより、ロータシャフト2に
外嵌されている。
【0031】スペーサカバー4は、円板の内側を孔部4
aとしてくり抜いたリング状に構成されている。また、
スペーサカバー4の一方の面の外周には、ロータシャフ
ト2の回転軸方向に突出した位置決め突起14が複数個
等間隔に配設されている。また、位置決め突起14の配
設された個数は、磁石6と同数である。
【0032】磁石6は、その断面がスペーサ3の外周と
同じ曲率を有する扇形状で、且つロータシャフト2の回
転軸方向に延びる永久磁石で構成されている。また、磁
石6の角部には、角部面取り形状の切欠き16が形成さ
れている。
【0033】また、切欠き16の切欠き面16aは、位
置決め突起14と当接するように形成されている。
【0034】また、図3に示すように、複数の磁石6の
うち隣り合う磁石は、その端面6a,6bが互いに当接
するように構成されている。
【0035】そして、磁石6は、図示しない接着剤や樹
脂テープを用いてスペーサ3の外周面に固定されてい
る。
【0036】図2に示すように、スペーサ3の円筒部3
bのスペーサカバー4側端部には、ロータシャフト2の
回転軸方向に突出する環状の凸部18が形成されてい
る。
【0037】また、スペーサカバー4の磁石6側面に
は、凸部18と係合されるように凹部19が形成されて
いる。
【0038】そして、凸部18を凹部19に係合するよ
うにして、スペーサカバー4は、スペーサ3に圧入固定
されている。
【0039】図1に示すように、ロータカバー5は、薄
肉で中空の略円筒体からなり、一方の端部には、円筒体
の中心側に折曲可能な接続片20が形成され、他方の端
部には、円筒体の底部が形成されており、さらに底部に
は、一方の端部開口面積よりも小さな孔部5aが開孔さ
れている。
【0040】また、ロータカバー5の他方の端部に形成
された底部は、磁石6の側面に当接するように構成され
ている。
【0041】そして、ロータカバー5は、スペーサ3の
外周面に周設された複数の磁石6を覆うと共に、接続片
20をスペーサカバー4の側面4cに当接するように折
り曲げることにより、スペーサ3と一体に成るように固
着されている。
【0042】上記の通り、本実施形態のロータ1では、
磁石6をスペーサ3の外周面に固定することで、回転中
における磁石6のずれや外れを防止することができる。
【0043】また、スペーサカバー4に位置決め突起1
4が配設され、且つスペーサカバー4がスペーサ3に圧
入固定されるように構成されているため、部品点数を増
加することなく、容易に磁石6をスペーサ3に位置決め
することができる。
【0044】また、複数の磁石6のうち隣り合う磁石
は、その端面6a,6bが互いに当接するように配設さ
れているので、複数の磁石6をスペーサ3へ位置決めす
る際に、大掛かりな位置決め用部材を必要とせず、且つ
スペーサ3の外周面上に磁石6の配置面積を多く確保す
ることができる。
【0045】さらに、本実施形態のロータ1の組み立て
においては、切欠き16を位置決め突起14に係止する
だけでよく、複数の磁石6をスペーサ3に取り付ける際
の位置決めが容易である。
【0046】なお、図4に示すように、本実施形態のロ
ータ1は、磁石6の角部に形成された切欠き16が位置
決め突起14との接触を避けるように構成され、且つ複
数の磁石6のうち隣り合う磁石がその端面6a,6bを
互いに当接するように配設され、さらに端面6bが位置
決め突起14にも当接するように構成されても良い。
【0047】このように、端面6bが位置決め突起14
にも当接するように構成された場合、本実施形態のロー
タ1の組み立てにおいては、端面6bを位置決め突起1
4に当接するだけでよく、複数の磁石6をスペーサ3に
取り付ける際の位置決めが容易になる。
【0048】以上、本発明の一実施形態に係るロータ1
の構成について説明した。次に、図5を参照しながら本
発明の一実施形態に係るロータ1の組み立て方法につい
て以下に説明する。なお、ここでは多極回転子の一例と
して、磁石6がスペーサ3に8極配設される場合につい
て示す。
【0049】はじめに、本発明の一実施形態に係るロー
タ1の組み立て方法では、スペーサ3の一端側にスペー
サカバー4を垂直方向に圧入固定する。そして、スペー
サカバー4が圧入固定されたスペーサ3をロータシャフ
ト2に被せて予め定められた位置に圧入固定する。
【0050】そして、複数の磁石6を図示しない接着剤
あるいは樹脂テープを用いてスペーサ3の外周面の点線
で示す位置に固定する。
【0051】そして、前述の通り、切欠き面16aが位
置決め突起14と当接するように構成されている場合に
は、切欠き面16aを位置決め突起14に当接するよう
にして位置決めをしながら複数の磁石6をスペーサ3に
固定する。
【0052】一方、切欠き面16aが位置決め突起14
との接触を避けるように構成され、且つ端面6bが位置
決め突起14に当接するように構成された場合には、端
面6bを位置決め突起14に当接するようにして位置決
めをしながら複数の磁石6をスペーサ3に固定する。
【0053】上記のいずれかの位置決め方法により、磁
石6をスペーサ3に位置決めして固定する。そして、ロ
ータカバー5の他方の端部に形成された底部が磁石6の
側面に当接するまで、ロータカバー5の孔部5aに磁石
6が固定されたスペーサ3を挿入する。
【0054】そして、ロータカバー5の他方の端部に形
成された底部が磁石6の側面に当接した状態で、複数の
接続片20をスペーサカバー4の側面4cに当接するよ
うに折り曲げる。
【0055】以上、本発明の一実施形態に係るロータ1
の組み立て方法について説明した。次に、図6を参照し
ながら本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ21
の構成について以下に説明する。
【0056】本発明の一実施形態に係るブラシレスモー
タ21は、本実施形態のロータ1と、巻線22が配設さ
れたステータ23と、ロータ1およびステータ23を収
納するヨークハウジング24等から構成される。
【0057】また、位置決め突起14および切欠き16
は、ステータ23の長手方向の外側、すなわちロータシ
ャフト2の回転軸方向と平行な方向で、且つステータ2
3の延端23a,bの外側に配設されている。
【0058】また、ステータ23は、巻線22に図示し
ない外部電源供給装置から電流が流れることにより、ロ
ータ1を回転させるための回転磁界を発生することがで
きるように構成されている。
【0059】また、いずれも図示しないが、ブラシレス
モータ21には、ホール素子、整流素子、位置検出用磁
石等から構成される周知の位置検出器と制御回路が配設
されている。
【0060】そして、ブラシレスモータ21は、これら
位置検出器と制御回路を用いてロータ1の回転位置検出
を行い、この位置検出によって得られる信号と速度設定
値を基に制御回路から巻線22に所望のパルス電流が与
えられることによって、ロータ1を安定して回転するこ
とができるように構成されている。
【0061】このように、上記した本発明の一実施形態
に係るブラシレスモータ21では、本実施形態のロータ
1を用いているので、組み立てが容易であり、且つロー
タ1を安定して回転させることができる。
【0062】また、切欠き16を設けたことによって磁
石6の磁束が減少しても、切欠き16をステータ23の
長手方向外側に配設しているので、磁石6とステータ2
3との着磁力が低下してしまうことを防止することがで
きる。
【0063】以上、本発明の一実施形態について詳述し
た。次に、本発明の一実施形態におけるロータおよびブ
ラシレスモータの作用効果を以下にまとめて説明する。
【0064】(1)図1に示す本発明の一実施形態に係
るロータ1では、ロータカバー5が磁石6を覆うと共
に、ロータシャフト2に固着されるので、ロータ1の回
転中における磁石6のずれや外れを防止することができ
る。
【0065】(2)また、スペーサ3に磁石6を位置決
めする複数の位置決め突起14が形成され、磁石6に位
置決め突起14が係止される切欠き16が形成されてい
るので、組み立てにおいて、切欠き16を位置決め突起
14に係止するだけでよく、複数の磁石6をスペーサ3
に取り付ける際の位置決めが容易である。
【0066】(3)また、複数の磁石6のうち隣り合う
磁石が互いに当接するように配設されているので、複数
の磁石6をスペーサ3へ位置決めする際に、大掛かりな
位置決め用部材を必要とせず、且つスペーサ3の外周面
上に磁石6の配置面積を多く確保することができる。
【0067】(4)また、スペーサ3に磁石6を位置決
めする複数の位置決め突起14が形成され、磁石6に位
置決め突起14が当接される端面6bと、位置決め突起
14との接触を避けるための切欠き16が形成されてい
る場合、組み立てにおいて、端面6bを位置決め突起1
4に当接するだけでよく、磁石6をスペーサ3に取り付
ける際の位置決めが容易である。
【0068】(5)また、スペーサ3が円筒部3bおよ
びこの円筒部3bに圧入固定されるスペーサカバー4か
ら構成され、スペーサカバー4が位置決め突起14が形
成されている場合、部品点数を増加することなく、容易
に磁石6をスペーサ3に位置決めすることができる。
【0069】(6)さらに、図6に示す本実施形態のロ
ータ1を用いたブラシレスモータ21は、組み立てが容
易であり、且つロータ1を安定して回転させることがで
きる。
【0070】本発明の一実施形態におけるロータおよび
ブラシレスモータの作用効果は上記の通りである。な
お、本発明の実施形態は、以下のように改変しても良
い。
【0071】図7乃至図10は、本発明の一実施形態に
係るロータの改変例をそれぞれ示す図である。なお、図
7乃至図10では、図1におけるB部についての改変例
であり、図3と同様に部分拡大図を用いて説明する。
【0072】(改変例1)図7に示すように、本実施形
態のロータ1では、磁石6の角部に形成されている切欠
き16が円弧形状に切欠かれた形状であっても良い。こ
のような円弧形状は、図示しないエンドミル等で容易に
加工を行うことができる。従って、図7に示すように切
欠き16が円弧形状に切欠かれたロータ1では、生産性
の向上を図ることができる。
【0073】(改変例2)図8に示すように、本実施形
態のロータ1では、磁石6の角部に形成されている切欠
き16が矩形形状であっても良い。このような矩形形状
は、図示しない旋盤等で容易に加工を行うことができ
る。従って、図8に示すように切欠き16が矩形形状に
切欠かれたロータ1では、生産性の向上を図ることがで
きる。
【0074】(改変例3)図9に示すように、本実施形
態のロータ1では、位置決め突起14の形状が切欠き1
6によって切欠かれた磁石6の角部の形状と略同一であ
っても良い。すなわち、図9では、位置決め突起14は
断面三角形状で形成され、磁石6の角部に形成されてい
る切欠き16は角部面取り形状で形成されている。この
ように切欠き16によって切欠かれた磁石6の角部の形
状と位置決め突起14の形状を略同一にすることで、磁
石6の磁束が減少してしまうことを防止することができ
る。
【0075】(改変例4)また、図10に示す本実施形
態のロータ1では、位置決め突起14が断面扇状で形成
され、磁石6の角部に形成されている切欠き16は円弧
状に切欠かれた形状で形成されている。
【0076】(改変例5)図1に示す本実施形態のロー
タ1では、スペーサカバー4がスペーサ3の円筒部3b
の片端に圧入固定されているが、スペーサカバー4が対
構造として円筒部3bの両端に圧入固定されても良い。
このように円筒部3bの両端にスペーサカバー4を圧入
固定することにより、磁石6の位置決め作業をさらに容
易にすることができる。
【0077】また、上記実施の形態から把握できる請求
項以外の技術的思想を以下に記載する。
【0078】(請求項以外の技術的思想)前記切欠き
は、前記ステータの長手方向外側に配設されたことを特
徴とする請求項4又は5に記載のブラシレスモータ。
【0079】このように、上記技術的思想によるブラシ
レスモータ21では、切欠き16を設けたことによって
磁石6の磁束が減少しても、切欠き16をステータ23
の長手方向外側に配設しているので、磁石6とステータ
23との着磁力が低下してしまうことを防止することが
できる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロータ
の回転中における磁石のずれや外れを防止することがで
きる。また、磁石をスペーサへ位置決めする際に、大掛
かりな位置決め用部材を必要とせず、且つスペーサの外
周面上に磁石の配置面積を多く確保することができる。
さらに、部品点数を増加することなく、容易に磁石をス
ペーサに位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロータの全体図であ
る。
【図2】図1におけるA部の部分拡大図である。
【図3】図1におけるB部の第一実施形態に係る部分拡
大図である。
【図4】図1におけるB部の第二実施形態に係る部分拡
大図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るロータの分解斜視図
である。
【図6】本発明の一実施形態に係るブラシレスモータの
断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るロータの第一改変例
を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るロータの第二改変例
を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るロータの第三改変例
を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るロータの第四改変
例を示す図である。
【図11】従来技術に係るロータの断面図である。
【図12】他の従来技術に係るロータの断面図である。
【符号の説明】
1,101,201 ロータ、2 ロータシャフト、3
スペーサ、3a,4a,5a 孔部、3b 円筒部、
4 スペーサカバー、4b,4c 側面、5 ロータカ
バー、6,106,206 磁石、6a,6b 端面、
14 位置決め突起、16 切欠き、16a 切欠き
面、18 凸部、19 凹部、20 接続片、21 ブ
ラシレスモータ、22 巻線、23 ステータ、23
a,b 延端、24 ヨークハウジング、103,20
3 回転子ヨーク、214 壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータシャフトと、該ロータシャフトに
    外嵌されたスペーサと、該スペーサの外周面に周設され
    た複数の磁石と、を備えたロータであって、 前記複数の磁石を覆うと共に、前記スペーサに固着され
    るロータカバーを有し、 前記スペーサには、前記複数の磁石を位置決めする複数
    の位置決め突起が形成され、 前記複数の磁石には、前記位置決め突起が係止される切
    欠きが形成され、 前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当接され
    ていることを特徴とするロータ。
  2. 【請求項2】 ロータシャフトと、該ロータシャフトに
    外嵌されたスペーサと、該スペーサの外周面に周設され
    た複数の磁石と、を備えたロータであって、 前記複数の磁石を覆うと共に、前記スペーサに固着され
    るロータカバーを有し、 前記スペーサには、前記複数の磁石を位置決めする複数
    の位置決め突起が形成され、 前記複数の磁石には、前記位置決め突起が当接される端
    面と、前記位置決め突起との接触を避けるための切欠き
    と、が形成され、 前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当接され
    ていることを特徴とするロータ。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは、円筒部と、該円筒部に
    圧入固定されるスペーサカバーから構成され、 前記スペーサカバーには、前記位置決め突起が形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロー
    タ。
  4. 【請求項4】 少なくともロータと、ステータと、を備
    えたブラシレスモータであって、 前記ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトに
    外嵌されたスペーサと、該スペーサの外周面に周設され
    た複数の磁石と、該複数の磁石を覆うと共に、前記スペ
    ーサに固着されるロータカバーと、を有し、 前記スペーサには、前記複数の磁石を位置決めする複数
    の位置決め突起が形成され、 前記複数の磁石には、前記位置決め突起が係止される切
    欠きが形成され、 前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当接され
    ていることを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 少なくともロータと、ステータと、を備
    えたブラシレスモータであって、 前記ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトに
    外嵌されたスペーサと、該スペーサの外周面に周設され
    た複数の磁石と、該複数の磁石を覆うと共に、前記スペ
    ーサに固着されるロータカバーと、を有し、 前記スペーサには、前記複数の磁石を位置決めする複数
    の位置決め突起が形成され、 前記複数の磁石には、前記位置決め突起が当接される端
    面と、前記位置決め突起との接触を避けるための切欠き
    と、が形成され、 前記複数の磁石のうち隣り合う磁石は、互いに当接され
    ていることを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 前記スペーサは、円筒部と、該円筒部に
    圧入固定されるスペーサカバーから構成され、 前記位置決め突起は、前記スペーサカバーに形成されて
    いることを特徴とする請求項4又は5に記載のブラシレ
    スモータ。
JP2001278743A 2001-09-13 2001-09-13 ロータおよびブラシレスモータ Withdrawn JP2003088016A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008289221A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の回転子
CN109560633A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 日本电产株式会社 马达

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