JP2005325212A - 熱伝導性シリコーンゴム組成物及び成型品 - Google Patents

熱伝導性シリコーンゴム組成物及び成型品 Download PDF

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Abstract

【課題】 高熱伝導性シリコーンゴムを得る為に熱伝導性充填剤を多量に含有しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを与える硬化物となり得る熱伝導性シリコーンゴム組成物を提供する。
【解決手段】 (A)一分子中に(i)2個以上のケイ素原子結合アルケニル基と(ii)1個以上の加水分解性シリル基とを有するオルガノポリシロキサン、(B)硬化剤、及び(C)熱伝導性充填剤を含有する熱伝導性シリコーンゴム組成物、及びこの熱伝導性シリコーンゴム組成物を硬化させて得られる成型品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、熱伝導性充填剤を多量に含有しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを与える硬化物となり得る熱伝導性シリコーンゴム組成物、及びこの組成物を硬化させて得られる成型品に関するものである。
従来、パワートランジスタ、サイリスタ等の発熱性部品は、熱の発生により特性が低下するので、設置の際、ヒートシンクを取り付けることにより熱を放散し、機器の金属製のシャーシに熱を逃がす対策が図られている。この時、電気絶縁性と熱伝導性を向上させるため、発熱性部品とヒートシンクの間にシリコーンゴムに熱伝導性充填剤を配合した放熱絶縁性シートが用いられる。
この放熱絶縁性材料としては、特開昭47−32400号公報(特許文献1)に、シリコーンゴム等の合成ゴム100重量部に酸化ベリリウム、酸化アルミニウム、水和酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属酸化物を100〜800重量部配合した絶縁性組成物が開示されている。
また、絶縁性を必要としない場所に用いられる放熱材料として、特開昭56−100849号公報(特許文献2)には、付加硬化型シリコーンゴムにシリカ及び銀、金、ケイ素等の熱伝導性粉末を60〜500重量部配合した組成物が開示されている。
しかし、これらの熱伝導性材料は、熱伝導率が1.5W/mK未満のものしか得られず、熱伝導性を向上させるために熱伝導性充填剤を多量に高充填すると流動性が低下し、成形加工性が非常に悪くなるという問題があった。
そこで、これを解決する方法として、特開平1−69661号公報(特許文献3)には、平均粒径5μm以下のアルミナ粒子10〜30重量%と、残部が単一粒子の平均粒径10μm以上であり、かつカッティングエッジを有しない形状である球状コランダム粒子からなるアルミナを充填する高熱伝導性ゴム・プラスチック組成物が開示されている。また、特開平4−328163号公報(特許文献4)には、平均重合度6,000〜12,000のガム状のオルガノポリシロキサンと平均重合度200〜2,000のオイル状のオルガノポリシロキサンを併用したベースポリマー成分100重量部当たり球状酸化アルミニウム粉末500〜1,200重量部からなる熱伝導性シリコーンゴム組成物が開示されている。
しかし、これらの方法を用いてもベースポリマー成分100重量部当たり酸化アルミニウム粉末を1,000重量部以上(酸化アルミニウム70体積%以上)の充填を行おうとすると、粒子の組合せ及びシリコーンベースの粘度調整だけでは成形加工性の向上に限界があった。
そこで、成形加工性の向上を解決する手段として、特開2000−256558号公報(特許文献5)では、ウェッターとして加水分解性基含有メチルポリシロキサンを0.1〜50体積%含有してなる熱伝導性シリコーンゴム組成物が開示されている。この方法により、熱伝導性シリコーンゴム組成物の成形加工性は大きく向上することとなった。しかしながら、該手法においても、更なる高熱伝導性を実現する為、ウェッターの添加割合を増やしていった際には、ゴム物性(強度)及び接着性が低下するという問題があった。
特開昭47−32400号公報 特開昭56−100849号公報 特開平1−69661号公報 特開平4−328163号公報 特開2000−256558号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、高熱伝導性シリコーンゴムを得る為に熱伝導性充填剤を多量に含有しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを与える硬化物となり得る熱伝導性シリコーンゴム組成物、及びこの組成物を硬化させて得られる成型品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)一分子中に(i)2個以上のケイ素原子結合アルケニル基と(ii)1個以上の加水分解性シリル基とを有するオルガノポリシロキサン、(B)硬化剤、及び(C)熱伝導性充填剤を含有する熱伝導性シリコーンゴム組成物が、熱伝導性充填剤を多量に含有しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを与える高熱伝導性シリコーンゴムとなり得ることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、(A)一分子中に(i)2個以上のケイ素原子結合アルケニル基と(ii)1個以上の加水分解性シリル基とを有するオルガノポリシロキサン、(B)硬化剤、及び(C)熱伝導性充填剤を含有する熱伝導性シリコーンゴム組成物、及びこの組成物を硬化させて得られる成型品を提供する。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物は、高熱伝導性を実現するために熱伝導性充填剤を多量に含有しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを与える硬化物となり得るものである。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物を詳細に説明する。
(A)成分の一分子中に(i)2個以上、好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜10個のケイ素原子結合アルケニル基と(ii)1個以上、好ましくは1〜10個、より好ましくは1〜6個の加水分解性シリル基とを有するオルガノポリシロキサンは、本組成物の主剤(ベースポリマー)となるものであり、(C)成分の熱伝導性充填剤を多量に配合しても取扱性及び成形性がよく、かつ良好なゴム物性と接着性とを有する硬化物となり得るという本組成物の特徴を付与する成分である。(A)成分の構造としては、下記一般式(I)で表される構造であることが好ましい。
Figure 2005325212
(式中、Rは同一又は異種の置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R1は炭素原子数1〜4の一価炭化水素基であり、R2は炭素原子数1〜4のアルコキシ基、アルケニルオキシ基又はアシロキシ基であり、Zは酸素原子又は炭素原子数2〜10の二価炭化水素基である。rは0,1又は2であり、k,m,n,p,qは各々、k=5〜400の整数、m=0〜20の整数、n=0〜20の整数、p=5〜400の整数、q=0〜20の整数であり、k+m+nの和は5〜400である。また、A1,A2及びA3は、それぞれR、又は−Z−Si(R1 r)R2 (3-r)(R1,R2,r及びZは前記と同様である。)で示される基である。但し、上記構造において、一分子中に少なくとも2個、好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜10個のアルケニル基と、少なくとも1個、好ましくは1〜10個、より好ましくは1〜6個の−Z−Si(R1 r)R2 (3-r)基を含有するものである。)
ここで、Rは、好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは1〜10の同一又は異種の置換又は非置換の一価炭化水素基であり、このような一価炭化水素基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基などの飽和炭化水素基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基等のアルケニル基などの不飽和炭化水素基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換炭化水素基、シアノ置換炭化水素基などが挙げられるが、好ましくはメチル基、フェニル基及びビニル基である。
また、R1としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基が挙げられ、R2としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、アセトキシ基、ビニルオキシ基、アリルオキシ基、プロペノキシ基、イソプロぺノキシ基等が挙げられる。また、Zとしては、酸素原子の他、二価の炭化水素基として通常、炭素原子数2〜6個の下記のアルキレン基等が例示される。
−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2
rは好ましくは0又は1、特に好ましくは0であり、kは好ましくは5〜200の整数、mは好ましくは0〜10の整数、nは好ましくは0〜10の整数、pは好ましくは5〜200の整数、qは好ましくは0〜10の整数であり、かつk+m+nの和は好ましくは5〜200、より好ましくは5〜100、更に好ましくは5〜95であり、k+m+nの和が5未満では組成物の粘度を低下させる効果が十分発揮されない場合がある。また、分子中のシロキサン(Si−O−Si)構造に関与するケイ素原子の数は5〜410、好ましくは5〜195、より好ましくは5〜120程度であることが望ましい。
本発明においては、組成物の粘度及び可塑度を低下させる効果を更に向上させるため、下記一般式(II)で表される片末端又は両末端3官能の加水分解性シリル基含有オルガノポリシロキサンを用いることが好ましい。
Figure 2005325212
(式中、R2、Zは前記のとおりであり、sは0〜20の整数、tは0〜20の整数、uは5〜400の整数、vは5〜400の整数であり、s+t+uの和は5〜400である。また、Bは各々独立にメチル基、アルケニル基又は−Z−SiR2 3であるが、上記構造において、アルケニル基は2個以上、好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜10個存在する。)
更に、合成の容易さの面も加味すると、下記一般式(III)で表される加水分解性基含有ジオルガノポリシロキサンであることがより好ましい。
Figure 2005325212
(式中、B、R2、Z、s及びuは前記のとおり(但し、s≠0)であり、s+uの和は5〜400、好ましくは5〜200、より好ましくは5〜95である。なお、上記構造において、アルケニル基は2個以上、好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜10個存在するものである。)
(A)成分の加水分解性基及びアルケニル基含有オルガノポリシロキサンの代表例を下記に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005325212

(式中、s’は1〜20、好ましくは1〜10の整数、u’は5〜399、好ましくは5〜200の整数、s’+u’の和は6〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、s’は2〜20、好ましくは2〜10の整数、u’は5〜398、好ましくは5〜200の整数、s’+u’の和は7〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、t’は1〜20、好ましくは1〜10の整数、u’は5〜399、好ましくは5〜200の整数、v’は5〜400、好ましくは5〜200の整数であり、t’+u’の和は6〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、m’は1〜20、好ましくは1〜10の整数、s’は2〜20、好ましくは2〜10の整数、u’は5〜397、好ましくは5〜200の整数であり、m’+s’+u’の和は8〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、s’は1〜20、好ましくは1〜10の整数、u’は5〜399、好ましくは5〜200の整数、s’+u’の和は7〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、s’は2〜20、好ましくは2〜10の整数、u’は5〜398、好ましくは5〜200の整数、s’+u’の和は7〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
Figure 2005325212
(式中、s’は2〜20、好ましくは2〜10の整数、u’は5〜398、好ましくは5〜200の整数、s’+u’の和は7〜400、好ましくは10〜200、より好ましくは10〜95である。)
(A)成分の添加量は、(C)成分100質量部に対して0.1〜30質量部であることが好ましく、より好ましくは0.1〜20質量部であり、特に好ましくは0.1〜10質量部である。(A)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物の成形性が低下する場合があり、一方、上記範囲の上限を超えると、組成物中の(C)成分の含有割合が減少し、熱伝導率の低下を招くおそれがある。
(B)成分の硬化剤は、一分子中に平均2個以上のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)を含有するオルガノポリシロキサンと白金系触媒から成るものであることが好ましい。
このケイ素原子結合水素原子を含有するオルガノポリシロキサン(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)の分子構造に特に制限はなく、従来製造されている、例えば、直鎖状、環状、分岐鎖状、3次元網状構造等、各種のものが使用可能であるが、一分子中に平均2個以上のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)を有する必要があり、好ましくは2〜200個、より好ましくは3〜100個有することが望ましい。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、下記平均組成式(1)で示されるものが用いられる。
4 cdSiO(4-c-d)/2…(1)
上記式(1)中、R4は、脂肪族不飽和結合を除く、好ましくは炭素原子数1〜10の、非置換又は置換の一価炭化水素基であり、このR4としては、(A)成分における前記したアルケニル基を除くケイ素原子に結合した非置換又は置換の一価炭化水素基として例示したものと同じものを挙げることができ、好ましくはアルキル基、アリール基であり、より好ましくはメチル基、フェニル基である。また、cは0.7〜2.1、dは0.001〜1.0で、かつc+dが0.8〜3.0を満足する正数であり、好ましくは、cは1.0〜2.0、dは0.01〜1.0、c+dが1.5〜2.5である。
一分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置するものであってもよいが、一分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は、通常2〜300個、好ましくは4〜150個程度のものが望ましく、また本発明においては、25℃における粘度が、1〜100,000mPa・s、好ましくは1〜5,000mPa・s程度の、室温(25℃)で液状のものが使用される。
式(1)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位と(C653SiO1/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とHSiO3/2単位と(C653SiO1/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、公知の製造方法によって得ることが可能である。一般的な製造方法を挙げると、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン及び/又はテトラメチルシクロジシロキサンと末端基となり得るヘキサメチルジシロキサン或いは1,1’−ジハイドロ−2,2’,3,3’−テトラメチルジシロキサン単位を含む化合物とを、硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸等の触媒の存在下に−10〜+40℃程度の温度で平衡化させることによって容易に得ることができる。
このような珪素原子結合水素原子含有オルガノポリシロキサンの含有量は、全成分中の総ケイ素原子結合アルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.1〜6.0モルとなる量、特に0.5〜3.0モルとなる量であることが好ましい。本成分の含有量が上記範囲の下限未満となる量であると、得られるシリコーンゴム組成物が十分に硬化しなくなる場合があり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴム組成物のゴム物性が低下するおそれがある。
また、白金系触媒は、本組成物の硬化を促進するための触媒であり、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸アルコール溶液、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体、白金のカルボニル錯体等が挙げられる。
白金系触媒の含有量は、触媒としての有効量でよく、特に限定されるものではないが、例えば、(A)成分と(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン(もしくは、(A)成分、(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン、後述する(D)成分及び(E)成分)の合計質量に対して、白金系触媒が質量単位で0.01〜1,000ppmとなる量であり、好ましくは0.05〜500ppm、特に好ましくは0.1〜500ppmとなる量である。白金系触媒の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物が十分に硬化しなくなるおそれがあり、一方、上記範囲の上限を超える量を配合しても、得られるシリコーンゴム組成物の硬化速度は向上しない場合がある。
(C)成分の熱伝導性充填剤は、熱伝導性を有する無機粉末及び/又は金属粉末であることが好ましく、具体的には、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、グラファイト等から選択される無機粉末の1種以上、あるいはアルミニウム、銅、銀、金、ニッケル、鉄、ステンレス等から選択される金属粉末の1種以上を用いることができ、各種粉末を組み合わせて用いることもできる。
(C)成分の平均粒径としては特に限定されないが、好ましくは50μm以下、通常0.1〜50μm、より好ましくは0.2〜30μm、更に好ましくは0.2〜20μmである。平均粒径が50μmを超えると分散性が悪くなるおそれがあり、液状シリコーンゴムの場合、放置しておくと熱伝導性充填剤が沈降するおそれがある。なお、平均粒径は、例えば、レーザー光回折法による粒度分布測定における累積重量平均値(D50)又はメジアン径等として求めることができる。また、熱伝導性充填剤の形状は、丸みを帯びた球状に近いものであることが好ましい。形状が丸みを帯びているものほど高充填しても粘度の上昇を抑えることができる。このような球状の熱伝導性充填剤としては、昭和電工株式会社製の球状アルミナASシリーズ、株式会社アドマテックス製の高純度球状アルミナAOシリーズ等が挙げられる。更に、粒径の大きい熱伝導性充填剤粉末と粒径の小さい熱伝導性充填剤粉末を最密充填理論分布曲線に従う比率で組み合わせることが、充填効率の向上、低粘度化及び高熱伝導化のために好ましい。
(C)成分の含有量は、(C)成分の質量が、全成分の総質量の75〜98質量%を占める量であることが好ましく、より好ましくは80〜97質量%を占める量であり、更に好ましくは85〜97質量%を占める量である。(C)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴムの熱伝導性が不十分となるおそれがあり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴム組成物の配合が難しく、組成物の粘度が高くなり、成形加工性が悪くなるおそれがある。
本発明においては、更に(D)成分として、25℃における粘度が50〜100,000mPa・sであり、一分子中に平均0.1個以上のケイ素原子結合アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサンを含有することが好ましい。このオルガノポリシロキサンは、本組成物のゴム物性を向上させることを目的に添加され得るものである。これは、一分子中に平均0.1〜20個、より好ましくは一分子中に平均0.8〜10個、特に好ましくは一分子中に平均2〜10個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガノポリシロキサンであることが好ましく、一分子中のケイ素原子結合アルケニル基の平均値が、上記範囲の上限を超え、また下限未満であっても、得られるシリコーンゴム組成物のゴム物性が低下するおそれがある。
(D)成分のケイ素原子結合アルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられ、好ましくはビニル基である。また、本成分のアルケニル基以外のケイ素原子結合有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基、あるいはこれらの水素原子が部分的に塩素原子、フッ素原子などで置換されたハロゲン化炭化水素基等が例示されるが、好ましくはアルキル基、アリール基であり、より好ましくはメチル基、フェニル基である。
なお、このアルケニル基の含有量は、一分子中のケイ素原子に結合する全有機基の0.01〜20mol%、特に0.1〜10mol%とすることが好ましい。また、このアルケニル基は、分子鎖末端のケイ素原子に結合していても、分子鎖途中のケイ素原子に結合していても、前記両者に結合していてもよいが、組成物の硬化速度、硬化物の物性等の点から、少なくとも分子鎖末端のケイ素原子、特に分子鎖両末端のケイ素原子に結合したアルケニル基を含んだものであることが好ましい。
また、(D)成分の25℃における粘度は50〜100,000mPa・sであり、好ましくは100〜50,000mPa・sである。これは、25℃における粘度が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴムの物理的特性が著しく低下する場合があり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴム組成物の取扱作業が著しく低下するおそれがある。このような(D)成分の分子構造は特に限定されず、例えば、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状、分岐鎖状、一部分岐を有する直鎖状、樹枝状(三次元網目構造)が挙げられ、好ましくは、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状である。また、(D)成分はこれらの分子構造を有する単一の重合体、これらの分子構造からなる共重合体、又はこれらの重合体の混合物である。
(E)成分は、(A)成分と同様、熱伝導性充填剤を多量に含有した際に、取扱性及び成形性を良好に保つことを可能にし、必用に応じて配合しうる成分であり、下記一般式(IV)で表される分子中にケイ素原子に直接結合したアルケニル基を1個以下含有する化合物である。
Figure 2005325212
(式中、B及びR2は前記のとおりであり、wは5〜300、好ましくは5〜200、より好ましくは5〜100、更に好ましくは5〜95の整数である。)
(E)成分の加水分解性シリル基含有ジメチルポリシロキサンの代表例を下記に示すが、本成分はこれに限定されるものではない。
Figure 2005325212
(全てのwは、前記のとおりである。)
(D)成分及び(E)成分の合計含有量は、好ましくは(C)成分100質量部に対して0.1〜20質量部であり、より好ましくは0.1〜10質量部であり、特に好ましくは0.3〜10質量部である。また、(E)成分単独の含有量としては、好ましくは(C)成分100質量部に対して0.1〜10質量部であり、より好ましくは0.3〜10質量部であり、特に好ましくは、0.3〜5質量部である。(D)成分及び(E)成分の総含有量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物の特性に何ら効果をもたらさない場合があり、一方、上記範囲の上限を超えると、高熱伝導性を実現する際に、自動的に組成物中の(A)成分の添加割合が減少する為、得られる組成物の取扱い性の悪化((D)成分が多いとき)やゴム物性値の低下及びブリード現象((E)成分が多いとき)を招く場合がある。
なお、本発明のシリコーンゴム組成物の調製方法としては、予め、前記(C)成分の表面を(A)成分及び/又は(E)成分によって処理することが好ましい。ここで、(C)成分の表面を(A)成分及び/又は(E)成分で処理する方法としては、例えば、(C)成分と(A)成分及び/又は(E)成分を混合して、(C)成分の表面を予め(A)成分及び/又は(E)成分で処理する方法、(D)成分と(C)成分を混合した後、(A)成分及び/又は(E)成分を混合して、(D)成分中で(C)成分の表面を(A)成分及び/又は(E)成分で処理する方法等が挙げられる。この際、プラネタリミキサー、ニーダー、品川ミキサー等の混合機で80℃以上の温度で加熱しながら混練りすることが好ましい。温度をかけなくても、長時間混練りすれば組成物の低粘度化及び可塑化は可能であるが、製造工程の短縮化及び配合中の混合機への負荷の低減のためには、加熱により促進することが好ましい。このようにして得られた組成物は、(A)成分及び/又は(E)成分が(C)成分の表面を処理した状態となっているが、これによらず、(A)成分及び/又は(E)成分が(C)成分から遊離して含有されていてもよい。
更に、その他任意の添加成分として、組成物の硬化速度、保存安定性を調節する目的で、例えば、メチルビニルシクロテトラシロキサン等のビニル基含有オルガノポリシロキサン、トリアリルイソシアヌレート、アセチレンアルコール及びそのシロキサン変性物などを含有してもよい。また、本組成物には、本発明の目的を損なわない限り、シリコーンレジン、補強性シリカ、着色剤、酸化鉄、酸化セリウム等の耐熱性向上剤、難燃性付与剤、可塑剤、接着付与剤を含有してもよい。
本組成物を硬化させる方法は限定されず、例えば、本組成物を成形後、室温で放置する方法、組成物を成形後、50〜200℃に加熱する方法が挙げられる。また、このようにして得られるシリコーンゴムの性状は限定されず、高硬度のゴム状から低硬度のゴム状、すなわちゲル状に至るものとする。
また、このようにして得られた成型品は、熱伝導率が1.5W/mK以上、特に1.5〜10W/mKであることが好ましい。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物を実施例及び比較例を示してより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、粘度は25℃における回転粘度計による測定値であり、平均粒径はレーザー光回折法による粒度分布測定における重量平均値(D50)である。
[実施例1〜8、比較例1〜4]
下記に示す成分を表1及び表2中に示した組成(質量部)により配合して、実施例及び比較例の熱伝導性シリコーンゴム組成物を調製した。
まず、(A)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を添加した後、品川ミキサーを用いて室温で10分間混練りし、その後、150℃に昇温して加熱しながら1時間混練りした。得られたベースを40℃以下になるまで放置した後、(B)成分中のb−2を均一に混合し、次いで(F)成分を添加混合し、最後に(B)成分中のb−1を均一に混合して熱伝導性シリコーンゴム組成物を調製した。
(A)成分
成分a−1:
Figure 2005325212
成分a−2:
Figure 2005325212
成分a−3:
Figure 2005325212
成分a−4:
Figure 2005325212
(B)成分
成分b−1:25℃の粘度が5mPa・sの(CH33SiO[SiH(CH3)O]8
Si(CH33で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(SiH含
有量0.01451mol/g)
成分b−2:塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(白金含有量1%)
(C)成分
成分c−1:平均粒径10μmの球状酸化アルミニウム粉末(アドマファインAO−41
R、商品名、(株)アドマテックス製)
成分c−2:平均粒径0.7μmの球状酸化アルミニウム粉末(アドマファインAO−5
02、商品名、(株)アドマテックス製)
(D)成分
成分d:25℃における粘度が600mPa・sのジメチルビニルシロキシ基で両末端を
封止したオルガノポリシロキサン
(E)成分
成分e−1:
Figure 2005325212
成分e−2:
Figure 2005325212
(F)成分
成分f−1:トリアリルイソシアヌレート
成分f−2:エチニルシクロヘキサノール/50%トルエン溶液
これらのシリコーンゴム組成物を用いて、下記に示す方法により、それぞれ流れ性を測定し、また120℃×1時間の条件にて硬化させ、下記に示す方法により、それぞれ硬さ、熱伝導率、引張り剪断強度及び剪断接着強度を測定した。測定結果を表1及び表2に示す。また、これらの特性は25℃において測定した値である。
[熱伝導性シリコーンゴムの硬さ]
JIS K 6249に基づいて測定した。
[熱伝導性シリコーンゴムの熱伝導率]
ASTM E 1530保護熱流計法に基づいて測定した。
[熱伝導性シリコーンゴムの引っ張り剪断強度]
JIS K 6249に準拠した方法で実施した。
[熱伝導性シリコーンゴムのアルミ/アルミ剪断接着強度]
JIS K 6249に基づいて測定した。
即ち、図1に示すように、アルミニウム板2枚を熱伝導性シリコーンゴム組成物の硬化物で接着面積2.5cm2、接着剤層2mmとなるように接着し、剪断接着試験用被着体を作製した。この剪断接着試験用被着体を図1に示す引張り方向に引張速度50mm/minで引張り、熱伝導性シリコーンゴムの剪断接着強度を測定した。
Figure 2005325212
Figure 2005325212
注)1:成形加工性が非常に悪い。
注)2:成形加工物が脆い為、測定不可能。
本発明の実施例における引張剪断接着試験用被着体及び試験方法を示す概略図である。
符号の説明
1 アルミニウム板
2 接着剤層(シリコーンゴム)

Claims (13)

  1. (A)一分子中に(i)2個以上のケイ素原子結合アルケニル基と(ii)1個以上の加水分解性シリル基とを有するオルガノポリシロキサン、(B)硬化剤、及び(C)熱伝導性充填剤を含有する熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  2. 前記(A)成分が、下記式(I)で表される構造のオルガノポリシロキサンである請求項1記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
    Figure 2005325212
    (式中、Rは同一又は異種の置換又は非置換の一価炭化水素基であり、R1は炭素原子数1〜4の一価炭化水素基であり、R2は炭素原子数1〜4のアルコキシ基、アルケニルオキシ基又はアシロキシ基であり、Zは酸素原子又は炭素原子数2〜10の二価炭化水素基である。rは0,1又は2であり、k,m,n,p,qは各々、k=5〜400の整数、m=0〜20の整数、n=0〜20の整数、p=5〜400の整数、q=0〜20の整数であり、k+m+nの和は5〜400である。また、A1,A2及びA3は、それぞれR、又は−Z−Si(R1 r)R2 (3-r)(R1,R2,r及びZは前記と同様である。)で示される基である。但し、上記構造において、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基と、少なくとも1個の−Z−Si(R1 r)R2 (3-r)基を含有するものである。)
  3. 前記(A)成分が、下記式(II)で表される構造のオルガノポリシロキサンである請求項2記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
    Figure 2005325212
    (式中、R2、Zは前記のとおりであり、sは0〜20の整数であり、tは0〜20の整数、uは5〜400の整数、vは5〜400の整数であり、s+t+uの和は5〜400である。また、Bは各々独立にメチル基、アルケニル基又は−Z−SiR2 3(R2、Zは前記と同様)であるが、上記構造において、ケイ素原子に直接結合したアルケニル基は2個以上存在する。)
  4. 前記(A)成分が、下記式(III)で表される構造のオルガノポリシロキサンである請求項3記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
    Figure 2005325212
    (式中、B、R2、Z、s及びuは前記のとおり(但し、s≠0)であり、s+uの和は5〜400である。なお、上記構造において、アルケニル基は2個以上存在する。)
  5. 前記(A)成分の含有量が、(C)成分100質量部に対して0.1〜30質量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  6. 更に、(D)25℃における粘度が50〜100,000mPa・sであり、一分子中に平均0.1個以上のケイ素原子結合アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、及び/又は(E)下記式(IV)で表される構造のオルガノポリシロキサンを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
    Figure 2005325212
    (式中、B及びR2は前記のとおりであり、wは5〜300の整数である。)
  7. 前記(D)成分及び(E)成分の合計含有量が、(C)成分100質量部に対して0.1〜20質量部であることを特徴とする請求項6記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  8. 前記(E)成分の含有量が、(C)成分100質量部に対して0.1〜10質量部であることを特徴とする請求項6又は7記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  9. 前記(C)成分の含有量が、全成分の75〜98質量%を占めることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  10. (C)成分の熱伝導性充填剤が、無機粉末及び/又は金属粉末であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  11. 前記無機粉末が、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素及びグラファイトからなる群から選ばれる少なくとも1種の無機粉末であり、また、前記金属粉末が、アルミニウム、銅、銀、金、ニッケル、鉄及びステンレスからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属粉末であることを特徴とする請求項10記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物を硬化させて得られる成型品。
  13. 熱伝導率が1.5W/mK以上であることを特徴とする請求項12記載の成型品。
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