JP2005324698A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランフラット走行時の耐久性を高めるとともに、通常走行時における転がり抵抗を低減しうる。
【解決手段】 カーカス6よりタイヤ内腔側のトレッド内腔側域Yt又はサイド内腔側域Ysに、タイヤ軸回りで周回しかつ補強コード12をタイヤ周方向に対して±10°以内の角度で並列したコードプライからなるアンダレイ11を設ける。前記補強コード12は、アンダレイ11が一周する間に少なくとも1以上の途切れ部Cを有する非連続コード13からなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ランフラットタイヤとして好適であり、ランフラット走行時の耐久性を高めるとともに、非ランフラットの通常走行時における転がり抵抗を低減しうる空気入りタイヤに関する。
パンク等によりタイヤ内の空気が抜けた場合にも、比較的長距離を走行しうるランフラットタイヤとして、サイドウォール部にパンク時の負荷荷重を支承するサイド補強ゴム層を設けたサイド補強型のものが知られている。しかしこの種のタイヤでは、図8(A)、(B)に示すように、ランフラット走行時に、トレッド部aの中央部分がタイヤ半径方向内側に湾曲して接地面から浮き上がる所謂バックリング変形が起こりやすい。そしてこれが原因して、ショルダー部Shにおいて歪みや接地圧の上昇を招くため、タイヤ損傷を比較的早期に発生させるという問題がある。
そこで特許文献1には、トレッド部の内方かつカーカスの外側に、硬質のトレッド補強ゴム層を設け、トレッド曲げ剛性を高めてバックリング変形を抑えることによりランフラット走行時の耐久性を向上させることが提案されている。
特開2002−12004号公報
しかし、このようなトレッド補強ゴム層では、バックリング抑制効果を充分に得るために、そのゴム厚さを3〜10mmと厚く設定することが必要となるなど、タイヤ重量の著しい増加を招く。又通常走行時における転がり抵抗にも不利となる。
そこで本発明者が研究した結果、
(1)バックリング変形時には、タイヤ内腔側では引張り力が、タイヤ外面側では圧縮力が作用するため、曲げのニュートラルラインからより遠く離れる位置、即ちカーカスのタイヤ内腔側位置に、前記引張り力に対する抗力の高いコードプライからなるアンダレイを配することがバックリング抑制により効果的であること:
(2)ランフラット走行時には、図8(B)に示す如く、接地長さJが通常走行時の2倍程度にまで増大するため、バックリング変形時にタイヤ内腔側に作用するタイヤ周方向の引張り力は、タイヤ軸方向の引張り力よりも大であり、従って、前記アンダレイにおいてその補強コードをタイヤ周方向に配列し、タイヤ周方向の引張り力に対する抗力を重点的に高めることが、バックリング抑制により有利であること:
(3)このようなコードプライのアンダレイは、薄いため重量増加を低く抑えることができ、しかも通常走行においても、トレッド部の曲げ変形を軽減しうるため、トレッドゴムの圧縮歪みを低減しうるなどタイヤの転がり抵抗を減じうること:
を究明し得た。
しかし、このような周方向配列のアンダレイを、カーカスのタイヤ内腔側に配した場合には、生タイヤ形成工程において、カーカスをアンダレイとともにトロイド状に膨張(シェーピング)させることを困難とするなど解決すべき新たな問題も発生する。
そこで本発明は、カーカスのタイヤ内腔側に、補強コードを周方向配列させたアンダレイを設け、かつ前記補強コードを、このアンダレイがタイヤ周方向に一周する間に1以上の途切れ部を有する非連続コードで形成することを基本として、重量増加を最低限に抑えながら、バックリング変形を効果的に抑制でき、耐久性を向上しうるとともに、通常走行における転がり抵抗の低減にも役立ち、しかもタイヤの製造を容易に行いうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、前記トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配したベルト層とを有する空気入りタイヤであって、
前記トレッド部での前記カーカスのタイヤ内腔側のトレッド内腔側域、又は前記サイドウォール部での前記カーカスのタイヤ内向側のサイド内腔側域に、タイヤ軸回りで周回しかつ補強コードをタイヤ周方向に対して±10°以内の角度で並列したコードプライからなるアンダレイを設けるとともに、
前記補強コードは、アンダレイが一周する間に少なくとも1以上の途切れ部を有する非連続コードからなることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記非連続コードは、その周方向のコード長さLを、前記アンダレイの一周長さL0の25%以上であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記アンダレイは、トレッド内腔側域において、タイヤ赤道面を中心として配されるとともに、このアンダレイのアンダレイに沿う巾W1を、トレッド接地巾TWの20〜100%の範囲としたことを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記アンダレイは、タイヤ軸方向に隣り合う補強コードの途切れ部を、タイヤ周方向に位置ズレさせたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記補強コードの途切れ部のタイヤ周方向距離Kは、300mm以下としたことを特徴としている。
ここで、前記「アンダレイの一周長さL0」は、アンダレイの巾中心線上で測定した値を意味する。又前記「トレッド接地巾TW」は、正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態のタイヤに正規荷重を付加して平面に接地させたときのトレッド接地端間のタイヤ軸方向の巾を意味する。なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。また前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"に0.88を乗じた荷重を意味する。
本発明は叙上の如く構成しているため、重量増加を最低限に抑えながら、バックリング変形を効果的に抑制でき、耐久性を向上しうるとともに、通常走行における転がり抵抗の低減にも役立ち、しかもタイヤの製造を容易に行いうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤがサイド補強型のランフラットタイヤである場合を示す断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具えるとともに、前記サイドウォール部3には、本例では空気抜けの際の荷重支持機能を受け持つサイド補強ゴム層10を配設している。
前記ベルト層7は、スチールコード等の高強力のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜程度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高めトレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
次に、前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなり、カーカスコードとして、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維コードが好適に使用される。
このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状の本体部6aの両側に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部6bを一連に具えるとともに、該本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
本例では、カーカスプライ6Aは、前記折返し部6bがサイドウォール部3を通った後、前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部7Eとは半径方向内外で重なって終端する所謂超ハイターンアップ構造をなす。これにより、ビード部4からサイドウォール部3にかけての曲げ剛性を高めうる。なお前記折返し部6bとベルト層7とのタイヤ軸方向の重なり巾Wjが過小であると前記効果が発揮されず、逆に過大であると不必要な重量増加を招き燃費性に不利となる。従って、前記重なり巾Wjは5〜25mmの範囲であるのが好ましい。
又前記サイド補強ゴム層10は、本例では、カーカス6とインナーライナゴム9との間に配する場合を例示しているが、インナーライナゴム9よりも内側、或いは前記カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間に配しても良く、又カーカス6が複数枚のカーカスプライからなる場合には、このカーカスプライの間に配することもできる。
前記サイド補強ゴム層10は、図2の如く、最大厚さTaを有する中央部分から、タイヤ半径方向内外に向かって厚さを漸減させた断面略三日月状をなす。又サイド補強ゴム層10では、その半径方向外端は、ベルト層7とタイヤ半径方向内外に重なり部KUを有して終端するとともに、その半径方向内端は、ビードエーペックスゴム8とタイヤ軸方向内外に重なり部KLを有して終端する。このとき、サイド補強ゴム層10の内外端での剛性段差を緩和し、かつ補強をバランス良く行うために、前記重なり部KUのタイヤ軸方向の重なり巾WUを5〜40mmの範囲、又重なり部KLの重なり巾WLを5〜60mmの範囲とするのが好ましい。
ここで前記サイド補強ゴム層10では、そのゴム硬度(デュロメータA硬さ)を60〜80°の範囲、かつ前記最大厚さTaを5〜30mmの範囲とするのが好ましく、前記ゴム硬度が60°未満、及び最大厚さTaが5mm未満では、
空気抜けの際の荷重支持能力が不足傾向となり、ランフラット走行時における操縦安定性及び耐久性を確保することが難しくなる。他方、ゴム硬度が80°より大、及び最大厚さTaが30mmより大では、タイヤの縦バネ定数が過大となり、通常走行時における乗り心地を著しく悪化させる傾向となる。
なおサイド補強型では、前記サイド補強ゴム層10を複数層に分割し、各層をカーカスプライ6Aの本体部6aの内側、本体部6aと折返し部6bとの間、及び本体部6a、6a間(カーカスプライが複数枚の場合)などに分散配置することもできる。
そして本実施形態では、このようなサイド補強型のタイヤにおけるバックリング変形を抑えて耐久性を向上させるために、トレッド内腔側域Yt、又はサイド内腔側域Ysに、タイヤ軸回りで周回する、即ちタイヤ周方向にのびるアンダレイ11を形成している。なお前記「トレッド内腔側域Yt」とは、前記トレッド部2におけるカーカス6よりもタイヤ内腔側の領域を意味し、又「サイド内腔側域Ys」とは、前記サイドウォール部3におけるカーカス6よりもタイヤ内腔側の領域を意味する。
前記アンダレイ11は、図3、4に示すように、補強コード12をタイヤ周方向に対して±10°以内の角度で並列したコードプライからなり、本例では、前記トレッド内腔側域Ytのみに配設した場合を例示している。前記補強コード12としては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等からなる正量繊度が100〜500texの細い有機繊維コード、特にレーヨンコードが好適に採用しうる。又プライ巾5cm当たりの補強コード12の打ち込み数としては、30〜60本/5cmが好ましい。
このような周方向配列のコードプライからなるアンダレイ11は、タイヤ周方向の引張り力に対して強い抗力を発揮でき、バックリング変形を効果的に抑制しうる。
それは、バックリング変形時、タイヤ内腔側では引張り力が、又タイヤ外面側では圧縮力が作用するため、曲げのニュートラルラインからより遠く離れる位置、即ちカーカス6よりもタイヤ内腔側に、引張り力に対する抗力の高いコードプライからなるアンダレイ11を配することがバックリング抑制に効果的であるからである。しかもランフラット走行時、図8(B)に示す如く、接地長さJが通常走行時の2倍程度にまで増大するため、バックリング変形時にタイヤ内腔側に作用するタイヤ周方向の引張り力は、タイヤ軸方向の引張り力よりも大となる。従って、前記アンダレイ11において前記補強コード12をタイヤ周方向に±10°以下の角度で配列し、タイヤ周方向の引張り力に対する抗力を重点的に高めることが、バックリング抑制に特に有効となるからである。又アンダレイ11は、通常走行においては、トレッド部2の曲げ変形をある程度抑えるため、トレッドゴムの圧縮歪みを軽減でき、転がり抵抗の低減にも効果が期待できる。
なおバックリング抑制効果をより高く発揮させるためには、このようなアンダレイ11を少なくとも前記トレッド内腔側域Ytにおいて、タイヤ赤道面Coを中心として配することが好ましい。このとき、アンダレイ11のアンダレイ11に沿う巾W1は、トレッド接地巾TWの20〜100%、さらには25〜100%の範囲であるのが望ましい。
ここで、タイヤを成形する際には、一般に、図5(A)、(B)に示すように、第1フォーマ20上でインナーライナゴム9、カーカスプライ6Aを巻回して円筒状のタイヤ巻回体21を形成した後、このタイヤ巻回体21の軸心方向両外端部に、ビードコア5(通常ビードエーペックスゴム8が予め接合されている)をセットし、しかる後、このビードコア5の廻りでタイヤ巻回体21の前記外端部を折り返してビードコア付き巻回体21Aを作成する。次に、図5(C)の如く、前記ビードコア付き巻回体21Aを第2フォーマ22に移載し、接近移動するビードコア5、5間で前記巻回体21Aをトロイド状に膨張(シェーピング)させることにより、ベルト層7及びトレッドゴム等からなりかつ前記巻回体21Aの半径方向側で待機するトレッドリング23と、膨張したトロイド状の巻回体21Aとを一体に接合し、加硫用の生タイヤを形成している。なおシングル成形方法では、これらが一つのフォーマ上で行われる。
このとき、補強コードを周方向配列させたアンダレイをカーカス6のタイヤ内腔側に配した場合には、巻回体21Aがトロイド状に膨張できずに生タイヤの形成を困難にするという問題が生じる。
そこで本実施形態では、前記アンダレイ11において、その補強コード12を、図4に展開して示す如く、アンダレイ11が一周する間に少なくとも1以上の途切れ部Cを有する非連続コード13で形成している。従って、補強コード12は、前記途切れ部Cによって容易に伸張しうるため、シェーピングの際のアンダレイ11の膨張を可能とし、タイヤ成形を従来と同様に行わすことが可能となる。
ここで、前記非連続コード13では、その周方向のコード長さLを、前記アンダレイ11の一周長さL0の25%以上とすることが好ましい。これは、前記バックリング抑制効果を充分に発揮させるためには、非連続コード13がランフラット走行時の接地長さJよりも長いことが望ましいからであり、前記一周長さL0の25%未満となると、アンダレイ11が伸びやすくなって、バックリング変形時に作用するタイヤ周方向の引張り力への対抗機能が低下するからである。
又バックリング抑制のためには、前記途切れ部Cの周方向距離Kが300mm以下と短いことも好ましく、そのために前記途切れ部Cを一周当たり2箇所以上、さらには3箇所以上形成し、タイヤ成形時に生じるアンダレイ11の伸びを分散させるのがよい。なおシェーピングをより容易にかつ均一に行うためにも、前記途切れ部Cを多く形成するのが好ましい。
このとき、各補強コード12の途切れ部Cは、アンダレイ11全体に亘ってできるだけ均一に分散していることが好ましい。そのためには、前記アンダレイ11を周方向の4つの区分域Xに仮想的に等区分したとき、各区分域Xにおける途切れ部Cの形成数の総和Mのうちで、最も途切れ部Cの形成数が多い区分域Xにおける総和Mmaxと、最も途切れ部Cの形成数が少ない区分域Xにおける総和Mminとの比Mmax/Mminを1.0〜1.5の範囲に設定するのが好ましい。なお区分位置を変化させても、比Mmax/Mminは前記範囲内に含まれる。
このようなアンダレイ11の形成方法としては、先ず、図6に示すように、平行に引き揃えた複数本の補強コード12をトッピングゴムで被覆した巾狭の帯状体30を作成する。なお各補強コード12は、被覆前或いは被覆後において長さL1(≒L)の短い非連続コード13に切断される。そしてこの帯状体30を、第1フォーマ20上で螺旋状に巻回することで、シェーピング前の円筒状のアンダレイ11Aをカーカスに先駆けて形成する。このとき、切断長さL1を調整することにより、タイヤ軸方向に隣り合う帯状体30、30間において、途切れ部Cとなる補強コード12の切断位置Qを周方向に位置ズレさせることができ、途切れ部Cの均一な分散を図りうる。
なおより均一な分散を図るためには、図4の如く、タイヤ軸方向に隣り合う補強コード12の途切れ部Cを、タイヤ周方向に位置ズレさせるのが好ましい。このとき、隣り合う途切れ部Cの一部が重なっても良い。このような態様は、前記帯状体30内の補強コード12の本数を1本とする、或いは、帯状体30内の複数本の補強コード12において、各補強コード12の切断位置を予めずらしておくことで達成できる。
次に、アンダレイ11としては、図7に示すように、前記トレッド内腔側域Ytを越えてサイド内腔側域Ysにまで延在させることもできる。係る場合には、トレッド部2からバットレス部Bsにかけての曲げ変形が抑えられる結果、転がり抵抗の低減効果をより高く発揮することができる。なお転がり抵抗の低減のためには、前記アンダレイ11のアンダレイ11に沿った巾W1を、前記トレッド接地巾TWの130〜170%とするのが好ましい。
本発明のタイヤでは、前記サイド補強ゴム層10を排除した、非ランフラットタイヤとすることもできる。係る場合には、ランフラット走行時の耐久性よりも、転がり抵抗の低減効果がより大きく発揮されることとなる。そのために、非ランフラットタイヤにおいては、アンダレイ11の前記巾W1をトレッド接地巾TWの130〜170%とし、前記トレッド内腔側域Ytからサイド内腔側域Ysにかけて形成するのが好ましい。なお転がり抵抗の低減のためには、サイド内腔側域Ysのみにアンダレイ11を形成することもでき、係る場合には、サイド内腔側域Ysのうち、タイヤ最大巾位置よりも半径方向外側の上方領域を含んで形成するのが好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の基本構造をなしかつ表1の仕様のタイヤ(タイヤサイズ215/45R17)を試作し、ランフラット走行距離、転がり抵抗性能を評価した。表1に記載以外は、実質的に同仕様である。
(1)ランフラット走行距離:
供試タイヤを、バルブコアを取り去ったリム(17×7.5J)にリム組した内圧0の状態で、ドラム試験機上を速度(80km/h)、縦荷重(正規荷重の70%)の条件にて走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定し、比較例1を100とする指数により評価した。数値が大きいほど良好である。
(2)転がり抵抗性能:
転がり抵抗試験機を用い、各試供タイヤをリム(17×7.5J)、内圧(200kPa、縦荷重(正規荷重)にて、速度(80km/h)で転がり抵抗を測定し、比較例1を100とする指数により評価した。数値が小さいほど良好である。
Figure 2005324698
表の如く実施例のタイヤは、ランフラット走行時の耐久性を高めうるとともに、通常走行時における転がり抵抗を低減しうるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 サイドウォール部を拡大して示す断面図である。 トレッド部を拡大して示す断面図である。 アンダレイを平面に展開して示す概念図である。 (A)〜(C)は生タイヤの成形方法を説明する線図である。 アンダレイの形成方法を説明する線図である。 アンダレイの他の例を説明するタイヤの断面図である。 (A)、(B)は、バックリング変形を説明する線図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
11 アンダレイ
12 補強コード
13 非連続コード
C 途切れ部
Yt トレッド内腔側域
Ys サイド内腔側域

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、前記トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配したベルト層とを有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部での前記カーカスのタイヤ内腔側のトレッド内腔側域、又は前記サイドウォール部での前記カーカスのタイヤ内向側のサイド内腔側域に、タイヤ軸回りで周回しかつ補強コードをタイヤ周方向に対して±10°以内の角度で並列したコードプライからなるアンダレイを設けるとともに、
    前記補強コードは、アンダレイが一周する間に少なくとも1以上の途切れ部を有する非連続コードからなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記非連続コードは、その周方向のコード長さLを、前記アンダレイの一周長さL0の25%以上であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記アンダレイは、トレッド内腔側域において、タイヤ赤道面を中心として配されるとともに、このアンダレイのアンダレイに沿う巾W1を、トレッド接地巾TWの20〜100%の範囲としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記アンダレイは、タイヤ軸方向に隣り合う補強コードの途切れ部を、タイヤ周方向に位置ズレさせたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強コードの途切れ部のタイヤ周方向距離Kは、300mm以下としたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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