JP2005324211A - コイル製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】線材の形状に依存することなく、スプリングバックによるコイルの変形を生じることなくコイルを形成できるコイル製造方法を提供する。
【解決手段】このコイル製造方法では、異形断面形状の線材3を送出機構17により曲げ加工部15に間欠的に送り出し、その送り出し動作に同期して曲げ加工部15での曲げ加工が行われる。その曲げ加工は、支点部材11に線材3を外接させた状態で線材3の支点部材11よりも送り方向B1上流側の部分を固定機構19で固定し、その固定された線材3の支点部材11よりも送り方向B1下流側の部分を曲げ方向B3に作用部材13により曲げることにより行われる。その曲げ加工部15による各曲げ部分3Cの曲げ角度θ1は、仕上がり時に必要とされる最終曲げ角度θ2よりも線材3のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度dθ分だけ大きな曲げ角度に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル製造方法に関し、特に異形断面のコイルの製造に適したコイル製造方法に関する。
ハイブリッド車、電気自動車等の駆動用モータの高効率化、高出力化のためにモータ用コイルの占積率の向上が有効である。この占積率を向上させる方法として、従来の一定断面形状の線材を巻くのに対し、コイルの巻回経路上の位置に応じて線材の断面形状を変化させる方法が提案されている。
図11は、本発明に係るコイル製造方法が適用されるコイルの斜視図である。このコイル1は、図11に示すように、略切頭錐形の外観形態を有し、その線材3の断面形状が、小径側(図11の上側)の端部から大径側(図11の下側)の端部に向けて徐々に扁平に変化している。コイル1の両端部には、電気接続のための引出部5,7が設けられている。なお、図11に示すコイル1は、ほぼ四角錐の頭部を切除したような外観形態(略切頭四角錐形の形態)を有している。
このようなコイル1の製造方法としては、図12(a)及び図12(b)に示す線材3を、図13に示すように所定断面形状(ここでは略矩形断面形状)の芯材9に巻き付けてコイル状に成形する方法が提案されている。なお、線材3は、略矩形の断面形状が、その一端側から他端側に向けて徐々に扁平に変化するようになっている。
しかしながら、上記の図13に示す方法では、芯材9からコイル1を取り外した際にコイル1の各曲げ部分で生じるスプリングバックにより、コイル1の形状が変形してしまうため、コイル1の形状を修正するための余分な工程(例えば、ねじれを戻して焼鈍させる工程等)が必要となる等の問題がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、線材の形状に依存することなく、スプリングバックによるコイルの変形を生じることなくコイルを形成できるコイル製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、線材を曲げ加工部に間欠的に送り出し、前記線材の前記曲げ加工部に位置する部分を、その間欠的な送り出し動作に同期して前記曲げ加工部によって曲げてゆくことによりコイルを形成してゆき、前記曲げ加工部による前記線材の各曲げ部分の曲げ加工は、仕上がり時に必要とされる曲げ角度よりも前記線材のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度分だけ大きな曲げ角度で行う。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るコイル製造方法において、前記各線材の各曲げ部分における前記見込み戻り角度は、前記線材の材質、前記各曲げ部分の断面形状及び断面サイズを少なくとも考慮して予め設定されている。
また、請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に係るコイル製造方法において、前記曲げ加工部での曲げ加工は、前記線材の曲げ部分における少なくとも曲げ方向内周側の部分を、所定の挟持構造により上下から挟み込んだ状態で行う。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし3のいずれかの発明に係るコイル製造方法において、前記曲げ加工部での曲げ加工は、所定の支点部に前記線材を添わせたた状態で前記線材の前記支点部よりも送り方向上流側の部分を所定の固定手段で固定し、所定の駆動手段によって曲げ方向に駆動される作用部により、前記線材の前記支点部よりも送り方向下流側の部分を、前記支点部を曲げの支点として前記曲げ方向に曲げることにより行う。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかの発明に係るコイル製造方法において、前記線材はその長手方向に対して断面形状が変化するものである。
請求項1なしい5に記載の発明によれば、線材を曲げ加工部に間欠的に送り出し、線材の曲げ加工部に位置する部分を、間欠的な送り出し動作に同期して曲げ加工部によって曲げてゆくことによりコイルを形成してゆき、曲げ加工部による線材の各曲げ部分の曲げ加工が、仕上がり時に必要とされる曲げ角度よりも線材のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度分だけ大きな曲げ角度で行われるため、線材の形状に依存することなく(例えば、一定断面形状の線材及び異形断面形状の線材にかかわらず)、スプリングバックによるコイルの変形を生じることなく、種々の形状のコイルを容易に製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、各線材の各曲げ部分における見込み戻り角度は、線材の材質、各曲げ部分の断面形状及び断面サイズを少なくとも考慮して予め設定されているため、コイルのスプリングバックによる変形を的確に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、曲げ加工部での曲げ加工が、線材の曲げ部分における少なくとも曲げ方向内周側の部分を、所定の挟持構造により上下から挟み込んだ状態で行われるため、線材の曲げに伴う変形より曲げ部分の内周部が上下に膨張するのを防止することができ、その結果、線材の各曲げ部分の厚みを抑制してコイルの占積率の向上が図れる。
請求項4に記載の発明によれば、曲げ加工部での曲げ加工が、所定の支点部に線材を添わせたた状態で線材の支点部よりも送り方向上流側の部分を所定の固定手段で固定し、所定の駆動手段によって曲げ方向に駆動される作用部により、線材の支点部よりも送り方向下流側の部分を、支点部を曲げの支点として曲げ方向に曲げることにより行われるため、線材の形状に依存することなく(例えば、一定断面形状の線材及び異形断面形状の線材にかかわらず)、種々の形状のコイルを容易に製造することができる。
請求項5に記載の発明によれば、異形断面形状の線材を用いて異形断面のコイルを容易に製造することができる。
本発明の一実施形態に係るコイル製造方法について以下に説明する。
本実施形態に係るコイル製造方法は、図1に示すコイル製造装置を用いて、前述の図12(a)及び図12(b)の線材3をその一端側から略矩形螺旋状に順に屈曲させてゆくことにより、前述の図11に示す異形断面のコイル1を形成するようになっている。
図1のコイル製造装置は、図1に示すように、支点部材(支点部)11及び作用部材(作用部)13を備えた曲げ加工部15と、その曲げ加工部15に線材3を送り出す送出機構(送出手段)17と、線材3を固定する固定機構(固定手段)19とを備えて構成されている。
送出機構17は、テーブル21上において線材3を曲げ加工部15に向けて予め設定された送出寸法ごとに間欠的に送り出す。
曲げ加工部15は、送出機構17に対して線材3の送り方向B1下流側に設けられ、送出機構3の間欠的な送出動作に同期して線材3の曲げを行う。すなわち、送出機構17の送出動作(送出ステップ)と曲げ加工部15による曲げ動作(曲げステップ)とが交互に行われるようになっている。
曲げ加工部15の支点部材11は、線材3が曲げられる際の曲げ支点として作用する部材であり、図1及び図2に示すように、テーブル21上に突出された棒状の軸部11aと、その軸部11aの上端部に形成された鍔部11bとを備えて構成されている。この支点部材11は、テーブル21に設けられた貫通孔21aを介してテーブル21上に突出されており、支点部材駆動機構23により上下方向B2に駆動される。駆動機構21により支点部材11が上下に駆動されると、鍔部11bとテーブル21との間の間隔C1が変化する。鍔部11bの役割については後述する。
作用部材13は、支点部材11に対して送り方向B1下流側に設けられ、テーブル21に設けられた貫通孔21bを介してテーブル21上に突出しており、テーブル21の下側に設けられた図示しない作用部材駆動機構により略支持部材11の回りに周方向に駆動される。本実施形態では、貫通孔21bは作用部材13が動く軌道に沿って形成されている。
そして、所定のタイミングで作用部材13が作用部材駆動機構により曲げ方向B3に駆動されると、作用部材13が線材3の支点部材11よりも送り方向B1下流側に位置する部分を曲げ方向B3に駆動する。これによって、線材3の支点部材11に外接している部分が、支点部材11を曲げの支点として所定の曲げ角度で曲げられる。この曲げ動作のより詳細な内容については後述する。
固定機構19は、送出機構17による線材3の送出経路上における送出機構17と曲げ加工部15との間に設けられ、送出機構17の間欠的な送出動作に同期して線材3を間欠的に固定する。すなわち、固定機構19は、送出機構17による線材3の送出が行われるときには線材3を開放して線材3の通過を許容し、送出機構17による線材3の送出動作が休止され、曲げ加工部15による曲げ動作が行われるときには線材3を固定するようになっている。
固定機構19のより具体的な構成としては、線材3をその幅方向である左右方向B4(送り方向B1及び上下方向B2に略垂直な方向)から挟持して固定する第1挟持機構25と、線材3を厚み方向(上下方向B2)から挟持して固定する第2挟持機構27とを備えている。
第1挟持機構25は、図1及び図3に示すように、テーブル21上に固定的に設けられた固定挟持部25aと、その固定挟持部25aに対して左右方向B4に近接離反可能に設けられた可動挟持部25bと、その可動挟持部25bを左右方向B4に往復駆動する第1挟持駆動機構25cとを備えている。そして、可動挟持部25bが第1挟持駆動機構25cによって左右方向B4に往復駆動されることにより、固定挟持部25aと可動挟持部25bとの間で線材3に対する挟持固定、固定状態の解除が行われる。可動挟持部25bは貫通孔21cを介してテーブル21上に突出されている。
第2挟持機構27は、図1及び図4に示すように、テーブル21又はその別部材によりテーブル21上に固定的に設けられた固定挟持部27aと、その固定挟持部27aに対して上下方向B2に近接離反可能に設けられた可動挟持部27bと、その可動挟持部27bを上下方向B2に往復駆動する第2挟持駆動機構27cとを備えている。そして、可動挟持部27bが第2挟持駆動機構27cによって上下方向B2に往復駆動されることにより、固定挟持部27aと可動挟持部27bとの間で線材3に対する挟持固定、固定状態の解除が行われる。可動挟持部27bは貫通孔21dを介してテーブル21上に突出されている。
このように、固定機構19は線材3を上下左右から挟持して固定する構成であるため、線材3の送り出しに伴う線材3の断面形状及び断面サイズの変化に容易に対応して的確な固定を行うことができるようになっている。
また、曲げ加工部15には、図1及び図5に示すように案内部材29が設けられている。この案内部材29は、既にコイル状に曲げられた線材3の部分3Aを、曲げ加工部15に送り込まれる線材3の曲げられる前の部分3Bと干渉しないように上方側に案内するための部材であり、図5に示すように略スロープ状の形態を有している。このため、案内部材29は、テーブル21上の支点部材11の周辺部における線材3の曲げらた部分3Aが通過する領域に、曲げられる前の線材3の部分3Bが通過する領域を避けるようにして設けられている。
これにより、曲げ加工部15によって曲げられた線材3の部分3Aが案内部材29上を通過する際に案内部材29上によって順次上方に押し上げられるようにして案内され、線材3の未だ曲げられていない部分3Bとの干渉が回避されつつ、曲げ加工が行われてゆくようになっている。
ここで、前述の支点部材11の鍔部11bの機能について説明する。この鍔部11bは、軸部11aの上端部から支点部材11に外接される線材3の曲げ部分3Cの上方側に張り出すように形成されており、テーブル21上面の対向部分(又はテーブル21上に設けられた別部材)30とによって挟持構造31を構成している。そして、この挟持構造31によって、図2に示すように、支点部11に外接される線材3の曲げ部分3Cにおける曲げ方向内周側の部分(曲げによる変形により線材3の上下方向への膨らみ変形が生じ得る部分)を上下から加圧して挟み込んだ状態で曲げが行われるようになっている。
通常、曲げ部分3Cを加圧挟持することなく曲げた場合には、その曲げ部分3Cの内周側の部分3Caが、図6に示すように曲げによる変形によって厚みが拡大するように変形するのがであるが、本実施形態では、挟持構造31によって曲げ部分3Cの内周側の部分3Caが上下から加圧挟持された状態で曲げられるため、図7に示すように曲げ部分3Cの内周側の部分3Caの厚みの拡大変形を生じることなく曲げられるようになっている。
このような挟持構造31は、支点部材11が支点部材駆動機構23によって曲げ動作に同期して上下方向B2に駆動されることにより、挟持構造31による線材3の加圧挟持、その挟持状態の解除が行われるようになっている。すなわち、送出機構17による線材3の送出が行われる際には、支点部材11が上方に駆動されて鍔部11bとテーブル21との間隔C1が拡大され、これによって線材3の通過が許容され、作用部材13による曲げが行われる際には、支点部材11が下方に駆動されて鍔部11bとテーブル21との間隔C1が縮小され、線材3が挟持構造31によって上下から加圧挟持されるようになっている。
また、挟持構造31が線材3を加圧挟持する際の間隔C1は支点部材駆動機構23によって容易に調節可能であるため、線材3の送り出しに伴う線材3の断面形状及び断面サイズ(特に、厚み)の変化に容易に対応できるようになっている。
次に、本実施形態に係るコイル製造方法による製造工程について説明する。
まず、固定機構19による線材3の固定状態及び挟持構造31による線材3の加圧挟持状態が解除されて、図1に示すように、送出機構17により線材3が所定の送出寸法だけ送出され、線材3の次に曲げ部分3Cを形成すべき部分が支点部材11に外接される。このとき、作用部材13は線材3の支点部材11よりも送り方向B1下流側に位置する部分に対して曲げ方向B3上流側に位置されている。
続いて、固定機構19による線材3の固定が行われ、挟持構造31による線材3の加圧挟持が行われると、作用部材13が作用部材駆動機構により曲げ方向B3に駆動され、これによって、線材3の支点部材3の送り方向B1下流側に位置する部分が作用部材13によって曲げ方向B3に押しやられるようにして曲げられる。その結果、図8に示す状態となる。
この各曲げステップにおける線材3の各曲げ部分3Cの曲げ角度θ1は、仕上がり時に必要とされる最終曲げ角度θ2よりも線材3のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度分dθだけ大きな値に設定されている。そして、その各曲げ部分3Cにおける見込み戻り角度dθは、線材3の材質、各曲げ部分3Cの断面形状及び断面サイズを少なくとも考慮して予め設定される。即ち、線材3が異形断面の場合は、曲げ部分3Cごとにその断面形状等に応じて見込み戻り角度dθを変化させることとなる。
このため、各曲げ部分3Cにおいて作用部材13が図8に示す曲げ終了位置から曲げ方向B3の上流側に戻されて、作用部材13による曲げ応力が解除されると、曲げ部分3Cの曲げ角度が、θ1からスプリングバックにより見込み戻り角度dθに相当する量だけ戻り、最終曲げ角度θ2になる。
このように、1回分の曲げステップが終了すると、固定機構19による線材3の固定状態及び挟持構造31による線材3の加圧挟持状態が解除されて、図9に示すように、送出機構17により線材3が次の送出ステップに対応する所定の送出寸法だけ送出され、線材3の次に曲げ部分3Cを形成すべき部分が支点部材11に外接され、次の曲げステップが実行される。以後、このような送出ステップと曲げステップとが交互に繰り返されることにより、線材3がコイル状に曲げられてゆき、最終的に前述の図11の異形断面のコイル1が形成される。
なお、各送出ステップにおける線材3の送出寸法、及び各曲げステップにおける曲げ角度θ1は、形成すべきコイル1の形態に応じて制御処理部に予め登録されている。そして、コイル製造装置による線材3の曲げ加工が自動的に行われるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、線材3を曲げ加工部15に間欠的に送り出し、その送り出し動作に同期して曲げ加工部15での曲げ加工が行われる。そして、その曲げ加工が、支点部材11に線材3を外接させた(添わせた)状態で線材3の支点部材11よりも送り方向B1上流側の部分を固定機構19で固定し、その固定された線材3の支点部材11よりも送り方向B1下流側の部分を、支点部材11を曲げの支点として曲げ方向B3に作用部材13により曲げることにより行われるため、異形断面形状の線材3であっても容易に曲げ加工を施して、種々の形状のコイル1(ここでは、略切頭四角錐形の異形断面コイル1)を容易に製造することができる。
また、曲げ加工部15による線材3の各曲げ部分3Cの曲げ加工が、仕上がり時に必要とされる最終曲げ角度θ2よりも線材3のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度dθ分だけ大きな曲げ角度θ1で行われるため、各曲げ部分3Cでのスプリングバックによるコイル1の変形を生じることなく、コイル1を製造することができる。
また、各線材3の各曲げ部分3Cにおける見込み戻り角度dθは、線材3の材質、各曲げ部分3Cの断面形状及び断面サイズを少なくとも考慮して予め設定されているため、コイル1のスプリングバックによる変形を的確に抑制することができる。
また、各曲げ部分3Cの曲げ加工が、曲げ部分3Cにおける内周側の部分3Caを、挟持構造31により上下から加圧挟持した状態で行われるため、線材3の曲げに伴う変形より曲げ部分3Cの内周部が上下に膨張するのを防止することができ、その結果、線材3の各曲げ部分3Cの厚みを抑制してコイル1の占積率の向上が図れる。
なお、本実施形態では、図12(a)及び図12(b)に示す異形断面形状の線材3を用いて異形断面のコイル1を作製するようにしたが、一定断面形状の線材や、他の形態の線材を用いて他の形態(例えば、略柱形の形態)を有するコイルを作製するようにしてもよい。例えば、図10(a)及び図10(b)に示すように、断面形状がその長手方向に段階的に変化される線材3を用いて異形断面のコイル1を作成するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るコイル製造方法に用いられるコイル製造装置の要部平面図である。 図1のコイル製造装置の支点部材周辺の断面図である。 図1のコイル製造装置のA1−A1線に沿った断面図である。 図1のコイル製造装置のA2−A2線に沿った断面図である。 図1のコイル製造装置のA3−A3線に沿った断面図である。 厚みが拡大した線材の曲げ部分を斜視図的に示す断面図である。 厚みが拡大してない線材の曲げ部分を斜視図的に示す断面図である。 コイルの製造工程を示す説明図である。 コイルの製造工程を示す説明図である。 図10(a)及び図10(b)はコイル線材の変形例の平面図及び側面図である。 本発明に係るコイル製造方法が適用される異形断面のコイルの斜視図である。 図12(a)及び図12(b)は図11のコイルの製造に用いられる線材の平面図及び側面図である。 提案例に係るコイル製造方法の説明図である。
符号の説明
1 コイル
3 線材
11 支点部材
11a 軸部
11b 鍔部
13 作用部材
15 曲げ加工部
17 送出機構
19 固定機構
23 支点部材駆動機構
25 第1挟持機構
27 第2挟持機構
29 案内部材
31 挟持構造
S1 送り方向
θ1 曲げ角度
θ2 最終曲げ角度
dθ 見込み戻り角度

Claims (5)

  1. 線材を曲げ加工部に間欠的に送り出し、前記線材の前記曲げ加工部に位置する部分を、その間欠的な送り出し動作に同期して前記曲げ加工部によって曲げてゆくことによりコイルを形成してゆき、
    前記曲げ加工部による前記線材の各曲げ部分の曲げ加工は、仕上がり時に必要とされる曲げ角度よりも前記線材のスプリングバックにより見込まれる見込み戻り角度分だけ大きな曲げ角度で行うことを特徴とするコイル製造方法。
  2. 請求項1に記載のコイル製造方法において、
    前記各線材の各曲げ部分における前記見込み戻り角度は、前記線材の材質、前記各曲げ部分の断面形状及び断面サイズを少なくとも考慮して予め設定されていることを特徴とするコイル製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のコイル製造方法において、
    前記曲げ加工部での曲げ加工は、前記線材の曲げ部分における少なくとも曲げ方向内周側の部分を、所定の挟持構造により上下から挟み込んだ状態で行うことを特徴とするコイル製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル製造方法において、
    前記曲げ加工部での曲げ加工は、
    所定の支点部に前記線材を添わせたた状態で前記線材の前記支点部よりも送り方向上流側の部分を所定の固定手段で固定し、所定の駆動手段によって曲げ方向に駆動される作用部により、前記線材の前記支点部よりも送り方向下流側の部分を、前記支点部を曲げの支点として前記曲げ方向に曲げることにより行うことを特徴とするコイル製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル製造方法において、
    前記線材はその長手方向に対して断面形状が変化するものであることを特徴とするコイル製造方法。
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