JP2010010228A - 長円形コイル巻線装置および長円形コイル巻線方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導入される平角線Wを順次折り曲げ加工し長円形形状の積層コイルを形成する長円形コイル巻線装置であり、平角線Wを支持する平角線受部材40と、長円形形状に巻線加工するコイル巻線機50と、平角線受部材40に設けられ平角線Wをコイル巻線機50に送り出す最終ガイド部材80と、を備えた構成とする。コイル巻線機50を、巻芯治具51とその周囲を180度回動して平角線Wを折り曲げ加工する成形治具61とを備えて構成し、巻芯治具51を治具本体52とその上端の巻芯フランジ部53とで構成する。そして、巻芯フランジ部53に、順次折り曲げられた平角線Wが最終ガイド部材80上に移載されるとき平角線Wの移動を許容する逃げ部54を形成した。
【選択図】図5
Description
このコイル成形装置は、治具とローラとを備えて構成され、フランジ部を有する治具の軸部周りをローラが回動することにより平角線である線材が曲げ加工され、この曲げ加工を繰り返すことにより、角筒状に積層された角巻コイルが形成されるようになっている。
上記コイル成形装置では、角巻をしてコイルを形成しているため、フォーミングの回数としては巻数×4回となる。すなわち、角巻するためには、まず、フランジとローラとの間に線材を挿通させて直線1辺分を送り出す工程、次いでローラを回動させて90°の曲げ加工を行う工程、その後ローラを初期位置に戻す工程、を4回繰り返すため、工数が多くかかると共に、曲げ回数が多くなるため、精度出しが困難である。
そして、そのような長円形形状の積層コイルを形成する巻線装置も知られている(例えば特許文献1参照)。
回転ヘッド124は回転中心体125を介して駆動モータ126に連結されている。したがって、回転ヘッド124は駆動モータ126の駆動により回転中心軸122回りを回転できるようになっている。
回転ヘッド124は、図20には示されていないが、回転ヘッド124の紙面直交方向の手前に配置されているシリンダの駆動により、レール127等を介して、紙面直交方向に移動できるようになっている。
固定ヘッド121の回転ヘッド124と対向する面には平角線130を送り込む溝121Aが形成され、そこから巻枠123の外周に送り込めるようになっている。そして、回転ヘッド124の回転により、平角線130が巻枠123の外周に巻回され、長円形形状のコイル131が巻枠123の外周に、かつ固定ヘッド121と回転ヘッド124との間に形成されていくように構成されている。
例えば、図21に示すように、長円形コイル巻線機135は、平角線Wを下から支持する平角線受け部材140と、この平角線受け部材140における平角線の送り方向Kの先側に設けられたコイル巻線機150と、このコイル巻線機150に平角線Wを最終的にガイドして送り込む最終ガイド部材180とを備えて構成されている。
平角線受け部材140の上面140Aは、平角線Wを載置しかつガイドする載置面となっており、この載置面上に最終ガイド部材180が設けられている。
巻芯治具151は、治具本体152と、当該治具本体152の上端に設けられた巻芯フランジ部153とを含み形成されており、巻芯フランジ部153の裏面と平角線受け部材140の前記上面140Aとで平角線Wを挟み込んだ状態で、成形治具161を回動して折り曲げ加工するようになっている。
また、最終ガイド部材180の平角線Wの送り方向と直交する方向の側面には、折り曲げられた平角線Wの先端部WAが平角線受け部材140の上面140Aから載置面180B上に移載する際に乗り上げることができるように傾斜面180Aが形成されている。
そのため、この構造では長円形コイルを形成することはできない。
また、巻芯治具のフランジ部に逃げ部が形成されており、順次折り曲げられた長尺素材が長尺素材ガイド部材上に移載されるとき、長尺素材の移動が許容されるので、長円形形状の積層コイルを上方に形成することができる。その結果、完成後の製品の取出しが容易となり、取出した後もすぐに次のコイル形成に移行することができ、生産効率の向上を図ることができる。
図1〜図3には、本実施形態の長円形コイル巻線装置(以下、簡単に巻線装置という)1が示されている。
図1は巻線装置1の全体平面図、図2は図1におけるII矢視で巻線装置1の全体側面図、図3は図1におけるIII矢視で巻線装置1の全体正面図である。
長円形コイル5は、対向する所定長さの2本の長辺部5Aと、これらの長辺部5A同士を繋ぐ2箇所の半円部5Bとを有すると共に、所定ピッチで、かつ予め設定された高さに積層されて形成されている。
これらのプーリ23,24は、平角線Wを挟み込むと共に、矢印B1,B2で示すように互いに反対方向に回転するようになっており、これにより、平角線Wをコイル巻線機50側に送り込むことができる。
本体ガイド軸30は、その下端が固定プレート31を介して前記下側プーリ取付け本体21の上面に固定され、また、本体ガイド軸30の上端にはシリンダ取付け板32が取付けボルト33により取り付けられている。
上側プーリ取付け本体22には、前述のように、上側プーリ24が取り付けられているので、上側プーリ取付け本体22が上下移動することにより、上側プーリ24も上下移動することになり、これにより、上側プーリ24で平角線Wを下側プーリ23側に押し付け、上下のプーリ23,24による最適の圧力で挟み込んでの送りができるようになる。
平角線受部材40は、前記架台10に固着される略直方体状の本体部40Aと、この本体部40Aのコイル巻線機50側の先端側一部が図6に示すように、厚さが薄く形成された先端側部40Bとで形成され、先端側部40Bの端部には外側に突出した先端突出部40Cが設けられている。このため、図2に示すように、平角線受部材40は、先端突出部40Cを含む先端側部40Bが、略L字の水平部を構成したような形状となっている。
これらの第1、第2の上面41A,41Bは、平角線受部材40の幅方向に段差を有して形成され、このうち、第1の上面41Aが、前記平角線Wを載置し、かつガイドする載置面となっている。したがって、第1の上面41Aの幅寸法は、平角線Wが余裕をもって載置される寸法に形成され、かつ平角線Wをスムーズにガイドするように平滑面に形成されている。
そのため、巻芯フランジ部53の位置決めフランジ53Aの裏面は、巻芯フランジ部53が下降したとき、前記平角線受部材40の第1の上面41Aと同じ高さになるように設定されている。
そして、スペーサ部材55に乗り移った平角線Wは、折り曲げ加工がすすむにつれて、前記第2の上面41Bに接触することなく、スペーサ部材55から最終ガイド部材80の傾斜面80Aを経由して載置面80Bに移載される。
なお、スペーサ部材55をキャップボルト等により先端突出部40Cに固定させず、前記先端小径部52Bに嵌合させて取り付けてもよい。
そして、このような構成の巻芯治具51は、図4に示すように、先端突出部40Cと、架台10に固定された昇降用シリンダ57のロッド57Aとにわたって設けられている。
すなわち、押えフランジ53Cの逃げ部54は、平角線Wの2回目の折り曲げ加工が開始され、その巻始め先端部WAが、前記最終ガイド部材80の傾斜面80Aを経由して載置面80B上に乗り上げる際に、折り曲げられた長円形コイル5の上記巻始め先端部WAの移動を許容できるように形成したものである。これにより、どこにも干渉しないで長円形コイル5の巻始め先端部WAが傾斜面80Aを経由して載置面80B上に乗り上げることができる。
図1,5等に示すように、最終ガイド部材80は、平角線受部材40の第1の上面41Aを送られてきた平角線Wを最終的にガイドし、正しい姿勢で正確に前記コイル巻線機50に受けわたしするために設けられたものである。
この載置面80Bの上面高さは、前記巻芯フランジ部53が上昇しその押えフランジ53Cが最大限上昇位置にあるときの上面高さより少なくとも高くなっている。
したがって、平角線Wの折り曲げ加工が開始され、巻始め先端部WAが平角線受部材40の上面40Aを経由して、最終ガイド部材80の載置面80Bに至るとき、図9〜図12に示すように、まず、巻始め先端部WAが傾斜面80Aの下部に突き当たるが、折り曲げ加工が続行することに伴い、傾斜面80Aの傾斜に沿って上方に移動し、傾斜面80Aを越したとき巻始め先端部WAは載置面80Bに乗り上げることになる。
なお、最終ガイド部材80における傾斜面80Aのコイル巻線機50側の端部は、図5に示すように、前記スペーサ部材55の外周から素材供給側Aに離れた位置で、かつスペーサ部材55の外周に沿った形状に切り欠かれた形状となっている。
そこで、前述のように、押えフランジ53Cの一部を、平角線Wの巻始め先端部WAおよびそれに続く長円形コイル5の長辺部が平角線Wの送り方向Kと直交する位置に移動してきたとき、その巻始め先端部WA等から離れる方向で、かつ巻始め先端部WA等と平行に切り欠いて前記第2の逃げ部54Bを形成したものである。ここで、第2の逃げ部54Bも位置決めフランジ53Aの当接面53Bに外接している。
この昇降用シリンダ57は、前述のように架台10に取り付けられている。また、治具本体52は、昇降用シリンダ57と対向してその上方に設けられた筒状支持部材58に昇降自在に支持されている。
筒状支持部材58の上記小径軸部58Dは、前記平角線受部材40の先端突出部40Cによって支持されている。
この成形治具部材61は、上部の一部が平角線Wを挟み込む部位を有する先端部となった略角柱状に形成され、取り付けボルト62によって略ドーナツ形状の治具取付け台63に装備されている。
成形治具部材61は、平角線Wを挟んで巻芯治具51の反対側、かつ平角線Wの送り方向Kと直交する巻芯治具51の中心より先側に配設されている。
この従動プーリ65は、軸受67を介して筒状支持部材58の中径軸部58Eに回動自在に装着されている。
そのため、治具取付け台63および従動プーリ65が一体となって、平面内で平角線Wの折り曲げ方向に、少なくとも180度回動することで、治具取付け台63に装備されている前記成形治具部材61を180度回動させ、これにより、2回の回動で長円形コイル5の1層を形成することができる。
第1の工程(ST1)では、図13に示すように、線送り機20等の供給側から送られてきた平角線Wの送り方向Kの先端、つまり折り曲げ側先端部WAが、巻芯治具51と成形治具部材61とを結ぶ線の位置から所定寸法突出するように、線送りする。
この際、昇降用シリンダ57の駆動により巻芯治具51を最大限上昇させ、平角線Wの線送りが容易になるようにしておく。
そして、その状態で、治具機構回動手段70の駆動モータ74を駆動させて治具取付け台63、ひいては成形治具部材61を、図14に示すように、矢印R方向に180度回動し、平角線Wを折り曲げ加工する。
この際、平角線Wは、巻芯フランジ部53の位置決めフランジ53Aの当接面53B外周に沿って巻かれ、これにより長円形コイル5の半円部5Bが形成される。
この際、巻芯フランジ部53の押えフランジ53Cに第2の逃げ部54Bが形成されているので、先に巻回された平角線Wの送り方向Kの先端部WAを含む部位が押えフランジ53Cに干渉せずに傾斜面80Aから載置面80Bに乗り上げる。
(1)治具機構回動手段70により成形治具機構60を回動駆動して、巻芯治具51に対して成形治具61を180度正逆方向に回動させると共に、線送り機20と連係して平角線Wを長辺寸法分送り出し、かつ巻芯治具51とで平角線Wを折り曲げ加工し、2回の折り曲げ加工で長円形コイル5の1層を形成することができる。その結果、少ない加工工程で長円形コイル5を形成することができる。
例えば、前記各実施形態では、長尺素材として断面矩形形状の平角線を使用したが、これに限らない。本発明では断面丸形状の線材にも適用できる。
5 長円形コイル
20 長尺素材送り機構である線送り機
40 長尺素材受部材である平角線受部材
41A 第1の上面
41B 第2の上面
50 コイル巻線機
51 巻芯治具
52 治具本体
53 巻芯フランジ部
53A 第1のフランジ部である位置決めフランジ
53C 第2のフランジ部である押えフランジ
54 逃げ部
54A 第1の逃げ部
54B 第2の逃げ部
55 スペーサ部材
57 昇降用シリンダ
58 筒状支持部材
60 成形治具機構
61 成形治具部材
63 治具取付け台
65 従動プーリ
70 治具機構回動手段
71 駆動プーリ
72 ベルト
80 長尺素材ガイド部材である最終ガイド部材
80A 傾斜面
80B コイル載置面
80C ガイド溝
W 長尺部材である平角線
WA 折り曲げ先端部
Claims (13)
- 素材供給側から送り出される長尺素材を、その送り方向に沿った一方の側面を内側とし他方の側面を外側として内側に順次折り曲げ加工し長円形形状の積層コイルを形成する長円形コイル巻線装置であって、
前記長尺素材を導入すると共に当該長尺素材を下方から支持する長尺素材受部材と、この長尺素材受部材における前記長尺素材の送り方向先側に設けられ前記長尺素材を順次折り曲げ加工するコイル巻線機と、前記長尺素材受部材に設けられ前記長尺素材が挿通するガイド溝を有すると共に前記長尺素材を最終的にガイドして前記コイル巻線機に送り出す長尺素材ガイド部材と、を備え、
前記コイル巻線機を、
前記長尺素材受部材に昇降自在に設けられた治具本体と当該治具本体の上端に設けられると共に前記長尺素材を前記長尺素材受部材の上面との間で挟み込む巻芯フランジ部とで形成されかつ折り曲げの中心となる巻芯治具と、前記長円形形状の積層コイルに対応するために前記長尺素材を所定寸法送る長尺素材送り機構と連係し前記長尺素材の他方の側面を前記巻芯治具側に押圧しつつ当該巻芯治具を中心として少なくとも180度回動して前記長尺素材を折り曲げ加工し前記長円形形状の積層コイルを形成する成形治具を装備した成形治具機構と、この成形治具機構を正逆方向に回動駆動させる治具機構回動手段と、を備えた構成とし、
前記巻芯治具の巻芯フランジ部に、順次折り曲げられた前記長尺素材が前記長尺素材ガイド部材上に移載されるとき前記長尺素材の移動を許容する逃げ部を形成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項1に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記長尺素材ガイド部材の上面を前記長円形形状の積層コイルを載置するコイル載置面とすると共に、前記長尺素材ガイド部材の側端面を、折り曲げられた前記長尺素材の巻始め先端部が乗り上げて前記コイル載置面に至る傾斜面に形成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項2に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記長尺素材ガイド部材の前記コイル載置面の高さを少なくとも前記巻芯治具の巻芯フランジ部の高さより高く形成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記巻芯フランジ部を、
前記治具本体の上端に固着され前記長尺素材の前記一方の側面をガイドしかつ位置決めする第1のフランジ部と、
この第1のフランジ部の上面に設けられ前記長尺素材を前記長尺素材受部材との間で上下に挟み込む第2のフランジ部と、で構成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項4に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記フランジ部の逃げ部を前記第2のフランジ部に形成すると共に、この第2のフランジ部に形成された逃げ部を、
前記長尺素材の巻始め先端部が前記第2のフランジ部の外周から離れて前記長尺素材ガイド部材の傾斜面に乗り上げる領域で前記巻始め先端部と干渉する部位を切り欠いて形成された第1の逃げ部と、
前記長尺素材の巻始め先端部が前記傾斜面を経由して前記コイル載置面上に移載されかつ前記長尺素材の送り方向と直交状態となる領域で前記巻始め先端部が干渉する部位を切り欠いて形成された第2の逃げ部と、で構成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項5に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記第1の逃げ部を、前記第1のフランジ部および第2のフランジ部に前記長尺素材の送り方向と平行に切り欠かれた切り欠き部で形成し、
前記第2の逃げ部を、前記第1のフランジ部および第2のフランジ部に前記第1の逃げ部と一端が接すると共に前記長尺素材の送り方向に直交して切り欠かれた切り欠き部で形成したことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項1ないし請求項6のいずれか一に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記巻芯治具の治具本体を昇降自在にガイドするガイド筒部材を備えたことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項7に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記ガイド筒部材の下方に設けられると共に前記巻芯治具と連結しかつ当該巻芯治具を昇降駆動させる巻芯治具駆動手段を備えていることを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項7または請求項8に記載の長円形コイル巻線装置において、
前記長尺素材受部材の上面を、
前記長尺素材を載置しかつ当該長尺素材の送り方向に移動させると共に前記巻芯治具の長尺素材の送り方向手前まで延出させた第1の上面と、この第1の上面より高さが低く形成された第2の上面と、で形成すると共に、この第2の上面に小径の突出治具部に装備させて前記第1の上面と同じ高さとなり前記長尺素材を載置するスペーサ部材を設けたことを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項1ないし請求項9のいずれか一つに記載の長円形コイル巻線装置において、
前記長尺素材受部材の前記長尺素材の供給側手前に配設されると共に前記長尺素材の供給側から供給される前記長尺素材を前記コイル巻線機に送り出す線送り機を備えていることを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 前記請求項1ないし請求項10のいずれか一つに記載の長円形コイル巻線装置において、
前記長尺素材が断面矩形形状の平角線であることを特徴とする長円形コイル巻線装置。 - 素材供給側から導入される長尺素材を、その送り方向に沿った一方の側面を内側とし他方の側面を外側として内側に順次折り曲げ加工し長円形形状の積層コイルを形成する長円形コイル巻線方法であって、
前記長尺素材の送り方向の先端部を折り曲げの中心となる巻芯治具とこの巻芯治具とで折り曲げ加工する初期位置の成形治具との間を挿通させると共に所定寸法突出させる第1の工程と、
前記巻芯治具を中心として前記成形治具を初期位置から少なくとも180度回動させて前記長尺素材を折り曲げ加工し前記積層コイルの1層目となる長円形形状の初めの1/2を形成する第2の工程と、
前記成形治具を前記回動した位置から前記初期位置に戻す第3の工程と、
前記長尺素材を、前記巻芯治具と初期位置の成形治具との間を挿通させて前記長円形の長辺寸法分だけ送り出す第4の工程と、
前記巻芯治具を中心として前記成形治具を初期位置から少なくとも180度回動させ前記長尺素材を折り曲げ加工し前記長円形形状の残りの1/2を形成して前記1層目の長円形形状を完成させる第5の工程と、
前記成形治具を少なくとも180度回動した位置から前記初期位置に戻す第6の工程と、
前記第4の工程と同様の動作を実行した後前記積層コイルの2段目から予め設定されている回数に達するまで前記第2の工程から第6の工程と同様の動作を順次繰り返す第7の工程と、を有することを特徴とする長円形コイル巻線方法。 - 前記請求項12に記載の長円形コイル巻線方法において、
前記第1の工程を実行する際は前記素材供給側から導入される長尺素材をガイドすると共に前記積層コイルを載置する載置面を有する長尺素材受部材を経由させる長尺素材ガイド工程を有し、
前記第5の工程では、前記長円形形状の残りの1/2を形成する際前記長円形形状の初めの1/2を折り曲げ加工高さ位置から前記長尺素材受部材の載置面に移載させるコイル移載工程を有することを特徴とする長円形コイル巻線方法。
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