JP2005320277A - 新規クオーターフェニレン誘導体、それよりなるホスト材料、ホール輸送材料およびそれを用いた有機el素子 - Google Patents

新規クオーターフェニレン誘導体、それよりなるホスト材料、ホール輸送材料およびそれを用いた有機el素子 Download PDF

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Abstract

【課題】燐光素子において高効率化を実現するため、広いエネルギーギャップを有するホスト材料およびホール輸送材料を開発し、それを用いた高性能の有機EL素子の提供。
【解決手段】 下記一般式(1)
【化1】
Figure 2005320277

(式中、R〜R13は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基およびハロゲンよりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であるが、R〜Rのいずれか1つは
【化2】
Figure 2005320277

であり、ArとArはアリール基およびヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、ArとArはそれぞれ一体になってヘテロアリール基を形成していてもよい。)
で示されるクオーターフェニレン誘導体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なクオーターフェニレン誘導体、それよりなるホスト材料、ホール輸送材料およびそれを用いた有機EL素子に関する。
有機ELにおいて従来の検討は、蛍光材料を用いて行われてきた。その先駆けになったものが1987年、KodakのC.W.TangらがAppl.Phys.Lettで発表したトリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(Alq)を用いた素子であり、これはこの当時1.0V以下の直流電流で、およそ1000cd/m以上の明るさを示すもので有機ELが注目される大きな技術革新であった。
その後多くの研究機関、企業等が研究に参加し、駆動電圧の低下や輝度、寿命の向上と言った高効率化についての研究が積極的に行われるようになった。
蛍光材料の発光については、電極から注入されたホールと電子の再結合によって生成した一重項励起子が関与しており、その生成率は25%と見積もられている。また光の取り出し効率を考えると、その割合は20%となるので外部量子効率は最大でも5%となり高効率化には限界があった。
それに対して、1999年Princeton大学のS.R.Forrestらは非特許文献1においてリン光材料が有機ELに使用できることを初めて発見し報告した。これによればリン光材料の場合、再結合で生成する一重項励起子のほかこの時同時に生成する三重項励起子も発光に寄与することで、蛍光材料に比べてより効率の高い素子の作成が可能になる。すなわち再結合で生成した励起子が100%発光に関係するため、取り出し効率を考えても外部量子効率が最大で20%になり有機ELのメリットが最大に発揮できる。実際にこの時の素子では、311m/Wの電力効率で8%の外部量子効率を示す緑色の発光を与えた。
前記素子の特徴は、リン光物質をゲスト材料としこれにエネルギーを与えるホスト材料を組み合わせたものである。この時使用されたホスト材料は、アミン系の材料の4,4′−N,N′−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)であった。その後、この材料をホスト材料に使用し多くのリン光材料が開発された。ホスト材料に重要なことはリン光材料に十分なエネルギーを与えることができる能力を持つかでありこの割合を見積もるために、ホスト材料のもつHOMOとLUMOの間のバンドギャップ値が目安にされる。
この値によると、4,4′−N,N′−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)では比較的長波長の緑から赤にかけては十分な機能をするが、エネルギーレベルの高い青色系のリン光材料にとってはこれを機能させるには十分なエネルギーは持ち合わせておらず、ホスト材料のワイド(バンド)ギャップ化が重要であった。リン光材料でフルカラー化するには、これに対応できるホスト材料の開発が重要である。
ところが従来、リン光材料に用いるエネルギーギャップの大きいホスト材料はほとんど知られておらず、このようなホスト材料の提供が強く求められているのが実情である。
そこで、本発明者らは、化学構造式上、ねじれ構造をもつ化合物が前記目的にかなう化合物となる可能性を考え、請求項1の化合物を開発したが、この基本的構造またはそれに近い化合物である下記2つの化合物について、ケミカルアブストラクト検索を行なったが、該当化合物に関する文献は発見できなかった。
Figure 2005320277
Appl.Phys.Lett.,75(1)4(1999)
本発明の目的は、燐光素子において高効率化を実現するため、広いエネルギーギャップを有するホスト材料およびホール輸送材料を開発し、それを用いて高性能の有機EL素子を提供する点にある。
本発明の第1は、下記一般式(1)
Figure 2005320277
(式中、R〜R13は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、ヘテロアリーロキシカルボニル基およびハロゲンよりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であるが、R〜Rのいずれか1つは
Figure 2005320277
であり、ArとArはアリール基およびヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、ArとArはそれぞれ一体になってヘテロアリール基を形成していてもよい。)
で示されるクオーターフェニレン誘導体に関する。
本発明の第2は、前記
Figure 2005320277
が下記式
Figure 2005320277
(式中、R20〜R27は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基およびハロゲンよりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である。)
で示されるカルバゾリル基である請求項1記載のクオーターフェニレン誘導体に関する。
本発明の第3は、3.0eVよりも広いエネルギーギャップを有するものである請求項1または2記載のクオーターフェニレン誘導体に関する。
本発明の第4は、請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体よりなることを特徴とするホスト材料に関する。
本発明の第5は、請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体よりなることを特徴とするホール輸送材料に関する。
本発明の第6は、請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体を用いたことを特徴とする有機EL素子に関する。
本発明の第7は、請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体を発光層またはホール輸送層に用いたことを特徴とする有機EL素子に関する。
本発明の第8は、発光材料として燐光材料を用いた請求項7記載の有機EL素子に関する。
本発明の第9は、その発光ピーク波長が480nmよりも短波長の青色発光を示す燐光材料を発光材料として用いた請求項8記載の有機EL素子に関する。
前記、Ar、Ar、R〜R13およびR20〜R27におけるアリール基としては、置換基を有することもある1環または多環構造のいずれのものであってもよい。具体例を挙げるとフェニル、ビフェニル、ターフェニル、クオーターフェニル、クウィンクフェニル、セスキフェニル、セプチフェニル、オクチフェニル、ノビフェニル、デシフェニル、ナフチル、アズレニル、アントラニル、フェナンソレニル、ナフタセニル、クリセニル、ペンタレニル、インデニル、アズレニル、ヘプタデニル、ビフェニレル、as−インダセニル、s−インダセニル、アセナフチレニル、フルオレニル、フェナレニル、フルオラセニル、アセフェナンソラレニル、アセアンソリレニル、トリフェニレル、ピレニル、プレイアデニル、ピセニル、ペリレニル、ペンタフェニル、ペンタセニル、テトラフェニレニル、ヘキサフェニル、ヘキサアセニル、ルビセニル、コロネリル、トリナフチレニル、ヘキサフェニル、ヘキサアセニル、ルビセニル、コロネリル、トリナフテレニル、ヘプタフェニル、ヘプタセニル、ピランセニル、オバレニルなどを挙げることができる。
前記、Ar、Ar、R〜R13およびR20〜R27におけるヘテロアリール基としては、置換基を有することもある各種へテロアリール基であり、1環または多環構造のいずれのものであってもよい。具体例を挙げると、フラニル、ピロロニル、3−ピロロニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、トリアゾリル、ピラニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンゾ〔b〕チオフェニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、アクリジニル、1,10−フェントレニルなどを挙げることができる。
また、ArとArが結合した場合の形としてはArとArが結合しているN原子も含めてその構造例を示すと
Figure 2005320277
などを挙げることができる。
勿論これらの環構造においても必要に応じて置換基を有する場合も含んでいる。
前記R〜R13およびR20〜R27におけるアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシルなどを挙げることができる。これらについては直鎖でも枝分かれでも構わない。
前記R〜R13およびR20〜R27におけるアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキシロキシ、ヘプチロキシ、オクトキシ、ノニロキシ、デシロキシ、フンデシロシキシ、ドデシロキシ、トリデシロキシ、テトラデシロキシ、ペンタデシロキシ、ヘキサデシロキシ、ヘプタデシロキシ、オクタデシロキシ、ノナデシロキシ、エイコシロキシなどを挙げることができる。これらについては直鎖でも枝分かれでも構わない。アルコキシカルボニル基におけるアルコキシ部分は前記アルコキシ基と同様である。
前記R〜R13およびR20〜R27におけるハロゲンとしては、いずれのハロゲンでもよい。
前記アリールオキシ基、アリーロキシカルボニル基におけるアリール部分は前記アリール基と同様であり、ヘテロアリーロキシ基、ヘテロアリーロキシカルボニル基におけるヘテロアリール部分はヘテロアリール基と同様であり、アリール基、アリーロキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、アリーロキシカルボニル基、ヘテロアリーロキシカルボニル基における置換基としては、アルキル基、アルコキシル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基およびハロゲンをあげることができ、アルキル基やアルコキシ基としては前述のものを例示することができ、アルコキシカルボニル基につくアルキルグループやアリーロキシカルボニル基につくアリールグループについても同様に前述のものを例示することができる。
また、アルキル基やアルコキシ基における置換基としては、エステル基やハロゲンを挙げることができる。
本発明化合物の代表的な合成方法の1例を下記に示す。R〜R13およびAr、Arは前記のとおりである。
Figure 2005320277
本発明の具体的化合物を以下に列記する。
Figure 2005320277
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本発明のクオーターフェニレン誘導体は、有機EL素子用の有機化合物として使用することが好ましい。本発明の有機EL素子は、陰極と陽極の間に一層又は複数層からなる有機薄膜層が挟持されている有機EL素子において、発光層のホスト材料が請求項1記載の一般式(1)で表せるクオーターフェニレン誘導体であることを特徴とするものである。
本発明の有機EL素子における正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成されてもよい。その際、正孔注入層の場合、陽極から正孔を注入する層を正孔注入層、正孔注入層から正孔を受け取り、発光層まで正孔を輸送する層を正孔輸送層と呼ぶ。同様に電子注入層の場合、陰極から電子を注入する層を電子注入層、電子注入層から電子を受け取り、発光層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの各層は、材料のエネルギー準位、耐熱性、有機薄膜層もしくは金属電極との密着性等の各要因により選択されて使用される。
本発明の有機EL素子は、前記したように陽極と陰極間に一層または複数層の有機薄膜層を形成した素子である。一層型の場合、本発明のクオーターフェニレン誘導体を含む発光層を含有し、それに加えて陽極から注入した正孔もしくは陰極から注入した電子を本発明のクオーターフェニレン誘導体を含む発光材料まで輸送させるために、正孔注入あるいは電子注入材料類を含んでいてもかまわない。またゲストに使用される発光材料は、極めて高い量子効率を示し、均一な薄膜形成をすることが好ましい。複数層型の有機EL素子としては、(陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極)、(陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)、(陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極)などの複数層構成で積層したものなどが挙げられる。
本発明の有機EL素子におけるゲストの発光材料には、リン光を発するような公知の化合物を用いることができる。これらについては特に制限されることなく、公知の化合物の中から選ぶことができるが、例えば青色ではFIrpicなどが、緑ではトリス(2−フェニルピリジン)イリジウム〔tris(2−phenylpyridine)iridium〕、イリジウム(III)ビス(2−フェニルピリジナト−N,C)アセチルアセトン〔Iridium(III)bis(2−phenylpyridinato−N,C)(acetyl acetone)〕などが、赤色ではトリス{2−(2−ベンゾ〔b〕チオフェニルピリジン)}イリジウム〔tris{2−(2−benzo〔b〕thiophenylpyridine)}iridium〕、(2,3,7,8,12,13,17,18−オクトエチルポルフィリン)プラチニウム〔(2,3,7,8,12,13,17,18−Octethylporphyrin)platinum〕などのイリジウム錯体や白金錯体などが使用できる。
正孔注入材料または正孔輸送材料としては、正孔を輸送する能力を持ち、陽極からの正孔注入効果、発光層または発光材料に対して優れた正孔輸送効果を有し、発光層で生じた励起子の電子輸送層又は電子輸送材料への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物が好ましい。具体的には、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラゾリン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、ヒドラゾン、アシルヒドラゾン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ベンジジン型トリフェニルアミン、スチリルアミン型トリフェニルアミン、ジアミン型トリフェニルアミン等やこれらにルイス酸を組み合せたもの、およびポリビニルカルバゾール、ポリシランあるいはポリアニリンのような導電性高分子等の高分子材料やこれらにルイス酸を組み合せたものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの正孔注入材料または正孔輸送材料の中で、さらに効果的な正孔注入材料または正孔輸送材料は、芳香族三級アミン誘導体又はフタロシアニン誘導体である。芳香族三級アミン誘導体の具体例としては、トリフェニルアミン、トリトリルアミン、トリジフェニルアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N,N′,N′−(4−メチルフェニル)−1,1′−フェニル−4,4′−ジアミン、N,N,N′,N′−(4−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ジナフチル−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン、N,N′−(メチルフェニル)−N,N′−(4−n−ブチルフェニル)−フェナントレン−9,10−ジアミン、N,N−ビス(4−ジ−4−トリルアミノフェニル)−4−フェニル−シクロヘキサン等、又はこれらの芳香族三級アミン骨格を有したオリゴマーもしくはポリマーであるが、これらに限定されるものではない。フタロシアニン(Pc)誘導体の具体例は、HPC、CuPc、CoPc、NiPc、ZnPc、PdPc、FePc、MnPc、ClAlPc、ClGaPc、ClInPc、ClSnPc、ClSiPc、(HO)AlPc、(HO)GaPc、VOPc、TiOPc、MoOPc等のフタロシアニン誘導体及びナフタロシアニン誘導体である。また、導電性高分子としては、ポリアニリン誘導体やポリチオフェン誘導体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
電子輸送材料として用いる化合物は、電子を輸送する能力を持ち、陰極からの電子注入効果、発光層または発光材料に対して、優れた電子輸送効果を有し、発光層で生成した励起子の正孔注入層への移動を防止し、かつ薄膜形成性に優れた化合物が好ましい。電子輸送材料としては金属錯体化合物、含窒素化合物などが知られている。金属錯体化合物としてはトリス(8−キノリナート)リチウム、トリス(8−キノリナート)亜鉛、トリス(8−キノリナート)銅、トリス(8−キノリナート)マンガン、トリス(8−キノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−キノリナート)アルミニウム、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム、トリス(4−プロピル−8−キノリナート)アルミニウムなどが挙げられる。含窒素化合物としては、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体及びフェナントロリン誘導体などが知られている。特に、フェナントロリン誘導体としては、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジ−m−トリル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジ−p−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジ−p−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジ−m−トリル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジエチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリンなどが挙げられる。
本発明においては電子輸送材料としては、フッ化リチウムのようなアルカリ金属のハロゲン化物や8−ヒドロキシキノリン誘導体のアルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体やフェナントロリン誘導体のアルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
有機エレクトロルミネッセンス素子の陽極に使用される導電性材料としては、4eVより大きな仕事関数を持つものが適しており、炭素、アルミニウム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウムなど、およびそれらの合金、ITO基板、NESA基板に使用される酸化錫、酸化インジウムなどの酸化金属、さらにはポリチオフェンやポリピロールなどの有機導電性樹脂が用いられる。陰極に用いられる導電性材料としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが適しており、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタニウム、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マンガンなどおよびこれらの合金が用いられるが、これらに限定されるものではない。合金としては、マグネシウム/銀、マグネシウム/インジウム、リチウム/アルミニウムなどが代表例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。合金の比率は、蒸着源の温度、雰囲気、真空度などにより、適切に制御することができる。陽極、陰極は必要に応じて二層以上の層に構成されてもよい。
本発明の有機EL素子で用いる透明電極の支持基板は、効率よく発光させるために、十分透明であることが望ましい。透明電極は、上記の導電性材料を用いて、蒸着やスパッタリング等の方法で所定の透光性が確保できるように設定する。発光面の電極は、光透過率を10%以上にすることが望ましい。基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば限定されるものではないが、ガラス基板や透明性樹脂のフィルムおよびシートが挙げられる。フィルムやシートに用いる透明性樹脂としては、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、ポリスチレン、ポリスチレン共重合体、シンジオタクチックポリスチレン、ポリメチルメタアクリレート、ナイロン、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン、ポリカーボネート、ポリカーボネート共重合体、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。
本発明における有機エレクトロルミネッセンス素子の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレーティングなどの乾式成膜法や、スピンコーティング、ディッピング、フローコーティングなどの湿式成膜法、いずれの方法も用いることができる。陽極、陰極間に挟持される有機薄膜層の各層の膜厚は特に限定されるものではないが、適切な膜厚に設定する必要がある。通常の膜厚は0.2nmから500nmの範囲で適宜選ぶのが好ましい。
本発明のクオーターフェニレン誘導体を発光層のホストに含む有機EL素子を作成する場合、乾式成膜法、湿式成膜法のいずれも用いることができるが高性能の素子を作成する場合には真空蒸着、スパッタリングなどの乾式成膜法を用いることが望ましい。
(1)本発明により、新規なクオーターフェニレン誘導体を提供できた。
(2)本発明により、広いエネルギーギャップ(例えば3.5eV)を有する新規なホスト材料やホール輸送材料を提供できた。
(3)本発明の化合物を有機EL素子に用いることによって、青色燐光素子や緑色燐光素子を提供できた。
以下に合成例、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
合成例1〔3−カルバゾリル−1−ブロモベンゼン(3CzBB)の合成〕
Figure 2005320277
200ml四つ口フラスコに1−ブロモ−3−アイオド−ベンゼン 25.0g(88.5mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)100ml、N−カルバゾール 14.8g(88.5mmol)、Cu粉末 16.9g(266mmol)、炭酸カリウム36.7g(266mmol)を加え、120℃で24時間撹拌した。反応後、室温に戻して酢酸エチルで希釈して触媒をろ過し、ろ液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム/n/ヘキサン=1/3(v/v)〕を行い、赤褐色粘体の目的物を得た〔収量15.1g(51.3mmol)、収率52.8%〕。
合成例2〔4−カルバゾリル−1−ブロモベンゼン(4CzBB)の合成〕
Figure 2005320277
200ml四つ口フラスコに1−ブロモ−4−アイオド−ベンゼン 15.0g(53.1mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)70ml、N−カルバゾール 8.70g(51.0mmol)、Cu粉末 10.1g(159mmol)、炭酸カリウム22.0g(159mmol)を加え、120℃で18時間還流した。反応後、室温に戻して酢酸エチルで希釈して触媒をろ過し、ろ液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去してエタノールで再結晶し、黄褐色の結晶を得た〔収量11.3g(34.7mmol)、収率68.1%〕。
合成例3〔2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA)の合成例1〕
Figure 2005320277
300ml四つ口フラスコに窒素気流下、n−BuLiヘキサン溶液(1.6M) 180ml(296mmol)を入れ、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)(テトラエチルエチレンジアミンのようなテトラアルキルエチレンジアミン類を溶媒として用いてもよい)44ml(296mmol)を加えた。しばらく室温で撹拌した後、ビフェニル 18.8g(122mmol)を加え、4日間撹拌した。得られた赤褐色の溶液をアセトン/ドライアイスバスにて−20℃に冷却し、析出した黄色結晶をデカンテーションにより単離し、ジエチルエーテル200mlを加えて懸濁液とした。これを−40℃に冷却し、トリメトキシボラン(トリエトキシボランなどの他のアルコキシボランでもよい)50ml(440mmol)をゆっくりと加えた。その後徐々に室温に戻して一晩撹拌後、スラリー状の析出物をテトラヒドロフラン(THF)200mlを加えて溶解させ、1時間撹拌した。反応液を5%塩酸400mlに加え6時間撹拌後、有機溶媒を濃縮し、ジクロロメタンで抽出(200ml×3)、乾燥、溶媒留去してトルエン/リグロインで再結晶し白色固体の目的物を得た〔収量1.50g(6.20mmol)、収率5.1%〕。
合成例4〔2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA)の合成例2〕
300ml四つ口フラスコに窒素気流下、n−BuLiヘキサン溶液(1.6M) 45ml(74mmol)を入れ、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)11ml(74mmol)を加えた。しばらく室温で撹拌した後、ビフェニル 4.7g(30.5mmol)を加え室温で1時間、60℃で2時間撹拌した。生じた赤褐色の溶液をメタノール/ドライアイスバスにて−40℃に冷却し、ジエチルエーテル30mlを加えて懸濁液とした。さらに−40℃にてトリメトキシボラン18ml(141mmol)をゆっくりと加えた。その後徐々に室温に戻して一晩撹拌後、スラリー状の析出物をTHF 60mlを加えて溶解させ1時間撹拌した。反応液を5%塩酸80mlに加え4時間撹拌後、有機溶媒を濃縮し、ジクロロメタンで抽出(100ml×3)、乾燥、溶媒留去してn−へキサンにて再沈殿することにより白色固体の目的物を得た〔収量2.80g(11.7mmol)、収率38%〕。
合成例5〔4−ブロモフェニル−ジ−(p−トリル)−アミン(4BPDTA)の合成〕
Figure 2005320277
200ml四つ口フラスコに、1−ブロモ−4−アイオドベンゼン 7.24g(25.6mmol)、p,p′−ジ−p−トルイルアミン5.05g(25.6mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)292mg(0.32mmol)、2,2′−ビナフトール(BINAP)0.80g(1.28mmol)、t−ブタン酸ナトリウム 4.92g(51.2mmol)、トルエン100mlを加え、窒素気流下、24時間還流した。室温に冷却後、反応液を濃縮しクロロホルムに溶解させ不溶物を濾過、ろ液を脱イオン水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/n−へキサン=1:3)にて精製し、薄褐色固体の目的物を得た〔収量4.08g(11.6mmol)、収率45%〕。
合成例6{p,p′−〔N−(3−ブロモフェニル)〕ジトルイルアミン(3BPDTA)の合成}
Figure 2005320277
200ml四つ口フラスコに、1−ブロモ−3−アイオドベンゼン 8.00g(28.3mmol)、p,p′−ジ−p−トルイルアミン 7.26g(36.8mmol)、Cu粉末6.0g(9.4mmol)、炭酸カリウム11.7g(84.9mmol)、o−ジクロロベンゼン30mlを加え、窒素気流下180℃で6時間撹拌した。反応液を濾過し、ろ液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−へキサン)にて精製し、無色固体の目的物を得た〔収量4.21g(12.0mmol)、収率42%〕。
実施例1〔2,2′−ビス(4−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(4CzPBP)の合成〕
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに窒素気流下、ジメトキシエタン(DME) 40ml、4CzBB 2.60g(8.07mmol)、2,2′−ビフェニルジホウ酸 0.86g(3.56mol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)Pd(PPh) 0.16g(0.14mmol)、炭酸カリウム 0.8g(5.79mmol)水溶液20mlをこの順番に加え、24時間還流した。反応後5%塩酸35mlに投入してからDMEを留去し、クロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム/n−ヘキサン=1/3(v/v)〕を行い白色粉末の目的物を得た〔収量0.44g(0.69mmol)、収率19.4%〕。
実施例2〔2,2′−ビス(4−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(4CzPBP)の合成〕
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに窒素気流下、2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA) 0.5g(2.07mmol)、4CzBB 1.33g(0.02mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)〔Tris(dibenzylideneacetone)dipalladium(0)〕〔Pd(dba)〕 18.4mg(0.02mmol)、フッ化カリウム(Potassium fluoride) 0.72g(12.4mmol)、テトラヒドロフラン(THF) 20mlを入れ、最後にトリ−t−ブチル−ホスフィン(Tri−tert−butyl−phosphine) 12mg(0.06mmol)を加え、室温でしばらく撹拌後、18時間還流した。回収、精製した。
実施例3〔2,2′−ビス(3−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(3CzPBP)の合成〕
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに窒素気流下、ジメトキシエタン(DME) 40ml、3CzBB 2.60g(8.07mmol)、2,2′−ビフェニルジホウ酸 0.86g(3.56mol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)Pd(PPh) 0.16g(0.14mmol)、炭酸カリウム 0.8g(5.79mmol)水溶液20mlをこの順番に加え、48時間還流した。反応後5%塩酸35mlに投入してからDMEを留去し、クロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去してシリカゲルクロマトグラフィー〔展開溶媒:クロロホルム/n−ヘキサン=2/3(v/v)〕を行い白色粉末の目的物を得た〔収量0.40g(0.63mmol)、収率17.6%〕。
実施例1で得られた2,2′−ビス(4−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(4CzPBP)と実施例3で得られた2,2′−ビス(3−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(3CzPBP)について、熱重量分析法(Thermogravimetric Analysis,TGA)と示差熱量測定法(Differential Scanning Calorimetry)DSCにより熱特性評価を行なった。その結果は下記表に示す。
Figure 2005320277
得られた4CzPBP、3CzPBPおよび比較のためのCBPの紫外可視吸収スペクトルおよび蛍光スペクトル測定を行い、それぞれの結果を図5に示した。図中、ext.は励起光、emt.は蛍光である。また、それぞれの化合物の励起波長、発光波長、エネルギーギャップ(Eg)を下記表に示した。
Figure 2005320277
4CzPBPおよび3CzPBPの物性は下記表のとおりである。
Figure 2005320277
なお、HOMO値は分子に電子が飽和したときの値を示し、LUMO値は分子から電子が完全に離れたときの値を示すものである。
実施例4{2,2′−ビス〔4″−(N,N′−ジトルイルアミノ)フェニル〕ビフェニル(4DTAPBP)の合成)}
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA)1.50g(6.20mmol)、4−ブロモフェニル−ジ−(p−トリル)−アミン(4BPDTA)4.00g(11.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 34mg(0.029mmol)、トルエン 30ml、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドのメタノール溶液(1.0M)19mlを加え、窒素気流下48時間還流した。室温に冷却後、反応液を濃縮し、クロロホルムに溶解させ不溶物を濾過、ろ液を5%塩酸、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/n−へキサン=1:3)にて精製し白色固体の目的物を得た〔収量0.93g(1.33mmol)、収率22%〕。この熱特性および電気化学特性は表4に示す。
実施例5{2,2′−ビス〔3″−(N,N′−ジトルイルアミノ)フェニル〕ビフェニル(3DTAPBP)の合成)}
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA)2.00g(8.30mmol)、3−ブロモフェニル−ジ−(p−トリル)−アミン(3BPDTA)5.32g(15.1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 45mg(0.04mmol)、トルエン 30ml、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドのメタノール溶液(1.0M)25mlを加え、窒素気流下48時間還流した。室温に冷却後、反応液を濃縮し、クロロホルムに溶解させ不溶物を濾過、ろ液を5%塩酸、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/n−へキサン=1:3)にて精製し白色固体の目的物を得た〔収量1.42g(2.04mmol)、収率25%〕。この熱特性および電気化学特性は表4に示す。
実施例6{2,2′−ビス〔3″−(N,N′−ジフェニルアミノ)フェニル〕ビフェニル(3DPAPBP)の合成)}
Figure 2005320277
100ml四つ口フラスコに2,2′−ビフェニルジホウ酸(2BPDBA)2.00g(8.3mmol)、3−ブロモフェニル−ジフェニル−アミン(3BTPA)4.89g(15.1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 45mg(0.04mmol)、トルエン 30ml、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドのメタノール溶液(1.0M)25mlを加え、窒素気流下48時間還流した。室温に冷却後、反応液を濃縮し、クロロホルムに溶解させ不溶物を濾過、ろ液を5%塩酸、飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/n−へキサン=1:3)にて精製し白色固体の目的物を得た〔収量1.97g(3.07mmol)、収率37%〕。この熱特性および電気化学特性は表4に示す。
Figure 2005320277
応用例1(本発明の4CzPBPを用いた緑色発光EL素子)
EL素子(緑色燐光)の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/Ir(ppy)(7wt%)doped 4CzPBP(300Å)/BCP(100Å)/Alq(200Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
α−NPD〔N,N′−ジフェニル−N,N′−ジ(1−ナフチル)ベンジジン〕
Figure 2005320277
Ir(ppy)〔トリス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)〕
Figure 2005320277
4CzPBP〔2,2′−ビス(4−カルバゾリルフェニル)ビフェニル〕
Figure 2005320277
BCP〔バソコプロイン〕
Figure 2005320277
Alq〔トリス−(8−キノリノラトアルミニウム)〕
Figure 2005320277
応用例1の素子特性は下記表5および図1〜2に示す。
比較例1(本発明の4CzPBPの代りにCBPを使用)
EL素子(緑色燐光)の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/Ir(ppy)(7wt%)doped CBP(300Å)/BCP(100Å)/Alq(200Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
CBP〔4,4′−ジカルバゾリルビフェニル〕
Figure 2005320277
比較例1の素子特性は下記表5および図1〜2に示す。
Figure 2005320277
比較例1の素子に較べて応用例1の素子は最高輝度、最高輝度効率および最大外部量子効率のいずれにおいても非常に優れた特性を示している。
応用例2(本発明の4CzPBPを用いた青色発光EL素子)
EL素子(青色燐光)の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/FIrpic(7wt%)doped 4CzPBP(300Å)/BCP(100Å)/Alq(200Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
FIrpic{ビス〔2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジナト〕ピコリナトイリジウム(III)}
Figure 2005320277
応用例2の素子特性は下記表6および図3〜4に示す。
比較例2(本発明の4CzPBPの代りにCBPを使用)
EL素子(青色燐光)の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/FIrpic(7wt%)doped CBP(300Å)/BCP(100Å)/Alq(200Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
比較例2の素子特性は下記表6および図3〜4に示す。
Figure 2005320277
応用例1と比較例1の対比と同様に比較例2の素子に較べて応用例2の素子の優位性は明白である。
応用例3(ホール輸送材料としてα−NPDを用い、リン光材料であるFIrpicのホスト材料として3CzPBPを用いた青白色発光EL素子)
EL素子の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/7wt%FIrpic doped 3CzPBP(300Å)/t−BuTAZ(300Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
素子の特性は表7および図6〜11に示す。なお、t−BuTAZは、下記式に示す化合物である。
Figure 2005320277
応用例4(ホール輸送材料としてα−NPDを用い、リン光材料であるFIrpicのホスト材料として4CzPBPを用いた青白色発光EL素子)
EL素子の構成:
ITO/α−NPD(400Å)/7wt%FIrpic doped 4CzPBP(300Å)/t−BuTAZ(300Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
素子の特性は表7および図6〜11に示す。
Figure 2005320277
応用例5(ホール輸送材料として4DTAPBPを用い、リン光材料のホスト材料として4CzPBPを用いたEL素子)
EL素子の構成:
ITO/4DTAPBP(400Å)/7wt%FIrpic doped 4CzPBP(300Å)/t−BuTAZ(300Å)/LiF(5Å)/Al(1000Å)
素子の特性は表8および図12〜17に示す。
Figure 2005320277
本発明化合物である4CzPBPをホストとするリン光素子において、ホール輸送材料としてα−NPDを用いるより、本発明の4DTAPBPを用いた方が一層、各データが向上していることが判る。
応用例1と比較例1が有する輝度−電圧特性を示すグラフである。 応用例1と比較例1が有する視感効率−電圧特性を示すグラフである。 応用例2と比較例2が有する輝度−電圧特性を示すグラフである。 応用例2と比較例2が有する視感効率−電圧特性を示すグラフである。 2,2′−ビス(4−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(4CzPBP)と2,2′−ビス(3−カルバゾリルフェニル)ビフェニル(3CzPBP)および4,4′−ジカルバゾリルビフェニル(CBP)のそれぞれの紫外可視吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子のELスペクトルを示すグラフである。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子の電流密度−電圧特性を示すグラフである。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子の輝度−電圧特性を示すグラフである。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子の輝度−電流密度特性を示すグラフである。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子の視感効率−電圧特性を示すグラフである。 応用例4(4CzPBP)と応用例3(3CzPBP)に示す本発明EL素子の電流効率−電圧特性を示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子のELスペクトルを示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子の電流密度−電圧特性を示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子の輝度−電圧特性を示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子の輝度−電流密度特性を示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子の視感効率−電圧特性を示すグラフである。 応用例5と応用例4に示す本発明EL素子の電流効率−電圧特性を示すグラフである。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2005320277
    (式中、R〜R13は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、ヘテロアリーロキシカルボニル基およびハロゲンよりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であるが、R〜Rのいずれか1つは
    Figure 2005320277
    であり、ArとArはアリール基およびヘテロアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であり、ArとArはそれぞれ一体になってヘテロアリール基を形成していてもよい。)
    で示されるクオーターフェニレン誘導体。
  2. 前記
    Figure 2005320277
    が下記式
    Figure 2005320277
    (式中、R20〜R27は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリーロキシ基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーロキシ基およびハロゲンよりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である。)
    で示されるカルバゾリル基である請求項1記載のクオーターフェニレン誘導体。
  3. 3.0eVよりも広いエネルギーギャップを有するものである請求項1または2記載のクオーターフェニレン誘導体。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体よりなることを特徴とするホスト材料。
  5. 請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体よりなることを特徴とするホール輸送材料。
  6. 請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体を用いたことを特徴とする有機EL素子。
  7. 請求項1〜3いずれか記載のクオーターフェニレン誘導体を発光層またはホール輸送層に用いたことを特徴とする有機EL素子。
  8. 発光材料として燐光材料を用いた請求項7記載の有機EL素子。
  9. その発光ピーク波長が480nmよりも短波長の青色発光を示す燐光材料を発光材料として用いた請求項8記載の有機EL素子。
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