JP2005318780A - 動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 モータの過回転を防止する。
【解決手段】 遊星歯車機構にエンジンとモータMG1と駆動軸とを接続し、駆動軸に変速機を介してモータMG2を接続したハイブリッド自動車において、変速機が異常によりLoギヤに固定された状態にあるとき、モータMG2の回転加速度αが大きいほど小さくなるよう制限開始回転数Nm2refを設定し(S160)、モータMG2の回転数Nm2が制限開始回転数Nm2refに達したときに、その回転数Nm2が制限回転数Nm2refに対して大きいほど小さくなるトルク上限値Trmaxを設定し(S170,S180)、トルク上限値Trmaxで駆動軸の要求トルクTr*を制限した実行トルクT*を設定して(S190)、エンジンと二つのモータを駆動制御する。従って、適切なタイミングで要求トルクTr*を制限できるから、変速機の異常時に過剰なトルク制限を抑制しながらモータMG2の過回転を防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置およびこれを搭載し駆動軸に車軸が接続されて走行するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンの出力軸を遊星歯車機構を介して車軸に連結された駆動軸に接続すると共に遊星歯車機構の回転要素に発電機を接続し、駆動軸に変速機を介して電動機を接続した自動車に搭載されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、変速機の変速段を車速に応じて変更することにより電動機からの動力を車速に応じた動力にして駆動軸に出力している。
特開2002−225578号公報
上述の動力出力装置では、駆動軸の駆動状態によっては電動機が上限回転数で駆動される場合が生じるため駆動軸に出力する駆動力を制限する必要がある。特に、変速機の変速段が変更不能、例えば、高い減速比から低い減速比に変更不能となったときには、電動機が上限回転数で駆動されやすい。このとき、駆動力を制限するタイミングによってはタイミングが早すぎて車両の走行性能を損なったり、タイミングが遅すぎて電動機が上限回転数で駆動される場合が生じる。
また、電動機を上限回転数未満で駆動するために必要な制限の程度は、駆動軸の駆動抵抗、例えば、ハイブリッド自動車に搭載される場合の車両重量や路面勾配,走行風などの様々な要因によって異なるから、こうした駆動抵抗に拘わらず一律に駆動力を制限すると、駆動力の制限が過剰となって動力性能を損なう場合が生じたり、電動機が上限回転数で駆動される場合も生じる。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法は、より適切なタイミングで駆動軸に出力する駆動力を制限して電動機が上限回転数で駆動されないようにすることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法は、駆動抵抗に拘わらず過剰な駆動力の制限を伴うことなくより確実に電動機が上限回転数で駆動されないようにすることを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載するハイブリッド自動車並びに動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
前記駆動軸の駆動抵抗を推定する駆動抵抗推定手段と、
前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定する実行駆動力設定手段と、
該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力と駆動軸の駆動抵抗と駆動軸の回転数とに基づいて電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定し、設定された実行駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。即ち、実行駆動力の設定に駆動軸の駆動抵抗が考慮されるから、駆動軸の駆動抵抗に拘わらずより確実に電動機を上限回転数で駆動されないようにすることができる。また、実行駆動力を設定することにより電動機を許容回転数の範囲内で運転させるから、電動機から出力する駆動力を調整するだけで電動機を許容回転数の範囲内で運転させるものに比して、電力動力入出力手段と電動機と電力をやり取りする蓄電手段を備える場合における電力動力入出力手段による蓄電手段の過充電や過大な電力による充電を抑制することができる。ここで、「回転数検出手段」は、駆動軸が機械的に電動機に接続されていることから駆動軸の回転数を検出するものとしたが、電動機の回転数を検出するものとしてもよい(以下、同じ)。
こうした本発明の第1の動力出力装置において、前記実行駆動力設定手段は、前記回転数検出手段により検出された駆動軸の回転数が制限開始回転数未満のときには前記要求駆動力を前記実行駆動力に設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記制限開始回転数以上のときには前記駆動抵抗推定手段により推定された駆動軸の駆動抵抗に基づいて前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段であるものとすることもできる。ここで、「制限開始回転数」は、要求駆動力の制限を開始する回転数を意味し、予め定めた回転数を用いてもよいし、駆動抵抗推定手段により推定された駆動軸の駆動抵抗に基づいて設定、例えば、駆動軸の駆動抵抗が小さいほど低くなる傾向の回転数に設定したものを用いてもよい。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記実行駆動力設定手段は、前記駆動抵抗推定手段により推定された駆動軸の駆動抵抗が小さいほど小さくなる傾向の上限値をもって前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動抵抗に拘わらず過剰な駆動力の制限を行なうことなくより確実に電動機を許容回転数の範囲内で運転させるための実行駆動力を設定することができる。さらに、この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記実行駆動力設定手段は、さらに前記回転数検出手段により検出された駆動軸の回転数が高いほど小さくなる傾向の上限値をもって前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段であるものとすることもできる。
駆動軸の駆動抵抗に基づいて要求駆動力を制限して実行駆動力を設定する態様の本発明の第1の動力出力装置において、変更可能な変速比をもって前記電動機と前記駆動軸との動力の伝達を行なう動力伝達手段を備え、前記実行駆動力設定手段は、前記変速伝達手段における変速比の変更が不能な状態となったときに前記推定された駆動軸の駆動抵抗に基づいて前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記変速比の変更が不能な状態は、前記変速伝達手段における減速比が高い側の変速比から減速比が低い側の変速比への変更が不能な状態であるものとすることもできる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記駆動抵抗推定手段は、前記駆動軸の
回転加速度と前記駆動軸に出力した駆動力とを検出すると共に該検出した前記駆動軸の回転加速度と前記駆動軸に出力した駆動力とに基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記駆動抵抗推定手段は、前記検出した前記駆動軸に出力した駆動力に基づいて該駆動軸の基準回転加速度を設定すると共に該設定した基準回転加速度と前記検出した駆動軸の回転加速度との偏差に基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定する手段であるものとすることもできる。
本発明の第2の動力出力装置は、
内燃機関から動力を入力すると共に駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
前記駆動軸の駆動抵抗を推定する駆動抵抗推定手段と、
前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定する実行駆動力設定手段と、
該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力と駆動軸の駆動抵抗と駆動軸の回転数とに基づいて電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定し、設定された実行駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。即ち、実行駆動力の設定に駆動軸の駆動抵抗が考慮されるから、駆動軸の駆動抵抗に拘わらずより確実に電動機を上限回転数で駆動されないようにすることができる。また、実行駆動力を設定することにより電動機を許容回転数の範囲内で運転させるから、電動機から出力する駆動力を調整するだけで電動機を許容回転数の範囲内で運転させるものに比して、電力動力入出力手段と電動機と電力をやり取りする蓄電手段を備える場合における電力動力入出力手段による蓄電手段の過充電や過大な電力による充電を抑制することができる。
本発明の第3の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
前記駆動軸の回転加速度を検出する回転加速度検出手段と、
該検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記駆動軸の制限開始回転数を設定する制限開始回転数設定手段と、
前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
該検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により前記駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のときには前記要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定する実行駆動力設定手段と、
該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第3の動力出力装置では、駆動軸の回転加速度に基づいて駆動軸の制限開始回転数を設定し、駆動軸の回転数が設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、駆動軸の回転数が設定された制限開始回転数以上のときには要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定し、設定された実行駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。したがって、駆動軸の回転加速度に基づいて適切なタイミングで要求駆動力を制限することができ、電動機が上限回転数で駆動されないようにすることができる。ここで、「回転加速度検出手段」や「制限開始回転数設定手段」、「回転数検出手段」には、それぞれ駆動軸の回転加速度を検出するものや駆動軸の制限開始回転数を設定するもの,駆動軸の回転数を検出するものの他、それぞれ電動機の回転加速度を検出するものや電動機の制限開始回転数を設定するもの,電動機の回転数を検出するものも含まれる(以下、同じ)。
こうした本発明の第3の動力出力装置において、前記制限開始回転数設定手段は、前記検出された駆動軸の回転加速度が大きいほど小さくなる傾向に前記制限開始回転数を設定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第3の動力出力装置において、前記制限開始回転数設定手段は、前記検出された駆動軸の回転加速度と該駆動軸に出力した駆動力とに基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定し、該推定した駆動抵抗に基づいて前記制限開始回転数を設定する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第3の動力出力装置において、前記制限開始回転数設定手段は、前記駆動軸の駆動抵抗が小さいほど小さくなる傾向に前記制限開始回転数を設定する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の第3の動力出力装置において、前記実行駆動力設定手段は、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のとき、該駆動軸の回転数が大きいほど小さな上限値をもって制限した駆動力を前記実行駆動力として設定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第3の動力出力装置において、変更可能な変速比をもって前記電動機と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段を備え、前記制限開始回転数設定手段は、前記変速伝達手段における変速比の変更が不能な状態となったときに前記検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記制限開始回転数を設定する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第3の動力出力装置において、前記変速比の変更が不能な状態は、前記変速伝達手段における減速比が高い側の変速比から減速比が低い側の変速比への変更が不能な状態であるものとすることもできる。
また、本発明の第1ないし第3いずれかの動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の第1のハイブリッド自動車は、
上述した各態様のいずれかの本発明の第1の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆
動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、前記駆動軸の駆動抵抗を推定する駆動抵抗推定手段と、前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定する実行駆動力設定手段と、該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段とを備える動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行する
ことを要旨とする。
この本発明の第1のハイブリッド自動車によれば、上述した各態様のいずれかの本発明の第1の動力出力装置を搭載するから、本発明の第1の動力出力装置が奏する効果と同様の効果、例えば、駆動軸の駆動抵抗に拘わらずより確実に電動機を上限回転数で駆動されないようにすることができる効果や電力動力入出力手段と電動機と電力をやり取りする蓄電手段を備える場合における電力動力入出力手段による蓄電手段の過充電や過大な電力による充電を抑制することができる効果などを奏することができる。
本発明の第2のハイブリッド自動車は、
内燃機関と上述した各態様のいずれかの本発明の第3の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、前記駆動軸の回転加速度を検出する回転加速度検出手段と、該検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記駆動軸の制限開始回転数を設定する制限開始回転数設定手段と、前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、該検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により前記駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のときには前記要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定する実行駆動力設定手段と、該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段とを備える動力出力装置とを搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行する
ことを要旨とする。
この本発明の第2のハイブリッド自動車では、内燃機関と上述した各態様のいずれかの本発明の第3の動力出力装置とを搭載するから、本発明の第3の動力出力装置と同様の効果、例えば、電動機が上限回転数で駆動されないようにすることができる効果などを奏することができる。
本発明の第1の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記駆動軸の駆動抵抗を推定し、
(b)前記駆動軸の回転数を検出し、
(c)前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定し、
(d)該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する
ことを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置の制御方法では、駆動軸に要求される要求駆動力と駆動軸の駆動抵抗と駆動軸の回転数とに基づいて電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定し、設定された実行駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。即ち、実行駆動力の設定に駆動軸の駆動抵抗が考慮されるから、駆動軸の駆動抵抗に拘わらずより確実に電動機を上限回転数で駆動されないようにすることができる。また、実行駆動力を設定することにより電動機を許容回転数の範囲内で運転させるから、電動機から出力する駆動力を調整するだけで電動機を許容回転数の範囲内で運転させるものに比して、電力動力入出力手段と電動機と電力をやり取りする蓄電手段を備える場合における電力動力入出力手段による蓄電手段の過充電や過大な電力による充電を抑制することができる。ここで、ステップ(b)は、駆動軸が機械的に電動機に接続されていることから駆動軸の回転数を検出するものとしたが、電動機の回転数を検出するものとしてもよい。
本発明の第2の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記駆動軸の回転加速度を検出し、
(b)該検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記駆動軸の制限開始回転数を設定し、
(c)前記駆動軸の回転数を検出し、
(d)該検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により前記駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のときには前記要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定し、
(e)該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する
ことを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置の制御方法では、駆動軸の回転加速度に基づいて駆動軸の制限開始回転数を設定し、駆動軸の回転数が設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、駆動軸の回転数が設定された制限開始回転数以上のときには要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定し、設定された実行駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。したがって、駆動軸の回転加速度に基づいて適切なタイミングで要求駆動力を制限することができ、電動機が上限回転数で駆動されないようにすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して変速機60がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2やリングギヤ軸32aの回転数Nrを計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達できるよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニ
オンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。ブレーキB1,B2のオンオフは、実施例では、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動によりブレーキB1,B2に対して作用させる油圧を調節することにより行なわれている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Accを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータに駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペ
ダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,バッテリ50の残容量SOC,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,変速機60の異常判定フラグF1,変速機60の状態判定フラグF2,モータMG2のトルク上限値Tm2max1などのデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転数センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、異常判定フラグF1は、図示しない変速機異常判定ルーチンにより、リングギヤ軸32aの回転数NrやモータMG2の回転数Nm2などに基づいて異常が判定され、異常のときに値1が、正常のときに値0が設定されてRAM76の所定のアドレスに書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。ここで、変速機60の異常判定は、例えば、変速機60のギヤの状態を切り替える際に切り替えに要する時間(例えば、200msec〜400msec程度)が経過するのを待ってリングギヤ軸32aの回転数Nrに切り替え後のギヤの状態の減速比を乗じたものとモータMG2の回転数Nm2とを比較することにより変速機60のギヤの状態の切り替え処理が行なわれたか否かを判定することにより行なうことができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めることができる。また、状態判定フラグF2は、例えば、モータMG2の回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Nrで除することにより計算した変速機60の減速比Grに基づいてギヤの状態を判定して得られる結果(Hiギヤの状態のときに値1,Loギヤの状態のときに値0)を入力するものとした。モータMG2のトルク上限値Tm2max1は、モータMG2の回転数Nm2における定格最大トルクにモータ温度やインバータ温度に基づいて定められた補正係数を乗じて設定したものを入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車
速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用のマップの一例を示す。
次に、異常判定フラグF1の値を調べる(ステップS120)。異常判定フラグF1が値0のとき、即ち、変速機60が正常なときには、ステップS110で設定した要求トルクTr*を実行トルクT*に設定し(ステップS140)、設定した実行トルクT*に基づいてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS200)。ここで、エンジン要求パワーPe*は、実行トルクT*にリングギヤの回転数Nr(=Nm2/Gr)を乗じたものにバッテリ50の充放電要求量Pb*とロスLossを加えたものとして計算することができる。なお、充放電要求量Pb*は、バッテリ50の残容量(SOC)やアクセル開度Accなどによって設定することができる。
こうしてエンジン要求パワーPe*を設定すると、設定したエンジン要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する処理を行なう(ステップS210)。この処理は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインとエンジン要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより行なう。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと目標パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
続いて、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて次式(2)によりモータMG1の目標トルクTm1*を計算する(ステップS220)。動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はサンギヤ31の回転数を示し、C軸はキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32(リングギヤ軸32a)の回転数Nrを示す。前述したように、サンギヤ31の回転数はモータMG1の回転数Nm1でありキャリア34の回転数はエンジン22の回転数Neであるから、モータMG1の目標回転数Nm1*はリングギヤ軸32aの回転数Nrとエンジン22の目標回転数Ne*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて式(1)により計算することができる。したがって、モータMG1が目標回転数Nm1*で回転するよう目標トルクTm1*を設定してモータMG1を駆動制御することにより、エンジン22の目標回転数Ne*で回転させることができる。ここで、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「KP」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「KI」は積分項のゲインである。
Figure 2005318780
モータMG1の目標回転数Nm1*と目標トルクTm1*とを計算すると、バッテリ50の出力制限WoutからモータMG1の目標トルクTm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じたもの(モータMG1の消費電力または発電電力)を減じてモータMG2の回転数Nm2で除することにより(次式(3))モータMG2から出力してもよいト
ルクの上限としてのトルク上限値Tm2max2を計算すると共に(ステップS230)、実行トルクT*と目標トルクTm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと変速機60の現在のギヤ比Grとを用いて実行トルクT*をリングギヤ軸32aに作用させるためにモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを次式(4)により計算し(ステップS240)、ステップS100で入力したトルク上限値Tm2max1と計算したトルク上限値Tm2max2と仮モータトルクTm2tmpとのうち最も小さいものをモータMG2の目標トルクTm2*として設定する(ステップS250)。これにより、モータMG2の目標トルクTm2*を、リングギヤ軸32aに出力する実行トルクT*がバッテリ50の出力制限WoutやモータMG2やインバータ42の温度制限の範囲内で制限されたトルクとして設定することができる。
Figure 2005318780
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS260)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、目標トルクTm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、目標トルクTm1*でモータMG1が駆動されると共に目標トルクTm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS120で異常判定フラグF1が値1のとき、即ち、変速機60が異常のときには、状態判定フラグF2の値を調べる(ステップS130)。状態判定フラグF2が値0のときには、変速機60がLoギヤに固定された状態にあると判断し、モータMG2の現在の回転数Nm2から前回のルーチンのステップS100で入力された回転数Nm2を減じることによりモータMG2の回転加速度αを計算すると共に(ステップS150)、計算した回転加速度αに基づいて制限開始回転数Nm2refを設定して(ステップS160)、モータMG2の現在の回転数Nm2が設定した制限開始回転数Nm2ref以上か否かを判定する(ステップS170)。現在の回転数Nm2が制限開始回転数Nm2ref以上と判定されると、現在の回転数Nm2から制限開始回転数Nm2refを減じたもの(=Nm2−Nm2ref)を用いて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力してもよいトルクの上限としてのトルク上限値Trmaxを設定し(ステップS180)、設定したトルク上限値TrmaxとステップS110で設定した要求トルクTr*とのうち小さい方を実行トルクT*として設定する(ステップS190)。ここで、制限開始回転数Nm2refは、変速機60がLoギヤに固定された状態での異常によりモータMG2が過回転するのを防止するために要求トルクTr*の制限を開始する回転数として設定されるものであり、実施例では、回転加速度αと制限開始回転数Nmrefとの関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、回転加速度αが与えられるとマップから対応する制限開始回転数Nm2refを導出することにより設定するものとした。このマ
ップの一例を図7に示す。図示するように、制限開始回転数Nm2refは、モータMG2の回転加速度αが大きいほど小さくなるように設定される。これは、回転加速度αが大きいほどモータMG2がその上限回転数に到達するまでの時間が短くなるから、これに応じた早いタイミングで要求トルクTr*の制限を開始する必要があり、また、回転加速度αが小さいとモータMG2がその上限回転数に到達するまでに時間的な余裕があるから、遅いタイミングで要求トルクTr*の制限を開始することで過剰な要求トルクTr*の制限を防止するためである。また、トルク上限値Trmaxの設定は、実施例では、現在の回転数Nm2から制限開始回転数Nm2refとの偏差(=Nm2−Nm2ref)とトルク上限値Trmaxとの関係を予め求めてトルク上限値設定用マップとしてROM74に記憶しておき、現在の回転数Nm2と制限開始回転数Nm2refとが与えられるとその偏差を用いてマップから対応するトルク上限値Trmaxを導出することにより行なうものとした。トルク上限値設定用マップの一例を図8に示す。
ステップS130で状態判定フラグF2が値1と判定されたとき、即ち、変速機60がHiギヤに固定された状態にあると判断されたときには、変速機60は異常ではあるもののLoギヤに固定された状態に生じ得るモータMG2の過回転という不都合は生じないから、変速機60が正常であるときと同様の処理を行なって(ステップS140,S200〜S260)、本ルーチンを終了する。なお、この場合には、Loギヤの状態のときに比してモータMG2を低回転高トルクで駆動することになるから、モータMG2の効率が低下する場合やトルク上限値Tm2max1によりモータMG2のトルク(仮モータトルクTm2tmp)が制限される場合などが生じる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60に異常が生じてLoギヤに固定された状態にあるときには、モータMG2の現在の回転数Nm2が、モータMG2の回転加速度αが大きいほど小さくなる制限開始回転数Nm2refに達したときにリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*に対する制限を開始して実行トルクT*を設定するから、過剰な要求トルクTr*の制限を防止しながら変速機60の異常時におけるモータMG2の過回転をより確実に防止することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転加速度αが大きくなるほど直線的に小さくなるよう制限開始回転数Nm2refを設定するものとしたが、回転加速度αが大きくなるほど曲線的に小さくなるよう制限開始回転数Nm2refを設定するものとしてもよいし、階段状に小さくなるよう制限開始回転数Nm2refを設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転数Nm2が制限開始回転数Nm2refに対して大きくなるほど直線的に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしたが、回転数Nm2が大きくなるほど曲線的に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよいし、回転数Nm2が大きくなるほど階段状に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転加速度αに基づいてこの回転加速度αが大きいほど小さくなる傾向に制限開始回転数Nm2refを設定したが、車両の走行過程で車両に出力したトルクと車両の加速度(モータMG2の回転加速度α)との関係から車両の走行抵抗を算出し、算出した走行抵抗に基づいてこの走行抵抗が小さいほど小さくなる傾向に制限開始回転数Nm2refを設定するものとしてもよい。
次に、第2実施例のハイブリッド自動車20Bについて説明する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成により
構成されており、図3の駆動制御ルーチンに代えて図9の駆動制御ルーチンを実行する点が異なる。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の符号を用い、その詳細な説明については重複するから省略する。図9の駆動制御ルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、図3の駆動制御ルーチンのステップS100〜S110と同様に、アクセル開度Accや車速V,バッテリ50の残容量SOC,モータMG1,MG2の各回転数Nm1,Nm2,変速機60の異常判定フラグF1,変速機60の状態判定フラグF2,モータMG2のトルク上限値Tm2max1などのデータを入力し(ステップS300)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて図4の要求トルク設定用マップを用いてリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS310)。なお、異常判定フラグF1や状態判定フラグF2,トルク上限値Tm2max1については上述した。
そして、異常判定フラグF1の値や状態判定フラグF2の値を調べ(ステップS320,S330)、異常判定フラグF1が値0のとき即ち変速機60が正常であるときや、異常判定フラグF1は値1であるが状態判定フラグF2の値が値0のとき即ち変速機60は正常ではないがHiギヤに固定された状態(Loギヤに変更不能な状態)にあるときには、要求トルクT*をそのまま実行トルクT*に設定し(ステップS340)、基本的にはこの実行トルクT*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるよう上述した図3の駆動制御ルーチンのステップS200〜S260と同一の処理を実行して(ステップS400〜S460)、本ルーチンを終了する。なお、異常判定フラグF1が値1で状態判定フラグF2が値0のときに要求トルクTr*をそのまま実行トルクT*に設定するのは、変速機60は異常ではあるもののLoギヤに固定された状態で生じ得るモータMG2の過回転という不都合は生じないことに基づく。
一方、異常判定フラグF1と異常判定フラグF2とが共に値1のとき、即ち変速機60に異常が生じてLoギヤに固定された状態(Hiギヤに変更不能な状態)にあるときには、今回のルーチンで入力したモータMG2の回転数Nm2から前回のルーチンで入力したモータMG2の回転数(前回回転数Nm2)を減じてモータMG2の実際の回転加速度αを計算すると共に(ステップS350)、前回のルーチンで設定された実行トルク(前回実行トルクT*)すなわち駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されているトルクに基づいてモータMG2の基準回転加速度α0を設定し(ステップS360)、設定した基準回転加速度α0から実際の回転加速度αを減じて加速度差Δαを計算する(ステップS370)。ここで、基準回転加速度α0は、実施例では、例えば無風の平坦路を1名乗車で走行するときを基準とした場合における前回実行トルクT*と基準回転加速度α0との関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、前回実行トルクT*が与えられたときにマップから対応する基準回転加速度α0を導出することより設定するものとした。加速度差Δαはこの基準回転加速度α0から実際の回転加速度αを減じたものとして計算されるから、加速度差Δαが値0よりも大きいとき即ち基準回転加速度α0よりも実際の回転加速度αが小さいときには走行抵抗が基準よりも大きいことを意味し、加速度差Δαが値0よりも小さいとき即ち基準回転加速度α0よりも実際の回転加速度αが大きいときには走行抵抗が基準よりも小さいことを意味するものとなる。したがって、加速度差Δαは、車両の走行抵抗を反映するものとして考えることができる。
こうして加速度差Δαを計算すると、この加速度差ΔαとステップS300で入力したモータMG2の回転数Nm2とに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力してもよいトルクの上限としてトルク上限値Trmaxを設定し(ステップS380)、要求
トルクTr*と設定したトルク上限値Trmaxとのうち小さい方を実行トルクT*に設定する(ステップS390)。ここで、トルク上限値Trmaxは、実施例では、加速度差ΔαとモータMG2の回転数Nm2とトルク上限値Trmaxとの関係を予め求めてトルク上限値設定用マップとしてROM74に記憶しておき、加速度差Δαと回転数Nm2とが与えられるとマップから対応するトルク上限値Trmaxを導出することにより設定するものとした。トルク上限値設定用マップの一例を図10に示す。実施例では、加速度差Δが所定値S1未満のとき(図10における「加速度差Δα小」参照),加速度差Δαが所定値S1以上で且つ所定値S2未満のとき(図10における「加速度差Δα中」参照),加速度差Δαが所定値S2以上のとき(図10における「加速度差Δα大」参照)の順にトルク上限値Trmaxが小さくなり、且つ、モータMG2の回転数Nm2が大きくなるほどトルク上限値Trmaxが小さくなるようにトルク上限値設定用マップを作成した。ここで、所定値S1は、路面勾配が小さい(下り坂など)ときや風が追い風であるときなどの走行抵抗が比較的小さいと判断できる範囲を定めるための値であり、所定値S2は、路面勾配が大きい(登り坂など)ときや風が向かい風であるときなどの走行抵抗が比較的大きいと判断できる範囲を定めるための値である。前述したように、加速度差Δαは車両の走行抵抗を反映するから、図10のトルク上限値設定用マップでは、走行抵抗が小さいほど小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとなる。このように、走行抵抗が小さいほどトルク上限値Trmaxを小さく設定するのは、リングギヤ軸32aに同一のトルクが出力されている状態であっても走行抵抗が小さいほど車両の加速度が大きくなってモータMG2に過回転が生じやすいことに基づく。また、図10のトルク制限値設定用マップでは、トルク上限値Trmaxの上限Tmaxは、要求トルクTr*としてとりうる最大トルクとして設定されており、上限Tmaxよりも小さい値がトルク上限値Trmaxに設定されたときに実質的にステップS390におけるトルク上限値Trmaxによる要求トルクTr*の制限が行なわれるようになっている。要求トルクTr*の制限を開始する回転数(制限開始回転数)は、実施例では、図10に示すように、加速度差Δαが所定値S1未満のとき(「加速度差Δα小」のとき)には回転数N1に,加速度差Δαが所定値S1以上で所定値S2未満のとき(「加速度差Δα中」のとき)には回転数N1よりも高い回転数N2に,加速度差Δαが所定値S2以上のとき(「加速度差Δα大」のとき)には回転数N2よりも高い回転数N3に定めるものとした。即ち、制限開始回転数を、加速度差Δα(走行抵抗)が小さいほど低い回転数となるように定めるのである。このように、走行抵抗を考慮して要求トルクTr*を制限することにより走行抵抗に拘わらず過剰な要求トルクTr*の制限を行なうことなく変速機60に異常が生じたときのモータMG2の過回転を防止しているのである。こうして実行トルクT*を設定すると、基本的には、設定した実行トルクT*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようステップS400〜S460の処理を行なって本ルーチンを終了する。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、変速機60に異常が生じてLoギヤからHiギヤに変更不能な状態にあるときには、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されているトルクに対する基準となる回転加速度としての基準回転加速度α0からモータMG2の実際の回転加速度αを減じて車両の走行抵抗に相当する加速度差Δαを計算し、モータMG2の回転数Nm2に応じて加速度差Δαが小さいほど小さくなる傾向にトルク上限値Trmaxを設定し、このトルク上限値Trmaxをもってリングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*を制限して実行トルクT*を設定すると共にこの実行トルクT*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22やモータMG1,MG2を駆動制御するから、走行抵抗に拘わらず要求トルクTr*の過剰な制限を抑制しながら変速機60の異常時におけるモータMG2の過回転をより確実に防止することができる。しかも、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*を制限することによりモータMG2の過回転を防止するから、モータMG2のトルク指令Tm2*だけを制限することによりモータMG1からの電力が供給されてバッテリ50に過充電や過大な電力による充電が生じるのを防止することができる。もとより、モータMG2
の回転数Nm2が制限開始回転数未満のときには実質的には要求トルクTr*をそのまま実行トルクT*に設定するから、要求トルクTr*に見合うトルクを駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、図10のトルク上限値設定用マップに例示するように、加速度差Δα(走行抵抗)が小さくなるほど3段階に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしたが、加速度差Δαが小さくなるほどトルク上限値Trmaxが小さくなる傾向であれば、加速度差Δαが小さくなるほど2段階あるいは4段階以上に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよいし、加速度差Δαが小さくなるほど連続的に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、加速度差Δα(走行抵抗)が小さいほど要求トルクTr*の制限を開始する回転数(制限開始回転数)が低くくなるようトルク上限値Trmaxを設定したが、走行抵抗に拘わらず同じ回転数で要求トルクTr*の制限が開始されるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよい。この場合のトルク上限値設定用マップの一例を図11に示す。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、図10のトルク上限値設定用マップに例示するように、加速度差Δα(走行抵抗)に拘わらずモータMG2の回転数が上昇に対して同一の傾きをもってトルク上限値Trmaxを小さくするものとしたが、走行抵抗に応じて異なる傾きをもってトルク上限値Trmaxを小さくするものとしてもよい。この場合のトルク上限値設定用マップの一例を図12に示す。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bやその変形例では、モータMG2の回転数が高くなるほど直線的に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定したが、モータMG2の回転数が高くなるほど曲線的に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよいし、モータMG2の回転数が高くなるほど階段状に小さくなるようトルク上限値Trmaxを設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されている駆動力(前回実行トルクT*)から求めた基準回転加速度α0から実際の回転加速度αを減じた加速度差Δαを走行抵抗として推定するものとしたが、これに限られず、走行抵抗として推定できるものであれば、例えば、リングギヤ軸32aに出力されている駆動力と実際の回転加速度αとに基づいて加速度差Δα以外で走行抵抗を推定したり、勾配センサにより検出された路面勾配から走行抵抗を推定してもよい。
なお、第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、変速機60に異常が生じてLoギヤからHiギヤに変更不能な状態にあるときのモータMG2の過回転の抑制について説明したが、変速機60が正常なときには、車速Vに基づいて低車速側ではLoギヤに高車速側ではHiギヤになるよう変速機60を制御することによりモータMG2から効率よく駆動軸としてのリングギヤ軸32aにトルクを出力できると共にモータMG2の過回転を防止することができるのは勿論である。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、Hiギヤの状態,Loギヤの状態の2段の変速段もって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速機60の変速段は2段に限られるものではなく、3段以上の変速段としてもよい。その場合には、最上段以外の各段についてそれぞれの減速比に応じてトルク上限値Trmaxを適用すればよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、変速機60が異常によりHiギヤに固定された状態にあるときには正常なときと同様の制御を行なうものとしたが、変速機60が異常によりHiギヤに固定された状態にあるときには変速機60が正常なときとは異なるHiギヤ異常用の制御を行なうものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図13における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図14の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、変速機60の異常により生じ得るモータMG2の過回転を防止するための処理として説明したが、変速機60に異常の有無に関係なく単にモータMG2の過回転に対する防止の処理として実行するものとしてもよい。この場合、変速機60を備えないハイブリッド自動車にも適用可能である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 モータMG2の回転加速度αと制限開始回転数Nm2refとの関係を示す説明図である。 トルク上限値設定用マップの一例を示す説明図である。 第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トルク上限値設定用マップの一例を示す説明図である。 トルク上限値設定用マップの他の例を示す説明図である。 トルク上限値設定用マップの他の例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b,駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (22)

  1. 駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
    前記駆動軸の駆動抵抗を推定する駆動抵抗推定手段と、
    前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定する実行駆動力設定手段と、
    該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 前記実行駆動力設定手段は、前記回転数検出手段により検出された駆動軸の回転数が制限開始回転数未満のときには前記要求駆動力を前記実行駆動力に設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記制限開始回転数以上のときには前記駆動抵抗推定手段により推定された駆動軸の駆動抵抗に基づいて前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記実行駆動力設定手段は、前記駆動抵抗推定手段により推定された駆動軸の駆動抵抗が小さいほど小さくなる傾向の上限値をもって前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段である請求項2記載の動力出力装置。
  4. 前記実行駆動力設定手段は、さらに前記回転数検出手段により検出された駆動軸の回転数が高いほど小さくなる傾向の上限値をもって前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段である請求項3記載の動力出力装置。
  5. 請求項2ないし4いずれか記載の動力出力装置であって、
    変更可能な変速比をもって前記電動機と前記駆動軸との動力の伝達を行なう動力伝達手段を備え、
    前記実行駆動力設定手段は、前記変速伝達手段における変速比の変更が不能な状態となったときに前記推定された駆動軸の駆動抵抗に基づいて前記要求駆動力を制限して前記実行駆動力を設定する手段である
    動力出力装置。
  6. 前記変速比の変更が不能な状態は、前記変速伝達手段における減速比が高い側の変速比から減速比が低い側の変速比への変更が不能な状態である請求項5記載の動力出力装置。
  7. 前記駆動抵抗推定手段は、前記駆動軸の回転加速度と前記駆動軸に出力した駆動力とを検出すると共に該検出した前記駆動軸の回転加速度と前記駆動軸に出力した駆動力とに基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定する手段である請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置。
  8. 前記駆動抵抗推定手段は、前記検出した前記駆動軸に出力した駆動力に基づいて該駆動軸の基準回転加速度を設定すると共に該設定した基準回転加速度と前記検出した駆動軸の回転加速度との偏差に基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定する手段である請求項7記載の動力出力装置。
  9. 内燃機関から動力を入力すると共に駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
    前記駆動軸の駆動抵抗を推定する駆動抵抗推定手段と、
    前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定する実行駆動力設定手段と、
    該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
    を備える動力出力装置。
  10. 駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
    内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、
    前記駆動軸の回転加速度を検出する回転加速度検出手段と、
    該検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記駆動軸の制限開始回転数を設定する制限開始回転数設定手段と、
    前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    該検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により前記駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のときには前記要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定する実行駆動力設定手段と、
    該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と
    を備える動力出力装置。
  11. 前記制限開始回転数設定手段は、前記検出された駆動軸の回転加速度が大きいほど小さくなる傾向に前記制限開始回転数を設定する手段である請求項10記載の動力出力装置。
  12. 前記制限開始回転数設定手段は、前記検出された駆動軸の回転加速度と該駆動軸に出力した駆動力とに基づいて該駆動軸の駆動抵抗を推定し、該推定した駆動抵抗に基づいて前記制限開始回転数を設定する手段である請求項10記載の動力出力装置。
  13. 前記制限開始回転数設定手段は、前記駆動軸の駆動抵抗が小さいほど小さくなる傾向に前記制限開始回転数を設定する手段である請求項12記載の動力出力装置。
  14. 前記実行駆動力設定手段は、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のとき、該駆動軸の回転数が大きいほど小さな上限値をもって制限した駆動力を前記実行駆動力として設定する手段である請求項10ないし13いずれか記載の動力出力装置。
  15. 請求項10ないし14いずれか記載の動力出力装置であって、
    変更可能な変速比をもって前記電動機と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段を備え、
    前記制限開始回転数設定手段は、前記変速伝達手段における変速比の変更が不能な状態となったときに前記検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記制限開始回転数を設定
    する手段である
    動力出力装置。
  16. 前記変速比の変更が不能な状態は、前記変速伝達手段における減速比が高い側の変速比から減速比が低い側の変速比への変更が不能な状態である請求項15記載の動力出力装置。
  17. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段である請求項1ないし16いずれか記載の動力出力装置。
  18. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機を備える手段である請求項1ないし16いずれか記載の動力出力装置。
  19. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行するハイブリッド自動車。
  20. 内燃機関と請求項10ないし18いずれか記載の動力出力装置とを搭載し、前記駆動軸に車軸が連結されて走行するハイブリッド自動車。
  21. 内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記駆動軸の駆動抵抗を推定し、
    (b)前記駆動軸の回転数を検出し、
    (c)前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記推定された駆動軸の駆動抵抗と前記検出された駆動軸の回転数とに基づいて前記電動機が許容回転数の範囲内で運転されるよう実行駆動力を設定し、
    (d)該設定された実行駆動力に基づく駆動軸が前記駆動力に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する
    動力出力装置の制御方法。
  22. 内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力により該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記駆動軸に機械的に接続された電動機と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記駆動軸の回転加速度を検出し、
    (b)該検出された駆動軸の回転加速度に基づいて前記駆動軸の制限開始回転数を設定し、
    (c)前記駆動軸の回転数を検出し、
    (d)該検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数未満のときには操作者の操作により前記駆動軸に要求される要求駆動力を実行駆動力として設定し、前記検出された駆動軸の回転数が前記設定された制限開始回転数以上のときには前記要求駆動力を制限した駆動力を実行駆動力として設定し、
    (e)該設定された実行駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する
    動力出力装置の制御方法。
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