JP2005316412A - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 断面が逆テーパー状で、耐熱性が顕著に優れ、かつ側壁に突起などの形状異常の発生がないレジストパターンを形成することができる感放射線性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】 アルカリ可溶性樹脂、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する架橋成分、及び活性放射線を吸収する化合物を含有する感放射線性樹脂組成物であって、アルカリ可溶性樹脂がポリビニルフェノール30〜80重量%とノボラック樹脂20〜70重量%とを含有するものであり、かつ活性放射線を吸収する化合物がビスアジド化合物である感放射線性樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、フォトリソグラフィ技術分野においてレジスト材料として用いられる感放射線性樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、断面が逆テーパー状で、耐熱性が顕著に優れ、かつ側壁に突起などの形状異常の発生がないレジストパターンを形成することができる感放射線性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、前記諸特性に加えて、保存安定性に優れ、露光後加熱処理における加熱温度のマージン(許容範囲)が大きな感放射線性樹脂組成物に関する。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネル(以下、「有機EL表示素子」という)における電気絶縁性の隔壁形成用レジスト材料や、リフトオフ法による断面が逆テーパー状のパターン形成用レジスト材料として好適である。
レジスト材料を用いたフォトリソグラフィ技術において、断面が逆テーパー状のレジストパターンプロファイルを形成することができるレジスト材料が要求されることがある。具体的には、リフトオフ法によりパターンを形成する場合や、有機EL表示素子の電気絶縁性の隔壁を形成する場合が挙げられる。
リフトオフ法は、例えば、導体パターンの形成、サーマルヘッド用発熱素子の形成、フォトマスクの白欠陥の修正などに適用されている。リフトオフ法によりレジスト材料を用いて導体パターンを形成するには、(1)基板上にレジスト膜を形成する工程、(2)該レジスト膜をパターン状に露光し、現像して、ネガ型レジストパターン(ネガ像)を形成する工程、(3)ネガ型レジストパターン上面を含む基板全面に金属を蒸着させて蒸着膜を形成する工程、(4)基板全体を溶液に浸漬して、ネガ型レジストパターンを溶解させる工程を含む一連の工程により、基板上に導体パターンを形成している。上記工程(4)では、ネガ型レジストパターンと共に、その上面にある蒸着膜も除去されて、基板上の蒸着膜のみがパターン状に残ることになる。
前記工程(2)において、図1に示すように、基板1上に断面が逆テーパー状のネガ型レジストパターン2が形成されておれば、次の工程(3)で基板全面に金属蒸着膜を形成すると、基板1上とネガ型レジストパターン2上面とに、それぞれ独立に蒸着膜3及び蒸着膜3′が形成される。そこで、工程(4)でネガ型レジストパターン2を除去すれば、その上面にある蒸着膜3′も一緒に除去されて、基板1上には蒸着膜3のパターンだけが残ることになる。
これに対して、レジストパターンプロファイルが、矩形や順テーパー状、スソ引き状などの断面形状の場合には、前記工程(3)において、基板全面に金属蒸着膜を形成すると、レジストパターン側面にも蒸着膜が形成されるため、基板上の蒸着膜とレジストパターン上の蒸着膜とが連続して形成される。例えば、図5に示すように、基板51上に形成されたレジストパターン52の断面形状が順テーパー状である場合には、基板全面に金属蒸着膜53を形成すると、該レジストパターン側面にも蒸着膜が形成される。そのため、工程(4)でレジストパターン52を除去すると、その上面に形成された蒸着膜だけではなく、それに連続して形成されている基板上の蒸着膜も、その一部または全部が剥離除去されてしまう。
リフトオフ法によるパターン形成は、典型的な逆テーパー状断面のレジストパターンだけではなく、図4に示すように、基板41上にオーバーハング部43を有するオーバーハング状断面のレジストパターン42であってもよい。本発明において、「逆テーパー状」には、断面形状がオーバーハング状である場合も含まれる。
有機EL表示素子における電気絶縁性隔壁形成用レジスト材料にも、逆テーパー状のレジストパターンプロファイルを形成できることが求められている。有機EL表示素子は、自己発光型で視野角の制限がない、高輝度である、パネルを薄くすることができる、低電圧で駆動できる、反応速度が速い、RGB(赤青緑)の3原色によるフルカラー化が可能である、などの特徴を有している。しかし、有機EL材料は、有機溶剤に対する耐性が低いため、エッチング処理を行うことができない。したがって、フォトリソグラフィ技術による微細加工を適用して、表示素子としてのマトリックス構造を形成することが困難であった。そのため、有機EL表示素子は、液晶ディスプレイ用のバックライトとしての用途が主なものであった。
近年、有機EL材料を用いた表示素子の形成技術に関する新たな提案がなされている。具体的には、(i) 透明基板上に、インジウム錫酸化物(ITO)からなる複数のストライプ状のパターンを形成して、それを第一表示電極(陽極)とし、(ii) その上から、基板全面にネガ型レジスト組成物を塗布してレジスト膜を形成し、(iii) ITOのストライプ状パターンと直交するストライプ状のフォトマスクを介して露光し、次いで、露光後加熱処理(Post Exposure Baking;PEB)してから現像して、ストライプ状のネガ型レジストパターンを形成し、(iv) この基板上に、有機EL材料(ホール輸送材料と電子輸送材料)を順次蒸着し、(v) さらにその上に、アルミニウムなどの金属を蒸着して、有機EL表示素子を製造する方法が提案されている(特許文献1)。
この有機EL表示素子において、ネガ型レジストパターンは、電気絶縁性隔壁の役割を果たしている。すなわち、図2に示すように、透明基板21上に、ストライプ状にパターニングされたITO膜(陽極)22を形成し、次いで、これと直交するストライプ状のネガ型レジストパターン23を形成する。このネガ型レジストパターンの断面が逆テーパー状であれば、その上から有機EL材料を蒸着すると、基板21上に、ITO膜22と直交するストライプ状の有機EL材料の蒸着膜24が独立して形成される。ネガ型レジストパターン上面に有機EL材料が蒸着しても、その蒸着膜24′は、基板上の蒸着膜24とは独立している。
さらにその上からアルミニウムなどの金属を蒸着すると、基板上の有機EL材料の蒸着膜24上とネガ型レジストパターン上面の有機EL材料の蒸着膜24′上に、それぞれ独立の金属蒸着膜25及び25′が形成される。有機EL材料の蒸着膜24上に形成された金属蒸着膜25は、第二表示電極(陰極)となる。隣接する第二表示電極(陰極)同士は、ネガ型レジストパターンによって隔てられて、電気的に絶縁される。ITO膜(陽極)22と金属蒸着膜(陰極)25は、有機EL材料の蒸着膜24により隔てられて、ショートすることがない。
有機EL材料の蒸着に際し、蒸着マスクを用いてRGBの各色の有機EL材料を順次蒸着すると、図3に示すように、透明基板31及びITO膜32上に、各色の有機EL材料の蒸着膜34a(R)、34b(G)、及び34c(B)が形成される。蒸着マスクでネガ型レジストパターンを覆うと、その上面に有機EL材料の蒸着膜が殆ど形成されない。さらにその上からアルミニウムなどの金属を蒸着すると、各色の有機EL材料の蒸着膜上とネガ型レジストパターン上面に、それぞれ独立に金属蒸着膜35及び35′が形成される。
このような構造の有機EL表示素子において、第一表示電極と第二表示電極とが交差し、両電極間に挟まれた有機EL材料の蒸着膜部分が発光部となる。ネガ型レジストパターンは、除去されることなく、電気絶縁性隔壁となって残される。
従来、ノボラック樹脂とキノンジアジド化合物とからなるポジ型フォトレジストを用いて、イメージリバーサル法により、逆テーパー状のレジストパターンを形成する方法が知られている。しかし、このイメージリバーサル法は、操作が煩雑であることに加えて、加熱処理(アミン拡散と加熱)時の加熱温度の許容範囲が狭く、良好な形状のレジストパターンを得ることが困難であった。
従来、光線による露光または露光と引き続く熱処理によって架橋する成分、アルカリ可溶性樹脂、及び露光する光線を吸収する化合物を少なくとも一種含有し、かつアルカリ性水溶液を現像液とするネガ型レジスト組成物が提案されている(特許文献2)。このネガ型レジスト組成物を用いると、リフトオフ法に適した断面が逆テーパー状のレジストパターンを形成することができる。
ところが、上記の逆テーパー状のレジストパターンは、耐熱性が十分ではないという問題があった。リフトオフ法による金属蒸着膜の形成は、高温で実施される。有機EL表示素子における電気絶縁性隔壁は、高温条件下での有機EL材料の蒸着や金属蒸着の工程に耐えて、その形状を維持しなければならない。特に有機EL材料を蒸着する場合、昇華温度のマージン(許容範囲)を広げるために、レジストパターンからなる電気絶縁性隔壁の耐熱性の向上が求められている。さらに、有機EL表示素子は、携帯機器や車両搭載機器などに用いられるため、機器内や車両中での温度上昇などの高温条件に耐えるだけの耐久性を有することが求められている。しかし、耐熱性が低いレジストパターンでは、このような要求に応えることができない。
そこで、断面が逆テーパー状で、耐熱性が良好なパターンを形成することができるレジスト材料について、様々な提案がなされている。例えば、(i)アルカリ可溶性樹脂、メラミン類、並びにトリハロメチルトリアジン類及び/またはオニウム塩を含有するEL表示素子の隔壁形成用感放射線性樹脂組成物(特許文献3)、(ii)メチロール化したビスフェノール類化合物及びフェノール類化合物と、アルデヒドとを重縮合させて得られたアルカリ可溶性樹脂を含有するネガ型感放射線性樹脂組成物を用いて、逆テーパー状レジストパターンを形成する方法(特許文献4)、(iii)アルカリ可溶性ノボラック樹脂、架橋剤、及び光酸発生剤を含有するネガ型感放射線性樹脂組成物において、アルカリ可溶性ノボラック樹脂が、分別処理により分子量500以下の比率を5%以下としたアルカリ可溶性ノボラック樹脂である、有機ELディスプレーの電極隔壁材料に好適に用いることができ、プロセスマージンが広いネガ型感放射線性樹脂組成物(特許文献5)、(iv)アルカリ可溶性樹脂、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する成分、及び活性放射線を吸収する化合物を含有するレジスト組成物であって、アルカリ可溶性樹脂が、ポリビニルフェノールとノボラック樹脂との樹脂組成物であることを特徴とするレジスト組成物(特許文献6)が提案されている。
しかし、これらの従来技術によっても、十分に満足できる感放射線性樹脂組成物が得られていないのが現状である。例えば、アルカリ可溶性樹脂の原料としてメチロール化したビスフェノール類化合物を用いたり、分別処理により分子量分布を制御したアルカリ可溶性ノボラック樹脂を用いることにより、耐熱性を改善することができるものの、タクトタイム削減のため、ホットプレートによる熱履歴の急峻な熱処理工程に十分に耐えるだけの耐熱性を得ることができない。
また、アルカリ可溶性樹脂にポリビニルフェノールを含有させることにより、断面が逆テーパー状で耐熱性に優れたレジストパターンを形成することができるレジスト組成物を得ることができる。しかし、ポリビニルフェノールを含有するアルカリ可溶性樹脂を用いると、レジストパターンの側壁部位に突起状の形状異常が発生する場合があることが判明した。レジストパターンの側壁に突起状の形状異常が発生すると、その後の蒸着工程において、該パターンがセパレータとして十分な機能を果たすことができなくなる。
さらに、前記のレジスト材料は、いずれも化学線増幅型のネガ型感放射線性樹脂組成物であるため、連鎖的な化学反応が起こり易く、保存安定性が十分ではない。しかも、これらの感放射線性樹脂組成物は、有機EL表示素子の耐久性改善に必要な更なる高温ベークに対しては必ずしも十分な耐熱性を有しているとはいえない。すなわち、露光後加熱処理(PEB)での処理温度を高めると、レジストパターンの形状が変化し易い。
特開平8−315981号公報(欧州特許出願公開第0732868号明細書) 特開平5−165218号公報 特開2002−83687号公報(欧州特許出願公開第1193557号) 特許第3320397号公報(国際公開第01/67180号パンフレット) 特開2002−278067号公報(国際公開第02/75455号パンフレット) 再公表特許WO01/061410号公報
本発明の課題は、断面が逆テーパー状で、耐熱性が顕著に優れ、かつ側壁に突起などの形状異常の発生がないレジストパターンを形成することができる感放射線性樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の課題は、前記諸特性に優れることに加えて、保存安定性に優れ、露光後加熱処理における加熱温度のマージン(許容範囲)が大きな感放射線性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、アルカリ可溶性樹脂(a)、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する架橋成分(b)、及び活性放射線を吸収する化合物(c)を含有する感放射線性樹脂組成物において、アルカリ可溶性樹脂(a)として、ポリビニルフェノール30〜80重量%とノボラック樹脂20〜70重量%とを含有するものを用い、かつ活性放射線を吸収する化合物(c)としてビスアジド化合物を用いることにより、逆テーパー状断面を有し、耐熱性が顕著に優れる上、側壁に突起などの形状異常の発生がないレジストパターンを形成することができる感放射線性樹脂組成物の得られることを見出した。
また、本発明の感放射線性樹脂組成物に、トリエタノールアミンなどの含窒素塩基性化合物を添加することにより、感放射線性樹脂組成物の保存安定性を顕著に改善することができ、露光後加熱処理(PEB)での加熱温度のマージンを高めることができることを見出した。本発明の感放射線性樹脂組成物は、架橋成分の作用により露光領域のアルカリ可溶性樹脂の分子量が大きくなり、アルカリ現像液に対して溶解速度が極端に低下するので、ネガ型レジスト材料として好適に用いられる。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
かくして、本発明によれば、アルカリ可溶性樹脂(a)、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する架橋成分(b)、及び活性放射線を吸収する化合物(c)を含有する感放射線性樹脂組成物であって、
(1)アルカリ可溶性樹脂(a)が、ポリビニルフェノール30〜80重量%とノボラック樹脂20〜70重量%とを含有するものであり、かつ
(2)活性放射線を吸収する化合物(c)が、ビスアジド化合物である
ことを特徴とする感放射線性樹脂組成物が提供される。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、アルカリ可溶性樹脂中でのポリビニルフェノールの割合を選択し、かつビスアジド化合物を含有させることにより、逆テーパー状断面のレジストパターンにおける側壁形状が良好であり、しかもオーブンによる加熱はもとより、ホットプレートなどの熱履歴の急峻な熱処理工程でも、逆テーパー状を維持することができる高度の耐熱性を示すことができる。
また、本発明によれば、含窒素塩基性化合物を添加することにより、前記諸特性に加えて、保存安定性に優れ、露光後加熱処理における加熱温度のマージン(許容範囲)が大きな感放射線性樹脂組成物を提供することができる。
1.アルカリ可溶性樹脂:
本発明では、アルカリ可溶性樹脂として、ポリビニルフェノールとノボラック樹脂とを含有する樹脂組成物を使用する。アルカリ可溶性樹脂中でのポリビニルフェノールの割合は、30〜80重量%、好ましくは35〜75重量%、より好ましくは40〜70重量%である。したがって、ノボラック樹脂の割合は、20〜70重量%、好ましくは25〜65重量%、より好ましくは30〜60重量%である。
ポリビニルフェノールの割合が大きすぎると、レジストパターンの側壁に突起状の形状異常が発生し易くなる。また、ポリビニルフェノールの割合が大きくなりすぎると、レジストパターンが基板から剥離し易くなる。ポリビニルフェノールの割合が小さすぎると、耐熱性が不十分となる。ポリビニルフェノールとノボラック樹脂の配合割合が前記の範囲内にあることによって、逆テーパー状の断面を有し、側壁の形状異常がなく、耐熱性に優れ、基板との剥離が抑制されたレジストパターンを形成することができる感放射線性樹脂組成物を得ることができる。
ポリビニルフェノールとしては、ビニルフェノールの単独重合体、及びビニルフェノールとこれと共重合可能な単量体との共重合体などが挙げられる。ビニルフェノールと共重合可能な単量体としては、例えば、イソプロペニルフェノール、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、無水マレイン酸、マレイン酸イミド、酢酸ビニルが挙げられる。ポリビニルフェノールとしては、ビニルフェノールの単独重合体が好ましく、p−ビニルフェノールの単独重合体がより好ましい。
ポリビニルフェノールの平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した単分散ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常3000〜20000、好ましくは4000〜15000、より好ましくは5000〜10000である。ポリビニルフェノールの平均分子量が低すぎると、露光領域が架橋反応しても、分子量が十分に増大しないため、アルカリ現像液に溶解し易くなり、耐熱性も低下する。ポリビニルフェノールの平均分子量が大きすぎると、露光領域と未露光領域とのアルカリ現像液に対する溶解度の差が小さくなるため、良好なレジストパターンを得ることが難しくなる。
ノボラック樹脂としては、レジストの技術分野で広く用いられているものを使用することができる。ノボラック樹脂は、例えば、フェノール類とアルデヒド類またはケトン類とを酸性触媒(例えば、シュウ酸)の存在下で反応させることにより得ることができる。
フェノール類としては、例えば、フェノール、オルトクレゾール、メタクレゾール、パラクレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2,3,5−トリメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール、2−t−ブチルフェノール、3−t−ブチルフェノール、4−t−ブチルフェノール、2−メチルレゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、4−t−ブチルカテコール、2−メトキシフェノール、3−メトキシフェノール、2−プロピルフェノール、3−プロピルフェノール、4−プロピルフェノール、2−イソプロピルフェノール、2−メトキシ−5−メチルフェノール、2−t−ブチル−5−メチルフェノール、チモール、イソチモールなどが挙げられる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒドなどが挙げられる。ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジフェニルケトンなどが挙げられる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
上述した中でも、メタクレゾールとパラクレゾールとを併用し、これらとホルムアルデヒド、ホルマリンまたはパラホルムアルデヒドとを縮合反応させたノボラック樹脂が、感度制御性の観点から特に好ましい。メタクレゾールとパラクレゾールとの仕込み重量比は、通常80:20〜20:80、好ましくは70:30〜50:50である。
ノボラック樹脂の平均分子量は、GPCにより測定した単分散ポリスチレン換算の重量平均分子量で、通常、1000〜10000、好ましくは2000〜7000、より好ましくは2500〜6000である。ノボラック樹脂の平均分子量が低すぎると、露光部の架橋反応が起こっても、分子量増大効果が小さく、アルカリ現像液に溶解し易くなる。ノボラック樹脂の平均分子量が高すぎると、露光部と未露光部とのアルカリ現像液に対する溶解度の差が小さくなり、良好なレジストパターンを得ることが難しくなる。
ポリビニルフェノール及びノボラック樹脂の重量平均分子量は、合成条件を調整することにより、所望の範囲に制御することができる。この他、例えば、(1)合成により得られた樹脂を粉砕し、適当な溶解度を持つ有機溶剤で固−液抽出する方法、(2)合成により得られた樹脂を良溶剤に溶解させ、貧溶剤中に滴下するか、または貧溶剤を滴下して、固−液もしくは液−液抽出する方法などにより、重量平均分子量を制御することができる。
GPCによる重量平均分子量の測定は、GPC測定装置として、SC8020(TOSO社製)を用いて、以下の条件で実施する。
カラム:TOSO社製TSK GEL G3000HXLとG200HXL1000の各1本の組み合わせ、
温度:38℃、
溶剤:テトラヒドロフラン、
流速:1.0ml/min、
試料:濃度0.05〜0.6重量%の試料を0.1ml注入。
2.架橋成分:
本発明で使用する架橋成分は、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する成分である。この架橋成分の作用により、露光領域のアルカリ可溶性樹脂の分子量が大きくなって、アルカリ現像液に対する溶解速度が極端に低下する。それによって、本発明の感放射線性樹脂組成物は、アルカリ現像液による現像が可能なネガ型レジスト材料として機能する。
架橋成分としては、(1) 活性放射線の照射によってラジカルを発生する光重合開始剤(例えば、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾイン誘導体、ベンゾインエーテル誘導体など)と、該ラジカルによって重合する不飽和炭化水素基を有する化合物〔例えば、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなど〕と、必要に応じて、光反応の効率を高めるための増感剤との組み合わせ、及び(2) 活性放射線の照射によって酸を発生する化合物(以下、「光酸発生剤」と呼ぶ)と、光によって発生した酸を触媒としてアルカリ可溶性樹脂を架橋する化合物(感酸物質:以下、「酸架橋剤」と呼ぶ)との組み合わせを挙げることができる。これらの中でも、アルカリ可溶性樹脂との相溶性に優れ、かつアルカリ可溶性樹脂と組み合わせることにより感度が良好な架橋型化学増幅レジストを提供することができる点から、光酸発生剤と酸架橋剤との組み合わせからなる架橋成分が好ましい。
<光酸発生剤>
活性放射線によって酸を発生する化合物としては、活性放射線によって露光されると、ブレンステッド酸またはルイス酸を発生する物質であれば特に制限はなく、オニウム塩、ハロゲン化有機化合物、キノンジアジド化合物、スルホン化合物、有機酸エステル化合物、有機酸アミド化合物、有機酸イミド化合物など公知のものを用いることができる。これらの光酸発生剤は、パターンを露光する光源の波長に応じて、分光感度の面から選択することが好ましい。
オニウム塩としては、ジアゾニウム塩、アンモニウム塩、ジフェニルヨードニウムトリフレートなどのヨードニウム塩、トリフェニルスルホニウムトリフレートなどのスルホニウム塩、ホスホニウム塩、アルソニウム塩、オキソニウム塩などが挙げられる。
ハロゲン化有機化合物としては、ハロゲン含有オキサジアゾール系化合物、ハロゲン含有トリアジン系化合物、ハロゲン含有アセトフェノン系化合物、ハロゲン含有ベンゾフェノン系化合物、ハロゲン含有スルホキサイド系化合物、ハロゲン含有スルホン系化合物、ハロゲン含有チアゾール系化合物、ハロゲン含有オキサゾール系化合物、ハロゲン含有トリアゾール系化合物、ハロゲン含有2−ピロン系化合物、その他のハロゲン含有ヘテロ環状化合物、ハロゲン含有脂肪族炭化水素化合物、ハロゲン含有芳香族炭化水素化合物、スルフェニルハライド化合物などが挙げられる。
ハロゲン化有機化合物の具体例としては、トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジブロモ−3−クロロプロピル)ホスフェート、テトラブロモクロロブタン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、2−[2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン、ヘキサブロモシクロドデセン、ヘキサブロモビフェニル、アリルトリブロモフェニルエーテル、テトラクロロビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールAのビス(クロロエチル)エーテル、テトラブロモビスフェノールAのビス(ブロモエチル)エーテル、ビスフェノールAのビス(2,3−ジクロロプロピル)エーテル、ビスフェノールAのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル、テトラクロロビスフェノールAのビス(2,3−ジクロロプロピル)エーテル、テトラブロモビスフェノールAのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル、テトラクロロビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールS、テトラクロロビスフェノールSのビス(クロロエチル)エーテル、テトラブロモビスフェノールSのビス(ブロモエチル)エーテル、ビスフェノールSのビス(2,3−ジクロロプロピル)エーテル、ビスフェノールSのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパンなどのハロゲン系難燃剤;などが例示される。
キノンジアジド化合物の具体例としては、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,1−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,1−ベンゾキノンジアジド−5−スルホン酸エステルのようなキノンジアジド誘導体のスルホン酸エステル;1,2−ベンゾキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸クロライド、1,2−ナフトキノン−1−ジアジド−6−スルホン酸クロライド、1,2−ベンゾキノン−1−ジアジド−5−スルホン酸クロライド等のキノンジアジド誘導体のスルホン酸クロライド;などが挙げられる。
スルホン化合物の具体例としては、未置換、対称的もしくは非対称的に置換されたアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、芳香族基、またはヘテロ環状基を有するスルホン化合物、ジスルホン化合物などが挙げられる。
有機酸エステルとしては、カルボン酸エステル、スルホン酸エステル、リン酸エステルなどが挙げられ、有機酸アミドとしては、カルボン酸アミド、スルホン酸アミド、リン酸アミドなどが挙げられ、有機酸イミドとしては、カルボン酸イミド、スルホン酸イミド、リン酸イミドなどが挙げられる。
このほか、シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、ジシクロヘキシル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、2−オキソシクロヘキシル(2−ノルボルニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、2−シクロヘキシルスルホニルシクロヘキサノン、ジメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホナート、N−ヒドロキシスクシイミドトリフルオロメタンスルホナート、フェニルパラトルエンスルホナート等が挙げられる。
光酸発生剤は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜8重量部、より好ましくは0.5〜5重量部の割合で使用される。光酸発生剤の割合が過小または過大であると、レジストパターンの形状が劣化するおそれがある。
<酸架橋剤>
酸架橋剤は、活性放射線の照射(露光)によって生じた酸の存在下で、アルカリ可溶性樹脂を架橋しうる化合物(感酸物質)である。このような酸架橋剤としては、例えば、アルコキシメチル化尿素樹脂、アルコキシメチル化メラミン樹脂、アルコキシメチル化ウロン樹脂、アルコキシメチル化グリコールウリル樹脂、アルコキシメチル化アミノ樹脂などの周知の酸架橋性化合物を挙げることができる。
この他、酸架橋剤として、アルキルエーテル化メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アルキルエーテル化ユリア樹脂、ウレタン−ホルムアルデヒド樹脂、レゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂、アルキルエーテル化レゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
これらの中でも、アルコキシメチル化メラミン樹脂が好ましく、その具体例としては、メトキシメチル化メラミン樹脂、エトキシメチル化メラミン樹脂、n−プロポキシメチル化メラミン樹脂、n−ブトキシメチル化メラミン樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、解像度が良好である点で、ヘキサメトキシメチルメラミンなどのメトキシメチル化メラミン樹脂が特に好ましい。アルコキシメチル化メラミン樹脂の市販品としては、例えば、PL−1170、PL−1174、UFR65、CYMEL300、CYMEL303(以上、三井サイテック社製)、BX−4000、ニカラックMW−30、MX290(以上、三和ケミカル社製)を挙げることができる。
これらの酸架橋剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。酸架橋剤は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常0.5〜60重量部、好ましくは1〜50重量部、より好ましくは2〜40重量部の割合で使用される。酸架橋剤の使用割合が小さすぎると、架橋反応を十分進行させることが困難となり、アルカリ現像液を用いた現像後のレジストパターンの残膜率が低下したり、レジストパターンの膨潤や蛇行などの変形が生じ易くなる。酸架橋剤の使用割合が大きすぎると、解像度が低下するおそれがある。
<光酸発生剤と架橋剤との割合>
レジストパターンの耐熱性向上の観点から、架橋成分(b)としては、光酸発生剤(b1)と酸架橋剤(b2)との組み合わせが好ましい。光酸発生剤(b1)と酸架橋剤(b2)との重量比(b1:b2)は、通常1:1〜1:30、好ましくは1:2〜1:25、より好ましくは1:3〜1:20である。両者の比率が上記範囲にあることによって、高度の耐熱性を達成することができる。
さらに、光酸発生剤(b1)と酸架橋剤(b2)との重量比(b1:b2)を好ましくは1:4〜1:30、より好ましくは1:5〜1:25、特に好ましくは1:6〜1:20として、光酸発生剤(b1)に対する酸架橋剤(b2)の比率の下限を高めると、レジストパターンの耐熱性がより一層顕著に向上する。多くの場合、両者の重量比(b1:b2)が1:7〜1:15の範囲で十分に高度の耐熱性を達成することができる。この場合、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対する光酸発生剤(b1)の使用割合を好ましくは1〜10重量部、より好ましくは2〜8重量部とし、かつアルカリ可溶性樹脂100重量部に対する酸架橋剤(b2)の使用量を好ましくは4〜60重量部、より好ましくは8〜50重量部として、それぞれの使用割合の下限を高めることが望ましい。
3. 活性放射線を吸収する化合物:
レジスト組成物中に活性放射線を吸収する化合物を含有させると、露光時に、レジスト膜の深さ方向に行く光を吸収するため、断面が逆テーパー状のレジストパターンを形成することができる。基板や基板上に形成されたITO膜などにより露光した光が反射することによっても、レジストパターンの形状が影響を受ける。したがって、露光光の反射防止のためにも、活性放射線を吸収する化合物が必要となる。特に架橋成分として光酸発生剤と酸架橋剤との組み合わせを用いたレジスト組成物は、架橋型の化学増幅レジストであって、光の照射により生成した酸がレジスト膜内で拡散し、光が当たらない領域にまで架橋反応を起こすため、活性放射線を吸収する化合物を存在させることにより、レジストパターンの形状を制御することが重要となる。
本発明では、活性放射線を吸収する化合物として、両末端にアジド基を有するビスアジド化合物を使用する。ビスアジド化合物としては、波長200〜500nmの領域で活性放射線を吸収するものが好ましい。
ビスアジド化合物としては、例えば、4,4′−ジアジドカルコン、2,6−ビス(4′−アジドベンザル)シクロヘキサノン、2,6−ビス(4′−アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス(4′−アジドベンザル)−4−エチルシクロヘキサノン、4,4′−ジアジドスチルベン−2,2′−ジスルホン酸ナトリウム、4,4′−ジアジドジフェニルスルフィド、4,4′−ジアジドベンゾフェノン、4,4′−ジアジドジフェニル、2,7−ジアジドフルオレン、4,4′−ジアジドフェニルメタンが挙げられる。
市販のビスアジド化合物としては、東洋合成工業社製の商品名BAC−H、BAC−M、BAC−E、DAC、DAz、ST(Na)、DazST(51)、DazBA(Na)などが挙げられる。ビスアジド化合物は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ビスアジド化合物は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜8重量部、より好ましくは0.5〜5重量部の割合で用いられる。ビスアジド化合物の使用量が少なすぎると、パターン側壁形状の改善効果が小さくなり、多すぎると、逆テーパー状断面のパターンを形成することが困難になり、耐熱性も低下する。一般に、レジスト膜厚が厚い場合には、光が透過し難いので、ビスアジド化合物の使用量が比較的少なくてもよく、薄い場合には、比較的多く用いることが好ましい。
ビスアジド化合物とその他の活性放射線を吸収する化合物とを併用してもよいが、その場合、活性放射線を吸収する化合物全量中でのビスアジド化合物の使用割合を通常50重量%超過、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上とすることが望ましい。
その他の活性放射線を吸収する化合物としては、アゾ染料、メチン染料、アゾメチン染料、クルクミン、キサントンなどの天然化合物、シアノビニルスチレン系化合物、1−シアノ−2−(4−ジアルキルアミノフェニル)エチレン類、p−(ハロゲン置換フェニルアゾ)−ジアルキルアミノベンゼン類、1−アルコキシ−4−(4′−N,N−ジアルキルアミノフェニルアゾ)ベンゼン類、ジアルキルアミノ化合物、1,2−ジシアノエチレン、9−シアノアントラセン、9−アントリルメチレンマロノニトリル、N−エチル−3−カルバゾリルメチレンマロノニトリル、2−(3,3−ジシアノ−2−プロペニリデン)−3−メチル−1,3−チアゾリンなどが挙げられる。
4.その他の添加剤:
感放射線性樹脂組成物の各成分の分散性向上などの目的で、界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノルエーテルなどのポリオキシエチレンアリールエーテル類;ポリエチレングリコールジラウレート、エチレングリコールジステアレート等のポリエチレングリコールジアルキルエステル類;エフトップ EF301、EF303、EF352(新秋田化成社製)、メガファックス F171、F172、F173、F177(大日本インキ社製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム社製)、アサヒガード AG710、サーフロン S−382、SC−101、SC−102、SC−103、SC−104、SC−105、SC−106(旭硝子社製)等のフッ素界面活性剤;オルガノシロキサンポリマー KP341(信越化学工業社製);アクリル酸系またはメタクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.95(共栄社油脂化学工業社製)が挙げられる。これらの界面活性剤の配合量は、レジスト組成物の固形分100重量部当り、通常2重量部以下、好ましくは1重量部以下である。
5.有機溶剤:
本発明の感放射線性樹脂組成物は、通常、各成分を有機溶剤に溶解し、濾過して得られる溶液として使用に供される。有機溶剤は、各成分を均一に溶解または分散し得るに足る量で用いられる。溶液中の固形分濃度は、通常5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%程度である。
本発明で使用する有機溶剤としては、例えば、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;エチルセロソルブアセテート、プロピルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテートなどのセロソルブアセテート類;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどのアルコールエーテル類;プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのプロピレングリコール類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのジエチレングリコール類;γ−ブチロラクトンなどのラクトン類;トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミドなどの極性有機溶剤;これらの2種以上の混合溶剤などが挙げられる。
6.含窒素塩基性化合物:
本発明では、感放射線性樹脂組成物の保存安定性を改善するために、含窒素塩基性化合物を添加することが好ましい。含窒素塩基性化合物としては、脂肪族第一級アミン、脂肪族第二級アミン、脂肪族第三級アミン、アミノアルコール、芳香族アミン、第四級アンモニウムヒドロキシド、脂環式アミンなどが挙げられる。
含窒素塩基性化合物の具体例としては、ブチルアミン、ヘキシルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−エチルヘキシルアミン、2−エチルヘキシルオキシプロピルアミン、メトキシプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、ジメチル−N−メチルアニリン、ジエチル−N−メチルアニリン、ジイソプロピル−N−ジメチルアニリン、N−メチルアミノフェノール、N−エチルアミノフェノール、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチルアミノフェノール、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、などが挙げられる。
含窒素塩基性化合物は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜8重量部、より好ましくは0.5〜5重量部の割合で用いられる。含窒素塩基性化合物の使用割合が小さすぎると、保存安定性の改善効果が小さくなり、大きすぎると、保存安定性の改善効果が飽和すると共に、レジスト特性に悪影響を及ぼす惧れが生じる。
7.感放射線性樹脂組成物の使用方法:
本発明の感放射線性樹脂組成物は、スピンコーティングなどの塗布法により、基板上に均一に塗布し、溶剤を乾燥除去すると、基板上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜は、一般に、80〜110℃程度の加熱温度で、10〜200秒間程度の時間、加熱処理(プリベーク)される。このようにして、厚みが通常0.5〜5μm程度のレジスト膜を得る。
レジストパターンを形成するには、先ず、所望の光源を用いて、レジスト膜上にパターン状に露光する。本発明の感放射線性樹脂組成物が、架橋成分として光酸発生剤と酸架橋剤とを含有する架橋型化学増幅レジスト材料である場合には、架橋反応を促進する目的で、通常、露光後に100〜130℃程度の温度で、10〜200秒間程度の時間、加熱処理(PEB)を行う。
露光に用いる活性放射線としては、例えば、紫外線、遠紫外線、KrFエキシマレーザー光、X線、電子線などが挙げられる。露光する光源の具体例としては、例えば、436nm、405nm、365nm、254nm等の水銀の輝線スペクトルや、248nmのKrFエキシマーレーザー光源を挙げることができる。基板としては、特に限定されず、シリコン基板、ガラス基板、ITO膜形成基板、クロム膜形成基板、樹脂基板などが挙げられる。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、露光部が架橋成分の作用によりアルカリ現像液に対して不溶化もしくは難溶化してネガ型レジストとして機能するので、露光量が一定量以上になると現像後にレジスト膜が基板上に残りはじめる。このときの露光エネルギーをEthと称する。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、アルカリ現像液によって現像することができる。アルカリ現像液としては、一般に、アルカリ水溶液が用いられる。アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニアなどの無機アルカリ;エチルアミン、プロピルアミンなどの第一級アミン類;ジエチルアミン、ジプロピルアミンなどの第二級アミン類;トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの第三級アミン類;ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルコールアミン類;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルヒドロキシメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシドなどの第四級アンモニウムヒドロキシド類;などが挙げられる。また、必要に応じて、前記アルカリ水溶液には、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、エチレングリコールなどの水溶性有機溶剤、界面活性剤、樹脂の溶解抑制剤などを添加することができる。
現像により得られたレジストパターンは、リフトオフ法に用いられる場合は、その上から基板全面に金属蒸着膜などの各種膜を形成する。その後、レジストパターンを、その上に形成された膜と共に除去し、基板上に形成された金属蒸着膜などの膜を残す。有機EL表示素子を作成する場合には、現像により得られたレジストパターンの上から有機EL材料を蒸着し、次いで、アルミニウムなどの金属を蒸着する。この場合、レジストパターンは、除去することなく残しておく。
このような蒸着工程の前に、基板上に形成されたレジストパターンに、加熱しながら、紫外線を照射すると、レジストパターンの耐熱性をさらに向上させることができる。具体的には、基板全体をホットプレート上に載せて、70〜120℃程度の温度に加熱しながら、紫外線を照射線量5〜1000mW程度で照射する。紫外線の照射時間は、通常20〜40秒程度である。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。物性の測定法は、以下の通りである。
(1)耐熱性:
パターニングしたウェハを、更にホットプレート上で300℃で5分間ベークした。その後、SEMにより断面形状を観察した。逆テーパー形状が維持できており、かつ、加熱前後での線幅の収縮率が5%未満のものをA、5〜10%未満のもをB、逆テーパー形状が維持できていないもの、あるいは線幅の収縮率が10%以上のものをCと評価した。
(2)側壁形状:
パターニングしたウェハの断面を切り出し、SEMにより逆テーパー形状の側壁に異常な突起部位があるか否かを観察した。異常な突起部位がなければA、あった場合はBと評価した。
(3)保存安定性:
感放射線性樹脂組成物を5℃及び23℃の温度で、それぞれ3ヶ月保管後、感度(Eth)を測定した。5℃で保管した感放射線性樹脂組成物の感度を基準として、23℃で保管した感放射線性樹脂組成物の感度の変化が5%以内のものをA、5〜10%以内のものをB、10%を越えるものをCと評価した。
(4)感度測定法:
シリコンウェハ上に感放射線性樹脂組成物をスピンコートした後、110℃で90秒間ホットプレート上でベークし、膜厚1.95μmの膜を形成した。g線ステッパ(ニコン社製、商品名「NSR1505G6E」)を用いて、一定間隔で露光量を変化させて5mm角のパターンを100個露光した。露光後、110℃で60秒間ホットプレート上でベーク(PEB)することにより、露光部を架橋させた。PEB後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で70秒間パドル現像し、露光した部分にレジスト膜が残り始めた部分の露光量を感度(Eth)とした。
(5)PEBマージン:
パターニングの操作において、PEB時の温度を100℃及び120℃に変更した以外は同様に操作して、パターニングを行った。それぞれのPEB温度条件で得られたラインパターンの線幅をSEMにより測定し、その線幅変化を10℃当たりの変化量で計算した。
線幅変化量が、1.0μm/10℃以下のものをA、1.0μm/10℃超過2.0μm/10℃以下のものをB、2.0μm/10℃超過のものをCと評価した。
[実施例1]
重量平均分子量(Mw)5000のポリp−ビニルフェノール(丸善石化社製、商品名「マルカリンカーS−2P」)70重量部と、m−クレゾール/p−クレゾールを70/30(重量比)の仕込み比でホルムアルデヒドと脱水縮合して得た重量平均分子量4000のノボラック樹脂30重量部とからなるアルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、ハロゲン含有トリアジン系光酸発生剤(みどり化学社製、商品名「TAZ110」)2重量部、メラミン系架橋剤(酸架橋剤:三井サイテック社製、商品名「サイメル303」)20重量部、及びビスアジド化合物(東洋合成工業社製、商品名「BAC−M」)1重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)290重量部中に溶解させた。得られた溶液を、孔径0.1μmのポリテトラフルオロエチレン製メンブランフィルターで濾過して、固形分濃度が30重量%のレジスト溶液を調製した。
シリコンウェハ上にスピンコーターを用いてレジスト溶液を塗布し、次いで、110℃で90秒間ホットプレート上でプリベークを行い、膜厚3μmのレジスト膜を形成した。このレジスト膜の上から、20μmのライン&スペース(L&S)パターンのマスクを用いて、パラレルライトアライナー(キャノン社製、商品名「PLA501F」)で露光した。露光量は、ラインとスペース部分が1:1となるエネルギー量とした。露光後、110℃で60秒間ホットプレート上でベーク(PEB)することにより、露光部を架橋させた。PEB後、2.38重量%TMAH水溶液で70秒間パドル現像し、L&Sのパターンを得た。パターンの断面形状は、逆テーパー状であった。測定結果を表1に示す。
[実施例2〜3]
ポリビニルフェノールとノボラック樹脂との配合割合を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様に操作した。パターンの断面形状は、逆テーパー状であった。結果を表1に示す。
[比較例1〜2]
ポリビニルフェノールとノボラック樹脂との配合割合を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様に操作した。結果を表1に示す。
[比較例3]
活性放射線を吸収する化合物として、ビスアジド化合物に代えて、染料(オリエント化学社製、商品名「オイルイエロー」)を用いたこと以外は、実施例2と同様に操作した。結果を表1に示す。
[比較例4]
活性放射線を吸収する化合物を使用しなかったこと以外は、実施例3と同様に操作した。結果を表1に示す。
Figure 2005316412
表1の結果から明らかなように、本発明の感放射線性樹脂組成物(実施例1〜3)は、いずれも逆テーパー状の断面形状を有し、耐熱性に優れることに加えて、パターン側壁に突起状の形状異常の発生がない。
[実施例4〜6]
実施例1〜3において、それぞれ含窒素塩基性化合物としてトリエタノールアミン0.1重量部を更に添加したこと以外は、同様に操作した。結果を表2に示す。
Figure 2005316412
表2の結果から明らかなように、本発明の感放射線性樹脂組成物(実施例4〜6)は、保存安定性に優れており、露光後加熱処理での加熱温度のマージンが広いものである。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネル(有機EL表示素子)における電気絶縁性の隔壁形成用レジスト材料や、リフトオフ法による断面が逆テーパー状のパターン形成用レジスト材料として好適に利用することができる。
図1は、リフトオフ法によるパターン形成プロセスの一例を示す説明図である。 図2は、有機ELディスプレイパネルの微細加工の一例を示す説明図である。 図3は、微細加工された有機ELディスプレイパネルの一例を示す断面図である。 図4は、断面がオーバーハング状のレジストパターンを示す断面図である。 図5は、順テーパー状断面を有するレジストパターンを用いたリフトオフ法によるパターン形成プロセスの一例を示す説明図である。
符号の説明
1:基板、2:レジストパターン(断面)、3、3′:金属蒸着膜、
21:透明基板、22:ITO膜、23:レジストパターン(断面)、
24、24′:有機EL材料の蒸着膜、25、25′:金属蒸着膜、
31:透明基板、32:ITO膜、33:レジストパターン(断面)、
34a、34b、34c:有機EL材料の蒸着膜、
35、35′:金属蒸着膜、41:基板、42:レジストパターン(断面)、
43:オーバーハング部、51:基板、52:レジストパターン(断面)、
53:金属蒸着膜。

Claims (4)

  1. アルカリ可溶性樹脂(a)、活性放射線の照射または活性放射線の照射と引き続く熱処理によってアルカリ可溶性樹脂を架橋する架橋成分(b)、及び活性放射線を吸収する化合物(c)を含有する感放射線性樹脂組成物であって、
    (1)アルカリ可溶性樹脂(a)が、ポリビニルフェノール30〜80重量%とノボラック樹脂20〜70重量%とを含有するものであり、かつ
    (2)活性放射線を吸収する化合物(c)が、ビスアジド化合物である
    ことを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
  2. 含窒素塩基性化合物(d)をさらに含有する請求項1記載の感放射線性樹脂組成物。
  3. 有機EL表示素子の隔壁形成用レジスト材料である請求項1または2記載の感放射線性樹脂組成物。
  4. リフトオフ法による断面が逆テーパー状のパターン形成用レジスト材料である請求項1または2記載の感放射線性樹脂組成物。
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