JP2005315752A - ノズルチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】取り外し時の残液の跳ね上がりによるノズルチップ装着部の汚染を確実に防止することができ、かつ、ノズルチップを洗浄して再利用することも可能なノズルチップを提供すること。
【解決手段】本発明のノズルチップ1Aは、分注装置のノズルチップ装着部90に対し着脱自在に固定可能な上端開口部21と、液体を吸引・吐出する下端開口部22とを有する管状のノズルチップ本体2と、このノズルチップ本体2内に設けられ、ノズルチップ本体2内で跳ね上がった液滴を遮断し、かつ、実質的に吸液性を有さない遮断部3とを備える。遮断部3は、ノズルチップ本体2の軸方向に見てノズルチップ本体2の内部空間の横断面のほぼ全体を覆うような形状をなしており、かつ、該遮断部3を介してそれより上方の空間と下方の空間とが通気可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、分注装置のノズルチップ装着部に装着して使用されるノズルチップに関する。
異なる液体試料間でのコンタミネーションを防止するため、ノズル部分を着脱自在なノズルチップで構成した分注装置が広く用いられている。この分注装置は、分注ポンプにチューブ等を介して接続された中空のノズルチップ装着部を有しており、このノズルチップ装着部の下端部をノズルチップの上端開口部に嵌入させることによってノズルチップを固定した状態で分注を行う。そして、ノズルチップは、一つの液体試料の分注が終わると新たなものに交換される。
分注装置には、ノズルチップを交換するに際して使用済みのノズルチップを取り外すために利用されるチップリムーバーが設けられている。チップリムーバーは、ノズルチップ装着部が挿入可能な幅の切欠きが形成された板状部材で構成されている。ノズルチップを取り外す際には、分注装置のノズル移動機構の作動により、ノズルチップ装着部をチップリムーバーの切欠きに挿入させた後、ノズルチップ装着部をチップリムーバーに対し相対的に上昇させる。すると、チップリムーバーの切欠きの縁によってノズルチップの上端面が下方へ押圧され、ノズルチップがノズルチップ装着部から離脱する。
通常、分注装置では、精確な量の液体試料を分注するため、液体試料をノズルチップ内に吸引するときにはやや多目に吸引する。よって、吐出動作の終了した時点では余剰吸引された液体試料の残液がノズルチップの下端開口部付近に存在する。また、吐出後、ノズルチップの内壁にも残液が存在する場合がある。
従来、前述した動作によって使用済みのノズルチップを取り外す場合、ノズル装着部のノズルチップに対する相対的な上昇を高速に行うと、ノズルチップ内部の圧力低下が急激となり、ノズルチップの下端開口部に加わる大気圧と内部圧力との圧力差が急に拡大し、残液がノズル装着部側へ逆流して跳ね上がり、その液滴がノズルチップ装着部に付着してノズルチップ装着部が汚染されるという問題がある。また、ノズルチップがノズルチップ装着部から離脱する瞬間の衝撃で、同様な問題が発生する。
下記特許文献1には、ノズルチップを取り外すときのノズルチップ装着部内の圧力を監視し、圧力が低下し始めたらノズルチップ装着部の上昇速度を遅くすることによって、残液の跳ね上がりを防止する分注装置が開示されている。しかしながら、残液の跳ね上がりはノズルチップがノズルチップ装着部から離脱する一瞬の圧力低下とほぼ同時に発生する場合があるため、この方法で残液の跳ね上がりを確実に防止することは困難である。また、ノズルチップ取り外す時のノズルチップ装着部の上昇速度を遅くすることは、処理能力の低下につながる。
残液の跳ね上がりによるノズルチップ装着部の汚染を防止する他の方法として、ノズルチップを取り外しながら分注ポンプに吐出動作を行わせる方法が知られている。しかしながら、この方法を採用する場合には、液体試料の吸引・吐出以外にさらにノズルチップ取り外し時のエアー吐出のためのストロークを分注ポンプに確保しなければならないので、分注系の容積(デッドボリューム)が大きくなり、分注精度および応答速度に悪影響を及ぼす。また、ノズルチップ装着部に向かって飛散してくる液滴の速度は非常に速く、ノズルチップ装着部への液滴の付着を防止するためには分注ポンプを高速駆動してエアーを高速に吐出する必要がある。このため、分注するという本来の目的からすればオーバースペックな分注ポンプおよびポンプ駆動部が必要となり、分注装置の製造コストが増大する。
また、残液の跳ね上がりによるノズルチップ装着部の汚染を防止するさらに他の方法として、ノズルチップ内の上端寄りの部分に多孔質材料からなるフィルターを設置したノズルチップが利用されている。このフィルター付きノズルチップを用いれば、跳ね上がった残液はフィルターで遮断されるので、ノズルチップ装着部に付着することはない。
ノズルチップは原則としては使い捨てにすべきものであり、使い捨てにする限りにおいては上記のフィルター付きノズルチップで問題ない。しかしながら、ユーザーによっては、ランニングコスト削減のため、使用済みのノズルチップを洗浄して再利用する場合がある。その場合、フィルターは、洗浄液を吸収してしまうので乾燥させるのが困難であるとともに、使用時に吸収した残液の跳ね上がりを完全に洗い流すのも困難であるので、洗浄して再利用することはできない。そのため、フィルター付きノズルチップを再利用する場合には、洗浄したノズルチップの本体に新しいフィルターを詰めなおす必要があり、多大な手間と時間を要する。
特開平11−94844号公報
本発明の目的は、取り外し時の残液の跳ね上がりによるノズルチップ装着部の汚染を確実に防止することができ、かつ、ノズルチップを遮断部も含めて洗浄して再利用することも可能なノズルチップを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(4)の本発明により達成される。
(1) 分注装置のノズルチップ装着部に対し着脱自在に固定可能な上端開口部と、液体を吸引・吐出する下端開口部とを有する管状のノズルチップ本体と、
前記ノズルチップ本体内に設けられ、前記ノズルチップ本体内で跳ね上がった液滴を遮断し、かつ、実質的に吸液性を有さない遮断部とを備え、
前記遮断部は、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て前記ノズルチップ本体の内部空間の横断面のほぼ全体を覆うような形状をなしており、かつ、該遮断部を介してそれより上方の空間と下方の空間とが通気可能であることを特徴とするノズルチップ。
(2) 前記遮断部は、前記ノズルチップ本体に対し固定され、通気可能な孔を有する第1の板と、
前記第1の板に対し前記ノズルチップ本体の軸方向に間隔をあけて配置され、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て前記孔より大きくかつ前記ノズルチップ本体の内壁面との間に隙間が形成されるような大きさの第2の板と、
前記第1の板と前記第2の板とを連結する連結部とを有する上記(1)に記載のノズルチップ。
(3) 前記遮断部は、前記ノズルチップ本体の軸方向に間隔をあけて設置され、切欠きまたは孔が少なくとも一つ形成された複数枚の板状部材を有し、
前記各板状部材の切欠きまたは孔は、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て他の前記板状部材の切欠きまたは孔と重ならない位置にある上記(1)に記載のノズルチップ。
(4) 前記遮断部は、その上端面および下端面にそれぞれ開口する通気流路が形成されたほぼ円柱状の部材で構成され、
前記通気流路の上端開口と下端開口とは、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て重ならない位置にある上記(1)に記載のノズルチップ。
本発明のノズルチップによれば、分注動作終了後にノズルチップをノズルチップ装着部から取り外す際、跳ね上がった残液の液滴がどの位置に飛散してきても遮断部で確実に遮断することができ、ノズルチップ装着部に液滴が付着して汚染されるのを確実に防止することができる。また、遮断部を介してそれより上方の空間と下方の空間とが通気可能になっているので、液体試料の吸引・吐出動作に影響を及ぼすことはない。
また、遮断部は、実質的に吸液性を有さないので、ノズルチップの洗浄および乾燥を行う場合、遮断部も含めて全体の洗浄および乾燥を確実に行うことができる。よって、本発明のノズルチップは、洗浄して再利用することも可能であるので、再利用を希望するユーザーのニーズにも応えることができる。
以下、本発明のノズルチップを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のノズルチップの第1実施形態を示す縦断面図である。
図1に示すように、本発明のノズルチップ1Aは、ノズルチップ本体2と、ノズルチップ本体2内に設けられた遮断部3とで構成されている。
ノズルチップ本体2は、管状の部材であり、その内外径は下方に向かって漸減している。ノズルチップ本体2は、その上端開口部21内に分注装置(図示せず)のノズルチップ装着部90が嵌入(圧入)することにより、固定される。また、ノズルチップ本体2は、上端面を下方に押圧することにより、離脱される。すなわち、ノズルチップ本体2は、ノズルチップ装着部90に対し着脱自在である。
ノズルチップ装着部90にチューブ等を介して接続された分注ポンプ(図示せず)が作動することにより、ノズルチップ本体2は、その下端開口部22から液体試料を吸引・吐出することができる。ノズルチップ本体2の構成材料は、特に限定されないが、樹脂材料であるのが好ましい。
遮断部3は、分注動作終了後にノズルチップ1Aをノズルチップ装着部90から取り外す際に下端開口部22付近に溜まった残液80およびノズルチップ本体2の内壁に残留する液体81がノズルチップ本体2内で跳ね上がった場合、その液滴を遮断してノズルチップ装着部90に付着させないようにする機能を有している。
遮断部3は、ノズルチップ1Aがノズルチップ装着部90に装着された状態におけるノズルチップ装着部90の下端901より低く、かつ、ノズルチップ本体2内の最大吸引時における液面100より高い位置に設置されている。
図2は、図1に示すノズルチップ1Aの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。
図2に示すように、遮断部3は、第1の板31と、第2の板32と、第1の板31と第2の板32とを連結する連結部33とで構成されている。
第1の板31は、円形をなしているとともに、その中央部分には、通気可能な孔311が形成されている。この第1の板31は、ノズルチップ本体2の内壁に対し固定されている。第1の板31の外周部は、ノズルチップ本体2の内壁に対し隙間なく密着している。
第2の板32は、第1の板31に対しノズルチップ本体2の軸方向に間隔をあけて配置されている。第2の板32は、2本の板状の支柱からなる連結部33を介して第1の板31に連結されることにより、支持されている。
第2の板32は、円形をなしており、その外径は、第1の板31の孔311より大きくなっている。また、第2の板32は、第1の板31と同軸的に配置されている。よって、ノズルチップ本体2の軸方向に見ると、第1の板31の孔311を第2の板32が覆うので、遮断部3は、ノズルチップ本体2の内部空間の横断面の全体を隙間なく覆うこととなる。これにより、ノズルチップ1Aをノズルチップ装着部90から取り外す際、跳ね上がった液滴を遮断部3で確実に遮断することができ、ノズルチップ装着部90に液滴が付着して汚染されるのを確実に防止することができる。
また、第2の板32の外径は、ノズルチップ本体2の内壁面との間に隙間34が形成されるような大きさになっている。よって、遮断部3を介してそれより上方の空間と下方の空間とは、孔311および隙間34を通って通気可能になっているので、液体試料の吸引・吐出動作に影響を及ぼすことはない。
このような遮断部3は、実質的に吸液性を有さない緻密質の材料(多孔質でない材料)で構成されている。これにより、ノズルチップ1Aは、遮断部3も含めて全体の洗浄および乾燥を確実に行うことができる。よって、ノズルチップ1Aは、洗浄して再利用することを希望するユーザーのニーズにも応えることができる。
遮断部3の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料、各種樹脂材料等を用いることができる。また、遮断部3は、ノズルチップ本体2と別部品で構成されていてもよく、また、ノズルチップ本体2と一体的に成形されていてもよい。
遮断部3をノズルチップ本体2と別部品で構成する場合、遮断部3をノズルチップ本体2に対して固定する方法は、例えば圧入、接着剤による接着など、いかなる方法でもよい。また、遮断部3は、ノズルチップ本体2から取り外し可能になっていてもよいが、洗浄時に外れるのを防止するため、遮断部3とノズルチップ本体2とが取り外しできないように固着されているのが好ましい。
なお、図示の構成では、第2の板32が第1の板31の下側にあるが、この構成に限らず、第2の板32が第1の板31の上側にあってもよい。
本実施形態では、遮断部3の設置個所におけるノズルチップ本体2の内径が下方に向かって漸減している。これにより、第1の板31の外径とノズルチップ本体2の内周面のテーパとの関係によって遮断部3の設置位置を容易に位置決めすることができ、組立を容易に行うことができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。以下、この図を参照して本発明のノズルチップの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のノズルチップ1Bは、遮断部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。ノズルチップ1Bが備える遮断部4は、板状部材41および42で構成されている。板状部材41、42は、それぞれ、円板の縁部に90°間隔で四つの半円形の切欠き411、421が形成された形状をなしている。
板状部材41は、切欠き411以外の部分の外周部がノズルチップ本体2の内壁に隙間なく密着した状態で固定されている。
同様に、板状部材42は、切欠き421以外の部分の外周部がノズルチップ本体2の内壁に隙間なく密着した状態で固定されている。板状部材42は板状部材41よりやや外径が小さくされている。よって、板状部材42は、板状部材41に対しノズルチップ本体2の軸方向下方に間隔をあけて設置されている。
板状部材41の切欠き411と、板状部材42の切欠き421とは、45°の角度をずらして配置されている。よって、板状部材41の切欠き411の位置は、ノズルチップ本体2の軸方向に見て板状部材42の切欠き421と重ならない位置になっている。
このような構成により、遮断部4は、ノズルチップ本体2の軸方向に見てノズルチップ本体2の内部空間の横断面の全体を隙間なく覆うこととなるので、ノズルチップ1Bをノズルチップ装着部90から取り外す際、跳ね上がった液滴を遮断部4で確実に遮断することができる。また、遮断部4を介してそれより上方の空間と下方の空間とは、切欠き411および421を通って通気可能になっているので、液体試料の吸引・吐出動作に影響を及ぼすことはない。
なお、遮断部4では、板状部材41、42とが図示しない連結部を介して連結されていてもよい。また、板状部材は、3枚以上設置してもよい。
また、切欠き411、421の数は、4つ以外であってもよい。また、切欠き411と切欠き421とは、重ならない位置であれば、ずらす角度は自由に設定してよい。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。以下、この図を参照して本発明のノズルチップの第3実施形態について説明するが、前記第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のノズルチップ1Cは、遮断部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。ノズルチップ1Cが備える遮断部5は、円形の板状部材51および52で構成されている。
板状部材51、52は、それぞれ、外周部がノズルチップ本体2の内壁に隙間なく密着した状態で固定されている。板状部材52は板状部材51よりやや外径が小さくされている。よって、板状部材52は、板状部材51に対しノズルチップ本体2の軸方向下方に間隔をあけて設置されている。
板状部材51、52には、それぞれ、中心から偏心した位置に、通気可能な孔511、521が形成されている。板状部材51の孔511と板状部材52の孔521とは、互いに反対側に偏心した位置に形成されているので、板状部材51の孔511の位置は、ノズルチップ本体2の軸方向に見て板状部材52の孔521と重ならない位置になっている。
このような構成により、遮断部5は、ノズルチップ本体2の軸方向に見てノズルチップ本体2の内部空間の横断面の全体を隙間なく覆うこととなるので、ノズルチップ1Cをノズルチップ装着部90から取り外す際、跳ね上がった液滴を遮断部5で確実に遮断することができる。また、遮断部5を介してそれより上方の空間と下方の空間とは、孔511および521を通って通気可能になっているので、液体試料の吸引・吐出動作に影響を及ぼすことはない。
なお、遮断部5では、孔511および521は、重ならない位置であれば2つ以上設けてもよい。
<第4実施形態>
図5は、本発明の第4実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。以下、この図を参照して本発明のノズルチップの第4実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のノズルチップ1Dは、遮断部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。ノズルチップ1Dが備える遮断部6は、ほぼ円柱状の部材で構成されており、この遮断部6の外周面はノズルチップ本体2の内壁に隙間なく密着した状態で固定されている。
遮断部6の内部には、ノズルチップ本体2の軸方向に対し傾斜した方向に沿って通気流路61が形成されている。通気流路61は、遮断部6の上端面62および下端面63にそれぞれ開口している。通気流路61の上端開口611と下端開口612とは、互いに反対側に偏心した位置に形成されているので、上端開口611と下端開口612とは、ノズルチップ本体2の軸方向に見て重ならない位置にある。
このような構成により、遮断部6は、ノズルチップ本体2の軸方向に見てノズルチップ本体2の内部空間の横断面の全体を隙間なく覆うこととなるので、ノズルチップ1Dをノズルチップ装着部90から取り外す際、跳ね上がった液滴を遮断部6で確実に遮断することができる。また、遮断部6を介してそれより上方の空間と下方の空間とは、通気流路61を通って通気可能になっているので、液体試料の吸引・吐出動作に影響を及ぼすことはない。
以上、本発明のノズルチップを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
特に、遮断部の形状・構造は、前述した各実施形態のものに限らず、同様の効果が得られるものであれば、いかなる形状・構造でもよい。
本発明のノズルチップの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。 本発明の第2実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。 本発明の第3実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。 本発明の第4実施形態のノズルチップの上端側の部分を示す部分縦断面斜視図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D ノズルチップ
2 ノズルチップ本体
21 上端開口部
22 下端開口部
3 遮断部
31 第1の板
311 孔
32 第2の板
33 連結部
34 隙間
4 遮断部
41、42 板状部材
411、421 切欠き
5 遮断部
51、52 板状部材
511、521 孔
6 遮断部
61 通気流路
611 上端開口
612 下端開口
62 上端面
63 下端面
80 残液
81 液体
90 ノズルチップ装着部
901 下端
100 液面

Claims (4)

  1. 分注装置のノズルチップ装着部に対し着脱自在に固定可能な上端開口部と、液体を吸引・吐出する下端開口部とを有する管状のノズルチップ本体と、
    前記ノズルチップ本体内に設けられ、前記ノズルチップ本体内で跳ね上がった液滴を遮断し、かつ、実質的に吸液性を有さない遮断部とを備え、
    前記遮断部は、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て前記ノズルチップ本体の内部空間の横断面のほぼ全体を覆うような形状をなしており、かつ、該遮断部を介してそれより上方の空間と下方の空間とが通気可能であることを特徴とするノズルチップ。
  2. 前記遮断部は、前記ノズルチップ本体に対し固定され、通気可能な孔を有する第1の板と、
    前記第1の板に対し前記ノズルチップ本体の軸方向に間隔をあけて配置され、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て前記孔より大きくかつ前記ノズルチップ本体の内壁面との間に隙間が形成されるような大きさの第2の板と、
    前記第1の板と前記第2の板とを連結する連結部とを有する請求項1に記載のノズルチップ。
  3. 前記遮断部は、前記ノズルチップ本体の軸方向に間隔をあけて設置され、切欠きまたは孔が少なくとも一つ形成された複数枚の板状部材を有し、
    前記各板状部材の切欠きまたは孔は、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て他の前記板状部材の切欠きまたは孔と重ならない位置にある請求項1に記載のノズルチップ。
  4. 前記遮断部は、その上端面および下端面にそれぞれ開口する通気流路が形成されたほぼ円柱状の部材で構成され、
    前記通気流路の上端開口と下端開口とは、前記ノズルチップ本体の軸方向に見て重ならない位置にある請求項1に記載のノズルチップ。
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