JPH08270430A - 内燃機関のオイルセパレータ構造 - Google Patents

内燃機関のオイルセパレータ構造

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JPH08270430A
JPH08270430A JP7373695A JP7373695A JPH08270430A JP H08270430 A JPH08270430 A JP H08270430A JP 7373695 A JP7373695 A JP 7373695A JP 7373695 A JP7373695 A JP 7373695A JP H08270430 A JPH08270430 A JP H08270430A
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JP
Japan
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oil
baffle plate
blow
gas
oil separator
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Application number
JP7373695A
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English (en)
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Satoshi Sugizaki
聡 杉崎
Yutaka Tazaki
豊 田崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルセパレータ室からオイルを速やかに戻
す内燃機関のオイルセパレータ構造を提供する。 【構成】 オイルセパレータ室2を通過するブローバイ
ガスを蛇行させるじゃま板23と、じゃま板23の表面
に刻まれるオイル捕集溝25と、オイル捕集溝25を画
成してブローバイガスの流れに対向するオイル衝突面2
6と、オイル捕集溝25を画成してブローバイガスの流
れに沿って傾斜するオイル戻し面27とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のオイルセパ
レータ構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼室からクランク室またはシリンダヘ
ッド上の動弁室に吹き抜けたブローバイガスを吸気系に
還流する内燃機関にあっては、ブローバイガスと共にオ
イルミストが持ち去られることを防止する必要がある。
【0003】従来のオイルセパレータ構造として、例え
ば図9に示すようなものがある(実開平2−35912
号公報、実開昭62−20112号公報、参照)。
【0004】エンジンのクランク室から排出されるブロ
ーバイガスを吸気系に導くオイルセパレータ室91の内
部に、複数のじゃま板92が通路方向に直交して設けら
れる。ブローバイガスは、じゃま板92に案内されて蛇
行しながら流れる。
【0005】じゃま板92の表面には多数の窪み93か
形成される。各窪み93はブローバイガスに乱れを付与
して、ブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離
させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、各窪み93に溜まったオイル
分が再びブローバイガス中に飛散するため、オイルの戻
りが遅れ、オイル消費を増大させる可能性があった。
【0007】本発明は上記の問題点を解消し、オイルセ
パレータ室からオイルを速やかに戻す構造を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の内燃機
関のオイルセパレータ構造は、クランク室からのブロー
バイガスを吸気通路に導き、ブローバイガスに含まれる
オイルミストを分離するオイルセパレータ室を備える内
燃機関のオイルセパレータ構造において、オイルセパレ
ータ室を通過するブローバイガスを蛇行させるじゃま板
と、じゃま板の表面に刻まれるオイル捕集溝と、オイル
捕集溝を画成し、ブローバイガスの流れに対向するオイ
ル衝突面と、オイル捕集溝を画成し、ブローバイガスの
流れに沿って傾斜するオイル戻し面と、を備える。
【0009】請求項2に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、請求項1に記載の発明において、じゃま板
の表面にじゃま板の先端部と平行方向に延びるオイル捕
集溝を形成する。
【0010】請求項3に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、請求項1または2に記載の発明において、
じゃま板の表面に水平線に対して傾斜して延びるオイル
捕集溝を形成する。
【0011】請求項4に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発
明において、じゃま板の表面にオイル捕集溝に対して傾
斜して延びるガイド溝を形成する。
【0012】請求項5に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、請求項4に記載の発明において、オイルセ
パレータ室の底部に開口するオイル戻し穴を備え、オイ
ル戻し穴をガイド溝の下端に近接して開口させたる。
【0013】請求項6に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発
明において、オイル戻し穴を、じゃま板の基端部に近接
してオイルセパレータ室に開口させる。
【0014】
【作用】請求項1に記載の内燃機関のオイルセパレータ
構造において、ブローバイガスがオイルセパレータ室を
蛇行しながら通過する過程で、ブローバイガス中に含ま
れるオイルミストがじゃま板に付着し、じゃま板からオ
イル戻し穴等を介してオイルパンへと戻される。
【0015】ブローバイガスがじゃま板に沿って流れる
過程で、ブローバイガス中で比重が大きいオイルミスト
は、これに働く慣性力によりその多くがじゃま板に衝突
する。
【0016】じゃま板に刻まれた各オイル捕集溝は、そ
のオイル衝突面がブローバイガスと共にじゃま板に衝突
するオイルミストに対向する構造のため、オイルミスト
がブローバイガスと分離してじゃま板に付着する捕集効
率を高められる。
【0017】各オイル捕集溝のオイル衝突面に付着した
オイルは、じゃま板に沿って流下する。オイル戻し面
は、ブローバイガスの流れ方向に沿って傾斜しているた
め、一旦じゃま板に付着したオイルが再びブローバイガ
ス中に飛散することを抑制し、じゃま板からバッフルプ
レート上へと速やかに流下する。
【0018】このようにして、オイルセパレータ室から
オイルを速やかに戻すことにより、オイル分が十分に分
離されたブローバイガスが吸気通路に還流され、オイル
の消費量を低減することができる。
【0019】請求項2に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、じゃま板の先端部と平行方向に延び
るオイル捕集溝は、そのオイル衝突面がじゃま板に沿っ
て流れるブローバイガスに対向する構造のため、オイル
ミストがブローバイガスと分離してじゃま板に付着する
捕集効率を高められる。
【0020】請求項3に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、オイル捕集溝に捕集されたオイル
は、水平線に対して傾斜する各オイル捕集溝に沿って速
やかに流下する。
【0021】請求項4に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、オイル捕集溝に捕集されたオイル
は、オイル捕集溝に対して傾斜するガイド溝を通って速
やかに流下する。
【0022】請求項5に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、オイル捕集溝に捕集されたオイル
は、オイル捕集溝に対して傾斜するガイド溝を通って速
やかに流下する。
【0023】ガイド溝を通って流下するオイルは、ガイ
ド溝の下端に近接して開口したオイル戻し穴に速やかに
流下する。
【0024】請求項6に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、じゃま板の基端部に近接してオイル
セパレータ室に開口したオイル戻し穴は、オイルセパレ
ータ室においてブローバイガスの流速が最も低い領域に
開口しているため、オイル戻し穴に流入するオイルが、
再びブローバイガス中に飛散することを抑制できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0026】図3に示すように、ロッカーカバー5の内
側にはオイルセパレータ室1と、オイルセパレータ室2
が画成される。
【0027】オイルセパレータ室1は吸気通路7のスロ
ットルバルブ6より上流側に連通させる新気導入通路1
1が配設される。
【0028】オイルセパレータ室2は吸気通路7のスロ
ットルバルブ6より下流側に連通させるブローバイガス
通路12が配設される。
【0029】ブローバイガス通路はPCVバルブ13を
介して吸気通路7に接続される。PCVバルブ13は、
吸気通路7のスロットルバルブ6より下流側に生じる吸
入負圧に応動して、ブローバイガス通路12の通路開口
面積を調節し、吸入空気量が減少するのに伴って、ブロ
ーバイガスの還流量を小さくして空燃比を大きく乱さな
いように調節する。
【0030】また、スロットルバルブの全開付近で吸入
負圧が低下する高負荷運転時にブローバイガスの一部
は、新気導入通路11を逆流してスロットルバルブ6よ
り上流側の吸気通路7に還流される。
【0031】スロットルバルブ6の開度が小さい運転
時、燃焼室4からピストン9とシリンダ8の隙間を通っ
てクランク室15に吹き抜けたブローバイガスは、動弁
室16からオイルセパレータ室2を経てブローバイガス
通路12を通り、吸気通路7に吸引され、燃焼室4に戻
される。
【0032】このようにしてブローバイガスがブローバ
イガス通路12を通って吸気通路7に吸い出されるのに
伴って、吸気通路7のスロットルバルブ6より上流側か
ら吸気の一部が新気導入通路11を通ってオイルセパレ
ータ室1に流入する。
【0033】図2に示すように、オイルセパレータ室2
は、ロッカーカバー5とバッフルプレート17の間に画
成される。
【0034】バッフルプレート17の前端にはブローバ
イガス取入口21が開口し、ロッカーカバー5の後端に
はブローバイガス排出口22が開口する。
【0035】オイルセパレータ室2を通過するブローバ
イガスを蛇行させる複数のじゃま板23,24を備え
る。なお、オイルセパレータ室1を通過するブローバイ
ガスを蛇行させる複数のじゃま板(図示せず)を備え
る。
【0036】3枚のじゃま板23がバッフルプレート1
7の底面17aからオイルセパレータ室2に突出する一
方、3枚のじゃま板24がロッカーカバー5の天井面5
aからオイルセパレータ室2に突出し、ブローバイガス
を図中矢印で示すように蛇行させるようになっている。
【0037】図1にも示すように、じゃま板23の表面
には多数のオイル捕集溝25が刻まれる。
【0038】オイル捕集溝25の断面はノコ歯状に形成
される。すなわち、オイル捕集溝25は、図1、図2に
矢印で示すブローバイガスの流れに対向するオイル衝突
面26と、ブローバイガスの流れに沿って傾斜するオイ
ル戻し面27とによって画成される。
【0039】オイル捕集溝25はじゃま板23の先端部
23aと平行方向に延びる直線状に形成される。すなわ
ち、じゃま板23は垂直方向に配置されるのに対して、
オイル衝突面26は水平方向に配置され、オイル戻し面
27は水平線に対して所定角度で傾斜して形成される。
【0040】この実施例では、各オイル捕集溝25は、
水平方向に直線状に延びている。
【0041】バッフルプレート17にはオイルセパレー
タ室2でブローバイガスから分離されたオイル分を動弁
室16を経てオイルパン19へと戻す複数のオイル戻し
穴28が開口する。オイル戻し穴28はバッフルプレー
ト17に接続される筒状をしたガイドパイプ29によっ
て画成される。
【0042】各オイル戻し穴28は、じゃま板23の基
端部23bに近接してバッフルプレート17に開口され
る。これにより、各オイル戻し穴28は、オイルセパレ
ータ室2においてブローバイガスの流速が最も低い領域
に開口する。この実施例では、各オイル戻し穴28は、
じゃま板24に背後に対峙するじゃま板23の直上流側
に位置して開口する。
【0043】なお、ロッカーカバー5の天井面5aから
オイルセパレータ室2に突出した各じゃま板24にも、
図2に矢印で示すブローバイガスの流れに対向するオイ
ル衝突面と、ブローバイガスの流れに沿って傾斜するオ
イル戻し面とによって画成されるオイル捕集溝25が形
成される。
【0044】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0045】オイルセパレータ室2を流れるブローバイ
ガスは、図2に矢印で示すように、各じゃま板23,2
4に案内されて蛇行する。
【0046】ブローバイガスがオイルセパレータ室2を
蛇行しながら通過する過程で、ブローバイガス中に含ま
れるオイルミストがじゃま板23に付着し、じゃま板2
3からバッフルプレート17上を経てオイル戻し穴28
へと流下する。オイル戻し穴28から動弁室16に流下
したオイルは、オイル落とし穴18を通ってオイルパン
19へと戻される。
【0047】図1に矢印で示すように、ブローバイガス
がじゃま板23に沿って流れる過程で、ブローバイガス
中で比重が大きいオイルミストは、これに働く慣性力に
よりその多くがじゃま板23に衝突する。
【0048】じゃま板23に刻まれた各オイル捕集溝2
5は、そのオイル衝突面26がブローバイガスと共にじ
ゃま板23に衝突するオイルミストに対向する構造のた
め、オイルミストがブローバイガスと分離してじゃま板
23に付着する捕集効率を高められる。
【0049】オイルセパレータ室2に突出するじゃま板
23の端部23aと平行方向に延びるオイル捕集溝25
は、そのオイル衝突面27がじゃま板23に沿って流れ
るブローバイガスに正面図上直交して対向する構造のた
め、オイルミストがブローバイガスと分離してじゃま板
23に付着する捕集効率を高められる。
【0050】各オイル捕集溝25のオイル衝突面26に
付着したオイルは、じゃま板23に沿って流下する。オ
イル戻し面27は、ブローバイガスの流れ方向に沿って
傾斜しているため、一旦じゃま板23に付着したオイル
分が再びブローバイガス中に飛散することを抑制し、じ
ゃま板23からバッフルプレート17上へと速やかに流
下する。
【0051】一方、ロッカーカバー5の天井面5aから
オイルセパレータ室2に突出した各じゃま板24につい
ても、オイル捕集溝25のオイル衝突面を介して、オイ
ルミストの捕集効率が高められる。オイル衝突面上に付
着したオイルミストは、大きな液滴に成長し、再びブロ
ーバイガス中に飛散することなく、じゃま板24からバ
ッフルプレート17上へと速やかに流下する。
【0052】各オイル戻し穴28は、オイルセパレータ
室2においてブローバイガスの流速が最も低い領域に開
口しているため、じゃま板23またはバッフルプレート
17からオイル戻し穴28に流入するオイルが、再びブ
ローバイガス中に飛散することを抑制する。
【0053】この結果、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路7に還流され、オイルの消費量
を低減することができる。
【0054】次に、図4、図5に示す他の実施例につい
て説明する。なお、図1等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
【0055】じゃま板23の表面には、水平方向に延び
る直線状のオイル捕集溝25が所定の間隔で形成され
る。
【0056】オイル戻し穴28は、各オイル捕集溝25
の中央部の直下に位置して形成される。
【0057】じゃま板23の表面には、各オイル捕集溝
25に対して傾斜して延びるガイド溝31が形成され
る。ガイド溝31は、じゃま板23の上端からオイル戻
し穴28に向けてV字状に延びている。
【0058】以上のように構成され、ブローバイガスが
オイルセパレータ室2を蛇行しながら通過する過程で、
ブローバイガス中に含まれるオイルミストがじゃま板2
3に付着し、じゃま板23の表面に刻まれたオイル捕集
溝25からガイド溝31を経てオイル戻し穴28へと流
下する。オイル戻し穴28から動弁室16に流下したオ
イルは、オイル落とし穴18を通ってオイルパン19へ
と戻される。
【0059】各オイル捕集溝25に捕集されたオイル
は、水平線に対して傾斜するガイド溝31を通って速や
かに流下する。
【0060】この結果、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路7に還流され、オイルの消費量
を低減することができる。
【0061】次に、図6に示す他の実施例について説明
する。なお、図1等との対応部分には同一符号を用いて
説明する。
【0062】じゃま板23の表面には、水平線に対して
傾斜して直線状に延びるオイル捕集溝25が所定の間隔
で形成される。
【0063】各オイル戻し穴28は、各オイル捕集溝2
5が傾斜する下方に位置して開口する。
【0064】以上のように構成され、ブローバイガスが
オイルセパレータ室2を蛇行しながら通過する過程で、
ブローバイガス中に含まれるオイルミストがじゃま板2
3に付着し、じゃま板23の表面に刻まれたオイル捕集
溝25からバッフルプレート17またはロッカカバー5
の側壁部5bを経てオイル戻し穴28へと流下する。オ
イル戻し穴28から動弁室16に流下したオイルは、オ
イル落とし穴18を通ってオイルパン19へと戻され
る。
【0065】各オイル捕集溝25に捕集されたオイル
は、水平線に対して傾斜する各オイル捕集溝25に沿っ
て速やかに流下する。
【0066】各オイル捕集溝25からバッフルプレート
17に流下したオイルは、バッフルプレート17に沿っ
てオイル戻し穴28へと流下する。
【0067】各オイル捕集溝25からロッカカバー5の
側壁部5bに流下したオイルは、側壁部5bに沿ってオ
イル戻し穴28へと流下する。
【0068】この結果、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路7に還流され、オイルの消費量
を低減することができる。
【0069】次に、図7、図8に示す他の実施例につい
て説明する。なお、図1等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
【0070】じゃま板23の表面には、水平線に対して
傾斜して直線状に延びるオイル捕集溝25が所定の間隔
で形成される。
【0071】各オイル戻し穴28は、各オイル捕集溝2
5が傾斜する下方に位置して開口する。
【0072】じゃま板23の表面には、じゃま板23の
上端からオイル戻し穴28に向けて直線状に延びるガイ
ド溝32が形成される。
【0073】以上のように構成され、ブローバイガスが
オイルセパレータ室2を蛇行しながら通過する過程で、
ブローバイガス中に含まれるオイルミストがじゃま板2
3に付着し、じゃま板23の表面に刻まれたオイル捕集
溝25からガイド溝32を経てオイル戻し穴28へと流
下する。オイル戻し穴28から動弁室16に流下したオ
イルは、オイル落とし穴18を通ってオイルパン19へ
と戻される。
【0074】各オイル捕集溝25に捕集されたオイル
は、水平線に対して傾斜する各オイル捕集溝25に沿っ
て速やかに流下する。
【0075】各オイル捕集溝25に捕集されたオイル
は、水平線に対して傾斜する各オイル捕集溝25に沿っ
てガイド溝32、バッフルプレート17またはロッカカ
バー5の側壁部5bへと速やかに流下する。
【0076】各オイル捕集溝25からガイド溝32に流
下したオイルは、ガイド溝32を通ってオイル戻し穴2
8へと重力の作用方向に流下する。
【0077】各オイル捕集溝25からバッフルプレート
17に流下したオイルは、バッフルプレート17に沿っ
てオイル戻し穴28へと流下する。
【0078】各オイル捕集溝25からロッカカバー5の
側壁部5bに流下したオイルは、側壁部5bに沿ってオ
イル戻し穴28へと流下する。
【0079】この結果、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路7に還流され、オイルの消費量
を低減することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の内
燃機関のオイルセパレータ構造は、オイルセパレータ室
を通過するブローバイガスを蛇行させるじゃま板の表面
にオイル捕集溝を刻みと、オイル捕集溝を、ブローバイ
ガスの流れに対向するオイル衝突面と、ブローバイガス
の流れに沿って傾斜するオイル戻し面とによって画成し
たため、各オイル捕集溝を介してオイルミストがブロー
バイガスと分離してじゃま板に付着する捕集効率を高め
られるとともに、一旦じゃま板に付着したオイルが再び
ブローバイガス中に飛散することを抑制し、オイルセパ
レータ室からオイルを速やかに戻すことにより、オイル
分が十分に分離されたブローバイガスが吸気通路に還流
され、オイルの消費量を低減することができる。
【0081】請求項2に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、じゃま板の先端部と平行方向に延び
るオイル捕集溝は、そのオイル衝突面がじゃま板に沿っ
て流れるブローバイガスに対向する構造のため、オイル
ミストがブローバイガスと分離してじゃま板に付着する
捕集効率を高められ、オイルセパレータ室からオイルを
速やかに戻すことにより、オイル分が十分に分離された
ブローバイガスが吸気通路に還流され、オイルの消費量
を低減することができる。
【0082】請求項3に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、じゃま板の表面に水平線に対して傾斜して
延びるオイル捕集溝を形成したため、オイル捕集溝に捕
集されたオイルは、重力を受けて各オイル捕集溝に沿っ
て速やかに流下し、オイルセパレータ室からオイルを速
やかに戻すことにより、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路に還流され、オイルの消費量を
低減することができる。
【0083】請求項4に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、じゃま板の表面にオイル捕集溝に対して傾
斜するガイド溝を形成したため、オイル捕集溝に捕集さ
れたオイルは、重力を受けてガイド溝を通って速やかに
流下し、オイルセパレータ室からオイルを速やかに戻す
ことにより、オイル分が十分に分離されたブローバイガ
スが吸気通路に還流され、オイルの消費量を低減するこ
とができる。
【0084】請求項5に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造において、ガイド溝を通って流下するオイル
は、ガイド溝の下端に近接して開口したオイル戻し穴に
速やかに流下し、オイルセパレータ室からオイルを速や
かに戻すことにより、オイル分が十分に分離されたブロ
ーバイガスが吸気通路に還流され、オイルの消費量を低
減することができる。
【0085】請求項6に記載の内燃機関のオイルセパレ
ータ構造は、オイル戻し穴を、じゃま板の基端部に近接
してオイルセパレータ室に開口させたため、オイル戻し
穴に流入するオイルが、再びブローバイガス中に飛散す
ることが抑制され、オイルセパレータ室からオイルを速
やかに戻すことにより、オイル分が十分に分離されたブ
ローバイガスが吸気通路に還流され、オイルの消費量を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すじゃま板の断面図。
【図2】同じくオイルセパレータ室等の断面図。
【図3】同じくエンジンの概略構成図。
【図4】他の実施例を示すじゃま板等の正面図。
【図5】同じく図4のA−A線に沿うじゃま板の断面
図。
【図6】さらに他の実施例を示すじゃま板等の正面図。
【図7】さらに他の実施例を示すじゃま板等の正面図。
【図8】同じく図7のA−A線に沿うじゃま板の断面
図。
【図9】従来例を示すオイルセパレータ室等の断面図。
【符号の説明】
2 オイルセパレート室 23 じゃま板 23aじゃま板先端部 23bじゃま板基端部 25 オイル捕集溝 26 オイル衝突面 27 オイル戻し面 28 オイル戻し穴 31 ガイド溝 32 ガイド溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク室からのブローバイガスを吸気通
    路に導き、ブローバイガスに含まれるオイルミストを分
    離するオイルセパレータ室を備える内燃機関のオイルセ
    パレータ構造において、 オイルセパレータ室を通過するブローバイガスを蛇行さ
    せるじゃま板と、 じゃま板の表面に刻まれるオイル捕集溝と、 オイル捕集溝を画成し、ブローバイガスの流れに対向す
    るオイル衝突面と、 オイル捕集溝を画成し、ブローバイガスの流れに沿って
    傾斜するオイル戻し面と、 を備えたことを特徴とする内燃機関のオイルセパレータ
    構造。
  2. 【請求項2】じゃま板の表面にじゃま板の先端部と平行
    方向に延びるオイル捕集溝を形成しことを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関のオイルセパレータ構造。
  3. 【請求項3】じゃま板の表面に水平線に対して傾斜して
    延びるオイル捕集溝を形成したことを特徴とする請求項
    1または2に記載の内燃機関のオイルセパレータ構造。
  4. 【請求項4】じゃま板の表面にオイル捕集溝に対して傾
    斜して延びるガイド溝を形成したことを特徴とする請求
    項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関のオイルセ
    パレータ構造。
  5. 【請求項5】オイルセパレータ室の底部に開口するオイ
    ル戻し穴を備え、 オイル戻し穴をガイド溝の下端に近接して開口させたこ
    とを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のオイルセパ
    レータ構造。
  6. 【請求項6】オイル戻し穴を、じゃま板の基端部に近接
    してオイルセパレータ室に開口させたことを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一つに記載の内燃機関のオイ
    ルセパレータ構造。
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