JP2005314388A - フルオロスルホニル基を含有する化合物、およびその重合体 - Google Patents

フルオロスルホニル基を含有する化合物、およびその重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】イオン交換膜や固体高分子型燃料電池用電解質等として有用な、軟化温度の高いスルホン酸基、およびスルホン酸類縁基を含有する重合体、該重合体の材料であるフルオロスルホニル基(−SOF基)を含有する重合体、および該重合体の中間体であるフルオロスルホニル基を含有する化合物、およびそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】下式(a)で表される化合物、および該化合物を重合させてなる下式(A)で表される単位を含む重合体、該重合体から誘導される下式(B)で表される単位を含む重合体および下式(1)で表される化合物(ただし、nは1〜6の整数、Mは水素原子または対イオンを示す。)。
【化1】
Figure 2005314388

【選択図】なし

Description

本発明はイオン交換膜(たとえば、食塩電解用のイオン交換膜や固体高分子型燃料電池用のイオン交換膜など)、固体高分子型燃料電池用電解質等として有用なスルホン酸基またはスルホン酸類縁基を有する重合体およびその製造方法に関する。本発明により提供される重合体は、軟化温度が高く機械的強度の高い重合体となりうる。また本発明は、該重合体の製造等に有用に用いうる新規な化合物およびその製造方法に関する。
イオン交換膜や燃料電池の触媒層に用いる電解質等の材料であるスルホン酸類縁基(たとえば、−SO(OM)基。ここで、Mは水素原子または対イオンを示す。)が結合した重合体には、高イオン交換容量である、機械的強度に優れる、電気抵抗が低い等の物性が求められている。
該重合体としては、下式(z)で表されるモノマー(以下、単にモノマー(z)ともいう。)が知られている(特許文献1参照)。モノマー(z)はテトラフルオロエチレン等と共重合させることにより、−SOF基を含有する重合体とすることができる。
Figure 2005314388
ただし、RAFはフッ素化された2価有機基、RBF〜RDFは、それぞれ独立に、フッ素原子またはフッ素化された1価有機基を示す。
国際公開第03/037885号パンフレット
イオン交換膜や燃料電池は高温条件で使用されることがある。たとえば固体高分子型燃料電池は、除熱を容易にし発電効率を高めるために、高温運転(たとえば、120℃以上の運転温度。)されるのが望ましい。そのため固体高分子型燃料電池用電解質には、高温領域において高い機械的強度を示す重合体が求められる。
しかし、前記モノマー(z)のRAFが炭素数7以上のペルフルオロアルキレン基である場合、該モノマー(z)を重合させて得た重合体の軟化温度は低く、高温条件で使用すると膜としての充分な性能を発揮できないと考えられた。
また、前記モノマー(z)のRAFが−CFOCFCF−基等のペルフルオロ(エーテル性酸素原子含有アルキレン)基である場合、該モノマー(z)を重合させて得た重合体は軟化温度が不充分であった。
本発明は、固体高分子型燃料電池用のイオン交換膜等の材料として有用に用いうる重合体であり、軟化温度が高く、高温条件で使用した場合においても機械的強度が保持されうる重合体およびその製造方法の提供を目的とする。また本発明は該重合体の製造に有用な原料の提供およびその製造方法の提供を目的とする。
すなわち本発明は、下記の発明を提供する。
<1>下式(a)で表される化合物(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
<2>下式(A)で表される単位を含む重合体(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
<3>質量平均分子量が5×10〜5×10である<2>に記載の重合体。
<4>下式(a)で表される化合物を重合させることを特徴とする下式(A)で表される単位を含む重合体の製造方法(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
Figure 2005314388
<5>下式(B)で表される単位を含む重合体(ただし、nは1〜6の整数、Mは水素原子または対イオンを示す。)。
Figure 2005314388
<6>質量平均分子量が5×10〜5×10である<5>に記載の重合体。
<7>下式(1)で表される化合物(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
CH=CH(CHSOF (1)
本発明によれば、ペルフルオロ(2−メチレン−1,3−ジオキソラン)構造を有し、該構造の4位が式−(CFSOFで表される基(ただし、nは1〜6の整数を示す。)に置換された化合物、および該化合物の反応中間体として有用な化合物、その製造方法が提供される。該化合物を重合させて得た重合体は、−SOF基がエーテル性酸素原子を含まない炭素原子−炭素原子結合の連鎖を介して該構造に結合するため、軟化温度が高く機械的強度に優れる。
本明細書においては、式(a)で表される化合物を化合物(a)と記す。式(A)で表される単位は単位(A)と記す。単位(A)を含む重合体を重合体(A)と記す。他の式で表される化合物、単位、および重合体においても同様に記す。
重合体における単位とは、モノマーが重合することによって形成する該モノマーに由来するモノマー単位(繰り返し単位ともいう。)を意味するが、本発明における単位は重合反応によって直接形成する単位であっても、重合反応後の化学変換によって形成する単位であってもよい。
本明細書における有機基とは、炭素原子を1以上含む基をいう。有機基としては、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、ヘテロ原子含有炭化水素基、またはハロゲン化(ヘテロ原子含有炭化水素)基が挙げられる。炭化水素基とは炭素原子と水素原子とからなる基をいう。また、ハロゲン化炭化水素基は、炭素原子に結合した水素原子の1個以上がハロゲン原子によって置換された基をいう。ヘテロ原子含有炭化水素基は、ヘテロ原子(酸素原子、窒素原子、硫黄原子等)および/またはヘテロ原子団(−C−C(=O)−C−、−C−SO−C−等)を含む炭化水素基をいう。また、ハロゲン化(ヘテロ原子含有炭化水素)基は、上記ヘテロ原子含有炭化水素基における炭素原子に結合した水素原子の1個以上が、ハロゲン原子によって置換された基をいう。
本発明は下記化合物(a)を提供する。
Figure 2005314388
化合物(a)におけるnは1〜6の整数を示し、1〜4の整数が好ましい。本発明の化合物(a)は、ジオキソラン骨格と−SOF基とを隔てる基である式−(CF−で表される基のnの数が小さく、かつ、ジオキソラン骨格に結合する式−(CFSOFで表される基以外の基がフッ素原子である点が特徴である。そのため化合物(a)を重合させて得た重合体(A)は高い軟化温度および高い機械的強度等の性能を実現できる。
化合物(a)の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
Figure 2005314388
本発明の化合物(a)の製造方法としては、下記化合物(d)を液相フッ素化反応させて下記化合物(c)とし、つぎに該化合物(c)をエステル分解反応させて下記化合物(b)とし、つぎに該化合物(b)を熱分解反応させる下記の製造方法が好ましい(ただし、nは前記と同じ意味を示す(以下同様。)。Rは、式−(CH−で表される基または該基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された基を示す。REFは、含フッ素1価有機基を示す。Mは、ナトリウム原子またはカリウム原子を示す(以下同様。)。
Figure 2005314388
液相フッ素化反応、エステル分解反応、および熱分解反応は、WO03/37885号に記載される方法にしたがって実施するのが好ましい。また化合物(b)の熱分解反応により化合物(a)を得る反応は、一段の反応で実施しても、中和反応、つぎに熱分解反応を行う方法により実施してもよい。後者の方法による場合の中和反応は、化合物(b)を式MOHで表されるアルカリ金属水酸化物と反応させる方法により実施するのが好ましい。該反応もWO03/37885号公報に記載される方法にしたがって実施するのが好ましい。
前記製造方法において、Rは化合物(d)の入手しやすさの点からは式−(CH−で表される基が好ましい。一方、Rは、液相フッ素化反応の収率や反応のしやすさの点では−(CH−部分の水素原子の1つ以上がフッ素原子で置換された基が好ましく、−SOF基に隣接する炭素原子に結合する水素原子の1または2個がフッ素原子で置換されている基が特に好ましく、該水素原子の2個がフッ素原子で置換されている基がとりわけ好ましい。
EFは、フルオロアルキル基またはフルオロ(エーテル性酸素原子含有アルキル)基が好ましく、炭素数2〜20のこれらの基が特に好ましい。
EFの具体例としては、下記の基が挙げられる。
−CFCF、−CF(CF、−CF(CF)CFCF、−CF(CF)O(CFF、−CF(CF)OCFCF(CF)O(CFF。
化合物(a)の製造方法の具体例としては、以下の例が挙げられる。
Figure 2005314388
前記の製造方法の出発原料である化合物(d)の製造方法は、特に限定されない。たとえば下記化合物(1)を出発原料に用いて、下記の反応ルート1に記載する経路のいずれかを経由して製造する方法が挙げられる。
[反応ルート1]
Figure 2005314388
ただし、nおよびREFは前記と同じ意味を示し、Ra1はメチル基またはm−クロロフェニル基を示す。
また反応ルート1に記載される化合物(e)は、式CH(OH)CH(OH)(CHOHで表される化合物を出発原料に用いて、下記反応ルート2に記載する経路のいずれかを経由する方法により製造してもよい(ただし、nは前記と同じ意味を示す。)。
[反応ルート2]
Figure 2005314388
反応ルート1における出発物質である化合物(1)は、下記化合物(7)を出発原料とする下記反応ルート3に記載する経路のいずれかを経由して製造する方法により製造するのが好ましい(ただし、nは前記と同じ意味を示し、Mはナトリウム原子またはカリウム原子を示し、DMFはジメチルホルムアミドを示す。)。
[反応ルート3]
Figure 2005314388
化合物(3)から化合物(1)を製造するルートとしては、化合物(3)を、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下にSOClと反応させて、炭素−炭素不飽和二重結合を保持したまま−SO(OM)基を−SOCl基に変換した化合物(2)を得て、該化合物(2)を金属フッ化物と反応させる方法が挙げられる。該反応において塩素化剤としてSOClを用いる方法は、POClやPClなどのリン化合物や2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを塩素化剤として用いる方法に比較して、取扱の難しい反応副生物が生成しない利点がある。金属フッ化物としてはKF、KHF、NaHF、NaF、CsFが挙げられ、KFが好ましい。
また化合物(1)は化合物(3)にFを発生しうるフッ素化剤を反応させることによって製造してもよい。該反応は水の存在下に行うのが好ましい。該フッ素化剤としては、反応収率の観点から、(XN)(XN)CFまたは(XN)SFが好ましい。
〜Xは、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基であり、XとXが共同して環を形成していてもよい。XおよびXは、それぞれ独立に、炭素数1〜5のアルキル基であり、または共同して炭素数4〜7の環を形成するアルキレン基でもよい。
(XN)(XN)CFとしては、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジンが好ましい。
化合物(1)の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
CH=CHCHSOF、
CH=CHCHCHSOF、
CH=CH(CHSOF。
本発明の化合物(1)から化合物(d)を経由して化合物(a)を製造する場合、化合物(1)の純度や異性化等により化合物(a)中に不純物として他の化合物を含む場合がある。
たとえば、化合物(1)において式H(CHCH=CH(CHn−mSOFで表される化合物(ただし、nは前記と同じ意味を示し、mはnより小さい整数を示し、かつ1〜5の整数を示す。以下同様。)(以下、化合物(1i)という。)が含まれる場合があり、この場合、該化合物由来の不純物である下記化合物(ai)が生成しうる。しかし、本発明においては、化合物(1)において化合物(1i)を除去する精製を行ってもよく、反応後に化合物(ai)由来の不純物を除する精製を行ってもよく、該精製を行わずに不純物を含むまま化合物(1)または化合物(a)を用いてもよい。
Figure 2005314388
また本発明の化合物(1)は、本発明の化合物(a)の製造原料としても用いてもよく、他の化合物の有用な中間体として用いてもよい。たとえば、化合物(1)自身を重合させる方法(たとえば下記方法1や下記方法2)または化合物(1)から誘導された化合物(たとえば下記方法3におけるシラン化合物)を重縮合させる方法、により有用な重合体を製造できる。
[方法1]
化合物(1)を配位重合させて重合体を製造する方法。
[方法2]
化合物(1)とテトラフルオロエチレンとをラジカル共重合させて重合体を製造する方法。
[方法3]
化合物(1)と式HSi(R3−p(Y)で表される化合物をヒドロシリル化反応させて式FSO(CHCHCHSi(R3−p(Y)で表されるシラン化合物を得て、該シラン化合物を重縮合反応させて重合体を製造する方法(ただし、nは前記と同じ意味を示し、pは1〜3の整数、Rは炭素数1〜3のアルキル基、およびYは塩素原子または炭素数1〜3のアルコキシ基を示す。)。
方法1〜3によって製造された重合体は−SOF基が結合した重合体である。重合体中の−SOF基は、常法にしたがって−SO(OM)基(ただし、Mは前記と同じ意味を示す。)に変換して−SO(OM)基を有する重合体を製造できる。化合物(1)から得られた−SO(OM)基を有する重合体もまた、イオン交換樹脂(たとえば、直接メタノール型燃料電池用イオン交換膜等)として有用である。
本発明においては、化合物(a)を重合させることによって重合体を製造できる。化合物(a)を重合させて得た重合体は、単位(A)を含む重合体である。単位(A)の具体例としては、以下の例が挙げられる。
Figure 2005314388
本発明の重合体(A)は、単位(A)の1種以上からなる重合体であってもよく、単位(A)の1種以上と単位(A)以外の単位(以下、他の単位という。)の1種以上からなる重合体であってもよい。後者の重合体(A)としては単位(A)の1種と他の単位の1種以上とからなる重合体であるのが好ましい。他の単位を有する重合体である重合体(A)は、化合物(a)と、化合物(a)と共重合性の他のモノマー(以下、他のモノマーという。)とを共重合させることによって製造するのが好ましい。
また重合体(A)が2種以上の単位を含む共重合体の場合、各単位の並び方としては、ブロック状、グラフト状、およびランダム状が挙げられる。このうち重合体(A)の有用性の観点から、各単位の並び方はランダム状であるのが好ましい。また重合体(A)は架橋されていてもよい。
他の単位としては、下記化合物(m1)、下記化合物(m2)、または下記化合物(m3)を重合させて得た単位が好ましい。
CHR=CR (m1)
CFR=CR (m2)
CR=CR−Q−CR10=CF (m3)。
ただし、R、R、およびRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、1価含フッ素飽和有機基を示す。
、R、およびRは、それぞれ独立に、フッ素原子、塩素原子、またはエーテル性酸素原子を含有していてもよい1価含フッ素飽和有機基を示す。または、R、R、およびRから選ばれる2つの基が共同で2価含フッ素有機基を形成し、かつ残余の1つの基はフッ素原子もしくは1価含フッ素飽和有機基を示す。
、R、R、およびR10は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、または1価含フッ素有機基を示し、Qは2価含フッ素有機基を示す。
化合物(m1)の具体例としては、CHF=CF、CH=CF、CH=CHF、CH=CH、CH=CHCH、CH=CH(CFF、CH=CHCH(CFF等が挙げられる。
化合物(m2)の具体例としては、CF=CF、CFCl=CF、CF=CFCF、下記化合物(m2−1)、下記化合物(m2−2)、下記化合物(m2−3)、CF=CFCFOCF等が挙げられる。
Figure 2005314388
ただし、tは0〜3の整数、RF1はフッ素原子またはトリフルオロメチル基、RF2は炭素数1〜12のペルフルオロアルキル基を示す。また、RF2は直鎖構造であっても分岐構造であってもよい。RF3およびRF4は、それぞれ独立に、フッ素原子または炭素数1〜3のペルフルオロアルキル基を示し、RF5はフッ素原子またはトリフルオロメトキシ基を示す。RF6およびRF7は、それぞれ独立に、フッ素原子または炭素数1〜7のペルフルオロアルキル基を示す。
化合物(m3)の具体例としては、CF=CFOCFCFCF=CF、CF=CFOCFCF=CF等が挙げられる。
重合体(A)が架橋されている場合の製造方法としては、化合物(a)と架橋性のモノマーとを重合させる方法によるのが好ましい。架橋性のモノマーとしては、下記化合物(p1)または下記化合物(p2)(ただし、uは3〜10の整数を示し、Qは単結合、酸素原子、またはエーテル性酸素原子を含んでいてもよい炭素数1〜10のペルフルオロアルキレン基を示す。)が例示されうる。
CF=CFO(CFOCF=CF (p1)
Figure 2005314388
重合体(A)をイオン交換膜の材料として用いる場合には、耐久性の観点から他の単位は実質的に水素原子を含まない単位であるのが好ましい。実質的に水素原子を含まない単位としては、化合物(m2)またはR〜R10がフッ素原子でありQがエーテル性酸素原子を含有していてもよいペルフルオロアルキレン基である化合物(m3)を重合させて得た単位が好ましい。さらにイオン交換膜としての軟化温度が高くなることから、他の単位としては、CF=CFまたは化合物(m2−2)を重合させて得た単位を含むのがより好ましく、CF=CFまたはペルフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)を重合させて得た単位を含むのが特に好ましい。
本発明の重合体(A)の質量平均分子量は、5×10〜5×10であるのが好ましく、1×10〜3×10であるのが特に好ましい。また重合体(A)のTは、100℃〜400℃が好ましい。ただし、Tの定義は後述する。
重合体(A)の製造方法としては、化合物(a)の重合反応による方法、または化合物(a)の重合反応の後に重合反応以外の反応を行う方法が挙げられる。たとえば、化合物(a)の1種以上、該化合物の1種以上と他のモノマーの1種以上を重合させる方法が挙げられる。また、他の単位をさらに別の構造に化学変換する反応を行ってもよい。これらの重合方法は、特に限定されず、WO03/37885号に記載される方法にしたがうのが好ましい。
本発明における重合体(A)の全単位に対する単位(A)の割合は、重合体(A)の用途に応じて適宜変更されうる。通常の場合、重合体(A)中の全単位に対する単位(A)の割合は、0.1〜100モル%であるのが好ましく、他の単位を必須とする場合には5〜90モル%であるのが好ましい。他の単位の割合は、99.9モル%以下であるのが好ましく、10〜95モル%であるのが特に好ましい。
さらに本発明の重合体(A)を後述するイオン交換膜の材料に用いる場合には、重合体(A)の構造または用途により、単位(A)の割合は下記の範囲に調整するのが好ましい。
重合体(A)が架橋されていない重合体である場合には、低抵抗で高い発電効率が得られる観点から、重合体(A)中の全単位に対する単位(A)の割合は、5モル%以上が好ましく、10モル%以上が特に好ましい。また機械的物性の観点から、重合体(A)中の全単位に対する単位(A)の割合は、50モル%以下が好ましく、35モル%以下がより好ましく、30モル%以下が特に好ましい。また重合体(A)がグラフト状である重合体の場合には、グラフト部分は単位(A)のみからなるものがあってもよい。
重合体(A)が架橋された重合体である場合、イオン交換容量を高く保持して機械的物性を改善する観点から、重合体(A)中の全単位に対する単位(A)の割合は、5〜90モル%が好ましく、10〜75モル%が特に好ましい。
重合体(A)を半導体装置製造におけるフォトレジスト層の上層に設ける光反射防止層の材料に用いる場合には、水や塩基性水溶液への溶解性、低屈折率性を保持する観点から、重合体(A)中の全単位に対する単位(A)の割合は、30〜100モル%が好ましく、50〜75モル%が特に好ましい。
本発明の重合体(A)は、単位(A)に由来する−SOF基を必須とする重合体である。該重合体(A)は、他の基材への密着性に優れ、−SOF基が高い屈折率を発現させうることから光学材料として有用である。
さらに重合体(A)をイオン交換膜用の材料として用いる場合には、該−SOF基の一部ないしは全部(好ましくは全部)を−SO(OM)基(ただし、Mは水素原子または対イオンを示す。)に変換し、下記単位(B)を必須とする重合体(以下、重合体(B)ともいう)を製造するのが好ましい。
重合体(B)の質量平均分子量は5×10〜5×10であるのが好ましい。重合体(B)が他の単位を含む場合には、重合体(B)の全単位に対する他の単位の割合は0.1〜99.9モル%であるのが好ましい。
−SOF基の変換は、公知の手法にしたがって実施できる。たとえば、アルカリ加水分解して処理する方法、該処理の後にさらに酸処理して−SO(OM)基(ただし、Mは前記と同じ意味を示す。)とする方法が挙げられる。これらの方法は、WO03/37885号に記載される方法にしたがうのが好ましい。
Figure 2005314388
Mが対イオンである場合には、アルカリ金属イオンまたはN(R11で表されるアンモニウムイオンが挙げられる。ここで4つのR11は同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す。Mが対イオンである場合の具体例としては、Na、K、Li、NH 、N(CH、N(CHCH、N(CHCHCH、N(CHCHCHCH、NH(CHCH、NH(CHCHCHCHが挙げられる。
本発明の重合体(B)は、主鎖を形成する炭素原子の1つがペルフルオロ(1,3−ジオキソラン)骨格を形成する炭素原子でもあり、該骨格の4位の炭素原子が式−(CFSO(OM)で表される基(ただし、nは前記と同じ意味を示す。)に置換された単位(B)を必須とする。該単位(B)は、軟化温度を高くさせ、機械的強度を向上させうる。したがって本発明の重合体(B)は、イオン交換膜(食塩電解用の膜や固体高分子型燃料電池用の膜)や固体高分子型燃料電池用電解質の材料として有用である。
また重合体(B)は、各種の電気化学プロセスの材料として種々の固体電解質用の材料として有用である。たとえば、水電解、過酸化水素製造、オゾン製造、廃酸回収等に使用するプロトン選択性の透過膜;脱塩または製塩に使用する電気透析用の陽イオン交換膜;リチウムイオン電池用のポリマー電解質;固体酸触媒;陽イオン交換樹脂;修飾電極を用いたセンサー;空気中の微量イオンを除去するためのイオン交換用フィルター;アクチュエーター;拡散透析用(酸、塩基、および塩類の分離精製用など)の膜;蛋白質分離用の荷電型多孔膜(荷電型逆浸透膜、荷電型限外ろ過膜、荷電型ミクロろ過膜など);除湿膜;加湿膜等として有用である。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
なお、以下において1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンをR−113、CClFCFCHClFをR−225cb、CClFCFCClCFCFをR−419、テトラメチルシランをTMS、と記す。
純度はガスクロマトグラフィー分析によるピーク面積比より求めた。含フッ素化合物の反応収率はペルフルオロベンゼンを基準とした19F−NMR分析より求めた。
重合体のTは、フローテスター(島津製作所製:CFT−500D(商品名))を用いて測定した。ただしTは、重合体をノズル(長さ1mm、内径1mm)中に30kg/cmの押出圧力で100mm/秒の容量流速で溶融流出させる温度と定義する。
膜の軟化温度は、動的粘弾性測定装置(アイティー計測社製:DVA200(商品名))を用い、試料幅0.5cm、つかみ間長2cm、測定周波数1Hz、昇温速度2℃/分にて動的粘弾性測定を行った場合における損失弾性率が極大値を示す温度として求めた。
[例1]化合物(1−4)の製造例
Figure 2005314388
[例1−1]化合物(4−4)の製造例
窒素ガス雰囲気下の滴下ロート、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、純度91%の化合物(7−4)(100g)、CHCl(500g)、およびN(CHCH(112g)を仕込んだ。つぎに氷浴で4つ口丸底フラスコの内温を10〜20℃に保持しながら、CHSOCl(115g)を30分かけて滴下しながら撹拌した。さらに4つ口丸底フラスコの内温を25℃に保持しながら、2時間撹拌した。
つづいて、4つ口丸底フラスコにイオン交換水(500g)を添加して2層分離液を得た。2層分離液の下層を回収し、硫酸マグネシウムで脱水してから、減圧留去して粗生成物(174g)を得た。粗生成物をH−NMRとガスクロマトグラフィーで分析した結果、標記化合物(純度91%)の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.1−4.9(m,2H)、4.2(t,2H)、3.0(s,3H)、2.1(m,2H)、1.8(m,2H)、1.5(m,2H)。
[例1−2]化合物(5−4)の製造例(その1)
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、滴下ロート、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、例1−1で得た粗生成物(173g)、およびCHC(O)CH(350g)を仕込んだ。つぎに4つ口丸底フラスコの内温を20℃に保持しながら、LiBr(169g)を少しずつ添加しながら撹拌した。さらにフラスコ内溶液を、1時間、加熱還流した。
フラスコ内溶液をろ過して得たろ液をフラスコに入れ、大気圧下でフラスコを加熱してろ液の溶媒を留去した。フラスコを冷却すると、結晶が析出したのでフラスコ内溶液をろ過して結晶とろ液を分離した。結晶に水を添加して2層分離液を得た。該ろ液と2層分離液の上層の液を混合し、硫酸マグネシウムで脱水してから、減圧蒸留して71〜73℃/6.7kPa(絶対圧)の留分(101g)を得た。留分をH−NMRとガスクロマトグラフィーで分析した結果、標記化合物(純度91.5%)の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.1−4.9(m,2H)、3.4(t,2H)、2.1(m,2H)、1.9(m,2H)、1.6−1.5(m,2H)。
[例1−3]化合物(5−4)の製造例(その2)
温度計、撹拌子を備えた3つ口丸底フラスコ(内容積50mL)に化合物(6−4)(10.3g)、(C17(CH)NCl(2.0g、商品名:Aliquat336)、およびLiBr(9.6g)を仕込んだ。3つ口丸底フラスコの内温を100℃に保持して、10時間撹拌した。3つ口丸底フラスコの内溶液をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成(収率80%)を確認した。
[例1−4]化合物(3−4)の製造例(その1)
ジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積1L)に、イオン交換水(283g)およびNaSO(68.6g)を仕込み、溶解するまで撹拌した。つぎに例1−2で得た留分(88.5g)を添加して、フラスコ内溶液を6時間、加熱還流した。
エバポレーターで大部分の水を減圧留去してから、トルエンを加え、さらに減圧留去を続けた。さらに12時間、真空乾燥(100℃)して標記化合物とNaBrを主成分とする白色固体(151g)を得た。白色固体をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。ただしDOに含まれるHのケミカルシフトは4.65ppmとした。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:DO)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.0−4.8(m,2H)、2.8(m,2H)、2.0(m,2H)、1.6(m,2H)、1.4(m,2H)。
[例1−5]化合物(3−4)の製造例(その2)
ジムロート冷却管、温度計、撹拌子を備えた3つ口丸底フラスコ(内容積200mL)に、イオン交換水(52g)、およびNaSO(13.3g)を仕込み、溶解するまで撹拌した。つぎに、3つ口丸底フラスコに化合物(6−4)(13.3g)を添加して、20時間、加熱還流した。3つ口丸底フラスコの内溶液をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成(収率68%)を確認した。また化合物(6−4)(4.2g)を未反応のまま回収した。
[例1−6]化合物(2−4)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌子を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積1L)に、CHCl(356g)、例1−4で得た白色固体(70g)、およびジメチルホルムアミド(0.70g)を仕込んだ。4つ口丸底フラスコの内温を19〜22℃に保持しながら、SOCl(144g)を10分かけて滴下しながら撹拌した。さらにフラスコ内溶液を7.5時間、加熱還流した。
つぎに4つ口丸底フラスコを氷水(約1.5L)に加えて2層分離液を得た。2層分離液の下層の液、および、上層の液をCHCl(350g)で抽出した抽出液を混合し、硫酸マグネシウムで脱水してから濃縮して濃縮物を得た。さらに濃縮物を25℃にて真空ポンプで溶媒を留去して液体(43g)を得た。液体をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.1−5.0(m,2H)、3.7(m,2H)、2.2−2.0(m,4H)、1.6(m,2H)。
[例1−7]化合物(1−4)の製造例(その1)
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌子を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積300mL)に、例1−6で得た液体(42g)、およびCHCN(100g)を仕込んだ。4つ口丸底フラスコにKF(27g、森田化学社製商品名:クロキャットF)を添加しながら撹拌して、さらに8時間、加熱還流した。
フラスコ内溶液をろ過して得たろ液を濃縮した濃縮物に、イオン交換水(100g)を添加し、さらに撹拌して2層分離液を得た。2層分離液の下層の液を回収し、硫酸マグネシウムで脱水してから、蒸留して75℃/0.86kPa(絶対圧)の留分(24g)を得た。留分をH−NMR、19F−NMR、およびガスクロマトグラフィーで分析した結果、標記化合物(純度96.5%)の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.1−5.0(m,2H)、3.4(m,2H)、2.1(m,2H)、2.0(m,2H)、1.6(m,2H).
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):52.9(1F)。
[例1−8]化合物(1−4)の製造例(その2)
ジムロート冷却管、温度計、撹拌子を備えた3つ口丸底フラスコ(内容積100mL)にCHCN(12.2g)、例1−4で得た白色固体(3.6g)、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(5.1g)、およびイオン交換水(0.11g)を添加し、つぎに3つ口丸底フラスコの内溶液を加熱還流しながら撹拌した。加熱還流を開始してから、5.5時間後の還流液、8.5時間後の還流液、および17.5時間後の還流液をH−NMRと19F−NMRで分析した結果、反応収率がそれぞれ59%、74%、および86%で標記化合物の生成を確認した。
[例1−9]化合物(1−4)の製造例(その3)
イオン交換水を用いない以外は例1−8と同様の方法で反応を行った。13時間後の還流液をH−NMRと19F−NMRで分析した結果、反応収率22.5%で標記化合物の生成を確認した。
[例2]化合物(1−2)の製造例
Figure 2005314388
[例2−1]化合物(4−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下の滴下ロート、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、化合物(7−2)(300g)、CHCl(2100g)、およびN(CHCH(464g)を仕込んだ。つぎに氷浴で4つ口丸底フラスコの内温をおよそ20℃に保持しながら、CHSOCl(476g)を35分かけて滴下しながら撹拌した。さらに4つ口丸底フラスコの内温を約20℃に保持しながら、3時間撹拌した。
つづいて、4つ口丸底フラスコにイオン交換水(2100g)を添加して2層分離液を得た。2層分離液の下層の液を回収した。上層の液を再度、CHCl(725g)で抽出した抽出液を先に回収した下層の液と混合して反応粗液を得た。反応粗液を、硫酸マグネシウムで脱水してから、溶媒を減圧留去して生成物(620g)を得た。生成物をNMRとGCで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.2〜5.1(m,2H)、4.3(t,2H)、3.0(s,3H)、2.5(m,2H)。
[例2−2]化合物(5−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積5L)に、例2−1で得た生成物(609g)およびCHCOCH(2203g)を仕込んだ。つぎに水浴中で、フラスコ内を撹拌しながら、LiBr(473g)を16分かけて添加した。添加中に内温は22℃から34.5℃に上昇した。添加終了後、そのまま1時間、加熱還流してから、常圧にてアセトンを留去した。
フラスコにイオン交換水(2620g)を添加し、2層分離液を得た。下層の液を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して59℃/26.6kPa(絶対圧)の留分(458g)を得た。留分をNMRとGCで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.2〜5.1(m,2H)、3.4(t,2H)、2.6(m,2H)。
[例2−3]化合物(3−2)の製造例
ジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積5L)に、イオン交換水(1833g)およびNaSO(433g)を仕込み、溶解するまで撹拌した。つぎに例2−2で得た留分(464g)を添加して、フラスコ内溶液を約6時間、加熱還流した。
エバポレーターで大部分の水を減圧留去してから、33時間、真空乾燥(100℃)して標記化合物とNaBrを主成分とする白色固体(896g)を得た。白色固体をNMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。ただし、DOに含まれるHのケミカルシフトは4.65ppmとした。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:DO)δ(ppm):5.9(m,1H)、5.2〜5.1(m,2H)、3.0(m,2H)、2.5(m,2H)。
[例2−4]化合物(2−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、例2−3で得た白色固体(307g)、CHCl(1033g)およびジメチルホルムアミド(4.41g)を仕込んだ。4つ口丸底フラスコの内温をおよそ20℃に保持しながら、SOCl(370g)を約10分かけて滴下しながら撹拌した。さらにフラスコ内溶液を9時間、加熱還流した。
つぎに、4つ口丸底フラスコ内容物を氷水(約1.3L)に加えて2層分離液を得た。上層の液をCHCl(346g)で抽出した抽出液と下層の液を混合し、硫酸マグネシウムで脱水してから濃縮して濃縮物を得た。さらに25℃、真空条件下にて濃縮物の溶媒を留去して反応液(196g)を得た。反応液をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz;CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.3〜5.2(m,2H)、3.8〜3.7(m,2H)、2.8(m,2H)。
[例2−5]化合物(1−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、例2−4と同様にして得た反応液(355g)、およびCHCN(1053g)を仕込んだ。つぎにKF(267g、森田化学社製、商品名:クロキャットF)を添加しながら撹拌して、そのままフラスコ内容液を7時間、加熱還流した。
フラスコ内溶液を減圧下で溶媒留去して得た反応粗液と水(2650g)を混合し、2層分離液の下層の液を回収した。回収した液を硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して53〜54℃/1.33kPa(絶対圧)の留分(222g)を得た。留分をNMRとGCで分析した結果、標記化合物(純度96.5%)の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.8(m,1H)、5.3〜5.2(m,2H)、3.5〜3.4(m,2H)、2.7(m,2H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):53.4(1F)。
[例3]化合物(1−1)の製造例
Figure 2005314388
[例3−1]化合物(3−1)の製造例
ジムロート冷却管、温度計、撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、イオン交換水(940g)およびNaSO(227g)を仕込み、溶解するまで撹拌した。つぎに化合物(5−1)(218g)を添加してから、1時間、加熱還流した。
フラスコ内溶液を減圧留去してから、トルエンを加え、さらに減圧留去を続けて反応粗液を得た。反応粗液を12時間、真空乾燥(100℃)して標記化合物とNaBrを主成分とする白色固体(444g)を得た。白色固体をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。ただしDOに含まれるHのケミカルシフトは4.65ppmとした。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:DO)δ(ppm):6.0(m,1H)、5.6〜5.4(m,2H)、3.7(d,2H)。
[例3−2]化合物(2−1)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、CHCl(1100g)、例3−1で得た白色固体(220g)、およびジメチルホルムアミド(2.63g)を仕込んだ。4つ口丸底フラスコの内温を20〜22℃に保持しながら、SOCl(530g)を10分かけて滴下しながら撹拌した。さらにフラスコ内溶液を撹拌しながら、7.5時間、加熱還流した。
つぎに4つ口丸底フラスコ内溶液を氷水(約5.6L)に加えて2層分離液を得た。2層分離液の下層の液、および、上層の液をCHCl(1120g)で抽出した抽出液を混合し、硫酸マグネシウムで脱水してから濃縮して粗生成物(123g)を得た。粗生成物をH−NMRで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):6.0(m,1H)、5.8〜5.6(m,2H)、4.3(d,2H)。
[例3−3]化合物(1−1)の製造例
ポリ容器(内容積3L)に、KHF(136.2g)および水(800mL)を添加し、溶解するまで撹拌した。つぎに例3−2で得た粗生成物(112.4g)とCHCN(800mL)の混合液を添加し、25℃で27時間、撹拌して2層分離液を得た。2層分離液の上層を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥してから、NaF(32.7g)を添加して反応粗液を得た。
反応粗液をろ過して得たろ液に含まれる大部分のCHCNを減圧(37〜25(絶対圧))留去してから、さらに減圧蒸留して62〜64℃/5.3kPa(絶対圧)の留分(62g)を得た。留分をNMRとガスクロマトグラフィーで分析した結果、標記化合物の生成を確認した。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):5.9(m,1H)、5.7〜5.5(m,2H)、4.1(m,2H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):51.5(1F)。
[例4]化合物(a−4)の製造例
Figure 2005314388
[例4−1]化合物(g−4)の製造例
窒素ガス雰囲気下の、ジムロート冷却管、温度計および撹拌子を備えた四つ口丸底フラスコ(内容積300mL)に、化合物(1−4)(12.7g)とジクロロメタン(150mL)を加えてから、水浴中で撹拌しながらメタクロロ過安息香酸(22g)を添加して12時間撹拌した。フラスコ内容液をろ過して回収したろ液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で2回洗浄してから飽和食塩水(100mL)で1回洗浄して反応粗液を得た。
反応粗液を硫酸ナトリウムで脱水してから濾過して回収した濾液を濃縮した。さらに蒸留して、89℃/0.70kPa(絶対圧)の留分(12.88g)を得た。留分を分析した結果、化合物(g−4)の生成を確認した(純度95%)。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl、基準:TMS)δ(ppm):3.3〜3.5(m、2H),2.8〜3.0(m、1H),2.8(t、1H),2.5(dd、1H),2.0(m、2H),1.7(m、3H),1.5(m、1H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):53.1(1F)。
[例4−2]化合物(e−4)の製造例
窒素ガス雰囲気下の、ジムロート冷却管、温度計および撹拌子を備えた三つ口フラスコ(内容積100mL)に、化合物(g−4)(14g)とCHCOCH(15mL)を加え、水浴中で撹拌しながらBF・O(CHCH(40mg)を添加して6時間撹拌した。化合物(g−4)の反応率が97%に達した時点で、フラスコにCHC(O)CHOH(10g)を添加し、さらにフラスコ内を加熱減圧(67℃、13kPa(絶対圧))して低沸点成分を抜き出しながら10時間、撹拌を行った。
冷却したフラスコ内容液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄してから、tert−ブチルメチルエーテル(100mL)で2回抽出して抽出液を得た。抽出液を飽和食塩水(100mL)で洗浄し硫酸ナトリウムで脱水してから濃縮し、さらに真空乾燥して化合物(e−4)(15g)を得た。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl、基準:TMS)δ(ppm):1.33 and 1.37(each s,3H),1.50〜1.75(m,4H),2.02(m,2H),2.10(br,1H),3.35〜3.60(m,5H),4.07〜4.20(m,4H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):53.0。
[例4−3]化合物(d−4)の製造例
窒素ガス雰囲気下の、滴下ロート、冷却管、温度計、撹拌子を備えた三つ口フラスコ(内容積100mL)に、NaF(3.3g)と化合物(e−4)(10g)を加え、氷浴中にて5分間撹拌してからF(CFOCF(CF)COF(13g)を滴下した。フラスコ内容液をR−225で希釈してからろ過して得たろ液を濃縮して化合物(d−4)(21g)を得た。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl、基準:TMS)δ(ppm):1.39 and 1.43(each s,3H),1.55〜1.65(m,4H),2.02(m,2H),3.34〜3.56(m,3H),4.09〜4.37(m,4H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):53.0(1F),−80.4(1F),−81.8(3F),−82.5(3F),−86.7(1F),−130.2(2F),−132.3(1F)。
[例4−4]化合物(c−4)の製造例
オートクレーブ(内容積3000mL、ニッケル製)に、R−113(1700g)を入れ撹拌し、オートクレーブ内の温度を25℃に保った。オートクレーブのガス出口部には、20℃に保持した冷却器、NaFペレット充填層、および−10℃に保持した冷却器を直列に設置した。また−10℃に保持した冷却器からは凝集した液をオートクレーブに戻すための液体返送ラインを設置した。オートクレーブに窒素ガスを25℃で1時間吹き込んだ後、窒素ガスで20%に希釈したフッ素ガス(以下、20%フッ素ガスと記す。)を25℃で流速16.24L/hで1時間さらに吹き込んだ。
反応ルート1の方法にしたがい、化合物(1−4)とm−クロロ過安息香酸をエポキシ化反応させてエポキシ化合物(化合物(g−4))を得て、つぎに該エポキシ化合物とCHC(O)CHをケタール化反応させて化合物(f−4)を得る。つぎに該化合物(f−4)とCHC(O)CHOHをトランスケターリゼーションさせて化合物(e−4)を得る。つづいて該化合物(e−4)とF(CFOCF(CF)COFをエステル化反応させて化合物(d−4)を得る。
つぎにオートクレーブに20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、化合物(d−4)(45g)をR−113(650g)に溶解させた溶液を、24.1時間かけて注入した。さらに20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながらオートクレーブ内の圧力を0.15MPaまで昇圧して、ベンゼン濃度が0.01g/mLであるR−113溶液を25℃から40℃まで加熱しながら30mL注入した。つづいて、オートクレーブ内の圧力を0.15MPa、オートクレーブ内の温度を40℃に保ちながら、R−113を20mL送液し、配管内のベンゼン溶液をすべてオートクレーブ内に注入した。ベンゼンの注入総量は0.3g、R−113の注入総量は50mLであった。
さらに、オートクレーブ内に20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら1時間撹拌を続けた。つぎに、オートクレーブ内の圧力を0MPa(ゲージ圧)にして、窒素ガスを1時間吹き込んだ。オートクレーブ内の内容物を19F−NMRで分析した結果、下記化合物(c−4)の生成を確認した。反応収率は60%であった。
化合物(c−4)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl3、基準:CFCl3)δ(ppm):46.2(1F)、−77.0〜−76.5(1F)、−79.6〜−81.0(5F)、−81.9〜−82.3(6F)、−85.8〜−87.7(3F)、−108.2(2F)、−118.9〜−124.2(6F)、−126.6〜−126.9(1F)、−130.0(2F)、−131.7(1F)。
[例4−5]化合物(b−4)の製造例
例4−4と同様の方法で得た内容物(72.5gの化合物(c−4)を含む。)を、KF粉末(2.05g)と共にフラスコに仕込み、激しく撹拌しながら、オイルバス中に浸して80℃で1.5時間、90〜95℃で1.5時間加熱した。フラスコを冷却してから減圧蒸留して80〜84℃/4.0kPa(絶対圧)の留分(36.7g)を得た。留分を19F−NMRで分析した結果、化合物(b−4)(反応収率78.5%)および化合物(b−4a)の生成を確認した。またガスクロマトグラフィーで分析した結果、化合物(b−4)の純度は95%であった。
化合物(b−4)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl,基準:CFCl)δ(ppm):46.4(1F)、24.6〜24.2(1F)、−77.4(1F)、−81.7(3F)、−83.4(1F)、−107.5(1F)、−108.7(1F)、−119.0〜−124.0(7F)。
Figure 2005314388
[例4−6]化合物(a−4)の製造例(その1)
ガラスビーズを充填した流動層型の320℃に加熱した反応管(ステンレス製、内径1.6cm、ガラスビーズ充填高40.5cm)を調整した。つぎに例4−5で得た留分、ペルフルオロヘキサン(3M社製商品名:FC−72)、および窒素ガスを、例4−5で得た留分:パーフルオロヘキサン:窒素ガス=2:3:95の割合(モル比)で混合した混合ガスを、320℃に加熱して2.7cm/sの線速度で反応管に供給した。反応管の出口には冷却器を備えたトラップを設置した。
例4−5で得た留分として11.0gに相当する量の混合ガスを流通させると、トラップに液体(19.4g)を得た。液体を19F−NMRにより分析した結果、液体は下記化合物(a−4)とペルフルオロヘキサンが主成分であることを確認した。化合物(a−4)の反応収率は、52%であった。
さらに、該液体と例4−5で得た留分として22.3gに相当する量の混合ガスを同様に反応管に流通させてトラップに得た液体とを混合した混合液(58.2g)にメタノールと水を順に添加して2層分離液を得た。2層分離液の有機層を回収し、モレキュラーシーブ4Aで乾燥してから、蒸留して52〜55℃/1.3kPa(絶対圧)の留分を得た。該留分を19F−NMRにより分析した結果、高純度の標記化合物の生成を確認した。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.3(1F)、−81.1(1F)、−88.1(1F)、−107.5(1F)、−108.6(1F)、−119.2〜−123.7(6F)、−124.8(1F)、−125.3(1F)、−126.1(1F)。
[例4−7]化合物(a−4)の製造例(その2)
例4−6の混合ガスにおいて、ペルフルオロヘキサンを使用せずに、例4−5で得た留分と窒素ガスの混合比を5:95(モル比)とする以外は、例4−6と同様の方法を用いて39.2gの化合物(b−4)に相当する混合ガスを流通させてトラップに液体(27.5g)を得た。液体を19F−NMRにより分析した結果、化合物(a−4)の生成を確認した(純度77.6%、反応収率61.3%)。
[例5]化合物(a−2)の製造例
Figure 2005314388
[例5−1]化合物(g−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、および撹拌機を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積2L)に、例2で得た化合物(1−2)(68g)とCHCl(1613g)を加え、さらに内温25℃以下に保持しながら103分かけてm−クロロ過安息香酸(176g、純度65%)を添加し、添加終了後、25℃にて66時間、撹拌した。
フラスコ内容物をろ過して得たろ液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(750g)で2回、5モル/L食塩水(700g)で1回、この順で洗浄した。つぎに硫酸ナトリウムで脱水してから濃縮し、濃縮に伴い析出した白色固体をろ過により除去して反応液(70g)を得た。反応液をNMRとGCで分析した結果、化合物(g−2)の生成を確認した(純度83%)。
H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):3.5(m,2H)、3.1(m,1H)、2.9(m,1H)、2.6(m,1H)、2.4(m,1H)、2.0(m,1H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):53.3(1F)。
[例5−2]化合物(d−2)の製造例
窒素ガス雰囲気下のジムロート冷却管、温度計、滴下ロートおよび撹拌子を備えた4つ口丸底フラスコ(内容積300mL)に、CHCOCH(82ml)とBF・O(CHCH(109mg)を加えた。フラスコ内を25℃にて撹拌しながら、例5−1と同様の方法で得た化合物(g−2)(12.3g、純度88.7%)とCHCOCH(27ml)の混合液を、フラスコ内温を30℃に保持しながら22分かけて滴下した。滴下終了後、25℃にてさらに1時間撹拌して、化合物(f−2)を得た。
つぎに、CHCOCHOHとF(CFOCF(CF)COFをNaFの存在下に反応させて得たCHCOCHOC(O)CF(CF)O(CFF(27.4g)をフラスコに加え、内温を62〜67℃に保持してフラスコ内の溶媒を減圧留去した。フラスコ内溶液をNMRで分析した結果、化合物(d−2)の生成を確認した。化合物(f−2)の化合物(d−2)への転化率は約77%であった。
さらにフラスコにBF・O(CHCH(57.4mg)を加えて、内温を62〜67℃に保持してフラスコ内の溶媒を減圧留去した。化合物(f−2)の化合物(d−2)への転化率は約90%であった。さらにBF・O(CHCH(63.3mg)を加えて、内温を60〜68℃に保持してフラスコ内の溶媒を減圧留去した。化合物(f−2)の化合物(d−2)への転化率は約99%であった。
つづいて内温を125℃に保持してフラスコ内の低沸点成分を減圧留去し、内温を25℃にして析出した白色固体をろ過により除去してからR−225cbとヘキサンの1:1(体積比)の混合溶媒に溶解させて、シリカゲルカラムで精製して化合物(d−2)(純度98.5%)を得た。
1H−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl)δ(ppm):4.4〜4.1(m,4H)、3.7〜3.4(m,3H)、2.2(m)、2.1(m)、(2.2ppmと2.1ppmを合わせて2H)、1.5(s)、1.4(s)(1.5ppmと1.4ppmを合わせて3H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):52.8(1F)、−80.3(1F)、−81.7(3F)、−82.4(3F)、−86.8(1F)、−130.2(2F)、−132.5(1F)。
[例5−3]化合物(c−2)の製造例(その1)
オートクレーブ(内容積500mL、ニッケル製)に、R−113(312g)を入れ撹拌し、オートクレーブ内の温度を25℃に保った。オートクレーブのガス出口部には、20℃に保持した冷却器、NaFペレット充填層、および−10℃に保持した冷却器を直列に設置した。また−10℃に保持した冷却器からは凝集した液をオートクレーブに戻すための液体返送ラインを設置した。
25℃にて、オートクレーブに窒素ガスを25℃で1時間吹き込んでから窒素ガスで20%に希釈したフッ素ガス(以下、20%フッ素ガスと記す。)を11.02L/hの流量で30分間、吹き込んだ。さらにオートクレーブ内圧力を0.15MPa(ゲージ圧)まで昇圧してから30分間、吹き込んだ。
つぎにオートクレーブ内圧力を0.15MPa(ゲージ圧)に保持して、20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、例5−2で得た化合物(d−2)(5g)をR−113(100g)に溶解させた溶液を3.3時間かけて注入した。そのまま、20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、ベンゼン濃度が0.01g/mLであるR−113溶液を25℃から40℃まで昇温しながら9mL注入した。さらにオートクレーブ内に20%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら1時間、撹拌した。
つぎにオートクレーブ内圧力を0MPa(ゲージ圧)にして、窒素ガスを1時間、吹き込んだ。オートクレーブ内の内容物を回収して19F−NMRで分析した結果、化合物(c−2)の生成を確認した(反応収率61%)。
化合物(c−2)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.1(1F),−77.0〜−76.0(1F),−79.5〜−81.5(5F),−81.8〜−82.3(6F),−85.8〜−87.8(3F),−107.5(2F),−117.4〜−124.7(3F),−130.2(2F),−132.1(1F)。
[例5−4]化合物(c−2)の製造例(その2)
例5−3における20%フッ素ガスの変わりに窒素ガスで8体積%に希釈したフッ素ガス(以下、8%フッ素ガスと記す。)を用いて8%フッ素ガスの流量を18.80L/hとし、例5−2で得た化合物(d−2)の量を4gとし、かつ該化合物をR−113(120g)に溶解した溶液をオートクレーブに注入する時間を4.1時間とする以外は、例5−3と同様の方法を用いて化合物(d−2)のフッ素化反応を行った。反応後のオートクレーブ内の内容物を回収して19F−NMRで分析した結果、化合物(c−2)の生成を確認した(反応収率55%)。
[例5−5]化合物(c−2)の製造例(その3)
オートクレーブ(内容積500mL、ニッケル製)に、R−419(350g)を入れ撹拌し、オートクレーブ内の温度を25℃に保った。オートクレーブのガス出口部には、20℃に保持した冷却器を設置した。25℃にて、オートクレーブに窒素ガスを1時間吹き込んでから、窒素ガスで50体積%に希釈したフッ素ガス(以下、50%フッ素ガスという。)を30.02L/hの流量で30分間、吹き込んだ。さらに、オートクレーブ内圧力を0.10MPa(ゲージ圧)まで昇圧してから、50%フッ素ガスを30分間、吹き込んだ。
つぎにオートクレーブ内圧力を0.10MPa(ゲージ圧)に保持して、50%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、例5−2で得た化合物(d−2)(16g)をR−419(150g)に溶解させた溶液を、4.3時間かけて注入した。そのまま、オートクレーブ内圧力を0.10MPa(ゲージ圧)に保持して、50%フッ素ガスを同じ流速で吹き込みながら、オートクレーブ内温度を25℃から40℃まで昇温して1時間、撹拌を続けた。
つぎにオートクレーブ内の圧力を0MPa(ゲージ圧)にして、窒素ガスを1時間、吹き込んだ。オートクレーブ内の内容物を回収して19F−NMRで分析した結果、標記化合物(c−2)の生成を確認した(反応収率64%)。
[例5−6]化合物(b−2)の製造例
化合物(c−2)を1257g含むフッ素化反応液を徐々に加温し、減圧度を高めながら、低沸点成分を留去して濃縮した。濃縮終了時の内温は80℃、圧力は1.33kPa(絶対圧)であった。蒸留装置を備えた四つ口フラスコに濃縮液を移し、KF(森田化学製、商品名:クロキャットF)を35.7g添加した。常圧で低沸点成分を抜き出しながら、内温78〜80℃で1時間、次いで90〜93℃で2時間加熱して、化合物(c−2)を化合物(b−2)に変換した。減圧蒸留により化合物(b−2)を636g得た。沸点63.5℃/6.7kPa(絶対圧)。
化合物(b−2)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.3(1F),24.5〜24.0(1F),−77.4(1F),−81.7(3F),−83.1(1F),−106.7(1F),−108.1(1F),−117.8(1F),−120.4〜−123.0(2F)。
[例5−7]化合物(a−2)の製造例
ガラスビーズ(岳南社製、品番#150)を充填した流動層型の反応管(インコネル製、内径2.6cm、ガラスビーズ充填高45cm)を320℃に加熱した。つぎに流量59mmol/hの化合物(b−2)と流量1.12mol/hの窒素ガスを混合して得た原料ガスを200℃にしてから反応管に導入した。原料ガスの線速は反応温度において3.0cm/sであった。反応管の出口にはドライアイス温度に冷却したトラップと液体窒素温度に冷却したトラップを連結して設置し、反応管の出口ガスから生成物を回収した。
原料ガスを2時間(50.2g)供給し、さらに窒素ガスのみを2時間供給してから、トラップ中に凝縮された液体(32.6g)を回収した。液体をGC分析した結果、化合物(a−2)の生成を確認した(純度73%、収率56%)。減圧蒸留により高純度の化合物(a−2)を得た。沸点47℃/4.0kPa(絶対圧)。
化合物(a−2)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.2(1F),−81.0(1F),−87.7(1F),−106.6(1F),−108.0(1F),−118.1(1F),−122.2(1F),−124.2(1F),−124.9(1F),−125.5(1F)。
[例6]化合物(a−4)の重合例(その1)
オートクレーブ(内容積30mL、ステンレス製)に、化合物(a−4)(1.49g)、CHOH(67mg)、R−225cb(26.8g)およびジイソプロピルペルオキシジカーボネート(1.6mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して6時間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.6MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.5MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブ内容物をヘキサン中に投入して生成した凝集物を回収し、ヘキサンで洗浄してから100℃にて真空乾燥して白色の重合体(1.7g)(以下、重合体(A4−1)という。)を得た。重合体(A4−1)は、全モノマー単位に対して下記モノマー単位(A4)を19.8モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を80.2モル%含むことを確認した。重合体(A4−1)の滴定法を用いて求めたイオン交換容量(ミリ当量/g乾燥樹脂)(以下、Aという。)は1.16meq/gであり、重合体(A4−1)のTは333℃であった。
Figure 2005314388
[例7]化合物(a−4)の重合例(その2)
オートクレーブ(内容積100mL、ステンレス製)に、化合物(a−4)(5.73g)、CHOH(11.4mg)を含有するR−225cb(108g)、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート(6.4mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して2時間45分間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.5MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.4MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブを冷却し系内ガスをパージしてから、オートクレーブ内容物を回収してヘキサンに投入して凝集物を得た。凝集物をヘキサンで洗浄してから、100℃にて真空乾燥して白色の重合体(以下、重合体(A4−2)という。)(4.9g)を得た。重合体(A4−2)は、全モノマー単位に対してモノマー単位(A4)を23.0モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を77.0モル%含むことを確認した。重合体(A4−2)の滴定法を用いて求めたAは1.26meq/gであり、重合体(A4−2)のTは400℃であった。
[例8]化合物(a−4)の重合例(その3)
オートクレーブ(内容積100mL、ステンレス製)に、化合物(a−4)(2.98g)、CHOH(96.2mg)を含有するR−225cb(88.9g)、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート(5.2mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して9時間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.30MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.24MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブを冷却し系内ガスをパージしてから、オートクレーブ内容物を回収してヘキサンに投入して凝集物を得た。凝集物をヘキサンで洗浄してから、100℃にて真空乾燥して白色の重合体(以下、重合体(A4−3)という。)(2.4g)を得た。重合体(A4−3)は、全モノマー単位に対してモノマー単位(A4)を28.9モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を71.1モル%含むことを確認した。重合体(A4−3)のAは1.42meq/gであった。
[例9]化合物(a−4)の重合例(その4)
オートクレーブ(内容積100mL、ステンレス製)に、化合物(a−4)(4.82g)、CHOH(11.4mg)を含有するR−225cb(108g)、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート(5.9mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して3.5時間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.29MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.22MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブを冷却し系内ガスをパージしてから、オートクレーブ内容物を回収してヘキサンに投入して凝集物を得た。凝集物をヘキサンで洗浄してから、100℃にて真空乾燥して白色の重合体(以下、重合体(A4−4)という。)(3.0g)を得た。重合体(A4−4)は、全モノマー単位に対してモノマー単位(A4)を34.8モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を65.2モル%含むことを確認した。重合体(A4−4)のAは1.55meq/gであり、重合体(A4−4)のTは355℃であった。
[例10]重合体(A4−1)〜重合体(A4−4)の膜処理例
オートクレーブに、重合体(A4−1)を入れ窒素ガスで20体積%に希釈したフッ素ガスを内圧が0.3MPa(ゲージ圧)になるまで封入してから、180℃にて4時間保持してフッ素ガス処理した。
つぎに300℃の加圧プレス成型により重合体をフィルム(膜厚100μm)に加工した。ジメチルスルホキシドの30質量%とKOHの11質量%を含む水溶液に、90℃にてフィルムを16時間浸漬させることにより、重合体(A4−1)中の−SOF基が加水分解されて下記モノマー単位(A4−K)を含む重合体からなるフィルムを得た。
さらに該フィルムを、1mol/L硫酸水溶液に浸漬させて酸処理し、さらに水洗して該重合体中の−SOK基がスルホン酸基に変換された下記モノマー単位(A4−H)を含む重合体で構成される膜を得た。膜の軟化温度は124℃であった。重合体(A4−1)と同様にして重合体(A4−2)、重合体(A4−3)および重合体(A4−4)をそれぞれ膜処理して得た膜の軟化温度は、順に128℃、128℃、132℃であった。
Figure 2005314388
[例11]化合物(a−2)の重合例およびその重合体の膜処理例(その1)
オートクレーブ(内容積30mL、ステンレス製)に、化合物(a−2)(0.96g)、CHOH(16.6mg)、R−225cb(26.78g)およびジイソプロピルペルオキシジカーボネート(1.5mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して6時間45分間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.29MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.22MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブ内容物をヘキサン中に投入して生成した凝集物を回収し、ヘキサンで洗浄してから100℃にて真空乾燥して白色の重合体(0.63g)(以下、重合体(A2−1)という。)を得た。溶融19F−NMRより、重合体(A2−1)は、全モノマー単位に対して下記モノマー単位(A2)を27モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を73モル%含むことを確認した。求めた組成より、重合体(A2−1)のAは1.59meq/gであり、重合体(A2−1)のTは300℃であった。重合体(A2−1)中の−SOF基を例10同様にスルホン酸基に酸処理して得た膜の軟化温度は、134℃であった。
Figure 2005314388
[例12]化合物(a−2)の重合例およびその重合体の膜処理例(その2)
オートクレーブ(内容積30mL、ステンレス製)に、化合物(c−2)(0.99g)、CHOH(49.4mg)を含有するR−225cb(26.78g)、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート(1.5mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を40℃に保持して7時間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。なお重合開始時の内圧は0.45MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.35MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブを冷却し系内ガスをパージしてから、オートクレーブ内容物を回収してヘキサンに投入して凝集物を得た。凝集物をヘキサンで洗浄してから、100℃にて真空乾燥して白色の重合体(以下、重合体(A2−2)という。)(1.1g)を得た。溶融19F−NMRより、重合体(A2−2)は、全モノマー単位に対してモノマー単位(A2−2)を15モル%含み、CF=CFに基づくモノマー単位を85モル%含むことを確認した。求めた組成より、重合体(A2−2)のAは1.08meq/gであり、重合体(A2−2)のTは300℃であった。重合体(A2−2)中の−SOF基を例10同様にスルホン酸基に酸処理して得た膜の軟化温度は、132℃であった。
[例13(比較例)]化合物(z1)の重合例およびその重合体の膜処理例
オートクレーブ(内容積100mL、ステンレス製)に、下記化合物(z1)(8.48g)、メタノール(17mg)を含有するR−225cb(76.3g)およびペルフルオロ過酸化ベンゾイル(170mg)を入れ、液体窒素で冷却して脱気した。つぎにオートクレーブにCF=CFを導入し、内温を70℃に保持して50分間重合を行った。つづいてオートクレーブ内を冷却して重合を停止し、雰囲気をパージした。重合開始時の内圧は0.97MPa(ゲージ圧)であり、重合停止時の内圧は0.43MPa(ゲージ圧)であった。
オートクレーブ内容物をヘキサン中に投入して生成した凝集物を回収し、ヘキサンで洗浄してから100℃にて真空乾燥して白色の重合体(14.1g)(以下、重合体(Z1)という。)を得た。元素分析を用いて求めた硫黄原子の含有量から重合体(Z1)のAは1.12meq/gであり、重合体(Z1)のTは300℃超であった。重合体(Z1)を例10と同様に、フッ素ガス処理、加圧プレス成型してフィルムを得た。該フィルムを例10同様に、加水分解してから酸処理して得た下式(Z1−H)を含む重合体で構成される膜の軟化温度は98℃であった。
Figure 2005314388
本発明は、ペルフルオロ(2−メチレン−1,3−ジオキソラン)構造を有し、該構造の4位が式−(CFSOFで表される基(ただし、nは1〜6の整数を示す。)に置換された化合物、および該化合物の反応中間体として有用な新規化合物、その製造方法を提供する。該化合物を重合させて得た重合体は、−SOF基がエーテル性酸素原子を含まない炭素原子−炭素結合の連鎖を介して該構造に結合するため、軟化温度が高く機械的強度(たとえば、高温温域における弾性率)に優れる。本発明の重合体は、イオン交換膜(食塩電解用のイオン交換膜や燃料電池用のイオン交換膜)、固体高分子型燃料電池用電解質材料、燃料電池の触媒層に用いうる有用な電解質材料である。

Claims (7)

  1. 下式(a)で表される化合物(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
    Figure 2005314388
  2. 下式(A)で表される単位を含む重合体(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
    Figure 2005314388
  3. 質量平均分子量が5×10〜5×10である請求項2に記載の重合体。
  4. 下式(a)で表される化合物を重合させることを特徴とする下式(A)で表される単位を含む重合体の製造方法(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
    Figure 2005314388
  5. 下式(B)で表される単位を含む重合体(ただし、nは1〜6の整数、Mは水素原子または対イオンを示す。)。
    Figure 2005314388
  6. 質量平均分子量が5×10〜5×10である請求項5に記載の重合体。
  7. 下式(1)で表される化合物(ただし、nは1〜6の整数を示す。)。
    CH=CH(CHSOF (1)
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