JP2005313355A - 医用画像記録装置及び医用画像記録方法 - Google Patents

医用画像記録装置及び医用画像記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】副走査方向の画像ムラを簡便かつ高精度に補正可能とすることである。
【解決手段】副走査方向の1周期内の走査線位置を示すラスタに対応し、かつ異なる複数の補正パラメータに基づく補正量により補正された複数領域のベタ画像と、前記補正パラメータを表す識別符号とをテストパターンとして医用画像記録手段としての画像出力部10に記録媒体へ記録させ、前記画像記録されたベタ画像のピッチムラが最も小さくなるシェーディング補正パラメータを補正パラメータ入力部4を介して設定入力し、前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、記憶手段としてのデータ記憶部6に記憶された補正テーブルを更新し、当該補正テーブルを用いて医用画像に補正を施して画像出力部10に記録媒体へ画像記録させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医用画像を記録媒体に記録する医用画像記録装置及び医用画像記録方法に関する。
近年、銀塩感光材料からなる放射線写真フィルムを使用しないで医用放射線画像情報を得る方法が工夫されるようになった。例えば、輝尽性蛍光体を主体とするイメージングプレートを用い、放射線画像を一旦蓄積後、励起光を用いて輝尽発光光として取り出し、この光を光電変換することによって画像信号を得る放射線画像読取装置(Computed Radiography、以後CRと略す)が普及してきている。
また、最近では放射線蛍光体や放射線光導電体とTFTスイッチング素子などの2次元半導体検出器を組み合わせて放射線画像情報を読み取る装置(Flat Panel Detector、以下FPDと略す)も提案されている。
これらの医用画像を診断するに際には、透過記録媒体及び反射記録媒体のうちの少なくとも1つに画像情報を記録してハードコピーの形で観察する方法が多く用いられている。医用画像情報を記録媒体に記録する医用画像記録装置としては、銀塩記録材料を用いた透過記録媒体上にレーザ露光することによって画像を記録する方式が良く用いられている。この方式によれば、モノクロ多階調の画像を優れた階調性で描写できるとともに、透過媒体に記録して透過光で観察することによって高い診断能が得られる。
医用画像記録装置に関しても、種々の方式が開発されてきており、従来の湿式処理を必要とする銀塩記録材料を用いる以外に、サーマルヘッドやヒートモードレーザを用いる感熱記録装置、感光性熱現像記録材料や感光感熱記録材料を用いて感光熱発色画像記録を行う装置も知られている。
また、画像表示や画像記録における不具合を検査する方法が考えられている。例えば、ディスプレイシステムにおいて、視覚構成テストパターンからデジタルテスト画像を作成して表示し、デジタルテスト画像を観察することでコントラストの較正を検査する(例えば、特許文献1参照)。
また、熱現像装置において、テストパターンを記憶媒体上に記録し、当該テストパターンの平均濃度を濃度計で測定し、測定結果に基づいて、光学系のずれに起因する鮮鋭性の低下を補正する較正が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
また、インクジェットプリンタにおいて、複数のテストパターンを記録媒体に記録し、観察者により最も平滑に見えると選択されたテストパターンに応じて適切なγ補正テーブルが選択され、そのγ補正テーブルを用いて階調補正を行うことで、インクジェットプリンタの製造時の発熱ヒータや吐出口のばらつき、記録媒体の搬送量、記録時間の差によるインク濃度の変化、記録媒体上のインク濃度の変化に起因する画像ムラの発生を補正する構成が考えられている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−327501号公報 特開2003−162008号公報 特開2000−307864号公報
とりわけ医用画像記録装置においては、きわめて高解像度で画像を記録することが好ましい。また、レーザ方式の画像記録装置において、光学系の位置ずれなどに起因して、記録媒体の副走査方向に発生する周期的ムラ(バンディング)を修正する必要がある。これらの画像ムラにより画質が低下し、誤診を招くおそれがあるためである。
図20に、副走査方向に対する露光量のムラの例を示す。画像記録装置において、レーザを反射させるための回転多面鏡の各面の光反射率のばらつき(個体差)や、各面の面倒れによる周期的ばらつきにより、回転多面鏡の全面数を1周期とする副走査方向に対して主走査方向の筋ムラが発生して副走査方向の画像ムラとなる。図20においては、ベタ画像の記録において、回転多面鏡の全面数を6とし、全ラスタ中の2つのラスタA,Bに筋ムラが発生する場合を示す。
しかし、特許文献1に記載の構成においては、コントラストの較正結果を検査するものである。このため、例えば、観察者が検査結果に基づいてコントラストの調整作業を行わなくてはならず、作業負担が軽減されないおそれがあった。
また、特許文献2に記載の構成においては、レーザ方式の画像記録装置における光学系の位置ずれに起因する画像ムラを検出する構成であるが、光学系のずれを検査する構成であるため、例えば、観察者が光学系のずれの旨を業者などに連絡せねばならず、補正して画像記録することができなかった。加えて、近年の医用画像記録は、副走査に係る記録ピッチが極めて小さく、濃度測定が極めて困難であり、特許文献2に記載の構成のように、マイクロデンシトメータの如き特殊な光学濃度計を用いて測定すると、測定負担が大きいという問題があった。
また、特許文献3に記載の構成においては、選択されたテストパターンに基づいて、補正用のγテーブルを選択して当該γテーブルにより画像補正する構成であるが、依然、画像ムラを簡便かつ高精度に補正する要求がある。
本発明の課題は、副走査方向の画像ムラを簡便かつ高精度に補正可能とすることである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に医用画像を記録する医用画像記録装置において、
前記記録媒体を露光走査して画像を記録する画像記録手段と、
前記記録媒体の副走査方向におけるピッチムラ補正を行うための更新可能な補正テーブルを記憶する記憶手段と、
副走査方向の1周期内の走査線位置を示すラスタに対応し、かつ異なる複数の補正パラメータに基づく補正量により補正された複数領域のベタ画像と、当該補正パラメータを表す識別符号とをテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させるテストパターン記録制御手段と、
前記テストパターン記録制御手段により画像記録されたベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい補正パラメータを選択入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された補正テーブルを更新する補正テーブル更新手段と、
前記記憶手段に記憶された補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させる医用画像記録制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、記録媒体に医用画像を記録する医用画像記録方法において、
副走査方向の1周期内の走査線位置を示すラスタに対応し、かつ異なる複数の補正パラメータに基づく補正量により補正された複数領域のベタ画像と、当該補正パラメータを表す識別符号とをテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録するテストパターン記録工程と、
前記画像記録されたベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい補正パラメータを選択入力する入力工程と、
前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記録媒体の副走査方向におけるピッチムラ補正を行うための補正テーブルを更新して記憶する補正テーブル更新工程と、
前記記憶された補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録する医用画像記録工程と、を含み、
前記テストパターン記録工程、前記入力工程及び前記補正テーブル更新工程を繰り返し実行可能であることを特徴とする。
請求項1又は8に記載の発明によれば、ユーザがテストパターンを目視して容易に最適な補正パラメータを選択入力でき、当該最適な補正パラメータに基づいて補正テーブルを自動的に更新するので、ユーザの簡便な操作入力により更新される最適な補正テーブルを用いて医用画像を高精度にピッチムラ補正して記録媒体に画像記録することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医用画像記録装置において、
副走査方向の1周期内のラスタがN個(Nは2以上の自然数)で構成され、
前記テストパターン記録制御手段は、n(nは、1≦n≦N/2を満たす自然数)ラスタ分の補正パラメータを選択可能なテストパターンを画像記録させ、
前記入力手段は、ピッチムラが最も小さいnラスタの補正パラメータを入力し、
前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力されたnラスタの補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された補正テーブルを更新することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の医用画像記録方法において、
副走査方向の1周期内のラスタがN個(Nは2以上の自然数)で構成され、
前記テストパターン記録工程において、n(nは、1≦n≦N/2を満たす自然数)ラスタ分の補正パラメータを選択可能なテストパターンを画像記録させ、
前記入力工程において、ピッチムラが最も小さいnラスタの補正パラメータを入力し、
前記補正テーブル更新工程において、前記入力されたnラスタの補正パラメータの補正内容を追加するように、前記補正テーブルを更新して記憶することを特徴とする。
請求項2又は9に記載の発明によれば、全Nラスタ中のnラスタに対応する補正パラメータを選択可能であるので、ピッチムラ補正に有効なnラスタを容易に選択して補正することができるとともに、ピッチムラ補正に有効でないラスタの補正を防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の医用画像記録装置において、
前記テストパターン記録制御手段は、前記画像記録手段に、前記目視評価すべき領域を示すための目印を前記記録媒体へ記録させることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の医用画像記録方法において、
前記テストパターン記録工程において、前記画像記録手段に、前記目視評価すべき領域を示すための目印を前記記録媒体へ記録させることを特徴とする。
請求項3又は10に記載の発明によれば、記録媒体に目視評価すべき領域を示す目印が記録されるので、目印に基づいて最適な領域の補正パラメータをユーザが容易に選択でき、ピッチムラ補正の補正精度をより向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の医用画像記録装置において、
前記補正パラメータは、記録媒体のサイズに対応付けられ、
前記記憶手段は、記録媒体のサイズ毎に補正テーブルを記憶し、
前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを更新し、
前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8から10のいずれか一項に記載の医用画像記録方法において、
前記補正パラメータは、記録媒体のサイズに対応付けられ、
前記補正テーブル更新工程において、前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを更新して記憶し、
前記医用画像記録工程において、前記記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする。
請求項4又は11に記載の発明によれば、記録媒体のサイズごとに補正テーブルを更新し、画像記録する記録媒体のサイズの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して当該記録媒体へ画像記録するので、記録媒体のサイズに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の医用画像記録装置において、
前記補正パラメータは、記録ピッチに対応付けられ、
前記記憶手段は、記録ピッチ毎に補正テーブルを記憶し、
前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを更新し、
前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8から11のいずれか一項に記載の医用画像記録方法において、
前記補正パラメータは、記録ピッチに対応付けられ、
前記補正テーブル更新工程において、前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、記録ピッチに対応する補正テーブルを更新して記憶し、
前記医用画像記録工程において、前記記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする。
請求項5又は12に記載の発明によれば、記録ピッチごとに補正テーブルを更新し、画像記録する記録ピッチの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して記録媒体へ画像記録するので、記録ピッチに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の医用画像記録装置において、
前記テストパターン記録制御手段は、周期的な補正関数に対応する複数の第1の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第1のベタ画像と、当該第1の補正パラメータを表す第1の識別符号とを第1のテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させ、
前記入力手段は、前記画像記録された第1のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第1の補正パラメータを選択入力し、
前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された第1の補正パラメータに基づいて、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成して前記記憶手段に記憶し、
前記記憶手段は、少なくとも1つのラスタに関連し更新可能な第2の補正テーブルを記憶し、
前記テストパターン記録制御手段は、少なくとも1つのラスタに関連する複数の第2の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第2のベタ画像と、当該第2の補正パラメータを表す第2の識別符号とを第2のテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させ、
前記入力手段は、前記画像記録された第2のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第2の補正パラメータを選択入力し、
前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された第2の補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された第2の補正テーブルを更新し、
前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶された第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項8から12のいずれか一項に記載の医用画像記録方法において、
前記テストパターン記録工程は、周期的な補正関数に対応する複数の第1の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第1のベタ画像と、当該第1の補正パラメータを表す第1の識別符号とを第1のテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録する工程を含み、
前記入力工程は、前記第1のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第1の補正パラメータを選択入力する工程を含み、
前記補正テーブル更新工程は、前記入力された第1の補正パラメータに基づいて、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成して記憶する工程を含み、
前記テストパターン記録工程は、少なくとも1つのラスタに関連する複数の第2の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第2のベタ画像と、当該第2の補正パラメータを表す第2の識別符号とを第2のテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録する工程を含み、
前記入力工程は、前記第2のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第2の補正パラメータを選択入力する工程を含み、
前記補正テーブル更新工程は、前記入力された第2の補正パラメータの補正内容を追加するように、少なくとも1つのラスタに関連する第2の補正テーブルを更新して記憶する工程を含み、
前記医用画像記録工程において、前記記憶された第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする。
請求項6又は13に記載の発明によれば、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成及び記憶し、少なくとも1つのラスタに関連する第2の補正テーブルを更新及び記憶し、第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して記録媒体へ画像記録するので、より高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の医用画像記録装置において、
前記画像記録手段は、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項8から13のいずれか一項に記載の医用画像記録方法において、
前記画像記録は、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式で行うことを特徴とする。
請求項7又は14に記載の発明によれば、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式の画像記録において簡便で高精度なピッチムラ補正を行うことができる。
請求項1又は8に記載の発明によれば、ユーザがテストパターンを目視して容易に最適な補正パラメータを選択入力でき、当該最適な補正パラメータに基づいて補正テーブルを自動的に更新するので、ユーザの簡便な操作入力により更新される最適な補正テーブルを用いて医用画像を高精度にピッチムラ補正して記録媒体に画像記録することができる。
請求項2又は9に記載の発明によれば、全Nラスタ中のnラスタに対応する補正パラメータを選択可能であるので、ピッチムラ補正に有効なnラスタを容易に選択して補正することができるとともに、ピッチムラ補正に有効でないラスタの補正を防ぐことができる。
請求項3又は10に記載の発明によれば、記録媒体に目視評価すべき領域を示す目印が記録されるので、目印に基づいて最適な領域の補正パラメータをユーザが容易に選択でき、ピッチムラ補正の補正精度をより向上することができる。
請求項4又は11に記載の発明によれば、記録媒体のサイズごとに補正テーブルを更新し、画像記録する記録媒体のサイズの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して当該記録媒体へ画像記録するので、記録媒体のサイズに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項5又は12に記載の発明によれば、記録ピッチごとに補正テーブルを更新し、画像記録する記録ピッチの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して記録媒体へ画像記録するので、記録ピッチに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項6又は13に記載の発明によれば、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成及び記憶し、少なくとも1つのラスタに関連する第2の補正テーブルを更新及び記憶し、第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して記録媒体へ画像記録するので、より高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
請求項7又は14に記載の発明によれば、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式の画像記録において簡便で高精度なピッチムラ補正を行うことができる。
以下、図を参照して本発明の実施の実施の形態とその変形例とを順に詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1の実施の形態)
図1〜図19を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。本実施の形態においては、記録媒体の副走査方向の画像ムラを補正するピッチムラ補正を行う。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の医用画像記録装置1の内部構成を示す。図2に、露光部13の内部構成を示す。
図1に示すように、本実施の形態の医用画像記録装置1は、I/F(インタフェース)2と、制御部3と、補正パラメータ入力部4と、補正テーブル算出部5と、データ記憶部6と、フィルム搬送部7と、画像出力部10と、を備えて構成される。また、画像出力部10は、画像処理部11と、D/A変換部12と、露光部13と、熱現像部14と、を有する。
I/F2は、医用画像記録装置1とモダリティ20とを通信接続する。モダリティ20は、患者の患部の医用画像を撮影又は読み取りデジタルの画像データを出力する装置であり、例えば、CR装置、CT(Computerized Tomography:コンピュータ断層撮影)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴映像)装置などである。モダリティ20から出力されるデジタルの画像データは、I/F2を介して医用画像記録装置1に入力される。また、I/F2は、画像データが入力されたことをトリガとして、制御部3に画像出力指示を入力する。
制御部3は、CPU、RAM及びROMを含み、医用画像記録装置1内の各部を制御する。制御部3は、I/F2からの画像出力指示に基づいて画像出力部10に画像出力指示を入力する。補正パラメータ入力部4は、各種操作キーなどを備えて、ユーザからの補正パラメータの選択入力を受け付けて制御部3に出力する。補正テーブル算出部5は、制御部3の指示により補正テーブルを算出して制御部3に出力する。データ記憶部6は、補正テーブル算出部5により算出された補正テーブルを記憶し、制御部3の指示により補正テーブルを画像処理部11に出力する。フィルム搬送部7は、搬送ローラ71などを備え、制御部3の指示により医用画像の記録媒体としてのフィルムFを搬送する。
画像処理部11は、制御部3の指示により、I/F2を介して医用画像記録装置1に入力される画像データに各種処理を施し、データ記憶部6から読み出された補正テーブルを用いて画像データを補正処理する。D/A変換部12は、制御部3の指示により、画像処理部11から入力された画像処理後のデジタルの画像データをアナログ信号に変換する。露光部13は、制御部3の指示により、D/A変換部12から入力された画像処理後のアナログの画像データを用いて、フィルム搬送部7の搬送ローラ71により搬送されるフィルムFにレーザの照射により医用画像の潜像を結像する。熱現像部14は、制御部3の指示により、加熱可能な回転ローラを備え、露光部13により露光されたフィルムFを、加熱された回転ローラの外周上に密着させてフィルムFを加熱することにより、フィルムF上の潜像を可視化して医用画像を現像する。
ここで、図2を参照して、露光部13を詳細に説明する。図2に示すように、露光部13は、変調部131と、レーザ光源部132と、集光レンズ133と、シリンドリカルレンズ134と、回転多面鏡135と、fθレンズ136と、ミラー137と、を備えて構成される。
変調部131は、D/A変換部12から入力された画像データのアナログ信号に基づいて、レーザ光Lの強度変調を行い発光強度制御信号を生成する。レーザ光源部132は、変調部131から入力された発光強度制御信号に基づいて、レーザ光Lを発光する。集光レンズ133は、レーザ光Lの通過によりレーザ光Lを平行化する。シリンドリカルレンズ134は、レーザ光Lの通過によりレーザ光Lを一方向に収束する。つまり、シリンドリカルレンズ134は、レーザ光Lを回転多面鏡135の各面に主走査方向に結像する。
回転多面鏡135は、6の鏡面を有し、軸中心に回転方向Aに回転して、レーザ光Lを各面で反射する。本実施の形態において鏡面の数を6とするが、その他の数としてもよい。回転多面鏡135の各面は、反射されたレーザ光Lが出射される仮想光源とみなすことができる。fθレンズ136は、レーザ光Lの通過により回転多面鏡135の各面で反射されたレーザ光Lの走査速度補正をする。つまり、仮想光源としての回転多面鏡135の各面からフィルムFの記録面までの距離が、回転多面鏡135の向きによって異なり、その距離の変化による主走査速度への影響が補正される。また、fθレンズ136は、回転多面鏡135の各面で反射されたレーザ光Lをミラー137上に主走査方向に結像する機能も有する。ミラー137は、fθレンズ136を通過したレーザ光Lを反射してフィルムFの記録面に照射する。
回転多面鏡135の1面が1走査に対応する。医用画像記録装置1において、露光部13の回転多面鏡135の鏡面に光反射率のばらつきや面倒れなどが発生している場合、図20に示すように、フィルムFの副走査方向(Y軸方向)に、光反射率のばらつきや面倒れの面に対応する露光量(濃度)にばらつきが生じ、Y軸方向におけるX軸方向の筋ムラの原因となる。この筋ムラをピッチムラ補正する。
図3に示すように、Y軸アドレスを定義する。図3に、Y軸アドレスを示す。フィルムF上に、各走査線に対応する位置を示すラスタがあり、各走査線に対応して回転多面鏡135が6つの面を有するので、Y軸アドレスは、各ラスタごとに0〜5までの値が周期的に現れることとなる。つまり、筋ムラが周期的に現れるので、露光量の補正量も周期的となる補正関数を用いることが好ましい。
図4に、ピッチムラ補正に用いる第1の補正テーブルの一例を示す。本実施の形態においては、例えば、図4に示すように、Y軸に対して補正量が周期的となる関数としての正弦波を第1の補正テーブルとして用いる。
次に、図5〜図19を参照して、医用画像記録装置1の動作を説明する。図13を参照して、周期関数を用いたピッチムラ補正のための最適な補正パラメータを選択するためのテストパターンをフィルムFに記録するテストパターン記録処理を説明する。図5に、テストパターン記録処理を示す。例えば、補正パラメータ入力部4を介してテストパターン記録指示が入力されたことをトリガとして、制御部3内のROMに記憶されたテストパターン記録プログラムが読み出されて制御部3内のRAMに適宜展開されて、制御部3内のCPUとテストパターン記録プログラムとの協働によりテストパターン記録処理が実行される。
先ず、データ記憶部6に記憶された、位相補正パラメータと、位相との関係のグラフに基づいて補正関数が用意され、各補正関数を用いて位相のテストパターンが作成される(ステップS11)。ここで、図6及び図7を参照して、ステップS11の位相のテストパターンの作成を詳述する。図6に、位相補正パラメータに対する位相の関係の一例を示す。図7に、ピッチムラ補正のテストパターンの出力例を示す。
副走査方向の画像ムラに対するピッチムラ補正において、複数の位相補正パラメータを有する分割領域からなるテストパターンを作成する。観察者がテストパターン中の各位相補正パラメータの分割領域を観察し、画像ムラがない最適な分割領域の位相補正パラメータを観察者が選択する。この選択された最適な位相補正パラメータを用いて、最適なピッチムラ補正テーブルを生成するためである。
例えば、位相(rad)が0の場合を基準(位相のずれなし)とした場合の位相補正パラメータを、図6に示すように作成する。位相補正パラメータは、−7〜0〜+7までの15点に対応する位相のパターンである。図6の関係によれば、位相補正パラメータが大きくなるほど位相が増加され、位相補正パラメータが0の場合に位相が0となり、位相補正パラメータが正の値の場合に位相も正の値となり、位相補正パラメータが負の値の場合に位相も負の値となっている。つまり、位相補正パラメータが正の値でかつ大きくなるほど位相のずれが増加するように画像データが補正される。また、位相補正パラメータが0の場合に位相のずれが0となる。また、位相補正パラメータが負の値でかつ小さくなればなるほど位相のずれが増加するように画像データが補正される。
そして、図7に示すように、テストパターン50は、フィルムFの記録面が副走査方向に位相補正パラメータの個数として15等分されて、かつ中央領域、右領域及び左領域に区切られる。このようにして、3×15の分割領域51が形成される。分割領域51に、下から上へ位相補正パラメータの高い値から低い値へ順に対応付けられる。
分割領域51内は、1色の濃度のベタ塗りが、それぞれの位相補正パラメータに対応する補正関数で補正された濃度となり、略均一濃度画像となる。また、分割領域51内に位相補正パラメータ(の値)52が入れられる。さらに、分割領域51は、濃度の観察領域を示す目印としての枠53で区切られる。観察者は、フィルムFに記録されたテストパターン50を参照して、副走査方向に画像ムラのない濃度が最も平滑な分割領域51を目視により判別することが可能となる。
図8を参照して、位相補正パラメータと補正関数との関係を説明する。位相補正パラメータに対応する補正関数は、振幅が固定され、補正対象の位相が変化される。図8に、位相補正パラメータごとの補正関数を示し、(a)に位相補正パラメータ0の補正関数を示し、(b)に位相補正パラメータ−1の補正関数を示し、(c)に位相補正パラメータ−2の補正関数を示す。図8(a)に示すように、位相が0で補正量が0となる正弦波の補正関数に対応する位相補正パラメータを0とする。補正関数上の点は、副走査方向の各走査線のラスタを示す。
すると、図8(b)に示すように、図8(a)の補正関数の位相を負にずらした補正関数の位相補正パラメータを−1とし、図8(c)に示すように、図8(b)の補正関数の位相をさらに負にずらした補正関数の位相補正パラメータを−2とする。このようにして、位相補正パラメータが−7〜0〜+7の補正関数が用意される。この各補正関数を用いてベタ画像が補正されてテストパターン50の各分割領域51に対応付けられる。
そして、データ記憶部6に記憶された、振幅補正パラメータと、補正量との関係のグラフに基づいて振幅のテストパターンが作成される(ステップS12)。ここで、図9を参照して、ステップS12の振幅のテストパターンの作成を詳述する。図9に、振幅補正パラメータに対する補正量の関係の一例を示す。
ピッチムラ補正において、複数の振幅補正パラメータを有する分割領域からなるテストパターンを作成する。観察者がテストパターン中の各振幅補正パラメータの分割領域を観察し、画像ムラがない最適な分割領域の振幅補正パラメータを観察者が選択する。この選択された最適な振幅補正パラメータを用いて、最適なピッチムラ補正テーブルを生成するためである。
例えば、補正量(%)が0の場合を基準(0)とした場合の振幅補正パラメータを、図9に示すように作成する。振幅補正パラメータは、−7〜0〜+7までの15点に対応する露光量の補正量の識別パラメータである。図9の関係によれば、振幅補正パラメータが大きくなるほど補正量が増加され、振幅補正パラメータが0の場合に補正量が0となり、振幅補正パラメータが正の値の場合に補正量も正の値となり、振幅補正パラメータが負の値の場合に補正量も負の値となっている。つまり、振幅補正パラメータが正の値でかつ大きくなるほど補正量が増加するように画像データが補正され、出力濃度が高くなる。また、振幅補正パラメータが0の場合に補正量が0となる。また、振幅補正パラメータが負の値でかつ小さくなればなるほど補正量が減少するように画像データが補正され、出力濃度が低くなる。
そして、図示しないが、図7に示すテストパターン50と同様に、テストパターン60は、フィルムFの記録面が副走査方向に振幅補正パラメータの個数として15等分され、かつ中央領域、右領域及び左領域に区切られる。このようにして、3×15の分割領域61が形成される。分割領域61に、下から上へ振幅補正パラメータの高い値から低い値へ順に対応付けられる。
分割領域61内は、1色の濃度のベタ塗り画像が、それぞれの振幅補正パラメータに対応する補正関数で補正された濃度となり、略均一濃度画像となる。また、分割領域61内に振幅補正パラメータ(の値)62が入れられる。さらに、分割領域61は、濃度の観察領域を示す目印としての枠63で区切られる。観察者は、フィルムFに記憶されたテストパターン60を参照して、副走査方向に画像ムラのない濃度が最も平滑な分割領域61を目視により判別することが可能となる。
図10を参照して、振幅補正パラメータと補正関数との関係を説明する。振幅補正パラメータに対応する補正関数は、位相が固定され、補正対象のラスタの振幅が変化される。図10に、振幅補正パラメータごとの補正関数を示し、(a)に振幅補正パラメータ0の補正関数を示し、(b)に振幅補正パラメータ+1の補正関数を示し、(c)に振幅補正パラメータ+2の補正関数を示す。図10(a)に示すように、Y軸の値が0で補正量が0となる正弦波の補正関数に対応する振幅補正パラメータを0とする。補正関数上の点は、副走査方向の各走査線のラスタを示す。
すると、図10(b)に示すように、図10(a)の補正関数の振幅を増加した補正関数の振幅補正パラメータを+1とし、図10(c)に示すように、図10(b)の補正関数の振幅をさらに正に増加した補正関数の振幅補正パラメータを+2とする。このようにして、振幅補正パラメータが−7〜0〜+7の補正関数が用意される。この各補正関数を用いてベタ画像が補正されてテストパターン60の各分割領域61に対応付けられる。
そして、ステップS11及びS12において作成された位相及び振幅の2つのテストパターンが画像処理部11に入力され、画像出力部10によりフィルムFに画像記録され(ステップS13)、第2のテストパターン記録処理が終了される。
次いで、図11を参照して、周期的な関数を用いたピッチムラ補正に使用する第1の補正テーブルを作成及び記憶する第1の補正テーブル記憶処理を説明する。図11に、第1の補正テーブル記憶処理を示す。例えば、補正パラメータ入力部4を介して第1の補正テーブル作成指示が入力されたことをトリガとして、制御部3内のROMに記憶された第1の補正テーブル記憶プログラムが読み出されて制御部3内のRAMに適宜展開されて、制御部3内のCPUと第1の補正テーブル記憶プログラムとの協働により第1の補正テーブル記憶処理が実行される。
先ず、ユーザは、テストパターン記録処理により記録された位相及び振幅のテストパターン50及び60のフィルムを参照して、目視により最も平滑な濃度の分割領域51及び61の補正パラメータ52及び62を選択する。そして、ユーザにより選択入力される、最も平滑な濃度の位相及び振幅の補正パラメータが補正パラメータ入力部4を介して受け付けられる(ステップS21)。最も平滑な濃度の位相及び振幅の補正パラメータは、左領域、中央領域、右領域ごとに入力されてもよい。この場合、左領域、中央領域、右領域ごとに第1の補正テーブルが作成され、領域ごとにより正確な補正が可能となる。
そして、補正テーブル算出部5により、ステップS21において入力された位相及び振幅の補正パラメータに基づいて、補正関数が選択されて設定される(ステップS22)。そして、ステップS22において設定された補正関数が第1の補正テーブルとしてデータ記憶部6に記憶され(ステップS23)、第1の補正テーブル記憶処理が終了される。
第1の補正テーブル記憶処理の終了後、データ記憶部6に記憶された第1の補正テーブルは、医用画像記録装置1における医用画像出力の際に読み出されて、画像処理部11において、第1の補正テーブルを用いて、I/F2から入力された画像データにピッチムラ補正が施され、画像出力部10により、ピッチムラ補正された画像データがフィルムFに記録されて画像出力されることが可能となる。
しかし、周期的な補正関数を用いるだけでは、十分にピッチムラ補正を行うことができないおそれがある。ここで、図12を参照して周期的な補正関数を用いたピッチムラ補正の不具合の例を示す。図12に、周期的な補正関数を用いたピッチムラ補正の一例を示し、(a)に周期的な補正関数の一例を示し、(b)に周期的な補正関数による補正結果を示す。
例えば、図20に示すように、ベタ画像の画像記録において、ラスタA,Bで露光量のピッチムラが発生し、このピッチムラが6つのラスタごとに周期的に現れている場合を考える。図12(a)に示すように、副走査方向に対する露光量の周期的な補正関数71が選択されて補正テーブルとし、当該補正テーブルを用いて図20に示す画像データに補正を施した場合、図12(b)に示すような補正結果が得られる。
つまり、周期的な補正テーブルを用いてラスタA,Bによる画像ムラを補正することにより、ラスタA,B以外の正常なラスタの露光量に画像ムラが発生してしまう結果となる。本実施の形態では、以下に述べる動作により、周期的な補正関数による補正に基づく新たな画像ムラを補正する。
図13を参照して、ラスタ及び補正量によるピッチムラ補正を行う第2の補正テーブルを作成及び記憶する第2の補正テーブル記憶処理を説明する。図13に、第2の補正テーブル記憶処理を示す。例えば、補正パラメータ入力部4を介して第2の補正テーブル作成指示が入力されたことをトリガとして、制御部3内のROMに記憶された第2の補正テーブル記憶プログラムが読み出されて制御部3内のRAMに適宜展開されて、制御部3内のCPUと第2の補正テーブル記憶プログラムとの協働により第2の補正テーブル記憶処理が実行される。
先ず、第1の補正テーブル記憶処理の実行によりデータ記憶部6に記憶されている第1の補正テーブルが読み出される(ステップS31)。そして、ユーザにより入力される、第2の補正テーブル記憶処理を終了するか否かの指示が補正パラメータ入力部4を介して受け付けられる(ステップS32)。
そして、ステップS32における入力に基づいて、第2の補正テーブル記憶処理を終了するか否かが判別される(ステップS33)。第2の補正テーブル記憶処理を終了する場合(ステップS33;YES)、第2の補正テーブル記憶処理が終了される。第2の補正テーブル記憶処理を終了しない場合(ステップS33;NO)、第1又は第2の補正テーブルに基づいて、ラスタのテストパターンが作成される(ステップS34)。
ここで、図14及び図15を参照して、ラスタのテストパターンについて説明する。図14に、ラスタ補正パターン80を示す。図15に、ラスタ補正パターンのY軸に対する補正量の関係を示し、(a)にラスタ補正パラメータ+01の場合の関係を示し、(b)にラスタ補正パラメータ+02の場合の関係を示し、(c)にラスタ補正パラメータ+03の場合の関係を示す。
ラスタを変化させる補正とは、補正量(%)を一定にして、補正対象のラスタを変化させる補正である。本実施の形態においては、図14に示すラスタ補正パターン80のように、周期的な6つのラスタのうちの1つのラスタ(0〜5番目のいずれか1つのラスタ)を補正対象とする。そして、どのラスタであるかと、所定の補正量を増加又は減少させるかとに基づいてラスタ補正パラメータが−06〜0〜+06まで設定されている。例えば、ラスタ補正パラメータ+01の場合は、図15(a)に示すように、0番目のラスタの補正量のみを所定量増加させる関係となる。また、ラスタ補正パラメータ+02の場合は、図15(b)に示すように、1番目のラスタの補正量のみを所定量増加させる関係となる。また、ラスタ補正パラメータ+03の場合は、図15(c)に示すように、2番目のラスタの補正量のみを所定量増加させるの関係となる。他のラスタ補正パラメータにおけるY軸と補正量との関係も同様に得られる。
ステップS34において、図示しないが、図7に示すテストパターン50と同様に、テストパターン80が作成される。テストパターン80には、複数のラスタ補正パラメータと、右領域、中央領域及び左領域とで分割された分割領域81を有する。最初にステップS34を通る場合に、分割領域81内は、ステップS31において読み出された第1の補正テーブルを用いて補正された画像が、さらに各ラスタ補正パラメータに対応する補正関係で補正された略濃度均一画像が記録される。2回目以降にステップS34を通る場合に、分割領域81内は、ステップS31において読み出された第1の補正テーブルと、後述するステップS40において記憶される最新更新後の第2の補正テーブルとを用いて補正された画像が、さらに各ラスタ補正パラメータに対応する補正関係で補正された略濃度均一画像が記録される。分割領域81には、ラスタ補正パラメータ(の値)82が記録され、また分割領域81同士が枠83により区切られる。
そして、ステップS34において作成されたラスタのテストパターン80が画像処理部11に入力され、画像出力部10によりテストパターン80がフィルムF上に画像記録される(ステップS35)。ステップS35において画像記録されたテストパターン80は、ユーザにより参照されて、画像ムラのない最も濃度が均一な分割領域81のラスタ補正パラメータ82が目視により判別される。そして、ユーザから入力される、最も濃度が均一な分割領域81のラスタ補正パラメータ82が補正パラメータ入力部4を介して受け付けられる(ステップS36)。最も平滑な濃度のラスタ補正パラメータは、左領域、中央領域、右領域ごとに入力されてもよい。この場合、左領域、中央領域、右領域ごとに第2の補正テーブルが作成され、領域ごとにより正確な補正が可能となる。
そして、ステップS36において入力されたラスタ補正パラメータのラスタに対応する補正量のテストパターンが作成される(ステップS37)。ここで、図16及び図17を参照して、補正量のテストパターンについて説明する。図16に、補正量補正パラメータに対する補正量の関係を示す。図17に、補正量補正におけるY軸に対する補正量の関係を示し、(a)に補正量補正パラメータ+1の場合の関係を示し、(b)に補正量補正パラメータ+2の場合の関係を示し、(a)に補正量補正パラメータ+3の場合の関係を示す。
補正量を変化させる補正とは、ラスタを一定にして、補正対象の補正量を変化させる補正である。本実施の形態においては、図16に示す補正量補正パラメータと補正量とのように、補正量に応じて、補正量補正パラメータが−7〜0〜+7まで設定されている。例えば、図17(a)に示すように、0番目のラスタの補正量のみを所定量増加させる補正量補正パラメータ+1の場合の関係となる。また、図15(b)に示すように、補正量補正パラメータ+2の場合は、0番目のラスタの補正量のみをより増加させる関係となる。補正量補正パラメータ+3の場合は、図15(c)に示すように、0番目のラスタの補正量のみをさらに増加させるの関係となる。他の補正量補正パラメータにおけるY軸と補正量との関係も同様に得られる。
ステップS37において、図示しないが、図7に示すテストパターン50と同様に、テストパターン90が作成される。テストパターン90には、複数の補正量補正パラメータと、右領域、中央領域及び左領域とで分割された分割領域91を有する。最初にステップS37を通る場合に、分割領域91内は、ステップS31において読み出された第1の補正テーブルを用いて補正された画像が、さらにステップS36において入力されたラスタの補正量補正パラメータに対応する補正関係で補正された略濃度均一画像が記録される。2回目以降にステップS37を通る場合に、分割領域91内は、ステップS31において読み出された第1の補正テーブルと、後述するステップS40において記憶される最新更新後の第2の補正テーブルとを用いて補正された画像が、さらにステップS36において入力されたラスタの補正量補正パラメータに対応する補正関係で補正された略濃度均一画像が記録される。分割領域91には、補正量補正パラメータ(の値)92が記録され、また分割領域91同士が枠93により区切られる。
そして、ステップS37において作成されたラスタのテストパターン90が画像処理部11に入力され、画像出力部10によりテストパターン90がフィルムF上に画像記録される(ステップS38)。ステップS38において画像記録されたテストパターン90は、ユーザにより参照されて、画像ムラのない最も濃度が均一な分割領域91の補正量補正パラメータ92が目視により判別される。そして、ユーザから入力される、最も濃度が均一な分割領域91の補正量補正パラメータ92が補正パラメータ入力部4を介して受け付けられる(ステップS39)。最も平滑な補正量補正パラメータは、左領域、中央領域、右領域ごとに入力されてもよい。この場合、左領域、中央領域、右領域ごとに第2の補正テーブルが作成され、より領域ごとにより正確な補正が可能となる。
そして、ステップS36において入力されたラスタ補正パラメータに対応する補正関係と、ステップS39において入力された補正量補正パラメータに対応する補正関係とを追加するように、第2の補正テーブルが作成又は更新され、当該作成又は更新された第2の補正テーブルがデータ記憶部6に記憶され(ステップS40)、ステップS32に移行される。
第2の補正テーブル記憶処理の終了後、データ記憶部6に記憶された第1及び第2の補正テーブルは、医用画像記録装置1における医用画像出力の際に読み出されて、画像処理部11において、第1及び第2の補正テーブルを用いて、I/F2から入力された画像データにピッチムラ補正が施され、画像出力部10により、ピッチムラ補正された画像データがフィルムFに記録されて画像出力されることが可能となる。
ここで、図18を参照して、第2の補正テーブルを用いるピッチムラ補正例を説明する。図18に、1ラスタのピッチムラ補正例における副走査方向に対する露光量の関係を示し、(a)に1回目の補正における1ラスタのピッチムラ補正例を示し、(b)に2回目の補正における1ラスタのピッチムラ補正例を示す。図20における画像データの副走査方向に画像ムラが発生する場合において、第2の補正テーブル記憶処理が実行される。簡単のために、第1の補正テーブルに対応する周期的な補正関数の影響を無視すると、1回目のステップS34〜S40の実行により、例えば、図18(a)に示すように、ラスタAが補正されるような第2の補正テーブルが作成及び記憶される。そして、2回目のステップS34〜S40の実行により、図18(b)に示すように、ラスタBも補正されるような第2の補正テーブルに更新及び記憶される。このような補正を繰り返すことにより、補正回数が増えるほど副走査方向の画像ムラをますます軽減するようにピッチムラ補正することができる。
以上、本実施の形態によれば、ユーザがテストパターン50を目視して容易に最適な周期関数の補正パラメータを選択入力でき、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成及び記憶し、さらに、ユーザがテストパターン80,90を目視して容易に最適なラスタ及びその補正量の補正パラメータを選択入力でき、ラスタに関連する第2の補正テーブルを更新及び記憶し、第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像を補正して画像記録するので、ユーザの簡便な操作入力により更新される最適な補正テーブルを用いて医用画像をきわめて高精度にピッチムラ補正してフィルムFに画像記録することができる。
特に、最も露光量がずれているラスタを補正すれば最も低空間周波数となる周期性は失われ、ピッチムラを大きく低減させることができる。記録ピッチ×ポリゴン面数に相当する周期でバンディングが現れるので、人間の眼の周波数特性からすると周期性をもつ画像データは最も目立つためである。
また、1周期の全ラスタ中の1つのラスタに対応するラスタ及び補正量補正パラメータを選択可能であるので、ピッチムラ補正に有効なラスタを容易に特定することができるとともに、ピッチムラ補正に有効でないラスタの補正を防ぐことができる。
また、フィルムF上のテストパターン50,60,80,90に目視評価すべき分割領域51,61,81,91を示す枠53,63,83,93が記録されるので、分割領域の最適な補正パラメータをユーザが容易に選択でき、ピッチムラ補正の補正精度をより向上することができる。
また、本実施の形態のピッチムラ補正の構成によれば、フィルム搬送部7における副走査のフィルム搬送(例えば、搬送ローラ71の偏芯など)に起因する副走査方向の画像ムラも補正することができる。
なお、本実施の形態において、周期的な補正関数を用いる第1の補正テーブルと、ラスタの変化及び補正量の変化に対応する補正関係を用いる第2の補正テーブルとの両方を用いてピッチムラ補正する構成としたが、これに限るものではない。例えば、第1の補正テーブルを設定せずに、第2の補正テーブルのみを設定し、第2の補正テーブルのみを用いてピッチムラ補正する構成としてもよい。また、ラスタ補正パラメータを選択入力してから補正量補正パラメータを選択入力する構成であるが、順序は逆でもよく、さらに、ラスタ及び補正量の補正パラメータのうちの少なくとも1つを選択入力して第2の補正テーブルを更新及び記憶する構成としてもよい。
また、本実施の形態において、補正量を変化させる補正は、一回に1つのラスタの露光量を補正する構成であったが、これに限るものではない。図19に、2ラスタのピッチムラ補正例における副走査方向に対する露光量の関係を示す。例えば、図19に示すように、ラスタA,Bの2つのラスタの露光量を同時に補正する構成としてもよい。また、3以上のラスタを同時に補正する構成としてもよい。副走査方向の1周期を構成するNラスタ(Nは2以上の整数)のうち、n(nは、1≦n≦N/2を満たす整数であり、所定値)ラスタ分の露光量のみが同時に補正される構成としてもよい。この場合、全Nラスタ中のnラスタに対応する補正パラメータを選択可能であるので、ピッチムラ補正に有効なnラスタを容易に選択して補正することができるとともに、ピッチムラ補正に有効でないラスタの補正を防ぐことができる。
また、データ記憶部6に記憶されている、第1及び第2の補正テーブルを画像処理部11に出力して、画像処理部11において、当該補正テーブルを用いて画像データをソフトウェア的に補正する構成としたが、これに限るものではない。例えば、データ記憶部6に記憶されている第1及び第2の補正テーブルを露光部13に出力し、当該補正テーブルを変調部131におけるレーザ光の発光強度制御信号に反映させる構成としてもよい。この場合、画像データの全画素に対する補正処理演算を行うことなく、ソフトウェア的な演算処理負担が軽減される。
また、本実施の形態において、テストパターン50,60,80,90は、略均一濃度の各分割領域51,61,81,91が枠53,63,83,93により区切られて記録する構成としたが、これに限るものではない。分割領域を特定する目印として、形状は問わず、例えば、文字、印なども用いることができる。
また、本実施の形態においては、レーザを用いて熱現像処理が必要な光熱銀塩方式の医用画像記録装置1を用いたが、これに限るものではない。例えば、サーマルヘッド方式などの医用画像記録装置に適用することも可能である。また、医用画像記録装置として、湿式処理を必要とする銀塩記録方式の画像記録装置や、ヒートモードレーザを用いる感熱記録装置や、感光感熱記録材料を用いて画像記録する画像記録装置を用いる構成としてもよい。
また、本実施の形態において、略均一濃度画像としての分割領域、いわゆる「ベタ画像」の記録サイズの大小は問わない。また、上記各実施の形態において、フィルムFに記録するテストパターン50,60,80,90の分割領域を、主走査方向に、左領域、中央領域、右端部の3つに分割したが、この主走査方向の分割数に限るものではない。主走査方向の分割数は、多くすればするほどより正確に補正をすることができるが、各種処理が複雑になるので、これらの平衡をとることが好ましい。
また、本実施の形態において、補正テーブルは、記録媒体サイズ及び記録ピッチサイズのうちの少なくとも1つごとに記憶される構成としてもよい。補正テーブルが記録媒体のサイズごとに記憶される場合、記録媒体のサイズごとに補正テーブルを作成又は更新し、画像記録する記録媒体のサイズの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して当該記録媒体へ画像記録するので、記録媒体のサイズに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。また、補正テーブルが記録ピッチごとに記憶される場合、記録ピッチごとに補正テーブルを作成又は更新し、画像記録する記録ピッチの補正テーブルを用いて医用画像をピッチムラ補正して記録媒体へ画像記録するので、記録ピッチに応じて高精度にピッチムラ補正を行うことができる。
また、本実施の形態の第1の補正テーブルの作成及び記憶において、振幅補正パラメータ及び位相補正パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、第1の補正テーブルの作成及び記憶を行い、振幅及び位相のうちの少なくとも1つに対応してピッチムラ補正を行う構成としてもよい。
その他、本実施の形態における医用画像記録装置1の各構成要素の細部構成、及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明に係る実施の形態の医用画像記録装置1の内部構成を示すブロック図である。 露光部13の内部構成を示す図である。 Y軸アドレスを示す図である。 ピッチムラ補正に用いる第1の補正テーブルの一例を示す図である。 テストパターン記録処理を示すフローチャートである。 位相補正パラメータに対する位相の関係の一例を示す図である。 ピッチムラ補正のテストパターンの出力例を示す図である。 位相補正パラメータごとの補正関数を示す図である。(a)は位相補正パラメータ0の補正関数を示す図である。(b)は位相補正パラメータ−1の補正関数を示す図である。(c)は位相補正パラメータ−2の補正関数を示す図である。 振幅補正パラメータに対する補正量の関係の一例を示す図である 振幅補正パラメータごとの補正関数を示す図である。(a)は振幅補正パラメータ0の補正関数を示す図である。(b)は振幅補正パラメータ+1の補正関数を示す図である。(c)は振幅補正パラメータ+2の補正関数を示す図である。 第1の補正テーブル記憶処理を示すフローチャートである。 周期的な補正関数を用いたピッチムラ補正の一例を示す図である。(a)は周期的な補正関数の一例を示す図である。(b)は周期的な補正関数による補正結果を示す図である。 第2の補正テーブル記憶処理を示すフローチャートである。 ラスタ補正パターン80を示す図である。 ラスタ補正パターンのY軸に対する補正量の関係を示す図である。(a)はラスタ補正パラメータ+01の場合の関係を示す図である。(b)はラスタ補正パラメータ+02の場合の関係を示す図である。(c)はラスタ補正パラメータ+03の場合の関係を示す図である。 補正量補正パラメータに対する補正量の関係を示す図である。 補正量補正におけるY軸に対する補正量の関係を示す図である。(a)は補正量補正パラメータ+1の場合の関係を示す図である。(b)は補正量補正パラメータ+2の場合の関係を示す図である(c)は補正量補正パラメータ+3の場合の関係を示す図である。 1ラスタのピッチムラ補正例における副走査方向に対する露光量の関係を示す図である。(a)は1回目の補正における1ラスタのピッチムラ補正例を示す図である。(b)は2回目の補正における1ラスタのピッチムラ補正例を示す図である。 2ラスタのピッチムラ補正例における副走査方向に対する露光量の関係を示す図である。 副走査方向に対する露光量のムラの例を示す。
符号の説明
1 医用画像記録装置
2 I/F
3 制御部
4 補正パラメータ入力部
5 補正テーブル算出部
6 データ記憶部
7 フィルム搬送部
10 画像出力部
11 画像処理部
12 D/A変換部
13 露光部
131 変調部
132 レーザ光源部
133 集光レンズ
134 シリンドリカルレンズ
135 回転多面鏡
136 fθレンズ
137 ミラー
14 熱現像部
20 モダリティ
L レーザ光
F フィルム

Claims (14)

  1. 記録媒体に医用画像を記録する医用画像記録装置において、
    前記記録媒体を露光走査して画像を記録する画像記録手段と、
    前記記録媒体の副走査方向におけるピッチムラ補正を行うための更新可能な補正テーブルを記憶する記憶手段と、
    副走査方向の1周期内の走査線位置を示すラスタに対応し、かつ異なる複数の補正パラメータに基づく補正量により補正された複数領域のベタ画像と、当該補正パラメータを表す識別符号とをテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させるテストパターン記録制御手段と、
    前記テストパターン記録制御手段により画像記録されたベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい補正パラメータを選択入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された補正テーブルを更新する補正テーブル更新手段と、
    前記記憶手段に記憶された補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させる医用画像記録制御手段と、
    を備えることを特徴とする医用画像記録装置。
  2. 副走査方向の1周期内のラスタがN個(Nは2以上の自然数)で構成され、
    前記テストパターン記録制御手段は、n(nは、1≦n≦N/2を満たす自然数)ラスタ分の補正パラメータを選択可能なテストパターンを画像記録させ、
    前記入力手段は、ピッチムラが最も小さいnラスタの補正パラメータを入力し、
    前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力されたnラスタの補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された補正テーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載の医用画像記録装置。
  3. 前記テストパターン記録制御手段は、前記画像記録手段に、前記目視評価すべき領域を示すための目印を前記記録媒体へ記録させることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像記録装置。
  4. 前記補正パラメータは、記録媒体のサイズに対応付けられ、
    前記記憶手段は、記録媒体のサイズ毎に補正テーブルを記憶し、
    前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを更新し、
    前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の医用画像記録装置。
  5. 前記補正パラメータは、記録ピッチに対応付けられ、
    前記記憶手段は、記録ピッチ毎に補正テーブルを記憶し、
    前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを更新し、
    前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の医用画像記録装置。
  6. 前記テストパターン記録制御手段は、周期的な補正関数に対応する複数の第1の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第1のベタ画像と、当該第1の補正パラメータを表す第1の識別符号とを第1のテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させ、
    前記入力手段は、前記画像記録された第1のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第1の補正パラメータを選択入力し、
    前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された第1の補正パラメータに基づいて、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成して前記記憶手段に記憶し、
    前記記憶手段は、少なくとも1つのラスタに関連し更新可能な第2の補正テーブルを記憶し、
    前記テストパターン記録制御手段は、少なくとも1つのラスタに関連する複数の第2の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第2のベタ画像と、当該第2の補正パラメータを表す第2の識別符号とを第2のテストパターンとして前記画像記録手段に前記記録媒体へ画像記録させ、
    前記入力手段は、前記画像記録された第2のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第2の補正パラメータを選択入力し、
    前記補正テーブル更新手段は、前記入力手段により入力された第2の補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記憶手段に記憶された第2の補正テーブルを更新し、
    前記医用画像記録制御手段は、前記記憶手段に記憶された第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して前記画像記録手段に記録媒体へ画像記録させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の医用画像記録装置。
  7. 前記画像記録手段は、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の医用画像記録装置。
  8. 記録媒体に医用画像を記録する医用画像記録方法において、
    副走査方向の1周期内の走査線位置を示すラスタに対応し、かつ異なる複数の補正パラメータに基づく補正量により補正された複数領域のベタ画像と、当該補正パラメータを表す識別符号とをテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録するテストパターン記録工程と、
    前記画像記録されたベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい補正パラメータを選択入力する入力工程と、
    前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、前記記録媒体の副走査方向におけるピッチムラ補正を行うための補正テーブルを更新して記憶する補正テーブル更新工程と、
    前記記憶された補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録する医用画像記録工程と、を含み、
    前記テストパターン記録工程、前記入力工程及び前記補正テーブル更新工程を繰り返し実行可能であることを特徴とする医用画像記録方法。
  9. 副走査方向の1周期内のラスタがN個(Nは2以上の自然数)で構成され、
    前記テストパターン記録工程において、n(nは、1≦n≦N/2を満たす自然数)ラスタ分の補正パラメータを選択可能なテストパターンを画像記録させ、
    前記入力工程において、ピッチムラが最も小さいnラスタの補正パラメータを入力し、
    前記補正テーブル更新工程において、前記入力されたnラスタの補正パラメータの補正内容を追加するように、前記補正テーブルを更新して記憶することを特徴とする請求項8に記載の医用画像記録方法。
  10. 前記テストパターン記録工程において、前記画像記録手段に、前記目視評価すべき領域を示すための目印を前記記録媒体へ記録させることを特徴とする請求項8又は9に記載の医用画像記録方法。
  11. 前記補正パラメータは、記録媒体のサイズに対応付けられ、
    前記補正テーブル更新工程において、前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを更新して記憶し、
    前記医用画像記録工程において、前記記憶されてかつ記録媒体のサイズに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載の医用画像記録方法。
  12. 前記補正パラメータは、記録ピッチに対応付けられ、
    前記補正テーブル更新工程において、前記入力された補正パラメータの補正内容を追加するように、記録ピッチに対応する補正テーブルを更新して記憶し、
    前記医用画像記録工程において、前記記憶されてかつ記録ピッチに対応する補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の医用画像記録方法。
  13. 前記テストパターン記録工程は、周期的な補正関数に対応する複数の第1の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第1のベタ画像と、当該第1の補正パラメータを表す第1の識別符号とを第1のテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録する工程を含み、
    前記入力工程は、前記第1のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第1の補正パラメータを選択入力する工程を含み、
    前記補正テーブル更新工程は、前記入力された第1の補正パラメータに基づいて、周期的な補正関数に対応する第1の補正テーブルを作成して記憶する工程を含み、
    前記テストパターン記録工程は、少なくとも1つのラスタに関連する複数の第2の補正パラメータに基づいて補正された複数領域の第2のベタ画像と、当該第2の補正パラメータを表す第2の識別符号とを第2のテストパターンとして前記記録媒体へ画像記録する工程を含み、
    前記入力工程は、前記第2のベタ画像を目視評価した結果に基づいて決定された、ピッチムラが最も小さい第2の補正パラメータを選択入力する工程を含み、
    前記補正テーブル更新工程は、前記入力された第2の補正パラメータの補正内容を追加するように、少なくとも1つのラスタに関連する第2の補正テーブルを更新して記憶する工程を含み、
    前記医用画像記録工程において、前記記憶された第1及び第2の補正テーブルを用いて医用画像にピッチムラ補正を施して記録媒体へ画像記録することを特徴とする請求項8から12のいずれか一項に記載の医用画像記録方法。
  14. 前記画像記録は、光熱銀塩方式又はサーマルヘッド方式で行うことを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載の医用画像記録方法。
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JP2013228609A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Canon Inc 画像形成装置
US8610971B2 (en) 2010-10-20 2013-12-17 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus

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