JP2005312015A - 光電流増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 増幅率の設定を容易に変更可能とする。
【解決手段】 NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12は、差動回路を構成しており、その差動入力端子間に接続されている抵抗R11には、可変電流源CS11の出力電流が流れる。可変電流源CS11の出力電流を調整することにより、差動入力端子間に印加される制御電圧が変化するとともに、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流とNPNトランジスタQ12のコレクタ電流の電流比が変化する。フォトダイオードPD11は、定電圧源V11の出力電圧によって設定されたバイアスが印加された状態で、受光した光の強度に応じたフォトダイオード出力電流Ipdを出力する。このフォトダイオード出力電流Ipdは、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流になる。NPNトランジスタQ12のコレクタ電流は、光電流増幅部1の出力電流Ioutになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電流増幅回路に関する。
光ピックアップのリードとライトにおけるレーザー光の強度の相違や、媒体(CD、DVD)の違いによる反射率の相違等に対応するため、受光部のダイナミックレンジを広くする必要がある。このため、通常の光ピックアップでは、受光素子であるフォトダイオードが出力する光電流に対する増幅率を適宜変更している。
例えば、カレントミラー回路の電流比の設定により、フォトダイオードの出力した光電流を増幅する回路が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−256841号公報
上記特許文献1に示された回路では、カレントミラー回路の電流比に基づく増幅率の設定を、トランジスタ素子の素子形状で設定していたので、設定の変更が容易でなかった。したがって、増幅率を変更したい場合には、電流電圧変換増幅する回路部分のオペアンプに接続された帰還抵抗(オペアンプの負の入力端子と出力端子との間に接続された抵抗)の抵抗値を変更することにより、フォトダイオードの出力する光電流の増幅率を調整していた。但し、帰還抵抗で調整した場合、帰還抵抗の抵抗値が大きくなるとオペアンプの帯域幅が狭まるという問題があった。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、増幅率の設定を容易に変更することができる光電流増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の目的は、第1の差動回路を構成する第1のトランジスタ及び第2のトランジスタと、前記第1の差動回路の差動入力端子間に制御電圧を供給する制御電圧供給手段とを備え、前記第1のトランジスタは、フォトダイオードの出力する光電流を、コレクタ電流若しくはドレイン電流として導入し、前記第2のトランジスタは、前記光電流を増幅した電流を、コレクタ電流若しくはドレイン電流として導入することを特徴とする光電流増幅回路によって達成される。
また、本発明によれば、前記制御電圧供給手段は、前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路を含み、前記制御電圧生成回路は、第2の差動回路を構成する第3のトランジスタ及び第4のトランジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタ電流若しくはドレイン電流と、前記第4のトランジスタのコレクタ電流若しくはドレイン電流との電流比を設定する手段と、前記電流比に応じた電圧を前記制御電圧として出力する手段とを備えることが好ましい。
また、本発明によれば、前記制御電圧生成回路は、前記第2の差動回路の差動入力端子間に生じた電圧を前記電流比に応じた電圧として出力することが好ましい。
また、本発明によれば、前記制御電圧生成回路は、前記第2の差動回路の差動入力端子間に生じた電圧を補正することにより、前記電流比に応じた電圧と前記制御電圧との誤差を小さくする補正回路を備えることが好ましい。
本発明に係る光電流増幅回路では、差動回路の制御電圧に基づいて増幅率が決まるので、増幅率の設定を容易に変更することができる。更に、差動回路で構成された制御電圧生成回路により制御電圧を生成し、この制御電圧に基づいて光電流増幅回路の増幅率を設定すれば、増幅率の温度依存性を低減させることができる。
複数の光電流増幅回路を同一の増幅率に設定する場合に、制御電圧を設定する部分を共通化できるので、回路の小型化にも適している。
本発明にかかる光電流増幅回路を、図面を参照して説明する。図1は、本発明にかかる光電流増幅回路を示す回路図である。光電流増幅回路は、光電流増幅部1と、可変電流源CS11と、電流電圧変換部と、からなる。まず、光電流増幅部1の構成について説明する。NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12は、エミッタ端子同士が接続されており差動回路を構成している。NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース端子間には、抵抗R11が接続されている。NPNトランジスタQ11のベース端子には、可変電流源CS11が接続されており、可変電流源CS11の他方の端子は電位VCCの電源に接続されている。NPNトランジスタQ12のコレクタ端子には、フォトダイオードPD11のアノード端子が接続され、フォトダイオードPD11のカソード端子は電位VCCの電源に接続されている。オペアンプOP11の負の入力端子は、NPNトランジスタQ12のコレクタ端子に接続され、正の入力端子は、NPNトランジスタQ12のベース端子と定電圧源V11に接続され、出力端子は、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のエミッタ端子に接続されている。定電圧源V11のもう一方の端子は接地電位GNDに接続されている。
光電流増幅部1の出力電流は、電流電圧変換部で電圧信号に変換される。電流電圧変換部は、オペアンプOP12、抵抗R12及び定電圧源V12で構成されている。抵抗R12は、オペアンプOP12の負の入力端子と出力端子との間に接続され、定電圧源V12の一方の端子は、オペアンプOP12の正の入力端子に接続され、他方の端子は接地電位GNDに接続されている。電流電圧変換部の入力端子であるオペアンプOP12の負の入力端子は、光電流増幅部1の出力端子であるNPNトランジスタQ11のコレクタ端子に接続されている。
光電流増幅部1の増幅率は、可変電流源CS11から供給される電流に基づいて制御される。可変電流源CS11は、一方の端子が抵抗R11に接続され、他方の端子は電位VCCの電源に接続されている。
次に、光電流増幅回路の動作について説明する。NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12は、差動回路を構成しており、その差動入力端子間(NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース端子間)に接続されている抵抗R11には、可変電流源CS11の出力電流が流れる。従って、可変電流源CS11の出力電流を調整することにより、差動入力端子間に印加される制御電圧が変化する。差動入力端子間に印加される制御電圧が変化すると、NPNトランジスタQ11のコレクタ電流とNPNトランジスタQ12のコレクタ電流の電流比が変化する。
フォトダイオードPD11のアノード端子側の電位は、定電圧源V11の出力電圧と等しくなるように、オペアンプOP11によって制御されている。つまり、フォトダイオードPD11には、定電圧源V11の出力電圧に応じたバイアスが印加される。フォトダイオードPD11は、定電圧源V11の出力電圧によって設定されたバイアスが印加された状態で、受光した光の強度に応じたフォトダイオード出力電流Ipdを出力する。このフォトダイオード出力電流Ipdは、NPNトランジスタQ12のコレクタ電流になるので、フォトダイオード出力電流Ipdと光電流増幅部1の出力電流Iout(NPNトランジスタQ11のコレクタ電流)との電流比は、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12の差動入力端子間に印加される制御電圧に基づいて決定される。つまり、フォトダイオード出力電流Ipdと出力電流Ioutの電流比をKとすれば、下記の数式(1)で示される関係が成り立ち、Kの値は差動入力端子間に印加される制御電圧に基づいて決定される。
Iout=K・Ipd (1)
上記数式(1)からも分かるように電流比Kは光電流増幅部1の増幅率に対応するので、可変電流源CS11の出力電流を調整して制御電圧を適宜設定すれば、光電流増幅部1の増幅率を所望の値に設定することができる。
次に、電流電圧変換部の動作について説明する。電流電圧変換部を構成するオペアンプOP12の、負の入力端子の電位は、正の入力端子に接続されている定電圧源V12の出力電圧に基づいて設定される。抵抗R12には、光電流増幅部1の出力電流Ioutが流れる。従って、定電圧源V12の出力電圧をVref、抵抗R12の抵抗値をRaとすれば、電流電圧変換部の出力電圧Voutは下記の数式(2)で与えられる。
Vout=Vref+Ra・Iout (2)
上記数式(2)に数式(1)を代入すれば下記の数式(3)が得られる。
Vout=Vref+Ra・K・Ipd (3)
上記数式(3)からも分かるように、制御電圧の設定値を変更することにより電流比Kの値を調整すれば、電流電圧変換部から出力される電圧信号のレベルも、所望のレベルに設定することができる。
図1に示した回路では、定電圧源V11により、差動入力端子(NPNトランジスタQ12のベース端子)とフォトダイオードPD11のアノード端子の、双方の電位を設定していたが、図2に示した光電流増幅部1aのように、差動入力端子(NPNトランジスタQ12のベース端子)の電位を設定する定電圧源V13と、フォトダイオードPD11のアノード端子の電位を設定する定電圧源V11を別々に設けてもよい。こうすることにより、差動入力端子(NPNトランジスタQ12のベース端子)の電位とフォトダイオードPD11のアノード端子の電位を別々に設定することができる。
図1に示した光電流増幅部1では、NPNトランジスタQ11、Q12を用いて差動回路を構成したが、図3に示したようにPNPトランジスタQ13、Q14を用いて差動回路を構成してもよい。図3に示した光電流増幅部1bでは、PNPトランジスタQ13とPNPトランジスタQ14で差動回路が構成されている。PNPトランジスタQ14のコレクタ端子にはフォトダイオードPD12のカソード端子が接続されており、フォトダイオードPD12のアノード端子は接地電位GNDに接続されている。フォトダイオードPD12のカソード端子の電位は、オペアンプOP13によって、定電圧源V14によって設定された電位となるように制御されており、フォトダイオードPD12の出力電流がPNPトランジスタQ14のコレクタ電流になる。抵抗R13には可変電流源CS12の出力電流が流れ、抵抗R13の両端子間に生じた制御電圧が差動入力端子間(PNPトランジスタQ13とPNPトランジスタQ14のベース端子間)に印加される。この制御電圧に基づいて、PNPトランジスタQ13のコレクタ電流(光電流増幅部1bの出力電流)とPNPトランジスタQ14のコレクタ電流(フォトダイオードPD12の出力電流)の電流比が決まる。
尚、本発明に係る光電流増幅部では、差動回路を構成する一方のトランジスタのコレクタ電流が、フォトダイオードの出力電流であり、他方のトランジスタのコレクタ電流が、光電流増幅部の出力電流であり、光電流増幅部の増幅率が、差動回路の差動入力端子に入力される制御電圧に基づいて決定されれば、回路構成は特に限定されない。回路を構成するトランジスタも、バイポーラトランジスタに限定されず、MOSトランジスタであってもよい。
図4に示した制御電圧生成段2が出力する電流に基づいて、光電流増幅部1を構成する差動回路の制御電圧が設定される場合について説明する。この制御電圧生成段2で、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22は、差動回路を構成し、NPNトランジスタQ21のコレクタ端子は電位VCCの電源に接続され、NPNトランジスタQ22のコレクタ端子は定電流源CS21を介して電位VCCの電源に接続され、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22のエミッタ端子は、可変電流源CS22を介して接地電位GNDに接続されている。NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22のベース端子間には、抵抗R21が接続され、NPNトランジスタQ21のベース端子は、定電圧源V21を介して接地電位GNDに接続され、NPNトランジスタQ22のベース端子は、NPNトランジスタQ23のエミッタ端子に接続されている。NPNトランジスタQ23のベース端子は、NPNトランジスタQ21,Q22のうちのベース電位が高い方のNPNトランジスタQ22のコレクタ端子に接続され、NPNトランジスタQ23のコレクタ端子はPNPトランジスタQ24のコレクタ端子に接続されている。ベース端子同士が接続され、エミッタ端子が共に電位VCCの電源に接続されたPNPトランジスタQ24とPNPトランジスタQ25は、ミラー回路を構成し、PNPトランジスタQ24のベース端子とコレクタ端子は短絡されている。
次に、制御電圧生成段2の動作について説明する。NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22は差動回路を構成しているので、NPNトランジスタQ21のコレクタ電流Ib、NPNトランジスタQ22のコレクタ電流Ia及び差動回路のエミッタ電流Icは、下記の数式(4)に示す関係にある。
Ic=Ia+Ib (4)
ここで、NPNトランジスタQ22のコレクタ電流Iaは、定電流源CS21の出力電流であり、差動回路のエミッタ電流Icは、可変電流源CS22の出力電流である。従って、エミッタ電流Icを変化させた場合、NPNトランジスタQ22のコレクタ電流Iaが一定のままで、NPNトランジスタQ21のコレクタ電流Ibが変化する。例えば、Ic=2×Ibの時、IaとIbの比はIa:Ib=1:1となり、Ic=3×Ibの時、IaとIbの比はIa:Ib=2:1となる。尚、NPNトランジスタQ21のコレクタ端子又はNPNトランジスタQ22のコレクタ端子に可変電流源を接続し、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22の直結されたエミッタ端子に定電流源を接続しても、NPNトランジスタQ22のコレクタ電流IaとNPNトランジスタQ21のコレクタ電流Ibの電流比を適宜設定することができる。
一方、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22のベース端子間には、コレクタ電流Iaとコレクタ電流Ibの電流比に応じた制御電圧Vctrlが生じる。ここで、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22のベース端子間に接続された抵抗R21を流れる電流をIdとすれば、制御電圧Vctrlは下記の数式(5)で与えられる。
Vctrl=R21×Id (5)
抵抗R21を流れる電流Idが、PNPトランジスタQ24とPNPトランジスタQ25で構成されるミラー回路を介して、光電流増幅部1に供給される。従って、抵抗R11と抵抗R21の抵抗値を同じにすれば、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ22の差動入力端子間に生じる制御電圧と、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12の差動入力端子間に印加される制御電圧は、ほぼ等しくなる。従って、フォトダイオード出力電流Ipd、出力電流Iout、Ia及びIbは下記の数式(6)に示す関係を有している。
Iout/Ipd=Ia/Ib (6)
更に、抵抗R11と抵抗R21の温度特性を同じにすれば、数式(6)の関係は温度が変化した場合であっても維持される。
図5及び図6は、複数の光電流増幅部に制御電圧を生成するための電流を供給する場合の例を示している。図5に示した回路では、PNPトランジスタQ31、PNPトランジスタQ32、PNPトランジスタQ33、PNPトランジスタQ34及びPNPトランジスタQ35がミラー回路を構成している。PNPトランジスタQ31のコレクタ端子には可変電流源CS31が接続され、PNPトランジスタQ31のベース端子とコレクタ端子は短絡されている。従って、可変電流源CS31の出力電流がPNPトランジスタQ31のコレクタ電流I31となり、PNPトランジスタQ32のコレクタ電流I32、PNPトランジスタQ33のコレクタ電流I33、PNPトランジスタQ34のコレクタ電流I34及びPNPトランジスタQ35のコレクタ電流I35は、PNPトランジスタQ31のコレクタ電流I31と等しくなる。このコレクタ電流I32、コレクタ電流I33、コレクタ電流I34及びコレクタ電流I35は、各光電流増幅部に供給される。これらの電流は各光電流増幅部の差動端子間に接続された抵抗素子(図1に示した抵抗R11)を流れ、差動端子間に同一の制御電圧を印加する。
図6に示した回路では、制御電圧生成段2で生成された電流を、ミラー回路により各光電流増幅部に供給している。この回路では、PNPトランジスタQ24、PNPトランジスタQ25、PNPトランジスタQ26、PNPトランジスタQ27及びPNPトランジスタQ28がミラー回路を構成し、PNPトランジスタQ24のベース端子とコレクタ端子は短絡されている。従って、PNPトランジスタQ25のコレクタ電流I21、PNPトランジスタQ26のコレクタ電流I22、PNPトランジスタQ27のコレクタ電流I23及びPNPトランジスタQ28のコレクタ電流I24は、抵抗R21を流れる電流Idと等しくなる。このコレクタ電流I21、コレクタ電流I22、コレクタ電流I23及びコレクタ電流I24は、各光電流増幅部に供給される。これらの電流は各光電流増幅部の差動端子間に接続された抵抗素子(図4に示した抵抗R11)を流れ、差動端子間に同一の制御電圧を印加する。
図4に示す光電流増幅回路の制御電圧生成段2に補正回路を備えることにより、電流Iaと電流Ibとのゲイン比と、電流Ioutと電流Ipdとのゲイン比と、の相対精度を改善することができる。その構成を図7に基づいて説明する。
補正回路3は、このように、両ゲイン比の相対精度を改善するため、制御電圧生成段2に備えられたものである。補正回路3は、NPNトランジスタQ41,Q42と、PNPトランジスタQ43,Q44と、抵抗R31と、からなる。NPNトランジスタQ42のコレクタ端子は、電位VCCの電源に接続される。NPNトランジスタQ41のコレクタ端子は、NPNトランジスタQ42のエミッタ端子に接続される。抵抗R31の一端は、NPNトランジスタQ41のエミッタ端子に接続され、他端は、電圧V21の電源に接続される。
PNPトランジスタQ43,Q44はミラー回路を構成し、PNPトランジスタQ43,Q44のエミッタ端子は、ともに電位VCCの電源に接続され、PNPトランジスタQ43のベース端子とPNPトランジスタQ44のベース端子とはともに接続される。そして、PNPトランジスタQ43のベース端子とコレクタ端子とは短絡される。
この図7に示す光電流増幅回路の動作と比較するため、補正回路3を備えなかった場合に、光電流増幅部1のNPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース間に接続された抵抗R11を流れる電流Id’について説明する。
NPNトランジスタQ23のエミッタ電流は、抵抗R21を流れる電流IdとNPNトランジスタQ22のベース電流Ib1の和(Id+Ib1)になる。NPNトランジスタQ23のコレクタ電流は、エミッタ電流(Id+Ib1)からベース電流Ib2を差し引いた電流(Id+Ib1−Ib2)になる。光電流増幅部1には、NPNトランジスタQ23のコレクタ電流(Id+Ib1−Ib2)と等しい電流が、PNPトランジスタQ24,Q25によって構成されるミラー回路を介して入力される。
従って、光電流増幅部1のNPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース間に接続された抵抗R11を流れる電流Id’は、数式(7)に示すように、ミラー回路を介して入力される電流(Id+Ib1−Ib2)からNPNトランジスタQ11のベース電流Ib3を差し引いた電流になる。
Id’=Ib+Ib1−Ib2−Ib3 (7)
次に、補正回路3を備えた場合に、光電流増幅部1のNPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース間に接続された抵抗R11を流れる電流Id’について説明する。補正回路3において、抵抗R31と抵抗R21の抵抗値が等しい場合、抵抗R31と抵抗R21を流れる電流は等しくなるので、補正回路3のNPNトランジスタQ41のベース電流はId/hfe(hfeは電流増幅率である。)になる。
また、NPNトランジスタQ23のベース電流をIb2とすると、Ib2=(Id+Ib1)/hfeが成り立つ。このため、NPNトランジスタQ41のベース電流はId/hfe=(Ib2−Ib1/hfe)となる。
NPNトランジスタQ41のベース電流とNPNトランジスタQ42のベース電流とは等しくなるため、NPNトランジスタQ41のベース電流と等しい電流が、PNPトランジスタQ24,Q25によって構成されるミラー回路を介して光電流増幅部1に入力される。
つまり、補正回路3を追加した場合、光電流増幅部1には、NPNトランジスタQ23のコレクタ電流(Id+Ib1−Ib2)と等しい電流に、NPNトランジスタQ41のベース電流(Ib2−Ib1/hfe)と等しい電流を加えた和電流(Id+Ib1−Ib1/hfe)が入力される。
従って、光電流増幅部1のNPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース間に接続された抵抗R11を流れる電流Id’は、下記の数式(8)に示すように、上記和電流(Id+Ib1−Ib1/hfe)からNPNトランジスタQ11のベース電流Ib3を差し引いた電流になる。
Id’=Id+Ib1−Ib1/hfe−Ib3 (8)
また、数式(7)、(8)に示すNPNトランジスタQ22のベース電流Ib1とNPNトランジスタQ11のベース電流Ib3とはほぼ等しくなるため、補正回路3を備えなかった場合に抵抗R11を流れる電流Id’は、数式(9)によって表される。
Id’=Id−Ib2 (9)
また、補正回路3を備えた場合に抵抗R11を流れる電流Id’は、数式(10)によって表される。
Id’=Id−Ib1/hfe (10)
数式(9)、(10)に示すように、補正回路3を備えなかった場合、電流Idと電流Id’との誤差はIb2になる。一方、補正回路3を備えた場合、その誤差はIb1/hfeとなり、補正回路3を備えなかった場合と比較して減少する。
即ち、補正回路3がNPNトランジスタQ21,22の差動入力端子間に生じた制御電圧Vctrlを補正することにより、電流Idと電流Id’との誤差が減少し、電流比として数式(6)で表される比に応じた電圧と、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ12のベース端子間の制御電圧と、の誤差が小さくなる。さらに、言い換えれば、電流Iaと電流Ibとのゲイン比と、電流Ioutと電流Ipdとのゲイン比と、の相対精度が改善される。
尚、PNPトランジスタQ24,Q25で構成されるミラー回路とPNPトランジスタQ43,Q44で構成されるミラー回路におけるベース電流分の差は、これを補償したミラー回路を備えることにより排除することができる。このため、上記説明では、ミラー回路におけるベース電流分の差については考慮していない。
図1は、本発明にかかる光電流増幅回路を示す回路図である。 図2は、差動入力端子の電位を設定する定電圧源と、フォトダイオードのアノード端子の電位を設定する定電圧源とを別々に設けた構成を示す回路図である。 図3は、PNPトランジスタで差動回路を構成した一例を示す回路図である。 図4は、制御電圧生成段が出力する電流に基づいて差動回路の制御電圧が設定される場合を示す回路図である。 図5は、制御電圧を生成するための電流を複数の光電流増幅回路に供給する一例を示す回路図である。 図6は、制御電圧生成段で生成された電流を、ミラー回路により複数の光電流増幅回路に供給する一例を示す回路図である。 図7は、補正回路を備えた回路図である。
符号の説明
1、1a、1b 光電流増幅部
2 制御電圧生成段
3 補正回路
CS11、CS12、CS22、CS31 可変電流源
CS21 定電流源
OP11〜OP13 オペアンプ
PD11、PD12 フォトダイオード
Q11、Q12、Q21〜Q23、Q41,Q42 NPNトランジスタ
Q13、Q14、Q24〜Q28、Q31〜Q35、Q43,Q44
PNPトランジスタ
R11〜R13、R21 抵抗
GND 接地電位
VCC 電源の電位
Vctrl 制御電圧
Vout 出力電圧
V11〜V14、V21 定電圧源
I21〜I24、I31〜I35、Ia、Ib コレクタ電流
Ic エミッタ電流
Iout 出力電流
Ipd フォトダイオード出力電流

Claims (4)

  1. 第1の差動回路を構成する第1のトランジスタ及び第2のトランジスタと、
    前記第1の差動回路の差動入力端子間に制御電圧を供給する制御電圧供給手段とを備え、
    前記第1のトランジスタは、フォトダイオードの出力する光電流を、コレクタ電流若しくはドレイン電流として導入し、
    前記第2のトランジスタは、前記光電流を増幅した電流を、コレクタ電流若しくはドレイン電流として導入する
    ことを特徴とする光電流増幅回路。
  2. 前記制御電圧供給手段は、前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路を含み、
    前記制御電圧生成回路は、
    第2の差動回路を構成する第3のトランジスタ及び第4のトランジスタと、
    前記第3のトランジスタのコレクタ電流若しくはドレイン電流と、前記第4のトランジスタのコレクタ電流若しくはドレイン電流との電流比を設定する手段と、
    前記電流比に応じた電圧を前記制御電圧として出力する手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電流増幅回路。
  3. 前記制御電圧生成回路は、前記第2の差動回路の差動入力端子間に生じた電圧を前記電流比に応じた電圧として出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電流増幅回路。
  4. 前記制御電圧生成回路は、前記第2の差動回路の差動入力端子間に生じた電圧を補正することにより、前記電流比に応じた電圧と前記制御電圧との誤差を小さくする補正回路を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の光電流増幅回路。
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