JP2005310478A - プラズマ処理装置および処理方法、並びに、フラットパネルディスプレイの製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置および処理方法、並びに、フラットパネルディスプレイの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマ密度分布の均一化に伴うプラズマ処理装置の製造コスト上昇を抑制する。
【解決手段】対向配置された2つの導体板11A,11Bからなる平行平板導波路と、この平行平板導波路に接続された方形導波管アレー32と、この方形導波管アレー32に接続されかつ方形導波管アレー32を構成する複数の導波管32A〜32Hにマイクロ波を同位相で供給するマイクロ波分配器33とを備え、平行平板導波路を構成する導体板11Aにスロット21が複数形成されたマイクロ波供給装置を用いる。平行平板導波路内には仕切りがないので、平行平板導波路内には誘電体からなる遅波材を1個配置すればよい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プラズマ処理装置および処理方法に関し、より詳しくはマイクロ波により生成されたプラズマを利用してフラットパネルディスプレイなどの被処理体を処理するプラズマ処理装置および処理方法に関する。
LCD(liquid crystal desplay)などのフラットパネルディスプレイの製造において、エッチング、アッシング、またCVD(Chemical Vapour Deposition)などの処理を行うために、プラズマ処理装置が広く用いられている。プラズマ処理装置の一つに、処理容器内にマイクロ波を供給することにより、処理容器内のガスを電離または励起させてプラズマを生成するマイクロ波プラズマ処理装置がある。マイクロ波プラズマ処理装置は、マイクロ波の供給手段としてラジアルラインスロットアンテナなど放射面が円形の平面アンテナを用いたものが実用化に至っている。現在は方形の放射面を有する平面アンテナを用いたマイクロ波プラズマ処理装置の開発が進められている。その一つに、複数の導波管スロットアンテナからなるアンテナアレーを用いたものがある。
図11は、導波管スロットアンテナアレーを用いた従来のプラズマ処理装置の全体構成を示す縦断面図である。また、図12は、導波管スロットアンテナアレーを含む一部の構成の横断面図である。なお、これらの図では、一部の構成を機能ブロックで示している。
図11に示す従来のプラズマ処理装置は、平面視方形をした有底筒状の処理容器1を有している。処理容器1はAlなどの金属で形成される。処理容器1の底面中央部には載置台2が配設されている。載置台2の上面には、被処理体としてLCD基板3などが配置される。載置台2には、マッチングボックス4を介して高周波電源5が接続されている。
処理容器1の底面周縁部には、真空排気用の排気口6が設けられ、処理容器1の側壁には、処理容器1内にガスを導入するガス導入口7が設けられている。例えばプラズマ処理装置がエッチング装置として用いられる場合には、Arなどのプラズマガスと、CF4 などの反応ガスとが導入される。
処理容器1の上部開口は、そこからマイクロ波を導入しつつ、処理容器1内で生成されるプラズマを外部に漏らさないように、石英ガラスなどからなる誘電体板8で閉塞されている。なお、処理容器1の側壁上面と誘電体板8との間にOリングを介在させ、処理容器1内の気密性を確保している。
誘電体板8の上方には、導波管スロットアンテナアレー970が配設されている。誘電体板8および導波管スロットアンテナアレー970の外周は、処理容器1の側壁上に環状に配設されたシールド材9によって覆われ、導波管スロットアンテナアレー970から処理容器1内に供給されるマイクロ波が外部に漏れない構造になっている。
図12に示すように、導波管スロットアンテナアレー970は、複数の導波管スロットアンテナ970A,970B,970C,970Dから構成されている。導波管スロットアンテナ970A〜970Dは、方形導波管からなる放射用導波管のH面(磁界に平行な広い方の側壁)に放射用スロット921が複数形成されたアンテナである。放射用導波管の一端は開口し、他端はショートされている。放射用スロット921は、放射用導波管の軸線方向に管内波長に基づく所定間隔で形成される。このような導波管スロットアンテナ970A〜970Dが、放射用スロット921の形成された放射用導波管のH面を載置台2に対向させた状態で、放射用導波管の軸線方向に直交する幅方向に整列配置されている。
導波管スロットアンテナアレー970の導入部には、マイクロ波分配器980が接続されている。マイクロ波分配器980は、マイクロ波導波管41を介してマイクロ波発振器42が接続される導入部981と、導入部981の先端から二分岐しそれぞれが斜め方向に延びる分岐部982と、分岐部982の各先端から導波管スロットアンテナ970A〜970Dの放射用導波管の軸線方向に平行に延びる平行部983と、導波管スロットアンテナ970A〜970Dの放射用導波管の幅の総和と同じ幅を有する分割部984とを有している。導入部981と分岐部982との境界部中央には、スタブ985が設けられている。分割部984は、放射用導波管の軸線方向に延びる仕切り板986により、幅方向の中央が仕切られている。
このような構成のプラズマ処理装置において、マイクロ波発振器42を駆動すると、マイクロ波がマイクロ波導波管41を介してマイクロ波分配器980の導入部981に導入される。導入部981に導入されたマイクロ波は、スタブ985により位相が調整され、分岐部982で二分割され、平行部983を介して分割部984に至り、導波管スロットアンテナ970A〜970Dのそれぞれの放射用導波管に導入される。放射用導波管に導入されたマイクロ波は、管内を伝播しながら、H面に複数形成された放射用スロット921から徐々に放射され、誘電体板8を透過して処理容器1内に供給される。処理容器1内に供給されたマイクロ波の電界により電子が加速され、処理容器1内のガスが電離、励起、解離され、反応活性種が生成される。この反応活性種により、載置台2上のLCD基板3の表面にエッチングなどの処理が施される。
このプラズマ処理装置のように、複数の導波管スロットアンテナ970A〜970Dからなるアンテナアレー970を用いることにより、平面視方形の処理容器1の内部の広範囲にマイクロ波を供給してプラズマを生成することができる。また、マイクロ波分配器980は、導波管スロットアンテナ970A〜970Dの放射用導波管の軸線方向に平行な中心線Cに関して対称であるから、複数の導波管スロットアンテナ970A〜970Dにもマイクロ波発振器42からのマイクロ波を同位相かつ同電力で分配することができる(例えば、特許文献1参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開平11−111493号公報
処理容器1内の電界強度はマイクロ波を供給する放射用スロット921に近いほど強く、また電界強度が強いほどプラズマ生成が促進されるので、処理容器1内のプラズマ密度分布は放射用スロット921の近傍で高くなる傾向にある。プラズマ密度分布をより均一化するには、導波管スロットアンテナ970A〜970Dの放射用導波管の管内波長を短くし、それに応じて放射用導波管の軸線方向に配置される放射用スロット921の間隔を小さくすればよい。
導波管の管内波長は、管内の比誘電率の平方根に反比例する。よって、放射導波管の管内波長を短くするには、管内に比誘電率が1より大きい誘電体からなる遅波材を配置すればよい。
しかし、放射用導波管の管内に遅波材を配置するとなると、放射用導波管の寸法に合う遅波材を導波管スロットアンテナ970A〜970Dの数だけ形成し、それぞれの放射用導波管の管内に遅波材を挿入する作業が必要になり、プラズマ処理装置の製造コストが上昇するという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、プラズマ密度分布の均一化に伴うプラズマ処理装置の製造コスト上昇を抑制することにある。
このような目的を達成するために、本発明のプラズマ処理装置は、被処理体を載置する載置台と、この載置台を収容する処理容器と、処理容器内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給装置とを備え、このマイクロ波供給装置が、載置台に対向配置された平面視方形の第1の導体板およびこの第1の導体板と略平行に配置された第1の導体板と平面視同形の第2の導体板を有する平行平板導波路と、第1の導体板に複数形成されたスロットと、複数の方形導波管が軸線方向に直交する幅方向に整列配置され方形導波管の一端が平行平板導波路に接続された方形導波管アレーと、方形導波管の他端に接続されそれぞれにマイクロ波を同位相で分配供給する分配器とを備えたことを特徴とする。
分波器から方形導波管を介して平行平板導波路に導入されたマイクロ波は、平行平板導波路内を方形導波管の軸線方向に伝播しながら、第1の導体板に複数形成されたスロットから徐々に処理容器内に供給される。このため、このマイクロ波供給装置を用いることにより、導波管スロットアンテナアレーを用いた場合と同様の作用効果を得られる。
それに加えて、平行平板導波路内には導波管アレーのような仕切りがないので、平行平板導波路の管内波長を短くするには、平行平板導波路内に誘電体からなる遅波材を1個配置すればよい。平行平板導波路内に遅波材を配置し、平行平板導波路の管内波長を短くすることにより、管内波長に基づくスロット間隔も短くなる。したがって、平行平板導波路内に遅波材を配置しない場合と比較して、処理容器内にマイクロ波が短い間隔で供給されるので、プラズマ密度の分布が均一化される。
また、分配器は、方形導波管の幅方向に延びる給電用導波管と、この給電用導波管の壁面に開口し給電用導波管と方形導波管とを連通する給電用窓とを有するものであってもよい。この分配器では、すべての方形導波管の幅の総和と同じ長さ(軸線方向の長さ)の給電用導波管を用いればよい。したがって、平行平板導波路の幅(方形導波管の幅方向と同じ方向の長さ)を広くしてスロットアンテナの開口面積を大きくした結果、方形導波管アレーを構成する方形導波管の数が増えたとしても、従来のマイクロ波分配器980ほど装置構成が複雑化かつ大型化することはない。また、方形導波管の数が2n 以外の場合にも、給電用導波管の長さを調整するだけで対応できる。
また、方形導波管の幅を、給電用導波管の管内波長の略1/2とし、給電用導波管の壁面に開口する給電用窓を、給電用導波管の管内波長と略同一の間隔で配置し、1つの給電用窓で隣り合う2つの方形導波管を給電用導波管に連通させるようにしてもよい。これにより、給電用導波管から方形導波管のそれぞれへマイクロ波が同位相で導入される。
また、分配器は、給電用窓に対向する給電用導波管の壁面から給電用窓に向かって突出し、給電用導波管を伝播するマイクロ波を方形導波管へ誘導する誘導壁を更に有するものであってもよい。
また、平行平板導波路の内部のみに上記遅波材を配置するようにしてもよい。換言すれば、給電用導波管の管内には遅波材を配置せず、中空のままにしておいてもよい。給電用導波管の管内を中空のままにしておくことにより、給電用導波管の口径を小さくし、供給電力を小さくする必要がなくなる。
また、遅波材は、方形導波管の一端に対向する端部に勾配を有していてもよい。これにより、方形導波管と平行平板導波路との境界における誘電率の変化が緩やかになり、この境界でのマイクロ波の反射が低減される。
また、平行平板導波路は、第1の導体板と第2の導体板との間に延在するとともに方形導波管の側からこれに対向する側まで延在する仕切り部材を有していてもよい。この仕切り部材は、方形導波管の壁面のうち第1または第2の導体板に垂直な壁面に接続されかつ導体からなるものとする。仕切り部材で平行平板導波路を複数の領域に分割することにより、それぞれの領域を伝播するマイクロ波がその隣の領域に影響を及ぼすことを防止できる。
ここで、平行平板導波路が仕切り部材により分割された領域の幅は、方形導波管の幅のN倍(Nは2以上の整数)であってもよい。なお、上記領域の幅とは、方形導波管の幅方向に平行な方向の長さをいう。
また、上述したマイクロ波供給装置では、スロットの配置および数が、平行平板導波路における仕切り部材により分割された領域の位置により異なるものであってもよい。
例えば、第1の導体板の中央部分を除く領域のみにスロットを形成してもよい。これにより、マイクロ波供給装置の中央部分からマイクロ波が供給されないので、載置台の中央部分の上部空間でのプラズマ生成が抑制される。通常、プラズマは載置台の中央部分の上部空間で高密度になる傾向にあるので、この空間でのプラズマ生成を抑制することにより、プラズマ密度の分布が均一化される。
ここで、分配器が、平行平板導波路における仕切り部材により分割された領域のそれぞれに、その領域に形成されたスロットの数に応じた電力を供給するようにしてもよい。スロットの数が少ない領域ほど小さい電力を供給するようにすることにより、スロットの数が少ない領域において、スロットから放射されない電力の損失が低減される。
また、上述したプラズマ処理装置は、処理容器の平行平板導波路側端部を閉塞する誘電体板と、平行平板導波路の仕切り部材に対向するように延在し誘電体板を支える補強部材とを備えるものであってもよい。
また、上述したマイクロ波供給装置は、マイクロ波を発生するマイクロ波発振器と、このマイクロ波発振器から出力されるマイクロ波を分配器に導くマイクロ波導波管と、このマイクロ波導波管に設けられ電源側と負荷側とのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合器とを備えるものであってもよい。インピーダンスを整合させることにより、分配器とマイクロ波導波管との接続部でのマイクロ波の反射が抑制される。
ここで、インピーダンス整合器は、分配器とマイクロ波導波管との接続部付近に設けられた、マイクロ波導波管の管路を狭めるアイリスで構成してもよい。
また、上述した平行平板導波路と方形導波管アレーと分配器とに加えて分配器にマイクロ波を供給するマイクロ波発振器を備えたマイクロ波供給装置を複数用いてもよい。これらのマイクロ波供給装置のそれぞれの第1の導体板は、同一平面上に配置される。処理容器への電力供給を複数のマイクロ波発振器で行うことにより、低出力のマイクロ波発振器を用いることができる。
ここでも、すべてのマイクロ波供給装置の前記第1の導体板により形成される面の中央部分を除く領域のみにスロットを形成してもよい。また、処理容器の平行平板導波路側端部を閉塞する誘電体板と、隣り合う複数の平行平板導波路の境界に対向するように延在し誘電体板を支える補強部材とを備えるようにしてもよい。
また、上述したマイクロ波供給装置は、スロットより処理容器内に円偏波を供給するようにしてもよい。これにより、スロットが形成された第1の導体板に平行な面内で電界が回転するので、この面内では時間平均で均一なプラズマが生成される。
また、本発明のプラズマ処理方法は、方形導波管アレーを構成する複数の方形導波管のそれぞれにマイクロ波を同位相で供給し、方形導波管を通過したマイクロ波を平行平板導波路へ導入し、平行平板導波路を伝播するマイクロ波を、平行平板導波路を形成する互いに対向して配置された2つの導体板の一方に複数形成されたスロットを介して処理容器内に供給し、処理容器内に供給されたマイクロ波によって生成されたプラズマを利用して処理容器内に収容された載置台上の被処理体を処理することを特徴とする。
また、本発明のフラットパネルディスプレイの製造方法は、上述したプラズマ処理装置を用いて、被処理体にエッチング、アッシングまたはCVDの処理を行う工程を備えたことを特徴とする。
また、本発明のフラットパネルディスプレイの製造方法は、上述したプラズマ処理方法を用いて、被処理体にエッチング、アッシングまたはCVDの処理を行う工程を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、互いに略平行に配置された2つの導体板を有する平行平板導波路と、この平行平板導波路に接続された方形導波管アレーと、この方形導波管アレーに接続されかつ方形導波管アレーを構成する複数の導波管にマイクロ波を分配供給する分配器とを備え、平行平板導波路を構成する2つの導体板の一方にスロットが複数形成されたマイクロ波供給装置を用いる。このマイクロ波供給装置の平行平板導波路内に誘電体からなる遅波材を配置することにより、平行平板導波路の管内波長が短くなり、管内波長に基づくスロット間隔も短くなる。したがって、遅波材を配置しない場合と比較して、処理容器内にマイクロ波を短い間隔で供給することができ、プラズマ密度の分布を均一化することができる。ここで、平行平板導波路内には導波管アレーのような仕切りがないので、平行平板導波路内には遅波材を1個配置すればよい。したがって、使用する遅波材の個数が少なくなるので、プラズマ密度分布の均一化に伴うプラズマ処理装置の製造コスト上昇を抑制することができる。
また、方形導波管アレーを構成する方形導波管の幅方向に延びる給電用導波管と、給電用導波管の壁面に開口する給電用窓を有する分配器を用いることにより、平行平板導波路の幅を広くしてスロットアンテナの開口面積を大きくするときの装置構成の複雑化および大型化を抑制することができるとともに、装置構成の設計自由度を大きくすることができる。
また、方形導波管の幅を、給電用導波管の管内波長の略1/2とし、給電用導波管の壁面に開口する給電用窓を、給電用導波管の管内波長と略同一の間隔で配置することにより、給電用導波管から方形導波管のそれぞれを介して平行平板導波路へマイクロ波を同位相で導入することができる。
また、第1の導体板の中央部分を除く領域のみにスロットを形成することにより、プラズマ密度が高い載置台の中央部分の上部空間においてプラズマ生成を抑制し、プラズマ密度の分布を均一化することができる。
また、マイクロ波発振器から出力されるマイクロ波を分配器に導くマイクロ波導波管にインピーダンス整合器を設けることにより、マイクロ波導波管と分配器との接続部でのマイクロ波の反射が抑制され、マイクロ波を分配器へ効率よく導入することができる。
また、平行平板導波路と方形導波管アレーと分配器とマイクロ波発振器とを備えたマイクロ波供給装置を複数設けることにより、低出力のマイクロ波発振器を用いることが可能となる。マイクロ波発振器は出力電力が大きくなるほど価格が格段に高くなるので、低出力で価格が安いマイクロ波発振器を複数用いることにより、プラズマ処理装置全体の製造コストを低減することができる。
また、処理容器の平行平板導波路側端部を閉塞する誘電体板と、誘電体板を支える補強部材とを備え、この補強部材を隣り合う複数の平行平板導波路の境界に対向するように延在させることにより、平行平板導波路の境界からはマイクロ波が放射されないので、マイクロ波に対する補強部材の影響を小さくすることができる。
また、スロットより処理容器内に円偏波を供給することにより、スロットが形成された第1の導体板に平行な面内で電界が回転するので、この面内では時間平均で均一なプラズマが生成される。したがって、第1の導体板と略平行に被処理体を配置することにより、被処理体の表面に均一な処理を施すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の図面において、図11および図12に示した構成要素に相当する構成要素については図11および図12と同一符号で示し、適宜その説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ処理装置の全体構成を示す縦断面図である。この図では、一部の構成要素を機能ブロックで示している。
図1に示すプラズマ処理装置は、被処理体としてLCD基板3などを載置する載置台2と、載置台2を収容する平面視方形をした有底筒状の処理容器1と、処理容器1の上部開口を閉塞する誘電体板8と、誘電体板8を介して外部から処理容器1内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給装置50とを有している。ここで、マイクロ波供給装置50は、アンテナ装置10と、マイクロ波導波管41と、マイクロ波発振器42とから構成されている。
図2は、マイクロ波供給装置50の構成を示す横断面図である。この図では、一部の構成要素を機能ブロックで示している。また、図3は、アンテナ装置10の構成を分解して示す斜視図である。
図3に示すように、アンテナ装置10は、平行平板導波路スロットアンテナ(以下、平行平板アンテナと略記する)31と、方形導波管アレー32と、マイクロ波分配器33とから構成されている。
ここで、平行平板アンテナ31は、平行平板導波路を形成する2枚の平板の一方にスロットが形成されたアンテナである。本実施の形態では、平行平板導波路は、載置台2に対向して配置される平面視方形の第1の導体板11Aと、第1の導体板11Aと略平行に配置される、第1の導体板11Aと平面視同形の第2の導体板12Aと、第1の導体板11Aの3辺と第2の導体板12Aの3辺とを接続する導体からなる側壁14,15A,16Aとから構成されている。側壁14と対向する端面は開口している。この端面を開口部と呼ぶ。なお、導体板11Aと12Aとにより平行平板が形成されるが、導体板11Aと12Aとは完全に平行でなくてもよく、導体板11Aおよび12Aの一方が他方に対して多少傾斜していても、また導体板11Aおよび12Aの少なくとも一方が多少湾曲していてもよい。
図1に示すように、平行平板導波路の内部には、誘電体からなる遅波材22が配置されている。遅波材22の比誘電率をεr (>1)、平行平板導波路の内部が中空のときの管内波長をλg0とすると、遅波材22が配置されたときの管内波長λg は、
λg=λg0/(εr)1/2 ・・・(1)
となる。なお、開口部側の遅波材22の端部は、厚みが徐々に変化してゆくように勾配22Aが形成されている。
平行平板導波路の内部にはまた、開口部に対向する終端部にマイクロ波吸収材23が配置されている。なお、終端部は側壁14によりショートされているので、マイクロ波吸収材23は必ずしも必要ではない。
図2に示すように、載置台2に対向する第1の導体板11Aには、放射用スロット21が複数形成されている。放射用スロット21としては、円偏波を放射するハの字型スロットが用いられている。ハの字型スロットは、一方のスロットの延長線が、他方のスロット上またはその延長線上で交差する構成をしており、それぞれのスロットから放射される電界の大きさが等しく位相が90°異なり偏波方向が直交するように配置される。ここで、説明の都合上、側壁14と15Aに平行にそれぞれX軸とY軸を設定すると、マイクロ波の進行方向であるY軸方向には、放射用スロット21がλg の略自然数倍の間隔で配置される。X軸方向には隣り合う放射用スロット21同士が重ならない程度に密に配置してもよい。
また、方形導波管アレー32は、図3に示すように、複数の方形導波管32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32Hが軸線方向(Y軸方向)に直交する幅方向(X軸方向)に整列配置された構成をしている。方形導波管アレー32と平行平板導波路とは、X軸方向の長さが等しい。すなわち、方形導波管32A〜32Hの幅の総和は、平行平板導波路の側壁14のX軸方向の長さと同じである。方形導波管32A〜32Hのそれぞれは両端が開口しており、その一端が平行平板導波路の開口部に接続されている。
また、マイクロ波分配器33は、方形導波管からなる給電用導波管のE面(電界に平行な狭い方の側壁)17に給電用窓17Aが複数形成されたものである。マイクロ波分配器33と方形導波管アレー32とは、X軸方向の長さが等しい。すなわち、給電用導波管のX軸方向の長さは、方形導波管32A〜32Hの幅の総和と同じである。
図2に示すように、給電用導波管には、給電用窓17Aが形成されたE面17に対向するE面13の中央部に開口13Aが形成されている。この開口13Aには、矩形導波管からなるマイクロ波導波管41を介して、発振周波数が例えば2.45GHzのマイクロ波発振器42が接続されている。マイクロ波導波管41の管内には、給電用導波管との接続部付近(例えば、給電用導波管の中心軸線から管内波長の1/4程度離間した位置)にアイリス43が設けられている。アイリス43は、マイクロ波導波管41の左右の側壁から垂直に突出する壁からなり、マイクロ波導波管41の管路の幅を調整することにより、マイクロ波導波管41の電源側と負荷側とのインピーダンスを整合させることができる。なお、開口13Aの位置はE面13の中央部には限定されず、例えば給電用導波管の端面15C,16Cに形成されてもよい。
また、給電用導波管の管内には、開口13Aが形成されたE面13から給電用窓17Aの幅方向の中心に向かって垂直に突出する誘導壁20が、上下のH面12C,11Cの間に延在している。誘導壁20の突出長は給電用導波管の幅(Y軸方向の長さ)の1/5程度とする。給電用導波管の管内には、遅波材は配置されておらず、中空となっている。
給電用導波管の管内波長をλg0とすると、給電用窓17Aは略λg0の間隔で形成される。これに対し、方形導波管32A〜32Hのそれぞれの幅は略λg0/2に形成され、1つの給電用窓17Aを介して隣り合う2つの方形導波管のそれぞれの他端を給電用導波管に連通させる。また、方形導波管のE面18,19のうち、給電用窓17Aに対向しないE面18は給電用導波管のE面17に接続されるのに対し、給電用窓17Aに対向するE面19は給電用窓17A側の先端がやや後退し、給電用導波管から給電用窓17Aを介して隣り合う2つの方形導波管にマイクロ波を導入しやすくしている。したがって、E面19のY軸方向の長さはE面18のY軸方向の長さよりも短く、例えば1mm程度でもよい。また、E面19を上下のH面12B,11B間に延在する導体からなるピンで形成してもよい。
なお、マイクロ波分配器33は、方形導波管32A〜32Hのすべてにマイクロ波が均等に供給されるように調整されている。例えば、給電用窓17Aの幅(X軸方向の長さ)が広いほどマイクロ波の供給電力が大きくなるので、マイクロ波発振器42に接続される開口13Aから離れるほど給電用窓17Aの幅を広くする。また、給電用導波管の軸線方向(X軸方向)における誘導壁20の位置を変更することにより、マイクロ波の供給電力を調整してもよい。
本実施の形態では、平行平板アンテナ31の平行平板導波路と、方形導波管32A〜32Hと、マイクロ波分配器33の給電用導波管とは、互いに離間して略平行に配置された平面視方形かつ同形の2枚の平板11,12と、平板11の四辺と平板12の四辺とをそれぞれ接続する側壁13,14,15,16と、側壁13から略λg0/2だけ離間した位置に側壁13,14と平行に配設された仕切り部材17と、仕切り部材17から側壁14の方向に所定距離までの領域を側壁15,16と平行に等間隔に分割する仕切り部材18,19とから形成されている。平板11,12、側壁13〜16、仕切り部材17〜19は、銅などの導体で形成される。仕切り部材17〜19には、平板11と12との間に延在する導体板を使用するが、マイクロ波が通過できない程度の短い間隔で導体ピンを配置したものを使用してもよい。
この場合、平行平板導波路は、平板11,12のそれぞれの一部11A,12Aと、側壁14と、側壁15,16のそれぞれの一部15A,16Aとから構成される。また、方形導波管アレー32は、平板11,12のそれぞれの一部11B,12Bと、側壁15,16のそれぞれの一部15B,16Bと、仕切り部材18,19とから構成される。また、給電用導波管は、平板11,12のそれぞれの一部11C,12Cと、側壁13と、側壁15,16のそれぞれの一部15C,16Cと、仕切り部材17とから構成される。そして、側壁13の中央部に開口13Aが形成され、仕切り部材17に給電用窓17Aが複数形成され、平板11の一部11Aに放射用スロット21が複数形成される。
なお、以上の構成例の説明では、方形導波管のE面18と仕切り部材18のように、対応する部材には同一符号を付している。
次に、本実施の形態に係るプラズマ処理装置の動作について説明する。図4は、マイクロ波供給装置50の内部におけるマイクロ波の伝播を概念的に示す横断面図である。この図では、一部の構成要素を機能ブロックで示している。
マイクロ波発振器42を駆動すると、マイクロ波MWがマイクロ波導波管41を介してマイクロ波分配器33の開口13Aからマイクロ波分配器33の給電用導波管の管内に導入される。マイクロ波導波管41の管内にはアイリス43が設けられ、インピーダンス整合がとれているので、マイクロ波導波管41と給電用導波管との接続部でのマイクロ波の反射が抑制される。
給電用導波管の中央部から管内に導入されたマイクロ波MWは二分岐し、給電用導波管の両端面15C,16Cに向かって給電用導波管の軸線方向、すなわちX軸方向に伝播してゆく。そして、X軸方向に略λg0の間隔で配設された誘導壁20に誘導され、その誘導壁20に対向する給電用窓17Aを介して方形導波管32A〜32Hのそれぞれに均等に分配される。給電用窓17AもまたX軸方向に略λg0の間隔で配置されているので、マイクロ波MWは方形導波管32A〜32Hのそれぞれに同位相で分配される。
方形導波管32A〜32Hのそれぞれに分配されたマイクロ波MWは、そのまま同位相で平行平板導波路に導入される。平行平板導波路に導入されたマイクロ波は、遅波材22が配置された導波路内を方形導波管32A〜32Hの軸線方向、すなわちY軸方向に伝播してゆく。そして、マイクロ波MWは、平行平板導波路を形成する一方の導体板11Aに複数形成された放射用スロット21から徐々に放射され、誘電体板8を透過して処理容器1内に供給される。また、放射用スロット21から放射されずに残ったマイクロ波MWはマイクロ波吸収材23に吸収される。
処理容器1内に供給されたマイクロ波MWの電界により電子が加速され、処理容器1内のガスが電離、励起、解離され、反応活性種が生成される。この反応活性種により、載置台2上のLCD基板3の表面にエッチング、アッシングまたはCVDなどの処理が施される。
本実施の形態に係るプラズマ処理装置は、従来の導波管スロットアンテナアレー970に代えて、平行平板アンテナ31と方形導波管アレー32とを組み合わせたアンテナ装置10を用いたものであるが、上述したように従来と同様の作用効果を得ることができる。
それに加えて、平行平板アンテナ31の平行平板導波路内に遅波材22を配置することにより、平行平板導波路の管内波長が短くなり、管内波長に基づいて設定される放射用スロット21の間隔も短くなる。したがって、遅波材22を配置しない場合と比較して、処理容器1内にマイクロ波を短い間隔で供給することができ、プラズマ密度の分布を均一化することができる。
ここで、平行平板導波路内には従来用いられていた導波管スロットアンテナアレー970にあるような仕切りがないので、平行平板導波路内には遅波材22を1個配置すればよい。したがって、使用する遅波材22の個数が従来より少なくなるので、プラズマ密度分布の均一化に伴うプラズマ処理装置の製造コスト上昇を抑制することができる。
なお、給電用窓17Aがある側の遅波材22の端部に勾配22Aを形成することにより、方形導波管32A〜32Hと平行平板導波路との境界における空気から誘電体への誘電率の変化が緩やかになり、この境界でのマイクロ波の反射が低減される。したがって、平行平板導波路へマイクロ波を効率よく供給することができる。
また、本実施の形態では、方形導波管32A〜32Hが整列配置される方向に延びる給電用導波管のE面に給電用窓17Aが複数形成された構成のマイクロ波分配器33を用いる。このマイクロ波分配器33を用いることにより、平行平板導波路のX軸方向の長さを広くしてスロットアンテナの開口面積を大きくした結果、方形導波管アレー32を構成する方形導波管の数が増えたとしても、すべての方形導波管の幅の総和と同じ長さの給電用導波管を用いればよいので、従来のマイクロ波分配器980ほど装置構成が複雑化かつ大型化することはない。また、方形導波管の数が2n 以外の場合にも、給電用導波管の長さを調整するだけで対応できる。よって、スロットアンテナの開口面積を大きくするときの装置構成の複雑化および大型化を抑制することができるとともに、装置構成の設計自由度を大きくすることができる。なお、このような効果が不要の場合には、マイクロ波分配器として従来の分配器980など他の構成のものを用いてもよい。
また、マイクロ波導波管41の管内にアイリス43を配設し、マイクロ波導波管41の電源側と負荷側とのインピーダンスを整合させることにより、マイクロ波導波管41とマイクロ波分配器33の給電用導波管との接続部でのマイクロ波の反射が抑制され、マイクロ波を給電用導波管へ効率よく導入することができる。
また、マイクロ波分配器33の給電用導波管の管内に誘導壁20を配設し、給電用導波管を伝播するマイクロ波を給電用窓17Aを介して方形導波管32A〜32Hへ誘導することにより、給電用導波管から軸線方向が直交する方形導波管32A〜32Hへマイクロ波を効率よく供給することができる。
なお、マイクロ波分配器33の給電用導波管の管内には遅波材を配置せず、中空のままにしておくことにより、給電用導波管の口径を小さくし、供給電力を小さくする必要がない。したがって、マイクロ波分配器30がマイクロ波を分配可能な方形導波管の数は変わらず、装置構成の設計自由度を制約することはない。
また、平行平板アンテナ31では、平行平板導波路におけるマイクロ波進行方向に直交する方向(X軸方向)には、隣り合う放射用スロット21同士が重ならない程度に放射用スロット21を密に配置してもよい。よって、平行平板アンテナ31を用いることにより、導波管スロットアンテナアレー970よりも同一面積に多数の放射用スロット21を配置でき、処理容器1内に大電力を供給することができる。
また、放射用スロット21としてハの字型スロットを形成し、処理容器1内に円偏波を放射することにより、放射用スロット21が形成された導体板11Aに平行な面内で電界が回転するので、この面内では時間平均で均一なプラズマが生成される。したがって、放射用スロット21が形成された導体板11Aと平行にLCD基板3を配置することにより、LCD基板3の表面に均一な処理を施すことができる。
なお、図5に示すマイクロ波供給装置150のように、円偏波を放射する放射用スロット121として、クロススロットを用いてもよい。クロススロットは、対をなす2個のスロットが互いの中心で交差する構成をしており、それぞれのスロットから放射される電界の大きさが等しく位相が90°異なり偏波方向が直交するように配置される。例えば、平行平板導波路内の比誘電率εr が3.6の場合、2個のスロットの長さをそれぞれ2.94cm、3.19cmとし、その2個のスロットを互いに略直角に交差させ、Y軸に対して略45゜傾斜するように配置する。または、2個のスロットの長さをそれぞれ2.80cm、3.83cmとし、その2個のスロットを互いに略107゜の角度で交差させ、Y軸に対して略36.5゜傾斜するように配置してもよい。
また、本実施の形態では、マイクロ波分配器33の給電用導波管のE面13,17に開口13Aおよび給電用窓17Aが形成された例を示したが、給電用導波管のH面に開口および給電用窓が形成されるマイクロ波分配器を用いてもよい。この場合、方形導波管アレーを構成する導波管のE面およびH面も逆転する。
また、本実施の形態では、方形導波管アレー32が8個の方形導波管32A〜32Hからなる例を示したが、方形導波管アレーは2個以上の方形導波管からなるものであればよい。
これらの変形例は、以下の実施の形態でも適用可能なことは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置は、平行平板アンテナのスロットが形成された面内でマイクロ波の供給電力に分布をもたせたマイクロ波供給装置を用いたものである。
図6は、このマイクロ波供給装置の構成を示す横断面図である。この図では、図2に示した構成要素に相当する構成要素を図2と同一符号で示し、また一部の構成要素を機能ブロックで示している。
図6に示すマイクロ波供給装置250では、平行平板アンテナ231の平行平板導波路の内部が、2つの仕切り部材218により3つの領域A,B,Cに分割されている。領域A〜Cのそれぞれの幅(X軸方向の長さ)は、方形導波管32A〜32Hのそれぞれの幅のN倍(Nは2以上の整数)とする。本実施の形態ではN=4である。
仕切り部材218は、平行平板導波路を形成する第1,第2の導体板11A,11Bに垂直な方形導波管のE面18に接続され、平行平板導波路の開口部からこの開口部に対向する側壁14にまで側壁15,16と平行に延在するとともに、第1の導体板11Aと第2の導体板11Bとの間に延在している。仕切り部材218には、平板11と12との間に延在する導体板を使用するが、マイクロ波が通過できない程度の短い間隔で導体ピンを配置したものを使用してもよい。
なお、上記構成は、方形導波管のE面18が平行平板導波路の側壁14にまで側壁15,16と平行に延在していると言い換えることもできる。
また、平行平板アンテナ231では、平行平板導波路の各領域A〜Cの位置により、放射用スロット21の配置および数が異なっている。具体的には、平行平板導波路の真ん中の領域Bの中央部分260には、放射用スロット21が配置されていない。その結果、第1の導体板11Aの中央部分260を除く領域のみに放射用スロット21が配置されることになる。なお、放射用スロット21が配置されない部分260の形状は、四角形状でも円形状でもよい。
処理容器1内におけるプラズマ密度の分布は、プラズマが定常状態になると、載置台2の中央部分の上部空間で高くなる傾向にある。載置台2の中央部分に対向する部分260に放射用スロット21を配置しなければ、プラズマ密度が高い載置台2の中央部分の上部空間にマイクロ波が放射されないので、この空間でのプラズマ生成が抑制される。したがって、プラズマ密度の分布を均一化することができる。
また、方形導波管アレー232は、12個の方形導波管から構成されている。これら12個の方形導波管は3組(4個1組)に分けられ、各組が平行平板導波路の各領域A,B,Cにそれぞれ連通している。
また、マイクロ波分配器233は、平行平板導波路の各領域A〜Cに連通する方形導波管の組毎にマイクロ波の供給電力を調整する。具体的には、中央部分260に放射用スロット21が配置されていない領域Bに連通する方形導波管には、領域A,Cに連通する方形導波管よりもマイクロ波の供給電力を小さくする。なお、マイクロ波の供給電力は、給電用窓17Aの幅や誘導壁20の位置により調整することができる。
このようにマイクロ波の供給電力を調整することにより、平行平板導波路の領域Bにおいて、放射用スロット21から放射されず最終的にマイクロ波吸収材23に吸収されるマイクロ波を低減し、電力の損失を抑制することができる。
また、平行平板導波路の領域A〜Cの間でマイクロ波の供給電力が異なっていても、領域A〜Cが仕切り部材218により完全に分割されているので、各領域を伝播するマイクロ波がその隣の領域に影響を及ぼすことはない。
一方、アンテナの大型化に合わせて誘電体板8の面積を大きくする際には、誘電体板8が処理容器1内の高真空に耐えられるように、誘電体板8を補強する必要がある。誘電体板8を補強するには、補強部材として梁を誘電体板8の下側(処理容器1の内部側)に渡し、誘電体板8を下側から支える方法がある。本実施の形態では、平行平板導波路の内部を分割する仕切り部材218の付近からはマイクロ波が放射されない。このため、図7に示すように、この仕切り部材218に対向するように梁81を延在させることにより、マイクロ波に対する梁81の影響を小さくすることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置は、複数のマイクロ波供給装置を組み合わせて用いるものである。
図8は、複数のマイクロ波供給装置を組み合わせて用いる場合の一構成例を示す図である。この図では、図2または図6に示した構成要素に相当する構成要素を図2または図6と同一符号で示している。
図8に示す構成例では、図6に示したマイクロ波供給装置250と同様に、平行平板導波路の内部が仕切り部材218により複数の領域に分割された平行平板アンテナ310A,310Bを有する2つのマイクロ波供給装置350A,350Bが用いられている。これら2つのマイクロ波供給装置350A,350Bは、平行平板アンテナ310A,310Bのそれぞれの第1の導体板11Aが同一平面上で連続するように、それぞれの平行平板導波路の終端部である側壁14同士が対向するように配置される。
このように2つのマイクロ波供給装置350A,350Bを組み合わせて用いることにより、処理容器1への電力供給を2つのマイクロ波発振器42A,42Bで分担することができる。例えば、処理容器1へ10KWの電力を供給する場合には、出力電力が5KWのマイクロ波発振器を2個用いればよい。よって、大口径の処理容器1を用いてプラズマ処理を行うときなど、処理容器1に大電力を供給しなければならない場合でも、低出力で価格が安いマイクロ波発振器を複数用いることにより、プラズマ処理装置全体の製造コストを低減することができる。
また、図8に示す構成例では、平行平板アンテナ310A,310Bのそれぞれの第1の導体板11Aにより形成される面の中央部分360には放射用スロット21が配置されず、中央部分360を除く領域のみに放射用スロット21が配置される。なお、放射用スロット21が配置されない部分360は、載置台2の中央部分に対向している。
より具体的には、平行平板アンテナ310A,310Bのそれぞれの平行平板導波路の領域A,Cには全域に放射用スロット21が配置されているのに対し、領域Bには終端部である側壁14に近い部分を除く部分のみに放射用スロット21が配置される。
このように放射用スロット21を配置することにより、第2の実施の形態と同様に、プラズマ密度が高い載置台2の中央部分の上部空間でのプラズマ生成を抑制し、プラズマ密度の分布を均一化することができる。
図9は、複数のマイクロ波供給装置を組み合わせて用いる場合の他の構成例を示す図である。この図では、図2に示した構成要素に相当する構成要素を図2と同一符号で示している。
図9に示す構成例では、図1〜3に示したマイクロ波供給装置50と同様に、平行平板導波路の内部が分割されていない平行平板アンテナを有する6つのマイクロ波供給装置450A,450B,450C,450D,450E,450Fが用いられている。
マイクロ波供給装置450Aと450Bと450Cは、それぞれの平行平板アンテナの側壁15と16が対向するように配置される。マイクロ波供給装置450Dと450Eと450Fについても同じである。また、マイクロ波供給装置450Aと450Dは、それぞれの平行平板アンテナの終端部である側壁14同士が対向するように配置される。マイクロ波供給装置450Bと450E、450Cと450Fについても同じである。これにより、平行平板アンテナの放射用スロット21が形成される第1の導体板11Aを同一平面上で連続させることができる。
このように図8に示した構成例よりも更に多くのマイクロ波供給装置450A〜450Fを組み合わせて用いることにより、更に低出力で価格が安いマイクロ波発振器を用い、プラズマ処理装置全体の製造コストを低減することができる。
また、図9に示す構成例では、マイクロ波供給装置450A〜450Fのそれぞれの平行平板アンテナの第1の導体板11Aにより形成される面の中央部分460には放射用スロット21が配置されず、中央部分460を除く領域のみに放射用スロット21が配置される。なお、放射用スロット21が配置されない部分460は、載置台2の中央部分に対向している。
より具体的には、マイクロ波供給装置450A,450C,450D,450Fのそれぞれの第1の導体板11Aには全域に放射用スロット21が配置されているのに対し、マイクロ波供給装置450B,450Eの第1の導体板11Aには側壁14に近い部分を除く部分のみに放射用スロット21が配置される。
このように放射用スロット21を配置することにより、第2の実施の形態と同様に、プラズマ密度が高い載置台2の中央部分の上部空間でのプラズマ生成を抑制し、プラズマ密度の分布を均一化することができる。
また、本実施の形態では、マイクロ波供給装置450A〜450Fにおいて、隣り合う複数の平行平板アンテナの境界をなす側壁14〜16の付近からはマイクロ波が放射されない。したがって、補強部材として梁を誘電体板8の下側(処理容器1の内部側)に渡して誘電体板8を下側から支えるにあたって、図10に示すように、上述した複数の平行平板アンテナの境界に対向するように梁82を延在させることにより、マイクロ波に対する梁82の影響を小さくすることができる。
以上、本発明の種々の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態に含まれる技術思想を相互に組み合わせたものも本発明に含まれる。
本発明のプラズマ処理装置は、例えばエッチング装置、アッシング装置、CVD装置などに利用することができる。また、本発明のプラズマ処理方法は、例えばエッチング、アッシング、CVDなどの処理に利用することができる。さらに、これらのプラズマ処理装置および方法は、LCDなどのフラットパネルディスプレイの製造にも利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ処理装置の全体構成を示す縦断面図である。 図1に示すプラズマ処理装置に用いられるマイクロ波供給装置の構成の横断面図である。 マイクロ波供給装置に含まれるアンテナ装置の構成を分解して示す斜視図である。 マイクロ波供給装置の内部におけるマイクロ波の伝播を概念的に示す横断面図である。 放射用スロットの構成例を示す横断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置に用いられるマイクロ波供給装置の構成を示す横断面図である。 図6におけるVII−VII′線方向の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置において、複数のマイクロ波供給装置を組み合わせて用いる場合の一構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置において、複数のマイクロ波供給装置を組み合わせて用いる場合の他の構成例を示す図である。 図9におけるX−X′線方向の縦断面図である。 導波管スロットアンテナアレーを用いた従来のプラズマ処理装置の全体構成を示す縦断面図である。 導波管スロットアンテナアレーを含む一部の構成の横断面図である。
符号の説明
1…処理容器、2…載置台、3…LCD基板、4…マッチングボックス、5…高周波電源、6…排気口、7…ガス供給口、8…誘電体板、9…シールド材、10,110,210,310A,310B…アンテナ装置、11,12…平板、11A…第1の導体板、12A…第2の導体板、11B,12B…方形導波管のH面、11C,12C…給電用導波管のH面、13…給電用導波管のE面(側壁)、13A…開口、14〜16…側壁、15A,16A…平行平板アンテナの側壁、15B,16B…方形導波管のE面、15C,16C…給電用導波管の端面、17…給電用導波管のE面(仕切り部材)、17A…給電用窓、18,19…方形導波管のE面(仕切り部材)、20…誘導壁、21…放射用スロット(ハの字型スロット)、22…遅波材、22A…勾配、23…マイクロ波吸収材、31,231…平行平板アンテナ(平行平板導波路スロットアンテナ)、32,232…方形導波管アレー、32A〜32H…方形導波管、33,233…マイクロ波分配器、41,41A,41B…マイクロ波導波管、42,42A,42B…マイクロ波発振器、43…アイリス(インピーダンス整合器)、50,150,250,350A,350B,450A〜450F…マイクロ波供給装置、81,82…梁(補強部材)、121…放射用スロット(クロススロット)、218…仕切り部材、260,360,460…中央部分、A〜C…領域、MW…マイクロ波。

Claims (21)

  1. 被処理体を載置する載置台と、この載置台を収容する処理容器と、前記処理容器内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給装置とを備えたプラズマ処理装置において、
    前記マイクロ波供給装置は、
    前記載置台に対向配置された平面視方形の第1の導体板と、この第1の導体板と略平行に配置された、前記第1の導体板と平面視同形の第2の導体板とを有する平行平板導波路と、
    前記第1の導体板に複数形成されたスロットと、
    複数の方形導波管が軸線方向に直交する幅方向に整列配置され、前記方形導波管の一端が前記平行平板導波路に接続された方形導波管アレーと、
    前記方形導波管の他端に接続され、それぞれにマイクロ波を同位相で分配供給する分配器と
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記分配器は、
    前記方形導波管の前記幅方向に延びる給電用導波管と、
    この給電用導波管の壁面に開口し、前記給電用導波管と前記方形導波管とを連通する給電用窓と
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項2に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記方形導波管の幅は、前記給電用導波管の管内波長の略1/2であり、
    前記給電用窓は、前記給電用導波管の管内波長と略同一の間隔で配設され、それぞれ隣り合う2つの方形導波管を前記給電用導波管に連通させることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項2または3に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記分配器は、前記給電用窓に対向する前記給電用導波管の壁面から前記給電用窓に向かって突出し、前記給電用導波管を伝播するマイクロ波を前記方形導波管へ誘導する誘導壁を更に有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記マイクロ波供給装置は、前記平行平板導波路の内部のみに配置された誘電体からなる遅波材を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項5に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記遅波材は、前記方形導波管の前記一端に対向する端部に勾配を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記平行平板導波路は、前記第1の導体板と前記第2の導体板との間に延在するとともに前記方形導波管の側からこれに対向する側まで延在する仕切り部材を有し、
    この仕切り部材は、前記方形導波管の壁面のうち前記第1または第2の導体板に垂直な壁面に接続されかつ導体からなることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 請求項7に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記平行平板導波路が前記仕切り部材により分割された領域の幅は、前記方形導波管の幅のN倍(Nは2以上の整数)であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 請求項7または8に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記スロットの配置および数は、前記平行平板導波路が前記仕切り部材により分割された領域の位置により異なることを特徴とするプラズマ処理装置。
  10. 請求項9に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記スロットは、前記第1の導体板の中央部分を除く領域のみに形成されることを特徴とするプラズマ処理装置。
  11. 請求項9または10に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記分配器は、前記平行平板導波路が前記仕切り部材により分割された前記領域のそれぞれに、その領域に形成されたスロットの数に応じた電力を供給することを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記平行平板導波路は、前記処理容器の外部に配置され、
    前記処理容器の前記平行平板導波路側端部を閉塞する誘電体板と、
    前記仕切り部材に対向するように延在し前記誘電体板を支える補強部材と
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記マイクロ波供給装置は、
    マイクロ波を発生するマイクロ波発振器と、
    このマイクロ波発振器から出力される前記マイクロ波を前記分配器に導くマイクロ波導波管と、
    このマイクロ波導波管に設けられ、電源側と負荷側とのインピーダンスを整合させるインピーダンス整合器と
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  14. 請求項13に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記インピーダンス整合器は、前記分配器と前記マイクロ波導波管との接続部付近に設けられ、前記マイクロ波導波管の管路を狭めるアイリスからなることを特徴とするプラズマ処理装置。
  15. 請求項1〜9のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記マイクロ波供給装置は、前記分配器にマイクロ波を供給するマイクロ波発振器を備え、
    このマイクロ波供給装置を複数備え、
    これらのマイクロ波供給装置のそれぞれの第1の導体板は、同一平面上に配置されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  16. 請求項15に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記スロットは、すべてのマイクロ波供給装置の前記第1の導体板により形成される面の中央部分を除く領域のみに形成されることを特徴とするプラズマ処理装置。
  17. 請求項15または16に記載されたプラズマ処理装置において、
    複数の平行平板導波路は、前記処理容器の外部に配置され、
    前記処理容器の前記平行平板導波路側端部を閉塞する誘電体板と、
    隣り合う複数の平行平板導波路の境界に対向するように延在し前記誘電体板を支える補強部材と
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置において、
    前記マイクロ波供給装置は、前記スロットより前記処理容器内に円偏波を供給することを特徴とするプラズマ処理装置。
  19. 処理容器内にマイクロ波を供給し、前記処理容器内に供給された前記マイクロ波によって生成されたプラズマを利用して前記処理容器内に収容された載置台上の被処理体を処理するプラズマ処理方法において、
    方形導波管アレーを構成する複数の方形導波管のそれぞれにマイクロ波を同位相で供給し、
    前記方形導波管を通過した前記マイクロ波を平行平板導波路へ導入し、
    前記平行平板導波路を伝播する前記マイクロ波を、前記平行平板導波路を形成する互いに対向して配置された2つの導体板の一方に複数形成されたスロットを介して前記処理容器内に供給する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  20. 請求項1〜18のいずれか1項に記載されたプラズマ処理装置を用いて、前記被処理体にエッチング、アッシングまたはCVDの処理を行う工程を備えたことを特徴とするフラットパネルディスプレイの製造方法。
  21. 請求項19に記載されたプラズマ処理方法を用いて、前記被処理体にエッチング、アッシングまたはCVDの処理を行う工程を備えたことを特徴とするフラットパネルディスプレイの製造方法。
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