JP2005308189A - コネクティングロッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンロッドの予備成形体を、該予備成形体の脆性化させることなく且つ効率よく破断する。
【解決手段】コンロッド10の予備成形体PRにおける破断予定部位であるノッチNの底部近傍に、レーザ光やプラズマを照射する。照射後に空気中で放冷すれば、オーステナイト組織がマルテンサイト組織に変態する。この結果、ノッチNの底部近傍にマルテンサイト部位20が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、大端部が破断されることによって設けられたキャップ部と本体部とを連結して設けられるコネクティングロッド及びその製造方法に関する。
図6に示すように、コネクティングロッド(以下、コンロッドともいう)1の先端部には第1貫通孔2が設けられ、その一方で、他端部には第1貫通孔2に比して小径な第2貫通孔3が設けられる。一般的に、第1貫通孔2が設けられた側の先端部は大端部4と指称され、第2貫通孔3が設けられた側の他端部は小端部5と指称される。そして、これら大端部4と小端部5が長尺な軸部6を介して連結されている。
コンロッド1の大端部4は、ノッチN、Nを境界として、第1貫通孔2の略中央付近で該コンロッド1の長手方向(図7におけるX方向)に対して直交する方向(Y方向)に破断されており、これによりコンロッド1がキャップ部7と本体部8とに分割されている。なお、キャップ部7と本体部8とは、ボルト孔9に挿入された図示しないボルトによって互いに連結される。
このように構成されたコンロッド1の第1貫通孔2には、軸受を介してクランクシャフトのジャーナルが軸支される。また、第2貫通孔3には、前記軸受とは別の軸受を介して内燃機関を構成するピストンピンが挿入され、該ピストンピンはピストンに通される。すなわち、コンロッド1は、内燃機関のピストンとクランクシャフトとを連結し、該クランクシャフトの回転駆動力をピストンへと伝達する機能を営む部材である。
この種のコンロッド1は、例えば、図7に示すように、キャップ部7と本体部8とが同一部材として一体的に設けられた予備成形体PRを鍛造成形した後、該予備成形体PRに設けられたノッチN、Nを起点としてキャップ部7と本体部8とに破断し、さらに、ボルト孔9に通したボルトを介してこれらキャップ部7と本体部8とを連結することによって製造される(特許文献1〜3参照)。
ところで、このようにして予備成形体PRをキャップ部7と本体部8とに分割する際、必ずしもノッチNを起点として大端部4が破断されるとは限らない。すなわち、ノッチN以外の部位から破断が起こることがある。このような事態が生じると、コンロッド1にノッチNが残留するので、該コンロッド1を内燃機関に取り付けて使用した際にノッチNから破断することが懸念される。
従って、ノッチN以外の部位から破断が生じた予備成形体PRは、コンロッド1として使用されないが、このためにコンロッド1の製造歩留まりが低下するという不具合がある。
そこで、特許文献4には、ノッチ近傍に水素を拡散させて水素脆化を生じさせることにより、該ノッチ近傍が脆性破壊を起こし易いようにすることが提案されている。
また、特許文献5には、外方に突出する突起部を分割予定部位に設け、この突起部を圧潰することによって前記分割予定部位を他の部位に比して高硬度にした後、該分割予定部位から破断を行うことが提案されている。
特開昭61−21414号公報 特公平3−18053号公報 特開昭64−64729号公報 特開平11−108039号公報 特開平6−99318号公報
しかしながら、特許文献4に記載された技術では、ノッチのみならず他の部位に水素が進入することを回避することが困難である。このため、コンロッドにおける破断部位以外の部位が脆化し、該コンロッドの機械強度が低下することが懸念される。
また、特許文献5に記載された技術では、突起部を設ける工程と、該突起部を圧潰する工程とを行う必要があり、煩雑であるとともに、コンロッドの生産効率を低下させてしまう。
さらに、予備成形体の肉厚は概して大きく、このためにノッチを設けたとしても、大端部を分割するために大きな破断荷重が必要となる。従って、破断装置自体も大型となるため、高額な設備投資が必要となる。
この不具合を解消するために、ノッチの深さを大きくすることが想起される。しかしながら、この場合、本体部とキャップ部との当接面積が小さくなるので、これら本体部とキャップ部との連結強度が小さくなるという不都合を招く。
本発明は上記した種々の問題を解決するためになされたもので、キャップ部と本体部との当接面積が大きく、このためにこれら本体部とキャップ部との連結強度が十分に確保されたコネクティングロッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るコネクティングロッドは、第1貫通孔が設けられた大端部と、前記第1貫通孔に比して小径な第2貫通孔が設けられた小端部と、前記大端部と前記小端部とを互いに連結する長尺な軸部とを有し、
前記大端部が分割されるとともに、分割された前記大端部同士が連結され、
前記大端部における分割部位にマルテンサイト組織が形成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、分割部位にマルテンサイト組織が形成されている。大端部は、このマルテンサイト組織に脆性破壊を生じさせることによって容易に破断される。
このコネクティングロッドは、マルテンサイト組織が形成されていない部位での炭素の割合が0.1重量%以上であり、且つマルテンサイト組織のCスケールのロックウェル硬度(HRC)が30以上であることが好ましい。このような構成とすることにより、確実にマルテンサイト組織から脆性破壊を起こさせることができるようになる。
また、本発明に係るコネクティングロッドの製造方法は、第1貫通孔が設けられた大端部と、前記第1貫通孔に比して小径な第2貫通孔が設けられた小端部と、前記大端部と前記小端部とを互いに連結する長尺な軸部とを同一部材中に一体的に有する予備成形体を作製する工程と、
前記大端部における分割予定部位をマルテンサイト組織に変態させる工程と、
マルテンサイト組織が形成された前記分割予定部位に対して破断荷重を加え、該分割予定部位から前記大端部を破断する工程と、
破断された前記大端部同士を連結する工程と、
を有することを特徴とする。
マルテンサイト組織は概して高硬度であり、このために靱性が低い。従って、容易に脆性破壊を起こす。このため、マルテンサイト組織を起点として大端部を容易に破断することができる。また、マルテンサイト組織以外が脆性破壊を起こすことがないので、所定の分割予定部位から確実に破断することができる。
しかも、大端部が容易に破断するため、破断荷重を小さくすることができる。このため、破断装置を小さくすることができ、結局、設備投資を低廉化することができるという利点もある。
さらに、本発明によれば、分割予定部位のみをマルテンサイト組織に変態させるので、予備成形体、ひいてはコンロッド全体が脆性を示すことを回避することもできる。
その上、突起部を設けた後に該突起部を圧潰するという煩雑な作業を行う必要がなく、コンロッドの生産効率が低下することもない。
さらにまた、分割予定部位にノッチを設ける必要が特にないので工程数が減少し、このためにコンロッドの生産効率が向上するとともに、ノッチ形成装置が不要となるのでコスト的に有利である。
なお、分割予定部位にノッチを予め設けるようにしてもよい。この場合、ノッチの底部をマルテンサイト組織に変態させればよい。このようにノッチを設ける場合、ノッチ以外の箇所から破断が生じることはなく、最終製品であるコンロッドにノッチが残留することもない。従って、コンロッドの製造歩留まりが著しく向上する。
分割予定部位にのみマルテンサイト変態を起こさせる手法としては、例えば、分割予定部位に対してレーザ光又はプラズマを照射するという極めて簡便な方法が挙げられる。
また、予備成形体を、炭素の割合が0.1重量%以上である鋼材から作製することが好ましい。この場合、得られたマルテンサイト組織のHRCが30以上と比較的高硬度を示す。このような高硬度の部位は容易に脆性破壊を起こすので、大端部を破断させることが一層容易となる。
本発明によれば、破断予定部位にマルテンサイト組織を形成し、このマルテンサイト組織に脆性破壊を生じさせて大端部を分割させるようにしている。このため、加える破断荷重を小さくすることができるので破断装置を小型化することができ、結局、設備投資が低廉化する。
また、マルテンサイト組織以外が脆性破壊を起こすことがないので、所定の分割予定部位から確実に破断することができる。換言すれば、分割予定部位にノッチが設けられていた場合、このノッチ以外に破断が生じることがない。従って、ノッチが残留していないコンロッドを得ることができるので、コンロッドの製造歩留まりも向上する。
以下、本発明に係るコネクティングロッド及びその製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、図6及び図7に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係るコンロッド10の全体概略正面図である。このコンロッド10は、第1貫通孔2が設けられた大端部4と、該第1貫通孔2に比して小径な第2貫通孔3が設けられた小端部5と、これら大端部4と小端部5とを連結する軸部6とを有する。
この場合、コンロッド10は、炭素の割合が0.1重量%以上である鋼材、例えば、クロムモリブデン鋼からなる。
そして、第1貫通孔2が略中央付近で該コンロッド10の長手方向(図1におけるX方向)に対して直交する方向(Y方向)に破断されており、これによりコンロッド10がキャップ部7と本体部8とに分割されている。図1から諒解されるように、このコンロッド10においても、大端部4がノッチN、Nを起点として分割されている。
勿論、キャップ部7と本体部8とは、孔部9、9に挿入されるボルト12、12を介して互いに連結される。
ここで、ノッチNの近傍を拡大して図2に示す。この場合、ノッチNの深さDは概ね0.5〜0.8mmであり、開口幅Wは概ね0.15〜0.20mmである。大端部4は、このノッチNの底部略中央から破断されている。
そして、図2に示すように、ノッチNの底部近傍には、マルテンサイト組織が形成された部位(以下、この部位をマルテンサイト部位と表記し、参照符号を20とする)が存在する。このマルテンサイト部位20は、マルテンサイト組織が形成されていない他の部位に比して硬度が高い。
一般に、硬度と靱性はトレードオフの関係にあり、いずれか一方が向上すると残余の一方は低下する。従って、マルテンサイト部位20は他の部位に比して靱性が低く、このため、該マルテンサイト部位20には、脆性破壊が比較的生じ易い。
すなわち、本実施の形態においては、脆性破壊を生じ易いマルテンサイト部位20がノッチNの底部近傍に設けられている。後述するように、このマルテンサイト部位20が脆性破壊を起こすことによって、大端部4が破断される。
マルテンサイト部位20のHRCは、30以上であることが好ましい。30未満であると、靱性が大きくなるので脆性破壊が生じ難い。HRCが40以上であることがより好ましい。なお、マルテンサイト部位20以外のHRCは、25以下程度であればよいが、特にこれに限定されるものではない。
このように、本実施の形態に係るコンロッド10における大端部4は、ノッチNの底部を起点とする破断により、該ノッチNを境界として図1におけるY方向に破断されている。すなわち、破断は、ノッチN、N以外の箇所からは生じていない。
また、ノッチNの深さDは1mm未満であり、且つ開口幅Wは0.5mm程度と小さい。従って、キャップ部7と本体部8との当接面積が大きくなり、これらキャップ部7と本体部8との連結強度も確保される。
このコンロッド10は、以下のようにして作製することができる。
図3(a)に示すように、先ず、好ましくは炭素の割合が0.1重量%以上であり、且つHRCが25未満であるクロムモリブデン鋼からなるワークに対して鍛造成形を施し、予備成形体PRを作製する。
次に、図3(b)に示すように、この予備成形体PRの大端部4に設けられた第1貫通孔2の略中央部付近にノッチN、Nを設ける。
次に、このノッチN、Nの底部近傍にマルテンサイト組織を形成する。すなわち、予備成形体PRにおけるノッチN、Nの底部近傍を選択的に加熱した後に急冷し、該ノッチN、Nの底部近傍におけるオーステナイト組織をマルテンサイト組織に変態させる。
ノッチN、Nの底部近傍を選択的に加熱する手法としては、特に限定されるものではないが、例えば、図3(c)に示すように、レーザ光を集中的に照射する方法が例示される。なお、レーザ光の照射深さは、予備成形体PRの肉厚にも依存して設定されるが、概ね0.12mm程度で十分である。また、レーザ光に代替してプラズマを照射するようにしてもよい。
レーザ光やプラズマを照射することによってノッチN、Nの底部近傍を高温にした後、照射を停止して大気中で放冷する。この放冷に伴ってマルテンサイト変態が生じ、その結果、マルテンサイト部位20が生成する(図2参照)。予備成形体PRの材質が、炭素の割合が0.1重量%以上の鋼材である場合、マルテンサイト部位20のHRCは30以上となる。
次に、予備成形体PRに対し、焼き戻しが行われることなく図3(d)に示す破断加工が施される。焼き戻しが行われた場合、マルテンサイト部位20の靱性が向上し、脆性破壊が生じ難くなるからである。
破断加工を行う際に荷重が加えられると、マルテンサイト部位20が脆性破壊を起こす。すなわち、マルテンサイト部位20に、ノッチN、Nを起点とするクラックが発生する。このクラックが順次伝播していくことにより、最終的に、大端部4が分割されてキャップ部7と本体部8とが設けられる(図2参照)。
このように、マルテンサイト部位20が脆性破壊を起こすので、クラックを発生・伝播させるために加える破断荷重を従来技術に比して小さくすることができる。すなわち、破断装置を小型化することができ、結局、設備投資を低廉化することができる。
最後に、図3(e)に示すように、キャップ部7と本体部8とをボルト12、12によって連結すれば、コンロッド10が得られるに至る。
このように、本実施の形態によれば、破断箇所の起点となるノッチN、Nの底部近傍にマルテンサイト部位20を設けるという簡便な作業を行うことにより、脆性破壊が該底部近傍でのみ起こるようにすることができる。すなわち、他の部位に脆性破壊を招くような組織を生成させることがないので、ノッチN、Nが確実に起点となり、大端部4を容易に破断することができる。従って、大端部4がノッチN、N以外の箇所から破断されることがなく、製造後のコンロッド10にノッチN、Nが残留することもないので、コンロッド10の製造歩留まりが低下することがない。
しかも、上記したように、ノッチNの深さDは1mm未満であり、且つ開口幅Wは0.5mm程度であればよい。従って、破断された後のキャップ部7と本体部8との当接面積が小さくなることを回避することができるので、キャップ部7と本体部8との連結強度が小さくなることもない。
なお、上記した実施の形態においては、コンロッド10の材質としてクロムモリブデン鋼を例示したが、特にこれに限定されるものではなく、ニッケルクロムモリブデン鋼であってもよい。
また、ノッチNの底部は必ずしも鋭角である必要はなく、図4に示すように、湾曲していてもよい。
さらに、ノッチNを設ける必要は特にない。すなわち、図5に示すように、分割予定部位に対し、上記と同様にレーザ光やプラズマを照射してマルテンサイト部位20を設け、その後、このマルテンサイト部位20に脆性破壊を生じさせてクラックを発生・伝播させるようにしてもよい。
この場合、レーザ光やプラズマが照射された箇所には、これらレーザ光やプラズマによって若干エッチングされることにより、深さ100〜200μm程度の陥没部22が形成される。予備成形体PRをキャップ部7と本体部8とに破断分割する際、この陥没部22が破断起点となってクラックが伝播し、破断を容易に行うことができる。
すなわち、この場合、ノッチ形成装置を使用してノッチNを設ける必要がないので、工程数が減少するとともに設備投資を低減することができる。結局、コンロッド10の生産効率が向上するとともに、コスト的に有利となる。
本実施の形態に係るコンロッドの全体概略正面図である。 図1のコンロッドに設けられたノッチ近傍を拡大した要部拡大断面図である。 図1のコンロッドの製造過程を示すフロー図である。 底部が湾曲したノッチが設けられた部位を拡大した要部拡大断面図である。 別の実施の形態における破断予定部位を拡大した要部拡大断面図である。 従来技術に係るコンロッドの全体概略斜視図である。 破断される前の予備成形体の概略全体斜視図である。
符号の説明
1、10…コネクティングロッド(コンロッド) 2…第1貫通孔
3…第2貫通孔 4…大端部
5…小端部 6…軸部
7…キャップ部 8…本体部
9…ボルト孔 12…ボルト
20…マルテンサイト部位 22…陥没部
N…ノッチ

Claims (6)

  1. 第1貫通孔が設けられた大端部と、前記第1貫通孔に比して小径な第2貫通孔が設けられた小端部と、前記大端部と前記小端部とを互いに連結する長尺な軸部とを有し、
    前記大端部が分割されるとともに、分割された前記大端部同士が連結され、
    前記大端部における分割部位にマルテンサイト組織が形成されていることを特徴とするコネクティングロッド。
  2. 請求項1記載のコネクティングロッドにおいて、マルテンサイト組織が形成されていない部位での炭素の割合が0.1重量%以上であり、且つマルテンサイト組織のCスケールのロックウェル硬度が30以上であることを特徴とするコネクティングロッド。
  3. 第1貫通孔が設けられた大端部と、前記第1貫通孔に比して小径な第2貫通孔が設けられた小端部と、前記大端部と前記小端部とを互いに連結する長尺な軸部とを同一部材中に一体的に有する予備成形体を作製する工程と、
    前記大端部における分割予定部位をマルテンサイト組織に変態させる工程と、
    マルテンサイト組織が形成された前記分割予定部位に対して破断荷重を加え、該分割予定部位から前記大端部を破断する工程と、
    破断された前記大端部同士を連結する工程と、
    を有することを特徴とするコネクティングロッドの製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法において、前記分割予定部位にノッチを予め設けて前記ノッチの底部をマルテンサイト組織に変態させることを特徴とするコネクティングロッドの製造方法。
  5. 請求項3又は4記載の製造方法において、前記分割予定部位に対してレーザ光又はプラズマを照射することによってマルテンサイト組織を形成することを特徴とするコネクティングロッドの製造方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の製造方法において、前記予備成形体を、炭素の割合が0.1重量%以上である鋼材から作製し、且つマルテンサイト組織のCスケールのロックウェル硬度を30以上とすることを特徴とするコネクティングロッドの製造方法。
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