JP2009050901A - 孔加工方法および孔加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性と加工品質とを両立できる孔加工方法を提供する。
【解決手段】レーザヘッド12から照射されるレーザ光Aによりワーク1の所定部位に下孔2を明けるレーザ加工工程と、レーザ加工工程の後に行われ、下孔2よりも大きい断面積を有するパンチ20とダイ23とでワーク1を下孔2と重なるように打ち抜くことによって、前記所定部位に下孔2よりも大きい孔面積を有する孔3を明けるプレス加工工程とを備える。これにより、パンチ20の座屈および破断を回避できるので、加工精度および面性状に優れたプレス加工によって孔3を明けることができる。しかも、放電加工と比べて極めて生産性が高いレーザ加工およびプレス加工を組み合わせているので、放電加工よりも高い生産性にて効率よく孔加工を行うことができる。以上のことから、生産性と加工品質とを両立することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、孔加工方法および孔加工装置に関し、燃料噴射ノズルの噴孔加工に用いて好適である。
従来、高生産性および高品質を兼ね備える孔加工方法として、パンチおよびダイを用いたプレス加工が周知である(例えば、特許文献1)。
また、プレス加工以外の孔加工方法として、放電加工やレーザ加工が周知である。
特開2002−102977号公報
ところで、プレス加工による孔加工においては、ワークにパンチを打ち込むときにパンチに大きな加工荷重がかかる。また、パンチがワークを打ち抜く際にワークがパンチに押し広げられるように弾性変形することから、ワークからパンチを抜くときにワークが弾性復元力によってパンチに食い付いてパンチに引張応力が生じる。
このため、加工する孔の深さLと内径Dとの比L/Dが2以上である場合には、パンチが非常に細長い円柱形状になるので、ワークにパンチを打ち込むときにパンチが加工荷重に耐えられずに座屈したり、ワークからパンチを抜くときにパンチが引張応力によって破断したりしてしまう。その結果、L/Dが2以上の場合にはプレス加工によって孔加工できないという問題がある。
これに対し、パンチを用いない放電加工やレーザ加工においては、L/Dが2以上であっても孔加工が可能である。しかしながら、放電加工の場合には加工時間が長くなってしまうので、生産性が劣り、ひいてはコスト高になってしまうという欠点がある。
一方、レーザ加工の場合には、放電加工と比べて極めて短い加工時間で孔加工が可能であるが、放電加工と比べて寸法精度および面性状が劣るので、十分な加工品質が得られないという欠点がある。
特に、燃料噴射ノズルの噴孔加工においては、噴霧燃料の微細化のために大きなL/Dと高い加工品質とが要求されることから、生産性と加工品質とを両立できる孔加工方法が切望されている。
本発明は、上記点に鑑み、生産性と加工品質とを両立できる孔加工方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、生産性と加工品質とを両立できる孔加工装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、レーザヘッド(12)から照射されるレーザ光(A)によりワーク(1)の所定部位に下孔(2)を明けるレーザ加工工程と、
レーザ加工工程の後に行われ、下孔(2)よりも大きい断面積を有するパンチ(20)とダイ(23)とでワーク(1)を下孔(2)と重なるように打ち抜くことによって、前記所定部位に下孔(2)よりも大きい孔面積を有する孔(3)を明けるプレス加工工程とを備えることを第1の特徴とする。
これにより、ワーク(1)にパンチ(20)を打ち込むときにパンチ(20)にかかる加工荷重と、ワーク(1)からパンチ(20)を抜くときにパンチ(20)に生じる引張応力とを低減することができるので、パンチ(20)の座屈および破断を回避できる。その結果、加工精度および面性状に優れたプレス加工によって孔(3)を明けることができるので、高い加工品質を得ることができる。
しかも、放電加工と比べて極めて生産性が高いレーザ加工およびプレス加工を組み合わせているので、放電加工よりも高い生産性にて効率よく孔加工を行うことができる。以上のことから、生産性と加工品質とを両立することができる。
本発明は、具体的には、レーザ加工工程とプレス加工工程とでレーザヘッド(12)、パンチ(20)およびダイ(23)がワーク(1)に対して移動することによって、ワーク(1)を所定位置に置いたままでレーザ加工工程およびプレス加工工程を行う。
これにより、レーザ加工用のレーザヘッド(12)と、プレス加工用のパンチ(20)およびダイ(23)とを別個に設置し、レーザヘッド(12)の設置場所にてレーザ加工工程を行った後にワーク1をパンチ(20)およびダイ(23)の設置場所に搬送してプレス加工工程を行う場合と比較して、生産性および加工品質をより向上することができる。
また、本発明は、具体的には、下孔(2)は所定の内径(d1)を有する円形孔であり、
パンチ(20)は、下孔(2)よりも大きい所定の外径(d2)を有する円柱形状になっており、
プレス加工工程において、パンチ(20)が下孔(2)と同軸上に位置してワーク(1)を打ち抜くようにすれば、円形の孔(3)を良好に加工することができる。
なお、本発明における「パンチ(20)が下孔(2)と同軸上に位置する」とは、厳密にパンチ(20)が下孔(2)と同軸上に位置することのみを意味するものではなく、パンチ(20)と下孔(2)との同軸度が0.005mm以下であることをも含む意味のものである。
本発明は、より具体的には、下孔(2)の内径(d1)とパンチ(20)の外径(d2)との比(d1/d2)を0.6以上、0.9以下の範囲に設定するのが望ましい。
また、本発明は、ワーク(1)の所定部位にレーザ光(A)を照射して下孔(2)を明けるレーザヘッド(12)と、
下孔(2)が明けられたワーク(1)を下孔(2)と重なるように打ち抜くことによって、前記所定部位に下孔(2)よりも大きい孔面積を有する孔(3)を明けるパンチ(20)およびダイ(23)とを備えることを第2の特徴とする。
これにより、上述した第1の特徴と同様の作用効果を発揮することができる。
本発明は、具体的には、ワーク(1)を所定位置に保持する保持機構(11)と、
下孔(2)を明けるときと孔(3)を明けるときとでレーザヘッド(12)、パンチ(20)およびダイ(23)をワーク(1)に対して移動させる移動機構とを備えれば、ワーク(1)を所定位置に置いたままで下孔(2)および孔(3)を明けることができるので、生産性および加工品質をより向上することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について図1および図2に基づいて説明する。図1は、燃料噴射ノズルの噴孔を加工する孔加工装置を示す断面図であり、図2は図1の要部拡大断面図である。なお、図1中の上下の矢印は、孔加工装置の設置状態における上下方向を示している。
本実施形態による孔加工装置は、レーザ加工を行うレーザ加工装置部とプレス加工を行うプレス加工装置部を有しており、レーザ加工装置部およびプレス加工装置部がワーク(被加工物)1に対して移動可能に構成することで、ワーク(被加工物)1を所定位置に置いたままでレーザ加工とプレス加工の両方を行うことができるようになっている。
なお、図1および図2(a)は、レーザ加工時の状態を示しており、図2(b)はプレス加工時の状態を示している。
本例では、ワーク1が所定の板厚t(後述の図6(c)を参照)を有する平板形状になっている。このワーク1は固定台10に固定されたダイプレート11にセットされる。このダイプレート11は本発明における保持機構に該当するものであり、ダイプレート11の中心穴部11aには、ワーク1を水平面に対して所定角度だけ傾いた状態で保持する受け部(図示せず)が形成されている。
レーザ加工用のレーザヘッド12は、ワーク1の下方側から上方側に向かってレーザを照射するように、ワーク1の下方側に配置されている。本例では、レーザヘッド12は、発振器13および関数発生器14によって発振されたファイバーレーザを集光レンズ12aにより集光してノズル部12bから照射する。レーザヘッド12と発振器13はファイバー15によって接続されている。
レーザヘッド12のうち集光レンズ12aよりもノズル部12b先端側の部位には、アシストガス(例えば、窒素や空気等)が流入するアシストガス流入口12bが配置されており、レーザ加工時にはアシストガスがノズル部12bからワーク1に向けて噴射される。
レーザヘッド12は、図示しないスライド機構(例えば、エアーシリンダ等)によって、スライドガイド16に沿って上下方向に移動可能になっている。なお、レーザヘッド12のスライド機構は、本発明における移動機構に該当するものである。
レーザヘッド12は、図1に示すレーザ加工時の状態ではノズル部12bがダイプレート11の中心穴部11a内に位置しており、プレス加工時の状態ではレーザ加工時の位置から下降してダイプレート11の下方側に移動する(後述の図4を参照)。
レーザ加工時の状態においてレーザヘッド12のノズル部12bの外周側に位置するカバー17は、レーザ加工時にダイプレート11の中心穴部11aの内周面にスパッタが付着するのを防止する役割を果たす。
このカバー17は略円筒状に形成されており、レーザ加工時の状態ではダイプレート11の中心穴部11a内に位置して、カバー17の内周面とノズル部12bの外周面との間に環状の空間18が形成されるようになっている。
また、カバー17は、プレス加工時には図示しない移動機構(例えば、エアーシリンダ等)によってレーザ加工時の位置から下降してダイプレート11の中心穴部11aの真下に移動し、さらに図1の紙面垂直方向に移動するようになっている(後述の図4を参照)。
レーザ加工時にワーク1を貫通したレーザを遮光する遮光板19は、レーザ加工時の状態ではダイプレート11の中心穴部11aの真上に位置しており、プレス加工時には図示しない移動機構(例えば、エアーシリンダ等)によってレーザ加工時の位置から図1の紙面垂直方向に移動するようになっている(後述の図4を参照)。
プレス加工用のパンチ20およびパンチ20を保持するパンチホルダ21は、図示しない移動機構(例えば、エアーシリンダ等)によって上下方向に移動可能になっている。なお、パンチ20およびパンチホルダ21の移動機構は、本発明における移動機構に該当するものである。
このパンチ20およびパンチホルダ21の上下方向の移動は、パンチホルダ21に配置されたガイドピン21aがダイプレート11に形成されたガイド穴11bに摺動することによってガイドされるようになっている。
パンチ20およびパンチホルダ21は、レーザ加工時の状態では遮光板19の上方側に位置しており、プレス加工時の状態ではレーザ加工時の位置から下降してダイプレート11の中心穴部11a内に上方側から挿入される(後述の図4を参照)。
プレス加工時にパンチ20を加圧する加圧装置22は、パンチ20の上方側に配置されている。本例では、加圧装置22としてエアーシリンダを用いている。また、本例では、加圧装置22を固定台10に固定しているが、加圧装置22をパンチホルダ21に固定して、パンチ20およびパンチホルダ21とともに上下方向に移動させるようにしてもよい。
プレス加工用のダイ23およびダイ23を保持するダイホルダ24は、レーザ加工時の状態ではレーザヘッド12の紙面奥側に位置しており、プレス加工時には図示しない移動機構(例えば、エアーシリンダ等)によってダイプレート11の中心穴部11aの真下まで図1の紙面垂直方向に移動し、さらに、ダイプレート11の中心穴部11aに向かって上昇してダイプレート11の中心穴部11a内に挿入される(後述の図4を参照)。なお、ダイ23およびダイホルダ24の移動機構は、本発明における移動機構に該当するものである。
ダイ23およびダイホルダ24の位置決めを行うダイホルダガイド25は、略円筒形状を有し、中心穴部11a内に同軸上に配置されている。ダイホルダガイド25の内周面とダイホルダ24の外周面とのクリアランスは、ダイホルダガイド25の軸方向下端側では0.01mmで、軸方向上端側ではほぼ0mmになっている。
ダイホルダガイド25の軸方向中間部における内周面は、ダイホルダガイド25の内周面とダイホルダ24の外周面とのクリアランスが軸方向下端側から軸方向上端側に向かうにつれて徐々に小さくなるようにテーパー状になっている。
次に、本実施形態による孔加工装置を用いた孔加工方法について図3〜図6に基づいて説明する。図3は、レーザ加工工程を示す工程図である。図4は孔加工装置の切り替え手順を示す説明図である。図5はプレス加工工程を示す工程図である。図6はワークの加工状態を模式的に示す断面図である。
(1)レーザ加工工程
まず、孔加工装置を図1に示すレーザ加工時の状態にする。すなわち、レーザヘッド12のノズル部12bおよびカバー17がダイプレート11の中心穴部11a内に位置し、遮光板19がダイプレート11の中心穴部11aの真上に位置した状態にする。
そして、図3に示すようにレーザヘッド12のノズル部12bからレーザ光Aを照射するとともにアシストガスBを噴射して、図6(a)に示すようにワーク1に内径d1の下孔2を明ける。ここで、下孔2の内径d1は、図6(b)に示すパンチ20の外径d2よりも小さく設定される。
ところで、下孔2を明ける際に飛散するスパッタは、図2(a)中の矢印に示すようにレーザヘッド12のノズル部12bとカバー17との間に形成される環状の空間18を通過して落下する。このため、ダイホルダガイド25の内周面にスパッタが付着することを防止できる。
(2)孔加工装置の切り替え
次に、図4(a)〜図4(c)に示すように、孔加工装置をレーザ加工時の状態からプレス加工時の状態に切り替える。具体的には、まず、図4(a)に示すようにレーザヘッド12が下降する。次に、カバー17が下降してダイプレート11の中心穴部11aの真下に位置した後に図1の紙面垂直方向に移動するとともに、遮光板19が図1の紙面垂直方向に移動する。
次に、図4(b)に示すようにダイ23およびダイホルダ24が図1の紙面垂直方向に移動してダイプレート11の中心穴部11aの真下に位置した後に、上昇してダイプレート11の中心穴部11a内に挿入される。
ここで、上述のように、下孔2を明ける際に飛散するスパッタがダイホルダガイド25の内周面に付着することをカバー17によって防止しているので、ダイホルダガイド25によるダイ23およびダイホルダ24の位置決めを支障なく行うことができる。
次に、図4(c)に示すようにパンチ20およびパンチホルダ21が下降してダイプレート11の中心穴部11a内に挿入される。このとき、パンチ20は、ワーク1の下孔2に対し同軸上にセットされる。以上のようにして、孔加工装置がレーザ加工時の状態からプレス加工時の状態に切り替えられる。
(3)プレス加工工程
そして、図5に示すように加圧装置22にてパンチ20を押圧することによって、図6(b)に示すようにワーク1を下孔2と重なるようにパンチ20で打ち抜く。これにより、図6(c)に示すように内径D、深さLの孔3が明けられる。
図6(a)に示すように、下孔2は、レーザ加工によって明けられることから、面性状の粗い孔になる。一方、図6(c)に示すように、孔3は、プレス加工工程にて明けられることから、面性状の良好な孔となる。
なお、孔加工装置をプレス加工時の状態からレーザ加工時の状態に切り替える手順は、上述したレーザ加工時の状態からプレス加工時の状態への切り替えと逆の手順となる。
本実施形態によると、プレス加工工程の前に下孔2を明けておき、プレス加工工程においてパンチ20の外径d2よりも小さい内径d1の下孔2と重なるようにパンチ20で打ち抜くので、パンチ20によるプレス加工がシェービングに近いものになる。つまり、パンチ20が下孔2の内周面を削るようにして孔3を明けることとなる。
このため、パンチ20を打ち込む際にパンチ20に作用する加工荷重を低減することができるので、パンチ20の座屈を回避できる。
また、プレス加工工程の前に下孔2を明けておくことによって、パンチ20がワーク1を打ち抜く際にワーク1がパンチ20に押し広げられるように弾性変形することを抑制できる。
このため、ワーク1からパンチ20を抜くときにワーク1が弾性復元力によってパンチ20に食い付いてパンチ20に引張応力が生じることを抑制できるので、パンチ20の破断を回避できる。
その結果、加工精度および面性状に優れたプレス加工によって孔3を明けることができるので、高い加工品質を確保することができる。
一方、本実施形態によると、下孔2を明けるレーザ加工工程と孔3を明けるプレス加工工程の2つの工程で孔加工を行うこととなるが、レーザ加工およびプレス加工は、いずれも放電加工と比べて極めて生産性が高いので、放電加工よりも高い生産性にて効率よく孔加工を行うことができる。以上のことから、生産性と加工品質とを両立することができる。
ところで、比較例として、レーザヘッド12等からなるレーザ加工装置部とパンチ20およびダイ23等からなるプレス加工装置部とを異なる場所に固定して設置し、ワーク1をレーザ加工装置部の設置場所にセットしてレーザ加工工程を行った後にワーク1をプレス加工装置部の設置場所に搬送してプレス加工工程を行う場合を考えると、ワーク1の搬送時間によって生産性が悪化するとともに、ワーク1の搬送に伴うワーク1の位置ずれによって加工品質(加工精度)が悪化してしまう。
この点に鑑みて、本実施形態は、レーザ加工工程とプレス加工工程とでレーザ加工装置部およびプレス加工装置部をワーク1に対して移動させることによって、ワーク1を所定位置に固定したままでレーザ加工とプレス加工の両方を行うので、ワーク1の搬送時間が不要であるとともに、ワーク1の搬送に伴うワーク1の位置ずれを回避できる。このため、生産性および加工品質(加工精度)をより向上することができる。
なお、本実施形態による具体的な加工例を説明すると、レーザ加工工程にて明ける下孔2の内径d1を0.070mmに設定し、プレス加工工程にて用いるパンチ20の外径d2を0.085mm、長さを2mmに設定する。これにより、内径Dが0.085mm、深さLが0.5mmの孔3を明けることができる。本加工例によると、L/Dが5.9の孔3を明けることができる。
因みに、本発明者の詳細な検討によると、下孔2の内径d1とパンチ20の外径d2との比(d1/d2)を0.6以上、0.9以下の範囲に設定するのが望ましく、下孔2の軸とパンチ20の軸とのずれ(同軸度)を0.005mm以下に抑えるのが望ましい。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述の一実施形態における加工例に限定されるものではなく、種々の内径、深さの孔の加工に用いることができることはもちろんである。
また、上述の一実施形態では、円形の孔3を明けているが、必ずしも円形の孔に限定されるものではなく、例えば、スリット形状の孔を明けることができる。この場合には、レーザ加工工程にてスリット形状の下孔を明け、プレス加工工程にて下孔よりも大きい断面積を有するパンチでワークを下孔と重なるように打ち抜けば、下孔よりも大きい孔面積を有するスリット形状の孔を明けることができる。
また、上述の一実施形態では、平板状のワーク1に対して斜めに孔3を明けているが、必ずしも斜めの孔に限定されるものではなく、例えば、平板状のワークに対して真っ直ぐに孔を明けることができる。
また、上述の一実施形態は、孔加工装置のレーザ加工時の状態とプレス加工時の状態との切り替えの仕方の一例を示したものであり、これに限定されることなく、種々の切り替えの仕方を用いることができる。
本発明の一実施形態による孔加工装置を示す断面図である。 (a)はレーザ加工時の状態における孔加工装置の要部拡大断面図であり、(b)はプレス加工時の状態における孔加工装置の要部拡大断面図である。 レーザ加工工程を示す工程図である。 孔加工装置の切り替え手順を示す説明図である。 プレス加工工程を示す工程図である。 (a)は下孔の断面を模式的に示す断面図であり、(b)はパンチがワークを打ち抜く状態を模式的に示す断面図であり、(c)は孔の断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1…ワーク、2…下孔、3…孔、20…パンチ、D…孔の内径、d1…下孔の内径、
d2…パンチの外径。

Claims (6)

  1. レーザヘッド(12)から照射されるレーザ光(A)によりワーク(1)の所定部位に下孔(2)を明けるレーザ加工工程と、
    前記レーザ加工工程の後に行われ、前記下孔(2)よりも大きい断面積を有するパンチ(20)とダイ(23)とで前記ワーク(1)を前記下孔(2)と重なるように打ち抜くことによって、前記所定部位に前記下孔(2)よりも大きい孔面積を有する孔(3)を明けるプレス加工工程とを備えることを特徴とする孔加工方法。
  2. 前記レーザ加工工程と前記プレス加工工程とで前記レーザヘッド(12)、前記パンチ(20)および前記ダイ(23)が前記ワーク(1)に対して移動することによって、前記ワーク(1)を所定位置に置いたままで前記レーザ加工工程および前記プレス加工工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の孔加工方法。
  3. 前記下孔(2)は所定の内径(d1)を有する円形孔であり、
    前記パンチ(20)は、前記下孔(2)よりも大きい所定の外径(d2)を有する円柱形状になっており、
    前記プレス加工工程において、前記パンチ(20)が前記下孔(2)と同軸上に位置して前記ワーク(1)を打ち抜くことを特徴とする請求項1または2に記載の孔加工方法。
  4. 前記下孔(2)の内径(d1)と前記パンチ(20)の外径(d2)との比(d1/d2)が0.6以上、0.9以下の範囲に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の孔加工方法。
  5. ワーク(1)の所定部位にレーザ光(A)を照射して下孔(2)を明けるレーザヘッド(12)と、
    前記下孔(2)が明けられた前記ワーク(1)を前記下孔(2)と重なるように打ち抜くことによって、前記所定部位に前記下孔(2)よりも大きい孔面積を有する孔(3)を明けるパンチ(20)およびダイ(23)とを備えることを特徴とする孔加工装置。
  6. 前記ワーク(1)を所定位置に保持する保持機構(11)と、
    前記下孔(2)を明けるときと前記孔(3)を明けるときとで前記レーザヘッド(12)、前記パンチ(20)および前記ダイ(23)を前記ワーク(1)に対して移動させる移動機構とを備えることを特徴とする請求項5に記載の孔加工装置。
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