JP2005307240A - Sn被覆導電材及びその製造方法 - Google Patents

Sn被覆導電材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005307240A
JP2005307240A JP2004122866A JP2004122866A JP2005307240A JP 2005307240 A JP2005307240 A JP 2005307240A JP 2004122866 A JP2004122866 A JP 2004122866A JP 2004122866 A JP2004122866 A JP 2004122866A JP 2005307240 A JP2005307240 A JP 2005307240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
layer
thickness
cathode
conductive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004122866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4560642B2 (ja
Inventor
Hiroto Narueda
宏人 成枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP2004122866A priority Critical patent/JP4560642B2/ja
Publication of JP2005307240A publication Critical patent/JP2005307240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4560642B2 publication Critical patent/JP4560642B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】部位により低挿入力性とはんだ付け性・耐熱性を同時に要求される端子・バスバー等の電気・電子部品用材料として、Sn被覆を施した銅または銅合金からなる導電材を提供する。
【解決手段】Snめっき浴中において、予め下地層を施した銅または銅合金からなる素材を陰極とし、この陰極の両面と対向する陽極との間の所定個所に絶縁性遮蔽板を配置して電気めっきを行い、陰極上の一部領域にSnめっき薄層を被覆し残部領域に一体に形成されたSnめっき厚層を被覆し、次いで加熱溶融処理を行って、導電材を得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車用コネクタ端子、バスバーや、電気・電子部品の端子等に用いられる銅または銅合金(単に、導電材という。)に関し、特に各端子、バスバーの両端で異なる特性が求められるものに関するものである。より具体的には、一方の端で特に低挿入力性、耐削れ性、他方の端では特にはんだ付け性、耐熱性が求められる場合に関するものである。
プリント回路基板(PCBという。)等のスルーホールに挿入される端子、または表面実装される端子は、錫(本発明中でSnと表す。)被覆された銅または銅合金の条材からプレスで成形されたものが一般的であり、Sn−Pb系はんだで基板に取り付けられていた。また、部品の小型化等により端子の細線化も進み、プレス時に露出した端面の面積比率が高まっている。更に、Pbフリー化に伴いPbを含まないはんだ(Pbフリーはんだという。)でのはんだ付けが要求されている。Pbを含まないはんだでは、Sn−Ag−Cu系等が有名であるが、Sn−Pb系はんだに比べて融点が高く、はんだ付け性が低下するため端子を基板へ取り付けることが困難になっている。
はんだ付け性を向上するための対策として、プレス後に厚い(3μm超の)Snめっきを施す手段が挙げられるが、端子のもう一方側では別コネクタとの接続時の挿入力が増大する問題がある。また、Snめっきした後にリフロー処理を施さない場合、ウイスカが発生しやすく、回路短絡の危険性がある。
また、Pbフリー化に対する別のアプローチとして、端子の先端をバネ状にプレス成形し、直接スルーホールに固定する技術も開発されている。端子の耐熱性を確保するために、プレス加工後に厚い(3μm超の)Snめっきを施す場合が多いが、元々非常に高い接圧で設計された端子のため、スルーホール挿入時の挿入力が大きすぎるといった問題が出ている。挿入力低減のために、Snの厚さを単純に薄くすることが考えられるが、その場合には経時変化により表面に厚い酸化物が形成されやすく、基板や別コネクタとの接続部において耐熱性に問題が出る可能性がある。
さらに別の対策として、黄銅製の母材にSnめっきするにあたり、(回路基板にはんだ付けされる)取付部において(相手側端子金具と弾性的に接触する)接触部よりもSnめっき層を厚くして、Snと母材から拡散したZnとの合金化がSnめっき層の表面に到達する時間を遅延させてはんだ付けを良好にするとともに、接触部では端子金具間の嵌合・離脱の抵抗を減らすことも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この手法はいったん黄銅製の母材全体に薄く均一にSnめっき薄層を形成した後に、厚くすべき取付部にのみ再度厚くSnめっきをするものであって、めっき工程が複雑でコスト高となるにとどまらず、Pbフリーはんだ実装等のより厳しい熱環境において十分なはんだ付け性や耐熱性を確保することは難しい。原因としては、Znの拡散防止として施している下地めっき成分(CuまたはNi)が表層まで拡散し、電気抵抗が高く、はんだ付け性も阻害する酸化物を形成するためである。下地成分の拡散防止策として仮にSnの厚い部分を3μm以上に設定した場合、はんだ付け性の改善は見られるが、コスト高という課題が残る。
特開平11−214050号公報
PCBに挿入される端子には、コスト、耐熱性、耐食性、はんだ付け性の観点から、Snめっきが広く利用されている。端子によっては、1つの端子内で、低挿入力性が強く求められる部分と、はんだ付け性や耐熱性を強く求められる部分を併せ持つことが要求されるものも出てきている。Snめっきの場合、低挿入力性とはんだ付け性・耐熱性はトレードオフの関係にあり問題である。Sn厚さが薄いとはんだ付け性・耐熱性は劣るものの低挿入力性に優れ、一方、厚いと低挿入力性は劣るもののはんだ付け性・耐熱性に優れる。
また、Sn被覆方法が光沢Snめっきの場合、ウイスカ及び耐熱性の問題がある。Snめっき後にリフロー処理を行えばウイスカを大幅に低減できるが、自動車のエンジンルーム等の厳しい熱環境においては十分な耐熱性を有していない。そのため、低挿入力性が強く求められる部分と、はんだ付け性や耐熱性を強く求められる部分を併せ持ち、耐ウイスカ性にも優れた低コストの銅または銅合金部材が求められている。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、第1に、銅または銅合金からなる素材の一部領域が厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層で被覆され、残部領域が厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層で被覆されてなり、該Snめっき薄層および該Snめっき厚層の下地層として、前記素材側からNiめっき層とCuめっき層で形成された下地層を有する導電材;第2に、前記Snめっき薄層が厚さ0.1μm以上0.8μm未満である、第1記載の導電材;第3に、前記Snめっき厚層が厚さ0.8μm以上2.0μm未満である、第1または2に記載の導電材;第4に、前記下地層が前記素材側から厚さ0.05μm以上2μm以下のNiめっき層と厚さ0.05μm以上1μm以下のCuめっき層で形成された下地層である、第1〜3のいずれかに記載の導電材;第5に、少なくとも前記Snめっき厚層最表面側が溶融凝固組織である、第1〜4のいずれかに記載の導電材;第6に、めっき浴中において、前記下地層を有する素材を陰極とし、該陰極と該陰極に対向する陽極との間の一部に絶縁性遮蔽板を配置して電気めっきを行うことによって、該陰極上の一部領域に厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層を被覆し、残部領域に厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層を被覆する、第1〜5のいずれかに記載の導電材を製造する方法;第7に、めっき浴中において、前記下地層を有する素材を陰極とし、該陰極の両面と該両面に対向する各陽極との各間の一部にそれぞれ絶縁性遮蔽板を配置して電気めっきを行うことによって、該陰極上の一部領域に厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層を被覆し、残部領域に厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層を被覆する、第1〜5のいずれかに記載の導電材を製造する方法;第8に、前記電気めっきにより形成された前記薄層および厚層にリフロー処理を行う、第6または7に記載の製造方法;第9に、前記電気めっきの工程、前記リフロー処理の工程の少なくとも一方がリールトゥリールのラインで行われる、第6〜8のいずれかに記載の製造方法である。
本発明に係る導電材は、部位により低挿入力性とはんだ付け性・耐熱性を同時に要求される端子やバスバー等の電気・電子部品用材料として優れたものであって、さらにはPbフリーはんだによるはんだ付けも可能なものであり、効率的に低コストで製造することができるという優れた効果を奏する。
本発明をさらに具体的に説明する。
銅または銅合金の条または所望の形状に成形された連鎖条に、下地めっき層を形成する。素材側から0.05〜2μmのNiめっき層と0.05〜1μmのCuめっき層で形成された下地層が好ましい。その上にSnをめっきし、必要に応じてリフロー処理を行う。
Snめっきは、図1にその断面概念図を示しためっき槽1を用いて、めっき厚さを薄くしたい素材(陰極)2の領域に対応する個所に絶縁性の遮蔽板3を配置して、各々所望の厚さになるよう調整する。すなわち、めっき槽1内のめっき浴4中において、下地層を有する素材2を陰極とし、この陰極と陰極に対向する陽極5との間の一部に遮蔽板3を配置して電気めっきを行い、素材2上の一部領域(図1の場合では素材2の下方領域)にSnめっき薄層を被覆し、残部領域(図1の場合では素材2の上方領域)に一体に形成されたSnめっき厚層を被覆するものであり、好ましくは陰極2の両面に陽極5を対向させてそれぞれの間に遮蔽板3を配置する。なお、遮蔽板3はめっき厚さのバランスを取るために孔をあけることができるし、傾斜を設けることもできる。これによって、薄層と厚層が一体化して形成された信頼性の高いめっき厚層を得ることができる。
また、本発明法の実施にあたっては、リールトゥリールのライン、すなわち、銅または銅合金からなる素材の条を巻き取った材料リールからまず素材の条を巻き出し、必要に応じてあらかじめ下地めっき層を形成したのち、電気Snめっきをし、次いでリフロー処理を行って、製品リールに巻き取る方法を行えば、効率的である。さらに、各工程ごとに、必要に応じて電解脱脂、酸洗、洗浄、乾燥を行う。
より具体的には、リールトゥリールのラインで電気Snめっき工程を行う場合に、図1において紙面に垂直な方向から素材の条材を連続的に供給し電気Snめっき後に同一方向へ連続的に巻き取ることができる(すなわち例えば、素材の条材をめっき槽の側面から水平方向にめっき槽内へ供給し、めっき後、対向する側面からめっき槽外へ水平方向に巻き取る)。下地めっき層の形成工程およびリフロー処理工程も同様に連続的に行うことができ、これら工程を連続して行えばリールトゥリールのラインですべての工程を一回で連続して行うことができる。
第1図のめっき槽によってSnめっきされた導電材の断面概念図を図2に示す。すなわち、下地層6を有する素材2にSnめっきをした場合、一部(図2では下方)領域にSnめっき薄層、残部(図2では上方)領域にSnめっき厚層が形成される。
なお、前記方法で製造した場合、Snめっき薄層とSnめっき厚層の境界がはっきりせず連続的に厚さが変化する部分ができることがあるが、設計により所定の部分の必要特性を考慮し厚さを制御すれば問題ない。
次に、本発明の数値範囲の限定理由を記載する。
(1)Snめっき厚層の厚さ0.8μm以上3μm以下について
0.8μm未満では、経時変化によりはんだ付け性が十分ではない。3μmを超えると、挿入力及びSnの削れが顕著になる他、コスト面でも不利となる。好ましくは0.8〜2μmであり、さらに好ましくは1〜2μmである。
(2)Snめっき薄層の厚さ0.05μm以上0.8μm未満について
0.05μm未満では、素材または下地成分の拡散及び酸化により電気的信頼性に問題が出る場合がある。0.8μm以上では挿入力低減の効果が小さい。好ましくは0.1μm以上0.8μm未満であり、さらに好ましくは0.2〜0.7μmである。
(3)各下地層の厚さについて
素材側から厚さ0.05μm以上2μm以下のNiめっき層と厚さ0.05μm以上1μm以下のCuめっき層であることが好ましい。
Niめっき層は素材の銅または銅合金のCuの拡散を効果的に抑制し、さらには銅合金中の添加元素の拡散を効果的に抑制し(例えばZnやP)、接触抵抗やはんだ付け性、更には皮膜の耐熱密着性の低下を効果的に防止する。Niめっき層の厚さが0.05μmより薄いと前記効果が得られず、2μmより大きいと曲げ加工性が低下するため、厚さは0.05μm以上2μm以下であることが好ましい。
Cuめっき層は表面に被覆したSn層と熱処理(リフロー処理等)によりCu−Snの合金層を形成することが好ましい。耐食性向上、耐熱性向上を目的とし、厚さ0.05〜1μmであることが好ましい。
Snの被覆方法を、電気めっき後に加熱溶融するリフロー処理を行う方法とした理由は、耐ウイスカ性を向上させるためである。リフロー処理は250〜900℃の温度中に0.1〜180秒滞留させた後、120秒以内に水冷、空冷等により100℃以下に冷却する方法が望ましい。ただし、耐ウイスカ性を必要としない場合は、リフロー処理を行わなくても構わない。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明の技術的範囲は本実施例に限定されるものではない。
試験材は、組成Cu−1.0wt%Ni−0.9wt%Sn−0.05wt%P、ビッカース硬さHV170、厚さ0.25mm、幅50mmの銅合金条を使用した。
リールトゥリールの連続めっきラインで、素材の表面および端面を電解脱脂と酸洗で活性化した後、各種下地めっき層と、Sn層の被覆を行った。各層の被覆方法は、厚さの制御に優れ、コスト的にも有利な電気めっきを用いた。下地めっきは全面均一に被覆するよう調整し、Snめっきは、図1に示すような絶縁性の遮蔽板3を用い、素材2の下半分(a部)のSn被覆厚が0.3〜3.3μmの薄層、上半分(b部)のSn被覆厚が0.3〜3.3μmの厚層となるよう調整した。ただし、全面同じ厚さの試験材は遮蔽板を用いなかった。
Snめっきは、素材の両面からそれぞれ50mmの間隔で対向してSn板の陽極を配置し、また素材から3〜10mmの個所に素材の下側15〜30mmの部分に対向して硬質塩化ビニル板の遮蔽板を垂直に配置し、液温20℃、見かけの陰極電流密度5.7A/dm2で行った。めっき槽の液面高さも、所望のめっき厚を得るために、素材の上端から液面までの距離を1〜5mmの範囲で調整した。
Niめっきはスルファミン酸Ni浴、Cuめっきは硫酸銅浴、Snめっきは硫酸錫浴で行った。各めっき浴とも光沢剤は添加せず、無光沢めっきを行った。また、Sn層を被覆後、バーナー炉でリフロー処理を行った。炉内温度400〜600℃、炉内滞留時間0.1〜20秒で表面を溶融させた後、水冷と空冷を併用して10秒以内に100℃以下へ冷却した。
表1に、本発明材および比較材の測定および評価の結果を示す。
被覆したNiとSnの厚さは蛍光X線膜厚測定器で測定した。被覆したCuの厚さは、Niめっき後Cuめっきした試験片を用い、電解式膜厚計で測定した。
Sn薄層、Sn厚層の厚さは、それぞれ両端1〜9mmの範囲で2mmおきに5点測定し、その平均値で求めた。
表1には、被覆厚さ、a部の低挿入力性(摩擦係数)、b部のはんだ付け性と耐熱性の評価結果を示す。
低挿入力性は、図3に模式図を示す装置を用いて摩擦係数を測定し、低挿入力性の代用特性評価とした。摩擦係数が小さいほど低挿入力であることを示す。摩擦係数の測定方法は、水平台11上において、内側半径R=1mmのインテンドを3つ設けた表面処理板材(上側試験片)8を上側とし、これに重錘10によって15Nの荷重をかけながら100mm/分の速度で、同じ表面処理を施した下側板材(下側試験片)9の上を移動し、プーリー12を介してロードセル13で摩擦力を測定し、摩擦力の平均値を重錘荷重(15N)で除して算出した。
はんだ付け性は、155℃の大気中で16時間保持(エージング)した後に、表2に示す試験条件で評価を行った。
耐熱性は、160℃の大気雰囲気中で120時間保持した後の接触抵抗値で評価した。接触抵抗値は、マイクロオームメーターを使用し、開放電圧20mV、電流10mA、0.5φmmのU型金線プローブ、最大荷重100gf、摺動無しの条件で、試験数N=3で測定し、その平均値を求めた。初期値は、No.5のみ1.5mΩ、その他は1mΩ以下であった。
Figure 2005307240
本発明材であるNo.1、2、3は摩擦係数が0.3以下と小さく、はんだ付け性にも優れ、耐熱性も優れている。
b部のSn被覆厚さが薄いNo.4は、はんだ付け性、耐熱性共に劣る。これは、エージング処理により素材から拡散したCuが表層で厚い酸化物を形成したためである。また、a部のSn被覆厚さが厚いNo.6、7は、いずれも摩擦係数が0.3を超え、低挿入力効果が不足している。これは、挿入時の抵抗になる純Sn層の厚さが厚いためである。特に、Sn被覆厚さが3μmを超えているNo.7では、Snの削れが顕著であった。また、No.5は下地Cuがないため、下地Niが直接Snと化合物を生じ、さらにはNiが表層まで拡散して酸化物を形成し、はんだ付け性、耐熱性に劣る。
Figure 2005307240
一方の端で低挿入力性、他方の端でははんだ付け性、耐熱性が求められる、自動車用コネクタ端子・バスバーなどの電気・電子部品の端子等の用途に適用できる。
めっき槽の断面概念図である。 素材のめっき前後の断面概念図である。 摩擦係数測定装置の模式図である。
符号の説明
1 めっき槽
2 素材(陰極)
3 遮蔽板
4 めっき浴
5 陽極
6 下地層
7 Snめっき層
8 インデント付き上側試験片
9 下側試験片
10 重錘(15N)
11 水平台
12 プーリー
13 ロードセル

Claims (9)

  1. 銅または銅合金からなる素材の一部領域が厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層で被覆され、残部領域が厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層で被覆されてなり、該Snめっき薄層および該Snめっき厚層の下地層として、前記素材側からNiめっき層とCuめっき層で形成された下地層を有する導電材。
  2. 前記Snめっき薄層が厚さ0.1μm以上0.8μm未満である、請求項1記載の導電材。
  3. 前記Snめっき厚層が厚さ0.8μm以上2.0μm未満である、請求項1または2に記載の導電材。
  4. 前記下地層が前記素材側から厚さ0.05μm以上2μm以下のNiめっき層と厚さ0.05μm以上1μm以下のCuめっき層で形成された下地層である、請求項1〜3のいずれかに記載の導電材。
  5. 少なくとも前記Snめっき厚層最表面側が溶融凝固組織である、請求項1〜4のいずれかに記載の導電材。
  6. めっき浴中において、前記下地層を有する素材を陰極とし、該陰極と該陰極に対向する陽極との間の一部に絶縁性遮蔽板を配置して電気めっきを行うことによって、該陰極上の一部領域に厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層を被覆し、残部領域に厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層を被覆する、請求項1〜5のいずれかに記載の導電材を製造する方法。
  7. めっき浴中において、前記下地層を有する素材を陰極とし、該陰極の両面と該両面に対向する各陽極との各間の一部にそれぞれ絶縁性遮蔽板を配置して電気めっきを行うことによって、該陰極上の一部領域に厚さ0.05μm以上0.8μm未満のSnめっき薄層を被覆し、残部領域に厚さ0.8μm以上3μm以下の一体に形成されたSnめっき厚層を被覆する、請求項1〜5のいずれかに記載の導電材を製造する方法。
  8. 前記電気めっきにより形成された前記薄層および厚層にリフロー処理を行う、請求項6または7に記載の製造方法。
  9. 前記電気めっきの工程、前記リフロー処理の工程の少なくとも一方がリールトゥリールのラインで行われる、請求項6〜8のいずれかに記載の製造方法。
JP2004122866A 2004-04-19 2004-04-19 Sn被覆導電材の製造方法 Expired - Lifetime JP4560642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122866A JP4560642B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 Sn被覆導電材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122866A JP4560642B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 Sn被覆導電材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005307240A true JP2005307240A (ja) 2005-11-04
JP4560642B2 JP4560642B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=35436340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004122866A Expired - Lifetime JP4560642B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 Sn被覆導電材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4560642B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161127A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Takamatsu Mekki:Kk 嵌合型接続端子に適した電子材料とその製造方法
WO2007097338A1 (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 The Furukawa Electric Co., Ltd. めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
JP2007277715A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Furukawa Electric Co Ltd:The めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
WO2008072418A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Nikko Fuji Electronics Co., Ltd. オス端子及びその製造方法
JP2008274364A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Kobe Steel Ltd 嵌合型コネクタ用端子及びその製造方法
JP2008282802A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Furukawa Electric Co Ltd:The コネクタおよびコネクタ用金属材料
JP2010280955A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Kyowa Densen Kk めっき被膜接続端子部材、これを用いた接続端子、これに用いられるめっき被膜材及び多層めっき材料、並びにめっき被膜接続端子部材の製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4917323A (ja) * 1972-06-12 1974-02-15
JPS634089A (ja) * 1986-06-20 1988-01-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 部分めつき装置
JPH0448098A (ja) * 1990-06-15 1992-02-18 Nec Corp 差厚めっき工法
JPH11214050A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子金具
JP2000192280A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd めっき装置及びめっき方法
JP2003031333A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子製造方法
JP2004068026A (ja) * 2001-07-31 2004-03-04 Kobe Steel Ltd 接続部品用導電材料及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4917323A (ja) * 1972-06-12 1974-02-15
JPS634089A (ja) * 1986-06-20 1988-01-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 部分めつき装置
JPH0448098A (ja) * 1990-06-15 1992-02-18 Nec Corp 差厚めっき工法
JPH11214050A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子金具
JP2000192280A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd めっき装置及びめっき方法
JP2003031333A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子製造方法
JP2004068026A (ja) * 2001-07-31 2004-03-04 Kobe Steel Ltd 接続部品用導電材料及びその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161127A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Takamatsu Mekki:Kk 嵌合型接続端子に適した電子材料とその製造方法
WO2007097338A1 (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 The Furukawa Electric Co., Ltd. めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
JP2007247060A (ja) * 2006-02-20 2007-09-27 Furukawa Electric Co Ltd:The めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
US7824776B2 (en) 2006-02-20 2010-11-02 The Furukawa Electric Co., Ltd. Plated material and electric and electronic parts using the plated material
JP2007277715A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Furukawa Electric Co Ltd:The めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
JP4653133B2 (ja) * 2006-03-17 2011-03-16 古河電気工業株式会社 めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
WO2008072418A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Nikko Fuji Electronics Co., Ltd. オス端子及びその製造方法
JP2008282802A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Furukawa Electric Co Ltd:The コネクタおよびコネクタ用金属材料
JP2008274364A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Kobe Steel Ltd 嵌合型コネクタ用端子及びその製造方法
JP2010280955A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Kyowa Densen Kk めっき被膜接続端子部材、これを用いた接続端子、これに用いられるめっき被膜材及び多層めっき材料、並びにめっき被膜接続端子部材の製造方法
JP4632380B2 (ja) * 2009-06-04 2011-02-16 協和電線株式会社 めっき被膜接続端子部材、これを用いた接続端子、これに用いられるめっき被膜材及び多層めっき材料、並びにめっき被膜接続端子部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4560642B2 (ja) 2010-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101639994B1 (ko) 표면 처리 도금재 및 그 제조 방법, 그리고 전자 부품
JP3880877B2 (ja) めっきを施した銅または銅合金およびその製造方法
JP2006045665A (ja) フレキシブルプリント配線基板端子部或いはフレキシブルフラットケーブル端子部
JP5373598B2 (ja) プリント基板端子
JP2010037629A (ja) 端子・コネクタ用導電材料及び嵌合型接続端子
JP4368931B2 (ja) オス端子及びその製造方法
JP4522970B2 (ja) ウィスカーが抑制されたCu−Zn合金耐熱Snめっき条
KR20190117596A (ko) 전자 부품용 금속 재료 및 그 제조 방법, 그것을 사용한 커넥터 단자, 커넥터 및 전자 부품
JP2010280955A (ja) めっき被膜接続端子部材、これを用いた接続端子、これに用いられるめっき被膜材及び多層めっき材料、並びにめっき被膜接続端子部材の製造方法
JP2004300524A (ja) Sn被覆を施した銅または銅合金部材およびその製造方法
JP4916379B2 (ja) Pcbコネクタ用オス端子及びその製造方法
US10998108B2 (en) Electrical contact material, method of producing an electrical contact material, and terminal
JP4560642B2 (ja) Sn被覆導電材の製造方法
JP5185759B2 (ja) 導電材及びその製造方法
JP2008218318A (ja) 配線用導体およびその製造方法
JP2014139345A (ja) 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品
JP7060514B2 (ja) 導電性条材
JP2008027696A (ja) コネクタ用部品
JP2005105307A (ja) リフローSnめっき部材、前記部材の製造方法、および前記部材が用いられた電気電子機器用部品
JP5226032B2 (ja) ウィスカーが抑制されたCu−Zn合金耐熱Snめっき条
JP2009173989A (ja) 耐磨耗性に優れた銅合金すずめっき条
JP2014084476A (ja) 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品
JP4570948B2 (ja) ウィスカー発生を抑制したCu−Zn系合金のSnめっき条及びその製造方法
JP7080942B2 (ja) 電子部品用めっき材料及び電子部品
JP2019073771A (ja) Snめっき材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090722

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091117

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100705

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4560642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250