JP2005307061A - ドライフラワー被覆剤ならびにこれを塗布したドライフラワーの製造法 - Google Patents

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康生 豊増
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Abstract

【課題】
ドライフラワーの花としての自然な風合いを長期にわたって保持できる耐変色性、形態保持性に優れたドライフラワー被覆剤ならびにそれを塗布した耐久性に優れたドライフラワーを提供する。
【解決手段】
透明性のポリーマーと有機溶剤からなる塗膜形成剤100重量部に対して、変色防止剤0.01〜5重量部添加した被覆剤をドライフラワーに塗布する。

Description

この発明は、ドライフラワー被覆剤ならびにこれを塗布したドライフラワーの製造法に関するものである。
押し花を含むドライフラワーは、吸湿により変形したり、ドライフラワー中の変色酵素ポリフェノールオキシターゼの活性化等で酸化により2〜3日で変色したり、ドライフラワーに付着している腐敗菌により黴が発生したりして短期間で商品価値を喪失してしまう欠点があった。
このため従来、ドライフラワーの表面に酢酸ビニル、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー等のポリーマー溶液を塗布して皮膜を形成して、吸湿によるドライフラワーの変形、変色、黴の発生を防止しようとする試みが提案されている。
しかしながら、これらの皮膜は花の表面を保護している蝋状のクチン質により、ドライフラワーに対する密着性、接着性が不完全でガスバリア性に乏しく、湿度にもよるが4〜5日で、皮膜を通してドライフラワーが吸湿して変色酵素や腐敗菌が活性化され、変色したり黴が発生して短期間で商品価値を喪失してしまう欠点があった。
特公昭49-18730号 特開平9−110602号
この発明は、乾燥シートにより乾燥された押し花やシリカゲル法、脱水法、真空乾燥法、冷凍乾燥法等により立体乾燥された花等のドライフラワーの花としての自然な風合いを長期にわたって保持できる耐変色性、形態保持性に優れたドライフラワー被覆剤ならびにそれを塗布した耐久性に優れたドライフラワーを提供しょうとするものである。
この発明は、透明性のポリーマーと有機溶剤からなる塗膜形成剤100重量部に対して、変色防止剤を0.01〜5重量部添加したことを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項1の発明とし、請求項1の発明において有機溶剤がアルコール類であることを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項2の発明とし、請求項1の発明において変色防止剤がポリフェノールオキシターゼ活性阻害剤であることを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項3の発明とし、請求項3の発明においてポリフェノールオキシターゼ活性阻害剤がチオ尿素類であることを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項4の発明とし、請求項1の発明において変色防止剤がチオール化合物であることを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項5の発明とし、請求項5の発明においてチオール化合物がシスティン類であることを特徴とするドライフラワー被覆剤を請求項6の発明とし、透明性のポリーマーと有機溶剤からなる塗膜形成剤100重量部に対して変色防止剤を0.01〜5重量部添加したドライフラワー被覆剤を、ドライフラワーに塗布してその表面に皮膜を形成するとともに有機溶剤を介して変色防止剤をドライフラワー中に含浸させることを特徴とするドライフラワーの製造法を請求項7の発明とし、請求項7の発明発明において、変色防止剤がチオ尿素類であることを特徴とするドライフラワーの製造法を請求項8の発明とし、請求項7の発明において変色防止剤がシスティン素類であることを特徴とするドライフラワーの製造法を請求項9の発明とするものである。
この発明によってドライフラワーの表面に透明で形態保持性、密着性に優れたドライフラワー補強皮膜が形成され、しかもドライフラワー中には変色防止剤が満遍なく含浸されドライフラワーの変色が防止される。したがって長期にわたって耐久性に優れたドライフラワーを提供できた。
この発明において透明性のポリーマーとしては、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニルマレイン酸共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、アクリルマレイン酸共重合体、アクリルスチレン共重合体、アクリルスチレンマレイン酸共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、スチレンマレイン酸共重合体等のスチレン系樹脂、ブチレンマレイン酸の共重合体、塩素化ポリオレフン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリウレタン等のゴム、スチレンブタジエンブロック共重合体のようなスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、1.2ポリブタジエン等の熱可塑性エラストマーがあげられ、それらの1種又は2種以上の混合ポリマーが使用される。
透明性のポリーマーとして例えばビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等を使用し、これらの軟質配合のもので塗膜形成剤を構成しておけば、柔軟性に優れた、より一層自然な風合いのドライフラワーを提供でき好都合である。
この発明において有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、n―プロパノール、イソプロパノール(IPA)、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、2−メチル−2−プロパノール、ペンタノール、オクタノ−ル、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、エチルエーテル、プロピルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、トルエン、ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等が挙げられ、それらの一種又は二種以上の混合溶剤が使用される。
有機溶剤としてアルコール類を含んだもの使用すれば、殺菌効果が期待でき、ドライフラワーに付着している腐敗菌による黴の発生を未然に予防でき、しかもアルコール類はドライフラワーの色素に対する汚染性がなく好都合である。
この発明において塗膜形成剤としては、好適には、ポリマー100重量部を300〜2500重量部の有機溶剤で溶解したものが使用される。溶剤の添加量がそれ以下となれば粘度が大きくなりすぎ、これをドライフラワーに塗布する場合作業性が著しく低下し、特に浸漬塗布によって塗布する場合、垂れ切が困難となり塗布むらが生じ乾燥に時間を要するばかりでなく、ドライフラワーの外観が低下するきらいがあり、また溶剤の添加量がそれ以上となれば、粘度が小さくなり過ぎ、ドライフラワーの表面に形成される塗膜が薄くなりすぎ、補強性が低下するきらいがある。
この発明において、変色防止剤としては、塗膜形成剤を構成する有機溶剤に溶解性のあるものが使用される。これらの変色防止剤としては、例えばチオ尿素、N-ジメチルチオ尿素、N,N’−ジメチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素、ジエチルチオ尿素等のチオ尿素類、麹酸、ハロゲン化塩等の胴キレート剤、桂皮酸、安息香酸等の拮抗的阻害剤、L−システィン、L−システィン塩、Nーアセチルー3−システィン、N−メチルー3−システイン、N−プロピル−3−システイン、グルタチオン等のシスティン類、メルカプト酢酸、メルカプトエタノール、チオフェノール等のチオール類、亜硫酸塩等の還元剤等が挙げられ、これらの一種又は二種以上の混合物が使用される。
変色防止剤の添加量として、塗膜形成剤100重量部に対して0.01〜5重量部に限定したのは、添加量がそれ以下になると耐変色性が低下し、添加量がそれ以上となると有機溶剤に対する溶解性低下する欠点があるからである。
特にドライフラワーに対する、殺菌性、浸透性という観点から有機溶剤がアルコールを含む場合は、溶解性という点からして、変色防止剤としては特にチオ尿素類、システイン類が好適である。
この発明において変色防止剤は、必要によってはステア燐酸等の高級カルボン酸類、エチレングリコール、プロピレングリコール等の高級アルコール類、ポリエチレングリコールエステル、フタル酸エステル、分子量が500以下でドライフラワー中に浸透可能なアクリル、メタクリレート、スチレン、エポキ等のオリゴマーからなる補強用含浸剤、パラフィン類、シリコン類等の柔軟剤、アスコルビン酸、トコフェロール等の酸化防止剤、燐酸、クエン酸、蓚酸等のPH調整剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、発色剤、艶消し剤、着色剤等を添加の上、攪拌機によって塗膜形成剤と攪拌混合され、ドライフラワー被覆剤として提供される。
以上のようにして準備されたドライフラワー被覆剤は、ドライフラワーの表面に浸漬、スプレー、刷毛等適宜手段によって塗布すれば、有機溶剤に溶解された変色防止剤が有機溶剤を介してドライフラワー中に急速に浸透されるとともにドライフラワーの表面には、ドライフラワーの細胞膜を通過できないポリーマーによって皮膜が形成される。そしてこれを乾燥すれば、その表面に透明で形態保持性、密着性に優れた皮膜が形成されドライフラワーが強化されるとともにドライフラワー中には変色防止剤が満遍なく含浸され、ドライフラワの変色が長期にわたって防止される。
下記の表1上段に示す実施例1、2配合(単位 重量部)により準備したドライフラワー被覆剤中に、シリカゲル法で立体乾燥したバラの花からなるドライフラワーを、1秒間浸漬して有機溶剤を介して変色防止剤をドライフラワー中に浸透させるとともにその表面に被覆剤による塗膜を付着させ、常温で 1 間乾燥させてドライフラワーの表面に皮膜を形成した。
これを同様に第1表に示す比較例1、2に示す配合(単位 重量部)の被覆剤で被覆したものとを、ドライフラワーの耐変色性、防黴性、形態保持性と皮膜の密着性、柔軟性を比較して表1下段に示す。
Figure 2005307061

Claims (9)

  1. 透明性のポリーマーと有機溶剤からなる塗膜形成剤100重量部に対して、変色防止剤を0.01〜5重量部添加したことを特徴とするドライフラワー被覆剤。
  2. 有機溶剤がアルコール類であることを特徴とする請求項1記載のドライフラワー被覆剤。
  3. 変色防止剤がポリフェノールオキシターゼ活性阻害剤であることを特徴とする請求項1記載のドライフラワー被覆剤。
  4. ポリフェノールオキシターゼ活性阻害剤がチオ尿素類であることを特徴とする請求項3記載のドライフラワー被覆剤。
  5. 変色防止剤がチオール化合物であることを特徴とする請求項1記載のドライフラワー被覆剤。
  6. チオール化合物がシスティン類であることを特徴とする請求項5記載のドライフラワー被覆剤。
  7. 透明性のポリーマーと有機溶剤からなる塗膜形成剤100重量部に対して変色防止剤を0.01〜5重量部添加したドライフラワー被覆剤を、ドライフラワーに塗布してその表面に皮膜を形成するとともに有機溶剤を介して変色防止剤をドライフラワー中に含浸させることを特徴とするドライフラワーの製造法。
  8. 変色防止剤がチオ尿素類であることを特徴とする請求項7記載のドライフラワーの製造法。
  9. 変色防止剤がシスティン類であることを特徴とする請求項7記載のドライフラワーの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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