JP2005306857A - ポリアセン化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ジヒドロペンタセン誘導体(13)の不飽和脂肪族環をDDQやクロラニルなどのキノン類で脱水素して芳香族環に変換し、ペンタセン誘導体(14)を合成する。反応後の溶液から合成反応に用いた溶媒を留去したり、沈殿生成に最適化した他の溶媒を添加したりして、ペンタセン誘導体(14)の飽和溶液を調製した後、この飽和溶液に多量の低級アルコール又は低級脂肪族炭化水素溶媒を加えて、ペンタセン誘導体(14)のみを選択的に沈殿させる。ジヒドロペンタセン誘導体(13)は、ジルコノセンを用いた公知の段階的環形成反応によって合成するが、これらの中間生成物の合成反応に、上記の沈殿分離法を適用することもできる。
【選択図】 図1
Description
半導体層に用いた有機材料:ペンタセンC22H14
電子移動度 :1.1cm2/Vs
オンオフ比 :106
S値 :0.3V/decade
は、単結合又は二重結合を表す。)
一般式(2):
本実施例では、図2〜4および図1に示した反応フローに従い、ペンタセン誘導体(14)を合成した。そして、ジヒドロペンタセン誘導体(13)がもつ不飽和脂肪族環を脱水素して芳香族環へ変換する反応(XIV)を行った後の反応混合物の溶液に、低級アルコールとしてメタノールを加え、ペンタセン誘導体(14)を沈殿させ、NMRスペクトルによって結果を検討した。
まず、ジルコノセンZrCp2Cl2 8.77gをテトラヒドロフラン(THF)100mlに溶かし、−78℃に冷却した後、ブチルリチウムBuLiのヘキサン溶液(1.58mol/l)38.4mlを加え、−78℃で1時間攪拌し、ジルコノセン等価体を生成させた。これに3-ヘキシン6.9mlを加え、室温で3時間攪拌して、ジルコノセン等価体と3-ヘキシンとを反応させ、ジルコナシクロペンタジエン誘導体(1)を合成した。
0℃に冷やしたテトラヒドロフラン(THF)47mlにリチウムアルミニウムハイドライドLiAlH4を1.02g加え、その溶液にフタル酸ジメチル誘導体(2)4.2gを0℃に保ちながら加えた。室温にして3時間攪拌して反応させた後、水を加えて処理した。溶液がわずかに酸性になるまで2N硫酸を加えた後、ジエチルエーテル50mlを用いた抽出操作を3回繰り返して行い、飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。エバポレーターを用いて溶媒を蒸発させて取り除いた後、ヘキサンを溶媒として再結晶することで、固体結晶として化合物(3)3.0g(収率90%)を得た。
化合物(3)3gをクロロホルム45mlに溶かし、臭化リンPBr3を1.5ml加えた。室温で3時間攪拌したあと、水で処理をし、酢酸エチル50mlを用いた抽出操作を3回繰り返して行い、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、次に飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。エバポレーターを用いて溶媒を蒸発させて取り除いた後、ヘキサンを用いて再結晶することで、白色固体としてジブロモ体(4)4.5g(収率99%)を得た。
THF100mlに1-ヘキシンを4ml加え、−78℃に冷やした状態で、ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.58mol/l)を20ml加え、室温で1時間攪拌した。反応液を−78℃にし、DMPU(1,3-dimethyl-3,4,5,6-tetrahydro-2(1H)-pyrimidinone)を3.66ml加え、続いてTHFに溶かしたジブロモ体(4)3.0gを加え、室温で3時間攪拌した。3N塩酸で処理したあと、ヘキサン100mlを用いた抽出操作を3回繰り返して行い、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、次いで飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。エバポレーターを用いて溶媒を蒸発させて取り除いた後、カラムクロマトグラフィ(展開溶媒として、酢酸エチルとヘキサンとを1:10の質量比で混合した混合溶媒を用いた。)で精製を行い、化合物(5)2.55g(収率83.1%)を得た。
ジルコノセンZrCp2Cl2 0.293gをTHF5mlに溶かし、−78℃に冷却した後、ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.58mol/l)1.28mlを加え、−78℃で1時間攪拌した。これに化合物(5)0.38gをTHFに溶かした溶液を加え、室温で3時間攪拌して、ジルコノセンと化合物(5)とを反応させ、化合物(6)を得た。
0℃に冷やしたTHF150mlにLiAlH4 を0.722g加え、その溶液に化合物(8)4.93gを0℃に保ちながら加えた。室温にして3時間攪拌して反応させた後、水を加えて処理した。溶液がわずかに酸性になるまで2N硫酸を加えた後、ジエチルエーテル100mlを用いた抽出操作を3回繰り返して行い、飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。その後、エバポレーターを用いて溶媒を蒸発させて留去し、固体状の化合物(9)を得た。
THF50mlに1-ヘキシンを0.232ml加え、−78℃に冷やした状態で、ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.58mol/l)を1.29ml加え、室温で1時間攪拌した。反応液を−78℃にし、DMPUを0.247ml加え、続いてTHFに溶かしたジブロモ体(10)0.2gを加え、室温で3時間攪拌した。3N塩酸で処理した後、ヘキサン100mlを用いた抽出操作を3回繰り返して行い、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、次に飽和食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。エバポレーターを用いて溶媒を蒸発させて取り除いた後、カラムクロマトグラフィ(展開溶媒として、酢酸エチルとヘキサンとを1:50の質量比で混合した混合溶媒を用いた。)で精製を行い、化合物(11)0.1716g(収率85%)を得た。
ジルコノセンCp2ZrCl2 0.085gをTHF5mlに溶かせて−78℃に冷却した後、ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.58mol/l)0.37mlを加え、−78℃で1時間攪拌した。化合物(11)0.1716gをTHFに溶かした溶液をこの反応溶液に加え、室温で3時間攪拌して、ジルコノセンと化合物(11)とを反応させ、化合物(12)を得た。
続いて、反応溶媒であるトルエンを減圧留去した後、代わる溶媒としてクロロホルム1mlを加え、不純物を含む粗生成物を完全に溶解させて飽和溶液にした後、25mlのメタノールを加え、沈殿を生じさせた。生じた沈殿を濾過後、メタノールで洗浄し、乾燥させることで、目的とするポリアセン化合物であるペンタセン誘導体(14)75.9mg(収率76%)を得た。
図5と図6は、実施例1による、精製前と精製後のペンタセン誘導体(14)の1H-NMRスペクトルである。
実施例1では、脱水素による芳香族環への変換反応(XIV)の後に、反応に用いた溶媒のトルエンを完全に留去し、代わりの溶媒としてクロロホルムを用いてペンタセン誘導体(14)の飽和溶液を作り、そこにメタノールを加えてペンタセン誘導体(14)を沈殿させた。本実施例では、反応に用いたトルエンを一部留去するにとどめ、トルエンを用いてペンタセン誘導体(14)の飽和溶液を作り、そこにメタノールを加えて沈殿を生じさせた。その他は、実施例1と同様である。
ジヒドロペンタセン誘導体(13)2gとDDQ0.681g(ジヒドロペンタセン誘導体(13)に対して1.1当量)をトルエン100mlに溶かし、24時間還流加熱した。
続いて、減圧留去により溶媒のトルエンを20mlまで減らして飽和溶液にした後、500mlのメタノールを加え、沈殿を生じさせた。生じた沈殿を濾過後、メタノールで洗浄し、乾燥させることで、ペンタセン誘導体(14)を1.083g(収率54.3%)得た。
本実施例では、実施例1と同様の反応プロセスでジヒドロペンタセン誘導体(15)を合成し、下記に示すように、ジヒドロペンタセン誘導体(15)に含まれる不飽和脂肪族環を脱水素して芳香族環に変換し、ペンタセン誘導体(16)を得た。そして、この反応後の反応混合物の溶液に低級アルコールとしてメタノールを加え、ペンタセン誘導体(16)を沈殿させた。
ジヒドロペンタセン誘導体(15)244mgとDDQ83.1mg(ジヒドロペンタセン誘導体(15)に対して1.1当量)をトルエン10mlに溶かし24時間還流加熱した。
続いて、上記の反応液にメタノールを大量に加え(200ml以上)、沈殿を生じさせた。生じた沈殿を濾別し、メタノールで洗浄し、乾燥させることで、ペンタセン誘導体(16)73.7mg(収率30.5%)を得た。
本実施例では、実施例1と同様の反応プロセスでジヒドロペンタセン誘導体(17)を合成し、下記に示すように、これに含まれる不飽和脂肪族環を脱水素して芳香族環に変換し、ペンタセン誘導体(18)を得た。そして、この反応後の反応混合物の溶液に低級アルコールとしてメタノールを加え、ペンタセン誘導体(18)を沈殿させた。
ジヒドロペンタセン誘導体(17)600mgとDDQ221mg(ジヒドロペンタセン誘導体(17)に対して1.1当量)とをトルエン12mlに溶かし24時間還流加熱した。
上記の反応液から減圧留去により溶媒のトルエンを6mlまで減らし、そこにメタノールを120ml加え、沈殿を生じさせた。生じた沈殿を濾別し、メタノールで洗浄し、乾燥させることで、ペンタセン誘導体(18)207mg(収率34.5%)を得た。
実施例1〜4は、ジヒドロペンタセン誘導体がもつ不飽和脂肪族環を脱水素して芳香族環へ変換する反応後の精製に、メタノールの添加による沈殿生成を適用した例である。しかし、メタノールの添加による沈殿生成の適用は、図2〜4および図1に示した一連のポリアセン合成フローにおいて、上記の反応工程のみに限定されるものではない。本実施例では、ブチル基の代わりにエチル基が導入されている場合に、図3または4に示した反応(VIII)、反応(XI)および反応(XIII)に相当する、下記の反応(VIIIb)、反応(XIb)および反応(XIIIb)の反応後の反応液に、メタノールの添加による沈殿生成を適用し、カラムクロマトグラフィによる精製を不要にした例である。
た。
本実施例は、ブチル基の代わりにプロピル基が導入されている場合に、図4に示した反応(XIII)に相当する下記の反応(XIIIc)の反応後の反応液に、メタノールの添加による沈殿生成を適用し、カラムクロマトグラフィによる精製を不要にした例である。この例では、主骨格をなす縮合環を構成する環の数を増加させる環形成反応を行った後の反応混合物の溶液に、低級アルコールとしてメタノールを加え、生成物を沈殿させている。
本実施例は、本発明のポリアセン化合物の第2の製造方法の有効性を検討するためのものである。
本実施例は、本発明のポリアセン化合物の第2の製造方法において、回収されるポリアセン化合物と、回収のために用いられる前記第2溶媒との適不適を、溶解度から判定する際の基準を定めるためのものである。
Claims (32)
- ポリアセン化合物を合成するに際し、中間ポリアセン生成物又は最終ポリアセン生成物の合成反応後の反応混合物の溶液に低級アルコールを加え、前記中間ポリアセン生成物又は前記最終ポリアセン生成物を沈殿させる分離工程を有する、ポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環に含まれる脂肪族環を、脱離反応又は酸化反応によって芳香族環に変換する反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環を構成する環の数を増加させる環形成反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環に結合している置換基を、他の置換基に変換する反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記反応混合物が無極性又は極性の小さい溶媒に溶解している前記溶液に、前記低級アルコールを加える、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記溶媒としてトルエン又はクロロホルムを用い、前記低級アルコールとしてメタノール、エタノール又はプロパノールを用いる、請求項5に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記溶液に対し、体積比で20倍以上の前記低級アルコールを用いる、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記nが2以上のとき、前記一般式(1)中に複数個存在する前記R3同士及び前記R6同士は、それぞれ、同じでも異なっていてもよい、請求項8に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 3個以上の不飽和環が含まれるポリアセン化合物を得る、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記R1、前記R2、前記R3、前記R4、前記R5及び前記R6は、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のチオアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールチオ基、アミノ基、ヒドロキシル基、又は水素原子であり、前記R4及び前記R5は、互いに架橋して炭素原子数4〜20の飽和環又は不飽和環を形成していてもよく、また、前記A1及び前記A2は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアルキルアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、ハロホルミル基、ホルミル基、イソシアノ基、イソシアナト基、又はチオシアナト基であり、前記A1及び前記A2は、互いに架橋して環を形成していてもよい、請求項8に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- ジルコノセンを用いた環形成反応と、これに続くジルコナシクロペンタジエン又はその誘導体とアルキン又はその誘導体との環形成反応とによって、前記脂肪族環を含むポリアセン化合物を合成する、請求項1に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記脱離反応又は酸化反応として脱水素反応を行う、請求項2に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記脱水素反応を、2,3-ジクロロ-5,6-ジイソシアノ-1,4-キノン(DDQ)、2,3,5,6-テトラクロロ-1,4-キノン(クロラニル)、或いはカーボンに担持した金属触媒を用いて行う、請求項13に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- ポリアセン化合物を合成するに際し、中間ポリアセン生成物又は最終ポリアセン生成物の合成反応後の反応混合物を第1溶媒に溶解させた溶液に、前記第1溶媒に対する親和性が大きく、かつ、前記中間ポリアセン生成物又は前記最終ポリアセン生成物が溶解しないか又は溶解度が小さい第2溶媒を加えて、前記中間ポリアセン生成物又は前記最終ポリアセン生成物を沈殿させる分離工程を有する、ポリアセン化合物の製造方法。
- 前記第2溶媒として、前記中間ポリアセン生成物又は前記最終ポリアセン生成物の溶解度が0.1g/L以下である溶媒を用いる、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記第2溶媒として、前記中間ポリアセン生成物又は前記最終ポリアセン生成物の溶解度が1.0×10-4g/L以下である溶媒を用いる、請求項16に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記溶液を飽和溶液に調製する、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環に含まれる脂肪族環を、脱離反応又は酸化反応によって芳香族環に変換する反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環を構成する環の数を増加させる環形成反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 主骨格をなす縮合環に結合している置換基を、他の置換基に変換する反応を行った後の反応混合物の溶液に、前記分離工程を行う、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記第1溶媒としてトルエン又はクロロホルムを用いる、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記第2溶媒として低級脂肪族炭化水素溶媒を用いる、請求項20に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記第2溶媒としてペンタン、ヘキサン、又はヘプタンを用いる、請求項21に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記溶液に対し、体積比で20倍以上の前記第2溶媒を用いる、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記nが2以上のとき、前記一般式(1)中に複数個存在する前記R3同士及び前記R6同士は、それぞれ、同じでも異なっていてもよい、請求項24に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 3個以上の不飽和環が含まれるポリアセン化合物を得る、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記R1、前記R2、前記R3、前記R4、前記R5及び前記R6は、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のチオアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールチオ基、アミノ基、ヒドロキシル基、又は水素原子であり、前記R4及び前記R5は、互いに架橋して炭素原子数4〜20の飽和環又は不飽和環を形成していてもよく、また、前記A1及び前記A2は、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアルキルアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、ハロホルミル基、ホルミル基、イソシアノ基、イソシアナト基、又はチオシアナト基であり、前記A1及び前記A2は、互いに架橋して環を形成していてもよい、請求項24に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- ジルコノセンを用いた環形成反応と、これに続くジルコナシクロペンタジエン又はその誘導体とアルキン又はその誘導体との環形成反応とによって、前記脂肪族環を含むポリアセン化合物を合成する、請求項15に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記脱離反応又は酸化反応として脱水素反応を行う、請求項17に記載したポリアセン化合物の製造方法。
- 前記脱水素反応を、2,3-ジクロロ-5,6-ジイソシアノ-1,4-キノン(DDQ)、2,3,5,6-テトラクロロ-1,4-キノン(クロラニル)、或いはカーボンに担持した金属触媒を用いて行う、請求項29に記載したポリアセン化合物の製造方法。
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