JP2005306447A - 閉鎖膜付チューブ容器 - Google Patents

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Hiroto Asai
洋人 麻井
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Abstract


【課題】 構造が簡単で、より少ないキャップの回転で、閉鎖膜を開孔することができる閉鎖膜付チューブ容器
【解決手段】 閉鎖膜を有するチューブ本体と、該チューブ本体の口部に螺合されるキャップとから成り、該閉鎖膜に相対向するキャップの筒体の天面に形成した針体が、キャップを回転することにより、キャップの筒体及び針体がチューブ本体の口部に螺合しながら下降して、閉鎖膜を破る閉鎖膜付チューブ容器において、前記チューブ本体の口部と、前記キャップの筒体との間に、スペーサーを介在させたことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器。
【選択図】 図1

Description

この発明は、閉鎖膜付チューブ容器に関し、さらに詳しくは、構造が簡単で、より少ないキャップの回転で、閉鎖膜を開孔することができる閉鎖膜付チューブ容器に関する。
従来、チューブ本体50及び閉鎖膜52は、アルミ等の金属材料で造られ、ノズルキャップ53及び蓋体54は、ポリエチレン等の合成樹脂で造られている。このような従来の閉鎖膜付チューブ容器としては、図6及び図7に示すようなものがある。ノズルキャップ53の内筒57の内周面に連続する天面には、チューブ本体50の口部51に形成された閉鎖膜52に相対向して、針体56が形成されている。又、内筒57の雌ネジ57aに連続する内筒57の下端には、スリット(図示せず)により、一定間隔毎に仕切られた複数の羽根片59が形成されている。この羽根片59は、過誤により、ノズルキャップ53の針体56によって、閉鎖膜52が開孔されるのを防止するための機能を果たしている。ノズルキャップ53の外筒60の内周面には、羽根片59の先端部が係合するための係合溝61が形成されている。この係合溝61は、羽根片59の先端部に対応して形成されている。針体56は、回転しながら穿孔するため、尖鋭部が片側に偏って形成されている。
又、この針体56から上方には、突き抜けたノズル通路55が形成されている。そして、このノズル通路55の開口は、蓋体54が螺合され閉鎖されている(特許文献1参照)。閉鎖膜52を破り、口部51を開孔する場合は、図7に示すように、ノズルキャップ53及び蓋体54を同時に回転して、チューブ本体50の口部51の雄ネジ51aに沿って、内筒57の螺合を下降する。すると、針体56も同様に回転しながら下降し、図7に示す様に、針体56により閉鎖膜52が開孔される。開孔と同時に、内筒57の下端に形成された複数の羽根片59が、内筒57の押圧により、その先端部が、チューブ本体50の肩部と当接し、徐々に外側に折曲される。この羽根片59の折曲により、過誤により閉鎖膜52が開孔される防止片としての機能を終了する。そして、この先端部が係合溝61に嵌合することにより、閉鎖膜52が、針体56により開孔されたことが確認できる。
特開2000−33959号公報
しかしながら、このような従来の閉鎖膜チューブ容器50は、ノズルキャップ53の針体56が、閉鎖膜52を開孔するまで、ノズルキャップ53をより多く回転する必要がある。すなわち、使用者は、通常のキャップよりも長い距離(図6に示す寸法L)だけ、ノズルキャップ53をより多く回転しなければ、閉鎖膜52を開口することができないため、チューブ容器の開口を迅速に行いたい場合には頗る不便であると共に、老人、子供にとっては、面倒なものであった。さらに、このような従来の閉鎖膜チューブ容器50の構造は複雑であり、それに伴い成形金型の構造も複雑にならざるを得ないという欠点があった。
この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、閉鎖膜チューブ容器50構造が簡単で、より少ないキャップの回転で、迅速に閉鎖膜を開孔することができる閉鎖膜付チューブ容器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の手段は、閉鎖膜を有するチューブ本体と、チューブ本体の口部に螺合されるキャップとから成り、閉鎖膜に相対向するキャップの筒体の天面に形成した針体が、キャップを回転することにより、キャップの筒体及び針体がチューブ本体の口部に螺合しながら下降して、閉鎖膜を破る閉鎖膜付チューブ容器において、チューブ本体の口部と、キャップの筒体との間に、スペーサーを介在させたことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器である。チューブ本体の口部の閉鎖膜を開孔する場合は、嵌合又は螺合されているスペーサーを取り去り、チューブ本体の口部に直接キャップを螺合して回転することにより、より少ないキャップの回転で、迅速に閉鎖膜を開孔することができる。又、キャップ及び成形金型の構造もより簡単になる。
請求項2記載の発明の手段は、キャップが、下端に針体を有し、針体から上方に貫通するノズル通路が形成されたノズルキャップと、ノズル通路の開口を閉鎖する蓋体とから構成されていることを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器である。同様に、チューブ本体の口部の閉鎖膜を開孔する場合は、嵌合又は螺合されているスペーサーを取り去り、チューブ本体の口部に直接ノズルキャップを螺合して回転することにより、より少ないノズルキャップの回転で、迅速に閉鎖膜を開孔することができる。又、ノズルキャップ及び成形金型の構造もより簡単になる。
この発明によれば、スペーサーを口部から取り外して、ノズルキャップの構造が簡単で、より少ないノズルキャップの回転で、閉鎖膜を開孔することができる効果を有する。又チューブ容器の開口を急いでいる場合に便利であり、老人、子供にとって開孔が容易である。
閉鎖膜付チューブの構造が簡単で、より少ないノズルキャップの回転で、閉鎖膜を迅速に開孔するという目的を、チューブ本体の口部とノズルキャップの間に、スペーサーを介在させることにより実現した。
図1〜図3は、この発明に係る実施例1を示す図面である。チューブ本体1及び閉鎖膜2は、アルミ等の金属材料又はポリエチレン等の合成樹脂材料で造られ、ノズルキャップ3は、ポリエチレン等の合成樹脂で造られている。この実施例1はノズルキャップ3が、ノズル筒体3aと、このノズル筒体3aの天面に形成されたノズル部3bとから構成されている。このノズル部3bの下端には、チューブ本体1の口部4に形成された閉鎖膜2に相対向して、針体6が形成されている。又、ノズル部3bは、針体6から突き抜けるように、ノズル通路7が形成されている。閉鎖膜2が針体6で開孔され、チューブ本体1の胴部が押圧されると、内容物は口部4を通過して、このノズル部3bのノズル通路7から外部に抽出される。そして、このノズル通路7の開口には、蓋体8が螺合されることにより、ノズル通路7が閉鎖されている。図2は、スペーサー5を取り外し、ノズルキャップ3を直接チューブ本体1の口部4に螺合した状態を示す図面(a)と、取り外したスペーサー5を示す断図面である。スペーサー5は、上筒部5aの外周に、ノズル筒体3aと嵌合するための凸部9が形成され、又下筒部5bの内周には、チューブ本体1の口部4と嵌合するための凸部10が形成されている。この凸部9及び凸部10により、スペーサー5の取り外しが迅速かつ容易にできる。なお、凸部9及び凸部10に代えて、各々雄ねじと雌ねじが形成され、ノズル筒体3a及び口部4に螺合されてもよい。
図4は、この発明に係る実施例2を示す図面である。チューブ本体11及び閉鎖膜12は、アルミ等の金属材料又はポリエチレン等の合成樹脂材料で造られ、ノズルキャップ13は、ポリエチレン等の合成樹脂で造られている。この実施例2はノズルキャップ13が、ノズル筒体13aと、このノズル筒体13aの天面に形成されたノズル部13bとから構成され、このノズル部13bの下端には、チューブ本体11の口部14に形成された閉鎖膜12に相対向して、針体16が形成されている。又、ノズル部13aは、針体16から突き抜けるように、ノズル通路17が形成されている。閉鎖膜12が針体16で開孔され、チューブ本体11の胴部が押圧されると、内容物は口部14を通過して、このノズル部13bのノズル通路17から外部に抽出される。又、このノズル通路17の開口には、蓋体18が螺合されることによりノズル通路17が閉鎖されている。図5は、スペーサー15を取り外し、ノズルキャップ13を直接チューブ本体11の口部14に螺合した状態を示す図面(a)と、取り外したスペーサー15を示す断図面である。スペーサー15は、上筒部15aの外周に、ノズル筒体13aと嵌合するための凸部19が形成され、又下筒部15bの内周には、チューブ本体11の口部14と嵌合するための凸部20が形成されている。この凸部19及び凸部20により、スペーサー15の取り外しが迅速かつ容易にできる。なお、凸部19及び凸部20に代えて、各々雄ねじと雌ねじが形成され、ノズル筒体13a及び口部14に螺合されてもよい。
本発明の活用例として、特に薬品、接着剤等の閉鎖膜付チューブ容器に広く適用することができる。
本発明に係る実施例1を示す断面図。 本発明に係る実施例1を示す断面図であり、スペーサーを取り外した閉鎖膜付チューブ容器の断面図(a)と、スペーサーの断面図(b)である。 本発明に係る実施例1のスペーサーを示す正面図である。 本発明に係る実施例2を示す断面図。 本発明に係る実施例2を示す断面図であり、スペーサーを取り外した閉鎖膜付チューブ容器の断面図(a)と、スペーサーの断面図(b)である。 従来の開孔前の閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。 従来の開孔後の閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
符号の説明
1 11 チューブ本体

2 12 閉鎖膜

3 13 ノズルキャップ

3a 13a ノズル筒体

3b 13b ノズル部

4 14 口部

5 15 スペーサー

6 16 針体

7 17 ノズル通路

8 18 蓋体

Claims (2)

  1. 閉鎖膜を有するチューブ本体と、該チューブ本体の口部に螺合されるキャップとから成り、該閉鎖膜に相対向するキャップの筒体の天面に形成した針体が、キャップを回転することにより、キャップの筒体及び針体がチューブ本体の口部に螺合しながら下降して、閉鎖膜を破る閉鎖膜付チューブ容器において、前記チューブ本体の口部と、前記キャップの筒体との間に、スペーサーを介在させたことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器。
  2. 前記キャップが、下端に針体を有し、針体から上方に貫通するノズル通路が形成されたノズルキャップと、該ノズル通路の開口を閉鎖する蓋体とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の閉鎖膜付チューブ容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017226480A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 アルベア セルヴィス 特にフレキシブルチューブ用である穿孔キャップ
JP2021165162A (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 株式会社ダイゾー 吐出装置

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