JP2011001114A - 閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップ。 - Google Patents

閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップ。 Download PDF

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Abstract

【課題】 針体をスムーズに挿入でき、かつ確実に穿孔できる閉鎖膜付チューブ容器と
針体付キャップ。
【解決手段】
キャップの天面に形成される針体で、チューブ容器の閉鎖膜が穿孔され開封される閉鎖膜付チューブ容器において、該閉鎖膜付チューブ容器の口部天面に形成される突部の針体挿入孔を、漏斗形状に形成したことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップ。
【選択図】図1

Description

本発明は、閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップに関し、さらに詳しくは、閉鎖膜付チューブ容器を穿孔する場合、針体付キャップの針体をスムーズに挿入でき、かつ確実に穿孔できる閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップに関する。
従来、 クリーム、軟膏等の薬剤を充填する一般的なチューブ容器とキャップとしては、図4に示すようなチューブ容器とキャップがある。従来のチューブ容器は、通常使用時まで内容物を保護するため、その口部が閉鎖膜で閉鎖される閉鎖膜付チューブ容器50が使用されている。キャップ51は、筒状の外筒52と、この外筒52の内側に形成される内筒53とから形成され、内筒53から水平に形成される天壁54の中央部上方には、針体55が形成されると共に、この天壁54の下方の内筒53内周面には、雌ねじ53aが形成されている。内容物を抽出する場合は、図5に示すように、キャップ51の雌ねじ53aの反対側に形成される針体55を、閉鎖膜付チューブ容器50の閉鎖膜56に押付けて、閉鎖膜56を穿孔するものである。そして、従来の突部57の針体挿入孔58の形状は、単に円筒形状であり、又針体付キャップ51と閉鎖膜付チューブ容器50は、図6に示すように、針体55の外径Xと、この針体55が挿入される突部57の針体挿入孔58の開口径Yについては、例えば27φ、33φの外径の閉鎖膜付チューブ容器の場合、X=1.5mm、Y=2.1mm、Z=3.8mm、W=13.4mmであり、X/Y×100 =71%であり、かつキャップ51の開口部60の内径Wと、突部57の外径Zは、Z/W×100=28%であった。
実願昭61−119208号 実願昭61−114942号
しかし、従来は針体挿入孔58の形状が円筒状であると共に、針体55の外径Xに対して、突部57の針体挿入孔58の開口径Yは狭く、かつキャップ51の開口部60の内径Wに対して、閉鎖膜付チューブ容器50の突部57の外径Zは小さいという欠点があった。そして、針体55で穿孔する場合、針体55の先端が、容易に突部57に接触しない場合があり、針体55を突部57の針体挿入部58に挿入し難いという問題があった。特に老人等が使用する場合に、穿孔作業が容易でなく挿入し難いという問題があった。
この発明は、このような課題に着目してなされたものであり、閉鎖膜付チューブ容器を穿孔する場合、針体付キャップの針体がスムーズに挿入でき、かつ確実に穿孔できる閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップを提供することを目的とする。
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、キャップの天面に形成される針体で、チューブ容器の閉鎖膜が穿孔され開封される閉鎖膜付チューブ容器において、該閉鎖膜付チューブ容器の口部天面に形成される突部の針体挿入孔を、漏斗形状に形成したことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップである。
請求項2記載の発明の解決手段は、針体の外径aと漏斗形状の針体挿入孔の開口径bとの間に25%≦a/b×100≦67%、かつキャップの開口部の開口径dと、口部天面の突部の外径cとの間に、32%≦c/d×100≦55%が成立することを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップである。
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器及び針体付キャップにおいて、閉鎖膜付チューブ容器を穿孔する場合、針体付キャップの針体がスムーズに挿入でき、かつ確実に穿孔できる効果を奏する。
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップの実施例1を示す正面断面図。 閉鎖膜付チューブ容器を、針体付キャップで穿孔しようとしている状態を示す、本発明に係る実施例1を示す正面断面図。 閉鎖膜付チューブ容器を、針体付キャップで穿孔するまでの過程を示す、本発明に係る実施例1を示す正面断面図(a)(b)(c)。 従来の閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップを示す正面断面図。 閉鎖膜付チューブ容器を、針体付キャップで穿孔している状態を示す、従来の閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップを示す正面断面図。 閉鎖膜付チューブ容器を、針体付キャップで穿孔しようとしている状態を示す、従来の閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップを示す正面断面図。 閉鎖膜付チューブ容器を、針体付キャップで穿孔できない状態を示す、従来の閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップを示す正面断面図。
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、この発明に係る実施例1を示す図面である。1は閉鎖膜付チューブ容器であり、この閉鎖膜付チューブ容器1は、外周に雄ねじ2aを有する口部2を有し、この口部2の天面には、上方に向かって突出する突部3が形成されている。そして、口部2には、内容物を開封まで保存するために、突部3の下部を横断し、口部2及び肩部4を覆うように閉鎖膜5が形成されている。この閉鎖膜5は、アルミニウム箔又はガスバリア性の樹脂等で構成されている。突部3と閉鎖膜5で囲まれる部位には、針体挿入孔6が形成され、閉鎖膜5の下方には、円錐台状のショルダー部7、8が形成され、このショルダー部7、8の下端から円筒状の胴部9が延びている。胴部9を構成する原反は、内部にアルミニウム箔からなる中間層(ガスバリア層)を有し、両面を低密度ポリエチレン等の合成樹脂層で挟着して構成されるラミネートの原反で構成されるか、又はポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂等を中間層(ガスバリア層)とする多層樹脂層で構成されてもよい。
一方キャップ10は、筒状の外筒11とこの外筒11の内側に形成される内筒12とから構成され、この内筒12から水平に形成される天壁13から上方に向かって、針体14が延びて形成されると共に、この天壁13の下方で、内筒12内周面には雌ねじ12aが形成されている。この閉鎖膜チューブ1内には、例えば薬剤、食品、接着剤等が収納される。
本発明の特徴は、針体14の外径aと漏斗形状の針体挿入孔6の開口径bとの間に25%≦a/b×100≦67%、かつキャップ10の開口部15の開口径dと、口部2天面の突部3の外径cとの間に、32%≦c/d×100≦55%が成立する構成となっている。そして、具体的に例えば、外径が27%、33φの閉鎖膜チューブ容器1の場合、aは1.5mm、bは5.5mm、cは7.0mm、dは13.4mmに構成され、a/b×100=27%、c/d×100=52%であり、針体11で閉鎖膜5を穿孔する場合において、キャップ7の針体11を口部2の突部3に接近させて穿孔する場合、キャップ10の針体14の先端が、突部3に接触する確率が高くなるように構成されている。本発明は、図3(a)に示すように、キャップ10の針体14は、針体挿入部6の漏斗部6aに接触後、漏斗部6aに沿って下方向に斜面を滑るように誘導され、漏斗部6aの傾斜面から針体挿入部6内に誘導される。そして、さらにキャップ10を下降させると、針体14で閉鎖膜5を確実に穿孔する(図3(b)、図3(c))。
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器及び針体付キャップは、閉鎖膜付チューブ容器を穿孔する場合、針体付キャップの針体が、針体挿入部にスムーズに挿入でき、かつ確実に穿孔できるるので、特に老人、子供等が使い易く、内容物として薬品、接着剤、食料品等を充填するチューブ容器として広く用いることができる。
1 閉鎖膜チューブ容器
2 口部
3 突部
5 閉鎖膜
6 針体挿入孔
11キャップ
14 針体
15 開口部
針体の外径a
針体挿入孔の開口径b
突部の外径c
開口部の開口径d

Claims (2)

  1. キャップの天面に形成される針体で、チューブ容器の閉鎖膜が穿孔され開封される閉鎖膜付チューブ容器において、該閉鎖膜付チューブ容器の口部天面に形成される突部の針体挿入孔を、漏斗形状に形成したことを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップ。
  2. 針体の外径aと漏斗形状の針体挿入孔の開口径bとの間に25%≦a/b×100≦67%、かつキャップの開口部の開口径dと、口部天面の突部の外径cとの間に、32%≦c/d×100≦55%が成立することを特徴とする閉鎖膜付チューブ容器と針体付キャップ。
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