JP2005305892A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 普通紙及びインクジェット記録専用紙のいずれの記録媒体に対しても高い品質の印刷画像の形成を実現できるインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】 第1及び第2の顔料を水性媒体中に分散状態で含んでなる第1のインクと、染料を含む第2のインクの2つのインクで記録媒体に画像形成するインクジェット記録装置において、第1のインクは、第1の顔料が、表面に少なくとも1つのアニオン性或いはカチオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して結合している自己分散型顔料であり、第2の顔料が、高分子分散剤により分散される顔料であり、更に第1の顔料表面に結合されている基と同極性の又はノニオン性の高分子分散剤のいずれかを含んでなり、第2のインクはアニオン性染料を含み、且つ第1のインクと第2のインクとを別々に吐出できる構成の記録装置。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクプリント装置に関し、詳しくは、普通紙及びインクジェット記録専用紙の何れの記録媒体に対しても高い品質の印刷画像を形成することができる優れたプリント機構を有するインクジェット記録装置に関する。本発明に係るインクジェット記録装置は、紙等の各種記録媒体に対して、文字、画像等をプリントする、プリンタ、複写機、ファクシミリ等のインクプリント機器類に適用できるものである。
インクジェット記録(以下、インクプリントともいう)技術は、本来的には、プリントに用いる記録媒体の種類を問わないという利点を有している。このような点からも、インクジェット技術を用いたプリンタ等では、例えば、普通紙、コート紙、OHP用のトランスペアレンシーフィルム、光沢紙、光沢フィルム等、種々のプリント媒体(記録媒体)を用いることが可能であるとされているものが多い。一方で、インクジェット方式のプリンタ等が普及するにつれて、プリント品位やプリント速度等について、より高いレベルのものが望まれているという事情もある。具体的には、例えば、ブラック色の文字等のキャラクタをプリントする上で、電子写真方式並みの反射光学濃度(以下、「OD」ともいう)や高速定着が求められている。この事情は、ブラック色の文字等に限らず、フルカラー画像のプリントにおいても同様である。
又、最近は、専用の記録媒体(専用媒体)を用いてインクプリントによって写真ライクの記録物を得ることに多用されるようになってきており、光沢感や発色性等もより高いものが求められている。
これに対し、従来より行われているODを増す試みの一つとして、普通紙における文字品位を向上させるために、顔料インクを用いてプリントを行う構成が提案されている。又、他の例として、染料インクと、これを不溶化させる処理液の2液を用いて、プリントを行うものも知られている。
インクプリントで用いられるこのような顔料インクの例としては、AB、BABタイプのブロックポリマーによって水性媒体中に顔料を分散した顔料インクについての開示がある(例えば、特許文献1参照)。又、ABCタイプのトリブロックポリマーによって水性媒体中に顔料を分散した顔料インクについての開示もある(例えば、特許文献2参照)。
更に、上記に挙げたようなブロックポリマー等の分散剤を用いない、自己分散型の顔料を用いた顔料インクも知られている。このようなものとしては、例えば、カーボンブラック表面に親水基を直接結合することによって、該カーボンブラックを水性媒体中に分散させた顔料インクが開示されている(例えば、国際特許出願に係る特許文献3、4参照)。
又、上記したようなインクに関する改良と同時に、専用媒体についての改良もなされており、該専用媒体を用いることで、光沢感がより高い写真ライクの記録の実現が達成されつつある。
このような専用媒体における印字と、普通紙における印字とを両立させるために、印字する記録紙に対応して、顔料インクと染料インクの種類の異なる2つのインクを切り変えて使用して記録するという方法についての提案もある(例えば、特許文献5参照)。
又、インクと処理液の2液を用いてプリントを行う技術においては、普通紙に記録する場合には、顔料と染料の混合されたインクを印字した後に処理液を記録する構成とし、専用媒体に記録する場合には、顔料と染料の混合されたインクのみを記録する構成とする、という方法についての提案もある(例えば、特許文献6参照)。
出願人は、既に2つの性質の異なる顔料、即ち、自己分散型の顔料と樹脂分散型の顔料を混合したインクについての提案をしており、係るインクを用いることで、記録媒体に付与したインク滴に対して、記録媒体の横方向には適度に広がり、又、記録媒体の厚み方向への浸透は抑制され、その結果として適切な広がりを有するドット径を有し、且つドット内の画像濃度が高く且つ均一であり、しかもフェザリングが殆ど観察されない外形の優れたドットが形成できるようになることを開示している(特許文献7参照)。
特開平5−179183号公報 特開平7−53841号公報 国際公開96/18695号パンフレット 国際公開96/18696号パンフレット 特開平11−1647号公報 特開2000−190480公報 特開2000−239589公報
しかしながら、本発明者らの更なる検討の結果、上記したインクは、普通紙に記録した場合には、画像は良い品位を示すが、光沢感を実現する専用媒体に記録された場合には、画像は、光沢感が殆どなくなったものとなってしまうため、写真ライクな記録にはあまり適さないという課題があることがわかった。
従って、本発明の目的は、上述のように、普通紙へ印字した場合に、より良い印字品位での記録と、光沢感を実現する専用媒体への良好な記録を両立できるプリント機構を開発し、普通紙及びインクジェット記録専用紙の何れの記録媒体に対しても高い品質の印刷画像の形成を実現できるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の実施態様の1つとしてのインクジェット記録装置は、色材として第1及び第2の2種類の顔料を水性媒体中に分散状態で含んでなる第1のインクと、色材として染料を水性媒体中に含む第2のインクの2種類のインクを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、上記第1のインクは、第1の顔料が、該顔料の表面に少なくとも1つのアニオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して結合されている自己分散型の顔料、又は該顔料の表面に少なくとも1つのカチオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して結合されている自己分散型の顔料であり、第2の顔料が、高分子分散剤によって上記水性媒体に分散される顔料であり、更に、上記第1の顔料の表面に結合されている基と同極性の高分子分散剤又はノニオン性の高分子分散剤の少なくとも一方を含んでなり、上記第2のインクは、アニオン性染料を含んでなり、且つ、上記第1のインクと第2のインクとを別々に吐出できるように構成されていることを特徴とする。
又、本発明の別の実施態様のインクジェット記録装置は、上記構成の第1のインク及び第2のインクに加えて、画像の形成に、色材に対し、凝集或いは不溶化を生じさせる成分を含む処理液が使用され、且つ該処理液を個別に吐出できるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るインクジェット記録装置は、紙等の各種記録媒体に対して、文字、画像等をプリントする、プリンタ、複写機、ファクシミリ等のインクプリント機器類に適用できるものであるが、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、普通紙へ印字した場合に、より良好な印字品位での記録ができると同時に、専用媒体へ記録した場合には、光沢感を有する画像形成が可能であり、普通紙及びインクジェット記録専用紙のいずれの記録媒体に対しても高い品質の印刷画像の提供が実現される。
上記効果が得られる本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット記録画像のより一層の高品質化を目指した研究の過程において得られたものである。前記したように、自己分散型顔料と、分散剤によって分散させる樹脂分散型の顔料と、高分子分散剤とが混在してなるインクは、普通紙に記録した画像の高画質化に求められる様々な要素を非常に高いレベルで満足し、且つインクの安定性にも優れており、インクジェット記録装置に用いるインクとして非常に有用であるが、本発明に係るインクジェット記録装置では、上記第1のインクに加えて染料を含む第2のインクを用い、より好ましくは更に、色材に対し、凝集或いは不溶化を生じさせる成分を含む処理液を用い、これらのインク及び処理液の吐出を、インクを付与する記録媒体の種類に応じて適宜な組み合わせと順番で行うように構成することで、上記した効果に加えて、光沢感の求められる専用紙に記録した場合に、光沢感を高いレベルで満足した画像の提供が可能となるという効果が得られる。下記に、特に好ましい具体的な実施形態を挙げる。
本発明に係るインクジェット記録装置の第1の実施形態として、記録媒体が普通紙であるときには、第1のインクを記録媒体上へ記録した後に処理液を記録し、記録媒体が光沢層及び/又はインク受容層を有する記録媒体であるときは第2のインクのみを記録するように構成した装置が挙げられる。このような形態の装置では、第1のインクと処理液を併用してプリントを行うモードと、第2のインクのみを用いてプリントを行うモードとを選択的に実行できるので、多様な記録媒体に対して、いずれも高画質画像を得ることができる。
例えば、光沢感のある画像を得るためにコート層が形成された特殊なプリント媒体にプリントする場合には、上記形態の装置の第2のインクのみを用いるモードを選択し、染料のみが含有されたインクで画像形成を行う。この結果、コート層において、ひび割れ状の画質劣化を生ずることなく、高いODで高速定着のプリントを行うことができ、光沢感のある画像を得ることができる。一方、普通紙に対してプリントする場合には、第1のインクと処理液を併用するモードを選択して画像形成を行う。この結果、にじみのない画像のエッジがシャープな、しかも高いODのプリントを行うことができる。
又、本発明に係るインクジェット記録装置の第2の実施形態として、記録媒体が普通紙であるときには、第1のインク及び第2のインクの2つのインクを記録媒体上へ記録した後に処理液を記録し、記録媒体が光沢層及び/又はインク受容層を有する記録媒体であるときは、第2のインクのみを記録するように構成されている装置が挙げられる。このような形態の装置では、第1のインク及び第2のインクと処理液を併用してプリントを行うモードと、第2のインクのみを用いてプリントを行うモードを選択的に実行でき、前記した第1の実施形態の場合と同様に、多様な記録媒体に対して、いずれも高画質画像を得ることが可能となる。例えば、光沢感を得るためにコート層が形成された特殊なプリント媒体にプリントする場合は、第2のインクのみを用いるモードを選択し、一方、普通紙に対しては、第1のインク及び第2のインクと処理液を併用するモードを選択してプリントを行うことで、普通紙と特殊媒体の双方に高プリント品位で高い密着性のプリントを行うことが可能となる。上記第2の実施形態の装置によれば、ユーザーが誤った紙種を設定した場合にも、比較的良好な画像の形成ができるという利点がある。
以下、先に述べた本発明の好ましい第1及び第2の実施形態について更に詳細に説明して、本発明を明らかにする。
(第1の実施形態1)
本実施形態の装置では、先に述べたように、用いるプリント媒体の種類に応じてモードを切替えてプリントを行うことができる。即ち、係る装置では、用いるプリント媒体が普通紙であるか特殊媒体であるかに応じてプリントモードの切替えが行われるように構成されている。従って、装置に、記録媒体の種類を検知してモード切替えが自動的に行われる紙種検知機能を設けた形態とすれば、より好ましい。
普通紙モードのときは、自己分散型顔料と、高分子分散型の顔料と、この顔料を水性媒体に分散させる高分子分散剤とを混合したものを用いた第1のインクと、これらの色材に対し、凝集及び/又は不溶化を生じさせる処理液を用いてプリントが行われる。
この場合に使用する第1のインクには、比較的浸透性の低いものを使用し、これと併用する処理液には、第1のインクよりも高い浸透性のものを用いることが好ましい。これにより、顔料と処理液との反応によって、にじみないエッジがシャープな文字、画像等の形成が可能となり、又、色材を、プリント媒体の表層近傍にとどめることができるため、ODを増すこともできる。又、処理液として高浸透性のものを用いる形態とすれば、該処理液の添加によって、色材等のプリント媒体中への浸透が促進されて、速いインクの定着が実現できる。
一方、特殊媒体モードのときは、染料のみを含有したものを色材とする第2のインクのみを用いてプリントが行われ、この場合は処理液を用いない。
本実施形態で使用する2種類の顔料を含有する第1のインクの具体的なものとしては、例えば、特開2000−239589公報に記載されているような構成の顔料インクが挙げられる。即ち、本発明に用いることのできるインクの例としては、色材として第1の顔料及び第2の顔料を水性媒体中に分散状態で含むインクであって、該第1の顔料が少なくとも1つのアニオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結合されている自己分散型の顔料若しくは少なくとも1つのカチオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して該第1の顔料の表面に結合されている自己分散型の顔料であり、該第2の顔料が高分子分散剤若しくはノニオン性の高分子分散剤によって該水性媒体に分散させることのできる顔料であり、該インクは更に該第1の顔料の表面に結合されている基と同極性の高分子分散剤及びノニオン性の高分子分散剤の少なくとも一方を含むインクが挙げられる。
以下このインクについて順次説明する。
(第1の顔料)
自己分散型の顔料とは、水溶性高分子化合物等の分散剤を用いることなしに水、水溶性有機溶剤或いはこれらを混合した液体に対して安定して分散状態を維持し、インクジェット記録技術を用いたオリフィスからの正常なインク吐出に支障を来すような、顔料同士の凝集体を該液体中で生じることのないような顔料を指す。
(アニオン性自己分散型カーボンブラック)
このような顔料としては、例えば少なくとも1つのアニオン性基が直接若しくは他の原子団を介して顔料表面に結合させたものが好適に用いられ、具体的な例は、少なくとも1つのアニオン性基が直接或いは他の原子団を介して表面に結合しているカーボンブラックを含むものである。
このようなカーボンブラックに結合されているアニオン性基の例としては、例えば、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO32等(但し、式中のMは水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は、有機アンモニウムを表す。)が挙げられる。
上記「M」のアルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、又、「M」の有機アンモニウムとしては、モノ乃至トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウム等が挙げられる。
これらのアニオン性基の中で、特に−COOMや−SO3Mはカーボンブラックの分散状態を安定化させる効果が大きいため好ましい。
ところで上記した種々のアニオン性基は他の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合したものを用いることが好ましい。他の原子団としては、例えば、炭素原子1〜12の直鎖状若しくは未置換のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基又は置換若しくは未置換のナフチレン基が挙げられる。ここでフェニレン基やナフチレン基に結合していてもよい置換基の例としては、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基等が挙げられる。
他の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合させるアニオン性基の具体例としては、例えば、−C24COOM、−PhSO3M、−PhCOOM等(但し、Mは上記と同様に定義され、Phはフェニル基を表す。)が挙げられるが、勿論、これらに限定されることはない。
上記した様な、アニオン性基を直接若しくは他の原子団を介して表面に結合させたカーボンブラックは例えば以下の方法によって製造することができる。
即ち、カーボンブラック表面に−COONaを導入する方法として、例えば、市販のカーボンブラックを次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法が挙げられる。
又、例えば、カーボンブラック表面に−Ar−COONa基(但し、Arはアリール基を表す。)を結合させる方法として、NH2−Ar−COONa基に亜硝酸を作用させたジアゾニウム塩とし、カーボンブラック表面に結合させる方法が挙げられるが、勿論、本発明はこれに限定されるわけではない。
(カチオン性自己分散型カーボンブラック)
(カチオン性帯電カーボンブラック)
カチオン性に帯電したカーボンブラックとしては、カーボンブラックの表面に例えば下記に示す第4級アンモニウム基から選ばれる少なくとも1つを結合させたものが挙げられる。
Figure 2005305892
上記式中、Rは例えば炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、置換若しくは未置換のフェニル基又は置換若しくは未置換のナフチル基を示す。ここでフェニル基やナフチル基の置換基としては例えば炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基等が挙げられる。ここでRが置換基を有するフェニル基又は置換基を有するナフチル基である場合の置換基としては、例えばC1〜C6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基等が挙げられる。上記したような親水性基が結合されてカチオン性に帯電している自己分散型カーボンブラックを製造する方法としては、例えば、下記に示す構造のN−エチルピリジル基:
Figure 2005305892
を結合させる方法を例にとって説明すると、カーボンブラックを3−アミノ−N−エチルピリジウムブロマイドで処理する方法が挙げられる。この様にカーボンブラック表面への親水性基の導入によってアニオン性若しくはカチオン性に帯電させたカーボンブラックは、イオンの反発によって優れた水分散性を有するため、水性インク中に含有させた場合にも分散剤等を添加しなくても安定した分散状態を維持する。
ところで上記した様な種々の親水性基は、カーボンブラックの表面に直接結合させてもよい。或いは他の原子団をカーボンブラック表面と該親水性基との間に介在させ、該親水性基をカーボンブラック表面に間接的に結合させてもよい。ここで他の原子団の具体例としては例えば炭素原子数1〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基、置換若しくは未置換のナフチレン基が挙げられる。ここでフェニレン基及びナフチレン基の置換基としては例えば炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。又、他の原子団と親水性基の組み合わせの具体例としては、例えば−C24−COOM、−Ph−SO3M、−Ph−COOM等(但し、Mは前記と同様に定義され、Phはフェニル基を表す)が挙げられる。
ところで、本実施形態に係るインクに含有させる自己分散型の顔料はその80%以上が0.05〜0.3μm、特には0.1〜0.25μmの粒径のものであるものとすることが好ましい。このようなインクの調整方法は後述する実施例に詳述した通りである。
(第2の顔料)
本実施形態のインクに用いることのできる第2の顔料は、インクの分散媒、具体的には例えば水性媒体に対して高分子分散剤の作用によって分散させることができる顔料が挙げられる。即ち、顔料粒子の表面に高分子分散剤が吸着した結果として初めて水性媒体に対して安定に分散させ得るような顔料が好適に用いられる。そしてそのような顔料としては、例えば黒色顔料としては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料が挙げられる。このようなカーボンブラック顔料の具体例としては、例えば下記のものを単独で、或いは適宜組み合わせて用いることができる。
レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000ULTRA、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア社製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キヤボット社製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラック18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(Special Black)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学社製)。
他の黒色顔料としてはマグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子やチタンブラック等を挙げることができる。
又、以上で述べた黒色顔料以外に青色顔料、赤色顔料等も用いることができる。
該第1及び第2の顔料を合わせた色材の量は、インク全量に対し、0.1〜15質量%、より好ましくは、1〜10質量%である。第1の顔料と第2の顔料の比率は、5/95〜97/3、より好ましくは10/90〜95/5の範囲が好ましい。更に好ましくは、第1の顔料/第2の顔料=90/10〜40/60である。更に好ましい別の範囲は第1の顔料が多い範囲である。このような第1の顔料が多い場合においては、インクとしての分散安定性はもちろん、ヘッドの吐出安定性、特に吐出効率や吐出口面の濡れが少ないことによる信頼性を含めた安定性が発揮される。
又、紙上でのインクの挙動として、高分子分散剤の吸着した第2の顔料が少ないインクで効果的に紙の表面にインクが拡がるため、高分子分散剤による均一な薄膜が表面に形成されると推定され、その効果により画像の耐擦過性も向上する。
(高分子分散剤)
上記第2の顔料を水性媒体に分散させるための高分子分散剤は、例えば該第2の顔料の表面に吸着して該第2の顔料を水性媒体に安定して分散させる機能を有するものが好適に用いられる。このような高分子分散剤の例としてはアニオン性高分子分散剤、カチオン性高分子分散剤及びノニオン性高分子分散剤が挙げられる。
(アニオン性高分子分散剤)
親水性基としてのモノマーと疎水性基としてのモノマーの重合体及びその塩等が挙げられる。親水性基としてのモノマーの具体例としては、例えば、スチレンスルホン酸、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸及びフマル酸誘導体等が挙げられる。
又、疎水性成分としてのモノマーの具体例としては、例えばスチレン、スチレン誘導体、ビニルトルエン、ビニルトルエン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、ブタジエン、ブタジエン誘導体、イソプレン、イソプレン誘導体、エチレン、エチレン誘導体、プロピレン、プロピレン誘導体、アクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル等が挙げられる。
尚、ここで塩とは具体的には水素、アルカリ金属、アンモニウムイオン、有機アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、オキソニウムイオン、スチボニウムイオン、スタンノニウム、ヨードニウム等のオニウム化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、上記重合体やその塩に、ポリオキシエチレン基、水酸基、アクリルアミド、アクリルアミド誘導体、ジメチルアミノエチルメタクリレート、エトキシエチルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、エトキシトリエチレンメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルアルコール及びアルキルエーテル等を適宜付加してもよい。
(カチオン性高分子分散剤)
カチオン性高分子分散剤としては、3級アミンモノマー、及びこれらを4級化したものと疎水性モノマーとの共重合物等が用いられる。3級アミンモノマーとしては、例えばN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド等が用いられる。疎水性モノマーとしては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン等が用いられる。又、3級アミンの場合において、塩を形成するための化合物としては、硫酸、酢酸、硝酸等が用いられる。又、塩化メチル、ジメチル硫酸等で4級化したものも用いることができる。
(ノニオン性高分子分散剤)
ノニオン性高分子分散剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリプロピレングリコール、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体等を含む。
上記した第1の顔料、第2の顔料及び高分子分散剤は、適宜その組み合わせを選択し、水性媒体に分散、溶解せしめることによって本態様のインクを得ることができるが、第1の顔料として、少なくとも1つのアニオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して顔料の表面に結合されている自己分散型の顔料を用いる場合には、高分子分散剤としてアニオン性の高分子分散剤及びノニオン性の高分子分散剤から選ばれる少なくとも一方を組み合わせることは、インクの安定性の観点から好ましく、同じ理由により第1の顔料として少なくとも1つのカチオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して顔料の表面に結合されている自己分散型の顔料を用いる場合には、高分子分散剤としてカチオン性の高分子分散剤及びノニオン性の高分子分散剤から選ばれる少なくとも一方を該第1の顔料と組み合わせることが好ましい。
(水性媒体)
第1及び2の顔料の分散媒となる水性媒体としては、水溶性有機溶剤が用いられる。
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−ペンタノール等の炭素数1〜5のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエチレン又はオキシプロピレン共重合体;エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコールジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリコールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類;スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記のごとき水溶性有機溶剤は、単独でも或いは混合物としても使用することができる。
(インクの記録媒体への浸透性)
以上説明してきた各種成分を含んでいる本実施態様のインクは、プリント媒体に対する浸透性に着目して、例えばKa値を1(ml・m-2・msec-1/2)未満に調整した場合、極めて均一な濃度の画像ドットを得ることができる。以下にインクのプリント媒体に対する浸透性について説明する。
インクの浸透性を1m2当りのインク量Vで表すと、インク滴を吐出してからの時間tにおけるインク浸透量V(単位はミリリットル/m2=μm)は、次に示すようなブリストウ方式により表されることが知られている。
V=Vr+Ka(t−tw)1/2
(但し、t>tw)
インク滴がプリント媒体表面に滴下した直後は、インク滴は表面の凹凸部分(プリント媒体の表面の粗さの部分)において吸収されるのが殆どで、プリント媒体内部へは殆ど浸透していない。その間の時間がtw(ウェットタイム)、その間の凹凸部への吸収量がVrである。インク滴の滴下後の経過時間がtwを超えると、超えた時間(t−tw)の2分の1乗に比例した分だけ浸透量Vが増加する。Kaはこの増加分の比例係数であり、浸透速度に応じた値を示す。
Ka値は、ブリストウ法による液体の動的浸透性試験装置S(東洋精機製作所製)を用いて測定した。本実験では、本出願人であるキヤノン(株)のPB用紙をプリント媒体(記録紙)として用いた。このPB用紙は、電子写真方式を用いた複写機やLBPと、インクジェット記録方式を用いたプリントの双方に使える記録紙である。
又、キヤノン(株)の電子写真用紙であるPPC用紙に対しても、同様の結果を得ることができた。
Ka値は界面活性剤の種類、添加量等によって決まってくる。例えば、エチレンオキサイド−2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール(ethylene oxide−2,4,7,9−tetramethyl−5−decyen−4,7−diol(以下、商品名「アセチレノール」;川研ファインケミカル社製)という非イオン性界面活性剤を添加することにより、浸透性は高くなる。
又、アセチレノールが混合されていない(含有割合が0質量%)インクの場合は浸透性が低く、後に規定する上乗せ系インクとしての性質を持つ。又、アセチレノールが1質量%の含有割合で混合されている場合は短時間で記録紙内部に浸透する性質を持ち、後に規定する高浸透性インクとしての性質を持つ。そして、アセチレノールが0.35質量%の含有割合で混合されているインクは、両者の中間の半浸透性インクとしての性質を持つ。
Figure 2005305892
上記の表1は、「上乗せ系インク」、「半浸透性インク」、「高浸透性インク」のそれぞれについて、Ka値、アセチレノール含有量(質量%)、表面張力(dyne/cm)を示している。プリント媒体である記録紙に対する各インクの浸透性は、Ka値が大きいものほど高くなる。つまり、表面張力が小さいものほど高くなる。
表1におけるKa値は、前述の如くブリストウ法による液体の動的浸透性試験装置S(東洋精機製作所製)を用いて測定したものである。実験には、前述のキヤノン(株)のPB用紙を記録用紙として用いた。又、前述のキヤノン(株)のPPC用紙に対しても、同様の結果を得ることができた。
ここで、「高浸透性インク」として規定される系のインクはアセチレノール含有割合が0.7質量%以上であり、浸透性に関して良好な結果が得られた範囲のものである。そして本実施態様のインクに担持させる浸透性の基準としては、「上乗せ系インク」のKa値、即ち1.0(ml・m-2・msec-1/2)未満とすることが好ましく、特には0.4(ml・m-2・msec-1/2)以下が好ましい。
又、本実施形態で使用するアニオン性染料を用いた第2のインクとしては、特に限られるものではなく、例えば、特開平06−088048号公報に記載されているような構成の染料インクが挙げられる。
又、本実施形態で使用する色材に対し、凝集或いは不溶化を生じさせる成分を含む処理液としては、使用する色材の化学構造等によっても異なるが、例えば、カチオン性高分子や界面活性剤等の成分を含むものが挙げられる。
第1のインクと処理液とを用いた普通紙モードにおける印字結果は、例えば、特開2000−239589公報に記載されているが、この場合には、適切な広がりを有するドット径を有し、且つドット内の画像濃度が高く且つ均一であり、しかもフェザリングが殆ど観察されない外形の優れたドットが形成され、良い品位の文字が得られる。一方、染料を色材とする第2のインクのみを用いた特殊媒体モードにおける印字結果は、例えば、キヤノン(株)から発売されているBJプリンタ PIXUS 950iによる、同じくキヤノン(株)から発売されているプロフォトペーパー(PR−101)への印字と同様に、光沢感及び画像品位とも良好なものとなる。
本実施形態の装置に使用するインクは、染料及び顔料の種類(色)に限定されないことは勿論であるが、好ましい一形態としては、ブラックインクに、本実施形態の第1及び第2のインクを用いることが挙げられる。このようにすれば、文字等のキャラクタのプリントにおいて、ODの向上を望むことができるからである。
(第2の実施形態)
本実施形態の装置では、先に述べたように、用いるプリント媒体が普通紙であるか特殊媒体であるかに応じてプリントモードの切替えが行われる。そして、普通紙モードのときは、自己分散型顔料と、高分子分散型顔料と、該顔料を分散させる高分子分散剤を含有する第1のインクと、染料のみを色材とする第2のインクと、これらの色材に対して、凝集、不溶化を生じさせる処理液を用いたプリントを行う。
この場合に、上記インクは比較的浸透性の低いものであり、処理液はインクより高い浸透性のものを用いる。これにより、顔料及び染料と処理液との反応によって、にじみないエッジがシャープな文字、画像等を形成でき、又、色材のプリント媒体の表層近傍にとどめることができ、ODを増すこともできる。又、この場合に、処理液として高浸透性のものを用いているので、上記色材等のプリント媒体中への浸透を促進して速い定着を実現できる。
一方、特殊媒体モードのときは、染料のみを色材とする第2のインクのみを用い、処理液を用いることなくプリントを行う。本実施形態で使用する第1のインク及び第2のインクの構成は、先に述べた第1の実施形態の場合と同様である。
本実施形態における普通紙モードの印字結果は、例えば、第1の実施形態において述べた特開2001−10200公報に記載されているのと同等である。即ち、本発明者らが行った実験によれば、染料の割合が顔料に比べて少ない場合においては、その印字品位の挙動は、自己分散型顔料と高分子分散型顔料の混合インクとほとんど等しいという結果を得ているからである。従って、本実施形態における普通紙モードの印字においては、第1のインクと第2のインクの打込量が、例えば、9:1〜5:5となるような割合で行われるように制御することが好ましい。
又、本実施形態における特殊媒体モードでの印字結果は、例えば、キヤノン(株)から発売されているBJプリンタ PIXUS 950iによる、同じくキヤノン(株)から発売されているプロフォトペーパー(PR−101)への印字と同様に、光沢感及び画像品位とも良いものとなる。
本実施形態は、下記のような場合に特に有効である。本体装置に、コストダウン等の理由で紙種検知をつけられない場合には、ユーザーが誤った紙種を設定してしまうことが考えられ、この場合には、普通紙モードで特殊媒体への記録がされてしまったり、特殊媒体モードで普通紙へ記録されてしまったりする可能性もある。即ち、プリンタドライバ等で印字モードを選択する際に、上位の選択肢に高速モードと高画質モードとがあり、その下位の選択肢に普通紙或いは特殊媒体を選択できるような構成になっている場合がある。この場合には、高速モードでのデフォルト用紙が普通紙で、高画質モードでのデフォルト用紙が特殊媒体である例も考えられ、又、初心者のユーザーが、下位の選択肢に気づかなかったり、用紙の種類を認識できなかったりする可能性もある。
上記したように、ユーザーが紙の選択をしなかったり、或いは間違えてしまう場合は往々にして予期される。これに対して、ユーザーにプリンタに対する満足を与えるためには、どのような設定においても、高品位の記録ができることが望ましい。
これに対して、本発明者らの検討によれば、光沢紙においては、顔料単独よりも染料を含むインクで記録した方がより印字品位が良いため、2つの印字モードを併せ持つインクジェット記録装置においては、印字モードを誤認する場合を想定して、用紙設定が普通紙の時にも、顔料インクのみによる記録ではなく、顔料インクと染料インクとを併せて記録する方が好ましいことがわかった。
そこで、本実施形態では、普通紙媒体モードにおいて、2種類の顔料が混合されている第1のインクと染料のインクである第2のインクとを用いて記録するように構成する。この結果、モードの選択が適切に行われずに、普通紙媒体モードにて光沢紙に記録されてしまった場合であっても、自己分散型顔料と高分子分散型顔料の混合インクだけでなく、染料インクも記録されるため、比較的、良好な印字品位のものが得られる。
尚、以上説明した第1及び第2の実施形態では、特殊媒体モードにおいては処理液を用いないものとしたが、本発明で使用する処理液は、光沢紙等のコート層が形成されたプリント媒体に用いても特に問題はない。しかしながら、コート層は、本来的に殊に染料インクに対して濡れ性の良いものであるため、インクの色材として染料が含まれていれば比較的高い定着性を示すこと、及び処理液の消費量を低減する効果が得られることから、上記で説明した本発明の実施形態では、特殊媒体モードのときには、処理液を用いないようにしている。
本発明のインクジェット記録装置は、更にインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための回復装置を有し、第1のインクの回復装置と第2のインクの回復装置とは異なる構成のものであることが好ましい。例えば、第1のインクの回復装置は、第2のインクの回復装置に比べて部品点数が少なく、より簡易な構成のものとする。
又、本発明のインクジェット記録装置は、更にインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための回復動作を行う手段を有し、第1のインクと第2のインクの吐出状態を回復させる回復動作が異なるものであることが好ましい。例えば、第1の回復動作が、前記第2の回復動作に比べて動作時間が短く、より簡易な動作とする。
又、本発明のインクジェット記録装置は、更に第1のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させる第1の回復頻度と、第2のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させる第2の回復頻度とが異なるように構成されたものであることが好ましい。例えば、第1の回復頻度が、第2の回復頻度に比べてより少なくなるように構成されたものが挙げられる。
又、本発明のインクジェット記録装置は、第1のインクに続いて第2のインクを、記録媒体上へ記録し、又、第1のインクに続いて第2のインクを記録媒体上へ記録し、更に処理液を記録するように構成されたものとすることが好ましい。又、第1のインクに引き続き処理液を記録媒体上へ記録し、次に第2のインクを記録するように構成されたものであってもよい。尚、上記した形態において第1のインクと第2のインクの記録順序は逆であってもよい。
以下、上述の実施形態についての実施例を、図面を参照して更に詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例に係るフルラインタイプのプリント装置の概略構成を示す概略図であり、先に述べた第1の実施形態に対応した構成を示すものである。このプリント装置では、プリント媒体としての記録媒体103の搬送方向(図中の矢印A方向)に沿って所定位置に配置された複数のフルラインタイプのプリントヘッドから、インク又は処理液を吐出してプリントが行われるインクジェットプリント方式を採用する。そして、不図示の制御回路によって制御されて吐出等の動作が行われる。
図示した装置では、ヘッド群101gの各プリントヘッドを構成する、101Bk1、101Bk2、101S、101C、101M及び101Yのそれぞれが、図1中のA方向に搬送される記録紙103の幅方向(図1の紙面に垂直な方向)に、約7,200個のインク吐出口が配列されており、最大A3サイズの記録紙に対しプリントを行うことができるものである。
記録紙103は、搬送用モータ(不図示)により駆動される一対のレジストローラ114の回転によってA方向に搬送され、一対のガイド板115により案内されてその先端のレジ合わせが行われた後、搬送ベルト111によって搬送される。エンドレスベルトである搬送ベルト111は、2個のローラ112及び113により保持されており、その上側部分の上下方向の変位は、プラテン104によって規制されている。ローラ113が回転駆動されることで、記録紙103が搬送される。尚、搬送ベルト111に対する記録紙103の吸着は、静電吸着によって行われる。ローラ113は、不図示のモータ等の駆動源により記録紙103を矢印A方向に搬送する方向に回転駆動される。そして、搬送ベルト111上を搬送される間に、記録ヘッド群101gによって記録が行われた記録紙103は、ストッカ116上へ排出される。
本例の記録ヘッド群101gを構成する各プリントヘッドは、いずれも、熱エネルギーを利用して液中に気泡を生じさせ、この気泡の圧力によって液を吐出するものである。又、上記実施形態で説明した処理液を吐出する処理液用ヘッド101S、及び自己分散型顔料と高分子分散型の顔料とを混合したものを色材として用いた第1のインクであるブラック(Bk)のインクを吐出するヘッド101Bk1と、染料のみを色材として用いた第2のインクであるブラック(Bk)のインクを吐出するヘッド101Bk2を有し、更に、カラーインクが収納されるカラーインク用各ヘッド(シアンヘッド101C、マゼンタヘッド101M、イエローヘッド101Y)が、記録紙103の搬送方向Aに沿って図示の通りに配置されている。そして、各プリントヘッドによって各色のインクと、処理液とを、記録紙の特性に合わせて適宜な組み合わせで吐出することで、ブラックの文字やカラー画像のプリントが行われる。
本実施例で使用した処理液及び各インクの組成は、次の通りである。尚、各成分の割合は質量部で示したものである。尚、処理液及びインクの各液は、それぞれ全部で100部となるようにして調製した。
[処理液]
・グリセリン 7部
・ジエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 2.0部
・ポリアリルアミン(分子量:1,500以下、平均約1,000) 4部
・酢酸 4部
・塩化ベンザルコニウム 0.5部
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3部
・水 残部
[イエロー(Y)インク]
・C.I.ダイレクトイエロー86 3部
・グリセリン 5部
・ジエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 1部
・水 残部
[マゼンタ(M)インク]
・C.I.アシッドレッド289 3部
・グリセリン 5部
・ジエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 1部
・水 残部
[シアン(C)インク]
・C.I.ダイレクトブルー199 3部
・グリセリン 5部
・ジエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 1部
・水 残部
[ブラック(Bk)インク1]
・顔料分散液1 25部
・顔料分散液2 25部
・グリセリン 6部
・トリエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 0.1部
・水 残部
上記で用いた顔料分散液1は、次のようにして調製したものである。先ず、酸性カーボンブラック(商品名:MA−77(pH3.0、三菱化成社製))300gを水1,000mlによく混合した後、これに次亜塩素酸ソーダ(有効塩素濃度12%)450gを滴下して、100〜105℃で10時間撹拌した。得られたスラリーを東洋濾紙No.2(アドバンティス社製)で濾過し、この顔料粒子を充分に水洗した。得られた顔料ウェットケーキを水3,000mlに再分散し、電導度0.2μsまで逆浸透膜で脱塩した。更に、この顔料分散液(pH=8〜10)を顔料濃度10質量%に濃縮した。以上の方法により、カーボンブラック粒子の表面に、親水性の−COO-基が直接結合されてなるアニオン性に帯電した自己分散型カーボンブラックが分散した顔料分散液1を得た。
又、上記で用いた顔料分散液2は、次のようにして調製したものである。分散剤として、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体(酸価180、重量平均分子量12,000)14部と、モノエタノールアミン4部と水72部を混合し、ウォーターバスで70℃に加温し、樹脂分を完全に溶解させる。この際溶解させる樹脂の濃度が低いと完全に溶解しないことがあるため、樹脂を溶解する際は、高濃度溶液をあらかじめ作成しておき、希釈して希望の樹脂溶液を調製してもよい。この溶液に、分散剤の作用によって初めて水性媒体に分散可能なカーボンブラック(商品名:MCF−88、pH8.0、三菱化学製)10部を加え、30分間プレミキシングを行った。次いで、以下の条件で分散処理を行い、カーボンブラック(MCF−88)が、上記で得た高分子分散剤によって水性媒体に分散された顔料分散液2を得た。
・分散機:サイドグラインダー(五十嵐機械製)
・粉砕メディア:ジルコニアビーズ1mm径
・粉砕メディアの充填率:50%(体積)
・粉砕時間:3時間
・遠心分離処理(12,000RPM、20分間)
上記のようにして調製したBkインク1のKa値は0.40(ml・m-2・msec-1/2)であった。
[ブラック(Bk)インク2]
・フードブラック2 5部
・グリセリン 6部
・トリエチレングリコール 5部
・アセチレノールEH(川研ファインケミカル社製) 0.1部
・水 残部
本実施例の装置では、上記で調製した各インクを用い、これらのインクを吐出させる各プリントヘッドには、インク吐出口が600dpiの密度で配列されたものを用いた。そして、記録紙の搬送方向において600dpiのドット密度でプリントを行った。これにより、本実施例でプリントされる画像等のドット密度は、ローラ方向及びカラム方向のいずれも600dpiとなる。
又、各ヘッドの吐出周波数は4kHzであり、従って、記録紙の搬送速度は約170mm/secとなる。各プリントヘッドの吐出量は、ヘッド101Bkが1吐出当り30pl、その他のヘッドが1吐出当り15plである。尚、本実施例で用いるブラックインク1中の自己分散型顔料としては、その80%が粒径が0.05μm〜0.3μmの範囲にあるものが好ましく、更に好ましくは0.1μm〜0.25μmの範囲にあるものである。本実施例では、0.1μmのものを用いた。
本実施例では、以上のような構成の装置を、普通紙モードにおいては、ブラックインクとして、自己分散型顔料と高分子分散型の顔料とが混合されたインク1を用い、該インク1に対して高浸透性の処理液が付与されるように動作を制御する。この結果、この普通紙モードで普通紙(キヤノン(株)製、PB用紙)にプリントすることで、高画質と高速定着とが両立することを確認できた。得られた画像は、にじみのない画像のエッジがシャープな、しかも高いODの画像であった。
一方、特殊媒体モードでは、ブラックインクとしてインク1を用いることなく、染料のみが含まれるインク2のみが付与されるように動作を制御する。この結果、特殊媒体モードで光沢紙(キヤノン(株)製、プロフォトペーパーPR−101)にプリントすることで、光沢感のある高品位な画像を1パス印字等で高速に印字することができた。得られた画像は、コート層においてひび割れ状の画質劣化を生ずることなく、密着性に優れた高いODの画像であった。
(実施例2)
本実施例は、先に述べた第2の実施形態に係るフルラインタイプのプリント装置を説明するものであり、使用するインクの構成、装置の基本構成は、実施例1の場合と同じである。
本実施例の場合は、普通紙モードにおいて、ブラックインクに、自己分散型顔料と高分子分散型の顔料とが混合されたインク1及び染料のみのインク2を用い、これらのインクに対して、高浸透性の処理液を付与されるように動作を制御する。この際、インク1とインク2の付与割合が、7:3となるようにした。この結果、普通紙モードで普通紙(キヤノン(株)製、PB用紙)にプリントすることで、高画質と高速定着とを両立できることを確認した。画質は、実施例1の場合と比べて遜色ない程度であった。一方、特殊媒体モードでは、ブラックインクとして、染料のみのインク2のみが付与されるように動作を制御する。この結果、特殊媒体モードで光沢紙(キヤノン(株)製、プロフォトペーパーPR−101)にプリントすることで、光沢感のある高品位な画像を1パス印字等で高速に印字することができた。更に、光沢紙に対して、前記した普通紙モードでプリントしたところ、特殊媒体モードでプリントした画像に比べて光沢感が若干劣るものの、光沢感のある高品位な画像が得られた。
(実施例3)
図2は、本実施例に係るフルラインタイプのプリント装置に設けられたヘッドの回復機構の概略構成を説明するための図である。本実施例に係るプリント装置の基本的な部分は、先に実施例1で述べた図1に示したものと同様であるので、この部分の説明は省略する。
本実施例に係る装置には、印字等によって汚れてしまったヘッドの表面を清浄化するための回復手段として、ヘッドの回復機構が設けられている。図2は、このヘッドの回復機構120とヘッドとの相関に着目した概略図である。図2(a)は、染料を色材とするインク2を吐出するためのヘッド101Bk2に対するヘッドの回復機構の概略図である。この場合のヘッドの回復機構には2枚のブレードがついており、はじめのブレードにて大まかにヘッドを清浄した後に、2枚目のブレードを用いてよりきれいにヘッドの吐出部を清浄化する。又、カラーヘッド(シアンヘッド、マゼンタヘッド、イエローヘッド)においても、その回復機構は、インク2に対するものと同等の構成をとる。
本発明者らの検討過程において、自己分散型顔料及び高分子分散型顔料の混合インクであるインク1は、染料インクである他のインクに比べて、ヘッド表面における印字後の汚れが少ないことが見いだされている。この事実を利用すれば、Bk1ヘッドの回復機構をより簡易に、或いは動作をより少なく、或いは頻度をより少なくしても、印字には影響がないといえる。そこで、本実施例においては、図2(b)に示したように、ブレードを他のインクに比べ1枚減らした構成とした。係る構成の本実施例の装置を用い、インク及び処理液の吐出の制御を実施例1の場合と同様にして行った。その結果、実施例1の場合と同様に、普通紙モードでの普通紙へのプリント、及び特殊媒体モードでの光沢紙へのプリントのいずれにおいても良好な画質の画像が得られたが、実施例1の場合と比べて、印字の耐久が向上することが確認できた。
本発明の一実施例に係る記録装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る記録装置のヘッドの回復機構を示す概略図である。
符号の説明
101g:ヘッド群
101Bk1:ブラックヘッド1
101Bk2:ブラックヘッド2
101S:処理液ヘッド
101C:シアンヘッド
101M:マゼンタヘッド
101Y:イエローヘッド
103:記録媒体
104:プラテン
111:無端搬送ベルト
112、113:搬送ローラ
114:レジストローラ
115:ガイド板
116:ストッカ
120:ヘッド回復機構
121:ブレード

Claims (16)

  1. 色材として第1及び第2の2種類の顔料を水性媒体中に分散状態で含んでなる第1のインクと、色材として染料を水性媒体中に含む第2のインクの2種類のインクを用いて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、上記第1のインクは、第1の顔料が、該顔料の表面に少なくとも1つのアニオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して結合されている自己分散型の顔料、又は該顔料の表面に少なくとも1つのカチオン性の基が直接若しくは他の原子団を介して結合されている自己分散型の顔料であり、第2の顔料が、高分子分散剤によって上記水性媒体に分散される顔料であり、更に、上記第1の顔料の表面に結合されている基と同極性の高分子分散剤又はノニオン性の高分子分散剤の少なくとも一方を含んでなり、上記第2のインクは、アニオン性染料を含んでなり、且つ、上記第1のインクと第2のインクとを別々に吐出できるように構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 更に、画像の形成に、色材に対し、凝集或いは不溶化を生じさせる成分を含む処理液が使用され、且つ該処理液を個別に吐出できるように構成されている請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 記録媒体が普通紙であるときには、第1のインクを記録媒体上へ記録した後に処理液を記録し、記録媒体が光沢層及び/又はインク受容層を有する記録媒体であるときは第2のインクのみを記録するように構成されている請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体が普通紙であるときには、第1のインク及び第2のインクの2つのインクを記録媒体上へ記録した後に処理液を記録し、記録媒体が光沢層及び/又はインク受容層を有する記録媒体であるときは第2のインクのみを記録するように構成されている請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 第1のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための第1の回復装置と、第2のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための第2の回復装置とを有し、且つこれら2つの回復装置が異なる構成のものである請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1の回復装置が、前記第2の回復装置に比べて部品点数が少なく、より簡易な構成のものである請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 第1のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための第1の回復動作を行う手段と、第2のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させるための第2の回復動作を行う手段が設けられており、且つこれら2つの回復動作が異なる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の回復動作が、前記第2の回復動作に比べて動作時間が短く、より簡易な動作である請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 第1のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させる第1の回復頻度と、第2のインクを吐出させるヘッドのインクの吐出状態を回復させる第2の回復頻度とが異なるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 第1の回復頻度が、第2の回復頻度に比べてより少なくなるように構成されている請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 第1のインクに引き続き第2のインクを記録媒体上へ記録するように構成されている請求項1〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 第2のインクに引き続き第1のインクを記録媒体上へ記録するように構成されている請求項1〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 第1のインクに引き続き第2のインクを記録媒体上へ記録し、更に処理液を記録するように構成されている請求項2〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 第2のインクに引き続き第1のインクを記録媒体上へ記録し、更に処理液を記録するように構成されている請求項2〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  15. 第1のインクに引き続き処理液を記録媒体上へ記録し、更に第2のインクを記録するように構成されている請求項2〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  16. 第2のインクに引き続き処理液を記録媒体上へ記録し、更に第1のインクを記録するように構成されている請求項2〜10の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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