JPH07276656A - インクジェットプリンタ用プリンタヘッド拭き取り構造 - Google Patents

インクジェットプリンタ用プリンタヘッド拭き取り構造

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JPH07276656A
JPH07276656A JP7081586A JP8158695A JPH07276656A JP H07276656 A JPH07276656 A JP H07276656A JP 7081586 A JP7081586 A JP 7081586A JP 8158695 A JP8158695 A JP 8158695A JP H07276656 A JPH07276656 A JP H07276656A
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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタカートリッジの動きに応じて、一体
型の取り外し可能であり、それぞれのプリンタヘッドに
対して自動的に一方向の拭き取りを行う。 【構成】 それぞれがインクを射出するプリンタヘッド
を有する第1および第2の可動印刷カートリッジを含
み、それぞれが前記の印刷カートリッジのうちの対応す
る1つのプリンタヘッドを拭く複数のワイパーブレード
を有するワイパーと、それぞれのワイパーブレードを、
前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭く
ワイパーブレードが前記の第2の印刷カートリッジのプ
リンタヘッドを拭くワイパーブレードとは異なる態様で
プリンタヘッドに偏らせられるように、対応する印刷カ
ートリッジのプリンタヘッドに偏らせる手段からなるイ
ンクジェットプリンタ用プリンタヘッド拭き取り構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広義にはインクジェット
プリンタに関し、より詳細にはインクジェットプリンタ
の1つあるいはそれ以上の印刷カートリッジのプリンタ
ヘッドのインクの拭き取り構造に関する。さらに詳言す
れば、本発明はプリンタカートリッジの動きに応じて、
一体型の取り外し可能であり、それぞれのプリンタヘッ
ドに対して自動的に一方向の拭き取りを行なう種類のプ
リンタヘッド拭き取り構造に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタヘッドのノズル
にはインクのかたまりや粒子による詰まりや、内部の気
泡による汚れが発生してノズルの動作不良が起こること
があり、その結果印刷品質の低下が生じる。したがっ
て、インクジェットプリンタは通常、インクジェットの
ノズルを清浄に保ちまたその機能を維持させるための、
プリンタヘッドからのインクの吐き出し、拭き取り、プ
リンタヘッドのキャッピングおよびプライミングを行な
うサービスステーションを有する。
【0003】従来のサービスステーションにはオペレー
タによる作業を必要とし、またプリンタが数秒間使用不
能になるものが多い。オペレータの介入を必要としない
自動的なプリンタヘッドのサービスを行ない、またサー
ビスを可能なかぎり迅速に行なうことが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数のプリンタヘッド
を有するインクジェットプリンタをプリンタヘッドのノ
ズルにインクや粒子による詰まりが発生した状態から自
動的に復旧させる故障復旧法およびシステムが提案され
ており、この方法はプリンタヘッドをキャッピングし、
特定のプリンタヘッドに選択的にプライミングと洗浄を
行ない、次にプリンタヘッドのアンキャッピングと拭き
取りを行なうものである。参考として、かかる方法とシ
ステムが、1992年9月21日付の“Automatic Fail
ure Recovery for Ink-jet Printheads"と題する本出願
人の所有する同時係属中の米国特許出願第07/94
9,318号に説明されている。
【0005】従来のサービスステーションにおける拭き
取りは通常プリンタヘッドを2つの方向のそれぞれに拭
き取る単一のワイパーを用いて行なわれる。これは、イ
ンクジェットプリンタヘッドの拭き取りを2方向に行な
うと拭き取り自体によってプリンタヘッドが汚れ、また
複数のプリンタヘッドに対して1つのワイパー面で拭き
取りを行なうとプリンタヘッド間の汚れが生じるという
点で望ましくないものである。
【0006】従来、ワイパーのブレードは可動スレッド
の面の下側に取り付けられ、この面に設けた穴を貫通し
て伸張するようになっている。その結果、ワイパーブレ
ードは比較的長く、したがって必要な剛性を持っていな
い。一般に、最大限の拭き取り効果を得るために、ワイ
パーブレードの剛性はプリンタヘッドを損傷しない範囲
でできるだけ高くすることが望ましい。
【0007】さらに、プリンタヘッドに対するワイパー
ブレードの拭き取り角度(“ワイパーブレード迎え角)
はプリンタヘッドの拭き取りを有効に行なううえで重要
な要因と考えられてきた。一般に、拭き取りはワイパー
ブレード迎え角を90゜に可能な限り近付けることによっ
て最も有効に行なわれる。
【0008】従来、ワイパーブレードはゴムで構成され
ていた。ゴムのワイパーブレードはプリンタのカートリ
ッジに接触するとき屈曲する。すなわち望ましい90゜の
角度の屈曲量からのワイパーブレード迎え角の偏差の量
は、ワイパーブレードと印刷カートリッジの間の干渉の
量によって決まる。従来のサービスステーションでは、
(ワイパーブレードが取り付けられた)サービスステー
ションのスレッドと印刷カートリッジのプリンタヘッド
の公称位置の累積誤差のために、拭き取り中のワイパー
ブレードとプリンタヘッドの接触を確実にするために
は、ワイパーブレードとプリンタヘッドの干渉の公称値
を大きくする必要があった。このように干渉を大きくす
ると、ゴム製のワイパーブレードを使用する場合にはワ
イパーブレード迎え角が通常30゜以下になるという問
題があった。したがって、ゴム製のワイパーブレードで
は必要とされるような拭き取りを行なうことができな
い。
【0009】さらに、ゴム製のワイパーブレードを用い
る場合、ワイパーブレードを長時間、特に低湿低温の環
境で長時間使用するとワイパーブレードの“シングリン
グ”が発生することがある。シングリングはワイパーブ
レードの表面上の微細な欠陥であり、これが拭き取り動
作中に印刷カートリッジのノズルに気泡を通過させるこ
とがある。かかる気泡によってインクが印刷カートリッ
ジの射出チャンバーから移動して、印刷カートリッジが
印刷を行なわなくなり、印刷能力を回復するために印刷
カートリッジのプライミングが必要になることがある。
【0010】拭き取りを良好に行なうためには、ワイパ
ーブレードとプリンタヘッドの間の最小拭き取り力が維
持されねばならない。また、ワイパーブレードとプリン
タヘッドの干渉の量が変動しても拭き取り力がほぼ一定
に保たれることが望ましい。さらに、最良の拭き取り状
態を得るためには、ワイパーブレードはその全長にわた
ってプリンタヘッドと接触することが必要である。した
がって、ワイパーブレードをこれらの機能を達成する構
造によって支持しなければならない。
【0011】黒の顔料を用いたインクのような顔料を用
いたインクを収容した印刷カートリッジは、染料を収容
した印刷カートリッジに比べて有効なインクの拭き取り
が特に困難なものである。それは、顔料を用いたインク
は染料であるインクに比べてプリンタヘッド上で固まり
やすいためである。したがって、剛性、90゜に近いワイ
パーブレード迎え角、および適切な拭き取り力等の上述
した良好なワイパーブレードの特性は、顔料を用いたイ
ンクを射出する印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭
くワイパーブレードにとって特に重要である。
【0012】ワイパーブレードと印刷カートリッジの接
触頻度は高いため、ワイパーブレードはキャッピング機
構やサービスステーションスレッドといったサービスス
テーションの他の部分よりも消耗が速い。したがって、
ユーザーにとってサービスステーションの他の部分を交
換することなく、ワイパーブレードあるいは拭き取り構
造の交換が可能であることが望ましい。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の装置はプリンタ
シャーシに取り付けられたスレッド、印刷キャリッジに
取り付けられた印刷カートリッジのそれぞれに対して1
対づつ設けられた、このスレッドに取り付けられたキャ
ップとワイパーの複数の対を有する。スレッドと印刷カ
ートリッジは、その間で制御された相対運動を発生させ
るためにカム結合される。スレッドと印刷キャリッジも
また制御された相対運動を行なうようにカム結合され
る。印刷キャリッジの動きによってスレッドが垂直方向
および横方向にわずかに動いて印刷キャリッジに対する
3つの主要な位置、すなわち、プリンタヘッドのキャッ
ピングとプライミングを行なうための上の位置、プリン
タヘッドの拭き取りを行なう中間位置、およびプリンタ
ヘッドがプリンタヘッドやキャップあるいはワイパーに
当たらずに自由に往復運動できる降下位置のうちの1つ
に入る。したがって、プリンタのキャリッジ駆動モータ
のみを有するコントローラによってキャッピングや拭き
取りを含むプリンタのサービスが提供される。
【0014】本発明の方法では、プリンタヘッドのキャ
ッピングを解除し、プリンタヘッドをキャッピングし、
スレッドをプリンタヘッドの下の印刷位置に降下させ、
必要であればプリンタヘッドを繰り返し拭き、プリンタ
ヘッドをキャッピング位置に戻す。拭き取り中、インク
を印刷キャリッジからワイパーに吐き出して拭き取りを
向上させることができる。本発明の方法と装置では選択
されたプリンタヘッドの自動プライミングを行なうこと
もできる。
【0015】拭き取りは1つの方向に行なわれ、それに
よって二方向の拭き取りが用いられる場合に戻り方向の
拭き取り中に生じるプリンタヘッドの汚れが防止され
る。さらに、それぞれのプリンタヘッドは1つのワイパ
ーによってのみ拭かれ、それによって他のプリンタヘッ
ドからのインクや異物によるプリンタヘッドの汚れが防
止される。重要なことは、この方法と装置にはオペレー
タの介入がなければ印刷を再開できない永久的なロック
状態がないことである。
【0016】本発明の一実施例において、拭き取り構造
は、 i) それぞれ複数の印刷カートリッジのうちの対応する
1つのプリンタヘッドを拭く複数のワイパーブレードを
有するワイパー、および ii) それぞれのワイパーブレードを対応する印刷カート
リッジのプリンタヘッドに偏らせる手段を有する。顔料
を用いたインクが1つあるいはそれ以上の印刷カートリ
ッジから射出され、染料が他の印刷カートリッジから射
出される。ワイパーブレードは、顔料を用いたインクを
射出する印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイ
パーブレードが、染料を射出する印刷カートリッジのプ
リンタヘッドを拭くワイパーブレードとは異なる態様で
プリンタヘッドに偏らせられるように、対応するプリン
タヘッドに偏らせられる。一実施例において、顔料を用
いたインクを射出する印刷カートリッジのプリンタヘッ
ドを拭くワイパーブレードは、染料を射出する印刷カー
トリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーブレードより
も大きな力でプリンタヘッドに偏らせられる。
【0017】偏り手段は、それぞれのワイパーブレード
に予荷重を加えてそのワイパーブレードの対応する印刷
カートリッジのプリンタヘッドに対する最小拭き取り力
を維持する。本発明の一実施例において、顔料を用いた
インクを射出する印刷カートリッジのプリンタヘッドを
拭くワイパーブレードに対する予荷重は、染料を射出す
る印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーブ
レードに対する予荷重と異なる。
【0018】偏り手段は複数のばねとすることができ
る。一実施例において、顔料を用いたインクを射出する
印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーを偏
らせるそれぞれのばねのばね定数は、染料を射出する印
刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーを偏ら
せるそれぞれのばねのばね定数より大きい。
【0019】たとえば、それぞれのばねは1つあるいは
それ以上の板ばねとすることができる。顔料を用いたイ
ンクのプリンタヘッドを拭くのに用いられるワイパーに
対応する板ばねは、他の板ばねより剛性が高くなるよう
に製作され、顔料を用いたインクのプリンタヘッドに対
して他のプリンタヘッドに比べてより強力な拭き取りが
行なわれるようになっている。顔料を用いたインクの印
刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーに対応
する板ばねは、それらを他の板ばねに比べて、幅を広く
するか、厚みを大きくするか、あるいは短くすることに
よってより高い剛性を与えることができる。
【0020】本発明の方法によれば、顔料を用いたイン
クが射出されるそれぞれの印刷カートリッジのプリンタ
ヘッドに対する拭き取りは、他の印刷カートリッジのプ
リンタヘッドとは異なる態様で行なわれる。異なる態様
の拭き取りは、顔料を用いたインクを射出する印刷カー
トリッジのプリンタヘッドに対する拭き取りを、他の印
刷カートリッジのプリンタヘッドに対する拭き取りより
大きな力で行なうことによって達成することができる。
また、異なる態様の拭き取りは、顔料を用いたインクを
射出する印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイ
パーの拭き取り角を、他の印刷カートリッジのプリンタ
ヘッドを拭くワイパーの拭き取り角と異なる角度にする
ことによって達成することができる。また、異なる態様
の拭き取りは、顔料を用いたインクを射出する印刷カー
トリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーに加える予荷
重を、他の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭く他
のワイパーに加えられる予荷重より大きくすることによ
って達成することができる。
【0021】本発明の一実施例では、拭き取りの前に、
プリンタヘッドを濡らすために1つあるいはそれ以上の
印刷カートリッジからインクの吐き出しが行なわれる。
プリンタヘッドからの吐き出しはプリンタヘッドをイン
クで濡らし、そのインクを用いてプリンタヘッドを拭く
ことによって拭き取りを向上させるものである。かかる
インクの吐き出しは顔料を用いたインクを射出する印刷
カートリッジには特に有効である。本発明の一実施例で
は、顔料を用いたインクを収容した印刷カートリッジの
プリンタヘッドだけに吐き出しが行なわれる。
【0022】
【実施例】図1は本発明のプリンタ100の概略斜視図
である。プリンタ100のリッド101は、後に詳しく
説明するように4つの印刷カートリッジ105a、10
5b、105c、105d(“ペン”、“プリンタヘッ
ドカートリッジ”あるいは“カートリッジ”とも呼ばれ
る)が収容された印刷キャリッジ102を封止する。
印刷キャリッジ102はスライダバー103上に、各印
刷カートリッジ105a、105b、105c、105
dのプリンタヘッド(図示せず)が紙等の印刷媒体10
4に隣接するように取り付けられる。
【0023】印刷媒体104は入力トレー106内の印
刷媒体の入力集積体107から印刷媒体供給機構(図示
せず)を介して供給される。次に、印刷媒体104はロ
ーラ(図示せず)によってスライダバー103に直角な
方向に送られ、その間、図3を参照して後に詳細に説明
するように印刷キャリッジ102がスライダバー103
上を往復する。印刷カートリッジ105a、105b、
105c、105dが印刷媒体104に対して移動する
とき、それぞれのプリンタヘッドに形成されたノズルか
らインクが射出される。インクは各印刷カートリッジ1
05a、105b、105c、105d内のインク溜め
に保持される。通常、各印刷カートリッジ105a、1
05b、105c、105dには、黒、シアン、マゼン
タ、黄といった異なる色のインクが収容されている。イ
ンクは各印刷カートリッジ105a、105b、105
c、105dに形成された流路を通って各印刷カートリ
ッジ105a、105b、105c、105d内のノズ
ルに近い位置に形成された射出チャンバーに入る。射出
チャンバー内のインクが加熱・気化され、インク内の気
泡によってインク滴が対応するノズルから印刷媒体10
4に射出される。各印刷カートリッジ105a、105
b、105c、105dのプリンタヘッド内のノズルは
矩形のマトリクス等のパターンに構成されており、イン
クは印刷媒体104上に所望の文字または他の画像が印
刷されるように印刷媒体104上に選択的に射出され
る。
【0024】上の説明では印刷キャリッジ102は4つ
の印刷カートリッジ105a、105b、105c、1
05dを有し、各印刷カートリッジ105a、105
b、105c、105dには黒、シアン、マゼンタ、あ
るいは黄のインクが収容されるものとしたが、印刷カー
トリッジの数はこれに限られず、たとえば3つの印刷カ
ートリッジを用いることもでき、また赤、緑、青といっ
た他の色のインクを用いることもできる。また、本発明
はたとえば印刷カートリッジを1つしか持っていないプ
リンタにも適用することができる。
【0025】プリンタ100の動作の一部として、印刷
カートリッジ105a、105b、105c、105d
のプリンタヘッドに対してある種の保守動作を実行しな
ければならない。図2はプリンタ100の概略斜視図で
あり、印刷カートリッジ105a、105b、105
c、105dが参照符号109に示すサービスステーシ
ョン内でキャッピングされている非印刷動作モードを示
す。サービスステーション109(後に詳細に説明す
る)は、インクの拭き取り、プライミングおよび吐き出
し等の印刷カートリッジ保守動作を実行し、また印刷カ
ートリッジ105a、105b、105c、105dが
印刷に使用されていないとき印刷カートリッジ105
a、105b、105c、105dを格納する(キャッ
ピングする)ためにプリンタ100内に設けられてい
る。
【0026】図3は図1の一部の斜視図である。連続ベ
ルト111を用いて印刷キャリッジ102が従来と同様
の方法でスライダバー103に沿って駆動される。当該
技術分野では周知の従来の線形エンコーダストリップ
(図示せず)を用いて印刷キャリッジ102が印刷媒体
104に隣接して往復運動するときにその位置を検出し
て、印刷中に印刷キャリッジ102が適切に位置決めさ
れるようにする。印刷キャリッジ102はまたスライダ
バー103の周囲で回転しないようにガイドレール(図
示せず)に取り付けられる。
【0027】各印刷カートリッジ105a、105b、
105c、105dは摩擦ばめによって印刷キャリッジ
102の対応する区画に配置されている。弾性のアーム
102aがそれぞれの区画の下面から突出しており、各
印刷カートリッジ105a、105b、105c、10
5dが、対応する弾性アームが各印刷カートリッジ10
5a、105b、105c、105dのスライダバー1
03に直角な方向への移動を防止するように“スナップ
式”によって対応する区画にはめ込まれる。それぞれの
区画の側面にばね(図示せず)が取り付けられ、各印刷
カートリッジ105a、105b、105c、105d
が対応する区画にはめ込まれるとき、このばねが圧縮さ
れて印刷カートリッジ105a、105b、105c、
105dに力を加えて、印刷カートリッジ105a、1
05b、105c、105dが区画内で横方向に(即
ち、スライダバー103と平行に)移動するのを防止す
る。
【0028】図3に示すように、サービスステーション
109はスレッド110を有し、スレッド110はさら
にワイパー110aとキャップ110bを有する。後に
より詳しく説明するように、印刷カートリッジ105
a、105b、105c、105dが印刷に用いられて
いないとき、印刷キャリッジ102はサービスステーシ
ョン109に移動され、そこで各印刷カートリッジ10
5a、105b、105c、105dが複数のキャップ
110bのうちの対応するものに接触し取り囲まれるキ
ャッピング位置まで降下される。印刷カートリッジ10
5a、105b、105c、105dはプリンタヘッド
内のノズルが乾燥するのを防止するために不使用時には
キャッピングされる。
【0029】サービスステーション109内の複数のワ
イパー110aは印刷カートリッジ105a、105
b、105c、105dのプリンタヘッドに対して拭き
取りを行なって、プリンタヘッドのノズルに詰まる可能
性のある異物や固まったインクを除去する。それぞれの
ワイパー110aは、印刷キャリッジ102がサービス
ステーション109を出入りするとき、印刷カートリッ
ジ105a、105b、105c、105dのうちの1
つだけに拭き取りを行なう。
【0030】サービスステーション109はプライミン
グにも用いられる。なんらかの理由で1つあるいはそれ
以上のノズルに隣接する射出チャンバー内にインクがな
く、ノズルからインクが射出されない場合、プリンタキ
ャリッジ102がキャッピング位置にあるときノズルを
介して真空を加えて印刷カートリッジ105a、105
b、105c、105dのインク溜めから射出チャンバ
ーにインクを引き出すことができる。
【0031】サービスステーション109はインクの吐
き出しにも用いることができる。印刷カートリッジ10
5a、105b、105c、105dが長時間キャッピ
ングされていた場合、印刷を再開する前に“インクの吐
き出しを行なう”、すなわちインク滴を射出してノズル
から固まったインクを出す必要がある。この動作は拭き
取りの前、拭き取り中、あるいは拭き取りの後に行なわ
れる。
【0032】図4から図11は本発明の一実施例にした
がって構成されたインクジェット拭き取り・キャッピン
グ装置(すなわちサービスステーション)の一連の概略
正面図であり、William S. Osborneによって1992年
9月に出願された本出願人の所有する同時係属中の“In
k-jet Printhead Capping and Wiping Method and Appa
ratus"と題する米国特許出願第07/949,197号
に詳細に説明するような、この装置のさまざまな動作段
階を示す。図4から図11には、インクジェットプリン
タ210の正面図を部分的に簡略化した形態で示す。わ
かりやすいように、図4にのみすべての参照符号を示
す。
【0033】プリンタシャーシ212(ベース)の一部
が簡略化して示されている。浮きスレッド214がプリ
ンタシャーシ212にジンバル取り付けされている。
(上部にプリンタヘッド密閉リップを有する)1つある
いはそれ以上のキャップ216の直線的なアレーがほぼ
平坦な支持部材220に取り付けられている。スレッド
214はプリンタの可動キャリッジ222の下に配置さ
れている。キャリッジ222はその一部だけを示す。キ
ャリッジ222には複数の印刷カートリッジ(図4から
図11には示さない)が取り付けられ、その下面(プリ
ンタヘッド)が図4から図11に鎖線で示す第1のほぼ
水平な平面Pを形成する。
【0034】それぞれのワイパー218およびそれぞれ
のキャップ216は対応する印刷カートリッジと連動す
る。複数のばね要素224によってシャーシ212にジ
ンバル取り付けされたスレッド214は、後でより詳細
に説明するように、図4から図11から制御された相対
運動をするようにシャーシ212にカム結合されてい
る。スレッド214はまた制御された相対運動をするよ
うに印刷カートリッジが取り付けられたキャリッジ22
2にカム結合されている。このようにスレッド214を
固定されたシャーシ212と可動キャリッジ222に二
重カム結合することによって、キャリッジ222がシャ
ーシ212に対して制御された往復水平運動をすると
き、これに応じてスレッド214にわずかな垂直方向お
よび水平方向の動きが生じる。このようなキャリッジ2
22のシャーシ212に対する往復運動は、本発明の方
法と装置では、プリンタのキャリッジコントローラによ
って自動的に提供される。
【0035】プリンタ210のサービス動作モードで
は、このコントローラとキャリッジ222の動きに応じ
て、カム結合されたスレッド214とシャーシ212と
カム結合されたスレッド214とキャリッジ222に所
定の垂直方向および水平方向の動きが発生し、この動き
によってキャップ216とワイパー218が対応するプ
リンタヘッドに対する所定の印刷(非キャッピング)位
置、拭き取り位置およびキャッピング位置を取る。キャ
リッジ222を駆動するための1つの駆動モータがここ
に説明したサービスモードとプリンタの通常の印刷動作
モードの両方に共通して運転される。
【0036】ここで重要なことは、複数のばね要素ある
いはばね部材224を用いてスレッド214がシャーシ
212にジンバル取付されることによってスレッド21
4を介して平面Pに直角に加わる上向きの力によってプ
リンタヘッドとキャップ216の間に(キャッピングを
行なうための)ほぼ一定の力が生成されることである。
ばね要素224はまた、後述する本発明のワイパー構造
の板ばねとともに、プリンタヘッドとワイパー218の
間に(拭き取りのための)ほぼ一定の力を生成する。本
発明の構造によってキャッピングおよび拭き取りが一定
の力で行なわれることによって、印刷カートリッジのプ
リンタヘッドと頻繁に接触するキャップ216のリップ
およびワイパー218の拭き取り面の損耗が低減され
る。
【0037】各ばね要素224はたとえばばね鋼で製作
され、その一端がシャーシ212の保持ポスト(図4か
ら図11に丸で簡単に示す)に取り付けられ、他端がス
レッド214の保持ポスト(図4から図11に同様に示
す)に取り付けられる。ばね要素224は図示するよう
にほぼV字状であり、その径方向に伸張するアームの間
の公称角度は約31.9°であり、その24.2mm
(0.953インチ)の公称スパンから10.4mm
(0.409インチ)で約0.4ポンド(1.8N)の
圧縮力が提供される。1実施例において、ばね要素22
4は図14、図15および図22に示し、また後に詳細
に説明するような線ばねである。
【0038】また、ばね要素224を用いたジンバル取
り付けによって、プリンタヘッドの表面によって形成さ
れる平面Pと平行な水平面にスレッド214の印刷位置
が規定される。ばね要素224内の蓄積エネルギーによ
って、スレッド214を押圧して上述したカム結合構成
によって制御されるさまざまな垂直方向および横方向の
動きを生じさせるのに必要な力が与えられる。したがっ
て、シャーシ212に対するスレッド214のこのよう
なカム制御された水平および垂直方向の動きには、専用
の駆動モータ等の外部原動力を必要とせず、キャリッジ
222とシャーシ212の水平方向の動きによって非常
に簡単にまたコストをかけず発生させることができる。
【0039】図4から図11において、スレッド214
は所定のほぼ同じ形状の第1のカム面214aを有す
る。左カム面214aは一時停止部Sをなす明らかな垂
直方向の段差を有し、右カム面214aはこれも一時停
止部Sをなす傾斜した対応する段差を有する。第1のカ
ム面214aはそれぞれシャーシ212の対応する第2
のカムホロワ部材212aと係合する。スレッド214
はさらにスレッド214から上に伸張する第1のカムホ
ロワ部材214bを有する。第1のカムホロワ部材21
4bはキャリッジ222の対応する第2のカム面222
a、222bと係合する。4つの第1のカム面214a
と第1のカムホロワ部材214bがほぼ平坦な矩形のス
レッド214の周辺に沿って設けられてスレッド214
を安定させている。簡略化のために、図4から図11に
は2つだけを示す。これに対応して、4つの第2のカム
ホロワ部材212aがシャーシ212に設けられ、キャ
リッジ222には第2のカム面222aと222bが2
つづつ設けられている、簡略化のため、図4から図11
には、カムホロワ部材は2つ、カム面についてはそれぞ
れ1つづつだけを示す。
【0040】本発明の他の実施例では、左右の第1カム
面214aの一は図4から図11に示す実施例とは逆に
なっている。図3(カム面214aを除いて図4と同
じ)において、右カム面214aの一時停止部Sは明ら
かな垂直方向の段差によって形成され、左カム面214
aの一時停止部Sは傾斜した対応する段差によって形成
される。
【0041】プリンタヘッドの拭き取り中、それぞれの
プリンタヘッドとそれに対応するワイパー218の接触
によってスレッド214に力が加わる。左右の第1カム
面214aを図3に示すように配置すると、これらの力
がスレッド214全体に均一に分配され、その結果プリ
ンタヘッドの拭き取り中スレッド214が拭き取り位置
により良好に保持される。
【0042】スレッド214はテフロン充填剤を含む重
合体材料から射出成型される。カム面214aとシャー
シのカムホロワ部材212aの間に適切な摩擦係数を提
供するために、カムホロワ部材212aはテフロン充填
剤を含まない同じ重合体材料から射出成型された部品と
する。これらの材料はカム動作をスムーズにし、またス
レッド214とシャーシ212の間の接触面の耐久性を
大きくする。他の適当な材料を用いることもできるが、
軽量で簡単にまた低コストで製造可能な部品が好適であ
る。
【0043】図4はプリンタヘッドの表面のなす平面が
わずかにしまりばめの発生した状態でキャップ216の
リップのなす平面と共面となるキャッピング位置を示
す。図5はスレッド214がプリンタヘッドの表面のな
す平面Pがわずかにしまりばめの発生した状態でワイパ
ー218の拭き取り面のなす平面と共面となる中間拭き
取り位置あるいは高さにあるプリンタヘッドの非キャッ
ピング位置を示す。
【0044】図4と図5の比較から最もよくわかるよう
に、プリンタヘッドのキャッピングはシャーシ212と
スレッド214との相対運動によって解除される。すな
わち、スレッド214の第1のカム面214aとシャー
シ212の第2のカムホロワ部材212aがスレッド2
14をキャリッジ222に対してほぼ垂直に下向きに移
動させ、キャリッジ222の第2のカム面222a、2
22bの末端部に隣接した位置に取り付けられた終端停
止部によってシャーシ212とスレッド214の相対運
動が発生する。(1)スレッド214の第1のカム面2
14aとシャーシ212の第2のカムホロワ部材212
aと(2)キャリッジ222の第2のカム面222a、
222bとスレッド214の第1のホロワ部材214b
の間に提供される二重カム動作によって、スレッド21
4とシャーシ222の間には水平方向の動きは発生しな
いが、シャーシ222に対するスレッド214の下向き
の垂直運動が発生し、これによってスレッド214がプ
リンタヘッドキャッピング位置からプリンタヘッド拭き
取り位置に移動する。キャリッジ222に対するスレッ
ド214のこの下向きの垂直運動は、シャーシ212の
第2のホロワ部材212aがシャーシ212の第1のカ
ム面214aの右上に向かって傾斜した左端の領域を介
してスレッド214を下向きに押すとき、キャリッジ2
22の左へのわずかな動きによってスレッド214に与
えられる力によって生じる。
【0045】図5と図6との比較から、図5の非キャッ
ピング位置から図6の拭き取り開始位置へのスレッド2
14の移動の態様がわかる。図6において、キャリッジ
212は図5より少し左に寄っている。図5の非キャッ
ピング位置では、ばね要素224は圧縮されている。圧
縮に抵抗するばね要素224の自然な性質によって、ば
ね要素224は開き、それによってスレッド214がシ
ャーシ212に対して、第2のホロワ部材212aが第
1のカム面214aのほぼ中間にあるSで示す一時停止
部に達するまで左にさらに移動する。図6および図7
は、シャーシ212に対するスレッド214の平衡位置
と呼ぶべきものを示す。この位置ではキャリッジ222
が外部からの力で押されて平衡位置から出るまでスレッ
ド214はシャーシ212に対して所定の拭き取り高さ
にとどまる。図6は拭き取り開始位置を示し、図7は拭
き取り終了位置を示す。この2つの位置の間でキャリッ
ジ222とシャーシ212との間のほぼ水平な方向への
相対運動によってプリンタヘッドに対する拭き取りが行
なわれる。
【0046】図7と図8の比較から、スレッド214が
上述した平衡位置にある拭き取り動作の終了時には、キ
ャリッジ222の第2のカム面222a、222bがス
レッド214の第1のホロワ部材214bに衝突して、
キャリッジ222の左への走行の終わり近くでスレッド
214が下向きに少し押される。図8は、ワイパー21
8がプリンタヘッドから離れるときのスレッド214の
位置を示す。
【0047】図9は、キャリッジ222がスレッド21
4の上を自由にプリンタヘッドがキャップ216あるい
はワイパー218のいずれにも当たることなく水平方向
に往復運動することのできる、スレッド214の降下位
置を示す。
【0048】図10はプリンタのオペレータあるいはサ
ービスマンによる意図的なあるいは不注意による介入の
結果キャリッジ222が取る可能性のある一時的なロッ
ク位置を示す。ここで重要なことは、第2のカム面22
2bの右端部は左下に向かって傾斜した領域を有し、第
1のカムホロワ部材214bはその右に位置するが、そ
れが左に移動することによってスレッド214は、キャ
リッジ222が図4に示すキャッピング位置の場合と同
様に右に自由に戻ることのできる降下位置に入る。図1
1に示すスレッド214の位置で圧縮された状態にある
ばね要素224は、キャリッジ222が右に走行すると
き、スレッド214を図4のキャッピング位置まで押
す。
【0049】図4から図11に関する以上の説明からキ
ャリッジ222とベース212の相対運動によって、第
1のカム面214aと第2のカムホロワ部材212aと
の間のカム動作によるスレッド214の下向きの動きが
発生し、この下向きの動きによってワイパー218の上
端がプリンタヘッドの表面によって形成される平面Pに
入り、これによってスレッド214の拭き取り位置が規
定されることがわかる。キャリッジ222とベース21
2がさらに相対運動することによってワイパー218と
プリンタヘッドの間に拭き取り動作が発生する。相対運
動がさらに進むと、第2のカム面222aと第1のホロ
ワ部材214bの間のカム動作によってスレッド214
がさらに下方に動き、これによってキャップ216のリ
ップとワイパー218の上端が平面Pの下になり、その
結果、プリンタヘッドとキャップのリップとの間あるい
はプリンタヘッドとワイパーの間に干渉が生じることな
く、キャリッジ222が自由に往復運動可能なスレッド
214の自由位置が規定される。
【0050】図13はプリンタ210がそれぞれ図4〜
図11に対するさまざまな動作段階A〜H(同じ符号を
着けた丸で示される)に進んでいく遷移状態(遷移を発
生させるキャリッジ222の走行の方向を付した矢印で
表わす)を示すフロー図である。スレッド214のキャ
ッピング位置(A)はプリンタ210のサービス動作モ
ードの開始を表わす。スレッド214は通常このサービ
スモードが終了する降下位置(F)からこの位置(A)
に戻る。あるいは、スレッド214が降下位置(F)に
あるとき、スレッド214は拭き取り開始位置(C)に
移動し、図示する拭き取り開始位置(C)、拭き取り終
了位置(D)、ワイパー離脱位置(E)、および降下位
置(F)の間での遷移を何度も繰り返すことによってプ
リンタヘッドに対する拭き取りを繰り返し行うこともで
きる。
【0051】プリンタ210がロック位置(G)にある
場合、キャリッジ222を図示するように右に動かすこ
とによって、スレッド214をロックから開始位置
(H)を経てサービス位置に移動させることができる。
第1のホロワ部材214bは第2のカム面222a、2
22bの左下に向かって傾斜した領域に沿って滑り、こ
れによってスレッド214がキャッピング位置(A)に
戻る。左のカムホロワ部材214は右のものより少し幅
が大きく、また第2のカム面222aの左右の空間も寸
法が異なっており、左のカムホロワ部材214bは、ロ
ックから開始位置(H)からキャッピング位置(A)へ
の移動の間に第2のカム面222a、222bの間の空
間には入りえないようになっている。
【0052】スレッド214が降下位置(F)からキャ
ッピング位置(A)移動するか拭き取り開始位置(C)
に移動するかは、コントローラにしたがってキャリッジ
が右に全行程を走行するかその一部を走行するかによっ
て決まる。つまり、キャリッジ222は、第1のホロワ
部材214bが終端停止部226に当たった後、スレッ
ド214をキャッピング位置(A)に位置させるための
第1の量だけ動かされるか、あるいは第1のホロワ部材
214bが終端停止部226に当たった後、スレッド2
14を拭き取り開始位置(C)に位置させるための、第
1の量より小さい第2の量だけ動かされる。
【0053】キャリッジに取り付けられた終端停止部2
26は第1のホロワ部材214bと係合して、コントロ
ーラによるキャリッジ212の右への移動に応じてスレ
ッド214をベース212に対して横方向に押す。した
がって、スレッド214がキャリッジ222がその上を
自由に往復運動することのできる降下位置(F)にあ
り、キャリッジ222が上記の第1の量だけ移動すると
き、終端停止部226が第1のホロワ部材214bを止
め、それによって第1カム面214aと第2ホロワ部材
212aの間にスレッド214をキャッピング位置
(A)に上昇させるのに十分な動きを発生させる。ある
いは、スレッド214が降下位置(F)にあり、上記の
第2の量の移動が発生するとき、終端停止部226がホ
ロワ部材214bを止め、それによってカム面214a
とホロワ部材212aの間にスレッド214を拭き取り
開始位置(C)まで上昇させる動きを発生させる。
【0054】本発明の装置に関する以上の説明から本発
明の方法が理解されるであろう。プリンタの可動キャリ
ッジに固定された印刷カートリッジの一部をなすインク
ジェットプリンタのプリンタヘッドのキャッピングを解
除し拭き取りを行なう方法は、(1)スレッド214に
取り付けられたワイパー218等の、プリンタヘッドと
選択的に係合可能な、スレッドに取り付けられたワイパ
ーを設ける工程、(2)プリンタのシャーシに取り付け
られたホロワ部材212a等の対応するカムホロワ部材
と係合する、第1のカム面214a等のカム面を有する
スレッドを設ける工程、(3)ばね要素224等を用い
てシャーシにスレッドをばね取り付けする工程、(4)
キャリッジをシャーシに対して水平方向に移動させ、そ
れによってカム動作でスレッドとキャリッジの間に垂直
方向の動きを発生させてプリンタヘッドのキャッピング
を解除し、ワイパーをプリンタヘッドの形成する平面に
位置させる(たとえば、キャリッジ222の動きを制御
してスレッド214とそれに取り付けられたワイパー2
18をキャッピング位置(A)から非キャッピング位置
(B)に移動させる)工程、(5)次に、キャリッジを
シャーシに対して水平方向に移動させ、それによってス
レッドを、プリンタヘッドがワイパーによってかかる相
対運動によって規定される方向に拭かれるように上記の
平面と平行に水平方向に移動させる(たとえば、拭き取
り開始位置(C)から拭き取り終了位置(D)へのキャ
リッジ222の動きを制御してスレッドに取り付けられ
たワイパーによる図示する左から右へのプリンタヘッド
の拭き取りを発生させる工程、(6)その後、スレッド
を降下させて、ワイパーをたとえば降下位置(F)のよ
うな上記の平面より下の位置に位置させる工程、(7)
次に、キャリッジをシャーシに対して水平方向に移動さ
せてプリンタヘッドをキャッピング位置に戻す(たとえ
ば、キャリッジ222を、左のホロワ部材214bが終
端停止部226に当たってスレッド214をキャッピン
グ位置(A)に押し戻す工程からなる。
【0055】上記の方法は単一のプリンタヘッドのキャ
ッピングの解除、キャッピングおよび必要に応じた再度
のキャッピングを行なうものとして説明したが、本発明
の装置では、プリンタは複数のプリンタヘッドとそれに
対応する複数のワイパーおよびキャップを持つものとす
ることができ、すべてのプリンタヘッドに対して本発明
の方法によるキャッピングの解除、拭き取り、およびキ
ャッピングが行なわれる。本発明の方法と装置によれ
ば、プリンタヘッドからのインクの吐き出しを拭き取り
と同時か時間的に近接して行なうことができる。本発明
の方法と装置によれば、上に参考として掲げた米国特許
出願第07/949,318号に説明するようなプリン
タヘッドのプライミングを行なうこともできる。
【0056】本発明の拭き取り・キャッピング法および
装置によれば、インクジェットプリンタヘッドの自動的
な整備が可能であり、それぞれのプリンタヘッドを別々
のワイパーで一方向に拭くことで拭き取りによってプリ
ンタヘッドが再び汚れたり、プリンタヘッド間での汚染
が発生するといったことが避けられる。インクジェット
プリンタの寿命を大きく延ばすプリンタヘッドのキャッ
ピングは、キャップの密閉リップの一定のたわみによっ
てではなく、リップにかかる一定の力によって行なわれ
る。少数の比較的単純な部品しか必要とせず、比較的低
コストなサービスステーションが提供され、また追加の
駆動モータにかかるコストを削減することができる。こ
れはキャップとワイパーが取り付けられるスレッドをシ
ャーシにジンバル取り付けし、スレッドとシャーシの
間、またスレッドとキャリッジの間の二重カム動作によ
ってスレッドの位置をさまざまに変えることによって行
なわれる。プリンタのキャリッジの制御された往復水平
運動によって、スレッドがさまざまな位置に移動してプ
リンタヘッドのキャッピングの解除、拭き取り(必要で
あれば繰り返しの拭き取り)、および再度のキャッピン
グを行なう。本発明の拭き取り・キャッピング法では、
オペレータの介入を必要とせず、プリンタが使用不能と
なる時間がごく短く、またプリンタをサービスモードか
ら印刷動作モードに自動的に復帰させることができる。
【0057】図14は本発明のインクジェットプリンタ
に用いるサービスステーション500の分解斜視図であ
り、サービスステーション500の組み立てを示す。サ
ービスステーション500の各種の構成要素について
は、本出願人の所有する同時係属中のHeinz H. Waschho
userその他の1993年4月30日出願の“Service St
ation for Inkjet Printer Having Reduced Noise, Inc
reased Erse of Assembly and Variable Wiping Capabi
lity”と題する米国特許出願第08/056,327
号、およびHeinz H. Waschhouserその他の1993年4
月30日出願の“Service Station for Inkjet Printer
Having Improved Wiping”と題する米国特許出願第0
8/055,616号に説明されている。
【0058】ばね502がプリンタシャーシ501に形
成された穴に取り付けられている。わかりやすいよう
に、図14にはシャーシ501の一部だけを示す。スレ
ッド503が、その一部がシャーシ501に形成された
穴の内部に位置するようにばね502に取り付けられ
る。カムホルダ504がスレッド503の上からシャー
シ501に取り付けられ、ばね502を圧縮するように
スレッド503を押圧する。
【0059】上述したように、印刷キャリッジ(図示せ
ず)がスレッド503にカム結合されている。さらに、
カムホルダ504(図4から図11の説明ではシャーシ
212の一部とみなされている)がスレッド503にカ
ム結合されている。この二重カム結合が図4から図1
1、図12および図13を参照して上に述べたようには
たらいて、印刷キャリッジの動作に応じてスレッド50
3を3つの位置のうちの1つに垂直および水平方向に移
動させる。キャッピング位置では、スレッド503は右
に最大限まで移動して図14の平面から出て、その結果
スレッド503は最高位置まで上昇する。印刷キャリッ
ジがスレッド503のいかなる部分にも接触することな
く自由に移動する印刷位置では、スレッド503は左に
最大限まで移動して図14の平面に入り、その結果スレ
ッド503は最低位置まで降下する。拭き取り位置で
は、スレッド503は横および垂直の両方向に、キャッ
ピング位置と印刷位置の間に位置する。
【0060】それぞれのばね502の材料と形状は、ス
レッド503が所望の大きさの力でカムホルダ504に
偏倚され、またプリンタの動作中にスレッド503の振
動が所望の大きさ以下に保たれるような所望のばね定数
を持つようなものとされる。たとえば、ばね502は鋼
鉄等の金属によって製作される。また、たとえば、ばね
502は、キャッピング位置で圧縮されたとき、ばね50
2のばね定数から約0.4ポンドの力(1.8N)が発
生するように製作される。一般には、ばね502によっ
て提供される力は、スレッド503がキャッピング位
置、印刷位置、および拭き取り位置の3つのスレッド位
置のいずれにあるときにもスレッド503が確実に固定
されるような大きさである。
【0061】シャーシ501にはスピトゥーン501d
が形成される。後により詳細に説明するように、印刷カ
ートリッジのいくつかまたはそのすべてに対してさまざ
まな時点でインクの吐き出しを行なって、プリンタヘッ
ドのノズルから異物を除去したり、拭き取りに先立って
プリンタヘッドの表面を濡らすことができる。印刷カー
トリッジにインクの吐き出しを行なうときは、その印刷
カートリッジから出るインクがスピトゥーン501dに
集まるように、印刷カートリッジはスピトゥーン501
dの上に位置決めされる。
【0062】図15はばね502の1つの斜視図であ
る。それぞれのばね502は、それぞれの脚の1つの端
部で接続部502bによって接続された2つのほぼ平行
なV字状部分502aを有する線ばねである。それぞれ
のV字状部分502aの脚の間の公称角度は36°であ
る。それぞれのV字状部分502aの他の脚の端部はル
ープ部分502cに形成されている。
【0063】図14に示すように、ばね502はそれぞ
れ、その対向する端部に形成されたループ部分502c
をプリンタシャーシ501の穴の対向する壁に形成され
た対応する突起部501c(図14には4つのうち2つ
だけを示す)のまわりにはめることによってシャーシ5
01の穴の内部に取り付けられる。それぞれのばね50
2は、接続部502bに接続されたそれぞれのV字状部
分502aの脚が対応するループ部分502cの上にく
るように配置される。次に、スレッド503が、それぞ
れのばね502の接続部502bをスレッド503の底
部に形成された対応するスロット(図14では見えな
い)にはめ込むことによって、ばね502に取り付けら
れる。
【0064】図16は図14のサービスステーション5
00のスレッド503の斜視図である。上述したよう
に、ばね502の接続部502bはスロット503a
(図14には示さない)にはめ込まれる。スレッド50
3はスレッドカム面503bを有する。スレッドカム面
503bは図12のカム面214aに対応する。また、
スレッド503はスレッドカムホロワ伸張部503cを
有する。スレッドカムホロワ伸張部503cは図12の
第1のカムホロワ部材214bに対応する。
【0065】図17はスレッド503の組み立てを示す
分解斜視図である。スレッド503はスレッド本体70
1、キャップ構造702、ワイパー構造703、および
フィルター704を有する。キャップ構造702はキャ
ップ接続バー702bによって接続されて一体構造をな
す4つのキャップ702aからなる。ワイパー構造70
3は4つのワイパー703aからなる。キャップ構造7
02とワイパー構造703がスレッド本体701に取り
付けられると、キャップ702aとワイパー703aの
列が形成される。キャップ702aとワイパー703a
は交互に並ぶ。
【0066】キャップ構造702はたとえばゴムで製作
される。1実施例では、キャップ構造702は40−6
6の範囲のショアAデュアロメータ硬度(許容誤差:5
ショア)を有するEPDMゴムである。他に、ポリウレ
タン、クラトン、テラタンといったゴム状プラスティッ
ク等の材料を用いることもできる。
【0067】キャップ構造702の一端にバンパー70
2cが形成され、キャップ構造702から伸張した2つ
の突起アーム702dのそれぞれに取り付けられる。突
起アーム702dは、バンパー702cがスレッド本体
701の一端から突出するようにスレッド本体701に
形成された凹み701cにはめ込まれる。バンパー70
2cは2つの隆起部を有し、それぞれの隆起部は三角形
の断面を有する。バンパーの数はこれ以外でもよく、ま
た隆起部は円形等の他の断面形状を有するものであって
もよい。通常、バンパー702cと突起アーム702d
はキャップ構造702の他の部分と一体である。したが
って、バンパー702cは通常キャップ構造702の他
の部分と同じ材料からなる。十分な変形性を持つ他の材
料を用いることもできる。
【0068】バンパー702cはサービスステーション
500の動作に起因する雑音を低減するはたらきをす
る。スレッド503が印刷位置に移動するとき、スレッ
ド503はシャーシ501に当たる。バンパー702c
を設けることによって、スレッド503とシャーシ50
1の衝突が緩衝され、これによって衝突によって発生す
る雑音が低減される。
【0069】さらに、図14に示すように、カムホルダ
504にはカムホルダホロワ伸張部504c(図12の
第2のカムホロワ部材212aに対応する)に近いそれ
ぞれの側面にスロット504bが形成されている。スレ
ッド503が拭き取り位置に移動するとき、スレッドカ
ム面503aがカムホルダのカムホロワ伸張部504c
に当たり、その結果雑音が発生する。スロット504b
があることによって、カムホルダのカムホロワ伸張部5
04cが伸張するカムホルダ504の伸張部504dの
可撓性が高くなる。その結果、スレッドのカム面503
bがカムホルダのカムホロワ伸張部504cに衝突する
とき、伸張部504dが少し屈曲して、衝撃力をいくら
か吸収し、衝撃によって生じる雑音を低減する。
【0070】図17に示すように、フィルター704の
1つがそれぞれのキャップ取付部701aの下に形成さ
れた空洞内に配置されている。フィルター704は空洞
の壁と対応するキャップ702aによって空洞内に保持
される。フィルター704は印刷カートリッジのプライ
ミング中にプライミング装置への配管内でインクの詰ま
りが起こらないようにインクを吸収する。
【0071】図18はワイパー構造703の分解斜視図
である。ワイパー構造703はワイパーフレーム801
とワイパー取付部802からなる。ワイパーフレーム8
01はたとえばポリカーボネート等のプラスティックで
製作される。ワイパー構造802はたとえばステンレス
スティール等の金属で製作される。
【0072】ワイパー取付部802のそれぞれの側面に
沿って複数の穴803が形成されている(図18にはワ
イパー構造803の一方の側の穴803だけを示す)。
ワイパーフレーム801の下側には対応する取り付けピ
ン804が形成されている。ワイパー構造703の組み
立てに際して、ワイパー取付部802の穴803がワイ
パーフレーム801の取り付けピン804に係合して、
ワイパー取付部802がワイパーフレーム801に対し
て適切に位置合わせされる。
【0073】ワイパー取付部802の穴803のそれぞ
れに近接してクリップ805が設けられている。それぞ
れのクリップ805は凹みの内部に形成された舌を有す
る。ワイパーフレーム801の両側に対応する棚部80
6が形成されている。ワイパー構造703を組み立てる
とき、それぞれのクリップ805の舌が対応する棚部8
06のエッジと係合して、ワイパー取付部802がワイ
パーフレーム801に対して固定される。
【0074】ワイパーフレーム801は接続バー813
aと接続バー813bを有し、これらが後に説明するよ
うに接続バー703dとともにワイパーフレーム801
の両側を接続する。接続バー813aおよび813bは
ワイパーフレーム801に適切な構造的完全性を与え、
また拭き取り中にワイパー703aがたわむときのそれ
ぞれのクロス部材809のワイパー取付部809a(図
19および図20参照)のためのストッパーとしてはた
らくような形状とされる。また、接続バー703dはワ
イパー構造703に適切な構造的完全性を与え、ワイパ
ー構造703の、それが取り付けられたスレッド本体7
01の表面に平行な方向への動きを抑制する。
【0075】ワイパー取付部802はさらにそのそれぞ
れの側面に沿って他の部分と一体に形成された複数の板
ばね807を有する。それぞれの板ばね807は、穴8
03の1つに近接した位置から伸張し、ワイパー構造7
03が組み立てられるとき、ワイパーフレーム801に
形成されたリテーナ808のうちの対応する1つに向か
って伸張するように曲げられている。
【0076】図19および図20はワイパー取付部80
1の一部の詳細斜視図である。図21はワイパー取付部
801の一部の断面図である。複数のクロス部材809
のそれぞれはワイパー取付部802の対向する側面に形
成された1対の板ばね807を接続する。それぞれのク
ロス部材809はその中央部に形成されたワイパー取付
部809aを有し、このワイパー取付部809aはいず
れかの側で接続部809bによって対応する板ばね80
7に接続されている。それぞれのクロス部材809のワ
イパー取付部809aに1つのワイパー703aが形成
されている。
【0077】図22は印刷カートリッジ1001のプリ
ンタヘッド1001aを拭くワイパーブレード810の
概略断面図である。ワイパー構造703はそれぞれのワ
イパーブレード810が約75゜以上のワイパーブレー
ド迎え角1002を持つように形成される。実際のワイ
パーブレード迎え角1002は、ワイパーブレード81
0の表面1004の傾斜、プリンタヘッド1001aに
対するワイパーブレード810の矢印1005の示す方
向の角度、およびワイパーブレード810の屈曲によっ
て決まる。
【0078】後により詳細に説明するように、ワイパー
703aは、拭き取り中のワイパー703aのワイパー
ブレード810がほとんどなくなるように比較的剛性の
高い材料で製作される。したがって、ワイパー810の
屈曲がワイパーブレード迎え角に与える影響は無視でき
るものである。
【0079】ワイパー703aが拭き取りを行なってい
ないとき、ワイパーブレード810の角度は板ばね80
7の形状と板ばねのクッション811(後に詳述する)
に対するリテーナ808(図18)の位置によって決ま
る。ワイパー703aが拭き取りを行なっていないと
き、ワイパーブレード迎え角1002は75゜より多少
大きい。
【0080】ワイパー構造703を含むプリンタの製造
における位置決め誤差を考慮して、ワイパーブレード8
10と印刷カートリッジ1001の間の干渉の量の公称
値は、拭き取り中にワイパーブレード810がプリンタ
ヘッド1001aに確実に接触するように決められる。
したがって、拭き取りが開始されるとき、ワイパー70
3aは印刷カートリッジ1001に接触し、ワイパーブ
レード810が矢印1005の方向に(図22で下方
に)回転するように印刷カートリッジ1001の下に押
され、これによってワイパーブレード迎え角1002が
少し小さくなる。面1004の傾斜、板ばね807の形
状、および板ばねのクッション811に対するリテーナ
808の位置、すなわち、ワイパー703aが拭き取り
を行なっていないときのワイパーブレード迎え角100
2は、ワイパーブレード迎え角1002が拭き取り中7
5゜以上に保たれるように決められる。
【0081】板ばね807はワイパー703aを印刷カ
ートリッジ1001に向かって偏らせる。上述したよう
に、ワイパーブレード810とそれに対応する印刷カー
トリッジ1001の干渉によって、ワイパーブレード8
10は拭き取りの始めに印刷カートリッジ1001の側
面と衝突する。ワイパーブレード810は剛性であるた
め、板ばね807がない場合、ワイパーブレード810
と対応する印刷カートリッジ1001の間に大きな力が
生じて1つあるいはそれ以上の印刷カートリッジ100
1が印刷キャリッジから移動したり、あるいは印刷キャ
リッジを駆動するモータが停止したりする。しかし、可
撓性の板ばね807を用いることによって拭き取り中に
ワイパーブレード810を押し下げてプリンタヘッド1
001a上を通過させることができる。さらに、板ばね
807のばね力によってワイパーブレード810とプリ
ンタヘッド1001aの間の接触が良好に保たれる。
【0082】ワイパーブレード810その他のワイパー
ブレードを板ばね807を含むワイパー取付部802等
のばね構造に成型することによって、ワイパーブレード
の材料特性を拭き取り力とワイパーブレード迎え角と無
関係にすることができる。ばね構造のたわみによってワ
イパーブレードに剛性の高い材料を用いて、印刷中のワ
イパーブレードのたわみの量を無視できる程度にするこ
とができる。その結果、拭き取り力とワイパーブレード
迎え角をワイパーの材料と無関係にすることができる。
【0083】図23は“静止”位置からの板ばね807
の線形のたわみDの関数としての拭き取り力Fを示すグ
ラフである。後により詳細に説明するように、黒のイン
クのプリンタヘッドに対する拭き取り力はカラーインク
のプリンタヘッドに対する拭き取り力より大きい。しか
し、力の大きさは違っても図23に示す関係は拭き取り
構造703内のそれぞれの板ばね807にあてはまる。
【0084】後により詳細に説明するように、板ばね8
07の板ばねクッション811がリテーナ808に保持
されているとき、すなわち板ばね807が休止位置にあ
るとき、それぞれの板ばね807のたわみDはゼロであ
る。しかし、これも後により詳細に説明するように、そ
れぞれの板ばね807はたわみDがゼロであるとき非ゼ
ロの拭き取り力F0がかかるようにあらかじめ荷重され
ている。ワイパー構造703と印刷カートリッジ100
1は板ばね807が休止位置からたわめられるように組
み立てられるため、この予荷重は最小拭き取り力であ
る。
【0085】図23に示すように、板ばね807のたわ
みと力にはリニアな関係がある。それぞれのワイパーブ
レード810がプリンタヘッド1001aに加える実際
の拭き取り力は、そのワイパーブレード810の予荷重
(力F0)、そのワイパーブレード810の休止位置
(すなわち非拭き取り位置)からのたわみの量(たわみ
D)、および板ばね807のばね定数(力/たわみ線の
傾斜)によって決まる。印刷カートリッジ1001とそ
れに対応するワイパーブレード810がそれぞれの板ば
ね807が公称たわみDnomを持ち、ワイパーブレー
ド810が対応する印刷カートリッジ1001に対して
公称拭き取り力Fnomを持つように組み立てられる。
【0086】プリンタヘッド1001aに対するスレッ
ド701(図17)の高さの変動によって、ワイパーブ
レード810のたわみが公称たわみDnomと違ってく
ることがある。板ばね807のばね定数をたわみDが公
称たわみDnomより小さい場合にも適切な拭き取り力
が得られる大きさにすると、拭き取り力Fが公称たわみ
Dnomより大きいたわみDに対して大きくなり過ぎる
可能性がある。しかし、板ばね807のばね定数を公称
たわみDnomからのたわみDの変動に対する拭き取り
力Fの変動を最小限にできるように小さくした場合、最
小限の必要な拭き取り力Fが維持されない可能性があ
る。
【0087】本発明によれば、ばね807は、板ばね8
07のばね定数を低く押さえながら印刷カートリッジの
プリンタヘッド1001aに対して有効な拭き取りを行
なうのに十分な大きさの拭き取り力Fが提供されるよう
な大きさの最小限の拭き取り力F0で予荷重される。さ
らに、板ばね807のばね定数が低いため、たとえばス
レッド701に対する印刷カートリッジ1001の組み
立てにおける誤差によるワイパーブレード810のたわ
みに違いが生じても、個々のプリンタヘッド1001a
にかかる拭き取り力はほとんど変動しない。本発明の一
実施例では、それぞれの板ばね807のばね定数は、板
ばね807の最大たわみDmaxにおける最大拭き取り
力Fmaxが板ばね807が休止位置にあるときの最小
拭き取り力F0(すなわち予荷重)より40%より大き
くならないように選択される。
【0088】以上の説明においては、4つの印刷カート
リッジが用いられ、それぞれの印刷カートリッジは黒、
シアン、マゼンタ、黄の4色のうちの1つの色のインク
を含むものとされているが、印刷カートリッジの数はこ
れ以外でもよく、また 他の色のインクを用いることも
できる。シアン、マゼンタ、黄等のカラーインクに染料
が使用されるのに対して、黒のインクには顔料が使用さ
れる。顔料は染料ほど溶解し易くないため、黒のインク
の入った印刷カートリッジのノズルにはカラーの印刷カ
ートリッジに比べてインクの固まりが生じやすい。そこ
で、黒インクの印刷カートリッジを拭くのに用いられる
ワイパーはカラーインクの印刷カートリッジを拭くのに
用いられるワイパーより強力なものにすることが望まし
い。
【0089】したがって、本発明の一実施例では、黒イ
ンクのプリンタヘッドを拭くワイパーブレード810に
対応する板ばね807aのばね定数を、他のワイパーブ
レード810に対応する板ばね807のばね定数より大
きくする。すなわち、黒インクのプリンタヘッドに対し
てより強力な拭き取りを行なうために、板ばね807a
の剛性を他の板ばね807より高くする。これは、たと
えば、図18に示すように板ばね807aの幅を他の板
ばね807の幅より大きくすることによって行なうこと
ができる。あるいは、板ばね807aを他の板ばね80
7より厚くするか短くしてもよい。本発明の一実施例で
は、板ばね807aの幅が他の板ばね807の幅の約2
倍とされる。別の実施例では、板ばね807のばね定数
が約18重量グラム/mmであるのに対して、板ばね8
07aのばね定数は約34重量グラム/mmである。
【0090】あるいは、黒インクのプリンタヘッドに対
応するワイパーブレード810の予荷重を他のワイパー
ブレード810の予荷重より大きくし、それぞれのワイ
パーブレード810に同じ板ばねを用いることによって
黒インクのプリンタヘッド上に大きな拭き取り力を得る
ことができる。
【0091】たとえば、本発明の一実施例では、カラー
インクのプリンタヘッドに対して、最小拭き取り力F0
(予荷重)は80重量グラム、公称たわみDnomは
1.0mm、公称拭き取り力Fnomは98重量グラ
ム、最大たわみDmaxは約3.0mm、最大拭き取り
力Fmaxは134重量グラムである。たとえば、黒イ
ンクのプリンタヘッドに対して、最小拭き取り力F0
(予荷重)は150重量グラム、公称たわみDnomは
1.0mm、公称拭き取り力Fnomは184重量グラ
ム、最大たわみDmaxは3.0mm、最大拭き取り力
Fmaxは252重量グラムである。
【0092】上記の印刷カートリッジの色の組み合わせ
の代わりに他のインク色の組み合わせを用いることもで
き、また上記以外の数の印刷カートリッジを用いてもよ
い(ワイパーの数も変えなければならない)。この場
合、黒インクのカートリッジ(あるいは強い拭き取りを
必要とする他の任意のカートリッジ)に対応するワイパ
ーは、黒インクのプリンタヘッドのワイパーが他のワイ
パーより高いプリンタヘッド接触力を持つように、高い
ばね常数および/または高い予荷重を有しなければなら
ない。しかし、本発明によれば黒インクのワイパーをよ
り強い拭き取り力を持つように構成することは(望まし
いことではあるが)必須ではない。
【0093】黒のプリンタヘッド上のワイパー810の
拭き取り力を大きくすることに加えて、黒インクの印刷
カートリッジからインクの吐き出しを行なって拭き取り
を助けることもできる。図24は本発明による複数の印
刷カートリッジのプリンタヘッドを拭く方法1200の
フローチャートである。図25から図28は、図24に
示す方法におけるさまざまな時点での、ワイパー、キャ
ッパー、およびスピトゥーンに対する印刷カートリッジ
のさまざまな位置を示す概略断面図である。
【0094】ステップ1201において、印刷カートリ
ッジ1301a、1301b、1301c、1301d
(図25から図28)のプリンタヘッドがキャッピング
される。すなわち、プリンタヘッドが図25に示すよう
にキャップ1302のうちの1つによって封じられる。
以下の説明では、印刷カートリッジ1301dは黒の顔
料インクを射出し、印刷カートリッジ1301a、13
01b、1301cはカラーの染料インクを射出するも
のとする。ただし、本発明による以下に説明する方法
は、顔料インクと染料インクの他の組み合わせに対して
も適用することができる。
【0095】ステップ1202において、プリンタヘッ
ドは図26に示すようにワイパー1303によって拭か
れる。印刷カートリッジ1301a、1301b、13
01c、1301dが設けられた印刷キャリッジ(図示
せず)が矢印1305の方向に移動して、その結果印刷
キャリッジが上に移動し、印刷カートリッジ1301
a、1301b、1301c、1301dがキャップ1
302の上を移動して先に詳細に説明したようにワイパ
ー1303のエッジに接触する。
【0096】印刷キャリッジは図13cに示すように黒
インクの印刷カートリッジ1301dがスピトゥーン1
304の上に来るまで矢印1305の方向に移動し続け
る。この動きの中で、印刷カートリッジ1301dが拭
かれた後、印刷キャリッジは再度上に移動して、先に詳
細に説明したように、印刷カートリッジ1301a、1
301b、1301c、1301dをワイパー1303
の高さより上に移動させる。
【0097】ステップ1203で、黒インクの印刷カー
トリッジ1301dから吐き出しが行なわれる。すなわ
ち、印刷カートリッジ1301dのノズルからインク滴
が射出される。本発明の一実施例によれば、それぞれの
プリンタヘッドのノズルから複数のインク滴がさまざま
な周波数で射出される。射出周波数に幅を持たせること
によって拭き取りを行なうべきプリンタヘッドの面上で
のインクの濡れが促進される。一実施例では、それぞれ
のノズルから3.5KHz以上5KHz以下の周波数
(インク滴/秒)範囲内の500Hzづつ違った周波数
で多数のインク滴が射出される。一実施例では、5から
20のインク滴がそれぞれのノズルからそれぞれの周波
数で射出され、ある実施例では15のインク滴がそれぞ
れのノズルからそれぞれの周波数で射出される。
【0098】黒インクの印刷カートリッジ1301dか
らの吐き出しの後、印刷キャリッジはキャッピング位置
(図25)に向かって矢印1306(図28)の方向に
移動し始める。この方向に移動するとき、印刷キャリッ
ジは下方には動かず、したがって印刷カートリッジ13
01a、1301b、1301c、1301dはワイパ
ー1303の上方にとどまり、拭かれない。ステップ1
204で、プリンタヘッドはキャップ1302によって
再度覆われる。
【0099】ステップ1205で、印刷キャリッジは再
び矢印1305(図26)の方向に移動し、プリンタヘ
ッドがワイパー1303によって拭かれる。黒インクの
印刷カートリッジのプリンタヘッドを濡らしたインクは
プリンタヘッド上でワイパー1303の1つに拭き取ら
れ、これがプリンタヘッドからの異物の除去を助ける。
印刷キャリッジはさらに図27に示す吐き出し位置に進
む。
【0100】ステップ1206に示すように、この時印
刷が終了しているかどうかが判定される。印刷が終了し
ていれば、印刷キャリッジは図25に示す位置に戻り、
図24のステップ1209に示すようにプリンタヘッド
がキャッピングされる。
【0101】印刷がまだ終了していない場合、ステップ
1207に示すように印刷カートリッジ1301a、1
301b、1301c、1301dのそれぞれからイン
クの吐き出しが行なわれる。ステップ1203の吐き出
しと異なり、ステップ1207の吐き出しでは、印刷カ
ートリッジ1301a、1301b、1301c、13
01dから1つの周波数で吐き出しが行なわれる。この
周波数は一実施例では2KHzである。ステップ120
7における吐き出しの後印刷が開始される。
【0102】ステップ1208において、プリンタがバ
ッチモードで印刷を行なっているのか単葉モードで印刷
を行なっているのかが判定される。ここでは“バッチモ
ード”とは、プリンタが一度に2ページ以上を印刷する
ように命令されるモードとし、ページとはプリンタ制御
機構の一部であり、通常特定の数の印刷行からなるもの
とする。
【0103】プリンタがバッチモードで印刷を行なって
いるとき、ステップ1220に示すように、プリンタは
印刷を開始する。ステップ1221において、印刷が終
了したかどうか、すなわちそのバッチのすべてのページ
が印刷されたかどうかが判定される。終了していれば、
印刷キャリッジはステップ1223に示すようにキャッ
ピング位置(13A)に送られる。終了していなけれ
ば、ステップ1222に示すように、プリンタが第1の
指定された時間より長く印刷を行なったかどうかが判定
される。
【0104】ステップ1222では、保守のための吐き
出しが必要であるかどうかが判定される。保守のための
吐き出しは最後の吐き出しおよび拭き取り(ステップ1
202からステップ1205)から、あるいは最後の保
守吐き出しから第1の指定された時間以上の時間が経過
した場合に必要である。保守のための吐き出し中、多数
のインク滴がそれぞれの印刷カートリッジから1つの周
波数で吐き出される。この周波数は一実施例では2KH
zである。第1の指定された時間は任意の長さとするこ
とができ、一実施例では12秒である。
【0105】保守のための吐き出しが必要である場合、
ステップ1207に示すように、それぞれの印刷カート
リッジから吐き出しが行なわれる。保守のための吐き出
しが不要である場合、ステップ1224で、ページの終
わりに達しているかどうかが判定される。まだページの
終わりに達していない場合、印刷が続けられる(ステッ
プ1220)。
【0106】ページの終わりに達している場合、ステッ
プ1225で、プリンタが第2の指定された時間より長
く印刷を行なっているかどうかが判定される。この第2
の指定された時間は最後の吐き出しと拭き取り(ステッ
プ1202からステップ1205)から測定され、一実
施例では42秒である。印刷時間が第2の指定された時
間を越えていなければ、印刷が続けられる(ステップ1
220)。印刷時間が第2の指定された時間を越えてい
る場合、ステップ1223に示すように、印刷キャリッ
ジはキャッピング位置(図27)に動かされ、ステップ
1202からステップ1205に示すように吐き出しと
拭き取りが行なわれる。
【0107】プリンタがバッチモードで印刷を行なって
いない場合(ステップ1208)、ステップ1210に
示すように、印刷が開始される。しかし、指定されたバ
ッチの複数のページを印刷するのではなく、1つのペー
ジだけが印刷される。ステップ1211において、プリ
ンタが第1の指定された時間より長く印刷を行なってい
るかどうかが判定される。上記のステップ1222と同
様に、ステップ1211で保守のための吐き出しが必要
であるかどうかが判定される。保守のための吐き出しが
必要である場合、ステップ1207に示すようにそれぞ
れの印刷カートリッジから吐き出しが行なわれる。保守
のための吐き出しが不要である場合、ステップ1212
において、ページの終わりに達しているかどうかが判定
される。ページの終わりに達していない場合、印刷が続
けられる(ステップ1220)。ページの終わりに達し
ている場合、ステップ1213に示すように、印刷カー
トリッジはキャッピング位置1213(図25)に戻さ
れる。
【0108】印刷キャリッジがステップ1213あるい
はステップ1223でキャッピング位置に戻ると、前述
した拭き取り、吐き出し、キャッピング、拭き取り、お
よび吐き出しのシーケンスが繰り返される。印刷は、周
期的な吐き出しと拭き取りによって中断されながら、プ
リンタが停止命令を受けるまで続けられる。
【0109】本発明によれば、異なる印刷カートリッジ
のプリンタヘッドを上述した技術のいずれかを用いて、
たとえば異なる拭き取り力で拭くというように異なる態
様で拭くことができる。さらに、上述したように、必要
であれば拭き取りに先立って1つあるいはそれ以上の印
刷カートリッジからインクの吐き出しを行なうことがで
きる。黒の染料を用いるインク等の染料を用いたインク
を射出する印刷カートリッジには、プリンタヘッドの拭
き取りの態様を変え、また拭き取りの前にインクの吐き
出しを行なう上述した技術を用いることが特に有益であ
る。
【0110】図19および図20に示すように、それぞ
れの接続部809bにはその中央部に細長い穴が形成さ
れている。この穴は、それぞれの接続部809bがねじ
れやすくなるように形成される。このねじれによって拭
き取り中ワイパー703aにワイパーブレード迎え角1
002を変化させることなくねじれを生じさせることが
でき、その結果プリンタヘッド1001aに対するワイ
パー703aのミスアラインメントがあってもワイパー
ブレード810はプリンタヘッド1001aに良好に接
触する。
【0111】ワイパー取付部809aは中央部909
a、2つの伸張部909b、および中央部909aから
下方に(すなわちプリンタヘッドから離れる方向に)伸
張する1対のフランジ909cを有する。中央部909
aを貫通して細長い穴が形成され、またそれぞれの伸張
部909bを貫通して円形の位置合わせ穴が形成されて
いる。ワイパー取付部809aのこれらの穴を通してワ
イパー703aをワイパー取付部809aにインサート
成型することができ、その結果、ワイパー703aの一
部がこれらの穴を貫通して係合し、ワイパー703aが
保持される。フランジ909cによってワイパー取付部
809aに拭き取り方向に剛性が与えられ、それによっ
て、ワイパー703aのワイパーブレード810が拭き
取り中にたわんでプリンタヘッド1001aから離れる
ということが起きにくくなり、拭き取り中のワイパーブ
レード810とプリンタヘッド1001aの接触が良好
になる(したがって拭き取りが良好に行なわれる)。フ
ランジ909cは、接続バー813aおよび703dと
ともに、上に説明したように、ワイパーブレード810
の最大たわみを規定する。
【0112】ワイパー703aはそれぞれワイパーブレ
ード810と2つのワイパーブロック812からなる。
ワイパーブロック812は拭き取りが行なわれていない
ときはプリンタヘッド1001a上に載っている。プリ
ンタヘッド1001aに接触するワイパーブレード81
0の表面はワイパーブロック812より約1mm上にあ
り、すなわちプリンタヘッド1001aの方向にあり、
その結果ワイパーブレード810と印刷カートリッジ1
001の間には約1mmの干渉が生じる。一般に、ワイ
パーブロック812とワイパーブレード810は、ワイ
パーブレード810と印刷カートリッジ1001の間に
任意の所望の干渉が生じるように形成することができ
る。
【0113】本発明によれば、ワイパー703aは射出
成型可能な材料で製作される。たとえば、ワイパー70
3aはオレフィン重合体等の射出成型可能な重合体やポ
リオレフィン合金で製作することができる。一実施例に
おいて、ワイパー703aはポリプロピレンとポリエチ
レンの混合物で製作される。射出成型可能な重合体を用
いる場合、一実施例では、ワイパー703aはインディ
アナ州、エヴァンスヴィルのFerro Company から品番"N
PP00NP01NA" として販売されているポリプロピレンとポ
リエチレンの混合物で製作される。
【0114】あるいは、ワイパー703aはエンジニア
リング熱可塑性エラストマー(ETE)で製作すること
ができる。一実施例において、ワイパー703aはDu P
ontの商品名"Hytrel 4556" で製作される。
【0115】上記の材料を用いることによって、インク
ジェットプリンタのプリンタヘッドを拭くための本発明
の構造に用いた場合の耐久性の高いワイパーを得ること
ができる。特に、上記の材料で製作したワイパーブレー
ドはゴムで製作したワイパーブレードに比べて損耗が少
ない。さらに、ワイパー703aのクロス部材809へ
の射出成型はワイパー703aを簡単に低いコストで提
供することのできる方法である。
【0116】複数の板ばねクッション811が、ワイパ
ー取付部802の板ばね807とクロス部材801の間
のそれぞれの接合部に形成された対応する穴にインサー
ト成型される。板ばねクッション811はそれぞれワイ
パーフレーム801上の対応するリテーナ808に接触
する。板ばね807は、ワイパーブレード810がプリ
ンタヘッドに接触していないときすなわち拭き取りを行
なっていないとき板ばねクッション811がリテーナ8
08に保持されるように予荷重が加えられている。たと
えば、黒インクの印刷に用いられるプリンタヘッドに対
して拭き取りを行なわないワイパー703aに対応する
板ばね807には80重量グラムの予荷重が加えられて
いる。黒インクの印刷に用いられるプリンタヘッドに対
して拭き取りを行うワイパー703aに対応する板ばね
807には150重量グラムの予荷重が加えられてい
る。黒インクのプリンタヘッドに対応する板ばね807
には次に説明する理由でより大きな予荷重が加えられ
る。
【0117】板ばねクッション811は金属のワイパー
取付部802とプラスティックのリテーナ808の接触
によって発生する雑音を低減する。一実施例では、板ば
ねクッション811はポリオレフィン合金等ワイパー7
03aと同じ材料で製作される。一般的には、板ばねク
ッション811は上述した目的を達成できる任意の材料
で製作される。
【0118】図18からわかるように、ワイパー取付部
802はそのそれぞれの側面に沿って隣り合う板ばね8
07の間に形成された接続条片814を有する。一般的
には、板ばね807の間の接続条片814はプリンタヘ
ッドの表面のなす平面にほぼ平行である(図3および図
18参照)。しかし、黒インクのプリンタヘッドに対応
する板ばね807aとその隣の板ばね807の間のそれ
ぞれの接続条片814aはプリンタヘッドの表面のなす
平面にほぼ垂直に形成される。これは、次により詳細に
説明するように、板ばね807aが他の板ばね807よ
り大きな幅に製作されるためである。したがって、それ
ぞれの板ばね807aとそれに対応する隣り合う板ばね
807の間の接続条片814はワイパー取付部802全
体の幅が必要以上に大きくならないように形成しなけれ
ばならない。
【0119】図17を参照してスレッド503の組み立
てについて説明する。フィルター704が対応するキャ
ップ取付部701aの下に形成されたそれぞれの空洞に
入れられる。
【0120】キャップ構造702のキャップ702aが
少し引き延ばされ、スレッド本体701の第1の面70
1bに形成された対応するキャップ取付部701aに被
せられる。キャップ接続バー702bがスレッド本体7
01に形成された合わせリセス701gにはめ込まれ
る。キャップ構造702がそれぞれのキャップ702a
とキャップ取付部701aの間に摩擦ばめによって保持
される。
【0121】スレッド本体701の第1の面701b
に、拭き取り構造703が、後に詳細に説明するように
スレッド本体701から簡単に取り外せるように取り付
けられる。
【0122】スレッド本体701はワイパー構造703
が取り付けられる第1の面701bに対向する第2の面
から伸張する2つの伸張部(図17には示さない)を有
する。これらの伸張部はスレッド本体701の第1の端
部の近くに形成される。スレッド本体701はまた第1
の端部の反対側の第2の端部の近くに形成された2つの
穴701dを有する。
【0123】ワイパーフレーム801の第1の端部の近
くから2つのスナップアーム703bが伸張する。ワイ
パー構造703はスレッド本体701に、スナップアー
ム703bがスレッド本体701の第1の端部を越えて
伸張してスレッド本体701の第2の面から伸張する対
応する伸張部のまわりにパチンとはまって、それによっ
てワイパーフレーム801がスレッド本体701に保持
されるように位置決めされる。
【0124】ワイパーフレーム801の第1の端部の反
対側の第2の端部の近くから保持脚703cが伸張す
る。保持脚703cはスレッド本体701の対応する穴
701dを貫通して伸張する。それぞれの保持脚703
cの端部には足が形成される。この足はスレッド本体7
01の第2の面に接触して保持脚703cが穴701d
から引き出されることを防止する。
【0125】ワイパー構造703のスレッド本体への組
み付けは次の通りである。ワイパーフレーム801の保
持脚703cがスレッド本体701の穴701dに挿入
される。ワイパーフレーム801は、それぞれの保持脚
703cの足がスレッド本体701の下を伸張してスレ
ッド本体701の第2の面に接触し、またそれぞれの保
持脚703cが対応する穴701dの面に接触するよう
に、枢転され、移動される。次にワイパーフレーム80
1が、スナップアーム703bがスレッド本体701の
第1の端部を越えて伸張するように、スレッド本体70
1に向かって枢転される。ワイパーフレーム801はス
ナップアーム703bがスレッド本体701の伸張部の
周囲にはまるまで枢転される。ワイパー構造703の底
部の取付ピン804(図17では見えない。図18を参
照)がスレッド本体701の対応する穴701eに入
る。
【0126】ワイパーフレーム801は、スナップアー
ム703bとそれに対応する伸張部との接触および保持
脚703cの足とスレッド本体701の第2の面との接
触によって、スレッド本体701の第1および第2の面
に垂直な方向に保持される。ワイパーフレーム801
は、ワイパー構造703の接続バー703dとスレッド
本体701上に凹み701cに隣接して形成された突起
部701fとの接触およびワイパー構造703の保持脚
703cとスレッド本体701の穴701d内の面との
接触によって、スレッド本体701の第1および第2の
面に平行な方向に保持される。
【0127】ワイパー構造703は上述したようにスレ
ッド本体701に簡単に組み付け、また簡単に取り外す
ことができるため、本発明のワイパー構造703はユー
ザーが道具を用いずに簡単に取り外して交換することが
できる。したがって、(たとえば、ワイパーブレード8
01が摩滅したとき)サービスステーション500の他
の部品を交換することなく。ワイパー構造703を交換
することができる。
【0128】図14に示すように、スレッド503が組
み立てられ、ばね502に取り付けられた後、カムホル
ダ504がスレッド503に取り付けられる。カムホル
ダ504が傾けられ、カムホルダ504のいずれかの側
に形成された脚504eがシャーシ501の側壁501
aに形成された対応する穴(図示せず)に挿入される。
次に、カムホルダ504の反対側の端部が降下され、ス
レッド503に接触する。カムホルダ504はこれによ
って保持される。これは、カムホルダ504は、ねじと
それに対応する壁501bが接触するために脚504e
とそれに対応する穴の間の接触点を中心に回転すること
ができないためである。
【0129】以上、本発明を上記の動作原理と実施例を
参照して説明したが、当業者には特許請求の範囲から逸
脱することなく、本発明の態様や細部に変更を加えうる
ことは明らかであろう。なお、本発明によるインクジェ
ットプリンタ用の拭き取り構造の実施態様を列挙する
と、概ね以下の通りである。
【0130】1)それぞれがインクを射出するプリンタ
ヘッドを有する第1および第2の可動印刷カートリッジ
を含むインクジェットプリンタに用いるプリンタヘッド
拭き取り構造であって、それぞれが前記の印刷カートリ
ッジのうちの対応する1つのプリンタヘッドを拭く複数
のワイパーブレードを有するワイパー、およびそれぞれ
のワイパーブレードを、前記の第1の印刷カートリッジ
のプリンタヘッドを拭くワイパーブレードが、前記の第
2の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパー
ブレードとは異なる態様でプリンタヘッドに偏らせられ
るように、対応する印刷カートリッジのプリンタヘッド
に偏らせる手段からなるインクジェットプリンタ用の拭
き取り構造。
【0131】2)上記1)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドを
拭くワイパーブレードは、前記の第2の印刷カートリッ
ジのプリンタヘッドを拭くワイパーブレードよりも大き
な力でプリンタヘッドに偏らせられるインクジェットプ
リンタ用の拭き取り構造。
【0132】3)上記1)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の偏り手段はそれぞれのワイパーブレードに予
荷重を加えてそれぞれのワイパーブレードの対応するプ
リンタヘッドに対する最小拭き取り力を維持し、第1の
印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーブレ
ードに対する予荷重は、第2の印刷カートリッジのプリ
ンタヘッドを拭くワイパーブレードに対する予荷重と異
なるインクジェットプリンタ用の拭き取り構造。
【0133】4)上記1)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の偏り手段はさらに複数のばねからなるインク
ジェットプリンタ用の拭き取り構造。
【0134】5)上記4)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドを
拭くワイパーを偏らせるそれぞれのばねのばね定数は、
前記の第2の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭く
ワイパーを偏らせるそれぞれのばねのばね定数より大き
いインクジェットプリンタ用の拭き取り構造。
【0135】6)上記4)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記のそれぞれのばねは板ばねであるインクジェッ
トプリンタ用の拭き取り構造。
【0136】7)上記6)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドを
拭くワイパーを偏らせるそれぞれの板ばねは、前記の第
2の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパー
を偏らせるそれぞれのばねより大きい幅を有するインク
ジェットプリンタ用の拭き取り構造。
【0137】8)上記1)に記載の拭き取り構造であっ
て、前記の第1の印刷カートリッジは顔料を用いたイン
クを射出し、前記の第2の印刷カートリッジは染料を射
出するインクジェットプリンタ用の拭き取り構造。
【0138】9)インクジェットプリンタにおいて第1
および第2の印刷カートリッジのそれぞれのプリンタヘ
ッドの拭き取りを行なう方法であって、前記の第1の印
刷カートリッジのプリンタヘッドを拭くステップ、およ
び前記の第2の印刷カートリッジのプリンタヘッドを、
前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドの拭き
取りと異なる態様で拭くステップからなる方法。
【0139】10)上記9)に記載の方法であって、前
記の第1の印刷カートリッジは前記の第2の印刷カート
リッジのプリンタヘッドより大きな力で拭かれる方法。
【0140】11)上記9)に記載の方法であって、前
記の拭き取りステップのそれぞれはさらに、複数のワイ
パーを前記のプリンタヘッドのうち対応する1つに対し
て移動させるステップ、および前記のワイパーのそれぞ
れに予荷重を加えて対応するプリンタヘッドに対するそ
れぞれのワイパーの最小拭き取り力を維持するステップ
であって、前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘ
ッドを拭くワイパーに対する予荷重は前記の第2の印刷
カートリッジのプリンタヘッドを拭くワイパーに対する
予荷重と異なるステップからなる方法。
【0141】12)上記9)に記載の方法であって、前
記の第1の印刷カートリッジは顔料を用いたインクを射
出し、前記の第2の印刷カートリッジは染料を射出する
方法。
【0142】13)インクジェットプリンタにおいて第
1および第2の印刷カートリッジのそれぞれのプリンタ
ヘッドの拭き取りを行なう方法であって、前記の第1の
印刷カートリッジのプリンタヘッドからインクの吐き出
しを行なうステップ、前記の吐き出しステップの後、前
記の第1および第2の印刷カートリッジのプリンタヘッ
ドを拭くステップからなる方法。
【0143】14)上記13)に記載の方法であって、
前記の第1の印刷カートリッジは顔料を用いたインクを
射出し、前記の第2の印刷カートリッジは染料を射出す
る方法。
【0144】
【発明の効果】本発明に依るインクジェットプリンタの
拭き取り構造は叙上の如き構成および工程と成したの
で、プリンタヘッドのキャッピングを解除し、プリンタ
ヘッドをキャッピングし、スレッドをプリンタヘッドの
下の印刷位置に降下させ、必要であればプリンタヘッド
を繰り返し拭き、プリンタヘッドをキャッピング位置に
戻す。拭き取り中、インクを印刷キャリッジからワイパ
ーに吐き出して拭き取りを向上させることができる。従
って、選択されたプリンタヘッドの自動プライミングを
行なうこともできると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの概略斜視図
であり、印刷動作モードを示す。
【図2】図1のインクジェットプリンタの概略斜視図で
あり、印刷カートリッジにキャップが着けられた非印刷
動作モードを示す。
【図3】図1の一部を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図5】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図6】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図7】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図8】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図9】本発明の一実施例にしたがって構成されたイン
クジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図で
あり、この装置の動作の一段階を示す。
【図10】本発明の一実施例にしたがって構成されたイ
ンクジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図
であり、この装置の動作の一段階を示す。
【図11】本発明の一実施例にしたがって構成されたイ
ンクジェット拭き取り・キャッピング装置の概略正面図
であり、この装置の動作の一段階を示す。
【図12】本発明の他の実施例にしたがって構成された
図4と同様のインクジェット拭き取り・キャッピング装
置の概略正面図である。
【図13】図4から図11に示す各動作段階に対応する
遷移図である。
【図14】本発明のプリンタヘッドに用いるサービスス
テーションの分解斜視図であり、このサービスステーシ
ョンの組み立てを示す。
【図15】図14のサービスステーションに用いられる
ばねの斜視図である。
【図16】図14のサービスステーションのスレッドの
斜視図である。
【図17】図16のスレッドの分解斜視図であり、この
スレッドの組み立てを示す。
【図18】本発明のワイパー構造の分解斜視図である。
【図19】図18のワイパー取付部の一部の詳細斜視図
である。
【図20】図18のワイパー取付部の一部の詳細斜視図
である。
【図21】図18のワイパー取付部の一部の断面図であ
る。
【図22】図19および図20のワイパーブレードの断
面図であり、印刷カートリッジのプリンタヘッドに対し
て拭き取りを行なう模様を示す。
【図23】ワイパーが取り付けられる本発明のばねの静
止位置からの線形のたわみの関数としての拭き取り力を
示すグラフである。
【図24】複数の印刷カートリッジのプリンタヘッドの
拭き取りを行なうための本発明の方法のフローチャート
である。
【図25】図24に示す方法において、ある時点で印刷
カートリッジがワイパー、キャッパー、およびスピトゥ
ーンに対して取る位置を示す概略断面図である。
【図26】図24に示す方法において、別の時点で印刷
カートリッジがワイパー、キャッパー、およびスピトゥ
ーンに対して取る位置を示す概略断面図である。
【図27】図24に示す方法において、また別の時点で
印刷カートリッジがワイパー、キャッパー、およびスピ
トゥーンに対して取る位置を示す概略断面図である。
【図28】図24に示す方法において、さらに別の時点
で印刷カートリッジがワイパー、キャッパー、およびス
ピトゥーンに対して取る位置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
100:プリンタ 101:プリンタ100のリッド 102:印刷キャリッジ 102a:弾性のアーム 103:スライダバー 104:印刷媒体 105a、105b、105c、105d:印刷カート
リッジ 106:入力トレー 107:印刷媒体の入力集積体 109:サービスステーション 110:スレッド 110a:ワイパー 110b:キャップ 111:連続ベルト 210:インクジェットプリンタ 212:プリンタシャーシ 212a:第2のカムホロワ部材 212b:第1のカムホロワ部材 214:浮きスレッド 214a:第1のカム面 216:キャップ 218:ワイパー 220:支持部材 222:可動キャリッジ 222a、222b:第2のカム面 224:ばね要素 500:サービスステーション 501:プリンタシャーシ 501a:スピトゥーン 501b:壁 501c:シャーシ501の突起部 502:ばね 502a:ばね502のV字状部分 502b:ばね502の接続部 502c:ばね502のループ部分 503:スレッド 503a:スレッド503のスロット 503b:スレッド503のカム面 503c:スレッド503のカムホロワ伸張部 504:カムホルダ 504b:スロット 504c:カムホルダホロワ伸張部 504d:カムホルダ504の伸張部 504e:カムホルダ504の脚 701:スレッド本体 701a:キャップ取付部 701b:スレッド本体701の第1の面 701c:スレッド本体701の凹み 701d:スレッド本体701の穴 701e:スレッド本体701の穴 701f:突起部 701g:スレッド本体701の合わせリセス 702:キャップ構造 702a:キャップ 702b:キャップ接続バー 702c:キャップ構造702のバンパー 702d:突起アーム 703:ワイパー構造 703a:ワイパー 703b:ワイパーフレーム801のスナップアーム 703c:ワイパーフレーム801の保持脚 703d:ワイパー構造703の接続バー 704:フィルター 801:ワイパーフレーム 802:ワイパー取付部 803:ワイパー取付部の穴 804:ワイパー構造703の底部の取付ピン 805:クリップ 806:棚部 807:板ばね 808:リテーナ 809:クロス部材 809a:クロス部材809のワイパー取付部 809b:クロス部材809の接続部 810:ワイパーブレード 811:板ばね807のクッション 812:ワイパー703aのワイパーブロック 813a、813b:ワイパーフレーム801の接続バ
ー 814:ワイパー取付部の接続条片 909a:ワイパー取付部809aの中央部 909b:ワイパー取付部809aの伸張部 909c:ワイパー取付部809aのフランジ 1001:印刷カートリッジ 1001a:印刷カートリッジ1001のプリンタヘッ
ド 1002:ワイパーブレード迎え角 1004:ワイパーブレード810の表面 1005:矢印 1201、1202、1203、1204、1205、
1206、1207、1208、1209、1210、
1211、1212、1213、1220、1221、
1222、1223、1224:工程(ステップ) 1301a、1301b、1301c、1301d:印
刷カートリッジ 1302:キャップ 1303:ワイパー 1304:スピトゥーン 1305、1306:矢印 D:板ばね807の線形のたわみ Dnom:公称たわみ F:拭き取り力 F0:非ゼロの拭き取り力 Fnom:公称拭き取り力 P:平面 S:一時停止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・エイチ・ワシュハウザー アメリカ合衆国カリフォルニア州エスコン ディド アモロザ・グレン 2183 (72)発明者 ウィリアム・エス・オズボーン アメリカ合衆国ワシントン州ヴァンクーヴ ァー ノース・イースト・トゥーハンドレ ッドトゥエルヴ・アヴェニュー 10208

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがインクを射出するプリンタヘ
    ッドを有する第1および第2の可動印刷カートリッジを
    含むインクジェットプリンタに用いるプリンタヘッド拭
    き取り構造であって、 それぞれが前記の印刷カートリッジのうちの対応する1
    つのプリンタヘッドを拭く複数のワイパーブレードを有
    するワイパー、およびそれぞれのワイパーブレードを、
    前記の第1の印刷カートリッジのプリンタヘッドを拭く
    ワイパーブレードが、前記の第2の印刷カートリッジの
    プリンタヘッドを拭くワイパーブレードとは異なる態様
    でプリンタヘッドに偏らせられるように、対応する印刷
    カートリッジのプリンタヘッドに偏らせる手段からなる
    インクジェットプリンタ用プリンタヘッド拭き取り構
    造。
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