JP2005305556A - リングの払い出し方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製薄板ドラムから切断形成された複数の製品用金属リングを、手作業によることなく円滑に一つずつ払い出すことができ、作業効率を飛躍的に向上させることができるリングの払い出し方法及びその装置を提供する。
【解決手段】複数の金属リングWを同一軸線上に配列した状態を維持して切断保持具から引き抜く。切断保持具から引き抜かれた複数の金属リングをリング保持具46に取り外し自在に装着する。リング保持具46に内蔵されたカム機構によりリング保持具46の周壁から複数の圧接部材53を突出させ、金属リングWの内周面に各別に圧接してリング保持具46に固定保持させる。リング保持具46をその軸線を鉛直方向に向け、カム機構により各圧接部材53の圧接をリング保持具46の下部側から上部側に向かって順次解除させる。これにより、リング保持具46に保持された各金属リングWをリング保持具46の下端から順次一つずつ脱離させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、切断保持具に保持された状態で金属製の薄板ドラムから輪切り状に切断して形成された複数の金属リングを、切断保持具から取り外して一つずつ払い出すリングの払い出し方法及びその装置に関する。
例えば、無段変速機に採用される動力伝達用のベルトにおいては、環状に積層配列された複数のエレメントを一体に結束するために、複数の金属製リング部材を積層してなる積層リングが用いられる。この種の積層リングを構成する金属リングは、矩形状の金属製薄板の両端縁を溶接接合して形成された円筒状のドラムを所定幅で輪切り状に切断することによって形成される。
従来、円筒状のドラムを所定幅毎に切断して前記金属リングを形成する際には、例えば、特許文献1に見られるように、ドラムを該ドラムに対応する形状の回転する切断保持具に保持し、切断保持具を介してドラムを回転させつつ刃具によってドラムの周方向に所定幅毎に切断することが行なわれる。そして、ドラムから輪切り状に形成された複数の金属リングは切断保持具から払い出され、整形処理等の後工程に送られる。
ところで、複数の金属リングを整形処理等の後工程に送るときには、金属リングを一つずつ例えば払い出し搬送路に投入することが行われる。この場合には、切断保持具から複数の金属リングを一度に引き抜いて受け箱等に落下させた後に、手作業によって払い出し搬送路に投入される。或いは、手作業によって切断保持具から金属リングを一つずつ引き抜いて払い出し搬送路に投入される。しかし、このような手作業での払い出し作業においては、極めて手数がかかり、作業効率が悪い不都合があった。
再表02/028580号公報(第1図)
かかる不都合を解消して、本発明は、金属製薄板ドラムから切断形成された複数の製品用金属リングを、手作業によることなく円滑に一つずつ払い出すことができ、作業効率を飛躍的に向上させることができるリングの払い出し方法及びその装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、金属製の薄板により円筒状に形成されたドラムを円筒状の切断保持具の外周に保持して輪切り状に切断された複数の金属リングを一つずつ払い出すリングの払い出し方法であって、前記ドラムから切断形成された複数の金属リングを同一軸線上に配列した状態を維持して前記切断保持具から引き抜くリング引き抜き工程と、前記切断保持具から引き抜かれた複数の金属リングに軸線方向に円筒状のリング保持具を挿入して該リング保持具に複数の金属リングを同軸に取り外し自在に装着するリング装着工程と、前記リング保持具に内蔵されたカム機構により該リング保持具の周壁から各金属リングの装着位置に対応して突没される複数の圧接部材を該リング保持具に装着された複数の金属リングの内周面に各別に圧接して該リング保持具に保持させるリング保持工程と、該リング保持工程により複数の金属リングを保持した前記リング保持具をその軸線を鉛直方向に向け、前記カム機構により各圧接部材の圧接を前記リング保持具の下部側から上部側に向かって順次解除させ、該リング保持具に保持された各金属リングをリング保持具の下端から順次一つずつ脱離させる脱離工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記リング引き抜き工程の後に、リング装着工程及びリング保持工程により複数の金属リングをリング保持具に保持させ、次いで、リング保持具をその軸線を鉛直方向に向けて、カム機構により金属リングをリング保持具の下端から順次一つずつ脱離させる脱離工程を行うので、手作業によることなく確実に金属リングを一つずつ払い出すことができ、作業効率を向上させることができる。
また、本発明は、金属製の薄板により円筒状に形成されたドラムを円筒状の切断保持具の外周に保持して輪切り状に切断された複数の金属リングを一つずつ払い出すリングの払い出し装置であって、前記ドラムから切断形成された複数の金属リングを同一軸線上に配列した状態を維持してその外周から押圧して保持し且つ前記切断保持具から各金属リングを引き抜いて各金属リングの内方を開放して保持するリング引き抜き手段と、該リング引き抜き手段により内方を開放して保持された各金属リングに挿入し、該リング引き抜き手段による保持が解除された各金属リングを装着保持して各金属リングを一端部から一つずつ払い出すリング払い出し手段とを備え、該リング払い出し手段は、前記金属リングより小径とされて外周に各金属リングを装着し、その軸線が鉛直方向となるように回転自在の円筒状のリング保持具と、該リング保持具の各金属リングの装着位置に対応して該リング保持具の外壁から突没自在に設けられ、該リング保持具の外壁から突出したときに各金属リングの夫々の内周面に各別に圧接して該リング保持具に各金属リングを固定する複数の圧接部材と、前記リング保持具に内蔵され、各圧接部材の突没を駆動すると共に、軸線が鉛直方向に向けられたリング保持具の下端部に位置する圧接部材から順次リング保持具に没入させて金属リングの圧接を解除するをカム機構とを備えることを特徴とする。
前記リング引き抜き手段は、前記切断保持具に保持されたドラムから切断形成された複数の金属リングをその外周から押圧して保持して切断保持具から引き抜く。続いて、前記リング払い出し手段は、該リング引き抜き手段から各金属リングを受け取り一つずつ払い出す。前記リング引き抜き手段は、複数の金属リングをその外周から押圧して保持するので、各金属リングの内方を開放して保持することができ、これによって、リング引き抜き手段のリング保持具を各金属リングの内方に挿入して効率よく複数の金属リングをリング引き抜き手段に保持することができる。
そして、リング保持具は前記カム機構によってリング保持具の外壁から複数の圧接部材を突出させるだけで、該リング保持具に各金属リングを固定することができる。しかも、前記カム機構によって圧接部材をリング保持具の外壁に没入させるとき、リング保持具をその軸線が鉛直方向となるように回転させておくことで、各金属リングを自重によりリング保持具の下方に払い出すことができる。このとき、カム機構は、リング保持具の下端部に位置する圧接部材から順次リング保持具に没入させるので、リング保持具に保持された複数の金属リングが一度に払い出されることはなく、確実に一つずつリング保持具の下端から離脱させて払い出すことができる。
このように、本発明によれば、金属製薄板ドラムから切断形成された複数の金属リングを、手作業によることなく円滑に一つずつ払い出すことができ、コンベア等で自動搬送ができるため、作業効率を飛躍的に向上させることができる。
また、本発明の装置において、前記カム機構の一態様としては、前記圧接部材に連結されて該圧接部材を前記リング保持具から没入方向に付勢する付勢手段と、前記リング保持具の内部に移動自在に挿通されて外周面に圧接部材を突出方向に押圧するカム面を備えるカム部材と、該カム部材の移動を駆動する駆動手段とを備えることが挙げられる。
これによれば、リング保持具の外周に装着された金属リングを固定状態に保持するときには、駆動手段によってリング保持具の内部でカム部材を一方に向かって移動させ、カム面により圧接部材を押圧することで、圧接部材をリング保持具から突出させて各金属リングの内周面に圧接部材を圧接させる。また、リング保持具の外周に装着された金属リングを固定状態から解除するときには、駆動手段によってリング保持具の内部でカム部材を他方に向かって移動させ、カム面による圧接部材の押圧を解除する。このとき、リング保持具をその軸線方向を鉛直方向に向けておくことにより、カム面の移動によりリング保持具の下端側から順次、前記付勢手段に付勢された圧接部材を前記リング保持具から没入させることができ、これによって、リング保持具の下端から一つずつ金属リングを脱離させることができる。このように、本発明によれば、構造簡単でありコンパクトに構成されたカム機構によって効率よく金属リングの払い出しを行うことができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のリングの払い出し装置の概略を示す説明的平面図、図2はリング引き抜き手段を一部破断して示す説明的側面図、図3はリング引き抜き手段の金属リング保持部材を示す説明図、図4はリング引き抜き手段の端切れリング保持部材を示す説明図、図5はリング引き抜き手段の端切れリング保持部材における掛止爪の取り付け状態を示す説明図、図6はリング払い出し手段を示す説明的側面図、図7はリング払い出し手段の要部の断面説明図、図8はリング払い出し手段のリング保持具を断面視した説明的正面断面図、図9はリング払い出し手段の圧接部材及びカム機構の一部を示す説明的拡大断面図、図10はリングの引き抜き工程を示す説明図、図11はリングの払い出し工程を示す説明図である。
本実施形態のリングの払い出し装置1は、ドラム切断装置に設けられた円筒状の切断保持具Aに保持されてドラムから輪切り状に切断形成された金属リングWを払い出すものである。本実施形態のリングの払い出し装置1は、図1に示すように、切断保持具Aから金属リングWを引き抜くリング引き抜き手段Bと、該リング引き抜き手段Bによって引き抜き保持された金属リングWを一つずつ払い出すリング払い出し手段Cと、該リング払い出し手段Cによって払い出された金属リングWを搬送する払い出し搬送手段Dとによって構成されている。
先ず、リング引き抜き手段Bの構成を説明する。図2に示すように、引き抜き手段Bは、金属リング保持部材3と、該金属リング保持部材3の両側に隣接して設けられた一対の端切れリング保持部材4,5とを備えている。金属リング保持部材3と端切れリング保持部材4,5とは、機台6に設けられたレール7に沿って摺動する摺動ベース8上にフレーム9を介して支持されている。レール7は、前記切断保持具Aの軸線方向に延びており、摺動ベース8は図示しないシリンダのピストンロッド10に連結されている。該シリンダのピストンロッド10の伸縮により、摺動ベース8はレール7に沿って摺動され、金属リング保持部材3及び一対の端切れリング保持部材4,5を切断保持具Aの軸線方向に沿って進退させる。
金属リング保持部材3は、図3に示すように、上下に分割可能な円筒状に形成されてフレーム9の支持板11に支持されている。金属リング保持部材3は、その上半部12と下半部13とがフレーム9の支持板11を介して互いに接近離反する方向に移動可能とされている。該金属リング保持部材3の上半部12は、内面を金属リングWに圧接させる半円形状の金属リング圧接部14と、該金属リング圧接部14の径方向の両側から水平方向に張り出す一対の連結部15とを備えている。該金属リング保持部材3の下半部13は、前記上半部12と上下対称の形状であり、前記上半部12と同様に半円形状の金属リング圧接部16と、該金属リング圧接部14の径方向の両側から水平方向に張り出す一対の連結部17とを備えている。
また、図2に示すように、上半部12の連結部15と下半部13の連結部17とは夫々前記支持板11に設けられた鉛直方向に延びる案内ロッド18により上下方向に案内される。各案内ロッド18の上端には、上昇した上半部12の連結部15に当接する上昇規制部材19が設けられており、各案内ロッド18の下端には、下降した下半部13の連結部17に当接する下降規制部材20が設けられている。更に、下半部13の連結部17にはシリンダ21の本体が連結保持され、上半部12の連結部15には該シリンダ21のピストンロッド22が連結されている。そして、図3に示すように、シリンダ21のピストンロッド22を伸長させたときには、ピストンロッド22に連結された上半部12の連結部15が案内ロッド18の上昇規制部材19に規制されるまで上昇し、シリンダ21の本体に連結された下半部13の連結部17が案内ロッド18の下降規制部材20に規制されるまで下降して金属リング保持部材3が開いた状態となる。シリンダ21のピストンロッド22を短縮させたときには、ピストンロッド22に連結された上半部12の連結部15が支持板11に当接するまで下降し、シリンダ21の本体に連結された下半部13の連結部17が支持板11に当接するまで上昇して金属リング保持部材3が閉じた状態となる。このように、シリンダ21のピストンロッド22を伸縮させるだけで、金属リング保持部材3を開閉することができる。なお、金属リング保持部材3が閉じたときの上下の金属リング圧接部14,16の内径は金属リングWを外周から押圧して保持する寸法とされている。
金属リング保持部材3の両側に隣接して設けられた一対の端切れリング保持部材4,5は、何れも略同一形状に形成されているのが、先ず、図2及び図4を参照して一方の端切れリング保持部材(第1端切れリング保持部材4)について説明する。第1端切れリング保持部材4は、図4に示すように、上下に分割可能な円筒状に形成されて前記フレーム9の支持板11に支持されている。該第1端切れリング保持部材4は、その上半部23と下半部24とがフレーム9の支持板11を介して互いに接近離反する方向に移動可能とされている。該第1端切れリング保持部材4の上半部23は、内面を端切れリングY(図5参照)に圧接させる半円形状の端切れリング圧接部25と、該端切れリング圧接部25の径方向の両側から水平方向に張り出す一対の連結部26とを備えている。該第1端切れリング保持部材4の下半部24は、前記上半部23と上下対称の形状であり、前記上半部23と同様に半円形状の端切れリング圧接部27と、該端切れリング圧接部27の径方向の両側から水平方向に張り出す一対の連結部28とを備えている。
また、図2及び図4に示すように、第1端切れリング保持部材4の上半部23の各連結部26は、前記支持板11に摺動自在に貫通して鉛直方向に延びる一対の摺動ロッド29の上端に連結されている。両摺動ロッド29の下端は、第1端切れリング保持部材4の下方位置において昇降自在の第1昇降板30に連結されている。これにより、第1昇降板30の昇降に伴い、両摺動ロッド29を介して第1端切れリング保持部材4の上半部23が昇降する。また、前記フレーム9には、第1端切れリング保持部材4の上半部23が上昇した際に各連結部26に当接してその上昇を規制する規制ブロック31が設けられている。
第1端切れリング保持部材4の下半部24の各連結部28は、前記摺動ロッド29に沿って上下方向に摺動自在に設けられている。該下半部24の下側には、連結部材32を介して第2昇降板33が連結されている。該第2昇降板33は、前記第1昇降板30に形成された切欠き部34を介して該第1昇降板30に干渉することなく該第1昇降板30の下方に設けられて昇降自在とされている。これにより、第2昇降板33の昇降に伴い、連結部材32を介して第1端切れリング保持部材4の下半部24が昇降する。また、前記摺動ベース8上には、第1端切れリング保持部材4の下半部24が下降した際に第2昇降板33に当接してその下降を規制する規制部材35が設けられている。
そして、第2昇降板33にはシリンダ36の本体が連結保持され、第1昇降板30には該シリンダ36のピストンロッド37が連結されている。そして、図4に示すように、シリンダ36のピストンロッド37を伸長させたときには、ピストンロッド37に連結された第1昇降板30及び摺動ロッド29を介して上半部23の連結部26が規制ブロック31に規制されるまで上昇し、シリンダ36の本体に連結された第2昇降板33が規制部材35に当接するまで下降すると共に摺動ロッド29に沿って下半部24が下降して第1端切れ金属リング保持部材3が開いた状態となる。シリンダ36のピストンロッド37を短縮させたときには、ピストンロッド37に連結された第1昇降板30を介して上半部23の連結部26が支持板11に当接するまで下降し、シリンダ36の本体に連結された第2昇降板33を介して下半部24の連結部28が支持板11に当接するまで上昇して第1端切れリング保持部材4が閉じた状態となる。なお、摺動ベース8には、下降したシリンダ36の本体との干渉を防止するために貫通孔38が形成されている。このように、シリンダ36のピストンロッド37を伸縮させるだけで、第1端切れリング保持部材4を開閉することができる。なお、第1端切れリング保持部材4が閉じたときの上下の金属リング圧接部25,27の内径は端切れリングXを外周から押圧して保持する寸法とされている。
また、他方の端切れリング保持部材(第2端切れリング保持部材5)については、図2に示すように、金属リング保持部材3を介して前記第1端切れリング保持部材4に対向する位置に設けられている。第2端切れリング保持部材5は、前記第1端切れリング保持部材4と同様に構成され、第2端切れリング保持部材5の上半部39の各連結部40は、前記支持板11に摺動自在に貫通して鉛直方向に延びる摺動ロッド41の上端に連結されている。摺動ロッド41の下端は、前記第1昇降板30に連結されている。第2端切れリング保持部材5の下半部42の各連結部43は、前記摺動ロッド41に沿って上下方向に摺動自在に設けられている。該下半部42の下側には、連結部材44を介して前記第2昇降板33が連結されている。これによって、第2端切れリング保持部材5は、前記第1端切れリング保持部材4と共にシリンダ36のピストンロッド37を伸縮させるだけで開閉される。
更に、図2に示すように、第2端切れリング保持部材5の切断保持具Aに対向する端縁には、図5に示すように、所定間隔を存して複数の掛止爪45が設けられている。各掛止爪45は、後述するが、第2端切れリング保持部材5が閉じられたときに、切断保持具Aに保持された引き抜き方向の後端に位置する一方の端切れリングYの後端縁を掛止する。
次に、リング払い出し手段Cについて説明する。図6に示すように、リング払い出し手段Cは、複数の金属リングWを同一軸線上に装着する円筒状のリング保持具46を備えている。該リング保持具46は、前記レール7に沿って摺動自在の摺動ベース47に設けられたフレーム48に、軸49を介して回転自在に設けられている。該軸49には、図示しない回転駆動手段(例えばモータ又はシリンダ等)が連結されており、図中仮想線により示すように該回転駆動手段によってリング保持具46の軸線が水平から鉛直方向を向くまで回転される。
該リング保持具46は、図7及び図8に示すように、その外壁を構成して金属リングWを直接に保持する外筒50と、該外筒50の内部に間隙を存して設けられた内筒51とにより構成されている。外筒50には、図6に示すように、複数の貫通孔52が形成されている。各貫通孔52からは、図7に示すように、圧接部材53が突没自在に設けられている。該圧接部材53は、図7及び図8に示すように、内筒51に固定部材54を介して固定された板状のバネ部材55(付勢手段)に設けられており、該バネ部材55が弾発的に揺動することによって、前記外筒50の貫通孔52を介して圧接部材53が突没する。該バネ部材55は、圧接部材53を貫通孔52から没入する方向に付勢している。また、内筒51には外筒50の貫通孔52に対応する位置には、長孔状の開口部56が形成されている。バネ部材55の裏面側であって圧接部材53と固定部材54との間の位置には、開口部56を介して内筒51の内部に向かって突出する突出部材57が連結されている。開口部56が長孔状であることにより、バネ部材55の揺動による突出部材57の動きを阻止しないようになっている。なお、外筒50の貫通孔52及び圧接部材53は、図6に示すように、互いの干渉を防止するために、少しずつ位置をずらして配設されており、これによって、金属リングWを一つずつ独立して保持固定するようになっている。
また、図7に示すように、内筒51の内部には、該内筒51の軸線に一致して移動する円筒状のカム部材58が設けられている。該カム部材58は、一対の案内ロッド59に移動自在に支持されている。該カム部材58の後端側からはモータ60によって回転駆動されるボールネジ61が延びており、該カム部材58の後端には、該ボールネジ61に螺合する螺合部材62が設けられている。これによって、ボールネジ61がモータ60により回転されることで、カム部材58の移動が駆動される。該カム部材58の外周面には、前記突出部材57に摺接して該突出部材57を内筒51の外方に向かって押圧するカム面63が形成されている。カム部材58がリング保持具46の内部を該リング保持具46の基端側から先端側に移動されることにより、図9に示すように、カム面63が突出部材57を押圧し、バネ部材55が揺動して圧接部材53が外筒50の貫通孔52を介して突出する。これにより、リング保持具46に装着された金属リングWの内周面に圧接部材53が圧接し、リング保持具46の外周に金属リングWが固定された状態で保持される。また、カム部材58がリング保持具46の内部を該リング保持具46の先端側から基端側に移動されると、図9において仮想線で示すように、カム部材58による突出部材57の押圧が解除され、バネ部材55の付勢により圧接部材53が外筒50の貫通孔52に没入する。このとき、リング保持具46の金属リングWは固定された状態が解除され、このとき、図6において仮想線で示すように、リング保持具46の先端側が下向きとなっていれば、金属リングWは自重で落下自在となる。しかも、カム部材58がリング保持具46の内部を該リング保持具46の先端側から基端側に移動する際には、該リング保持具46の先端側に保持された金属リングWから順次一つずつ固定が解除されるので、リング保持具46の先端側を下向きにしておくことで、リング保持具46に保持されている複数の金属リングWを一つずつ払い出し搬送路Dに落下させることができる。なお、本実施形態において、前記内筒51、バネ部材55、突出部材57、及びカム部材58により本発明のカム機構が構成され、該カム機構における駆動手段は、前記ボールネジ61及びモータ60により構成されている。
次に、以上の構成による本実施形態のリング払い出し装置1の作動を図10及び図11を参照して説明する。図10(a)に示すように、ドラム切断装置の切断保持具Aに保持されたドラムから複数の製品用金属リングW及び一対の端切れリングX,Yが切断形成された後、開いた状態の金属リング保持部材3と両端切れリング保持部材4,5とが切断保持具Aに向かって前進する。このとき、金属リング保持部材3は、図3に仮想線で示すように、前記シリンダ21の駆動により上半部12と下半部13とが離反した状態とされ、両端切れリング保持部材4(5)は、図4に仮想線で示すように、前記シリンダ36の駆動により上半部23(39)と下半部24(42)とが離反した状態とされる。また、金属リング保持部材3及び両端切れリング保持部材4,5は、図2に示すように、ピストンロッド10によりレール7に沿って前進駆動される。
次いで、図10(a)に示すように、切断保持具Aに保持された製品用金属リングWの外周に金属リング保持部材3が位置し、各端切れリングX,Yの外周に各端切れリング保持部材4,5が位置したとき、金属リング保持部材3と両端切れリング保持部材4,5とが閉じられる。これにより、複数の製品用金属リングWは金属リング保持部材3によって外周から押圧された状態で金属リング保持部材3の内部に圧接保持された状態となり、各端切れリングX,Yは夫々の端切れリング保持部材4,5によって外周から押圧された状態で各端切れリング保持部材4,5の内部に圧接保持された状態となる。更にこのとき、第2端切れリング保持部材5の各掛止爪45が引き抜き方向の後端側の一方の端切れリングYの後端縁を掛止する。
続いて、図10(b)に示すように、金属リング保持部材3と両端切れリング保持部材4,5とが、切断保持具Aの軸線方向に沿った引き抜き方向に向かって後退する。このとき、金属リング保持部材3と両端切れリング保持部材4,5との内部には複数の製品用金属リングWと一対の端切れリングX,Yとが圧接保持されており、しかも、一方の端切れリングYの後端縁が掛止爪45によって掛止されていることによって、複数の製品用金属リングW及び一対の端切れリングX,Yは一体的に切断保持具Aから抜き取られる。以上でリング引き抜き工程が完了する。
次いで、図10(c)に示すように、複数の製品用金属リングWが金属リング保持部材3の内部に圧接保持された状態を維持して、両端切れリング保持部材4,5が開かれる。これにより、両端切れリング保持部材4,5による圧接保持が解除された端切れリングX,Yは、その外周が急激に開放されたことによる反動と自重とにより落下し、製品用金属リングWから分離される。これにより、手作業によって端切れリングX,Yを取り除く作業が軽減でき、端切れリングX,Yのみを効率よく製品用金属リングWから分離することができる。
その後、図10(d)に示すように、金属リング保持部材3の内部に圧接保持された状態の製品用金属リングWの内部に、リング払い出し手段Cのリング保持具46を挿通させる(リング装着工程)。
続いて、図11(a)に示すように、金属リング保持部材3を開いて圧接保持状態を解除する。そしてこのとき、図7に示すように、カム部材58により圧接部材53をリング保持具46の外周面から突出させて、金属リングWをリング保持具46を固定状態に保持する(リング保持工程)。
次いで、図11(b)に示すように、リング保持具46を、開いた状態の金属リング保持部材3から抜き取る。そして、図6に示すように、リング払い出し手段Cは、レール7に沿って払い出し搬送路Dの上方に移動される。
そして、図11(c)に示すように、リング保持具46の先端を下方に向けた後、前述したように、カム部材58によるリング保持具46への金属リングWの固定が解除され、リング保持具46の先端(下端)から順次一つずつ脱離する(脱離工程)。以上でリング引き抜き工程が完了し、払い出された金属リングWは一つずつ払い出し搬送路Dにより搬送され、整形処理等の後工程に送られる。
本発明の一実施形態のリングの払い出し装置の概略を示す説明的平面図。 リング引き抜き手段を一部破断して示す説明的側面図。 リング引き抜き手段の金属リング保持部材を示す説明図。 リング引き抜き手段の端切れリング保持部材を示す説明図。 リング引き抜き手段の端切れリング保持部材における掛止爪の取り付け状態を示す説明図。 リング払い出し手段を示す説明的側面図。 リング払い出し手段の要部の断面説明図。 リング払い出し手段のリング保持具を断面視した説明的正面断面図。 リング払い出し手段の圧接部材及びカム機構の一部を示す説明的拡大断面図。 リングの引き抜き工程を示す説明図。 リングの払い出し工程を示す説明図。
符号の説明
W…金属リング、A…切断保持具、B…リング引き抜き手段、C…リング払い出し手段、1…リングの払い出し装置、46…リング保持具、53…圧接部材、55…バネ部材(付勢手段)、58…カム部材、63…カム面、60…モータ(駆動手段)。

Claims (3)

  1. 金属製の薄板により円筒状に形成されたドラムを円筒状の切断保持具の外周に保持して輪切り状に切断された複数の金属リングを一つずつ払い出すリングの払い出し方法であって、
    前記ドラムから切断形成された複数の金属リングを同一軸線上に配列した状態を維持して前記切断保持具から引き抜くリング引き抜き工程と、
    前記切断保持具から引き抜かれた複数の金属リングに軸線方向に円筒状のリング保持具を挿入して該リング保持具に複数の金属リングを同軸に取り外し自在に装着するリング装着工程と、
    前記リング保持具に内蔵されたカム機構により該リング保持具の周壁から各金属リングの装着位置に対応して突没される複数の圧接部材を該リング保持具に装着された複数の金属リングの内周面に各別に圧接して該リング保持具に保持させるリング保持工程と、
    該リング保持工程により複数の金属リングを保持した前記リング保持具をその軸線を鉛直方向に向け、前記カム機構により各圧接部材の圧接を前記リング保持具の下部側から上部側に向かって順次解除させ、該リング保持具に保持された各金属リングをリング保持具の下端から順次一つずつ脱離させる脱離工程とを備えることを特徴とするリングの払い出し方法。
  2. 金属製の薄板により円筒状に形成されたドラムを円筒状の切断保持具の外周に保持して輪切り状に切断された複数の金属リングを一つずつ払い出すリングの払い出し装置であって、
    前記ドラムから切断形成された複数の金属リングを同一軸線上に配列した状態を維持してその外周から押圧して保持し且つ前記切断保持具から各金属リングを引き抜いて各金属リングの内方を開放して保持するリング引き抜き手段と、
    該リング引き抜き手段により内方を開放して保持された各金属リングに挿入し、該リング引き抜き手段による保持が解除された各金属リングを装着保持して各金属リングを一端部から一つずつ払い出すリング払い出し手段とを備え、
    該リング払い出し手段は、前記金属リングより小径とされて外周に各金属リングを装着し、その軸線が鉛直方向となるように回転自在の円筒状のリング保持具と、該リング保持具の各金属リングの装着位置に対応して該リング保持具の外壁から突没自在に設けられ、該リング保持具の外壁から突出したときに各金属リングの夫々の内周面に各別に圧接して該リング保持具に各金属リングを固定する複数の圧接部材と、前記リング保持具に内蔵され、各圧接部材の突没を駆動すると共に、軸線が鉛直方向に向けられたリング保持具の下端部に位置する圧接部材から順次リング保持具に没入させて金属リングの圧接を解除するをカム機構とを備えることを特徴とするリングの払い出し装置。
  3. 前記カム機構は、前記圧接部材に連結されて該圧接部材を前記リング保持具から没入方向に付勢する付勢手段と、前記リング保持具の内部に移動自在に挿通されて外周面に圧接部材を突出方向に押圧するカム面を備えるカム部材と、該カム部材の移動を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする請求項2記載のリングの払い出し装置。
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