JP2005304357A - 乗用型苗植機 - Google Patents

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Harumitsu Toki
治光 十亀
Junichi Oshita
淳一 大下
Hitoshi Okumura
仁 奥村
Takuya Okada
岡田  卓也
Junichi Fujiwara
潤一 藤原
Yasuhiro Hayashi
靖浩 林
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Abstract

【課題】苗植付装置に装備したセンサーとしての整地フロートの前部上下動を検出し、その検出値が所定の基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置の昇降を制御して、植付け作業時における苗植付装置の対地高さを設定高さに維持する乗用型苗植機において、整地フロート上面に泥土が載って堆積しても、良好な苗の植付けが行える乗用型苗植機を提供することを目的とする。
【解決手段】乗用型走行車体1に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置3の昇降を制御する昇降制御手段を備えた乗用型苗植機において、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13Mの基準姿勢を変更する昇降制御感度補正手段を設けた乗用型苗植機。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗用型走行車体に昇降リンク機構を介して苗植付装置を昇降自在に連結して、苗植付装置の昇降を制御する昇降制御手段を設けた乗用型苗植機に関するものである。
従来、乗用型苗植機において、苗植付装置に装備したセンサーとしての整地フロートの前部上下動を検出し、その検出値が所定の基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置の昇降を制御して、植付け作業時における苗植付装置の対地高さを設定高さに維持して、苗植付装置にて適正な苗の植付け作業が行えるようにしたものがある。
特開2001−231318
乗用型苗植機は、苗植付装置に装備したセンサーとしての整地フロートの前部上下動を検出し、その検出値が所定の基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置の昇降を制御して、植付け作業時における苗植付装置の対地高さを設定高さに維持する構成となっている。ところが、整地フロート上面に泥土が載って堆積すると、整地フロートの上下動感度が所期の設定から変わってしまって、適切な苗植付装置の昇降制御が行えなくなると共に、整地フロートの前部で泥土を押して整地性能が悪化し、良好な苗植付け作業が行えなくなる不都合が生じる。
本発明は、センサーとしての整地フロート上面に泥土が載って堆積しても、良好な苗の植付けが行える乗用型苗植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、乗用型走行車体1に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置3の昇降を制御する昇降制御手段を備えた乗用型苗植機において、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13Mの基準姿勢を変更する昇降制御感度補正手段を設けた乗用型苗植機としたものである。
従って、圃場での苗植付け作業時に、接地センサー13M上に泥土等が堆積して載っている場合には、接地センサー13Mが重くなる為に、接地センサー13Mの揺動が所期の状態とは異なる作動をするようになるが、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13Mの基準姿勢を変更する昇降制御感度補正手段を設けたので、接地センサー13M上に泥土等が堆積して載って接地センサー13Mの重量が変動しても、その重量変動に応じて昇降制御感度が補正されて適正な昇降制御が行われ、適切な苗植作業が行なえる。
請求項2記載の発明は、乗用型走行車体1に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置3の昇降を制御する昇降制御手段を備えた乗用型苗植機において、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13M前部の上方への揺動姿勢が変更され易くなる昇降制御感度補正手段を設けた乗用型苗植機としたものである。
従って、圃場での苗植付け作業時に、接地センサー13M上に泥土等が堆積して載っている場合には、接地センサー13Mの前部が重くなる為に、接地センサー13M前部の上方への揺動が所期の状態とは異なる作動をするようになるが、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13M前部の上方への揺動姿勢が変更され易くなる昇降制御感度補正手段を設けたので、接地センサー13M上に泥土等が堆積して載って接地センサー13M前部の重量が変動しても、その重量変動に応じて接地センサー13M前部の上方への揺動姿勢が変更され易くなるように昇降制御感度が補正されて適正な昇降制御が行われ、適切な苗植作業が行なえる。
上記のように乗用型苗植機を構成することにより、接地センサー13M上に泥土等が堆積して載った作業状況であっても適正な昇降制御が行われ、良好なる苗植付け作業を行うことができる。
苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの重量変動により、接地センサー13Mの基準姿勢を変更する昇降制御感度補正手段を設けた構成とした。
この発明の一実施例である6条植え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。
乗用型走行車体1の後部に昇降リンク機構2を介して6条植えの苗植付装置3を昇降自在に連結して、6条植え乗用型田植機が構成されている。そして、乗用型走行車体1の後部には、施肥装置4が設けられている。また、乗用型走行車体1の中央部にはエンジン5が搭載され、エンジン5の動力が変速装置を有するミッションケース6を経由して、左右一対の前輪7・7と後輪8・8、苗植付装置3、及び、施肥装置4へ伝達される。
昇降リンク機構2は、油圧シリンダ2aの伸縮作動で昇降揺動して、苗植付装置3を乗用型走行車体1に対して一定姿勢で昇降するようになっている。
苗植付装置3は、フレームを兼用する植付部伝動ケース9から後方に向けて延設された3つの縦植付伝動ケース10、各縦植付伝動ケース10の後部左右両側に回転自在に設けられたロータリ式植付機構11、各植付機構11に対して左右方向に往復移動する苗載台12、及び、各植付機構11による苗植付け箇所に対して前もって整地作用をする中央整地フロート13M,左右整地フロート13L・13R等によって構成されている。
そして、各縦植付伝動ケース10の前下部には、各縦植付伝動ケース10に亘って架設された植付深さ調節軸14がその軸芯P1周りで回動自在に支持されており、植付深さ調節軸14から後方に向けて3つの支持アーム15が延設され、各支持アーム15の後端に各々中央整地フロート13M・左右整地フロート13L・13Rが、横軸芯P2周りでその前部が上下揺動自在となるように支持されている。植付深さ調節軸14から前方に向けて延設された植付深さ調節レバー16は、植付部伝動ケース9に設けられた板状フレーム17に形成したガイド孔で操作案内され、ガイド孔に設けられた複数の係止溝18との係合で所定の操作位置に固定できるようになっている。従って、植付深さ調節レバー16の操作位置を変更することにより、各植付機構11に対する各整地フロート13M・13L・13Rの高さ位置を一体的に変更することができ、それによって、植付け作動時における各植付機構11の圃場に対する突入量を一体的に調節できることから、各植付機構11の苗植付け深さを所定の植付け深さに調節できるようになっている。
一方、乗用型走行車体1は、その中央上部に運転座席19が配置され、その前方には操縦ハンドル20a・植付クラッチレバー20が設けられている。植付クラッチレバー20には、その操作位置を検出するポテンショメータからなるレバーセンサSaが装備されている。乗用型走行車体1に搭載された制御装置21は、レバーセンサSaの検出に基づいて、油圧シリンダ2aに対する作動油の流動状態を切り換えるソレノイドバルブ22の切り換え操作、及び、苗植付装置3と施肥装置4への動力伝達を入り切りする植付クラッチ23を作動する植付クラッチモータ24の駆動操作を行うことによって、苗植付装置3の昇降及び作動を制御する構成となっている。
制御装置21は、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「上昇」位置への操作が検出されると、ソレノイドバルブ22を切換えて油圧シリンダ2aに圧油を供給して伸長させ、苗植付装置3を上昇させる。また、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「下降」位置への操作が検出されると、ソレノイドバルブ22を圧油排出に切換えて油圧シリンダ2aを縮小させ、苗植付装置3を下降させる。そして、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「中立」位置への操作が検出されると、ソレノイドバルブ22を圧油給排停止に切換えて油圧シリンダ2aを作動停止させ、苗植付装置3を昇降停止させる。また、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「入」位置への操作が検出されると、植付クラッチモータ24が駆動操作されて植付クラッチ23を伝動入り状態に切換え、苗植付装置3を作動させる。また、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「入」位置から「切」位置への操作が検出されると、植付クラッチ23を伝動切り状態に切り換えて苗植付装置3を作動停止させる。
苗植付装置3の左右中央に配置された接地センサーとして機能する中央整地フロート13Mは、その前部が植付部伝動ケース9下部に基端が枢支された上下リンク25a・25bと上下リンク25a・25bの前部に枢着された前部リンク25cよりなる平行リンク機構25の先端部に回動自在に支持された回動体26の後端部にリンク27を介して連携されている。そして、回動体26の前端部とポテンショメータPとが連携ワイヤ28にて連結されており、整地フロート13Mの植付け作業時の走行に伴う横軸芯P2周りでの上下揺動角度をポテンショメータPが検出する構成となっている。従って、中央整地フロート13Mは、植付け作業時における圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植付装置3に対する圃場泥面高さの変化を検出するセンサとして機能する。また、制御装置21の昇降制御手段により、ポテンショメータPの検出に基づいて、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内(不感帯幅内)になるように苗植付装置3は昇降制御される。尚、制御装置21の昇降制御手段は、植付クラッチレバー20が「下降」位置と「入」位置に操作されたときに、実行されるようになっている。
一方、上記の回動体26の左右両端と、平行リンク機構25の前部リンク25cに下部が固定された支持体29の上部に固定された電動モータMにより回動される駆動回動体30の左右両端との間には、各々引張スプリング31a・31bが設けられている。そして、操縦ハンドル20a下部近傍に設けた感度調節ダイヤル32の回動操作で、制御装置21の電動モータ駆動制御手段により電動モータMが駆動されて駆動回動体30が所望の回動角度に調節できるようになっており、この駆動回動体30の回動角度に調節により、左右引張スプリング31a・31bの引張力が変更されて、中央整地フロート13Mの前部上動を押える力が調節できる構成となっている。即ち、図3の(イ)に示すように駆動回動体30を前部が上動した状態に回動すると、引張スプリング31aは伸びた状態に設定され、引張スプリング31bは縮んだ状態に設定される為、中央整地フロート13Mの前部上動を押える力は大きくなり、中央整地フロート13Mの前部が上がり難くい鈍感側の調節(圃場の泥土が硬い場合の設定)となる。逆に、図3の(ロ)に示すように駆動回動体30を前部が下動した状態に回動すると、引張スプリング31aは縮んだ状態に設定され、引張スプリング31bは伸びた状態に設定される為、中央整地フロート13Mの前部上動を押える力は小さくなり、中央整地フロート13Mの前部が上がり易い敏感側の調節(圃場の泥土が軟らかい場合の設定)となる。このように、中央整地フロート13Mの前部上動を伝達する機構中に、相反する方向の付勢力が働く弾性体31a・31bを各々の弾性力が変更できる状態で設けることにより、中央整地フロート13Mの前部上動を押える力の調節幅が広くなり、換言すると、簡潔な構成で幅広い感度調節が行なえて、苗植付け適応性が良くなり適正な苗植付け作業が行える。
具体的作業で説明すると、中央整地フロート13Mの感度調節は圃場泥土の硬さに応じて調節され、例えば、圃場の泥土が硬い場合、その硬さに応じて中央整地フロート13M前部の押下げ力が大きくなるように変更すると(感度調節ダイヤル32を硬側に回す)、図3の(イ)の状態側に駆動回動体30が回動して中央整地フロート13Mの接地圧を高めることができて中央整地フロート13Mの感知感度を鈍感側に調節することができるのであり、これによって、泥土の硬さに応じた強い整地作用を得られるようになることから、泥土の硬い圃場においても所望の植付け深さでの好適な苗の植付けを行えるようになる。逆に、圃場の泥土が軟らかい場合、その軟らかさに応じて中央整地フロート13M前部の押下げ力が小さくなるように変更すると(感度調節ダイヤル32を軟側に回す)、図3の(ロ)の状態側に駆動回動体30が回動して中央整地フロート13Mの接地圧を弱めることができて中央整地フロート13Mの感知感度を敏感側に調節することができるのであり、これによって、泥土が軟らかいことに起因して圃場泥土の起伏に応じて適度に中央整地フロート13Mが揺動しなくなることを抑制でき、その揺動に基づく昇降制御手段の制御作動により、苗植付装置3を軟らかい圃場泥土の起伏に応じて適度に昇降させることができて各整地フロート13M・13L・13Rによる泥押しが強くなる不都合を回避できることから、泥土の軟らかい圃場においても所望の植付け深さでの好適な苗の植付けを行えるようになる。尚、回動体26・支持体29・駆動回動体30等は、ポテンショメータPの検出が植付け深さ調節をしても変わらないように、周知の連係機構33で植付深さ調節レバー16に連係されている。
ここで、ポテンショメータPの検出による昇降制御手段の制御について詳述する。昇降制御手段は、植付け作業時において、例えば、圃場耕盤が深くなる(または、圃場泥面に盛り上がりなどがある)ように苗植付装置3に対する圃場泥面高さが高くなると、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前上がり方向に上昇揺動し、その上昇揺動をポテンショメータPが検出して、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置3を上昇させることによって、植付け作業時における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持する。逆に、圃場耕盤が浅くなる(または、圃場泥面に凹みなどがある)ように苗植付装置3に対する圃場泥面高さが低くなると、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前下がり方向に下降揺動し、その下降揺動をポテンショメータPが検出して、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置3を下降させることによって、植付け作業時における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持する。このように、このポテンショメータPの検出に基づく昇降制御手段の制御作動によって、苗植付装置3による所望の植付け深さでの苗の植付けを安定して行える。
図4は、感度調節ダイヤル32の各調節位置において、昇降リンク機構2で苗植付装置3を中央整地フロート13Mが接地しない位置まで上昇させた時の中央整地フロート13M前部下がり基準角度Gを示す。即ち、田植作業時に苗植付装置3を上昇させて機体の旋回を行う時に、中央整地フロート13Mは接地しない状態になるが、中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載っていない場合には、感度調節ダイヤル32が調節位置1では中央整地フロート13M前部の下がり角度Gは28度、調節位置2では中央整地フロート13M前部の下がり角度Gは26度、調節位置3では中央整地フロート13M前部の下がり角度Gは24度、…と謂うように図4に示す表の数値のとおりになる。
ところが、中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載っている場合には、中央整地フロート13M前部が重くなる為に、中央整地フロート13M前部の下がり角度は基準角度Gよりも大きくなる。もし、この中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載っている状態で田植作業をすると、中央整地フロート13M前部が重い為に中央整地フロート13M前部の上下作動が適正に行なわれず、整地フロートでの泥押しが発生して整地性能が悪くなり、また、中央整地フロート13Mの昇降制御のセンサーとしての機能も悪化して、適切な田植作業が行なえない。そこで、図5に示す制御フロー図のように、感度調節ダイヤル32の各調節位置において、昇降リンク機構2で苗植付装置3を中央整地フロート13Mが接地しない位置まで上昇させた時の中央整地フロート13M前部下がり角度が基準角度Gよりも大きい時には、中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載っている状態で前部が下降している為であるから、電動モーターMを作動(中央整地フロート13M前部を持上げる左回転方向)させて、中央整地フロート13M前部下がり角度が感度調節ダイヤル32の調節位置における中央整地フロート13M前部下がり基準角度Gになるようにする。すると、次に、苗植付装置3を下降させて田植作業を行う時には、適正な制御感度で中央整地フロート13M前部の上下作動が行なわれて、良好に苗植付装置3が昇降制御され、適切な田植作業が行なえる。
上記の実施例では、苗植付装置3を中央整地フロート13Mが接地しない位置まで上昇させた時の中央整地フロート13M前部下がり角度で、感度補正をする例を示したが、他に、特別に中央整地フロート13Mの荷重を計測する装置を設けて、中央整地フロート13Mの荷重の変動で中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載っている量を検出して感度を補正するように構成しても良い。また、中央整地フロート13Mの上面にロードセル等の荷重センサーを設けて、直接中央整地フロート13Mの上面に載っている泥土を計量して、その泥土の量により感度を補正しても良い。
更に、中央整地フロート13Mの前部を上方に向けて付勢するバネを設け、中央整地フロート13M上に泥土等が堆積して載ることによる中央整地フロート13Mの重量変動に応じて、そのバネの付勢力を変更して、常に、中央整地フロート13Mの前部が所定の作動をするようにバネの付勢力を制御して(例えば、中央整地フロート13M上に泥土が多く堆積して載った場合には、中央整地フロート13M前部の上方への揺動姿勢が変更され易くなるようにバネの付勢力を大きくして、常に所定の泥土による上方への押し上げ力で中央整地フロート13M前部が上方へ揺動するようにする)、昇降制御感度を補正する構成としても良い。
また、昇降リンク機構2を平行リンク機構ではなくて、苗植付装置3を上昇させた時に苗植付装置3が前傾姿勢になるようなリンク機構に構成すれば、苗植付装置3上昇時に苗植付装置3が前傾姿勢になって、各整地フロート13M・13L・13Rも前部が低い急傾斜の前傾姿勢になるので、整地フロート13M・13L・13R上に載った泥土が落ち易くなり、各整地フロート13M・13L・13Rに大量の泥土が堆積して前部が重くて整地フロートでの泥押しが発生して整地性能が悪くなるような事態が回避でき、適正な田植作業が行なえる。また、田植作業終了後に機体を洗車する場合にも、苗植付装置3を上昇して洗車すれば、各整地フロート13M・13L・13Rは前部が低い急傾斜の前傾姿勢になるので、整地フロート13M・13L・13R上に載った泥土や洗車時の水が落ち易くなり、容易に洗車作業が行えて能率的である。
ここで、苗植付装置3を昇降する油圧回路とその制御について詳述する。先ず、34は手動操作レバー35で切換え操作できる油圧ロックバルブであって、矢印(イ)方向に操作すると油圧シリンダ2aからの戻り油は遮断されて油圧シリンダ2aの縮小作動は停止されるので、苗植付装置3の下降がロックされる。逆に、矢印(ロ)方向に操作すると油圧シリンダ2aへの油路が開放されて、油圧シリンダ2aの伸縮作動が行われる状態となる。
36は定流量バルブであって、油圧ポンプPからの圧油を所定量だけ送油する為のものであり、油圧ポンプPからの油量が多い時には絞り36aの上手側の油圧が高くなるので、定流量バルブ36は矢印(ハ)方向に切換わり圧油の一部がタンクTに戻されて流量が少なくなり、逆に、油圧ポンプPからの油量が少ない時には絞り36aの下手側の油圧が高くなるので、定流量バルブ36は反矢印(ハ)方向に切換わり油圧ポンプPからの圧油の全てが供給されることにより、自動的に油路に定量の圧油が送油されるようになる。
37は流量切換用ソレノイドバルブであり、植付クラッチレバー20が「上昇」位置へ操作されると、操作レバーセンサSaの検出にて制御装置21の流量切換制御手段によりソレノイドCが励磁されて矢印(ニ)方向に切換えられて、定流量バルブ36に拘らず油圧ポンプPからの全油量が送油されて、苗植付装置3の上昇が早く行なわれるようになって作業能率が良くなる。また、植付クラッチレバー20が「下降」位置又は「植付け入」位置へ操作されると、操作レバーセンサSaの検出にて制御装置21の流量切換制御手段によりソレノイドCが非励磁状態となって反矢印(ニ)方向に切換えられて、定流量バルブ36による定流量が送油されて、センサとしての中央整地フロート13Mの上下揺動よるソレノイドバルブ22の切換にて苗植付装置の昇降制御が適正に行え、良好な田植作業が行える。
ソレノイドバルブ22は、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前上がり方向に上昇揺動し、その上昇揺動をポテンショメータPが検出すると、制御装置21の昇降制御手段によりソレノイドAが励磁されて矢印(ホ)方向に切換えられて、油圧シリンダ2aへ圧油が送油されて伸長し苗植付装置3は上昇される。このとき、ソレノイドバルブ22は、単にソレノイドAが励磁されて矢印(ホ)方向に切換えられるだけではなくて、ソレノイドAの励磁はパルス制御で励磁と非励磁とが反復して行なわれ(PWM制御)苗植付装置3はスムースに且つ適正に上昇制御される。そして、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰すると、苗植付装置3の上昇制御は停止する。
逆に、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前下がり方向に下降揺動し、その下降揺動をポテンショメータPが検出すると、制御装置21の昇降制御手段によりソレノイドBが励磁されてソレノイドバルブ22は矢印(ヘ)方向に切換えられて、油圧シリンダ2aの圧油がタンクTに排出されて縮小し苗植付装置3は下降される。そして、中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰すると、苗植付装置3の下降制御は停止する。
尚、38は、一般的なリリーフバルブである。
このように、この油圧回路及び制御にて、苗植付装置3による所望の植付け深さでの苗の植付けが安定して適正に行える。
次に、田植作業時に、乗用型走行車体1の後部に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3を圃場の泥土面(水平面)に沿わせるローリング制御について説明する。
乗用型走行車体1には、走行車体の左右傾斜角の加速度を検出する傾斜角速度センサ60が設けられている。
昇降リンク機構2の後部縦枠61の下端部に、苗植付装置3の植付部伝動ケース9に回転自在に支承された連結軸62の前端部が挿入連結されている。この連結軸62は若干後ろ下がりの前後方向を向いており、苗植付装置3はこの連結軸62を支点にして回動(ローリング)自在に支持されている。縦枠61の上部には、両ロッド型のローリング油圧シリンダ63が、シリンダ部を当該縦枠に固定して左右方向に設けられている。そして、そのシリンダの左右両ロッド63a,63aと苗植付装置3の苗載台フレーム64の左右支柱部64a,64aとがリンク65,65を介して連結されている。ローリング油圧シリンダ63は、モータ66で駆動の油圧ポンプ67によって供給される作動油で作動する。ローリング油圧シリンダ63が作動してロッド63a,63aが左右にスライドすると、苗植付装置3が連結軸62回りにローリングする。苗植付装置3の左右傾斜角度は、伝動ケース60の上に設置した左右傾斜センサ68によって検出される。また、ローリング油圧シリンダ63の作動量は、ストロークセンサ69によって検出される。
植付作業時には、表土面の凹凸に応じて苗植付装置3の対地高さを制御する前記昇降制御と、表土面の左右傾斜に応じて苗植付装置3の連結軸62回りの姿勢を制御するローリング制御とを行い、苗の植付深さを一定に維持する。
ローリング制御は、基本的には、傾斜角速度センサ60の検出値と左右傾斜センサ68の検出値から、予め定められているルールに基づいてモータ66への出力量を決定し、左右傾斜センサ68が所定の目標値(通常は水平)の不感帯内に収まるように苗植付装置3をローリングさせる。この場合、左右傾斜が急激に変化する場合は、傾斜角速度センサ60の検出結果に基づいて制御する周知の手法で行う。なお、傾斜角速度センサと左右傾斜センサを用いる制御の周知の手法については、例えば特開平6−133612号公報に記載されている。
さて、傾斜角速度センサ60及び左右傾斜センサ68の出力信号(電圧)は、例えば図8に示すように激しく変動しており、この出力信号でローリング制御すると、モータ66はハンチング現象を起こして制御不能となる。そこで、傾斜角速度センサ60及び左右傾斜センサ68の各出力信号(電圧)からデジタルフィルターにより高周波成分と低周波成分とを抽出し、同期した両成分を加算して、その移動平均をとり、その値をローリング制御用の検出値として用いている。即ち、低周波成分による圃場の平均的な凹凸に、高周波成分による機体の姿勢を加算して、その移動平均による値でローリング制御(ピッチング制御に用いても良いことは謂うまでもない)するので、その移動平均による値は変動が大きい高周波成分の影響を大きく受けて応答性の良いローリング制御が行える。従って、特に下降制御が遅れることによる浮き苗などの発生を解消できて、適正な苗の植付け作業が行なえる。
具体的な算出方法の詳細は、次のとおりである。
上記高周波用デジタルフィルターのサンプリング周波数を例えばf(t secごと)、カットオフ周波数を例えばFcHz(これ以下の周波数をカットする)とする。また、フィルター係数をh(0),h(1),h(2),h(3),h(4),h(5)とすると、有限インパルス応答システム(FIRフィルター)によるDFT値(Vn)算出式は、図9の数式1のとおりである。
このようにして得られるVnの一次微分係数Pn及び二次微分係数aは、図9の数式2のとおりである。
上記計算結果に基づいて有効データの判定を行う。その基準は次の二つの条件を満たす場合に有効データとする。
1)二次微分係数aが次の条件を満たすこと、
−p<a<p (pは設定値)
2)Vnが次の条件を満たすこと(DFT値の高周波(fc以下)変動の除去のため)
移動平均値−qbit≦Vn≦移動平均値+qbit (qは設定ビット数)
上記二つの条件が満たされる場合のDFT値(Vn)を有効値とする。
また、低周波用デジタルフィルターのサンプリング周波数を例えばf’(t secごと)、カットオフ周波数を例えばFc’Hz(これ以下の周波数をカットする)とする。また、フィルター係数をh(0),h(1),h(2),h(3),h(4),h(5),h(6),h(7),h(8),h(9),h(10),h(11),h(12),h(13),h(14),h(15),h(16),h(17),h(18),h(19),h(20),h(21),h(22),h(23),h(24),h(25),h(26),h(27),h(28),h(29),h(30)とすると、有限インパルス応答システム(FIRフィルター)によるDFT値(Vn’)算出式は、図10の数式3のとおりである。
このようにして得られるVn’の一次微分係数Pn’及び二次微分係数a’は、図10の数式4のとおりである。
上記計算結果に基づいて有効データの判定を行う。その基準は次の二つの条件を満たす場合に有効データとする。
1)二次微分係数a’が次の条件を満たすこと、
−p’<a’<p’
(p’は設定値)
2)Vn’が次の条件を満たすこと(DFT値の低周波(f’c以下)変動の除去のため)
移動平均値−q’bit≦Vn’≦移動平均値+q’bit
(q’は設定ビット数)
上記二つの条件が満たされる場合のDFT値(Vn’)を有効値とする。
このようにして、傾斜角速度センサ60及び左右傾斜センサ68の各出力信号(電圧)からデジタルフィルターにより高周波成分の値Vnと低周波成分の値Vn’とを加算して、その移動平均をとり、その値をローリング制御用の検出値として用いる。この時、高周波成分の値Vnと低周波成分の値Vn’とは、必ず同時にサンプリングを行なうタイミングが生じるサンプリング周波数の組合せでサンプリングを行う。そして、制御出力をサンプリング周波数の低い低周波数成分のサンプリングのタイミングで行うと、制御出力数が少ないのでシンプルな制御プログラムで実行でき、逆に、制御出力をサンプリング周波数の高い高周波数成分のサンプリングのタイミングで行うと、制御プログラムは煩雑になるが制御出力数が多くなるので応答性の良い制御が行える。尚、サンプリング値が欠落している場合には、一つ前の値を用いて行なえばよい。
図11は、高周波成分及び低周波成分を処理するデジタルフィルターの実数値と制御出力タイミングを示す。
また、左右傾斜センサ68の上記のようにして得られた高周波成分の値Vnと低周波成分の値Vn’による制御出力において、ニュートラル領域を決める閾値を越えた出力回数を所定時間の間づつカウントして、その回数に応じて制御感度を補正してやれば、更に、適正なローリング制御やピッチング制御が行える。即ち、所定時間に閾値を越えた出力回数が既定回数よりも多い場合には、その圃場の泥土は硬いと判断して制御感度を鈍感にし、逆に、所定時間に閾値を越えた出力回数が既定回数よりも少ない場合には、その圃場の泥土は軟らかいと判断して制御感度を敏感に補正する。
図12は、苗植付装置3を昇降する油圧回路とその制御の他の例を示す。
40は流量調整用絞り付き切換バルブであって、油圧ポンプPからの圧油を油圧シリンダ2aに送油して苗植付装置3を上昇させる上げ位置と油圧ポンプP・油圧シリンダ2a・タンクTの油路を遮断して苗植付装置3の上下動を固定する中立位置と油圧シリンダ2aの圧油をタンクTに排出して苗植付装置3を下降させる下げ位置と油圧ポンプP・油圧シリンダ2a・タンクTの油路を遮断して苗植付装置3の上下動を固定する中立位置との4つの切換え位置を順番に設けたものである。
41は比例減圧バルブであって、植付クラッチレバー20が「上昇」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前上がり方向に上昇揺動してその上昇揺動をポテンショメータPが検出した時に、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドDがパルス制御で励磁と非励磁とが反復して行なわれ(PWM制御)、切換バルブ40のスプール端に圧油を送油してバネ42に抗して上げ位置まで切換える。すると、油圧ポンプPから圧油が油圧シリンダ2aに送油されて苗植付装置3を上昇させる。また、植付クラッチレバー20が「固定」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態をポテンショメータPが検出した時には、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドDがパルス制御で励磁と非励磁とが反復して行なわれ(PWM制御)、切換バルブ40のスプール端に圧油を送油してバネ42に抗して中立位置まで切換える。すると、油圧ポンプPからの圧油はタンクTに戻され、油圧シリンダ2aの圧油はロックされて、苗植付装置3は上昇も下降もしない。更に、植付クラッチレバー20が「下降」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前下がり方向に下降揺動してその下降揺動をポテンショメータPが検出した時に、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドDがパルス制御で励磁と非励磁とが反復して行なわれ(PWM制御)、切換バルブ40のスプール端に圧油を送油してバネ42に抗して下げ位置まで切換える。すると、油圧ポンプPからの圧油はタンクTに戻され、油圧シリンダ2aから排油されて苗植付装置3を下降させる。最後に、エンジン5を停止させたり、メインスイッチを切った時には、比例減圧バルブ41は作動しないので、切換バルブ40のスプール端に圧油は送油されないので、切換バルブ40はバネ42により端に設けた中立位置に切換えられ、油路は遮断されて苗植付装置3は上昇も下降もしない。
尚、43はリリーフバルブ、44はチェックバルブである。
このような油圧回路と制御にすると、ソレノイドバルブが1つで構成できて安価であり、然も、苗植付装置の昇降制御も適正に行え、良好な田植作業が行える。
図13は、更に、苗植付装置3を昇降する油圧回路とその制御の他の例を示す。
41は、実施例2と同じ比例減圧バルブである。
50はソレノイドバルブであって、植付クラッチレバー20が「上昇」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前上がり方向に上昇揺動してその上昇揺動をポテンショメータPが検出した時に、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドEが励磁されてスプールを上げ位置に切換える。すると、上げ側流量調整バルブ51のスプール端に圧油が送られて、上げ側流量調整バルブ51はバネ52に抗して矢印(ト)方向に切換えられて、油圧ポンプPから圧油が油圧シリンダ2aに送油されて苗植付装置3を上昇させる。また、植付クラッチレバー20が「下降」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前下がり方向に下降揺動してその下降揺動をポテンショメータPが検出した時に、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドFが励磁されてスプールを下げ位置に切換える。すると、下げ側流量調整バルブ53のスプール端に圧油が送られて、下げ側流量調整バルブ53はバネ54に抗して矢印(チ)方向に切換えられて、油圧シリンダ2aから排油されて苗植付装置3を下降させる。更に、植付クラッチレバー20が「固定」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態をポテンショメータPが検出した時には、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドE・ソレノイドF共に非励磁状態でスプールは中立位置になる。すると、上げ側流量調整バルブ51・下げ側流量調整バルブ53の何れのスプール端にも圧油は送られず、上げ側流量調整バルブ51・下げ側流量調整バルブ53は共に図13の状態となって、油路は遮断されて苗植付装置3は上昇も下降もしない。
尚、55は、リリーフバルブである。
図14は、更に、苗植付装置3を昇降する油圧回路とその制御の他の例を示す。
41は、実施例2と同じ比例減圧バルブである。
植付クラッチレバー20が「上昇」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前上がり方向に上昇揺動してその上昇揺動をポテンショメータPが検出した時に、制御装置21の昇降制御手段により、比例減圧バルブ41のソレノイドDがパルス制御で励磁と非励磁とが反復して行なわれ(PWM制御)、上げ側流量調整バルブ51のスプール端に圧油が送られて、上げ側流量調整バルブ51はバネ52に抗して矢印(ト)方向に切換えられて、油圧ポンプPから圧油が油圧シリンダ2aに送油されて苗植付装置3を上昇させる。
また、植付クラッチレバー20が「下降」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態から前下がり方向に下降揺動してその下降揺動をポテンショメータPが検出した時には、制御装置21の昇降制御手段により、下げ側流量調整バルブ53のソレノイドHが励磁されて下げ側流量調整バルブ53はバネ54に抗して矢印(チ)方向に切換えられて、油圧シリンダ2aから排油されて苗植付装置3を下降させる。
更に、植付クラッチレバー20が「固定」位置へ操作されてそれを操作レバーセンサSaが検出した時及び中央整地フロート13Mの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態をポテンショメータPが検出した時には、制御装置21の昇降制御手段により、ソレノイドD・ソレノイドH共に非励磁状態で、上げ側流量調整バルブ51・下げ側流量調整バルブ53は共に図14の状態となって、油路は遮断されて苗植付装置3は上昇も下降もしない。
尚、55は、リリーフバルブである。
このような油圧回路と制御にすると、実施例3に比較してソレノイドバルブ50が不要となって安価に構成できる。
本発明は、乗用型田植機以外に、乗用型野菜移植機や乗用型イ草移植機等の色々な乗用型苗植機に適用できる。
乗用型田植機の全体側面図である。(実施例1) 中央整地フロートの装着部の構成を示す側面図である。(実施例1) 中央整地フロート前部の装着部の作用説明用側面図である。(実施例1) 中央整地フロート前部の前下がり基準角度を示す表である。(実施例1) 制御フロー図である。(実施例1) 制御構成を示すブロック図である。(実施例1) 昇降リンク機構の要部及び苗植付装置の背面図である。(実施例1) 傾斜センサ又は角速度センサの検出値を示すグラフである。(実施例1) 数式である。(実施例1) 数式である。(実施例1) デジタルフィルターの実数値と制御出力タイミングを示す。(実施例1) 他の例を示す油圧回路図である。(実施例2) 他の例を示す油圧回路図である。(実施例3) 他の例を示す油圧回路図である。(実施例4)
符号の説明
1…乗用型走行車体
2…昇降リンク機構
3…苗植付装置
13M…中央整地フロート(接地センサー)
21…制御装置

Claims (2)

  1. 乗用型走行車体1に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置3の昇降を制御する昇降制御手段を備えた乗用型苗植機において、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13Mの基準姿勢を変更する昇降制御感度補正手段を設けたことを特徴とする乗用型苗植機。
  2. 乗用型走行車体1に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結した苗植付装置3に装備した接地センサー13Mの揺動姿勢が予め設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内になるように苗植付装置3の昇降を制御する昇降制御手段を備えた乗用型苗植機において、接地センサー13Mの重量変動により接地センサー13M前部の上方への揺動姿勢が変更され易くなる昇降制御感度補正手段を設けたことを特徴とする乗用型苗植機。
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