JP2005301971A - デジタルアーカイブを保存するボリュームを管理するサーバ及び方法 - Google Patents

デジタルアーカイブを保存するボリュームを管理するサーバ及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 デジタルアーカイブを保存することの利便性を高める。
【解決手段】 アーカイブホスト903が、複数の記憶制御システム909から成る記憶制御システムプール907内に存在する複数の物理VOLにそれぞれ対応付けられた複数の論理VOL−IDの中から所望の論理VOL−IDを選択し、選択した論理VOL−IDをサーバ905に送信する。サーバ905は、論理−物理VOL管理テーブル953を参照して、受信した論理VOL−IDに対応する、記憶制御システム909内で管理される物理VOLの物理VOL−IDを取得し、且つ、そのIDに対応する物理VOLを有する記憶制御システムを特定し、特定された記憶制御システム及び取得された物理VOL−IDに関する情報をアーカイブホスト903に通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルアーカイブを保存する技術に関わり、例えば、ディスク型記憶装置上に設けられるデータ記憶領域であるボリュームを管理するためのサーバ、方法、及び記憶システムに関する。
電子メール等のデータをデジタルアーカイブとして管理するニーズがある。このニーズに対する装置として、例えば、記録再生装置を複数台搭載したジュークボックス装置が知られている。
具体的には、例えば、特開2000−57672号公報(特許文献1)には、上位装置8aから、1枚の記録媒体の記録容量を越える書き込みアドレス指定された場合、2枚目の記録媒体の物理アドレスを論理アドレスに変換して書き込みを受け付ける。記録媒体は、光ディスク等である(段落38)。
特開2000−57672号公報
特許文献1に開示の記録媒体としては、CD(Compact Disk)或いはDVD(Digital Versatile Disk)等が考えられる。そのため、特許文献1のようなジュークボックス装置内の記録媒体にデジタルアーカイブを書込んで、デジタルアーカイブを管理する場合、例えば以下の(1)〜(3)のうちの少なくとも1つの問題が生じると考えられる。
(1)書き込みにかかる時間が長い。
(2)ロボット機構による記録媒体の入れ替えに時間がかかる。
(3)記録媒体の破損に備えるために、記録媒体を物理的に離れた場所に輸送し保管する必要がある。
このような問題点を解消するための方法として、デジタルアーカイブを、ジュークボックス装置内の記録媒体ではなく、RAIDシステム等のような記憶制御システム内のディスク型記憶装置に書込む方法が考えられる。この方法を採用すれば、上述した(1)〜(3)のうちの少なくとも1つの問題点を解消できると考えられる。しかし、デジタルアーカイブの書込み先を単に記憶制御システム内のディスク型記憶装置にするだけでは、別の問題点、例えば、以下の(a)〜(c)のうちの少なくとも1つの問題点が生じ得る。
(a)デジタルアーカイブの書込み元装置(例えば上位装置)が、記憶制御システム内のディスク型記憶装置の構成を管理しなければならないという負担がある。これは、記憶制御システム内の構成が複雑になったり、書込み先の記憶制御システムの台数が増えたりすると一層負担であると考えられる。
(b)ディスク型記憶装置が破損してもデータをリカバリできる必要がある。
(c)ディスク型記憶装置には幾つかの種類があり、コストと性能のトレードオフが存在するため、デジタルアーカイブをどのようなディスク型記憶装置に書込めば良いかの判断が難しい。
従って、本発明の目的は、デジタルアーカイブの保存の利便性を高めることにある。具体的には、例えば、本発明の目的は、デジタルアーカイブを記憶制御システム内のディスク型記憶装置に書込む場合に生じ得る上述した(a)〜(c)の問題点のうちの少なくとも1つを解消することにある。
本発明の更なる目的は、後の記載から明らかになるであろう。
本発明の第1の側面に従うサーバは、デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストと、デジタルアーカイブが保存されるディスク型記憶装置を備えた複数の記憶制御システムとに接続されるサーバである。前記複数の記憶制御システムが有する2以上の前記ディスク型記憶装置には、デジタルアーカイブが保存される記憶領域である複数の物理ボリュームが設けられている。個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されている。前記アーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されている。前記サーバは、前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域と、前記複数の論理IDの中から選択された論理IDの指定を前記アーカイブホストから受けた場合、前記受けた論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを前記ボリューム管理記憶領域から抽出する抽出手段と、前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するアクセスパス通知手段とを備える。
ここで、「アクセスパス情報を前記アーカイブホストに通知する」とは、サーバからの出力に応じてアクセスパス情報がアーカイブホストに通知されることの意味であり、故に、例えば、サーバが記憶制御システムに命令して記憶制御システムからアーカイブホストにアクセスパス情報が通知されることも含まれる。
このサーバの第1の実施態様では、前記記憶制御システムには、前記アーカイブホストに接続されるホスト接続部(例えば後述するLUN)と、前記ホスト接続部に対して論理的に接続されていない1以上の物理ボリュームから成るボリュームプールとが備えられている。前記サーバは、前記把握された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続することの接続指示を、前記取得された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する接続指示手段と、前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記アーカイブホストがアクセスした後、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との接続を切離すことの切離し指示を、前記抽出された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する切離し指示手段とを更に備える。
このサーバの第2の実施態様では、前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームに各々について、アーカイブ保存期限と、ボリューム状態とを更に記憶する。前記サーバは、保存期限設定手段と、書込み禁止状態設定手段とを更に備える。保存期限設定手段は、前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応する保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に記録する。書込み禁止状態設定手段は、前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応するボリューム状態として書込み禁止状態を前記ボリューム管理記憶領域に記録する。
このサーバの第3の実施態様では、前記第2の実施態様において、前記複数の記憶制御システムの各々に、その記憶制御システムが備える各物理ボリュームについての各ボリューム状態を記憶する記憶領域と、前記各ボリューム状態に基づいて前記各物理ボリュームに対する前記アーカイブホストからのアクセスを制御する記憶制御装置とが備えられている場合、前記サーバは、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームのボリューム状態を書込み禁止状態にすることを、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームを有する記憶制御システムに指示する書込み禁止指示手段を更に備える。
このサーバの第4の実施態様では、前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームに各々についてボリューム状態を更に記憶する。前記サーバは、複製先物理ボリューム選択手段と、アーカイブ複製手段とを更に備える。複製先物理ボリューム選択手段は、前記ボリューム状態に基づいて、前記複数の物理ボリュームの中から選択された複製元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを保存することができる複製先物理ボリュームを、前記複数の物理ボリュームの中から選択する。アーカイブ複製手段は、前記複製元物理ボリュームを有する第1の記憶制御システムと前記複製先物理ボリュームを有する第2の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記複製元物理ボリューム内のデジタルアーカイブの複製を前記複製先物理ボリュームに生成する。
このサーバの第5の実施態様では、前記第4の実施態様において、物理ボリュームを有するディスク型記憶装置に関するディスク特性として、高信頼性又は高性能と、前記高信頼性よりも低い信頼性であることを意味する低信頼性又は前記高性能よりも低い性能であることを意味する低性能とがある。前記ボリューム管理記憶領域は、複数の物理ボリュームの各々について前記ディスク特性を記憶する。前記複製先物理ボリューム選択手段が、前記ディスク特性に基づいて、前記複製先物理ボリュームを選択する。
このサーバの第6の実施態様では、前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームに各々についてボリューム状態を更に記憶する。前記サーバは、移動先物理ボリューム選択手段と、アーカイブ移動手段とを備える。移動先物理ボリューム選択手段は、前記ボリューム状態に基づいて、前記複数の物理ボリュームの中から選択された移動元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを保存することができる移動先物理ボリュームを、前記複数の物理ボリュームの中から選択する。アーカイブ移動手段は、前記移動元物理ボリュームを有する第1の記憶制御システムと前記複製先物理ボリュームを有する第2の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記移動元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記移動先物理ボリュームに移動する。
このサーバの第7の実施態様では、前記第6の実施態様において、物理ボリュームを有するディスク型記憶装置に関するディスク特性として、高信頼性又は高性能と、前記高信頼性よりも低い信頼性であることを意味する低信頼性又は前記高性能よりも低い性能であることを意味する低性能とがある。前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームに各々について前記ディスク特性を記憶する。前記移動先物理ボリューム選択手段が、前記ディスク特性に基づいて、前記移動先物理ボリュームを選択する。
なお、前記第5及び前記第7の実施態様の少なくとも一つにおいて、サーバは、例えば、アーカイブ保存期限が所定時間後(例えば3日後)に満了してしまう物理ボリューム、未使用記憶容量が所定記憶容量(例えば300MB)よりも少ない又は多い物理ボリューム、アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも低い又は高い物理ボリューム、或いは、重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも高い又は低い物理ボリュームを、複製元物理ボリューム又は移動元物理ボリュームとして選択することができる。
また、例えば、サーバは、複製元物理ボリューム又は移動元物理ボリュームの属性が、以下の(1)〜(4)、
(1)保存期限が所定時間(例えば180日)よりも遠い、
(2)未使用記憶容量が所定容量(例えば20GB)よりも多いもの、
(3)アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも高い、
(4)重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも高い、
の少なくとも1つに該当する場合には、ディスク特性が高信頼性又は高性能である物理ボリュームを複製先物理ボリューム又は移動先物理ボリュームとして選択することができる。
一方、例えば、サーバは、複製元物理ボリューム又は移動元物理ボリュームの属性が、以下の(A)〜(D)、
(A)保存期限が所定時間(例えば3日)よりも短い、
(B)未使用記憶容量が所定容量(例えば300MB)よりも少ない、
(C)アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも低い、
(D)重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも低い
の少なくとも1つに該当する場合には、ディスク特性が低信頼性又は低性能である物理ボリュームを複製先物理ボリューム又は移動先物理ボリュームとして選択することができる。
別の実施態様では、サーバは、前記デジタルアーカイブが格納された或る物理ボリュームについて、期間で表わされたアーカイブ保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に設定する保存期限設定手段と、前記或る物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが保存されてから現在までの時間長である第一時間長を検出する第一時間長検出手段と、前記或る物理ボリュームを備えた記憶制御システムが停止した時間長である第二時間長を検出する第二時間長検出手段と、前記第一時間長と前記第二時間長との差分である第三時間長を算出する第三時間長算出手段と、前記算出された第三時間長と、前記或る物理ボリュームについて設定されたアーカイブ保存期限が表す期間とを比較して、前記第三時間長が前記期間以上になったか否かを判断し、その判断の結果が肯定的である場合には、前記或る物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段とを更に備えてもよい。また、この場合、前記保存期限設定手段は、期間と期限のうちユーザに選択された方の形式で表されたアーカイブ保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に設定してもよい。前記抹消手段は、前記アーカイブ保存期限が期限の形式で表されていれば、現在日時と、前記アーカイブ保存期限が表す期限とを比較して、前記現在日時が前記期限以降であるか否かを判断し、その判断の結果が肯定的である場合には、前記或る物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消し、一方、前記アーカイブ保存期限が期間の形式で表されていれば、前記第三時間長と前記期間とを比較してもよい。
また別の実施態様では、サーバは、複数種類のデータ抹消方法の中からデータ抹消方法を選択する抹消方法選択手段と、前記選択されたデータ抹消方法に従って物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段とを更に備えてもよい。
更に別の実施態様では、前記複数の記憶制御システムの各々は、自分が有する二以上の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を管理していてもよい。前記ボリューム管理記憶領域は、前記複数の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を記憶してもよい。サーバは、第一の物理ボリュームを有する第一の記憶制御システムと、第二の物理ボリュームを有する第二の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記第一の物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記第二の物理ボリュームに生成するアーカイブ生成手段と、前記第一の物理ボリュームに対応したボリューム属性情報を前記第二の記憶制御システムに送信するボリューム属性情報送信手段とを更に備えてもよい。ボリューム属性情報送信手段は、前記第一の物理ボリュームに対応するボリューム属性情報を前記ボリューム管理記憶領域から取得し、取得されたボリューム属性情報を送信しても良いし、前記ボリューム属性情報を前記第一の記憶制御システムから前記第二の記憶制御システムに送信することを前記第一の記憶制御システムに命令することにより前記ボリューム属性情報の送信が行われても良い。
この実施態様において、前記アーカイブ生成手段は、前記第一の物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記第二の物理ボリュームに移動することができる。サーバは、前記第一の物理ボリュームから前記第二の物理ボリュームにデジタルアーカイブが移動された場合に、前記ボリューム管理記憶領域又は前記第一の記憶制御システムに対して、前記第一の物理ボリュームに対応した前記ボリューム属性情報を消去する属性情報消去手段を更に備えることができる。そのボリューム属性情報(例えば、ボリューム状態「リードのみ可」)の消去後、新たなボリューム属性情報(例えば、ボリューム状態「リード及びライト可」)が前記第一の物理ボリュームに対応付けられても良い。
本発明の第1の側面に従う記憶システムは、デジタルアーカイブが保存されるディスク型記憶装置を備えた複数の記憶制御システムと、前記デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストと、前記複数の記憶制御システムとに接続されるサーバとを備える。前記複数の記憶制御システムが有する2以上の前記ディスク型記憶装置には、デジタルアーカイブが保存される記憶領域である複数の物理ボリュームが設けられている。個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されている。前記アーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されている。前記サーバが、前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域と、前記複数の論理IDの中から選択された論理IDの指定を前記アーカイブホストから受けた場合、前記受けた論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを前記ボリューム管理記憶領域から抽出する抽出手段と、前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するアクセスパス通知手段とを備える。前記記憶制御システムは、前記通知されたアクセスパス情報に基づくライトコマンド又はリードコマンドを前記アーカイブホストから受信する手段と、前記ライトコマンドを受信した場合、前記デジタルアーカイブを、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームに格納する第1の記憶制御手段と、前記リードコマンドを受信した場合、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームから前記デジタルアーカイブを読み出して前記アーカイブホストへ送信する第2の記憶制御手段とを備える。
ここで、記憶制御システムとしては、例えば、ディスクアレイ装置やファイバチャネルスイッチ等を挙げることができる。アーカイブホストとしては、例えば、パーソナルコンピュータ、メインフレーム等のコンピュータを挙げることができる。
この記憶システムの一つの実施態様では、前記記憶制御システムは、前記アーカイブホストに接続されるホスト接続部(例えば後述のLUN)と、前記ホスト接続部に対して論理的に接続されていない1以上の物理ボリュームから成るボリュームプールとを備える。前記サーバは、前記サーバは、前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続することの接続指示を、前記取得された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する接続指示手段と、前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記アーカイブホストがアクセスした後、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との接続を切離すことの切離し指示を、前記抽出された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する切離し指示手段とを更に備える。前記記憶制御システムは、前記接続指示を前記サーバから受信した場合、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ボリュームプールの中から選択し、選択された物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続する接続手段と、前記切離し指示を前記サーバから受信した場合、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との論理的な接続を切離す切離し手段とを更に備える。
本発明の第1の側面に従うサーバ及び本発明の第2の側面に従う記憶システムの少なくとも一方に備えられる前述した各手段は、例えば、ハードウェア(例えば、装置、電気回路又は電子回路)、コンピュータプログラム及びそれらの組合せで構成されるものである。例えば、本発明の別の側面に従うサーバとして、以下のように表現することができる。
デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストと、デジタルアーカイブが保存されるディスク型記憶装置を備えた複数の記憶制御システムと通信するサーバであって、
前記複数の記憶制御システムが有する2以上の前記ディスク型記憶装置には、デジタルアーカイブが保存される記憶領域である複数の物理ボリュームが設けられており、
個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されており、
前記アーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されており、
1以上のコンピュータと、
前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域と、
前記1以上のコンピュータのいずれかに実行され、前記複数の論理IDの中から選択された論理IDの指定を前記アーカイブホストから受けた場合、前記受けた論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを前記ボリューム管理記憶領域から把握する把握プログラムと、
前記1以上のコンピュータのいずれかに実行され、前記把握された物理ID及び制御システムIDに基づいて、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を前記アーカイブホストに通知するアクセスパス通知プログラムと、
を備えるサーバ。
本発明の第3の側面に従う方法は、複数の記憶制御システムが備える2以上のディスク型記憶装置上に設けられたデータ記憶領域である物理ボリュームが複数個備えられ、個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されており、デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されており、前記アーカイブホストが、前記複数の論理IDの中から選択した論理IDをサーバへ送信するステップと、前記サーバが、前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域から、前記アーカイブホストから受信した論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを抽出するステップと、前記サーバが、前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するステップと、前記アーカイブホストが、前記通知されたアクセスパス情報に基づくライトコマンド又はリードコマンドを前記記憶制御システムに送信するステップと、前記記憶制御システムが、前記ライトコマンドを受信した場合、前記ライトコマンドが有するデジタルアーカイブを、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームに格納するステップと、前記記憶制御システムが、前記リードコマンドを受信した場合、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームからデジタルアーカイブを読み出して前記アーカイブホストへ送信するステップとを有する。
本発明によれば、デジタルアーカイブの保存の利便性を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るアーカイブ管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るアーカイブ管理システムによって管理されるデジタルアーカイブは、例えば、1又は複数のデジタルコンテンツ(例えば、電子メール或いはデータファイル)を含んだコンテンツアーカイブである。具体的には、例えば、コンテンツアーカイブは、それらのデータ群がDVD或いはCD等の記録媒体に格納された結果を表す記録媒体イメージである。
本実施形態では、第1通信ネットワーク(例えばインターネット又はLAN)1に、コンテンツサーバ901、1又は複数のコンテンツアーカイブホスト903、アーカイブ管理サーバ905、及び、1又は複数の記憶制御システム909の各々が接続されている。また、第2通信ネットワーク(例えばSAN)911に、1又は複数のコンテンツアーカイブホスト903、及び、記憶制御システムプール907を構成する複数の記憶制御システム909の各々が接続されている。
コンテンツサーバ901は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション又はメインフレーム等である。コンテンツサーバ901のメモリ又はハードディスク等の記憶資源(以下、コンテンツボックス)913には、複数のデジタルコンテンツが格納される。コンテンツサーバ901は、コンテンツボックス913内のデジタルコンテンツを、第1通信ネットワーク1を介してコンテンツアーカイブホスト903に送信する。
コンテンツアーカイブホスト903は、CPUやメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション又はメインフレーム等である。コンテンツアーカイブホスト903は、ホスト記憶装置(例えばハードディスク)915と、ホストメモリ917と、ホスト制御部(例えばCPU)919とを備える。
ホスト記憶装置915には、デジタルコンテンツ記憶領域921と、1又は複数のコンテンツアーカイブ923と、論理VOL管理テーブル927と、アーカイブ属性テーブル925とが備えられている。デジタルコンテンツ記憶領域921には、コンテンツサーバ901から受信したデジタルコンテンツが格納される。コンテンツアーカイブ923は、デジタルコンテンツ記憶領域921内の1又は複数のデジタルコンテンツが含まれたデータアーカイブである。論理VOL管理テーブル927及びアーカイブ属性テーブル925については後述する。
ホストメモリ917は、例えば、ホスト制御部919に読み込まれる複数のコンピュータプログラムの格納領域や、ホスト制御部919のワーク領域を備えている。コンピュータプログラムの格納領域には、例えば、アーカイブソフトウェア929と、アーカイブ暗号化処理プログラム931とが格納されている。アーカイブソフトウェア929は、デジタルコンテンツ記憶領域921内の1又は複数のデジタルコンテンツに基づいて1つのコンテンツアーカイブ923を作成する等の処理を行うソフトウェアである。アーカイブ暗号化処理プログラム931は、コンテンツアーカイブ923が記憶制御システム909に送信される場合に、そのコンテンツアーカイブ923を暗号化するコンピュータプログラムである。
ホスト制御部919は、ホストメモリ917に記憶されているコンピュータプログラムを読み込み、その読込んだコンピュータプログラムに特有の情報処理を行う。例えば、ホスト制御部919は、アーカイブソフトウェア929を読み込んだ場合には、デジタルコンテンツ記憶領域921内の1又は複数のデジタルコンテンツに基づいて1つのコンテンツアーカイブ923を作成する等の処理を行うことができる。また、ホスト制御部919は、アーカイブ暗号化処理プログラム931を読み込んだ場合には、記憶制御システム909に送信するコンテンツアーカイブ923を暗号化する処理を行うことができる。
各記憶制御システム909は、1台以上のディスク型記憶装置(又は磁気テープ記録装置)を備えるシステムである。具体的には、例えば、各記憶制御システム909は、多数のディスク型記憶装置をアレイ状に配設して構成されたRAID(Redundant Array of Independent Inexpensive Disks)システムである。記憶制御システム909は、複数のディスク型記憶装置933と、記憶制御メモリ937と、記憶制御装置939とを備えている。
複数のディスク型記憶装置933上には、2以上の物理ボリューム(以下、適宜「物理VOL」と表記)935が設けられている。各物理ボリュームは、ディスク型記憶装置933上の物理的な記憶領域に基づく論理的な記憶領域を有しているものであり、LU(Logical Unit)又はLDEV(Logical DEVice)とも呼ばれることがある。
記憶制御メモリ937には、例えば、物理VOL管理テーブル941、LUN管理テーブル943、及び制御システム属性データ945が記憶されている。物理VOL管理テーブル941、LUN管理テーブル943、及び制御システム属性データ945については後述する。
記憶制御装置939は、例えば、CPUやメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、コンテンツアーカイブホスト(以下、アーカイブホスト)903或いはアーカイブ管理サーバ905から受信した各種コマンドを解釈して実行する。記憶制御装置939内のメモリは、例えば、CPUに読み込まれる複数のコンピュータプログラムの格納領域や、CPUのワーク領域を備えている。
アーカイブ管理サーバ905は、例えば、CPUやメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレーム等として構成される。アーカイブ管理サーバ905は、例えば、キーボードスイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、例えば、モニタディスプレイやスピーカー等の情報出力装置(図示せず)とを備えている。アーカイブ管理サーバ905は、コンテンツアーカイブホスト903が記憶制御システムプール907上の物理VOLに対してコンテンツアーカイブ923を出し入れすることを制御したり、記憶制御システムプール907上の物理VOLが有する後述の物理VOL−IDと論理VOL−IDとの対応関係等を管理したりする。アーカイブ管理サーバ905は、サーバ記憶装置(例えばハードディスク)947と、サーバメモリ949と、サーバ制御部(例えばCPU)951とを備える。
サーバ記憶装置947には、論理−物理VOL管理テーブル953、LUN管理テーブル955、レプリケーション管理テーブル957及び物理VOL属性管理テーブル959が格納されている(これらのテーブルについての詳細な説明は後に行う)。また、サーバ記憶装置947には、記憶制御システムプール907に含まれる1又は複数の記憶制御システム909にそれぞれ対応した1又は複数の制御システム属性データが保存されていても良い。アーカイブ管理サーバ905は、各記憶制御システムに後述する接続切離し指示等を出す場合、その記憶制御システムに対応した制御システム属性データ(例えば筐体ID)に基づいて指示を出すことができる。
サーバメモリ949は、例えば、サーバ制御部951に読み込まれる複数のコンピュータプログラムの格納領域や、サーバ制御部951のワーク領域を備えている。コンピュータプログラムの格納領域には、例えば、リードライト制御プログラム961と、保存期限管理プログラム963と、レプリケーション管理プログラム965と、マイグレーション管理プログラム967とが格納されている。リードライト制御プログラム961は、アーカイブホスト903と記憶制御システム909との間でやり取りされるコンテンツアーカイブの授受の制御等を行うためのコンピュータプログラムである。保存期限管理プログラム963は、論理−物理VOL管理テーブル953に設定される各物理VOL毎のコンテンツアーカイブ保存期限(以下、単に「保存期限」と言う)の管理等を行うためのコンピュータプログラムである。レプリケーション管理プログラム965は、或る記憶制御システム909内に存在する或る物理VOL内のデジタルアーカイブの複製を別の物理VOL内に生成する等の処理を行うためのコンピュータプログラムである。マイグレーション管理プログラム967は、或る記憶制御システム909内に存在する或る物理VOL内のデジタルアーカイブを別の物理VOL内に移動する等の処理を行うためのコンピュータプログラムである。
サーバ制御部951は、サーバメモリ949に記憶されているコンピュータプログラムを読み込み、その読込んだコンピュータプログラムに特有の情報処理を行う。例えば、サーバ制御部951は、リードライト制御プログラム961を読み込んだ場合には、アーカイブホスト903と記憶制御システム909との間でやり取りされるコンテンツアーカイブの授受の制御等を行うことができる。また、例えば、サーバ制御部951は、保存期限管理プログラム963を読み込んだ場合には、論理−物理VOL管理テーブル953に設定される各物理VOL毎に保存期限の管理等を行うことができる。また、例えば、サーバ制御部951は、レプリケーション管理プログラム965を読み込んだ場合には、或る記憶制御システム909内に存在する或る物理VOL内のデジタルアーカイブの複製を別の物理VOL内に生成する等の処理を行うことができる。また、例えば、サーバ制御部951は、マイグレーション管理プログラム967を読み込んだ場合には、或る記憶制御システム909内に存在する或る物理VOL内のデジタルアーカイブを別の物理VOL内に移動する等の処理を行うことができる。
以上が、本実施形態に係るアーカイブ管理システムの概要である。
この実施形態では、1又は複数の記憶制御システムが1つの記憶制御システムプール907として管理されている。そして、この実施形態では、後述するように、アーカイブホスト903は、記憶制御システムプール907内にどのような記憶制御システムが存在するか等を把握していなくても、デジタルアーカイブを物理VOLに格納することができる。
図2は、アーカイブホスト903のホスト記憶装置915に格納されている論理VOL管理テーブル925及びアーカイブ属性テーブル927の構成例を示す。
図2(A)に示すように、論理VOL管理テーブル925には、複数の論理VOL−IDにそれぞれ対応した複数のアーカイブ名称が登録されている。
ここで、論理VOL−IDとは、記憶制御システムプール907内に存在する複数の物理VOL935の各々に対して割当てられたIDであり、アーカイブホスト903に認識されるものである。論理VOL−IDは、後述する物理VOL−ID及び筐体IDのセットであっても良いし、それらのIDとは別に用意されたIDであっても良い。記憶制御システムプール907内では、重複した論理VOL−IDは存在しない。アーカイブホスト903(例えば、ホスト制御部919に読込まれたアーカイブソフトウェア929)は、この論理VOL管理テーブル925に書かれている複数の論理VOL−IDの中から所望の論理VOL−IDを選択してアーカイブ管理サーバ905に指定しさえすれば、所望のコンテンツアーカイブ923を記憶制御システムプール907内に保存させることができる。換言すれば、記憶制御システムプール907内にどのような記憶制御システムが存在するか等の物理的構成をアーカイブホスト903が把握しておく必要は無い。
論理VOL−IDに対応付けられるアーカイブ名称は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935内に存在するデジタルアーカイブの名称である(名称に限らずその他の識別情報であっても良い)。なお、この論理VOL管理テーブル925において、論理VOL−IDに対応したアーカイブ名称が無く空欄になっている場合には、その論理VOL−IDに対応した物理VOL935には、アーカイブホスト903が生成したコンテンツアーカイブ923は存在しておらず空きであることを意味する。
図2(B)に示すように、アーカイブ属性テーブル927には、複数のアーカイブ名称にそれぞれ対応した複数のアーカイブ属性が登録されている。コンテンツアーカイブ923のアーカイブ属性とは、そのコンテンツアーカイブ923に関する属性であり、例えば、コンテンツアーカイブ923の保存期限である。
図3は、記憶制御システム909の記憶制御メモリ937に格納されている物理VOL管理テーブル941、LUN管理テーブル943、及び制御システム属性945の構成例を示す。
図3(A)に示すように、各記憶制御システム909の物理VOL管理テーブル941には、その記憶制御システム909内に存在する2以上の物理VOLにそれぞれ対応した2以上の記憶制御システム用物理VOL情報が登録されている。各物理VOL935の記憶制御システム用物理VOL情報は、その物理VOLに関する属性情報であり、例えば、物理VOL−ID、状態及び記憶容量を含んでいる。
ここで、物理VOL−IDとは、物理VOL935の識別情報であり、その物理VOL935を備える記憶制御システム909内で認識される必要はあるが、アーカイブホスト903内では認識されなくて良いもの(別の言い方をすれば、アーカイブホスト903に対して隠蔽されて良いもの)である。すなわち、物理VOL−IDと、上述した論理VOL−IDは、物理VOL935に対して割当てられたIDという点では共通するが、アーカイブホスト903内で認識される必要があるか否かという点で相違する。
物理VOL935の状態としては、複数種類の状態、例えば、書込みは禁止するが読取りは許可する「RO(Read Only)」と、書込みも読取りも許可する「RW(Read Write)」や、その物理VOL935が空きであることを意味する「Free」とがある。
図3(B)に示すように、各記憶制御システム909のLUN管理テーブル943には、その記憶制御システム909内に存在する1以上のLUN(Logical Unit Nimber)にそれぞれ対応した1以上のLUN情報が記録されている。各LUNのLUN情報には、例えば、そのLUNを有するポートID(アーカイブホスト903が接続される通信ポートのID)及びターゲットIDと、LUNそれ自体と、そのLUNを指定した場合に提供される記憶容量と、そのLUNに接続可能な1以上の物理VOLの物理VOL−ID(物理VOL−ID群)とが含まれている。
図3(C)に示すように、各記憶制御システム909の制御システム属性データ945には、その記憶制御システム909に関する属性として、例えば、筐体ID(換言すれば、記憶制御システム909のID)が含まれている。筐体IDは、記憶制御システム909を特定することができる情報であればどのようなものでも良く、例えば、アドレス情報(一例として、IPアドレス、MACアドレス、又はWWN(World Wide Name))を採用することができる。
図4は、アーカイブ管理サーバ905のサーバ記憶装置947に格納されている複数のテーブルのうちの論理−物理VOL管理テーブル953及びLUN管理テーブル955の構成例を示す。
図4(A)に示すように、論理−物理VOL管理テーブル953には、複数の論理VOL−IDにそれぞれ対応したサーバ用物理VOL情報が記録されている。各論理VOL−IDのサーバ用物理VOL情報は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935に関する属性情報であり、例えば、筐体ID、物理VOL−ID、状態、保存期限、全記憶容量/未使用容量、満了時アクション、アクセス頻度及び重要度を含んでいる。
論理VOL−IDに対応した筐体IDは、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935を備える記憶制御システム909のIDである。筐体IDは、予め登録しておくことができる。
論理VOL−IDに対応した物理VOL−IDは、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935の物理VOL−IDである。物理VOL−IDは、旧いディスク型記憶装置933が新しいディスク型記憶装置933に交換される等のイベントが生じた場合に、適宜に更新することができる。
論理VOL−IDに対応した状態は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935の状態(例えば、RO、RW又はFree)である。状態は、例えば、サーバ制御部951に読込まれたリードライト制御部961によって適宜に更新することができる。
論理VOL−IDに対応した保存期限は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935内のコンテンツアーカイブ923の保存期限である。保存期限の表し方は、種々の方法を採用することができる。例えば、保存期限は、日数で表されても良いし、年月日で表されても良い。
論理VOL−IDに対応した全記憶容量/未使用容量は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935の記憶容量と、その記憶容量のうちの使用されていない記憶容量とを表す。全記憶容量/未使用容量は、例えば、サーバ制御部951に読込まれたリードライト制御部961によって適宜に更新することができる。
論理VOL−IDに対応した満了時アクションは、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935に対応した保存期限が満了した場合にどのような処理が行われるかを表す。満了時アクションとしては、例えば、データ抹消(対応する物理VOL935内のコンテンツアーカイブを消去すること)と、アラート発行(電子メール等の種々の方法によりユーザに保存期限満了を通知すること)とがある。満了時アクションがデータ抹消の場合、例えば、サーバ制御部951に読込まれたリードライト制御部961が、保存期限が満了した物理VOL935内のコンテンツアーカイブを消去する(その後、その物理VOL935の状態を「Free」又は「RW」に設定しても良い)。また、例えば、満了時アクションがアラート発行の場合、サーバ制御部951に読込まれたリードライト制御部961が、保存期限が満了した物理VOL935内のコンテンツアーカイブ923を出力したアーカイブホスト903に、そのコンテンツアーカイブ923の保存期限が満了したことが書かれた電子メール(以下、保存期限満了通知メール)を送信する。なお、その場合、アーカイブホスト903の電子メールアドレスが、サーバメモリ949又はサーバ記憶装置974に登録されており、その電子メールアドレスに基づいて、保存期限満了通知メールが送信される。
論理VOL−IDに対応したアクセス頻度は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935へのアーカイブホスト903によるアクセス頻度のことである。アクセス頻度は、例えば、所定時間(例えば1日)当たりに何回アクセスされたかを表す。アクセス頻度は、例えば、サーバ制御部951に読込まれたリードライト制御部961によって、物理VOL935対して書込み又は読出しが行われる都度に更新することができる。
論理VOL−IDに対応した重要度は、その論理VOL−IDが割当てられた物理VOL935内のコンテンツアーカイブ923の重要度を表す。重要度は、複数のレベル(例えば、高、中、低の3段階)で表すことができる。
図4(B)に示すように、LUN管理テーブル957には、記憶制御システムプール907内に存在する複数のLUN(Logical Unit Nimber)にそれぞれ対応した複数のLUN情報が記録されている。各LUN毎のLUN情報には、例えば、そのLUNを有する記憶制御システム909の筐体IDと、そのLUNに対応するポートID及びターゲットIDと、LUNそれ自体と、そのLUNに接続可能な1以上の物理VOLの物理VOL−ID(物理VOL−ID群)とが含まれている。
以下、本実施形態について、以下の(1)〜(3)の処理、
(1)デジタルアーカイブ923の書込み(又は読出し)の場合に行なわれる処理、
(2)レプリケーション管理において行われる処理、
(3)マイグレーション管理において行われる処理、
について説明する。
(1)デジタルアーカイブ923の書込み(又は読出し)の場合に行なわれる処理。
以下、図5及び図6を参照して、コンテンツアーカイブ923が物理VOLに格納される場合に行なわれる処理流れを説明する。
図5に示すように、アーカイブホスト903(例えば、アーカイブソフトウェア929を読込んだホスト制御部919)は、デジタルコンテンツ記憶領域921内の1又は複数のデジタルコンテンツに基づいて1つのコンテンツアーカイブ923を作成し(ステップS1)、作成したコンテンツアーカイブ923をホスト記憶装置915に格納する。
アーカイブホスト903は、ホスト記憶装置915内の論理VOL管理テーブル927を参照し、空き状態の1以上の物理VOL935にそれぞれ対応した1以上の論理VOL−IDの中から所望の論理VOL−IDを選択し、選択したVOL−IDをアーカイブ管理サーバ905に指定する(S2)。
アーカイブ管理サーバ905(例えば、リードライト制御プログラム961を読込んだサーバ制御部951)は、アーカイブホスト903から指定された論理VOL−IDを検索キーとして、サーバ記憶装置947内の論理−物理VOL管理テーブル953を参照し、その論理VOL−IDに対応した物理VOL935にコンテンツアーカイブ923を書き込むことができるか否か(例えば、その物理VOL935の状態が「RW」及び「Free」の少なくとも一方であるか否か)を判断する。
その判断の結果、書き込むことができる場合、アーカイブ管理サーバ905は、指定された論理VOL−IDに対応する物理VOL−ID及び筐体IDを論理−物理VOL管理テーブル953から取得する(S3)。
次に、アーカイブ管理サーバ905は、取得された筐体ID及び物理VOL−IDを有するLUN等をLUN管理テーブル957から取得する(S4)。
次に、アーカイブ管理サーバ905は、第1通信ネットワーク(例えばLAN)1を介して、取得された筐体IDを有する第1の記憶制御システム909に、取得されたLUN等及び物理VOL−IDに基づいて論理パスを形成することの指示(以下、論理パス形成指示)を出す(S5)。
アーカイブ管理サーバ905から論理パス形成指示を受けた第1の記憶制御システム909(例えば記憶制御装置939)内では、論理パス形成指示を受ける前は、LUNと物理VOLとの間に論理パスは形成されていない。
第1の記憶制御システム909は、受信した論理パス形成指示に応答して、その論理パス形成指示に含まれている物理VOL−IDを有する物理VOL935を、LUNに接続されていない複数の物理VOL935から成る物理VOLプール936の中から選択する(S6)。そして、第1の記憶制御システム909は、選択された物理VOL935と、論理パス形成指示に含まれているLUNとの間に論理パス938を形成する(S7)。具体的には、例えば、第1の記憶制御システム909は、物理VOL管理テーブル937上で、選択された物理VOL935の物理VOL−IDと、論理パス形成指示に含まれているLUNとを対応付ける。
アーカイブ管理サーバ905は、上記取得された物理VOL−ID及び筐体IDを基に、その物理VOL−IDに対応する物理VOL935にアクセスするためのアクセスパス情報(例えば、筐体ID、ポートID、ターゲットID、LUN及び物理VOL−IDを含んだ情報)5001を、アーカイブホスト903に通知する(S8)。
アーカイブホスト903は、通知されたアクセスパス情報5001に基づいて、ホスト記憶装置915内のコンテンツアーカイブ923を含んだライトコマンド(例えばSCSIプロトコルに従うライトコマンド)を生成し、生成したライトコマンドを、第1の記憶制御システム909に送信する(S9)。
第1の記憶制御システム909は、受信したライトコマンド内のコンテンツアーカイブ923を、形成された論理パス938に従う物理VOL935(すなわち、アーカイブホスト903が指定した論理VOL−IDに対応する物理VOL935)に書き込む(S10)。書込みが終了した場合、第1の記憶制御システム909は、アーカイブホスト903に書込み終了を通知する(S11)。
アーカイブホスト903は、第1の記憶制御システム909から書込み終了通知を受けた場合、図6に示すように、送信したコンテンツアーカイブ923のアーカイブ名称に対応する保存期限をアーカイブ属性テーブル925から取得し、取得した保存期限を、S2で指定した論理VOL−IDと共に、アーカイブ管理サーバ905に通知する(S12)。
アーカイブ管理サーバ905は、通知された論理VOL−IDに対応した、論理−物理VOL管理テーブル953上の場所に、通知された保存期限と、書込み禁止状態(例えば、状態「RO」)とを設定する(S13)。また、アーカイブ管理サーバ905は、上記論理VOL−IDに対応した物理VOL−IDの状態を書込み禁止にすることの指示(以下、状態変更指示)を、第1の記憶制御システム909に出す(S13A)。
第1の記憶制御システム909は、状態変更指示に含まれている物理VOL−IDに対応した、物理VOL管理テーブル941上の場所に、書込み禁止状態(例えば、状態「RO」)を設定する(S14)。これにより、例えば、第1の記憶制御システム909の記憶制御装置939のマイクロプログラムによって、書込み禁止状態の物理VOL935に対してはデータを書き込まないように制御される。
アーカイブホスト903は、アーカイブ管理ホスト905に、アーカイブホスト903と第1の記憶制御システム909との間の接続を切断することの指示(以下、切断指示)を出す(S15)。
アーカイブ管理ホスト905は、アーカイブホスト903からの切断指示に応答して、形成された論理パス938を切離すことの指示(以下、接続切離し指示)を第1の記憶制御システム909に出す(S16)。
第1の記憶制御システム909は、アーカイブ管理ホスト905からの接続切離し指示に応答して、形成された論理パス938の切離し(換言すれば、論理パス938の解除)を行う(S17)。
以上の処理流れにより、アーカイブホスト903で生成されたコンテンツアーカイブ923が、記憶制御システム909内の物理VOL935に格納される。
なお、コンテンツアーカイブ923が読み出される場合に行なわれる処理流れは特に図示しないが、上述の説明と、図5及び図6とを参照すれば、当業者であれば、読出しの場合の処理流れも理解することができる。すなわち、端的に言えば、アーカイブホスト903が、読出したいコンテンツアーカイブ923が隠されている物理VOL935の論理VOL−IDを論理VOL管理テーブル927から判別し、判別された論理VOL−IDをアーカイブ管理サーバ905に指定すれば、S3〜S7によって、記憶制御システム909内で論理パスが形成され、その後、アーカイブホスト903が、その論理パスに基づいてリードコマンドを発行すれば、そのリードコマンドで指定されたコンテンツアーカイブ923がアーカイブホスト903に提供される。
また、本実施形態では、論理VOL−ID及び物理VOL−IDの対応関係は適宜に更新される。
図7は、論理VOL−ID及び物理VOL−IDの対応関係が更新される場合に行なわれる処理流れの一例を示す。
記憶制御システム909内で物理VOLが増えた又は減った場合、或いは、既存の物理VOL−IDが別のIDに変更された場合(例えば、ディスク型記憶装置933が増設又は交換された場合)(S21でY)、その記憶制御システム909の記憶制御メモリ937に、更新後の物理VOL−IDが登録される(例えば、記憶制御メモリ937内で、物理VOL−IDが追加される、消去される又は変更される)(S22)。記憶制御システム909は、更新後の物理VOL−IDに関する物理VOL更新情報(例えば、追加された、消去された又は変更前後の物理VOL−ID)を、アーカイブ管理サーバ905に通知する。
アーカイブ管理サーバ905は、通知された物理VOL更新情報と、その情報の送信元の記憶制御システム909に対応した筐体IDとに基づいて、論理−物理VOL管理テーブル953における論理VOL−IDと物理VOL−IDとの対応付けを更新する(S23)。具体的には、例えば、アーカイブ管理サーバ905は、追加された物理VOL−IDを受けた場合、その物理VOL−IDに対応する新たな論理VOL−IDを用意し、その論理VOL−IDと物理VOL−IDとを対応付けて論理−物理VOL管理テーブル953に記録する。また、例えば、アーカイブ管理サーバ905は、消去された物理VOL−IDを受けた場合、その物理VOL−IDに対応するレコード(すなわち論理VOL−ID等)を、論理−物理VOL管理テーブル953から消去する。また、例えば、アーカイブ管理サーバ905は、変更前後の物理VOL−IDを受けた場合、変更前の物理VOL−IDに対応する論理VOL−IDを別のIDに変更する。
アーカイブ管理サーバ905は、更新後の論理VOL−IDに関する論理VOL−ID更新情報(例えば、追加された、消去された又は変更前後の論理VOL−ID)を、アーカイブホスト903に通知する(S24)。
アーカイブホスト903は、受信した論理VOL−ID更新情報に基づいて、論理VOL管理テーブル927の内容を更新する(S25)。
(2)レプリケーション管理において行われる処理。
さて、次に、レプリケーション管理において行われる処理について説明する。
図8は、本実施形態におけるレプリケーション管理に関する概念の一例を示す。
本実施形態に係るアーカイブ管理システムでは、アーカイブ管理サーバ905のサーバ制御部951に読み出されたレプリケーション管理プログラム965が、サーバ記憶装置947内の論理−物理VOL管理テーブル953及びレプリケーション管理テーブル957等に基づいて、どの記憶制御システム909内のどの物理VOL935に存在するコンテンツアーカイブ923を、どの記憶制御システム909のどの物理VOL935に複製するか等のレプリケーション関係を管理する。
図8の例によれば、第1の記憶制御システム909内の物理VOL935Aに存在するコンテンツアーカイブ923の複製が、第2の記憶制御システム909の複製VOL(物理VOL)935Bに存在することや、第1の記憶制御システム909内の物理VOL935Cに存在するコンテンツアーカイブ923の複製が、第2の記憶制御システム909の複製VOL935Dと第3の記憶制御システム909の複製VOL935Dとに存在すること等が管理されている。
図9は、図8に示したレプリケーション関係が存在する場合の、論理−物理VOL管理テーブル953とレプリケーション管理テーブル957との構成を示す。
図9に示すように、レプリケーション管理テーブル957は、例えば、論理−物理VOL管理テーブル953に登録されている各物理VOL−ID(又は論理VOL−ID)毎に用意され、どの物理VOL−IDにどのレプリケーション管理テーブル957に対応しているかは、ポインタ100A〜100Cにより示されている。各レプリケーション管理テーブル957には、複製VOLが存在する記憶制御システムの筐体IDと、その複製VOLの物理VOL−IDと、レプリケーション状態とが記録されている。レプリケーション状態は、例えば、コンテンツアーカイブ923の複製が存在すれば「完了」であり、その複製が存在しなければ「未コピー」である。
この図9に例示する論理−物理VOL管理テーブル953とレプリケーション管理テーブル957との構成から、サーバ制御部951に読込まれたレプリケーション管理プログラム957は、以下のことを把握することができる。
すなわち、レプリケーション管理プログラム957は、論理VOL−ID「1」及び筐体ID「1001」に対応した物理VOL−ID「0001」が、ポインタ100Aを介して、レプリケーション管理プログラム957Aに対応付けられていることを把握することができる。そして、レプリケーション管理プログラム957Aに登録されているレプリケーション状態は「完了」を示している。これらのことから、レプリケーション管理プログラム957は、第1の記憶制御システム909(筐体ID「1001」)内の物理VOL935A(物理VOL−ID「0001」)に存在するコンテンツアーカイブ923の複製が、第2の記憶制御システム909(筐体ID「1003」)の複製VOL935B(物理VOL−ID「0001」)に存在することを把握することができる。
また、レプリケーション管理プログラム957は、論理VOL−ID「2」及び筐体ID「1001」に対応した物理VOL−ID「0002」が、ポインタ100Bを介して、レプリケーション管理プログラム957Bに対応付けられていることを把握することができる。そして、レプリケーション管理プログラム957Bに登録されているレプリケーション状態は「完了」を示している。これらのことから、レプリケーション管理プログラム957は、第1の記憶制御システム909内の物理VOL935C(物理VOL−ID「0002」)に存在するコンテンツアーカイブ923の複製が、第2の記憶制御システム909の複製VOL935D(物理VOL−ID「0002」)と、第3の記憶制御システム909(筐体ID「1004」)の複製VOL935D(物理VOL−ID「0001」)とに存在することを把握することができる。
更に、レプリケーション管理プログラム957は、論理VOL−ID「3」及び筐体ID「1001」に対応した物理VOL−ID「0001」が、ポインタ100Cを介して、レプリケーション管理プログラム957Cに対応付けられていることを把握することができる。そして、レプリケーション管理プログラム957Cに登録されているレプリケーション状態は「未コピー」を示している。これらのことから、レプリケーション管理プログラム957は、第1の記憶制御システム909内の物理VOL935E(物理VOL−ID「0003」)に存在するコンテンツアーカイブ923の複製が、第3の記憶制御システム909の複製VOL935F(物理VOL−ID「0002」)に存在しないことを把握することができる。
以下、図10を参照して、第1の記憶制御システム909の物理VOL935Aに存在するコンテンツアーカイブ923の複製を第2の記憶制御システム909の複製VOL935B内に生成する場合を例に採り、コンテンツアーカイブ923のレプリケーション処理の流れを説明する。
アーカイブ管理サーバ905(例えばレプリケーション管理プログラム965)は、レプリケーション処理を行う場合、論理−物理VOL管理テーブル953を参照して1以上の空き物理VOL(例えば状態が「Free」の物理VOL)を探し、探し出された1又は複数の空き物理VOL(換言すれば、複製先物理VOL候補)の中から1又は複数の空き物理VOL(ここでは物理VOL935B)を選択する。なお、空きVOLを選択する基準としては、種々の基準を採用することができる。例えば、最初に探し出された空き物理VOLを選択することもできるし、後述するマイグレーション処理の場合と同様の基準で選択することもできる。
アーカイブ管理サーバ905は、空き物理VOL935Bを選択したら、その空き物理VOL935に関する情報(物理VOL−ID及び筐体ID等)を書いた新たなレプリケーション管理テーブル957Aをサーバ記憶装置947に用意する。そして、アーカイブ管理サーバ905は、そのレプリケーション管理テーブル957Aと、物理VOL935Aの物理VOL−IDとを対応付けを示すポインタ100Aを生成し、そのポインタ100Aの情報をサーバ記憶装置947に登録する(S31)。
次に、アーカイブ管理サーバ905は、複製元物理VOL935Aの物理VOL−ID及び筐体IDに基づき、例えば上述したS5と同様の処理を行うことにより、複製元物理VOL935AとLUNとの間に論理パスを形成させるための第1の論理パス形成指示を第1の記憶制御システム909に出す(S32)。
同様に、アーカイブ管理サーバ905は、複製先物理VOL935Bの物理VOL−ID及び筐体IDに基づき、例えば上述したS5と同様の処理を行うことにより、複製先物理VOL935BとLUNとの間に論理パスを形成させるための第2の論理パス形成指示を第2の記憶制御システム909に出す(S33)。
第1の記憶制御システム909は、第1の論理パス形成指示に基づいて、例えば上述したS6〜S7の処理と同様の処理を行うことにより、第1の記憶制御システム909内の複製元物理VOL935AとLUNとの間に論理パス938Aを形成する(S34)。
同様に、第2の記憶制御システム909も、第2の論理パス形成指示に基づいて、例えば上述したS6〜S7の処理と同様の処理を行うことにより、第2の記憶制御システム909内の複製先物理VOL935BとLUNとの間に論理パス938Bを形成する(S35)。
S31〜S35の処理により、複製元物理VOL935Aと複製先物理VOL935Bとのボリュームペアが形成される(S36)。
アーカイブ管理サーバ905は、複製先物理VOL935Bに関する論理パス938Bの内容(例えばポートID、ターゲットID及びLUN)を第1の記憶制御システム909に通知すると共に、複製元物理VOL935A内のコンテンツアーカイブ923の複製を複製先物理VOL935B内に生成するよう第1及び第2の記憶制御システム909に指示する(S37)。これにより、複製元物理VOL935A内のコンテンツアーカイブ923の複製923Rが複製先物理VOL935B内に生成される。具体的には、例えば、第1の記憶制御システム909が、複製元物理VOL935A内のコンテンツアーカイブ923の複製923Rを生成し、その複製923Rを、通知された論理パス938Bの内容に基づいて、第2の記憶制御システム909内の複製先物理VOL935Bに転送する。第2の記憶制御システム909は、転送されて来るコンテンツアーカイブの複製923Rを、論理パス938Bに従って、複製先物理VOL935Bに格納する(S38)。
アーカイブ管理サーバ905は、コンテンツアーカイブの複製923Rが複製先物理VOL935B内に書き込まれた場合、新たに用意したレプリケーション管理テーブル957Aのレプリケーション状態を「未コピー」から「完了」に更新する(S39)。
その後、アーカイブ管理サーバ905は、第1及び第2の記憶制御システム909に対して、形成された論理パスを切離すことの指示(つまり上述した接続切離し指示)を出す(S40)。その接続切離し指示を第1の記憶制御システム909は、形成された論理パス938Aを切断し(S41)、同様に、その接続切離し指示を受けた第2の記憶制御システム909は、形成された論理パス938Bを切断する(S42)。
この一連の処理の後、もし、複製元物理VOL935A内のコンテンツアーカイブ923が破損した場合は、アーカイブ管理サーバ905は、そのコンテンツアーカイブ923の複製923Rがどの記憶制御システムのどの物理VOLに存在するかを、論理−物理VOL管理テーブル953、ポインタ100A、及びレプリケーション管理テーブル957Aに基づいて判別し、判別された物理VOL935Bから、コンテンツアーカイブの複製923Rを取得することにより、破損したコンテンツアーカイブ923をリカバリすることができる。
(3)マイグレーション管理において行われる処理。
さて、次に、マイグレーション管理において行われる処理について説明する。
図11は、本実施形態に係るマイグレーション管理に関する概念の一例を示す。
本実施形態に係るアーカイブ管理システムでは、アーカイブ管理サーバ905のサーバ制御部951に読み出されたマイグレーション管理プログラム967が、サーバ記憶装置947内の論理−物理VOL管理テーブル953及び物理VOL属性管理テーブル959等に基づいて、どの記憶制御システム909内のどの物理VOL935に存在するコンテンツアーカイブ923を、どの記憶制御システム909のどの物理VOL935に移動するか等のマイグレーション関係を管理する。
図11の例によれば、第1の記憶制御システム909内の物理VOL935Gに存在するコンテンツアーカイブ923が、第2の記憶制御システム909の移動後VOL(物理VOL)935Hに移動したことが管理されている。
図12は、図11に示したマイグレーション関係が存在する場合の、論理−物理VOL管理テーブル953と物理VOL属性管理テーブル959との構成例を示す。
図12に示すように、物理VOL属性管理テーブル959には、記憶制御システムプール907内に存在する各物理VOL毎に、その物理VOLに対応する属性情報として、例えば、筐体ID、物理VOL−ID及びディスク特性が記録されている。ディスク特性とは、物理VOL935が存在するディスク型記憶装置933の1種類以上の特性を表すものであり、例えば、「高信頼性・高性能」及び「低信頼性・低性能」の2種類がある。「高信頼性」とは、例えば、故障するまでの平均時間長(MTBF(Mean Time Between Failure))が長いこと意味し、それに対して、「低信頼性」とは、MTBFが高信頼性のそれよりも短いことを意味する。一方、「高性能」とは、例えば、データの書込み速度が速いことを意味し、それに対して、「低性能」とは、データの書込み速度が高性能のそれよりも遅いことを意味する。
物理VOL属性管理テーブル959に登録されている各物理VOL−IDは、論理−物理VOL管理テーブル953に登録されている複数の論理VOL−ID(又は物理VOL−ID)の一つに対応付けられており、どの物理VOL−IDがどの物理VOL−IDに対応付けられているかは、ポインタ101A〜101Cにより示されている。
この図12に例示する論理−物理VOL管理テーブル953及び物理VOL属性管理テーブル959の構成に基づいて、サーバ制御部951に読込まれたマイグレーション管理プログラム959は、以下のような管理を行うことができる。
例えば、図12(A)に示すように、マイグレーション管理プログラム959は、論理−物理VOL管理テーブル953上の論理VOL−ID「1」が、ポインタ101Aを介して、物理VOL属性管理テーブル959上の筐体ID「1001」に対応した物理VOL−ID「0001」に対応付けられていることを把握することができる。
この場合、マイグレーション管理プログラム959は、例えば、論理VOL−ID「1」を有する物理VOL935内のコンテンツアーカイブ923を、筐体ID「1002」に対応した物理VOL−ID「0002」を有する物理VOL935内に移動する場合、以下のような処理を行う。
すなわち、図12(B)に示すように、マイグレーション管理プログラム959は、ポインタ101Aを消去する。そして、マイグレーション管理プログラム959は、論理−物理VOL管理テーブル953上の論理VOL−ID「2」と、物理VOL属性管理テーブル959上の筐体ID「1002」に対応した物理VOL−ID「0002」とを対応付ける新たなポインタ101Dを生成し、その新たなポインタ101Dをサーバ記憶装置947に登録する。また、マイグレーション管理プログラム959は、論理−物理VOL管理テーブル953上の論理VOL−ID「2」に対応する筐体ID及び物理VOL−IDの値を、新たなポインタ101Dによって対応付けられた筐体ID「1002」及び物理VOL−ID「0002」にそれぞれ更新する。
マイグレーション管理プログラム959は、論理−物理VOL管理テーブル953及び物理VOL属性管理テーブル959の構成を、図12(A)から図12(B)のように変えることにより、論理VOL−ID「1」を有する物理VOL内にあったコンテンツアーカイブ923が、筐体ID「1001」に対応した物理VOL−ID「0001」を有する高信頼性・高性能の物理VOL内から、筐体ID「1002」に対応した物理VOL−ID「0002」を有する低信頼性・低性能の物理VOL内に移動したことを把握することができる。
図13は、コンテンツアーカイブ923のマイグレーション処理の流れを示す。
アーカイブ管理サーバ905(例えばマイグレーション管理プログラム965)は、所定のイベントが発生した場合(S51でY)、後述するS52以降の処理を行う。ここで、所定のイベントが発生した場合とは、例えば、所定の日時になった場合、ディスク型記憶装置933が交換又は増設された場合である。このS51の処理は、定期的に又は不定期に行うことができる。
アーカイブ管理サーバ905は、論理−物理VOL管理テーブル953を参照して、移動対象の物理VOLが記憶制御システムプール907内に存在するか否かを調べる(S52)。アーカイブ管理サーバ905は、移動対象の物理VOLが存在する場合(S53でY)、S54以降の処理を実行する。ここで、移動対象の物理VOLになる物理VOLとは、例えば、保存期限が所定時間後(例えば3日後)に満了してしまうもの、未使用容量が所定容量(例えば300MB)よりも少ないもの又は多いもの、アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも低いもの又は高いもの、或いは、重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも高いもの又は低いもの等が考えられる。保存期限が近いか遠いかは、サーバ正制御部951に読込まれた保存期限管理プログラム963が把握することができる。
移動対象の物理VOLが存在する場合、アーカイブ管理サーバ905は、その移動対象物理VOLの属性に基づいて、所望のディスク特性を有する1以上の空き物理VOL(例えば状態が「Free」の物理VOL)を探し、探し出された1又は複数の空き物理VOL(換言すれば、移動先物理VOL候補)の中から1又は複数の空き物理VOLを選択する。ここで、移動先物理VOL候補が有する「所望のディスク特性」とは、例えば、移動対象物理VOLの属性が、保存期限が所定時間(例えば180日)よりも遠いもの、未使用容量が所定容量(例えば20GB)よりも多いもの、アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも高いもの、或いは、重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも高いものである場合は、「高信頼性・高性能」のディスク特性とすることができる。一方、例えば、移動対象物理VOLの属性が、保存期限が所定時間(例えば3日)よりも短いもの、未使用容量が所定容量(例えば300MB)よりも少ないもの、アクセス頻度が所定頻度(例えば1分当りに50回)よりも低いもの、或いは、重要度が所定基準(例えば重要度「中」)よりも低いものである場合は、上述した「所望のディスク特性」は、「低信頼性・低性能」とすることができる。
アーカイブ管理サーバ905は、1又は複数の空き物理VOLを選択したら、その空き物理VOLに関する情報(物理VOL属性テーブル959上の物理VOL−ID及び筐体ID)と、論理−物理VOL管理テーブル953上の論理VOL−IDとを対応付ける新たなポインタを生成し、その新たなポインタをサーバ記憶装置947に登録する(S54)。
次に、アーカイブ管理サーバ905は、移動元物理VOLの論理VOL−IDに基づき、例えば上述したS5と同様の処理を行うことにより、移動元物理VOL935GとLUNとの間に論理パスを形成させるための第1の論理パス形成指示を第1の記憶制御システム909に出す(S55)。
同様に、アーカイブ管理サーバ905は、移動先物理VOL935H(つまり上記選択された空き物理VOL)の物理VOL−ID及び筐体IDに基づき、例えば上述したS5と同様の処理を行うことにより、移動先物理VOL935HとLUNとの間に論理パスを形成させるための第2の論理パス形成指示を第2の記憶制御システム909に出す(S56)。
第1の記憶制御システム909は、第1の論理パス形成指示に基づいて、例えば上述したS6〜S7の処理と同様の処理を行うことにより、第1の記憶制御システム909内の移動元物理VOL935GとLUNとの間に論理パス938Gを形成する(S57)。
同様に、第2の記憶制御システム909も、第2の論理パス形成指示に基づいて、例えば上述したS6〜S7の処理と同様の処理を行うことにより、第2の記憶制御システム909内の移動先物理VOL935HとLUNとの間に論理パス938Gを形成する(S58)。
アーカイブ管理サーバ905は、移動先物理VOL935Hに関する論理パス938Hの内容(例えばポートID、ターゲットID及びLUN)を第1の記憶制御システム909に通知すると共に、移動元物理VOL935G内のコンテンツアーカイブ923を移動先物理VOL935H内に移動するよう第1及び第2の記憶制御システム909に指示する(S59)。これにより、移動元物理VOL935G内のコンテンツアーカイブ923が移動先物理VOL935H内に移動される(S60)。具体的には、例えば、第1の記憶制御システム909が、移動元物理VOL935G内のコンテンツアーカイブ923を読み出し、そのコンテンツアーカイブ923を、通知された論理パス938Hの内容に基づいて、第2の記憶制御システム909内の移動先物理VOL935Hに転送する。第2の記憶制御システム909は、転送されて来るコンテンツアーカイブ923を、論理パス938Hに従って、移動先物理VOL935Bに格納する。この結果、移動元物理VOL935G内からは、移動前に存在していたコンテンツアーカイブ923が無くなる。
アーカイブ管理サーバ905は、コンテンツアーカイブ923が移動先物理VOL935H内に書き込まれた場合、論理−物理VOL管理テーブル953上の移動元論理VOL−IDに対応する所定の情報項目を更新する(S61)。例えば、アーカイブ管理サーバ905は、移動元論理VOL−IDに対応した筐体ID及び物理VOL−IDを、移動先物理VOL935Hに対応した筐体ID及び物理VOL−IDに変更する。また、例えば、アーカイブ管理サーバ905は、移動元物理VOL935Gに対応した状態(例えば「RW」又は「RO」)を別の状態(例えば「Free」又は「RW」)に変更する。 その後、アーカイブ管理サーバ905は、第1及び第2の記憶制御システム909に対して、形成された論理パスを切離すことの指示(つまり上述した接続切離し指示)を出す(S62)。その接続切離し指示を第1の記憶制御システム909は、形成された論理パス938Gを切断し(S63)、同様に、その接続切離し指示を受けた第2の記憶制御システム909は、形成された論理パス938Hを切断する(S64)。
この処理において、アーカイブ管理サーバ905は、例えばS61の後、空き状態になった移動元論理VOL−IDをアーカイブホスト903に通知しても良い。その場合、アーカイブホスト903は、通知された論理VOL−IDに対応する、論理VOL管理テーブル927上の情報を消去する。
また、例えば、アーカイブ管理サーバ905は、移動先物理VOL935Hの物理VOL−ID及び筐体IDに対応した論理VOL−IDと、その物理VOL935Hに移動したコンテンツアーカイブの属性(例えばアーカイブ名称)を、アーカイブホスト903に通知しても良い。その場合、アーカイブホスト903は、通知された論理VOL−IDに対応する、論理VOL管理テーブル927上のアーカイブ名称を、通知されたアーカイブ名称に変更する。
この実施形態では、アーカイブ管理サーバ905は、以下に説明するような操作GUI(Graphical User Interface)を表示し、その操作GUIを介して管理者から受ける指示に基づいて、記憶制御システムプール907内の各記憶制御システム909を制御することができる。
図14は、アーカイブ管理サーバ905が表示する操作GUIの構成例を示す。
図14(A)に示すように、アーカイブ管理サーバ905は、操作GUI801を表示する。操作GUI801には、接続元アーカイブホスト一覧809と、アーカイブVOL一覧表示ボタン805と、アーカイブVOL一覧の表示領域807と、ソートメニュー803とが設けられている。
アーカイブVOL一覧表示ボタン805は、アーカイブVOL一覧を表示することを指示するためのツールである。
接続元アーカイブホスト一覧809には、本実施形態に係るアーカイブ管理システムに備えられる1又は複数のアーカイブホスト903にそれぞれ対応した1又は複数のアーカイブホスト選択ボタン810が表示される。各アーカイブホスト選択ボタン810には、そのボタン810に対応するアーカイブホスト903の識別情報(例えばアーカイブホスト名)が表示されている。
アーカイブVOL一覧の表示領域807には、アーカイブVOL(換言すれば、コンテンツアーカイブ923を格納することができる物理VOL)に関する情報の一覧、例えば、論理−物理VOL管理テーブル953の内容が表示される。
ソートメニュー803には、アーカイブVOL一覧(例えば論理−物理VOL管理テーブル953)をソートするための1又は複数の基準が表示される。1又は複数の基準としては、例えば、状態(例えば「RW」、「RO」又は「Free」)、保存期限又は未使用容量等がある。
以下、この操作GUI801の画面遷移について説明する。
アーカイブ管理サーバ905は、マウス等の入力装置を用いてアーカイブVOL一覧表示ボタン805が操作された場合には、アーカイブVOL一覧(例えば、論理−物理VOL管理テーブル953)をアーカイブVOL一覧の表示領域807に表示する。
また、アーカイブ管理サーバ905は、1又は複数のアーカイブホスト選択ボタン901から少なくとも1つのアーカイブホスト選択ボタン901が選択された場合、操作GUI801の表示内容を、図14(B)に示すような表示内容に切替える。
例えば、「アーカイブホスト1」と書かれたアーカイブホスト選択ボタン810が選択された場合、アーカイブ管理サーバ905は、そのボタン810を、他のボタン810よりも強調して表示する(例えば、色を違える又は太線枠で囲む)。また、アーカイブ管理サーバ905は、「所望のアーカイブVOLを選択して下さい」というメッセージを表示する等の方法で、管理者に、操作対象の物理VOLを選択させる。更に、アーカイブ管理サーバ905は、接続ボタン811と、属性変更ボタン813と、切離しボタン815とを表示する。
接続ボタン811は、管理者が選択したアーカイブホスト903と、管理者が選択した物理VOLとを論理的に接続する場合に操作するツールである。
属性変更ボタン813は、管理者が選択した物理VOLに関する属性(例えば状態或いは記憶容量等)を変更する場合に操作するツールである。
切離しボタン815は、ア管理者が選択したアーカイブホスト903と、管理者が選択した物理VOLとの論理的な接続を切離す場合に操作するツールである。
アーカイブ管理ホスト905は、接続ボタン811が操作された場合、管理者が選択したアーカイブホスト903と、管理者が選択した物理VOLとを論理的に接続する。具体的には、例えば、アーカイブ管理ホスト905は、管理者が選択した物理VOLと、その物理VOLを有する記憶制御システムのLUNとの間に論理パスを形成させ、その論理パスの内容を、管理者が選択したアーカイブホスト903に通知する。
また、アーカイブ管理ホスト905は、属性変更ボタン813が操作された場合、管理者が選択した物理VOLに関する属性(例えば状態或いは記憶容量等)の変更を受け付ける。アーカイブ管理ホスト905は、入力された変更後の内容を、論理−物理VOL管理テーブル953等に登録する。
また、アーカイブ管理ホスト905は、切離しボタン815が操作された場合、管理者が選択したアーカイブホスト903と、管理者が選択した物理VOLとの論理的な接続を切離す。具体的には、例えば、アーカイブ管理ホスト905は、LUNと物理VOLとの間に形成されている論理パスを有する記憶制御システム909に、その論理パスを切離させるための接続切離し指示を出す。
さて、図14(A)に示す操作GUI801において、アーカイブVOL一覧の中から管理者に物理VOLが選択された場合、アーカイブ管理サーバ905は、操作GUI801の表示内容を、図14(C)に示すような表示内容に切替える。
すなわち、アーカイブ管理サーバ905は、選択された物理VOLに関する情報(例えば状態或いは記憶容量等)を、上述した表示領域817に表示する。また、アーカイブ管理サーバ905は、接続ボタン811と、属性変更ボタン813と、切離しボタン815とを表示する。この図14(C)に示す操作GUI801を介して、アーカイブ管理サーバ905は、管理者からアーカイブホストの選択を受け付けることができる。
アーカイブ管理サーバ905は、アーカイブホストが選択された後に、物理VOLの選択を受けて、そのアーカイブホストと物理VOLとを接続したり切離しても良いし、先に物理VOLの選択を受けた後に、アーカイブホストの選択を受けて、そのアーカイブホストと物理VOLとを接続したり切離しても良い。
以上、上述した実施形態によれば、コンテンツアーカイブの読出し又は書込み元であるアーカイブホスト903に対して、1又は複数の記憶制御システム909が1つの記憶制御システムプール907として提供され、1又は複数の記憶制御システム909の各々が有する2以上の物理VOL935が、1つの記憶制御システムプール907が有する複数の物理VOL935として提供される。具体的には、記憶制御システムプール907内に存在する複数の物理VOL935にそれぞれ割当てられた複数の論理VOL−IDがアーカイブホスト903に対して提供され、どの論理VOL−IDがどの記憶制御システムのどの物理VOL−IDに対応するかという情報をアーカイブ管理サーバ905が管理している。このため、アーカイブホスト903は、所望の論理VOL−IDをアーカイブ管理サーバ905に指定するだけで、アーカイブ管理サーバ905によって、その論理VOL−IDに対応する物理VOL935を有する記憶制御システム及び物理VOL−IDを記憶制御システムプール907から探し出され、探し出された記憶制御システム909内の物理VOL935にアクセスすることができる。これにより、1又は複数のアーカイブホスト903の各々に、記憶制御システムプール907に関する物理的構成(例えば、どのような記憶制御システムが存在し各記憶制御システム909内でどのような物理VOL構成になっているか等)を登録するという煩わしさを無くすことができる。
また、上述した実施形態によれば、或るディスク型記憶装置上の物理VOLに存在するコンテンツアーカイブが、別のディスク型記憶装置933(或いは、それに加えて、別の記憶制御システム909)上の物理VOLに複製される。これにより、その或るディスク型記憶装置が破損する等によりコンテンツアーカイブが破損しても、別のディスク型記憶装置933上の物理VOLに生成されたコンテンツアーカイブの複製を用いて、コンテンツアーカイブをリカバリすることができる。
また、上述した実施形態によれば、移動対象の物理VOLが存在する場合、その移動対象物理VOLの属性に基づいて、その移動対象物理VOLを有するディスク型記憶装置933上のコンテンツアーカイブが、特定のディスク特性を有する別のディスク記憶装置上の物理VOL内に移動される。これにより、物理VOLの属性に基づいて、コンテンツアーカイブを適切な場所で管理することができる。
また、上述した実施形態によれば、コンテンツアーカイブ923を、コンテンツアーカイブ単位ではなく、コンテンツアーカイブを保存する物理VOL単位で管理することができる。
ところで、上述した実施形態には、幾つかの変形例が考えられる。以下、各変形例について説明する。
(1)第一の変形例。
第一の変形例は、コンテンツアーカイブの保存期限に関する。
図15は、保存期限を設定するための処理流れの一例を示す。
この第一変形例では、コンテンツアーカイブホスト903は、CIM(Common Information Model)クライアントであるとする。また、アーカイブ管理サーバ905は、CIMサーバであり、例えば、CIMOM(CIM
Object Manager)であるとする。また、記憶制御システム909の物理VOL管理テーブル941には、各物理VOL−ID毎に、その物理VOL−IDに対応する物理VOL935内に保存されたデジタルアーカイブの保存期限を設定することができるものとする。
コンテンツアーカイブホスト903は、保存対象であるコンテンツアーカイブについて、保存期限と、保存先の物理VOL935に対応した論理VOL−IDとを記述したメッセージを生成する(S61)。ここで生成されたメッセージには、例えば、「Class=volume」のように、管理対象要素が何であるかが記述され、且つ、その管理対象要素(例えば論理VOL)に設定する属性などが記述される(例えば、論理VOL−IDや、「Time=・・・」の形式で保存期限が記述される)。このメッセージは記憶制御システムの物理構成によらず、論理的な形式となっている。コンテンツアーカイブホスト903は、生成されたメッセージをアーカイブ管理サーバ905に通知する(S62)。なお、通知される保存期限及び論理VOL−IDの少なくとも一方は、ユーザから指定されたものであっても良いし、コンテンツアーカイブ923のアーカイブ属性に基づいて自動的に決定されても良い。
アーカイブ管理サーバ905は、受信したメッセージを解釈し、その解釈により、論理VOL−ID及び保存期限を把握する。そして、アーカイブ管理サーバ905は、論理−物理VOL管理テーブル953を参照し、把握された論理VOL−IDに対応した保存期限の設定欄に、把握された保存期限を設定する(S63)。
また、アーカイブ管理サーバ905は、上記把握された論理VOL−IDに対応した筐体ID及び物理VOL−IDを論理−物理VOL管理テーブル953から抽出する(S64)。アーカイブ管理サーバ905は、上記抽出された筐体IDに対応した記憶制御システム909に、S63で把握された保存期限及び物理VOL−IDを通知し、且つ、その保存期限の設定を指示する(S65)。
記憶制御システム909は、アーカイブ管理サーバ905から保存期限の設定の指示を受け、その指示に応答して、アーカイブ管理サーバ905から通知された物理VOL−IDに対応する、物理VOL管理テーブル941上の保存期限の設定欄に、通知された保存期限を設定する(S66)。
さて、保存期限は、例えば日数のように期間で表現することもできるし、例えば生年月日のように満了時点(以下、単に「期限」と言う)で表現することもできる。また、アーカイブ管理サーバ905及び記憶制御システム909の少なくとも一方は、設定された保存期限が期間であるか期限であるかに基づいて、保存期限満了時アクションを実行するタイミングを制御することができる。以下、それについての具体例を説明する。
図16Aは、本発明の一実施形態の第一変形例におけるテーブル953又は941の一レコードの例を示す。
この第一実施例において、保存期限が設定される論理−物理VOL管理テーブル953又は物理VOL管理テーブル941には、例えば、各物理VOL−ID毎に、保存期限に加えて、メイン時間長と、システム停止時間長とが登録される場合がある。メイン時間長及びシステム停止時間長は、設定された保存期限が期間である場合に影響する。或る物理VOLについてのメイン時間長とは、システム停止時間長に関わらず、その物理VOLについての保存期限がカウント開始されてから現在までの時間長を表す。或る物理VOLについてのシステム停止時間長とは、その物理VOLを備える記憶制御システム909が停止した時間長(例えば、電源がオフ状態の間の時間長)の累積を表す。
図16Bは、本発明の一実施形態の第一変形例において行われる保存期限の管理処理の流れの一例を示す。
アーカイブ管理ホスト905及び記憶制御システム909の少なくとも一方が、システム停止時間長を計るシステム停止時間長タイマ11と、メイン時間長を計るメインタイマ13とを備える。記憶制御システム909が、システム停止時間長タイマ11を備える場合、計時されたシステム停止時間長を、アーカイブ管理サーバ905に通知することができる。すなわち、この第一の変形例に係るアーカイブ管理システムでは、システム停止時間長タイマ11や、メインタイマ13が、アーカイブ管理ホスト905と記憶制御システム909のうちの一方及び双方のいずれに備えられても、アーカイブ管理ホスト905も記憶制御システム909も、各物理VOL−ID毎に、メイン時間長やシステム停止時間長を把握することができるようになっており、把握されたメイン時間長やシステム停止時間長を、テーブル953又は941に設定することができる。
アーカイブ管理サーバ905(及び/又は記憶制御システム909)は、論理−物理VOL管理テーブル953(及び/又は物理VOL管理テーブル941)にアクセスし、アクセス先のテーブル953に書かれている或る物理VOL−IDについての保存期限を参照し(S71)、参照した保存期限が、期間で表現されているか期限で表現されているかをチェックする(S72)。
S72のチェックの結果、期限で表現されている(例えば年月日で表現されている)場合、アーカイブ管理サーバ905は、参照した保存期限と現在日時とを比較する(S73)。その結果、現在日時が保存期限と一致したか或いはそれを過ぎている場合(S73でY)、アーカイブ管理サーバ905は、保存期限満了時アクション(例えば、上記或る物理VOL−IDに対応した物理VOL内のコンテンツアーカイブを消去)を実行する(S74)。その後、アーカイブ管理サーバ905は、別の物理VOL−IDについて保存期限を参照し、S72以降の処理を繰り返す。
S72のチェックの結果、期間で表現されている(例えば日数で表現されている)場合、アーカイブ管理サーバ905は、システム停止時間長を考慮するか否かを判断する(S74)。この判断の結果は、例えば、コンテンツアーカイブ毎或いは物理VOL毎に、システム停止時間長を考慮するか否か(換言すれば、保存期限は後述の実時間長か或いはメイン時間長か)を設定しておき、その設定の内容に従って出すこともできるし、どんなコンテンツアーカイブ又はどんな物理VOLの場合にシステム停止時間長を考慮するか(例えば、どんなデータサイズの場合にシステム停止時間長を考慮するか)が記載された判断ポリシーデータ(図示せず)に基づいて出しても良い。
S74の判断の結果、システム停止時間長を考慮する場合、アーカイブ管理サーバ905は、上記或る物理VOL−IDに対応したメイン時間長からシステム停止時間長を減算することにより実時間長を算出し、算出された実時間長と保存期限とを比較する(S75)。その結果、実時間長が保存期限と一致したか或いはそれを過ぎている場合(S75でY)、アーカイブ管理サーバ905は、保存期限満了時アクションを実行する(S76)。その後、アーカイブ管理サーバ905は、別の物理VOL−IDについて保存期限を参照し、S72以降の処理を繰り返す。
S74の判断の結果、システム停止時間長を考慮しない場合、アーカイブ管理サーバ905は、上記或る物理VOL−IDに対応したメイン時間長と保存期限とを比較する(S77)。その結果、メイン時間長が保存期限と一致したか或いはそれを過ぎている場合(S77でY)、アーカイブ管理サーバ905は、保存期限満了時アクションを実行する(S78)。その後、アーカイブ管理サーバ905は、別の物理VOL−IDについて保存期限を参照し、S72以降の処理を繰り返す。
以上の一連の処理と同様の処理を、記憶制御システム909が、物理VOL管理テーブル941を参照することにより実行することもできる。
また、この第一の変形例では、アーカイブ管理サーバ905又は記憶制御システム909は、或る物理VOL935の保存期限が期間で表現されており、その保存期限を実時間長で管理する場合には、その或る物理VOL935内のコンテンツアーカイブの保存期限を、記憶制御システム909が停止している時間があればその分延長することができる。具体的には、例えば、保存期限「300日」が設定されていて、それに対して、メイン時間長「300日」であり、システム停止時間長「2日」(つまり実時間長「298日」)である場合、保存期限がメイン時間長で管理されていれば、保存期限「300日」に従ってデータ抹消処理が行われるが、保存期限が実時間長で管理されていれば、システム停止時間長が「2日」なので、データ抹消処理が行われるタイミングは2日延びることになる。
(2)第二の変形例。
第二の変形例は、コンテンツアーカイブの抹消に関する。アーカイブ管理サーバ905及び記憶制御システム909の少なくとも一方が、複数種類のデータ抹消方法の中からデータ抹消方法を選択し、選択したデータ抹消方法に従うデータ抹消処理を行うことができる。複数種類のデータ抹消方法としては、例えば、以下の(A)〜(C)の方法、
(A)記憶制御システムが有するデータ消去実行プログラム(図示せず)を利用する方法、
(B)所定のデータパターンで、或いは、二種類以上のデータパターン(例えばヌルデータ又はランダムデータ等)の中から選択されたデータパターン(以下、「抹消パターン」と総称)で構成されたデータを、物理VOLに書き込む方法、
(C)(B)の方法に従うデータ抹消処理を一又は二回以上実行する方法、
がある。データ抹消方法の選択は、例えば、後述する抹消ルールに従って自動的に行われても良いし、ユーザが任意のタイミングで行っても良い。
(A)の方法が採用された場合、例えば、アーカイブ管理サーバ905のリードライト制御プログラム961が、記憶制御システム909のデータ消去実行プログラムを呼び出すことにより、データ抹消処理対象の物理VOL内の全データ(又は抹消対象となるコンテンツアーカイブ)を消去することができる。
(B)の方法が採用された場合、例えば、アーカイブ管理サーバ905又は記憶制御システム909が、データ抹消処理対象の物理VOLに、抹消パターンで構成されたデータ(以下、抹消パターンデータ)を書くことができる。或いは、アーカイブ管理サーバ905が、コンテンツアーカイブホスト903に、データ抹消処理対象の物理VOLへのパス情報と、データ抹消命令とを送り、コンテンツアーカイブホスト903が、受信したデータ抹消命令に応答して、受信したパス情報に従い、データ抹消処理対象の物理VOLに、抹消パターンデータとライト命令とを送信することにより、その物理VOL内のデータを消去することができる。
(C)の方法が採用された場合、例えば、アーカイブ管理サーバ905又は記憶制御システム909が、データ抹消対象の物理VOL全域にヌルパターンのデータを一回書き込む処理(換言すればフォーマット処理)を実行することができるし、或いは、データ抹消処理対象の物理VOL全域にランダムパターンのデータを複数回(例えば7回)書き込む処理を実行することもできる。
なお、二種類以上のデータパターンの中からどんなデータパターンを選択するかや、データ抹消処理を何回実行するかは、例えば、データ抹消対象の物理VOL又はコンテンツアーカイブの属性などに基づいて決定することができる。
図17は、データ抹消処理を実行するための処理流れの一例を示す。
アーカイブ管理サーバ905(及び/又は記憶制御システム909)は、例えば、抹消ルールデータ22を保持している。抹消ルールデータ22には、どんな属性を持ったコンテンツアーカイブ又は物理VOLについてのデータ抹消処理を行う場合にはどんなデータ抹消方法に従うデータ抹消処理を行うべきかを表す抹消ルールが記述されている。
アーカイブ管理サーバ905(及び/又は記憶制御システム909)は、データ抹消方法を選択する処理を行うか否かを判断する(S81)。
S81において、その処理を行わないと判断すれば(S81でN)、アーカイブ管理サーバ905は、所定のデータ抹消方法に従うデータ抹消処理を実行する(S82)。
一方、データ抹消方法を選択する処理を行うと判断すれば(S81でY)、アーカイブ管理サーバ905は、抹消ルールデータ22に記述されている内容に従って、複数種類のデータ抹消方法の中からデータ抹消方法を選択し(S83)、選択したデータ抹消法に従うデータ抹消処理を実行する(S84)。
(3)第三の変形例。
第三の変形例は、コンテンツアーカイブの複製或いは移動に関する。具体的には、この第三変形例では、コンテンツアーカイブの複製元物理VOL或いは移動元物理VOLに関する属性情報(例えば「RO」等の状態)を、複製先物理VOL或いは移動先物理VOLに対応付けることができる。以下、具体例を説明する。
図18は、コンテンツアーカイブの複製元物理VOLの属性情報を複製先物理VOLに対応付けるための処理の一例を示す。
アーカイブ管理サーバ905又は第一の記憶制御システム(複製元物理VOL935Aを備える記憶制御システム)909は、例えば図10のS37及びS38の後、論理−物理VOL管理テーブル953又は物理VOL管理テーブル941から、複製元物理VOL935Aの物理VOL−IDに対応した属性情報を抽出し、抽出された属性情報を、第二の記憶制御システム(複製先物理VOL935Bを備える記憶制御システム)909に送信する(S38−1)。属性情報は、例えば、物理VOLの状態(例えば「RO」)、保存期限、メイン時間長及びシステム停止時間長のうちの少なくとも一つを含んだ情報である。
第二の記憶制御システム909は、受信した属性情報を、複製先物理VOL935Bに対応付ける(S38−2)。具体的には、第二の記憶制御システム909は、受信した属性情報を、複製先物理VOL935Bの物理VOL−IDに対応した、自分が備える物理VOL管理テーブル941上の欄に書き込む。
以後、図10のS39以降の処理が行われる。
以上のS38−1及びS38−2の処理により、複製先物理VOL935Bの状態や保存期限などを、複製元物理VOL935Aのそれらと同じにすることができる。
図19は、コンテンツアーカイブの移動元物理VOLの属性情報を移動先物理VOLに対応付けるための処理の一例を示す。
アーカイブ管理サーバ905又は第一の記憶制御システム909は、例えば図13のS59及びS60の後、論理−物理VOL管理テーブル953又は物理VOL管理テーブル941から、移動元物理VOL935Gの物理VOL−IDに対応した属性情報を抽出し、抽出された属性情報を、第二の記憶制御システム909に送信する(S60−1)。第二の記憶制御システム909は、受信した属性情報を、移動先物理VOL935Hに対応付ける(S60−2)。
アーカイブ管理サーバ905又は第一の記憶制御システム909は、論理−物理VOL管理テーブル953又は物理VOL管理テーブル941から、移動元物理VOL935Gの物理VOL−IDに対応した属性情報を消去し(或いは、例えば状態については「Free」を設定し)、且つ、移動元物理VOL935Gに対して、或るデータ抹消方法に従うデータ抹消処理を行う(S61´)。
以後、図13のS62以降の処理が行われる。
以上のS60−1及びS60−2の処理により、移動先物理VOL935Hの状態や保存期限などを、移動元物理VOL935Gのそれらと同じにすることができる。また、S61´の処理により、移動元物理VOL935Gをブランクの物理VOLとすることができる。
以上、本発明の実施形態及び幾つかの変形例を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態及び変形例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
例えば、複製先物理VOL及び移動先物理VOLは、何のコンテンツアーカイブも登録されていない完全な空き物理VOLではなく、例えば、コンテンツアーカイブの複製又は移動対象のコンテンツアーカイブを記憶することができる未使用記憶容量があれば良い。
また、例えば、各記憶制御システム909内では、予め、LUNと物理VOLとの間に論理パスが用意されていても良い。
また、高信頼性及び/又は高性能のディスク型記憶装置としては、例えば、ANSI
T11によって標準化作業が行われているファイバチャネル(以下「FC」)インターフェースを備えたディスク型記憶装置がある。また、低信頼性及び/又は低性能のディスク型記憶装置には、例えば、ANSI
T13によって標準化作業が行われているATA(ATAttachment)インターフェースを備えたディスク型記憶装置(より具体的には、例えば、シリアルATAのディスク型記憶装置)がある。
また、アーカイブ管理サーバ905及び記憶制御システム909の少なくとも一つにおいて設定される保存期限は、コンテンツアーカイブホスト903から通知されたものに限らず、例えば、デジタルアーカイブの属性に基づいて自動的に設定されても良い。
また、一つの物理VOL935には、一つのコンテンツアーカイブが保存されても良いし、複数のコンテンツアーカイブが保存されてもよい。一つの物理VOL935に複数のコンテンツアーカイブが保存される場合、一つの物理VOL935に対して、一つの保存期限(例えば、複数のコンテンツアーカイブのうち保存期限の満了が最も遅いもの)が設定されても良いし、各コンテンツアーカイブ毎に設定されても良い。各コンテンツアーカイブ毎に保存期限が設定される場合、例えば、各保存期限は、コンテンツアーカイブID(例えば名称)に対応付けられていても良いし、コンテンツアーカイブが格納される論理ブロックアドレス範囲に対応付けられていてもよい。
本実施形態に係るアーカイブ管理システムの構成を示すブロック図である。 アーカイブホスト903のホスト記憶装置915に格納されている論理VOL管理テーブル925及びアーカイブ属性テーブル927の構成例を示す。 記憶制御システム909の記憶制御メモリ937に格納されている物理VOL管理テーブル941、LUN管理テーブル943、及び制御システム属性945の構成例を示す。 アーカイブ管理サーバ905のサーバ記憶装置947に格納されている複数のテーブルのうちの論理−物理VOL管理テーブル953及びLUN管理テーブル955の構成例を示す。 コンテンツアーカイブ923が物理VOLに格納される場合に行なわれる処理流れを示す。 コンテンツアーカイブ923が物理VOLに格納される場合に行なわれる処理流れを示す。 論理VOL−ID及び物理VOL−IDの対応関係が更新される場合に行なわれる処理流れの一例を示す。 本実施形態におけるレプリケーション管理に関する概念の一例を示す。 図8に示したレプリケーション関係が存在する場合の、論理−物理VOL管理テーブル953とレプリケーション管理テーブル957との構成を示す。 コンテンツアーカイブ923のレプリケーション処理の流れを示す。 本実施形態に係るマイグレーション管理に関する概念の一例を示す。 図11に示したマイグレーション関係が存在する場合の、論理−物理VOL管理テーブル953と物理VOL属性管理テーブル959との構成例を示す。 コンテンツアーカイブ923のマイグレーション処理の流れを示す。 アーカイブ管理サーバ905が表示する操作GUIの構成例を示す。 保存期限を設定するための処理流れの一例を示す。 図16Aは、本発明の一実施形態の第一変形例におけるテーブルの一レコードの例を示す。図16Bは、本発明の一実施形態の第一変形例において行われる保存期限の管理処理の流れの一例を示す。 本発明の一実施形態の第二変形例において行われる処理流れであって、データ抹消処理を実行するための処理流れの一例を示す。 本発明の一実施形態の第三変形例において、コンテンツアーカイブの複製元物理VOLの属性情報を複製先物理VOLに対応付けるための処理の一例を示す。 本発明の一実施形態の第三変形例において、コンテンツアーカイブの移動元物理VOLの属性情報を移動先物理VOLに対応付けるための処理の一例を示す。
符号の説明
901…コンテンツサーバ、903…コンテンツアーカイブホスト、905…アーカイブ管理サーバ、909…記憶制御システム、919…ホスト制御装置、923…コンテンツアーカイブ、927…論理VOL管理テーブル、929…アーカイブソフトウェア、933…ディスク型記憶装置、935…物理ボリューム(物理VOL)、939…記憶制御装置、947…サーバ記憶装置、949…サーバメモリ、951…サーバ制御部、953…論理−物理VOL管理テーブル、955…LUN管理テーブル、957…レプリケーション管理テーブル、959…物理VOL属性管理テーブル、961…リードライト制御プログラム、963…保存期限管理プログラム、965…レプリケーション管理プログラム、966…マイグレーション管理プログラム

Claims (20)

  1. デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストと、デジタルアーカイブが保存されるディスク型記憶装置を備えた複数の記憶制御システムとに接続されるサーバであって、
    前記複数の記憶制御システムが有する2以上の前記ディスク型記憶装置には、デジタルアーカイブが保存される記憶領域である複数の物理ボリュームが設けられており、
    個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されており、
    前記アーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されており、
    前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域と、
    前記複数の論理IDの中から選択された論理IDの指定を前記アーカイブホストから受けた場合、前記受けた論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを前記ボリューム管理記憶領域から抽出する抽出手段と、
    前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するアクセスパス通知手段と、
    を備えるサーバ。
  2. 前記記憶制御システムには、前記アーカイブホストに接続されるホスト接続部と、前記ホスト接続部に対して論理的に接続されていない1以上の物理ボリュームから成るボリュームプールとが備えられており、
    前記把握された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続することの接続指示を、前記取得された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する接続指示手段と、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記アーカイブホストがアクセスした後、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との接続を切離すことの切離し指示を、前記抽出された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する切離し指示手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  3. 前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームの各々について、アーカイブ保存期限と、ボリューム状態とを更に記憶し、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応する保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に記録する保存期限設定手段と、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応するボリューム状態として書込み禁止状態を前記ボリューム管理記憶領域に記録する書込み禁止状態設定手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  4. 前記複数の記憶制御システムの各々に、その記憶制御システムが備える各物理ボリュームについての各ボリューム状態を記憶する記憶領域と、前記各ボリューム状態に基づいて前記各物理ボリュームに対する前記アーカイブホストからのアクセスを制御する記憶制御装置とが備えられている場合、
    前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームのボリューム状態を書込み禁止状態にすることを、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームを有する記憶制御システムに指示する書込み禁止指示手段を更に備える請求項3記載のサーバ。
  5. 前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームの各々についてボリューム状態を更に記憶し、
    前記ボリューム状態に基づいて、前記複数の物理ボリュームの中から選択された複製元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを保存することができる複製先物理ボリュームを、前記複数の物理ボリュームの中から選択する複製先物理ボリューム選択手段と、
    前記複製元物理ボリュームを有する第1の記憶制御システムと前記複製先物理ボリュームを有する第2の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記複製元物理ボリューム内のデジタルアーカイブの複製を前記複製先物理ボリュームに生成するアーカイブ複製手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  6. 物理ボリュームを有するディスク型記憶装置に関するディスク特性として、高信頼性又は高性能と、前記高信頼性よりも低い信頼性であることを意味する低信頼性又は前記高性能よりも低い性能であることを意味する低性能とがあり、
    前記ボリューム管理記憶領域は、複数の物理ボリュームの各々について前記ディスク特性を記憶し、
    前記複製先物理ボリューム選択手段が、前記ディスク特性に基づいて、前記複製先物理ボリュームを選択する、
    請求項5記載のサーバ。
  7. 前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームの各々についてボリューム状態を更に記憶し、
    前記ボリューム状態に基づいて、前記複数の物理ボリュームの中から選択された移動元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを保存することができる移動先物理ボリュームを、前記複数の物理ボリュームの中から選択する移動先物理ボリューム選択手段と、
    前記移動元物理ボリュームを有する第1の記憶制御システムと前記複製先物理ボリュームを有する第2の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記移動元物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記移動先物理ボリュームに移動するアーカイブ移動手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  8. 物理ボリュームを有するディスク型記憶装置に関するディスク特性として、高信頼性又は高性能と、前記高信頼性よりも低い信頼性であることを意味する低信頼性又は前記高性能よりも低い性能であることを意味する低性能とがあり、
    前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームの各々について前記ディスク特性を記憶し、
    前記移動先物理ボリューム選択手段が、前記ディスク特性に基づいて、前記移動先物理ボリュームを選択する、
    請求項5記載のサーバ。
  9. 前記デジタルアーカイブが格納された或る物理ボリュームについて、期間で表わされたアーカイブ保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に設定する保存期限設定手段と、
    前記或る物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが保存されてから現在までの時間長である第一時間長を検出する第一時間長検出手段と、
    前記或る物理ボリュームを備えた記憶制御システムが停止した時間長である第二時間長を検出する第二時間長検出手段と、
    前記第一時間長と前記第二時間長との差分である第三時間長を算出する第三時間長算出手段と、
    前記算出された第三時間長と、前記或る物理ボリュームについて設定されたアーカイブ保存期限が表す期間とを比較して、前記第三時間長が前記期間以上になったか否かを判断し、その判断の結果が肯定的である場合には、前記或る物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  10. 前記保存期限設定手段は、期間と期限のうちユーザに選択された方の形式で表されたアーカイブ保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に設定し、
    前記抹消手段は、前記アーカイブ保存期限が期限の形式で表されていれば、現在日時と、前記アーカイブ保存期限が表す期限とを比較して、前記現在日時が前記期限以降であるか否かを判断し、その判断の結果が肯定的である場合には、前記或る物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消し、一方、前記アーカイブ保存期限が期間の形式で表されていれば、前記第三時間長と前記期間とを比較する、
    請求項9記載のサーバ。
  11. 複数種類のデータ抹消方法の中からデータ抹消方法を選択する抹消方法選択手段と、
    前記選択されたデータ抹消方法に従って物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  12. 前記複数の記憶制御システムの各々は、自分が有する二以上の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を管理しており、
    前記ボリューム管理記憶領域は、前記複数の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を記憶し、
    第一の物理ボリュームを有する第一の記憶制御システムと、第二の物理ボリュームを有する第二の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記第一の物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記第二の物理ボリュームに生成するアーカイブ生成手段と、
    前記第一の物理ボリュームに対応したボリューム属性情報を前記第二の記憶制御システムに送信するボリューム属性情報送信手段と
    を更に備える請求項1記載のサーバ。
  13. 前記アーカイブ生成手段は、前記第一の物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記第二の物理ボリュームに移動し、
    前記第一の物理ボリュームから前記第二の物理ボリュームにデジタルアーカイブが移動された場合に、前記ボリューム管理記憶領域又は前記第一の記憶制御システムに対して、前記第一の物理ボリュームに対応した前記ボリューム属性情報を消去する属性情報消去手段を更に備える、
    請求項12記載のサーバ。
  14. デジタルアーカイブが保存されるディスク型記憶装置を備えた複数の記憶制御システムと、
    前記デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストと、前記複数の記憶制御システムとに接続されるサーバと
    を備え、
    前記複数の記憶制御システムが有する2以上の前記ディスク型記憶装置には、デジタルアーカイブが保存される記憶領域である複数の物理ボリュームが設けられており、
    個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されており、
    前記アーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されており、
    前記サーバが、
    前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域と、
    前記複数の論理IDの中から選択された論理IDの指定を前記アーカイブホストから受けた場合、前記受けた論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを前記ボリューム管理記憶領域から抽出する抽出手段と、
    前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するアクセスパス通知手段と
    を備え、
    前記記憶制御システムは、
    前記通知されたアクセスパス情報に基づくライトコマンド又はリードコマンドを前記アーカイブホストから受信する手段と、
    前記ライトコマンドを受信した場合、前記デジタルアーカイブを、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームに格納する第1の記憶制御手段と、
    前記リードコマンドを受信した場合、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームから前記デジタルアーカイブを読み出して前記アーカイブホストへ送信する第2の記憶制御手段と
    を備える、
    記憶システム。
  15. 前記記憶制御システムは、
    前記アーカイブホストに接続されるホスト接続部と、
    前記ホスト接続部に対して論理的に接続されていない1以上の物理ボリュームから成るボリュームプールと
    を備え、
    前記サーバは、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続することの接続指示を、前記取得された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する接続指示手段と、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記アーカイブホストがアクセスした後、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との接続を切離すことの切離し指示を、前記抽出された制御システムIDから特定される記憶制御システムに出力する切離し指示手段と
    を更に備え、
    前記記憶制御システムは、
    前記接続指示を前記サーバから受信した場合、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームを前記ボリュームプールの中から選択し、選択された物理ボリュームを前記ホスト接続部に論理的に接続する接続手段と、
    前記切離し指示を前記サーバから受信した場合、前記取得された物理IDに対応する物理ボリュームと前記ホスト接続部との論理的な接続を切離す切離し手段と
    を更に備える、
    請求項14記載の記憶システム。
  16. 前記ボリューム管理領域は、前記複数の物理ボリュームに各々について、アーカイブ保存期限と、ボリューム状態とを更に記憶し、
    前記サーバが、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応する保存期限を前記ボリューム管理記憶領域に記録する保存期限設定手段と、
    前記抽出された物理IDに対応する物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが格納された後、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームに対応するボリューム状態として書込み禁止状態を前記ボリューム管理記憶領域に記録する書込み禁止状態設定手段と
    前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームのボリューム状態を書込み禁止状態にすることを、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームを有する記憶制御システムに指示する書込み禁止指示手段と
    を更に備え、
    前記記憶制御システムが、
    前記記憶制御システムが備える各物理ボリュームについての各ボリューム状態を記憶するボリューム状態記憶領域と、
    前記各ボリューム状態に基づいて前記各物理ボリュームに対する前記アーカイブホストからのアクセスを制御する記憶制御手段と、
    前記サーバの前記書込み禁止手段によって、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームのボリューム状態を書込み禁止状態にすることを指示された場合、前記デジタルアーカイブが格納された物理ボリュームの物理IDに対応したボリューム状態として書込み禁止状態を前記ボリューム状態記憶領域に記録するボリューム状態変更手段と
    を更に備える、
    請求項14記載の記憶システム。
  17. 前記サーバ及び前記記憶制御システムの少なくとも一方が、
    前記デジタルアーカイブが格納された或る物理ボリュームについて、期間で表わされたアーカイブ保存期限を設定する保存期限設定手段と、
    前記或る物理ボリュームに前記デジタルアーカイブが保存されてから現在までの時間長である第一時間長を検出する第一時間長検出手段と、
    前記或る物理ボリュームを備えた記憶制御システムが停止した時間長である第二時間長を検出する第二時間長検出手段と、
    前記第一時間長と前記第二時間長との差分である第三時間長を算出する第三時間長算出手段と、
    前記算出された第三時間長と、前記或る物理ボリュームについて設定されたアーカイブ保存期限が表す期間とを比較して、前記第三時間長が前記期間以上になったか否かを判断し、その判断の結果が肯定的である場合には、前記或る物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段と
    を備える、
    請求項14記載の記憶システム。
  18. 前記サーバ及び前記記憶制御システムの少なくとも一方が、
    複数種類のデータ抹消方法の中からデータ抹消方法を選択する抹消方法選択手段と、
    前記選択されたデータ抹消方法に従って物理ボリューム内のデジタルアーカイブを抹消する抹消手段と
    を更に備える、
    請求項14記載の記憶システム。
  19. 前記複数の記憶制御システムの各々は、自分が有する二以上の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を管理しており、
    前記ボリューム管理記憶領域は、前記複数の物理ボリュームの各々についてボリューム属性情報を記憶し、
    前記サーバが、第一の物理ボリュームを有する第一の記憶制御システムと、第二の物理ボリュームを有する第二の記憶制御システムとの少なくとも一方を制御して、前記第一の物理ボリューム内のデジタルアーカイブを前記第二の物理ボリュームに生成するアーカイブ生成手段を更に備え、
    前記サーバ及び前記第一の記憶制御システムの少なくとも一方が、前記第一の物理ボリュームに対応したボリューム属性情報を前記ボリューム管理記憶領域又は前記第一の記憶制御システムから取得し、前記取得されたボリューム属性情報を前記第二の記憶制御システムに送信するボリューム属性情報送信手段を更に備え、
    前記第二の記憶制御システムが、受信したボリューム属性情報を前記第二の物理ボリュームについて設定する手段を更に備える、
    請求項14記載の記憶システム。
  20. 複数の記憶制御システムが備える2以上のディスク型記憶装置上に設けられたデータ記憶領域である物理ボリュームが複数個備えられ、
    個々の前記記憶制御システムでは、前記複数の物理ボリュームのうち前記記憶制御システムが備える1以上の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた1以上の物理IDが管理されており、
    デジタルアーカイブを出力するアーカイブホストでは、前記複数の物理ボリュームにそれぞれ割当てられた複数の論理IDが管理されており、
    前記アーカイブホストが、前記複数の論理IDの中から選択した論理IDをサーバへ送信するステップと、
    前記サーバが、前記複数の物理ボリュームの各々について、前記論理IDと、前記物理IDと、その物理ボリュームを備える記憶制御システムの制御システムIDとを記憶するボリューム管理記憶領域から、前記アーカイブホストから受信した論理IDに対応する物理ID及び制御システムIDを抽出するステップと、
    前記サーバが、前記抽出された物理ID及び制御システムIDに基づく情報であって、その物理IDを有する物理ボリュームへアクセスするためのアクセスパス情報を、前記アーカイブホストに通知するステップと、
    前記アーカイブホストが、前記通知されたアクセスパス情報に基づくライトコマンド又はリードコマンドを前記記憶制御システムに送信するステップと、
    前記記憶制御システムが、前記ライトコマンドを受信した場合、前記ライトコマンドが有するデジタルアーカイブを、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームに格納するステップと、
    前記記憶制御システムが、前記リードコマンドを受信した場合、前記アクセスパス情報から特定される物理IDを有する物理ボリュームからデジタルアーカイブを読み出して前記アーカイブホストへ送信するステップと
    を有する方法。
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