JP2005300310A - 走査型蛍光顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で短時間に誤差の小さい蛍光寿命が測定できる走査型蛍光顕微鏡装置を提供すること。
【解決手段】試料12にパルス励起光を照射しつつ走査し、パルス励起光によって試料12から放出される蛍光光子をカウントし、カウントした蛍光光子数をもとに蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置100において、蛍光光子が通る光路に配置され、蛍光光子を所定の比率で分離するハーフミラー16と、ハーフミラー16によって分離された各蛍光光子を検出する光検出器19a,19bと、検出された各蛍光光子数をカウントする信号処理部21a,21bと、信号処理部21a,21bによってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正部22a,22bと、補正部22a,22bによって補正された各蛍光光子数を加算する加算部23と、加算部23によって加算された蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算部24と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試料にパルス励起光を照射して励起された試料から放出される蛍光光子をカウントし、カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置に関するものである。
従来、励起光を試料に照射して試料を励起状態にして、試料が基底状態に遷移する過程で発する蛍光を測定して蛍光寿命を算出し、試料の励起状態を調べる方法が知られている。蛍光寿命を算出する方法として、試料にパルス励起光を照射し、試料から放出される蛍光光子数を複数の時間帯において測定し、測定された蛍光光子数から蛍光寿命を算出する時間ゲート法が知られている(非特許文献1参照)。
"Multiple Time-Gate Module for Fluorescence Lifetime Imaging"C.J.DE GRAUW and H.C.GERRITSEN,APPLIED SPECTROSCOPY, Volume 55, Number 6, 2001.
ところで、蛍光寿命の誤差を小さくするには、蛍光光子を数多く測定する必要があるが、励起光の光強度を増加させて蛍光光子の放出確率を増大させると、蛍光光子が連続して測定器に入射し、測定器の測定分解能を超えるため、蛍光光子数の測定誤差が増大し、蛍光寿命の誤差も大きいものとなる。そのため、蛍光寿命の誤差を小さくするため、励起光の1回の照射あたりの光子蛍光光子の発生確率を0.01以下に抑える必要があった。つまり、誤差の小さい蛍光寿命を算出するためには、多大な時間が必要であった。しかしながら、蛍光寿命が経時的に変化する生体等の蛍光寿命を算出する場合、経時変化に蛍光寿命の算出速度が追随できず、生体等の蛍光寿命の分布が観察できないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で短時間に誤差の小さい蛍光寿命が測定できる走査型蛍光顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の比率で分離する分離手段と、前記分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の比率で分離する分離手段と、前記分離手段によって分離された前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記補正手段は、前記カウント手段によってカウントされた前記蛍光光子数が時間に対してポアソン分布に従う補正を行うことを特徴とする。
また、請求項6にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記分離手段は、前記蛍光光子を等分比で反射し、前記蛍光光子を等分比で透過させるハーフミラーであることを特徴とする。
また、請求項7にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記分離手段は、前記ハーフミラーを複数接続し、前記蛍光光子を少なくとも3以上に等分するものであることを特徴とする。
また、請求項8にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記偏光分離手段は、前記蛍光光子のS偏光成分を反射し、前記蛍光光子のP偏光成分を透過させる偏光ビームスプリッタであることを特徴とする。
また、請求項9にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、入射した光を所定の偏光角の直線偏光光に偏光するポラライザを前記励起光が通る光路に配置することを特徴とする。
また、請求項10にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記試料と前記偏光分離手段との間に前記蛍光光子の偏光角を回転させる偏光方向回転手段を配置し、前記分離手段に入射する前記蛍光の各偏光成分が略等分に分離される偏光角になるように制御することを特徴とする。
本発明にかかる走査型蛍光顕微鏡装置は、蛍光光子の光路を分離するハーフミラーを配置し、連続した蛍光光子を分離し、短時間に誤差の小さい蛍光寿命が算出できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる走査型蛍光顕微鏡装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である走査型蛍光顕微鏡装置100の概要構成を示すブロック図である。図1において、この走査型蛍光顕微鏡装置100は、レーザ光源1と、コリメーターレンズ2と、ダイクロイックミラー3と、ガルバノ4と、瞳投影レンズ5と、ミラー6と、観察鏡筒7と、結像レンズ8と、観察照明ユニット9と、ハーフミラー10と、対物レンズ11と、試料12と、測定ユニット13と、制御部20と、表示部25とを有している。
測定ユニット13は、集光レンズ14と、ピンホール15と、ハーフミラー16と、吸収フィルタ17a,17bと、光検出器19a,19bとを有している。制御部20は、信号処理部21a,21bと、補正部22a,22bと、加算部23と、演算部24とを有している。
まず、制御部20の制御のもと、レーザ光源1からパルス励起光が出射される。パルス励起光は、ダイクロイックミラー3で反射され、ガルバノ4、瞳投影レンズ5、ミラー6、観察鏡筒7、結像レンズ8、ハーフミラー10、対物レンズ11を順次介して、試料12に集光する。試料12に集光したパルス励起光は、試料12を励起し、試料12から蛍光光子が放出される。試料12から放出された蛍光光子は、対物レンズ11からダイクロイックミラー3までパルス励起光と同じ光路を逆行し、ダイクロイックミラー3を透過して測定ユニット13に入射する。測定ユニット13に入射した蛍光光子は、集光レンズ14、ピンホール15を順次介してハーフミラー16に入射する。ハーフミラー16は、入射した蛍光光子を50%の確率で反射し、50%の確率で透過する。したがって、例えば1000個の蛍光光子がハーフミラー16に入射した場合、確率的に500個の蛍光光子は、ハーフミラー16で反射され、吸収フィルタ17aを介して光検出器19aに入射する。光検出器19aは、蛍光光子が飛来するごとに電気信号Saを制御部20に出力する。一方、残りの500個の蛍光光子は、ハーフミラー16を透過し、吸収フィルタ17bを介して光検出器19bに入射する。光検出器19bは、蛍光光子が飛来するごとに電気信号Sbを制御部20に出力する。
従って、本発明にかかるカウントされた各蛍光光子数に対して補正処理を行わずに従来の時間相関単一光子計数法(TCSPC)を用いて蛍光寿命を算出する場合、前述した様に個々の光検出器19a,19bの能力は、1回の照射あたりの蛍光光子数の発生確率が0.01以下に制限されているが、ハーフミラー16を用いて2系列の光検出器19a,19bによって、蛍光光子の検出を行えば、発生確率を0.02まで向上させることができる。
制御部20内の信号処理部21a,21bは、入力した電気信号Sa,Sbをそれぞれ異なる時間帯に設定された複数の時間ゲートでカウントし、カウントした蛍光光子数を補正部22a,22bに出力する。補正部22a,22bは、入力した蛍光光子数に所定の補正を行い加算部23に出力する。加算部23は、補正された蛍光光子数を加算して、加算された蛍光光子数を演算部24に出力する。演算部24は、入力した加算された蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算し、蛍光寿命を表示部25に出力する。表示部25は、入力した蛍光寿命を表示信号に変換し、表示出力する。
つぎに、図2を参照して、補正部22a,22bが行う補正の内容について説明する。図2は、制御部20の概要構成を示すブロック図である。制御部20は、信号処理部21a,21bと、補正部22a,22bと、加算部23と、演算部24とを有している。さらに、信号処理部21aは、スイッチSW1a,SW2aと、波高分別器211a,212aと、カウンタ213a,214aとを有し、信号処理部21bは、スイッチSW1b,SW2bと、波高分別器211b,212bと、カウンタ213b,214bとを有している。
光検出器19aから出力された電気信号Saは、信号処理部21aに入力され、光検出器19bから出力された電気信号Sbは、信号処理部21bに入力される。スイッチSW1a,SW1bは、制御部20からのゲート制御信号によって「ON」,「OFF」動作のタイミングが制御され、「ON」動作の間だけ電気信号Sa,Sbを波高分別器211a,211bを介してカウンタ213a,213bに出力し、カウンタ213a,213bは、蛍光光子数k1a,k1bをカウントし、カウントされた蛍光光子数k1a,k1bは、補正部22aに出力される。スイッチSW2a,SW2bは、制御部20からのゲート制御信号によって「ON」,「OFF」動作のタイミングが制御され、「ON」動作の間だけ電気信号Sa,Sbを波高分別器212a,212bを介してカウンタ214a,214bに出力し、カウンタ214a,214bは、蛍光光子数k2a,k2bをカウントし、カウントされた蛍光光子数k2a,k2bは、補正部22bに出力される。
補正部22aは、入力した蛍光光子数k1a,k2aを補正して蛍光光子数m1a,m2aに変更し、蛍光光子数m1a,m2aを加算部23に出力し、補正部22bは、入力した蛍光光子数k1b,k2bを補正して蛍光光子数m1b,m2bに変更し、蛍光光子数m1b,m2bを加算部23に出力する。加算部23は、加算器23a,23bを有し、加算器23aは、蛍光光子数m1aと蛍光光子数m1bとを加算して蛍光光子数m1(=m1a+m1b)を演算部24に出力し、加算器23bは、入力した蛍光光子数m2aと蛍光光子数m2bとを加算して蛍光光子数m2(=m2a+m2b)を演算部24に出力する。演算部24は、蛍光光子数m1,m2をもとに蛍光寿命を演算する。
つぎに、補正部22a,22bが行う補正について説明する。一般的に、試料12が励起状態から基底状態に遷移する過程で放出される蛍光光子の放出確率は、ポアソン分布にしたがい、励起光のエネルギーを増大させると蛍光光子の放出確率は高くなり、蛍光光子が連続して放出されるため、蛍光光子数の測定誤差が生じ易い。しかし、蛍光光子の放出確率が高い状態で測定した蛍光光子数をポアソン分布にしたがうように補正すれば、誤差の小さい蛍光寿命が測定できる。つまり、補正部22a,22bは、測定された蛍光光子がポアソン分布にしたがうように補正を行う。
試料12から放出される蛍光光子が、1回の励起光の照射において、所定の時間ゲートΔTに入射する平均蛍光光子数をμ個とすると、時間ゲートΔTに入射する蛍光光子数がr個である確立p(r,μ)は、以下の式(1)で表せる。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・(1)
また、rが1以上とすると、式(1)から式(2)が導き出される。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・・(2)
励起光の照射をN回行い、時間ゲートΔTにおいて測定された蛍光光子数をk個とすると、時間ゲートΔTにおいて測定された平均の蛍光光子数(カウントレート)xは、x=k/Nとなる。一方、時間ゲートΔTにおいて蛍光光子が入射しない確率p(0,μ)は、カウントレートxを用いて以下の式(3)で表せる。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・・(3)
また、同様に時間ゲートΔTにおいて蛍光光子が入射しない確率p(0,μ)は、式(1)から以下の式(4)によって表せる。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・・(4)
したがって、式(3),(4)から時間ゲートΔTにおいて入射する平均蛍光光子数μは、以下の式(5)によって表せる。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・・(5)
ここで、時間ゲートΔTにおいて入射する蛍光光子数をm個とすると、mは以下の式(6)のように、励起光の照射回数Nと時間ゲートΔTにおいて入射した平均蛍光光子数μとの乗算値になる。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・・・(6)
つまり補正部22a,22bは、レーザ光源1が照射する照射回数Nと信号処理部21a,21bから入力する測定された蛍光光子数kとによって式(6)を演算し、測定された蛍光光子数k個を実際に入射した蛍光光子数m個に補正する。
つぎに、演算部24が行う演算について説明する。複数の時間ゲートとして第1の時間ゲートΔT1と第2の時間ゲートΔT2とが設定され、第1の時間ゲートΔT1において測定された蛍光光子数がk1個であり、第2の時間ゲートΔT2において測定された蛍光光子数がk2個である場合、また、第1の時間ゲートΔT1と第2の時間ゲートΔT2との測定開始時間の時間差がtであり、第1の時間ゲートΔT1と第2の時間ゲートΔT2との時間幅が等しい場合、蛍光寿命τは、以下の式(7)によって表される。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・(7)
図3は、レーザ光源1の「ON」,「OFF」動作と、スイッチSW1a,SW1b.SW2a,SW2bの「ON」,「OFF」動作のタイミングを示すタイミングチャートである。制御部20は、レーザ光源1のレーザ光の出射タイミングとスイッチSW1a,SW1b,SW2a,SW2bを制御することによって、第1の時間ゲートΔT1と第2の時間ゲートΔT2との時間差tとを設定している。
補正部22aは、式(6)を演算して測定した蛍光光子数k1a,k2aをそれぞれm1a,m2aに補正して加算部23に出力し、補正部22bは、式(6)を演算して測定した蛍光光子数k1b,k2bをそれぞれm1b,m2bに補正して加算部23に出力する。加算部23の加算器23aは、蛍光光子数m1aとm1bとを加算し、第1の時間ゲートΔT1に入射した蛍光光子数m1(=m1a+m1b)を演算部24に出力し、加算部23の加算器23bは、蛍光光子数m2aとm2bとを加算し、第2の時間ゲートΔT2に入射した蛍光光子数m2(=m2a+m2b)を演算部24に出力する。
演算部24は、入力したm1,m2をもとに以下の式(8)を演算して蛍光寿命τを算出する。
Figure 2005300310
・・・・・・・・・・(8)
この実施の形態1では、ハーフミラー16を用いて、蛍光光子を分離することによって連続した蛍光光子数を正確に測定することができるようにしている。このようにすると、個々の光検出器19a,19bによって計数された光子数を蛍光光子の放出確率であるポアソン分布にしたがう補正を行うことで、カウントレートを従来の0.01から1近くまで引き上げても誤差を増大させることなく蛍光寿命の算出が行える。つまり、パルス励起光の光強度を高めることができる。したがって、ハーフミラー16を用いることと、蛍光光子数を補正することとを組合わせることによって、さらにカウントレートを2に近づけることができる。すなわち、蛍光寿命の算出を従来に比して約200倍近く速く行うことができる。
なお、この実施の形態1では、第1の時間ゲートΔT1の時間幅と第2の時間ゲートΔT2の時間幅とを等しいものとしたが、等しいものとしなくてもよい。また、測定開始時間の時間差tを第1の時間ゲートΔT1よりも小さいものとしたが、時間差tが一定であれば、小さいものとしなくてもよい。
つぎに、この実施の形態1の変形例を説明する。実施の形態1では、ハーフミラーを1個配置して蛍光光子を分離して、蛍光光子数の測定時間を1/2にするようにしていたが、この変形例では、ハーフミラーを3個配置し、蛍光光子数の測定時間を1/4にするようにしている。
図4は、この発明の実施の形態1変形例である走査型蛍光顕微鏡装置200の概要構成を示すブロック図である。図4において、測定ユニット13Aは、ハーフミラー16の後段にハーフミラー16a,16bを配置し、ハーフミラー16a,16bの後段には、それぞれ吸収フィルタ17a1,17a2,17b1,17b2と、光検出器19a1,19a2,19b1,19b2を配置している。また、制御部20Aは、信号処理部21e,21f,21g,21hと、補正部22e,22f,22g,22hと、加算部23bと、演算部24bとを有している。なお、図1と同一の構成部分には同一符号を付している。
ハーフミラー16に入射した蛍光光子は、分離され、さらにハーフミラー16a,16bによって分離される。したがって、光検出器19a1,19a2,19b1,19b2からは、4つに分離された蛍光光子の電気信号Sa1,Sa2,Sb1,Sb2が出力される。信号処理部21e,21f,21g,21hは、それぞれ電気信号Sa1,Sa2,Sb1,Sb2を入力して蛍光光子数を測定し、測定した蛍光光子数をそれぞれ補正部22e,22f,22g,22hに出力する。補正部22e,22f,22g,22hは、入力した蛍光光子数に対してポアソン分布にしたがう補正を行い、補正後の蛍光光子数を加算部23に出力する。加算部23は、入力した蛍光光子数を加算し、演算部24に出力する。演算部24は、入力した蛍光光子数をもとに蛍光寿命を算出する。
この実施の形態1の変形例では、ハーフミラー16,16a,16bを3個配置し、蛍光光子を4つに分離するようにしていた。つまり、蛍光光子の測定時間を従来の1/4にできるようにしている。
なお、この実施の形態1の変形例では、ハーフミラー16,16a,16bを配置して蛍光光子を4つに分離し、蛍光光子数の測定時間を1/4にしていたが、ハーフミラーを3個以上連結させて蛍光光子数の測定時間をより短くするようにしてもよい。
(実施の形態2)
つぎに、この実施の形態2について説明する。実施の形態1では、ハーフミラー16を配置して蛍光光子数の測定時間を短くするようにしていたが、この実施の形態2では、偏光ビームスプリッタを配置し、蛍光光子の測定時間を短くするとともに、試料中の蛍光分子の配向も測定できるようにしている。
図5は、この発明の実施の形態2である走査型蛍光顕微鏡装置300の概要構成を示すブロック図である。図5において、この走査型蛍光顕微鏡装置300は、コリメーターレンズ2とダイクロイックミラー3との間に励起光の直線性をより向上させる為にポラライザ27を配置し、ハーフミラー16に代えて偏光ビームスプリッタ30を配置している。さらに、偏光ビームスプリッタ30の偏光特性の限界を補助する為にアナライザ18a,18bを追加している。また、制御部20Bは、偏光演算部27を有している。なお、図1と同一の構成部分には、同一の符号を付している。
図5に示すようにレーザ光源1から出射されたパルス励起光は、ポラライザ26によって所定の偏光角に偏光されて試料12に照射される。試料12中の蛍光分子に遷移モーメントが存在する場合、試料12は、この遷移モーメントと平行な偏光光によってのみ励起状態になり、この励起状態から失活遷移に伴う蛍光も遷移モーメントと平行な偏光光となる。したがって、ポラライザ26によって偏光された偏光角が試料12中の蛍光分子に遷移モーメントに平行になると、試料12から偏光を伴う蛍光が発光する。
試料12から発光した偏光を伴う蛍光は、対物レンズ11からダイクロイックミラー3までパルス励起光と同じ光路を逆行し、測定ユニット13Bに入射する。測定ユニット13Bに入射した蛍光は、集光レンズ14、ピンホール15を順次介して偏光ビームスプリッタ30に入射する。偏光ビームスプリッタ30は、入射した光を90°に偏差(P偏光)させて透過光とし、0°に偏差(S偏光)させて反射光とする特性を有する。したがって、偏光ビームスプリッタ30に入射する蛍光の偏光角が45°である場合、P偏光される確率は50%であり、S偏光される確率は50%である。つまり、45°の偏光角をもったN個の蛍光光子は、P偏光側とS偏光側とにN/2個ずつ分離される。
S偏光された蛍光光子は、吸収フィルタ17a、アナライザ18aを介して光検出器19cに入射し、P偏光された蛍光光子は、吸収フィルタ17b、アナライザ18bを介して光検出器19dに入射する。光検出器19cは、蛍光光子が飛来するごとに電気信号Ssを信号処理部21aに出力し、光検出器19dは、蛍光光子が飛来するごとに電気信号Spを信号処理部21bに出力する。
信号処理部21a,21bに入力された電気信号Ss,Spは、補正部22a,22bでカウントされた蛍光光子数を補正され、加算部23、演算部24を順次介して蛍光寿命が演算されるとともに、偏光演算部27に入力され、S偏光にかかる蛍光光子数とP偏光にかかる蛍光光子数とが演算されてそれぞれ表示部28に表示される。表示部25は、制御部20Bの制御のもと、蛍光寿命にかかる画像とS偏光、P偏光にかかる画像とを選択表示する。
この実施の形態2では、ポラライザ26と偏光ビームスプリッタ30とを配置することによって、蛍光光子を2つに分離して蛍光光子数の測定時間を1/2にして、かつ偏光された蛍光光子を表示することによって、試料12中の蛍光分子の配向も知ることができる。
なお、この実施の形態2では、表示部25を一つにして蛍光寿命の分布画像と偏光にかかる画像とを選択出力するようにしていたが、表示部を2つにしてそれぞれを常に出力表示できるようにしてもよい。
つぎに、この実施の形態2の変形例について説明する。実施の形態2では、偏光ビ−ムスプリッタ30を配置して、蛍光光子数の測定時間を1/2にして、かつ蛍光分子の配向を観察できるようにしていたが、この変形例では、変化する蛍光の偏光角に対応できるように波長板を集光レンズ14とピンホール15との間に配置し、偏光ビームスプリッタ30に入射する蛍光の偏光角を調整するようにしている。
図6は、この発明の実施の形態2変形例である走査型蛍光顕微鏡装置400の概要構成を示すブロック図である。図6において、測定ユニット13Cは、集光レンズ14とピンホール15との間に偏光方向回転手段として1/2波長板29を配置し、制御部20Cは、波長板制御部28を有している。1/2波長板29は、波長板制御部28によって、回転が制御されている。なお、図5と同一の構成部分には、同一の符号を付している。
1/2波長板29は、水平偏光と垂直偏光との屈折率の違いの原理にもとづいて、垂直偏光の軸を位相シフトすることによって、入射光の偏光角を変えて出射させる特性を有している。試料12から発光する蛍光の偏光角は、ポラライザ26によって決まるものの、試料12が生体であるような場合、蛍光の偏光角が変化することがある。このように蛍光の偏光角が45°から変化すると、偏光ビームスプリッタ30によってS偏光される確率とP偏光される確率とが異なることになり、蛍光光子は、均等に分離されなくなる、そこで、蛍光の偏光角を波長板29によって回転させて調整して、偏光ビームスプリッタ30に入射する蛍光の偏光角が常に45°を保つようにする。波長板制御部28は、光検出器19c,19dのそれぞれの出力が等しくなるように信号処理部22a,22bからの信号を入力して1/2波長板29の回転角を制御する。
この変形例では、1/2波長板29を用いて偏光ビームスプリッタ30に入射する蛍光の偏光角を調整し、試料12中の蛍光分子の遷移モーメントが変化しても、この変化に対応するようにしている。そのため、偏光ビームスプリッタ30に入射する蛍光光子を均等に分離して、蛍光寿命測定をより正確に、かつ高速に行える。
(実施の形態3)
つぎに、この実施の形態3について説明する。実施の形態1では、ハーフミラー16を配置し、実施の形態2では、偏光ビームスプリッタ30を配置し、蛍光光子を分割して蛍光光子数の測定時間を短くするようにしていたが、この実施の形態3では、ハーフミラーと偏光ビームスプリッタとを組み合わせて配置し、蛍光光子数の測定時間を短くするとともに、蛍光分子の配向も観察できるようにしている。
図7は、この発明の実施の形態3である走査型蛍光顕微鏡装置500の概要構成を示すブロック図である。図7において、この走査型蛍光顕微鏡装置500は、コリメーターレンズ2とダイクロイックミラー3との間にポラライザ26を配置し、ハーフミラー16の後段に偏光ビームスプリッタ30a,30bを配置している。また、制御部20Dは、偏光演算部27dを有している。なお、図4と同一の構成部分には同一の符号を付している。
図7に示すようにレーザ光源1から出射されたパルス励起光は、ポラライザ26によって所定の偏光角に偏光されて試料12に照射される。試料12からは、偏光をともなった蛍光が発光され、蛍光は、測定ユニット13Dに入射し、集光レンズ14、ピンホール15を順次介してハーフミラー16に入射する。ハーフミラー16は、入射した蛍光光子を偏光角に関係なく偏光角をともなって分離し、偏光角をともなって分離された蛍光光子は、後段の偏光ビームスプリッタ30a,30bにそれぞれ入射する。偏光ビームスプリッタ30a,30bは、入射した蛍光光子の偏光角によって2つに分離する。したがって、測定ユニット13Dに入射した蛍光光子は、最終的に4つに分離される。
4分割された蛍光光子は、吸収フィルタ17e,17f,17g,17h、アナライザ18e,18f,18g,18h、光検出器19e,19f,19g,19hを順次介して、電気信号に変換され、信号処理部21e,21f,21g,21h、補正部22e,22f,22g,22h、加算部23c、演算部24を順次介して蛍光寿命が演算されるとともに、補正部22e,22f,22g,22hで補正された各蛍光光子数は、偏光演算部27dに入力されてS偏光、P偏光にかかる蛍光光子数が演算される。
この実施の形態3では、ハーフミラー16を配置し、ハーフミラー16の後段に偏光ビームスプリッタ30a,30bを配置することによって、蛍光光子数の測定時間を1/4にして、かつ試料12中の蛍光分子の配向も測定できるようにしている。
なお、この実施の形態3では、ハーフミラー16を1個配置し、ハーミラー16の後段に2個の偏光ビームスプリッタ30a,30bを配置するようにしていたが、ハーフミラーを複数配置し、最後段に偏光ビームスプリッタをそれぞれ配置するようにしてもよい。
また、集光レンズ14とピンホール15との間に波長板を配置し、蛍光の偏光角の変化に対応し、偏光ビームスプリッタ30a,30bに入射する蛍光の偏光角が一定になるように調整してもよい。
また、この実施の形態2,3では、ポラライザ26を用いてパルス励起光の直線偏光性をさらに高めているようにしていたが、励起光源が直線偏光性の高いレーザ光である場合、ポラライザ26を用いなくてもよい。
この発明の実施の形態1にかかる走査型蛍光顕微鏡装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかる制御部の詳細を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかるレーザ光源とスイッチの「ON」「OFF」のタイミングを示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1の変形例にかかる走査型蛍光顕微鏡装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2にかかる走査型蛍光顕微鏡装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2の変形例にかかる走査型蛍光顕微鏡装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3にかかる走査型蛍光顕微鏡装置を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 レーザ光源
2 コリメーターレンズ
3 ダイクロイックミラー
4 ガルバノ
5 瞳投影レンズ
6 ミラー
7 観察鏡筒
8 結像レンズ
9 観察照明ユニット
10,16,16a,16b ハーフミラー
11 対物レンズ
12 試料
13,13A,13B,13C,13D 測定ユニット
14 集光レンズ
15 ピンホール
17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h 吸収フィルタ
18c,18d,18e,18f,18g,18h アナライザ
19a,19a1,19a2,19b,19b1,19b2,19c,19d,19e,19f,19g,19h 光検出器
20,20A,20B,20C,20D 制御部
21a,21b,21e,21f,21g,21h 信号処理部
22a,22b,22e,22f,22g,22h 補正部
23,23c 加算部
23a,23b 加算器
24 演算部
25 表示部
26 ポラライザ
27,27a,27b 偏光演算部
28 波長板制御部
29 1/2波長板
30,30a,30b 偏光ビームスプリッタ
211a,211b,212a,212b 波高分別器
213a,213b,214a,214b カウンタ
100,200,300,400,500 走査型蛍光顕微鏡装置

Claims (10)

  1. 試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、
    前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の比率で分離する分離手段と、
    前記分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、
    前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする走査型蛍光顕微鏡装置。
  2. 試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、
    前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、
    前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、
    を備えたことを特徴とする走査型蛍光顕微鏡装置。
  3. 試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、
    前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、
    前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、
    前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする走査型蛍光顕微鏡装置。
  4. 試料にパルス励起光を照射しつつ走査し、前記パルス励起光によって励起された前記試料から放出される蛍光光子をカウントし、該カウントした蛍光光子数をもとに少なくとも蛍光寿命を測定する走査型蛍光顕微鏡装置において、
    前記蛍光光子が通る光路に配置され、前記蛍光光子を所定の比率で分離する分離手段と、
    前記分離手段によって分離された前記蛍光光子を所定の偏光成分ごとに偏向させて分離する偏光分離手段と、
    前記偏光分離手段によって分離された各蛍光光子を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された各蛍光光子数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各蛍光光子数に対して所定の補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数をもとに前記試料の配向を演算する偏光演算手段と、
    前記補正手段によって補正された各蛍光光子数を加算する加算手段と、
    前記加算手段によって加算された前記蛍光光子数をもとに蛍光寿命を演算する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする走査型蛍光顕微鏡装置。
  5. 前記補正手段は、前記カウント手段によってカウントされた前記蛍光光子数が時間に対してポアソン分布に従う補正を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
  6. 前記分離手段は、前記蛍光光子を等分比で反射し、前記蛍光光子を等分比で透過させるハーフミラーであることを特徴とする請求項1,4または5に記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
  7. 前記分離手段は、前記ハーフミラーを複数接続し、前記蛍光光子を少なくとも3以上に等分するものであることを特徴とする請求項1または4〜6のいずれか一つに記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
  8. 前記偏光分離手段は、前記蛍光光子のS偏光成分を反射し、前記蛍光光子のP偏光成分を透過させる偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
  9. 入射した光を所定の偏光角の直線偏光光に偏光するポラライザを前記励起光が通る光路に配置することを特徴とする請求項2〜5または8のいずれか一つに記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
  10. 前記試料と前記偏光分離手段との間に前記蛍光光子の偏光角を回転させる偏光方向回転手段を配置し、前記分離手段に入射する前記蛍光の各偏光成分が略等分に分離される偏光角になるように制御することを特徴とする請求項2〜4,8または9のいずれか一つに記載の走査型蛍光顕微鏡装置。
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