JP2005299682A - 脈動空気振動波発生装置 - Google Patents

脈動空気振動波発生装置 Download PDF

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清 森本
Hiroichi Yoshimoto
博一 吉本
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靖 渡邊
Kazuhide Murata
和栄 村田
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KH Neochem Co Ltd
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Matsui Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】空気のオンオフがはっきりとした、減衰し難い脈動空気振動波を発生することができ、且つ、脈動空気振動波を発生している間、脈動空気振動波発生装置自体に振動を生じ難い脈動空気振動波発生装置を提供する。
【解決手段】円筒形状の中空部R2を有し、且つ、この中空部R2に、2個の空気流通孔を備える脈動空気振動波発生装置本体2と、この中空部R2内に、回転可能に設けられ、中空部R2を形成する内周側面S2cに摺動可能な外周側面S4cを備える回転体とを備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脈動空気振動波発生装置に関し、特に、空気のオンオフがはっきりとした、減衰し難い脈動空気振動波を発生することができ、且つ、脈動空気振動波を発生している間、脈動空気振動波発生装置自体に振動を生じ難い脈動空気振動波発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、脈動空気振動波、及び、脈動空気振動波を発生させる脈動空気振動波装置の研究開発に長年従事し、種々の脈動空気振動波を開発してきた。
【0003】
ここに、「脈動空気振動波」とは、所定の周期、所定の振幅で、空気の流量(空気圧)が振動する脈動する空気流を意味し、正圧の脈動空気振動波や負圧の脈動空気振動波がある。
【0004】
尚、本明細書で用いる、「正圧」は、装置内の圧力が、装置外の圧力(例えば、大気圧)に比べて高い圧力を有することを意味し、また、「負圧」は、装置内の圧力が、装置外の圧力(例えば、大気圧)に比べて低い圧力を有することを意味している。
【0005】
図13は、正圧の脈動空気振動波を模式的に示す説明図であり、図13(a)は、振幅の山が正圧で、振幅の谷が大気圧の脈動空気振動波を示しており、また、図13(b)は、振幅の山と谷の双方が正圧の脈動空気振動波を示している。
【0006】
このような正圧の脈動空気振動波は、例えば、粉体を気力輸送する際の気力輸送用空気として用いれば、気力輸送管内において粉体の堆積や吹き抜け現象が生じ難いため、粉体を気力輸送する際の気力輸送用空気として、好適に用いることができる。また、例えば、流動層造粒装置の造粒タンク内に供給する粉体流動化用の空気として用いれば、造粒タンクの目皿板上に収容した粉体に吹き抜け現象を生じ難いため、流動層造粒装置の造粒タンクの目皿板上に収容した粉体の粉体流動化用空気として、好適に用いることができる。また、例えば、粉取り装置の粉取り用空気として用いれば、錠剤その他の製品の表面に付着した粉体を、脈動空気振動波の強弱の吹き飛ばし作用により、より完全に除去することができるので、粉取り装置の粉取り用空気として、好適に用いることができる。
【0007】
また、図14は、負圧の脈動空気振動波を模式的に示す説明図であり、図14(a)は、振幅の谷が負圧で、振幅の山が大気圧の脈動空気振動波を示しており、また、図14(b)は、振幅の山と谷の双方が負圧の脈動空気振動波を示している。
【0008】
このような負圧の脈動空気振動波は、例えば、粉取り装置の粉取り用空気として用いれば、錠剤その他の製品の表面に付着した粉体を、脈動空気振動波の強弱の吸引作用により、より完全に除去することができるため、粉取り装置の粉取り用空気として、好適に用いることができる。
【0009】
次に、上記した、図13や図14に示す脈動空気振動波を発生させる脈動空気振動波発生装置であって、本発明者等が既に提案しているものの中、代表的なものを、以下に例示的に説明する。
【0010】
図15は、本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の一例を模式的に説明する説明図である。
【0011】
この脈動空気振動波発生装置101は、円柱形状のケース体102と、ケース体102の中心軸に一致するように設けられた回転軸103に回転可能に設けられ、ケース体102内を2つの領域R1、R2に分割するように設けられた弁体104とを備える。
【0012】
ケース体102には、2つの空気流通用孔h102a、h102bが設けられている。
【0013】
この例では、2つの空気流通用孔h102a、h102bは、ケース体102に、その中心軸を頂点として、その中心軸に対して概ね直角となる位置に設けられている。
【0014】
2つの空気流通用孔h102a、h102bの各々には、配管T1、T2が各々接続されている。
【0015】
配管T1には空気源(図示せず。)が接続される。
【0016】
尚、図15中、105で示す部材装置は、必要により設けられる流量制御装置を示している。
【0017】
また、弁体104の回転軸には、電動モータ等の回転駆動手段(図示せず。)が接続されており、回転駆動手段(図示せず。)の回転駆動量を制御することで、弁体104を所定の回転速度で回転駆動させることができるようになっている。
【0018】
次に、この脈動空気振動波発生装置101の動作を説明する。
【0019】
まず、配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0020】
配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、圧縮空気源(図示せず。)を接続する。尚、圧縮空気源(図示せず。)としては、空気や窒素ガス等の気体が圧縮して詰められた圧縮ボンベにようなものであっても、ブロアーのようなものであってもよい。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの排気口側を配管T1に接続する。
【0021】
次に、空気源(図示せず。)から配管T1内に圧縮ガスを供給する。
【0022】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、弁体104を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0023】
すると、弁体104が、実線で示される位置にある場合には、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとが導通状態になっているので、空気源(図示せず。)から配管T1に供給された圧縮ガスは、ケース体102内を通って、空気流通孔h102bから配管T2内へ、圧縮ガスが排出される。
【0024】
一方、弁体104が、想像線(2点鎖線)で示される位置にある場合には、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとの間が非導通状態になっているので、空気源(図示せず。)から配管T1に供給された圧縮ガスは、配管T2内に排出されない。
【0025】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置101を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、正圧の脈動空気振動波が発生する。
【0026】
次に、配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0027】
配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、吸引空気源(図示せず。)を接続する。尚、吸引空気源(図示せず。)としては、例えば、真空ポンプや、ブロアーのようなものが用いられる。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの吸気口側を配管T1に接続する。
【0028】
次に、空気源(図示せず。)を駆動させることで、配管T1内にケース体202から空気源(図示せず。)方向に向かう吸引雰囲気のガスを発生させる。
【0029】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、弁体104を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0030】
すると、弁体104が、実線で示される位置にある場合には、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとの間が導通状態になっているので、配管T2には、ケース体102方向に向かう吸引雰囲気(負圧)のガス気流が発生する。
【0031】
一方、弁体104が、想像線(2点鎖線)で示される位置にある場合には、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとの間が非導通状態になっているので、配管T2内には、ケース体102方向に向かう吸引雰囲気(負圧)のガス気流は、発生しない。
【0032】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置101を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、負圧の脈動空気振動波が発生する。
【0033】
また、図16は、本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の他の一例を模式的に説明する分解斜視図である。
【0034】
この脈動空気振動波発生装置201は、円柱形状のケース体202と、ケース体202の中心軸に一致するように設けられ、ケース体202内で回転可能に設けられたドラム形状の回転体204とを備える。
【0035】
ケース体202の側面S202cには、ケース体202の中心軸方向に沿って一定の距離を隔てるようにして、2つの空気流通用孔h202a、h202bが中心軸を挟むようにして斜交いなる位置に設けられている。
【0036】
また、ケース体202の一対の端面S202a、S202bの中、一方の端面S202aには、その中心位置に、ケース体202内に回転可能に設けられる回転体204の一方の回転軸203aの軸受け部205が設けられ、一方の端面S202aには、その中心位置に、回転体204の他方の回転軸203bを挿通するための貫通孔(図示せず。)が設けられている。
【0037】
ドラム形状の回転体204は、回転軸203a、203bを備える。
【0038】
ドラム形状の回転体204の外径は、ケース体202の内径に等しいかそれとりやや小さくなっており、ケース体202内で回転体204を回転させると、回転体204の外周側面S204cが、ケース体202の内周面に対して摺動するようになっている。
【0039】
また、回転体204の側面には、開口孔h204aが設けられている。
【0040】
この開口孔h204は、回転体204の回転軸203aをケース体202に設けられている軸受け部205に取り付けた際に、ケース体202の空気流通用孔h202aが設けられている場所に一致するようにされている。
【0041】
回転体204の一対の端面S204a、S204bの中、一方の端面S204aには、その中心位置に、回転軸203aが、端面S204aの外側に突出するように設けられている。
【0042】
回転体204の他方の端面S204bには、空気流通孔h204b、h204b、h204b、h204bが形成されている。
【0043】
そして、回転軸203bが、他方の端面S204bを貫通して、他方の端面S204bから外側に突出するように設けられている。
【0044】
この脈動空気振動波発生装置201は、回転体204を、ケース体202内に、回転体204の回転軸203aをケース体202の軸受け部205に取り付けられることで、ケース体202に回転可能に収容した後、他方の端面S204bを、他方の端面S204bに設けられている貫通孔(図示せず。)内に、回転体204の回転軸203bを挿通するようにして、ケース体202に取り付けることにより組み立てられている。
【0045】
2つの空気流通用孔h202a、h202bの各々には、配管T1、T2が各々接続されている。
【0046】
配管T1には空気源(図示せず。)が接続される。
【0047】
また、回転体204の回転軸203bには、電動モータ等の回転駆動手段(図示せず。)が接続されており、回転駆動手段(図示せず。)の回転駆動量を制御することで、回転体204を所定の回転速度で回転駆動させることができるようになっている。
【0048】
次に、この脈動空気振動波発生装置201の動作を説明する。
【0049】
まず、配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0050】
配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、圧縮空気源(図示せず。)を接続する。尚、圧縮空気源(図示せず。)としては、空気や窒素ガス等の気体が圧縮して詰められた圧縮ボンベにようなものであっても、ブロアーのようなものであってもよい。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの排気口側を配管T1に接続する。
【0051】
次に、空気源(図示せず。)から配管T1内に圧縮ガスを供給する。
【0052】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転体204を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0053】
すると、回転体204の側面に設けられている開口孔h204aが、ケース体202に設けられている空気流通孔h202aの位置に来ると、空気流通孔h202aと空気流通孔h202bとの間が導通状態となるため、配管T1内に供給された圧縮ガスは、ドラム形状の回転体204内、回転体204に設けられている他方の端面S202bの空気流通孔h204b、h204b、h204b、h204bを介して、ケース体202に設けられている空気流通孔h202bから配管T2内へ、圧縮ガスが排出される。
【0054】
一方、回転体204の側面(回転体204の側面の開口孔h204aが設けられている部分以外の面)が、空気流通用孔h102aの位置にある場合には、空気流通用孔h102aが、回転体204の側面(回転体204の側面の開口孔h204aが設けられている部分以外の面)によって塞がれた状態になっているため、空気源(図示せず。)から配管T1に供給された圧縮ガスは、配管T2内へ排出されない。
【0055】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置201を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、正圧の脈動空気振動波が発生する。
【0056】
次に、配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0057】
配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、吸引空気源(図示せず。)を接続する。尚、吸引空気源(図示せず。)としては、例えば、真空ポンプや、ブロアーのようなものが用いられる。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの吸気口側を配管T1に接続する。
【0058】
次に、空気源(図示せず。)を駆動させることで、配管T1内にケース体202から空気源(図示せず。)方向に向かう吸引雰囲気のガスを発生させる。
【0059】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転体104を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0060】
すると、回転体204の側面に設けられている開口孔h204aが、ケース体202設けられている空気流通用孔h202aの位置に来ている場合には、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとの間が、回転体204に設けられている他方の端面S202bの空気流通孔h204b、h204b、h204b、h204b、ドラム形状の回転体204内を介して、導通状態になっているので、配管T2には、ケース体202方向に向かう吸引雰囲気(負圧)のガス気流が発生する。
【0061】
一方、回転体204の側面(回転体204の側面の開口孔h204aが設けられている部分以外の面)が、空気流通用孔h102aの位置にある場合には、空気流通用孔h102aが、回転体204の側面(回転体204の側面の開口孔h204aが設けられている部分以外の面)によって塞がれた状態になっているため、空気流通用孔h102aと空気流通孔h102bとの間が非導通状態になっているので、配管T2内には、ケース体202方向に向かう吸引雰囲気(負圧)のガス気流は、発生しない。
【0062】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置201を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、負圧の脈動空気振動波が発生する。
【0063】
また、図17は、本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の他の一例を模式的に説明する説明図である。
【0064】
この脈動空気振動波発生装置301は、空気流通孔302a、302bとを備える中空室302と、中空室302内に設けられた弁座303と、弁座303を開閉するための弁体304と、弁座303に対して弁体304を開閉させるための回転カム305とを備える。
【0065】
空気流通孔302aには、配管T1が接続されており、空気流通孔302aには、配管T2が接続されている。
【0066】
配管T1には、空気源311が接続されている。
【0067】
尚、図17中、312で示される部材装置は、必要により設けられる、流量制御装置を示している。
【0068】
また、図17中、302cで示す部分は、中空室302に、必要により設けられる、圧力調整ポートを示しており、圧力調整ポート302cには、圧力調整弁306が、大気との導通・遮断をするように設けられている。
【0069】
弁体304は、軸体304aを備え、軸体304aの下端には、回転ローラ304bが回転可能に設けられている。
【0070】
また、脈動空気振動波発生装置301の装置本体301aには、弁体304の軸体304aを、気密に且つ上下方向に移動可能に収容するための、軸体収容孔h301が形成されている。
【0071】
回転カム305は、内側回転カム305aと、外側回転カム305bとを備える。
【0072】
内側回転カム305a及び外側回転カム305bの各々には、回転ローラ304bの概ね直径分の距離を隔てるようにして、所定の凹凸パターンが形成されている。
【0073】
回転カム305の内側回転カム305aと外側回転カム305bとの間には、回転ローラ304bが、回転可能に、嵌挿されている。
【0074】
尚、図17中、axで示す部材は、モータ等の回転駆動手段(図示せず。)の回転軸を示しており、回転軸axには、回転カム305が、交換可能に取り付けられるようになっている。
【0075】
次に、この脈動空気振動波発生装置301の動作を説明する。
【0076】
まず、配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0077】
配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源311として、圧縮空気源(図示せず。)を接続する。尚、圧縮空気源(図示せず。)としては、空気や窒素ガス等の気体が圧縮して詰められた圧縮ボンベにようなものであっても、ブロアーのようなものであってもよい。空気源311としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの排気口側を配管T1に接続する。
【0078】
次に、空気源311から配管T1内に圧縮ガスを供給する。
【0079】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転カム305を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0080】
すると、回転ローラ304bが、所定の回転速度で回転駆動している回転カム305の内側回転カム305aと外側回転カム305bとの間で、回転し、回転カム305に設けられている凹凸パターンに従って、再現性良く、上下運動する結果、弁体304が、回転カム305に設けられている凹凸パターンに従って、弁座303を開閉する。
【0081】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置301を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、正圧の脈動空気振動波が発生する。
【0082】
尚、中空室302に、圧力調整ポート302cや圧力調整弁306が設けられている場合にあっては、圧力調整ポート302cに設けられている圧力調整弁306を適宜調整することにより、導管T2に供給する、正圧の脈動空気振動波の圧力を調節する。
【0083】
次に、配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0084】
配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源311として、吸引空気源(図示せず。)を接続する。尚、吸引空気源(図示せず。)としては、例えば、真空ポンプや、ブロアーのようなものが用いられる。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの吸気口側を配管T1に接続する。
【0085】
次に、空気源311を駆動させることで、配管T1内にケース体202から空気源311方向に向かう吸引雰囲気のガスを発生させる。
【0086】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転カム305を所定の回転速度で回転駆動させる。
【0087】
すると、回転ローラ304bが、所定の回転速度で回転駆動している回転カム305の内側回転カム305aと外側回転カム305bとの間で、回転し、回転カム305に設けられている凹凸パターンに従って、再現性良く、上下運動する結果、弁体304が、回転カム305に設けられている凹凸パターンに従って、弁座303を開閉する。
【0088】
このような動作が、脈動空気振動波発生装置301を駆動している間、繰り返し行われる結果、導管T2内に、負圧の脈動空気振動波が発生する。
【0089】
上記した脈動空気振動波発生装置101、201、301は、いずれも、ソレノイド式の電磁弁に見られるような誘導コイルの加熱といったような問題が生じないため、ソレノイド式の電磁弁に比べ、長時間、安定して、脈動空気振動波を発生させることができるというメリットがある。
【0090】
また、ロータリ式の弁体104を用いた脈動空気振動波発生装置101や、ドラム形状の回転体204を用いたの脈動空気振動波発生装置201には、脈動空気振動波を発生させている際に、脈動空気振動波発生装置101、201に機械的な振動が生じ難い、という長所がある。
【0091】
また、回転カム305を用いた脈動空気振動波発生装置では、弁座303を、弁体304を上下方向の運動させて開閉させているため、配管T2内に発生させる脈動振動波をオンオフのはっきりしたものにすることができるため、減衰し難い脈動空気振動波を発生させることができるという長所がある。
【0092】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、脈動空気振動波発生装置として、配管内にオンオフのはっきりした、減衰し難い脈動空気振動波を発生させ、且つ、上記したロータリ式の弁体104を用いた脈動空気振動波発生装置101や、ドラム形状の回転体204を用いたの脈動空気振動波発生装置201のような、脈動空気振動波を発生させている際に、脈動空気振動波発生装置に機械的な振動が生じ難い脈動空気振動波発生装置は、本発明者等の知る限り、開発されていない。
【0093】
特に、粉体を気力輸送する配管が長い場合や、流動層造粒装置の造粒タンクや粉取り装置と脈動空気振動波発生装置との間をつなぐ配管が長いような場合にあっては、脈動空気振動波発生装置から、オンオフのはっきりした、減衰し難い脈動空気振動波を発生させる必要がある。
【0094】
また、脈動空気振動波発生装置を用いて脈動空気振動波を発生させている際に、脈動空気振動波発生装置に機械的な振動が発生すると、脈動空気振動波発生装置に発生した機械的な振動が配管を介して気力輸送装置や流動層造粒装置や粉取り装置その他の装置に波及して、気力輸送装置や流動層造粒装置や粉取り装置その他の装置全体が振動するといったような現象が生じる。
【0095】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであって、配管内にオンオフのはっきりした、減衰し難い脈動空気振動波を発生させ、且つ、上記したロータリ式の弁体104を用いた脈動空気振動波発生装置101や、ドラム形状の回転体204を用いたの脈動空気振動波発生装置201のような、脈動空気振動波を発生させている際に、脈動空気振動波発生装置と同様に機械的な振動が生じ難い脈動空気振動波発生装置を提供することを目的としている。
【0096】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の脈動空気振動波発生装置は、円筒形状の中空部を有し、且つ、円筒形状の中空部に、2個の空気流通孔を備える脈動空気振動波発生装置本体と、脈動空気振動波発生装置本体の円柱形状の中空部内に、円筒形状の中空部の軸に整列する位置に回転軸を有し、円筒形状の中空部を形成する内周側面に摺動可能な外周側面を備え、前記脈動空気振動波発生装置本体の円筒形状の中空部内に回転可能に収容される円柱形状の回転体とを備え、2個の空気流通孔の一方の空気流通孔には、空気源が接続されるようになっており、円柱形状の回転体の回転軸には、円柱形状の回転体を回転駆動させるための回転駆動源が接続されるようになっており、円柱形状の回転体は、円柱形状の回転体を貫通する空気導通路を備えており、脈動空気振動波発生装置本体の一方の空気流通孔に接続される空気源を駆動するとともに、回転駆動源を駆動して、円柱形状の回転体を回転させることで、脈動空気振動波発生装置本体の他方の空気流通孔に接続される配管内に、脈動空気振動波を発生させるようにした。
【0097】
この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている円柱形状の中空部内を、回転体が、その外周側面を、中空部を形成する内周側面に摺動しながら回転するようにしている。
【0098】
従って、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体に設けた貫通孔によって導通状態にならない限り、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から供給した圧縮ガスが、一方の空気流通孔から排出されることはない。
【0099】
以上により、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている円柱形状の中空部内で、回転体を所定の回転速度で回転させた場合、回転体の回転によって、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体に設けた貫通孔によって導通状態になった時だけ、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から供給した圧縮ガスが、一方の空気流通孔から排出され、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体によって、非導通状態になっている間は、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から供給した圧縮ガスが、一方の空気流通孔から排出されないという現象が繰り返し生じる。
【0100】
この結果、この脈動空気振動波発生装置を用い、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から供給した圧縮ガスを供給し、回転体を脈動空気振動波発生装置本体に設けた中空部内で、所定の回転速度で回転させると、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔から、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0101】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、正圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0102】
また、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体に設けた貫通孔によって導通状態にならない限り、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔を吸引した場合であっても、そのような一方の空気流通孔を吸引することによって発生した吸引雰囲気の気流が、他方の空気流通孔に発生することはない。
【0103】
以上により、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔を吸引し、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている円柱形状の中空部内で、回転体を所定の回転速度で回転させた場合、回転体の回転によって、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体に設けた貫通孔によって導通状態になった時だけ、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔に吸引雰囲気の気流が発生し、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の間が、回転体によって、非導通状態になっている間は、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔には、吸引雰囲気の気流が発生しないという現象が繰り返し生じる。
【0104】
この結果、この脈動空気振動波発生装置を用い、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の一方の空気流通孔を吸引し、回転体を脈動空気振動波発生装置本体に設けた中空部内で、所定の回転速度で回転させると、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔側には、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0105】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、負圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0106】
請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置は、請求項1に記載の脈動空気振動波発生装置の、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々が設けられている外面が各々、平面になっている。
【0107】
この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々が設けられている外面が各々、平面にしているので、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々に配管を各々接続した場合、脈動空気振動波発生装置本体と、各々の配管との接続部に、隙間が生じない。
【0108】
これにより、脈動空気振動波発生装置本体と、各々の配管との接続部に、埃その他の粉体がたまることがないため、脈動空気振動波発生装置をクリーンな状態に保つことができる。また、脈動空気振動波発生装置が設置されているクリーンルームその他の部屋を長時間クリーンな状態に保つことができる。
【0109】
請求項3に記載の脈動空気振動波発生装置は、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置の、空気源が、圧縮空気源である。
【0110】
この脈動空気振動波発生装置では、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置を用い、且つ、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の一方の空気流通孔側に、圧縮空気源を接続しているので、圧縮空気源を駆動し、回転体を、脈動空気振動波発生装置本体内で、所定の回転速度で回転させることにより、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔に接続された配管内に、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0111】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、正圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0112】
請求項4に記載の脈動空気振動波発生装置は、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置の、空気源が、吸引空気源である。
【0113】
この脈動空気振動波発生装置では、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置を用い、且つ、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の一方の空気流通孔側に、吸引空気源を接続しているので、吸引空気源を駆動し、回転体を、脈動空気振動波発生装置本体内で、所定の回転速度で回転させることにより、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔に接続された配管内に、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0114】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、負圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0115】
請求項5に記載の脈動空気振動波発生装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の脈動空気振動波発生装置に、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間を気密に密封するためのパッキング部材を設けた。
【0116】
この脈動空気振動波発生装置では、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間を気密に密封するためのパッキング部材を設けているので、この脈動空気振動波発生装置を用いて、正圧の脈動空気振動波を発生させるために、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から圧縮ガスを供給した場合、一方の空気流通孔に供給した圧縮ガスが、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間から、大気中に漏れ出すことがない。また、この脈動空気振動波発生装置を用いて、負圧の脈動空気振動波を発生させるために、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている2個の空気流通孔の一方を吸引した場合、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間から、大気が脈動空気振動波発生装置本体内に吸引されることがない。
【0117】
従って、この脈動空気振動波発生装置を用いれば、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合であっても、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合であっても、空気源(正圧の脈動空気振動波を発生させる場合にあっては、圧縮空気源、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合にあっては、吸引空気源)の駆動量に対して、エネルギ損失を少なくして、正圧又は負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0118】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る脈動空気振動波発生装置について、図面を参照しながら更に詳しく説明する。
【0119】
図1は、本発明に係る脈動空気振動波発生装置の一例を概略的に示す分解斜視図であり、図2は、図1に示す脈動空気振動波発生装置を概略的に示す外観斜視図であり、図3は、図1に示す脈動空気振動波発生装置を概略的に示す断面図であり、図4は、図1に示す脈動空気振動波発生装置に設けられている2個の空気流通孔の各々に配管を接続した状態を概略的に示す外観斜視図であり、また、図5は、図1に示す脈動空気振動波発生装置に設けられている2個の空気流通孔の各々に配管を接続した状態を概略的に示す断面図である。
【0120】
この脈動空気振動波発生装置1は、脈動空気振動波発生装置本体2と、円柱形状の回転体4とを備える。
【0121】
まず、脈動空気振動波発生装置本体2の形状及び構成を説明する。
【0122】
脈動空気振動波発生装置本体2は、円柱体形状を有しており、装置本体部2Aと、装置本体部2Aの一対の端面の各々を密閉する蓋体11、12と、蓋体11、12の各々内に収容されるパッキング部材13、14と、パッキング部材密閉用蓋体15、16とを備える。
【0123】
脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)は、スレンレス等の金属製であり、円筒形状の中空部R2を有する。
【0124】
この円筒形状の中空部R2には、2個の空気流通孔h2a、h2b(図3に示す空気流通孔h2bを参照)が設けられている。
【0125】
尚、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2を形成する内周側面S2cは、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)が、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内を、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の側周面S4cを、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2を形成している内周側面S2cにスムーズに摺動して回転し易いようにするため、鏡面加工が施されている。
【0126】
2個の空気流通孔h2a、h2bの中、一方の空気流通孔h2aには、配管T1を介して、空気源(図示せず。)が接続されるようになっている。
【0127】
また、配管T2は、脈動空気振動波を発生させる側の配管を示している。
【0128】
また、装置本体部2Aの第1の端面S2aには、ボルト等の固定手段17・・・を螺合するためのボルト孔h2c・・・が設けられ、又、装置本体部2Aの第2の端面S2b(図3に示す第2の端面S2bを参照)には、ボルト等の固定手段18・・・を螺合するためのボルト孔(図3に示すボルト孔h2d、h2dを参照)が設けられている。
【0129】
尚、この例では、配管T1と空気流通孔h2aとの接続は、配管T1の1端に設けられたネジ部を、空気流通孔h2a内に形成されたネジ溝部に螺合させることにより達成されるようになっており、また、配管T2と空気流通孔h2bとの接続は、配管T2の1端に設けられたネジ部を、空気流通孔h2b内に形成されたネジ溝部に螺合させることにより達成されるようになっている。
【0130】
蓋体11は、ステンレス等の金属製であり、その外径が、装置本体部2Aの外径に一致又は概ね一致する円盤形状を有しており、パッキング部材13を収容するパッキング部材収容凹部C11を有する。
【0131】
このパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)は、平面視した場合、円形状になっている。
【0132】
また、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C11を参照)の外径は、装置本体部2Aに設けられている中空部R2の直径に等しいかこれよりやや小さくされており、装置本体部2Aに蓋体11を取り付けると、蓋体11が、装置本体部2Aに、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C11を参照)の外形部分と、装置本体部2Aに設けられている中空部R2とが嵌合するようになっている。
【0133】
また、蓋体11のパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の外形部分の回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の第1の端面S4aが摺動する面S11dは、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内で、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の端面S4aが、面S11dにスムーズに摺動して回転できるようにするために、鏡面加工が施されている。
【0134】
また、蓋体11の第1の端面S11aも、鏡面加工されており、パッキング部材密閉用蓋体15を蓋体11に取り付けた際、蓋体11とパッキング部材密閉用蓋体15との間が気密に接触するようにしている。
【0135】
また、蓋体11の第2の端面S11b及びパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C11を参照)の外形部分を形成する側面S11cも、鏡面加工されており、蓋体11を装置本体部2Aに取り付けた際、蓋体11と装置本体部2Aとの間が気密に接触するようにしている。
【0136】
また、蓋体11(より特定的に説明すると、パッキング部材収容凹部C11の底面)の中心部には、回転体4の回転軸3bを挿通する貫通孔h11aが設けられている。
【0137】
また、この蓋体11には、蓋体11を、固定手段17・・・によって装置本体部2Aに取り付けるためのボルト孔h11b・・・が設けられている。
【0138】
また、蓋体12は、ステンレス等の金属製であり、その外径が、装置本体部2Aの外径に一致又は概ね一致する円盤形状を有しており、蓋体11と同じ大きさ・形状を有している。
【0139】
即ち、蓋体12は、パッキング部材14を収容するパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)を有する。
【0140】
このパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)は、平面視した場合、円形状になっている。
【0141】
また、蓋体12のパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の外形部分の回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の第2の端面S4bが摺動する面S12dは、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内で、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の第2の端面S4bが、面S12dにスムーズに摺動して回転できるようにするために、鏡面加工が施されている。
【0142】
また、蓋体12の第1の端面S12aも、鏡面加工されており、パッキング部材密閉用蓋体16を蓋体12に取り付けた際、蓋体12とパッキング部材密閉用蓋体16との間が気密に接触するようにしている。
【0143】
また、蓋体12の第2の端面S12b及びパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の外形部分を形成する側面S12cも、鏡面加工されており、蓋体12を装置本体部2Aに取り付けた際、蓋体12と装置本体部2Aとの間が気密に接触するようにしている。
【0144】
また、蓋体12(より特定的に説明すると、パッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の中心部には、回転体4の回転軸(図3に示す回転軸3aを挿通する貫通孔h12aが設けられている。
【0145】
また、この蓋体12には、蓋体12を、固定手段18・・・によって装置本体部2Aに取り付けるためのボルト孔h12b・・・が設けられている。
【0146】
また、蓋体12に設けられているパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の外径は、装置本体部2Aに設けられている中空部R2の直径に等しいかこれよりやや小さくされており、装置本体部2Aに蓋体12を取り付けると、蓋体12が、装置本体部2Aに、蓋体12に設けられているパッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C12を参照)の外形部分と、装置本体部2Aに設けられている中空部R2とが嵌合するようになっている。
【0147】
パッキング部材13は、円盤形状を有している。
【0148】
このパッキング部材13には、その中心部に、回転体4の回転軸3bを挿通する貫通孔h13が設けられている。
【0149】
また、この例では、パッキング部材13として、硬質のシリコーンゴムで製され、その外径が、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部C11の内径と同じ大きさか、それよりもやや小さいものを用いている。
【0150】
尚、この例では、パッキング部材13として、パッキング部材13が、回転体4が回転する際の抵抗となるのを低減するために、軽量化を目的として、貫通孔h13の周りを囲むように、リング形状のくり抜き部R13を形成し、パッキング部材13が弾性変形し易いように、リング形状のくり抜き部R13に、パッキング部材13の第1の表面S13aとくり抜き部R13との間を貫通するリング形状の貫通孔h13aを形成し、また、リング形状のくり抜き部R13に、パッキング部材13の第2の表面S13bとくり抜き部R13との間を貫通するリング形状の貫通孔h13bを形成したものを用いている。
【0151】
このパッキング部材14も、円盤形状を有している。
【0152】
このパッキング部材14には、その中心部に、回転体4の回転軸3aを取り付けるする回転軸取り付け孔h14が設けられている。
【0153】
この例では、パッキング部材14として、硬質のシリコーンゴムで製され、その外径が、蓋体12に設けられているパッキング部材収容凹部の内径と同じ大きさか、それよりもやや小さいものを用いている。
【0154】
尚、この例では、パッキング部材14として、パッキング部材14が、回転体4が回転する際の抵抗となるのを低減するために、軽量化を目的として、貫通孔h14の周りを囲むように、リング形状のくり抜き部R14を形成し、パッキング部材14が弾性変形し易いように、リング形状のくり抜き部R14に、パッキング部材14の第1の表面S14aとくり抜き部R14との間を貫通するリング形状の貫通孔h14aを形成し、また、リング形状のくり抜き部R14に、パッキング部材43の第2の表面S14bとくり抜き部R14との間を貫通するリング形状の貫通孔h14bを形成したものを用いている。
【0155】
パッキング部材密閉用蓋体15は、ステンレス等の金属製であり、その中心に、回転体4の回転軸3bを挿通する貫通孔h15aを有する。
【0156】
パッキング部材密閉用蓋体15の第2の表面S15bは、パッキング部材密閉用蓋体15を蓋体11に取り付けた際に、パッキング部材密閉用蓋体15と蓋体11との間が気密に接触するように、鏡面加工が施されている。
【0157】
また、このパッキング部材密閉用蓋体15には、パッキング部材密閉用蓋体15を、固定手段17・・・によって、蓋体11に取り付けるためのボルト孔h15b・・・が設けられている。
【0158】
尚、この例では、パッキング部材密閉用蓋体15に、パッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C15を参照)を設けている。
【0159】
この例では、図3に示すように、パッキング部材密閉用蓋体15を蓋体11に取り付けた際に、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられているパッキング部材収容凹部C15の深さH15と、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部C11の深さH11との合計の高さが、パッキング部材13の肉厚H13に等しいかやや大きい大きさにされている。
【0160】
パッキング部材密閉用蓋体16は、ステンレス等の金属製である。
【0161】
パッキング部材密閉用蓋体16の第2の表面S16bは、パッキング部材密閉用蓋体16を蓋体12に取り付けた際に、パッキング部材密閉用蓋体16と蓋体12との間が気密に接触するように、鏡面加工が施されている。
【0162】
また、このパッキング部材密閉用蓋体16には、パッキング部材密閉用蓋体16を、固定手段18・・・によって、蓋体12に取り付けるためのボルト孔h16b・・・が設けられている。
【0163】
尚、この例では、パッキング部材密閉用蓋体16に、パッキング部材収容凹部(図3に示すパッキング部材収容凹部C16を参照)を設けている。
【0164】
この例では、図3に示すように、パッキング部材密閉用蓋体16を蓋体12に取り付けた際に、パッキング部材密閉用蓋体16に設けられているパッキング部材収容凹部C16の深さH16と、蓋体12に設けられているパッキング部材収容凹部C12の深さH12との合計の高さが、パッキング部材13の肉厚H14に等しいかやや大きい大きさにされている。
【0165】
次に、回転体4の形状及び構成を説明する。
【0166】
回転体4は、回転体本体4Aと、回転体本体4Aの中心軸に一致するように設けられた回転軸3a、3bを備える。
【0167】
尚、この例では、回転体本体4A、回転軸3a及び回転軸3bは、いずれも金属製である。
【0168】
回転体本体4Aは、円柱体形状をしており、その高さH4は、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2の高さに等しいかそれよりやや小さい大きさにされており、また、回転体本体4Aの直径は、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2の直径に等しいかそれよりやや小さい大きさにされている。
【0169】
また、回転体本体4Aの側周面S4cは、回転体本体4Aが、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内で、その側周面S4cを、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2を形成している内周側面S2cに摺動させてスムーズに回転するように、鏡面加工が施されている。
【0170】
また、回転体本体4Aの第1の表面S4a及び第2の表面S4bも、回転体本体4Aが、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内で、スムーズに回転するように、鏡面加工が施されている。
【0171】
回転体4(より特定的に説明すると回転体本体4A)には、貫通孔h4が形成されている。
【0172】
この貫通孔h4は、回転体4(より特定的に説明すると回転体本体4A)を脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)内に回転可能に収容した際に、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)に設けられている空気流通孔h2a、h2bの位置に、貫通孔h4の端部eh4a、eh4bの各々が来る位置に設けられている。
【0173】
尚、この例では、貫通孔h4の直径は、配管T1の内径及び配管T2の内径に一致するか概ね一致する大きさにされている。
【0174】
尚、この例では、回転軸3bとして、第1の回転軸部3b1と、第1の回転軸部3b1の直径よりも幾分小さい直径を有する第2の回転軸部3b2とを備えるものを用いている。
【0175】
第1の回転軸部3b1の直径は、蓋体11(より特定的に説明すると、パッキング部材収容凹部C11の底面)の中心部に設けられている貫通孔h11aの直径に等しいかこれよりやや小さめにされている。
【0176】
また、第1の回転軸部3b1の長さは、蓋体11に設けられている貫通孔h11aの長さに等しいか概ね等しくされている。
【0177】
第2の回転軸部3b2の直径は、パッキング部材13の中心部に設けられている貫通孔h13の直径よりやや大きめにされている。
【0178】
これにより、第2の回転軸部3b2をパッキング部材13に設けられている貫通孔h12aを挿通させた際、パッキング部材13が、第2の回転軸部3b2により弾性変形し、その復元力により、第2の回転軸部3b2を締め付けることになるため、第2の回転軸部3b2を、パッキング部材13に、第2の回転軸部3a2とパッキング部材13に設けられている貫通孔h12aとの接触位置に固定的に、取り付けることができるようになっている。
【0179】
また、この例では、回転軸3aとして、第1の回転軸部3a1と、第1の回転軸部3a1の直径よりも幾分小さい直径を有する第2の回転軸部3a2とを備えるものを用いている。
【0180】
第1の回転軸部3a1の直径は、蓋体12(より特定的に説明すると、パッキング部材収容凹部C12の底面)の中心部に設けられている貫通孔h12aの直径に等しいかこれよりやや小さめにされている。
【0181】
また、第1の回転軸部3a1の長さは、蓋体12に設けられている貫通孔h12aの長さに等しいか概ね等しくされている。
【0182】
第2の回転軸部3a2の直径は、パッキング部材14の中心部に設けられている回転軸取り付け孔h14の直径よりやや大きめにされている。
【0183】
これにより、第2の回転軸部3a2をパッキング部材14に設けられている回転軸取り付け孔h14に挿入した際、パッキング部材14が、第2の回転軸部3a2により弾性変形し、その復元力により、第2の回転軸部3a2を締め付けることになるため、第2の回転軸部3a2をパッキング部材14に、第2の回転軸部3a2とパッキング部材14に設けられている回転軸取り付け孔h14との接触位置に固定的に、取り付けることができるようになっている。
【0184】
次に、この脈動空気振動波発生装置1の組み立て工程を例示的に説明する。
【0185】
まず、装置本体部2Aに、蓋体12を取り付ける。
【0186】
次に、装置本体部2A内に、回転体4を収容する。
【0187】
この時、回転体4に設けられている回転軸3aを、蓋体12に設けられている貫通孔h12a内を挿通させる。
【0188】
次に、蓋体12の貫通孔h12aから蓋体12の外方に突出している回転軸3a(より特定的に説明すると、第2の回転軸部3a2)を、パッキング部材14の中心部に設けられている回転軸取り付け孔h14内に取り付ける。
【0189】
これにより、パッキング部材14が、蓋体12に設けられている、パッキング部材収容凹部C12内に収容された状態になる。
【0190】
次に、パッキング部材密閉用蓋体16を、蓋体12に、パッキング部材14が、蓋体12に設けられているパッキング部材収容凹部C12内、及び、パッキング部材密閉用蓋体16に設けられているパッキング部材収容凹部C16内に収容された状態になるように取り付ける。
【0191】
次に、装置本体部2Aの第2の端面S2bに設けられているボルト孔(図3に示すボルト孔h2d、h2dを参照)、蓋体12に設けられているボルト孔h12b・・・、及び、パッキング部材密閉用蓋体16に設けられているボルト孔h16b・・・の各々が整列するように、装置本体部2Aに対し、蓋体12及び/又はパッキング部材密閉用蓋体16を回転させた後、固定手段18・・・の各々を用いて、装置本体部2Aに対して蓋体12及びパッキング部材密閉用蓋体16を締め付けて、装置本体部2Aに対して蓋体12及びパッキング部材密閉用蓋体16を固定する。
【0192】
次に、装置本体部2A内に収容されている回転体4に設けられている回転軸3bを、蓋体11に設けられている貫通孔h11aを挿通させるようにして、装置本体部2Aに蓋体11を取り付ける。
【0193】
次に、蓋体11に設けられている貫通孔h11aから蓋体11の外部に突出している回転軸3b(より特定的に説明すると、第2の回転軸部3b2)を、パッキング部材13に設けられている貫通孔h13内を挿通させるようにして、パッキング部材13を、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部C11内に収容する。
【0194】
次に、パッキング部材密閉用蓋体15を、蓋体11に、蓋体11に設けられている貫通孔h11aから蓋体11の外部に突出している回転軸3b(より特定的に説明すると、第2の回転軸部3b2)を、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられている貫通孔h15a内を挿通させるようにして、且つ、パッキング部材13が、蓋体11に設けられているパッキング部材収容凹部C11内と、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられているパッキング部材収容凹部C15内に収容された状態になるように取り付ける。
【0195】
次に、装置本体部2Aの第2の端面S2aに設けられているボルト孔h2c・・・、蓋体11に設けられているボルト孔h11b・・・、及び、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられているボルト孔h15b・・・の各々が整列するように、装置本体部2Aに対し、蓋体11及び/又はパッキング部材密閉用蓋体15を回転させた後、固定手段17・・・の各々を用いて、装置本体部2Aに対して蓋体11及びパッキング部材密閉用蓋体15を締め付けて、装置本体部2Aに対して蓋体11及びパッキング部材密閉用蓋体15を固定する。
【0196】
以上の組み立て作業により、脈動空気振動波発生装置1の組み立ては完了する。
【0197】
次に、この脈動空気振動波発生装置1の動作について説明する。
【0198】
まず、脈動空気振動波発生装置1の脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)に設けられている空気流通孔h2aに配管T1を接続し、空気流通孔h2bに、脈動空気振動波を発生させる装置の配管T2を接続する(図4及び図5を参照)。
【0199】
また、脈動空気振動波発生装置1の脈動空気振動波発生装置本体2から突出している回転軸3bに、電動モータ等の回転駆動手段(図示せず。)を接続する。
【0200】
この回転駆動手段(図示せず。)としては、回転駆動量を制御できるものを用いる。
【0201】
まず、配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0202】
配管T2側に、正圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、圧縮空気源(図示せず。)を接続する。尚、圧縮空気源(図示せず。)としては、空気や窒素ガス等の気体が圧縮して詰められた圧縮ボンベにようなものであっても、ブロアーのようなものであってもよい。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの排気口側を配管T1に接続する。
【0203】
次に、空気源(図示せず。)から配管T1内に圧縮ガスを供給する。
【0204】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転体4を脈動空気振動波発生装置本体2内で、所定の回転速度で、回転駆動させる。
【0205】
すると、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)は、その側周面S2cを、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2を形成している内周側面S2cに摺動させながら、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内を、所定の回転速度で、回転駆動する。
【0206】
図6は、以上の動作により、脈動空気振動波発生装置本体2内に生じる現象を模式的に説明する説明図であり、図6(a)は、脈動空気振動波発生装置本体2に設けられている空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通になっている状態を示しており、又、図6(b)は、脈動空気振動波発生装置本体2に設けられている空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通になっている状態を示している。
【0207】
回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4a、eh4bの各々が、図6(a)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の2個の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ていない時には、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっているので、配管T1から脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてくる圧縮ガスは、配管T2内へ排出されない。
【0208】
一方、回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4a、eh4bの各々が、図6(b)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ると、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になるので、配管T1から脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてくる圧縮ガスは、配管T2内へ排出される。
【0209】
また、回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4b、eh4aの各々が、図6(b)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ると、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になるので、配管T1から脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてくる圧縮ガスは、配管T2内へ排出される。
【0210】
以上の動作が、脈動空気振動波発生装置1を駆動している間、繰り返し行われることにより、配管T2内には、正圧の脈動空気振動波が、発生する。
【0211】
この脈動空気振動波発生装置1では、脈動空気振動波発生装置本体2内で、回転体4が一回転する間に、貫通孔h4の端部eh4aと、空気流通孔h2aが一致し、且つ、貫通孔h4の端部eh4bと、空気流通孔h2bが一致した際と、貫通孔h4の端部eh4bと、空気流通孔h2aが一致し、且つ、貫通孔h4の端部eh4aと、空気流通孔h2bが一致した際との2回、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になる以外は、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている。
【0212】
空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている間は、図6(a)からも明らかなように、この脈動空気振動波発生装置1では、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)が、脈動空気振動波発生装置本体2の中空部R2を形成している内周側面S2cに摺動するようにされているため、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている間は、配管T1内に、空気源(図示せず。)から脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてくる圧縮ガスが、配管T2内に排出されることはない。
【0213】
また、貫通孔h4が、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間を導通状態にした時だけ、配管T1内に、空気源(図示せず。)から脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてくる圧縮ガスが、配管T2内に排出される。
【0214】
この結果、脈動空気振動波発生装置1を用いれば、配管T2内に、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0215】
また、この脈動空気振動波発生装置では、回転体4を脈動空気振動波発生装置本体2の中空部R2内で回転させているので、例えば、図17に示した、回転カム機構により、弁座303に対して、弁体304を上下に動作させて、弁体304により弁座303を開閉して脈動空気振動波を発生するようにした脈動空気振動波発生装置301に見られるような、弁座303に対して、弁体304を上下に動作させて、弁体304により弁座303を開閉することによって発生する振動は、発生しない。
【0216】
また、この脈動空気振動波発生装置1では、回転軸3b(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3b1)と蓋体11に設けられた貫通孔h11aとの間の空気漏れを防ぐためのパッキング部材13を設けているので、回転軸3b(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3b1)と、蓋体11に設けられている貫通孔h11aとの隙間から、圧縮ガスが、蓋体11の外部に漏れ出すことがない。
【0217】
のみならず、蓋体11を、パッキング部材13を介挿した状態で、パッキング部材密閉用蓋体15で気密に覆うようにしたので、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられている貫通孔h15aと、回転軸3b(より特定的に説明すると、第2の回転軸部3b2)との隙間から、圧縮ガスが、パッキング部材密閉用蓋体15の外部の大気中に漏れ出すことがない。
【0218】
また、この脈動空気振動波発生装置1では、回転軸3a(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3a1)と蓋体12に設けられている貫通孔h12aとの間の空気漏れを防ぐための密封用のパッキング部材14を設けたので、回転軸3a(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3a1)と、蓋体12に設けられている貫通孔h12aとの隙間から、圧縮ガスが、蓋体12の外部に漏れ出すことがない。
【0219】
のみならず、蓋体12を、パッキング部材14を介挿した状態で、パッキング部材密閉用蓋体16で気密に覆うようにしたので、圧縮ガスが、パッキング部材密閉用蓋体16の外部の大気中に漏れ出すことがない。
【0220】
即ち、この脈動空気振動波発生装置1を用いれば、空気源(圧縮空気源)(図示せず。)から配管T1を介して脈動空気振動波発生装置本体2に供給されてきた圧縮ガスを、脈動空気振動波発生装置1により、効率良く、正圧の脈動空気振動波に変換して、配管T2内に正圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0221】
次に、配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合について説明する。
【0222】
配管T2側に、負圧の脈動空気振動波を発生させる際には、配管T1に接続する空気源(図示せず。)として、吸引空気源(図示せず。)を接続する。尚、吸引空気源(図示せず。)としては、例えば、真空ポンプや、ブロアーのようなものが用いられる。空気源(図示せず。)としてブロアーを用いる場合には、ブロアーの吸気口側を配管T1に接続する。
【0223】
次に、空気源(図示せず。)を駆動させることで、配管T1内に脈動空気振動波発生装置本体2から空気源(図示せず。)方向に向かう吸引雰囲気のガスを発生させる。
【0224】
また、回転駆動手段(図示せず。)を所定の回転速度で回転駆動することで、回転体4を脈動空気振動波発生装置本体2内で、所定の回転速度で、回転駆動させる。
【0225】
すると、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)は、その側周面S2cを、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2を形成している内周側面S2cに摺動させながら、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2内を、所定の回転速度で、回転駆動する。
【0226】
回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4a、eh4bの各々が、図6(a)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の2個の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ていない時には、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっているので、配管T2内には、脈動空気振動波発生装置本体2側に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流は発生しない。
【0227】
一方、回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4a、eh4bの各々が、図6(b)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ると、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になるので、配管T2内に、配管T2から脈動空気振動波発生装置本体2に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流が発生する。
【0228】
また、回転体4に設けられている貫通孔h4の端部eh4b、eh4aの各々が、図6(b)に示すように、脈動空気振動波発生装置本体2の空気流通孔h2a、h2bの各々に一致する位置に来ると、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になるので、配管T2内に、配管T2から脈動空気振動波発生装置本体2に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流が発生する。
【0229】
以上の動作が、脈動空気振動波発生装置1を駆動している間、繰り返し行われることにより、配管T2内には、負圧の脈動空気振動波が、発生する。
【0230】
この脈動空気振動波発生装置1では、脈動空気振動波発生装置本体2内で、回転体4が一回転する間に、貫通孔h4の端部eh4aと、空気流通孔h2aが一致し、且つ、貫通孔h4の端部eh4bと、空気流通孔h2bが一致した際と、貫通孔h4の端部eh4bと、空気流通孔h2aが一致し、且つ、貫通孔h4の端部eh4aと、空気流通孔h2bが一致した際との2回、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が導通状態になる以外は、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている。
【0231】
空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている間は、図6(a)からも明らかなように、この脈動空気振動波発生装置1では、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)が、脈動空気振動波発生装置本体2の中空部R2を形成している内周側面S2cに摺動するようにされているため、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が非導通状態になっている間は、配管T2内に、配管T2から脈動空気振動波発生装置本体2に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流が発生することはない。
【0232】
また、貫通孔h4が、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間を導通状態にした時だけ、配管T2内に、配管T2から脈動空気振動波発生装置本体2に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流が発生する。
【0233】
この結果、脈動空気振動波発生装置1を用いれば、配管T2内に、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0234】
また、この脈動空気振動波発生装置では、回転体4を脈動空気振動波発生装置本体2の中空部R2内で回転させているので、例えば、図17に示した、回転カム機構により、弁座303に対して、弁体304を上下に動作させて、弁体304により弁座303を開閉して脈動空気振動波を発生するようにした脈動空気振動波発生装置301に見られるような、弁座303に対して、弁体304を上下に動作させて、弁体304により弁座303を開閉することによって発生する振動は、発生しない。
【0235】
また、この脈動空気振動波発生装置1では、回転軸3b(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3b1)と蓋体11に設けられた貫通孔h11aとの間から空気が流入するのを防ぐための密封用のパッキング部材13を設けているので、回転軸3b(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3b1)と、蓋体11に設けられている貫通孔h11aとの隙間から、大気が、蓋体11の内部に流入することがない。
【0236】
のみならず、蓋体11を、パッキング部材13を介挿した状態で、パッキング部材密閉用蓋体15で気密に覆うようにしたので、パッキング部材密閉用蓋体15に設けられている貫通孔h15aと、回転軸3b(より特定的に説明すると、第2の回転軸部3b2)との隙間から、大気が、パッキング部材密閉用蓋体15の内部に流入することがない。
【0237】
また、この脈動空気振動波発生装置1では、回転軸3a(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3a1)と蓋体12に設けられている貫通孔h12aとの間から空気が流入するのを防ぐためのパッキング部材14を設けているので、回転軸3a(より特定的に説明すると、第1の回転軸部3a1)と、蓋体12に設けられている貫通孔h12aとの隙間から、大気が、蓋体12の内部に流入することがない。
【0238】
のみならず、蓋体12を、パッキング部材14を介挿した状態で、パッキング部材密閉用蓋体16で気密に覆うようにしたので、大気が、パッキング部材密閉用蓋体16の内部に流入することがない。
【0239】
即ち、この脈動空気振動波発生装置1を用いれば、空気源(吸引空気源)(図示せず。)を駆動して配管T1内に脈動空気振動波発生装置本体2から空気源(吸引空気源)に向かう吸引雰囲気(負圧)の気流が、脈動空気振動波発生装置1により、効率良く、負圧の脈動空気振動波に変換され、配管T2内に負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0240】
尚、以上の説明では、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2の中心線上に、空気流通孔h2a、h2bを形成し、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)に、貫通孔h4を、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2に形成されている空気流通孔h2a、h2bと整列可能なように、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)を脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)内に収容した際に、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)に形成した空気流通孔h2a、h2bが設けられている位置と同じ位置に、貫通孔h4を、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の中心線を通るように形成した脈動空気振動波装置1を例にして説明したが、脈動空気振動波装置1は、単に、本発明に係る脈動空気振動波装置を説明するためにのみ用いたものであって、本発明に係る脈動空気振動波装置は、脈動空気振動波装置1に限定されることはない。
【0241】
図7は、本発明に係る脈動空気振動波装置の他の一例を例示的に説明する説明図であり、図7(a)は、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2に形成されている空気流通孔h2aと、空気流通孔h2bとの間が、非導通の状態を模式的に説明する説明図であり、また、図7(b)は、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2に形成されている空気流通孔h2aと、空気流通孔h2bとの間が、非導通の状態を模式的に説明する説明図である。
【0242】
本発明に係る脈動空気振動波装置は、例えば、図7(a)及び図7(b)に示す脈動空気振動波装置1Aのように、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2の中心線上からずれた位置に、空気流通孔h2a、h2bを形成し、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)に、貫通孔h4を、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)の中空部R2に形成されている空気流通孔h2a、h2bと整列可能なように、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)を脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)内に収容した際に、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)に形成した空気流通孔h2a、h2bが設けられている位置と同じ位置に、貫通孔h4a及び/又は貫通孔h4bを、回転体4(より特定的に説明すると、回転体本体4A)の中心線からずれた位置に形成してもよい。
【0243】
尚、図7(a)及び図7(b)に示すように、回転体4に、2個の貫通孔h4a、h4bを設けた場合には、回転体4が脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)内を一回転する間に、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が、2回、導通状態になる脈動空気振動波発生装置を実現できる。
【0244】
また、回転体4に、貫通孔h4aと貫通孔h4bのいずれか一方のみを設けた場合には、回転体4が脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体部2A)内を一回転する間に、空気流通孔h2aと空気流通孔h2bとの間が、1回、導通状態になる脈動空気振動波発生装置を実現できる。
【0245】
尚、脈動空気振動波装置1Aの他の構成は、脈動空気振動波装置1と同様であるので、脈動空気振動波装置1Aの他の構成については、説明を省略する。
【0246】
図8及び図9は、本発明に係る脈動空気振動波装置の他の一例を例示的に説明する説明図であり、図8は、脈動空気振動波発生装置に配管を接続する前の状態を模式的に説明する外観斜視図であり、また、図9は、図8に示す脈動空気振動波発生装置に配管を接続した後の状態を模式的に説明する外観斜視図である。
【0247】
この脈動空気振動波発生装置1Bは、脈動空気振動波発生装置本体2の外観形状が、脈動空気振動波発生装置1と異なっている以外は、脈動空気振動波発生装置1と同様の構成を備えているので、脈動空気振動波発生装置1B中、脈動空気振動波発生装置1の構成部材に相当する部材装置については、脈動空気振動波発生装置1の構成部材に相当する符号を付して、その説明を省略する。
【0248】
この脈動空気振動波発生装置1Bでは、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の空気流通孔h2a、h2bの各々が設けられる面S2f、S2gを平面形状にしている。
【0249】
尚、この例では、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の形状を、立方体形状としているが、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の形状は、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の空気流通孔h2a、h2bの各々が設けられる面S2f、S2gを平面形状になっている限り、直方体形状その他の形状になっていてもよい。
【0250】
この脈動空気振動波発生装置1Bでは、上述したように、脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の空気流通孔h2a、h2bの各々が設けられる面S2f、S2gを平面形状にしているので、配管T1を脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の空気流通孔h2aに接続した際に、配管T1の端部と面S2fとの間に隙間が形成されず、且つ、配管T2を脈動空気振動波発生装置本体2(より特定的に説明すると、装置本体2A)の空気流通孔h2bに接続した際に、配管T2の端部と面S2gとの間に隙間が形成されない。
【0251】
このように、この脈動空気振動波発生装置1Bには、配管T1の端部と面S2fとの間に隙間が形成されず、且つ、配管T2の端部と面S2gとの間に隙間が形成されないため、配管T1の端部と面S2fとの接続部や、配管T2の端部と面S2gとの接続部に埃等が付着し難いので、脈動空気振動波発生装置1B及び脈動空気振動波発生装置1Bが設置されるクリーンルームその他の部屋が、埃等によって汚染されることが殆どない。
【0252】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る脈動空気振動波発生装置は、空気のオンオフがはっきりとした、減衰し難い脈動空気振動波を発生することができ、且つ、装置に振動を生じ難い、という特有の効果を奏するものである。
【0253】
また、本発明に係る脈動空気振動波発生装置は、空気源を駆動することで発生させた圧縮ガス又は吸引雰囲気(負圧)の気流を効率良く、正圧又は負圧の脈動振動波に変換することができるものである。
【0254】
以下、本発明に係る脈動空気振動波発生装置の好ましい用途について例示的に説明する。
【0255】
図10は、本発明に係る脈動空気振動波発生装置1を用いた気力輸送装置を概略的に説明する構成図である。
【0256】
この気力輸送装置51は、空気源52と、フィルター53と、脈動空気振動波発生装置1と、気力輸送管(配管)T2と、空気源52と脈動空気振動波発生装置1との間をつなぐ配管T1と、気力輸送管(配管)T2の途中に接続された材料貯蔵ホッパー54とを備える。
【0257】
気力輸送管(配管)T2の1端は、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2bを参照)に接続されており、気力輸送管(配管)T2の他端(図示せず。)は、材料貯蔵ホッパー54内に収容された粉体材料の搬送先に位置している。
【0258】
また、この気力輸送装置51では、空気源52としてブロアーを用いている。
【0259】
配管T1は、その1端が、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2aを参照)に接続され、その他端が、空気源(ブロアー)52の排気口側に接続されている。
【0260】
また、フィルータ53は、空気中の粉塵を除去するために設けられており、この例では、空気源(ブロアー)52の吸気口側に設けられている。
【0261】
材料貯蔵ホッパー54の材料排出口54aには、材料切り出し弁55が設けられており、材料切り出し弁55を開けば、材料貯蔵ホッパー54と気力輸送管(配管)T2との間をつなぐ材料供給管56を介して、気力輸送管(配管)T2内へと供給されるようになっている。
【0262】
次に、この気力輸送装置51を用いて、材料貯蔵ホッパー54内に貯留した粉体材料を気力輸送管(配管)T2を介して、搬送先に、気力輸送する方法について、例示的に、説明する。
【0263】
この場合、まず、搬送先に気力輸送する粉体材料を材料貯蔵ホッパー54内に貯留する。
【0264】
次に、空気源(ブロアー)52を所定の駆動量で駆動する。
【0265】
また、脈動空気振動波発生装置1の回転軸3bに接続した回転駆動手段(図示せず。)を所定の駆動量で回転駆動させる。
【0266】
この操作により、気力輸送管(配管)T2内には、所定の正圧の脈動空気振動波が発生する。
【0267】
次に、材料切り出し弁55を所定の間隔を隔てるようにして、所定の時間、開いて閉じる、という動作を繰り返し行う。
【0268】
すると、材料切り出し弁55が開いた状態になっている間に、材料貯蔵ホッパー54内に貯留した粉体材料の所定量が、材料供給管56を介して、気力輸送管(配管)T2内へと供給され、気力輸送管(配管)T2内で、気力輸送管(配管)T2内に供給された粉体材料が、順次、気力輸送管(配管)T2内を、気力輸送管(配管)T2の1端から他端へ流されている、正圧の脈動空気振動波に、混和し、分散した状態になって、気力輸送管(配管)T2の他端に設けられている搬送先へと気力輸送されていく。
【0269】
尚、このような気力輸送に用いられる正圧の脈動空気振動波の周波数は、材料貯蔵ホッパー54内に貯留した粉体材料の物性によって異なっており一概に規定するのは難しいが、通常の場合は、10Hz以下の周波数のものが使用される。
【0270】
この気力輸送装置51では、脈動空気振動波発生装置1を用いて、正圧の脈動空気振動波を発生させているため、本発明に係る脈動空気振動波発生装置を用いて発生させた正圧の脈動空気振動波は、減衰がし難いものである。
【0271】
従って、この気力輸送装置51は、特に、気力輸送管(配管)T2が長いような場合において、気力輸送管(配管)T2内において粉体の堆積や吹き抜け現象が生じ難い。
【0272】
このため、この気力輸送装置51は、特に、気力輸送管(配管)T2が長いような場合であっても、材料貯蔵ホッパー54内から排出された所定量の粉体材料を、その量を減らすことなく、搬送先に気力輸送することができる。
【0273】
且つ、この気力輸送装置51では、正圧の脈動空気振動波を発生している間、脈動空気振動波発生装置1自体に振動が生じないため、脈動空気振動波発生装置に接続されている気力輸送管(配管)T2が、振動し難い。
【0274】
即ち、この気力輸送装置51は、長時間、粉体材料を気力輸送しても、気力輸送装置51の構成部材の接合部分が緩んだり、ずれたり、外れたりすることがない。
【0275】
図11は、本発明に係る脈動空気振動波発生装置1を用いた粉取り装置を概略的に説明する構成図である。
【0276】
この粉取り装置61は、空気源62と、フィルター63と、脈動空気振動波発生装置1と、粉取り装置本体64と、粉取り装置本体64と脈動空気振動波発生装置1との間をつなぐ配管T2と、空気源62と脈動空気振動波発生装置1との間をつなぐ配管T1と、粉取り材料供給装置65と、粉取りがされた材料を貯留bする貯留槽66とを備える。
【0277】
この粉取り装置61では、空気源62としてブロアーを用いている。
【0278】
配管T1は、その1端が、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2aを参照)に接続され、その他端が、空気源(ブロアー)52の吸気口側に接続されている。
【0279】
また、フィルータ63は、粉取りがされる材料から除去された粉が、大気中に離散するのを防ぐために設けられているものであり、配管T2の途中に設けられている。
【0280】
気力輸送管(配管)T2の1端は、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2bを参照)に接続されており、気力輸送管(配管)T2の他端(図示せず。)は、粉取り装置本体64の上部に設けられた空気吸引口h64に接続されている。
【0281】
粉取り装置本体64は、粉取りがされる材料が供給される材料供給口64aと、粉取りがされた材料を排出する材料排出口64bとを備える。
【0282】
材料供給口64aは、粉取り装置本体64の一方端側の上方位置に設けられており、また、材料排出口64bは、粉取り装置本体64の他方端側の下方位置に設けられている。
【0283】
材料供給口h64aは、粉取り材料供給装置65の、粉取りがされる材料排出口65bの下方に設けられている。
【0284】
また、材料排出口64bは、粉取りがされた材料を貯留bする貯留槽66の材料供給口66aの上方位置に設けられている。
【0285】
また、粉取り装置本体64内には、所定の幅を有する凸状部と、所定の幅を有する凹状部とが交互に形成された凹凸面67を有する。
【0286】
凹凸面67の凹状部のピッチ寸法は、凹凸面67上に供給される粉取りがされる材料の各々の直径より小さい寸法にされている。
【0287】
また、凹凸面67は、粉取り装置本体64の一方端側の上方位置に設けられている材料供給口64aの下方位置から、粉取り材料供給装置65の他方端側の下方位置に設けられている材料排出口64bの上方位置にかけて設けられており、階段状に設けられている。
【0288】
より特定的に説明すると、凹凸面67は、粉取り装置本体64の一方端側の上方位置に設けられている材料供給口64aの下方位置の最上段67aから粉取り材料供給装置65の他方端側の下方位置に設けられている材料排出口64bの上方位置に設けられている最下段67bへ階段状に下がっていくように設けられている。
【0289】
次に、この粉取り装置61を用いて、粉取り材料供給装置65内に貯留した粉材料の表面から、材料の表面に付着している粉を除去する方法について、例示的に説明する。
【0290】
この場合、まず、粉取りをする材料(例えば、錠剤)を粉取り材料供給装置65内に貯留する。
【0291】
次に、空気源(ブロアー)62を所定の駆動量で駆動する。
【0292】
また、脈動空気振動波発生装置1の回転軸3bに接続した回転駆動手段(図示せず。)を所定の駆動量で回転駆動させる。
【0293】
この操作により、気力輸送管(配管)T2内には、粉取り装置本体64から脈動空気振動波発生装置1へ向かう負圧の脈動空気振動波が発生する。
【0294】
また、粉取り装置本体64内にも、空気吸引口h64に向かう、負圧の脈動空気振動波が発生する。
【0295】
次に、材料供給装置65の材料供給口64aから、材料供給装置65内に貯留されている粉取りをする材料(例えば、錠剤)を、粉取り装置本体64の材料供給口64a内へ供給する。
【0296】
材料供給口64aから粉取り装置本体64内へ供給された粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、凹凸面67の最上段67a上に落下する。
【0297】
凹凸面67の最上段67a上に落下した、粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、粉取り装置本体64内に発生している負圧の脈動空気振動波によって、強く吸引されたり、弱く吸引されたりすることで、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉が除去される。
【0298】
粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から除去された粉は、その後、配管T2内へと、負圧の脈動振動波に混和し、分散した状態で、吸引される。
【0299】
配管T2内へ吸引された、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から除去された粉は、その後、配管T2の途中に設けられているフィルター63によって除去される。
【0300】
また、凹凸面67の最上段67a上に落下した、粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、粉取り装置本体64内に発生している負圧の脈動空気振動波によって、強く吸引されたり、弱く吸引されたりすることで、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉が除去されながら、最上段67aから最下段67bへと移動し、その後、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉が除去された、粉取りがされた材料(錠剤)は、順次、粉取り材料供給装置65の他方端側の下方位置に設けられている材料排出口64b
から、貯留槽66の材料供給口66a内へと排出され、表面に付着していた粉が除去された、粉取りがされた材料(例えば、錠剤)が、順次、貯留槽66内へ蓄えられる。
【0301】
この粉取り装置61では、脈動空気振動波発生装置1を用いて、負圧の脈動空気振動波を発生させているため、本発明に係る脈動空気振動波発生装置を用いて発生させた負圧の脈動空気振動波は、減衰がし難いものである。
【0302】
従って、この粉取り装置61を用いれば、粉取り装置本体64内に発生している負圧の脈動空気振動波によって、粉取り装置本体64の凹凸面67上に供給された、粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、粉取り装置本体64内において、強く吸引されたり、弱く吸引されたりすることで、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面から、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉が完全に除去される。
【0303】
また、粉取り装置本体64内に発生している負圧の脈動空気振動波によって、粉取り装置本体64の凹凸面67上に供給された、粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、粉取り装置本体64内において、強く吸引されたり、弱く吸引されたりすることで、凹凸面67の最上段67a上に落下した、粉取りをする材料(例えば、錠剤)は、途中で滞留することなく、凹凸面67の最下段67bへ移動し、その後、順次、貯留槽66内へ蓄えられる。
【0304】
このため、この粉取り装置61を用いれば、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉取り作業を効率良く行うことができる。
【0305】
且つ、この粉取り装置61では、負圧の脈動空気振動波を発生している間、脈動空気振動波発生装置1自体に振動が生じないため、脈動空気振動波発生装置に接続されている気力輸送管(配管)T2が、振動し難い。
【0306】
即ち、この粉取り装置61は、長時間、粉取りをする材料(例えば、錠剤)の表面に付着している粉取り作業を行っても、粉取り装置61の構成部材の接合部分が緩んだり、ずれたり、外れたりすることがない。
【0307】
図12は、本発明に係る脈動空気振動波発生装置1を用いた流動層造粒装置を概略的に説明する構成図である。
【0308】
この流動層造粒装置71は、空気源72と、フィルター73と、脈動空気振動波発生装置1と、造粒タンク74と、造粒タンク74と脈動空気振動波発生装置1との間をつなぐ配管T2と、空気源72と脈動空気振動波発生装置1との間をつなぐ配管T1と、結合剤噴霧手段75と、加熱手段76とを備える。
【0309】
この流動層造粒装置71では、空気源72としてブロアーを用いている。
【0310】
配管T1は、その1端が、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2aを参照)に接続され、その他端が、空気源(ブロアー)52の排気口側に接続されている。
【0311】
造粒タンク74は、その下方位置に、多孔体で形成された目皿板77を備える。
【0312】
また、造粒タンク74は、目皿板77よりも下方位置に、空気流入口h74aを備える。
【0313】
また、造粒タンク74は、その上方位置に、空気排出口h74bを備える。
【0314】
尚、図12中、78で示す部材は、造粒タンク74に収容した粉体材料を造粒する際に、空気排出口h74bから粉体材料や造粒途中物が、大気中に放出されるのを防ぐために設けられたバグフィルターを示しており、このバグフィルター78は、造粒タンク78内の上方位置に設けられている。
【0315】
配管T2の1端は、脈動空気振動波発生装置1の空気流通孔(図5に示す空気流通孔h2bを参照)に接続されており、配管T2の他端は、造粒タンク74の空気流入口h74aに接続されている。
【0316】
フィルター73は、大気中に含まれる粉塵を除去するために設けられており、この例では、配管T2の途中に設けられている。
【0317】
また、加熱手段76は、造粒タンク74に収容した粉体材料を造粒する際に、造粒途中物や、造粒物(顆粒)を乾燥させて最終製品にする等を目的として、造粒タンク74の空気流入口h74aに供給されうる、正圧の脈動空気振動波を加熱するために設けられており、この例では、加熱手段76は、配管T2の途中の位置に設けられている。
【0318】
結合剤噴霧手段75は、造粒タンク74内の所定の位置に設けられている。
【0319】
結合剤噴霧手段75には、結合剤溶液噴霧用空気源79と、液送調整装置80とが接続されている。
【0320】
結合剤溶液噴霧用空気源79は、結合剤噴霧手段75へ供給する圧縮ガスの供給量を所定の供給量に調整できるようになっている。
【0321】
液送調整装置80は、結合剤溶液貯留タンク81に接続されており、結合剤溶液貯留タンク81内に貯留された結合剤溶液を、結合剤噴霧手段75に、所定の供給量で、供給できるようになっている。
【0322】
結合剤噴霧手段75から、結合剤を噴霧する際には、結合剤溶液噴霧用空気源79を所定の駆動量で駆動し、また、液送調整装置80を所定の駆動量で駆動する。
【0323】
すると、結合剤噴霧手段75へは、液送調整装置80から所定量の供給量で、結合剤溶液貯留タンク81に貯留された結合剤溶液と、結合剤溶液噴霧用空気源79から所定量の供給量で圧縮ガスが供給され、結合剤噴霧手段75から所定の噴霧量で霧状に結合剤溶液の液滴が噴霧されるようになっている。
【0324】
次に、この流動層造粒装置71を用いて、造粒タンク74内の目皿板77上に貯留した粉体材料(1次粒子)を造粒物(顆粒;2次粒子)に造粒する方法を例示的に、説明する。
【0325】
この場合、まず、造粒タンク74内の目皿板77上に、造粒する原料となる粉体材料(1次粒子)を収容する。
【0326】
また、結合剤溶液貯留タンク81内に、所定の濃度の結合剤溶液を収容する。
【0327】
次に、空気源(ブロアー)72を所定の駆動量で駆動する。
【0328】
また、脈動空気振動波発生装置1の回転軸3bに接続した回転駆動手段(図示せず。)を所定の駆動量で回転駆動させる。
【0329】
この操作により、気力輸送管(配管)T2内には、所定の正圧の脈動空気振動波が発生する。
【0330】
次に、空気源(ブロアー)72の駆動量を調整したり、脈動空気振動波発生装置1の回転軸3bに接続した回転駆動手段(図示せず。)の駆動量を調整したりすることで、造粒タンク74内の目皿板77上に収容した粉体材料(1次粒子)が一様に、正圧の脈動空気振動波に混和し、分散して流動化するように調整する。
【0331】
次に、予め定められた運転プログラムに従って、加熱手段を過熱して、造粒タンク74の空気流入口h74aに供給される正圧の脈動空気振動波を過熱する。
【0332】
また、予め定められた運転プログラムに従って、結合剤噴霧手段75から所定の噴霧量で結合剤液滴を霧状に噴霧する。
【0333】
造粒タンク74内に収容した粉体材料(1次粒子)が所望の粒径の造粒物(顆粒;2次粒子)に成長した後は、結合剤噴霧手段75からの結合剤液滴の噴霧を中止し、その後、造粒物(顆粒;2次粒子)が十分に乾燥するまで、予め定められた運転プログラムに従って、造粒タンク74へ、所定の温度に加熱した、正圧の脈動空気振動波を供給する。
【0334】
その後、造粒タンク74内への正圧の脈動空気振動波の供給を停止し、造粒タンク74内を室温に戻した後、造粒タンク74内に製造されている造粒物(顆粒;2次粒子)を造粒タンク74から目的とする場所(例えば、貯蔵タンク等)に取り出す。
【0335】
この流動層造粒装置71では、脈動空気振動波発生装置1を用いて、正圧の脈動空気振動波を発生させているため、本発明に係る脈動空気振動波発生装置を用いて発生させた正圧の脈動空気振動波は、減衰がし難いものである。
【0336】
従って、この流動層造粒装置71は、例え、配管T2が長いような場合であっても、配管T2を介して、造粒タンク74内に、減衰していない、正圧の脈動空気振動波を供給することができる。
【0337】
このため、造粒タンク74内の目皿板77上に収容した、造粒する原料となる粉体材料(1次粒子)は、造粒タンク74の空気流入口h74aから供給される、正圧の脈動空気振動波の強弱によって、造粒タンク74の上方へ高く吹き上げられたり、あまり高く吹き上げられないといった現象を生じ、粉体材料に吹き抜け現象を生じることなく、正圧の脈動空気振動波に混和し、分散して、流動化する。
【0338】
即ち、この流動層造粒装置71は、造粒タンク74内の目皿板77上に収容した、造粒する原料となる粉体材料(1次粒子)を容易に流動化することができるので、この流動層造粒装置71を用いれば、造粒する原料となる粉体材料(1次粒子)から目的とする造粒物(顆粒;2次粒子)を効率良く製造することができる。
【0339】
また、この流動層造粒装置71を用いれば、流動化状態にするのが困難であった、粉体材料(1次粒子)を容易に流動化できるため、従来は、流動層造粒方法では、製造するのが困難とされていた粉体材料(1次粒子)の造粒物(顆粒;2次粒子)を製造することができる。
【0340】
且つ、この流動層造粒装置71では、正圧の脈動空気振動波を発生している間、脈動空気振動波発生装置1自体に振動が生じないため、脈動空気振動波発生装置に接続されている配管T2や、配管T2に接続される造粒タンク74等が、振動し難い。
【0341】
即ち、この流動層造粒装置71は、長時間、造粒操作をしても、流動層造粒装置71の構成部材の接合部分が緩んだり、ずれたり、外れたりすることがない。
【0342】
尚、上記した、気力輸送装置51、粉取り装置61及び流動層造粒装置71は、いずれも、本発明に係る脈動空気振動波発生装置の用途を例示したに過ぎず、本発明に係る脈動空気振動波発生装置は、空気のオンオフがはっきりとした、減衰し難い脈動空気振動波を必要とする装置に好適に使用することができる。
【0343】
また、上記した、気力輸送装置51、粉取り装置61及び流動層造粒装置71の各々では、本発明に係る脈動空気振動波発生装置として、脈動空気振動波発生装置1を用いた例を説明したが、気力輸送装置51、粉取り装置61及び流動層造粒装置71の各々において、脈動空気振動波発生装置1に代えて、脈動空気振動波発生装置1Aや、脈動空気振動波発生装置1Bを用いることができることは、言うまでもない。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1に記載の脈動空気振動波発生装置では、貫通孔を有する回転体を、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている円柱形状の中空部内で、回転体の外周側面を、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている円柱形状の中空部を形成している内周側面に対して、摺動させながら、回転させるようにし、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている2個の空気流通孔の間が、回転体に設けた貫通孔によって、導通状態になった時だけ、2個の空気流通孔の一方の空気流通孔に圧縮ガスを供給した場合にあっては、一方の空気流通孔に供給した圧縮ガスが、他方の空気流通孔から排出されたり、また、2個の空気流通孔の一方の空気流通孔を吸引した場合にあっては、他方の空気流通孔に吸引雰囲気の気流が発生するようにしたため、この脈動空気振動波発生装置を用いれば、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧又は負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0344】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、正圧又は負圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0345】
この結果、この脈動空気振動波発生装置は、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧又は負圧の脈動空気振動波を必要とし、且つ、装置に振動が加わることを望まない、気力輸送装置、粉取り装置、流動層造粒装置その他の気力を用いる機械装置として、好適に用いることができる。
【0346】
請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々が設けられている外面が各々、平面にしているので、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々に配管を各々接続した場合、脈動空気振動波発生装置本体と、各々の配管との接続部に、隙間が生じない。
【0347】
これにより、脈動空気振動波発生装置本体と、各々の配管との接続部に、埃その他の粉体がたまることがないため、脈動空気振動波発生装置をクリーンな状態に保つことができる。また、脈動空気振動波発生装置が設置されているクリーンルームその他の部屋を長時間クリーンな状態に保つことができる。
【0348】
請求項3に記載の脈動空気振動波発生装置では、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置を用い、且つ、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の一方の空気流通孔側に、圧縮空気源を接続しているので、圧縮空気源を駆動し、回転体を、脈動空気振動波発生装置本体内で、所定の回転速度で回転させることにより、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔に接続された配管内に、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、正圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0349】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、正圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0350】
請求項4に記載の脈動空気振動波発生装置では、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置を用い、且つ、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の一方の空気流通孔側に、吸引空気源を接続しているので、吸引空気源を駆動し、回転体を、脈動空気振動波発生装置本体内で、所定の回転速度で回転させることにより、脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の中、他方の空気流通孔に接続された配管内に、所定の周波数の、オンオフのはっきりとした、減衰し難い、負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【0351】
また、この脈動空気振動波発生装置では、脈動空気振動波発生装置本体に設けた2個の空気流通孔の開閉を、貫通孔を有する回転体の回転により達成しているので、負圧の脈動空気振動波を発生させている間、脈動空気振動波発生装置自体に振動が発生し難い。
【0352】
請求項5に記載の脈動空気振動波発生装置では、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間を気密に密封するためのパッキング部材を設けているので、この脈動空気振動波発生装置を用いて、正圧の脈動空気振動波を発生させるために、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている2個の空気流通孔の一方の空気流通孔から圧縮ガスを供給した場合、一方の空気流通孔に供給した圧縮ガスが、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間から、大気中に漏れ出すことがない。また、この脈動空気振動波発生装置を用いて、負圧の脈動空気振動波を発生させるために、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている2個の空気流通孔の一方を吸引した場合、回転軸と脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間から、大気が脈動空気振動波発生装置本体内に吸引されることがない。
【0353】
従って、この脈動空気振動波発生装置を用いれば、正圧の脈動空気振動波を発生させる場合であっても、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合であっても、空気源(正圧の脈動空気振動波を発生させる場合にあっては、圧縮空気源、負圧の脈動空気振動波を発生させる場合にあっては、吸引空気源)の駆動量に対して、エネルギ損失を少なくして、正圧又は負圧の脈動空気振動波を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脈動空気振動波発生装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す脈動空気振動波発生装置を概略的に示す外観斜視図である。
【図3】図1に示す脈動空気振動波発生装置を概略的に示す断面図である。
【図4】図1に示す脈動空気振動波発生装置に設けられている2個の空気流通孔の各々に配管を接続した状態を概略的に示す外観斜視図である。
【図5】図1に示す脈動空気振動波発生装置に設けられている2個の空気流通孔の各々に配管を接続した状態を概略的に示す断面図である。
【図6】図1に示す脈動空気振動波発生装置の脈動空気振動波発生装置本体内に生じる現象を模式的に説明する説明図であり、図6(a)は、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている空気流通孔と空気流通孔との間が非導通になっている状態を示しており、又、図6(b)は、脈動空気振動波発生装置本体に設けられている空気流通孔と空気流通孔との間が導通になっている状態を示している。
【図7】本発明に係る脈動空気振動波装置の他の一例を例示的に説明する説明図であり、図7(a)は、本発明に係る脈動空気振動波装置の脈動空気振動波発生装置本体の中空部に形成されている空気流通孔と、空気流通孔との間が、非導通の状態を模式的に説明する説明図であり、また、図7(b)は、本発明に係る脈動空気振動波装置の脈動空気振動波発生装置本体の中空部に形成されている空気流通孔と、空気流通孔との間が、非導通の状態を模式的に説明する説明図である。
【図8】本発明に係る脈動空気振動波装置の他の一例を例示的に説明する説明図であり、脈動空気振動波発生装置に配管を接続する前の状態を模式的に説明する外観斜視図である。
【図9】図8に示す脈動空気振動波発生装置に配管を接続した後の状態を模式的に説明する外観斜視図である。
【図10】本発明に係る脈動空気振動波発生装置を用いた気力輸送装置を概略的に説明する構成図である。
【図11】本発明に係る脈動空気振動波発生装置を用いた粉取り装置を概略的に説明する構成図である。
【図12】本発明に係る脈動空気振動波発生装置1を用いた流動層造粒装置を概略的に説明する構成図である。
【図13】正圧の脈動空気振動波を模式的に示す説明図であり、図13(a)は、振幅の山が正圧で、振幅の谷が大気圧の脈動空気振動波を示しており、また、図13(b)は、振幅の山と谷の双方が正圧の脈動空気振動波を示している。
【図14】負圧の脈動空気振動波を模式的に示す説明図であり、図14(a)は、振幅の谷が負圧で、振幅の山が大気圧の脈動空気振動波を示しており、また、図14(b)は、振幅の山と谷の双方が負圧の脈動空気振動波を示している。
【図15】本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の一例を模式的に説明する説明図である。
【図16】本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の他の一例を模式的に説明する分解斜視図である。
【図17】本発明者等が既に提案している脈動空気振動波発生装置の他の一例を模式的に説明する説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 脈動空気振動波発生装置
2 脈動空気振動波発生装置本体
3a、3b 回転体に設けられている回転軸
4 回転体
11、12 蓋体
13、14 パッキング部材
15、16 パッキング部材密閉用蓋体
h2a、h2b 貫通孔
h4 回転体に設けられている貫通孔
R2 中空部
S2c 中空部を形成する内周側面
S4c 回転体の外周側面

Claims (5)

  1. 円筒形状の中空部を有し、且つ、前記円筒形状の中空部に、2個の空気流通孔を備える脈動空気振動波発生装置本体と、
    前記脈動空気振動波発生装置本体の円筒形状の中空部内に、前記円筒形状の中空部の軸に整列する位置に回転軸を有し、前記円筒形状の中空部を形成する内周側面に摺動可能な外周側面を備え、前記脈動空気振動波発生装置本体の円筒形状の中空部内に回転可能に収容される円柱形状の回転体とを備え、
    前記2個の空気流通孔の一方の空気流通孔には、空気源が接続されるようになっており、
    前記円柱形状の回転体の回転軸には、前記円柱形状の回転体を回転駆動させるための回転駆動源が接続されるようになっており、
    前記円柱形状の回転体は、前記円柱形状の回転体を貫通する空気導通路を備えており、
    前記脈動空気振動波発生装置本体の一方の空気流通孔に接続される空気源を駆動するとともに、前記回転駆動源を駆動して、前記円柱形状の回転体を回転させることで、前記脈動空気振動波発生装置本体の他方の空気流通孔に接続される配管内に、脈動空気振動波を発生させるようにした、脈動空気振動波発生装置。
  2. 前記脈動空気振動波発生装置本体の2個の空気流通孔の各々が設けられている外面が各々、平面になっている、請求項1に記載の脈動空気振動波発生装置。
  3. 前記空気源が、圧縮空気源である、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置。
  4. 前記空気源が、吸引空気源である、請求項1又は請求項2に記載の脈動空気振動波発生装置。
  5. 前記回転軸と前記脈動空気振動波発生装置本体に設けられた回転軸挿通孔との間を気密に密封するためのパッキング部材を設けた、請求項1〜4のいずれかに記載の脈動空気振動波発生装置。
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