JPH0929692A - 高速往復動取出装置及び生地の裁断装置 - Google Patents

高速往復動取出装置及び生地の裁断装置

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JPH0929692A
JPH0929692A JP18758595A JP18758595A JPH0929692A JP H0929692 A JPH0929692 A JP H0929692A JP 18758595 A JP18758595 A JP 18758595A JP 18758595 A JP18758595 A JP 18758595A JP H0929692 A JPH0929692 A JP H0929692A
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take
reciprocating
rotary valve
speed
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JP18758595A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tamura
隆行 田村
Hajime Takeuchi
肇 竹内
Tsuguhiro Shimoyama
次弘 下山
Sadaji Murakami
貞二 村上
Sotaro Kajita
荘太郎 梶田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地の裁断装置において、その裁断速度を高
速化する。また、裁断が綺麗に行えるようにする。 【解決手段】 カッター5を上下動させるための駆動源
として、ロータ14の回転によって流体の間欠供給が可
能なロータリバルブ10と、このロータリバルブ10か
らの供給流体によって動力取出部33を上下動させる往
復動シリンダ11とを有した構成のものを開発した。ロ
ータ14が1回転するたびに、往復動シリンダ11へ複
数回の流体供給が行われるため、カッター5の上下動と
して、毎分30000ストロークという飛躍的な高速化
が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速往復動取出装
置と、この装置を利用した生地の裁断装置とに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、生地をその柄等に応じて正
確な位置決めをしつつ自動的に裁断できる装置を開発
し、特許出願している(特開平5−138594号参
照)。この装置は、生地送りコンベヤ上に設けたカッタ
ーをモータ駆動可能なクランク機構によって上下動させ
るようにしたものである。そして、このカッターを(ク
ランク機構及びモータを含めた全体として)、生地の柄
等に応じてその搬送方向と直交する方向へ移動させてい
る。
【0003】なお、上記生地送りコンベヤは、カッター
が上昇し次に下降するまでの間に生地送りをし、カッタ
ーが下降している間は生地送りを停止させるという、い
わゆる間欠送りをしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先願に係る裁断装
置において、その裁断速度を高速化させるには、生地送
りを停止させている時間の短縮化又は解消化を図ればよ
いことになる。そのため、カッターの上下動速度を高速
化させることが必定となるが、この場合、モータにはそ
の回転数を高速化させるうえで自ずと限度がある。従っ
て、クランクの原節側回転半径を径小化させる等の方法
を採用するしかない。
【0005】ところが、この方法では取り出される上下
動ストローク及び上下動トルクが小さくなり、いずれも
裁断装置としては不適である。なお、このようなことは
クランク機構をカム機構等に置換したとしても、事情は
あまり変わらなかった。結局、生地送りコンベヤ(間欠
送り)において時間の短縮を図ることは困難であり、従
って裁断速度の高速化は所定限度を超えられないもので
あった。
【0006】また、上記のようにカッターの上下動速度
にも上限があるため、細かな柄に応じた複雑な裁断や滑
らかな曲線切り等を綺麗に行ううえでも、自ずと限度が
あった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであ
って、裁断速度の高速化が可能であり、しかも、細かな
柄に応じた複雑な裁断や滑らかな曲線切り等も綺麗に行
えるようにした高速往復動取出装置とこの装置を利用し
た生地の裁断装置とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求
項1記載の本発明(高速往復動取出装置)は、ロータの
回転によって流体の間欠供給が可能なロータリバルブ
と、該ロータリバルブからの供給流体によって動力取出
部を動作させる往復動シリンダとを有していることを特
徴としている。
【0008】ロータリバルブでは、ロータとこれを回転
可能に保持するロータケースとの周間において、流体の
移動を開閉制御可能な弁(流体取出部)を複数形成させ
ることができる。そのため、ロータの1回転により、弁
(流体取出部)の形成数倍の弁開閉動作を得ることがで
きる。従って、ロータリバルブが往復動シリンダへ流体
を供給する間隔、即ち、往復動シリンダの動力取出部が
動作する速度を極めて高速化することができる。しか
も、このような高速化によっても、往復動シリンダにお
ける動力取出部の1回ごとの動きがストローク不足やト
ルク不足を生じるおそれはない。
【0009】このようなことから、この高速往復動取出
装置は、生地裁断装置の駆動源等として好適に使用可能
なものとなる。なお、上記流体は圧縮空気とするのが好
適であるが、その他、水やオイル等の液体を用いること
も可能である。また、往復動シリンダとしては、単動型
(往動、復動の一方がバネによるもの)でも複動型(往
復動の双方が流体圧によるもの)でもよい。
【0010】前記ロータリバルブにおいて流体取出部が
設けられる壁部と、前記往復動シリンダにおいて流体取
入部が設けられる壁部とが一体又は直結された構成とす
るのが好適である(請求項2)。このような構成であれ
ば、ロータリバルブから往復動シリンダへの流体移動に
関して圧損や時間ロスを防止できる。
【0011】前記ロータリバルブには流体の供給間隔を
交互間隔とする二つの流体取出部が設けられており、前
記往復動シリンダにはピストン行程の両サイドで上記ロ
ータリバルブの各流体取出部と接続される二つの流体取
入部が設けられた構成とすることが可能である(請求項
3)。この構成は、すなわち、往復動シリンダが複動型
であることを限定したものであって、動力取出部の動き
(往動及び復動の双方)を俊敏なものとし、ストローク
を確実なものとするうえで好適となる。
【0012】また更に、ロータリバルブには上記二つの
流体取出部を備えた供給弁部とは別に、前記往復動シリ
ンダにおけるピストン行程の両サイドへ接続される二つ
の流体吸引部を備えた排出弁部が設けられており、これ
ら供給弁部と排出弁部とが、往復動シリンダのピストン
行程を挟んで対を成す流体取出部と流体吸引部とを各対
ごとに同期開閉させるように構成することが可能である
(請求項4)。
【0013】このような構成であれば、往復動シリンダ
においてピストン作動に用いられた後の廃棄流体を、ロ
ータリバルブの排出弁部により、流体吸引部を介して強
制的に吸引排出することができるようになる。そのた
め、わざわざ往復動シリンダにおいて流体排出用の弁機
構等を設ける必要がなく、構造の複雑化及び大型化を防
止できると共に、動力取出部における動作の即応性を一
層向上させることができる。
【0014】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
高速往復動取出装置に対し、往復動シリンダの動力取出
部に生地裁断用の切断具を設けることで生地の裁断装置
を構成させることができる(請求項5)。このような構
成の裁断装置であれば、上記の如く高速往復動取出装置
が動力取出部を高速で動作可能とさせていることに伴
い、この動力取出部と共に上下動する切断具(生地裁断
用カッター)の上下動速度を、モータ駆動のクランク機
構により駆動させていた先願の裁断装置に比べて飛躍的
に高速化できることになる。しかも、切断具のストロー
ク及びトルクが小さくなることもない。
【0015】このようなことから、生地送りコンベヤを
連続送りにすることができ、裁断速度の高速化が可能と
なる。また生地に対しては、細かな柄に応じた複雑な裁
断や滑らかな曲線切り等も綺麗に行えるようになる。生
地の搬送路に対して前記切断具の往復動作を受ける生地
支承体が設けられ、該生地支承体に対する生地搬送方向
の両側で生地に沿接可能な生地吸引部が設けられた構成
とすることが好適である(請求項6)。
【0016】このような構成にすると、カッター等の切
断具を高速で動作させることによっても、生地が生地支
承体から切断具と一緒に連れ上がってしまうといった欠
点を防止でき、その切断が確実且つ綺麗に行えるものと
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の実施形態の一つで
ある裁断装置1につき、その主要部を示した斜視図であ
る。この裁断装置1は、ベルトコンベヤ等により構成さ
れる生地Wの搬送路2に対し、その上方に高速往復動取
出装置3が移動機構4を介して設けられ、この高速往復
動取出装置3に対してカッター等の切断具5が下向きに
設けられている。
【0018】移動機構4は、高速往復動取出装置3を昇
降させる昇降手段6と、この昇降手段6を全体として、
搬送路2の生地送り方向(白抜き矢符参照)に対する直
交方向へ移動させる横送り手段7とを有している。8は
昇降台であり、9は横移動台である。まず、高速往復動
取出装置3について説明する。
【0019】この高速往復動取出装置3は、図1に示す
ようにロータリバルブ10と往復動シリンダ11とを有
している。往復動シリンダ11は、複動型シリンダを縦
方向に用いたものである。すなわち、ピストン12の上
昇及び下降(往復動)をいずれも流体圧によって行うよ
うになっている。図4及び図5に示すLはピストン行程
である。なお、往復動シリンダ11におけるその他の詳
細構造は、後述する。
【0020】ロータリバルブ10は、軸心を横向きにし
た回転軸13と、この回転軸13まわりで回転可能なロ
ータ14と、このロータ14を収納するロータケース1
5とを有している。ロータ14は、円盤状をした供給弁
部16と区画連結部17と排出弁部18とが互いに隙間
なく結合されたもので、これらが回転軸13と一体的に
回転するようになっている。
【0021】供給弁部16には、図3に示すように区画
連結部17と結合される方の側面壁16aに、回転軸1
3の挿通部分まわりに沿って開口する円周溝20が形成
されている。また、これと反対側(外向き)の側面壁1
6bには、上記円周溝20に対応した複数箇所(1か所
でもよい)に側部貫通孔21が形成されている。更に、
供給弁部16の外周壁には、互いに所定間隔をおいて複
数の周部貫通孔22が形成されている。これら周部貫通
孔22も上記円周溝20と連通している。
【0022】排出弁部18についても、区画連結部17
に対する側面壁18a,18bの配置が上記供給弁部1
6の場合と逆向きである点を除き、ほぼ、供給弁部16
と同様の構造を有している。すなわち、23は円周溝で
あり、24は側部貫通孔であり、25は周部貫通孔であ
る。なお、供給弁部16及び排出弁部18における各作
用上の理由から、供給弁部16の円周溝20は排出弁部
18の円周溝23よりも容積の小さなものとしてある。
また、図4に示すように供給弁部16の周部貫通孔22
は、当該供給弁部16の回転(矢符X参照)に伴って生
じる遠心力を、流体の噴出勢力として有効に利用できる
よう、接線方向へ傾斜させてある。
【0023】これに対しロータケース15には、図3に
示すように供給弁部16に対応してその一次通路27及
び二次通路28が設けられていると共に、排気弁部18
に対応してその一次通路29及び二次通路30が設けら
れている。供給弁部16用の一次通路27は、供給弁部
16の回転時にその側部貫通孔21が円周移動する領域
に対応させて内壁面を凹ませた凹部27aと、この凹部
27aに対して適宜の流体供給装置(図示略)から流体
(例えば、圧縮空気とする)を導くための孔部27bと
を有している。
【0024】また供給弁部16用の二次通路28は、図
4に示すように供給弁部16の回転時にその周部貫通孔
22と順次、合致可能とされるべく設けられた上下二つ
の流体取出部28a,28bを有している。これら流体
取出部28a,28bは、その一方が周部貫通孔22と
合致しているときは同他方が非合致となる(図6も併せ
て参照)ように、互いに交互間隔で弁開閉されるように
なっている。
【0025】一方、排出弁部18用の一次通路29は、
図5に示すように排出弁部18の回転時にその周部貫通
孔25と順次、合致可能とされるべく設けられた上下二
つの流体吸引部29a,29bを有している。これら流
体吸引部29a,29bについても、その一方が周部貫
通孔25と合致しているときは同他方が非合致となる
(図7も併せて参照)ように、互いに交互間隔で弁開閉
されるようになっている。
【0026】また排出弁部18用の二次通路30は、図
3に示すように排出弁部18の回転時にその側部貫通孔
24が円周移動する領域に対応させて内壁面を凹ませた
凹部30aと、この凹部30aから流体をケース外へ導
くための孔部30bとを有している。なお、ロータ14
における供給弁部16と排出弁部18との取付角度は、
供給弁部16の周部貫通孔22が上部の流体取出部28
aと合致するとき(図4の状態)に排出弁部18の周部
貫通孔25が下部の流体吸引部29bと合致し(図5の
状態)、また、供給弁部16の周部貫通孔22が下部の
流体取出部28bと合致するとき(図6の状態)に排出
弁部18の周部貫通孔25が上部の流体吸引部29aと
合致する(図7の状態)、といった関係が同期的に繰り
返されるように設定されている。
【0027】前記往復動シリンダ11は、ロータリバル
ブ10においてその流体取出部28a,28b及び流体
吸引部29a,29bが設けられる外壁に直結状に設け
られている。この往復動シリンダ11において、ピスト
ン12と共に上下動するピストンロッド34の下端部が
動力取出部33とされている。この動力取出部33は、
前記切断具5の着脱が簡単に行える構造(図示は省略す
るが、例えばコレットチャック構造等)にしておくのが
好適である。
【0028】そして、この往復動シリンダ11におい
て、ロータリバルブ10への直結部分とされる壁部に
は、図4に示すように上部の流体取出部28aとピスト
ン行程Lの上死位置とを連通する流体取入部35a、及
び下部の流体取出部28bとピストン行程Lの下死位置
とを連通する流体取入部35bが設けられていると共
に、図5に示すように上部の流体吸引部29aとピスト
ン行程Lの上死位置とを連通する流体押出部36a、及
び下部の流体吸引部29bとピストン行程Lの下死位置
とを連通する流体押出部36bが設けられている。
【0029】これらの説明から明らかなように、ロータ
リバルブ10と往復動シリンダ11とは、合計4本の流
体通路(28a+35a、28b+35b、29a+3
6a、29b+36b)によって接続されたものである
(図1参照)。従って、図4に示すようにロータリバル
ブ10から上部の流体取出部28a及び流体取入部35
aを通じて往復動シリンダ11へ流体が供給されること
でピストン12が下降し、これに伴って、図5に示すよ
うに往復動シリンダ11から排出される流体(ピストン
12の下部側流体)が下部の流体押出部36b及び流体
吸引部29bを通じて円滑にロータリバルブ10側へと
引き取られることになる。
【0030】また同様に、図6に示すようにロータリバ
ルブ10から下部の流体取出部28b及び流体取入部3
5bを通じて往復動シリンダ11へ流体が供給されるこ
とでピストン12が上昇し、これに伴って、図7に示す
ように往復動シリンダ11から排出される流体(ピスト
ン12の上部側流体)が上部の流体押出部36a及び流
体吸引部29aを通じて円滑にロータリバルブ10側へ
と引き取られることになる。
【0031】このようなピストン12の上下動が、ロー
タリバルブ10におけるロータ14の1回転ごとに複数
回(周部貫通孔22又は25が設けられる個数倍)繰り
返されることになるので、動力取出部33、即ち、切断
具5の上下動を高速で行わせることができるものであ
る。一例を示せば、先願において用いていたモータ駆動
によるクランク機構では、切断具5の上下動は、せいぜ
い、毎分3000〜4000ストローク程度であった
が、高速往復動取出装置3による切断具5の上下動は、
毎分15000ストローク〜30000ストロークまで
も引き上げることができるものである。
【0032】この往復動シリンダ11の上部には、角度
調節手段40が設けられている。この角度調節手段40
は、モータ等の角度可変具41から歯車列等の伝動部4
2及びカップリング部43を介して、ピストンロッド3
4の上端部34aを回動させることが可能になってい
る。従って、必要に応じて切断具5の向きを変更調節で
きるものである。
【0033】なお、このピストンロッド34の上端部3
4aは角軸とされ、カップリング部43にはこの上端部
34aの上下動は許容するが回動は不能に係合する角孔
が形成されている。次に、上記構成の高速往復動取出装
置3を具備した裁断装置1について説明する。
【0034】図2に関して既に概説したように、この裁
断装置1において、高速往復動取出装置3は昇降手段6
及び横送り手段7を有する移動機構4に対して設けられ
ている。従って高速往復動取出装置3は昇降及び横送り
可能となっている。そして、ロータリバルブ10に対
し、その回転軸13(図1参照)を回転させるためにモ
ータ46が接続されている。
【0035】なお、言うまでもなく、昇降手段6による
高速往復動取出装置3の昇降は、生地Wに対する切断具
5の接触又は退避のために行われる。また、横送り手段
7による高速往復動取出装置3の横移動は、主として、
柄や裁断形状等に応じた切断具5の移動のために行われ
る。また、生地Wの搬送路2にはベルトコンベヤが用い
られているが、高速往復動取出装置3の切断具5が横送
りされる部位ではベルトコンベヤが分断され、この分断
部分に、生地Wを支承し、且つ切断具5の往復動作を受
けることができる生地支承体47が設けられている。
【0036】この生地支承体47は、外周部にウレタン
ゴム等の弾性材48が巻回された駆動ローラにより構成
されている。そして、この生地支承体47に対する生地
搬送方向の両側(即ち、上流側と下流側)には、生地W
にその上から沿接可能になされた生地吸引部50が設け
られている。
【0037】この生地吸引部50は、図8に示すように
芯パイプ51に対して転動ローラ52が回転自在に外挿
されたものである。芯パイプ51には、下方へ臨む吸引
孔53がその軸方向に所定間隔をおいて複数形成されて
いる。また、転動ローラ52には、芯パイプ51の吸引
孔53に対応する軸方向各位置に、貫通孔54がその周
方向に所定間隔をおいて複数形成されている。そして、
芯パイプ51が適宜吸引装置(図示略)にエア配管され
ている。
【0038】従って、搬送路2上を生地Wが生地送りさ
れる場合には転動ローラ52が生地Wに接触して従動回
転するようになり、このとき、各貫通孔54が芯パイプ
51の吸引孔53に合致するたびに生地Wの吸引が行わ
れることになる。実際には、略連続的な吸引状態とな
る。このため、生地Wが切断具5の上下動につれ上がっ
てしまうということがなくなり、裁断が確実且つ綺麗に
行われるものとなる。
【0039】なお、転動ローラ52の外周面には、軸方
向で隣接する貫通孔54の相互間に周溝55が凹設され
ている。そしてこの転動ローラ52には、周溝55へク
シ歯状のガイド片56を入り込ませるようにして、生地
ガイド57が沿接されるようになっている(図2参
照)。これにより、上記のような生地Wのつれ上がり防
止効果は一層確実なものとされる。また、皺の発生等も
防止される利点がある。
【0040】なお、図示は省略するが、搬送路2には、
例えば上流側生地ガイド57等に対応する位置で、位置
ズレ検出器を設けておくのが好適である。この位置ズレ
検出器は、生地Wの幅方向両側等に設けた位置合わせマ
ーク60を光等により無接触で検出できるようにしたも
のである。そして、もし、この位置ズレ検出器によって
生地Wの位置ズレ(位置合わせマーク60が生地送り方
向に対して直交状でないこと)が検出された場合には、
生地送り速度と、移動機構4における横送り手段7の移
動量との関係において、ズレ量に応じた補正制御を行わ
せるようにすればよい。
【0041】このような構成及び制御を採用すれば、生
地Wの位置ズレを機械的に矯正させる方法や、作業者に
位置合わせを促す方法等を採用する場合に比べ、構造の
簡潔化、作業効率の低下防止等を図れる利点がある。と
ころで、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、前記生地支承体47は、ベルトコンベヤや
固定テーブル等としてもよい。また、生地吸引部50に
ついても、ベルトコンベヤ式又は押さえ片方式等とする
ことが可能である。
【0042】高速往復動取出装置3のロータリバルブ1
0に対して接続されるモータ46は、電動モータに限ら
ず流体圧モータを用いることも可能であり、この場合に
は、ロータリバルブ10と一体構成(同一の流体供給源
を用いる構成)とすることが可能である。高速往復動取
出装置3は、生地裁断装置に用いられることが限定され
るものではなく、その他、高速、高トルクの往復動が必
要とされる場合に適宜実施可能である。
【0043】前記昇降手段6及び横送り手段7には、流
体圧シリンダ、ボールネジ機構、チェーン伝動、ベルト
伝動、歯車列等の各種機構が採用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の本発明(高速往復動取出装置)では、ロータリ
バルブと往復動シリンダとを組み合わせて動力取出部の
往復動をさせる構成であるので、ロータリバルブのロー
タが1回転するたびに複数回の弁開閉動作を得ることが
できる。従って、往復動シリンダにおける動力取出部の
動作速度を極めて高速化することができるものであり、
この場合、動力取出部の動作ストロークや動作トルクに
おいて不足を生じるものでもない。このようなことか
ら、この高速往復動取出装置は、生地裁断装置の駆動源
等として好適に使用可能なものとなる。
【0045】ロータリバルブと往復動シリンダとを一体
又は直結させれば(請求項2)、ロータリバルブから往
復動シリンダへの流体移動に関して圧損や時間ロスを防
止できる。従って、高トルクを維持するうえで有益であ
る。ロータリバルブにおいて二つの流体取出部を設け
て、これらを往復動シリンダのピストン行程の両サイド
へ設ける各別の流体取入部と接続する構成にすること
(請求項3)で、往復動シリンダを複動型とすることが
できる。そのため、動力取出部の動きを俊敏なものと
し、ストロークを確実なものとするうえで好適となる。
【0046】ロータリバルブに二つの流体吸引部を有し
た排出弁部を設けておけば(請求項4)、往復動シリン
ダに対し、ピストン作動に用いられた後の廃棄流体を排
出するための弁機構をわざわざ設ける必要がなくなる。
そのため、構造の複雑化及び大型化を防止できると共
に、動力取出部における動作の即応性を一層向上させる
ことができる。
【0047】請求項5記載の本発明(生地の裁断装置)
では、上記高速往復動取出装置の動力取出部に切断具を
具備した構成であるため、高速往復動取出装置が動力取
出部を高速で動作可能とさせていることに伴い、切断具
の上下動速度を飛躍的に高速化できることになる。しか
も、切断具のストローク及びトルクが小さくなることも
ない。そのため、生地送りコンベヤを連続送りにするこ
とができ、裁断速度の高速化が可能となる。また生地に
対しては、細かな柄に応じた複雑な裁断や滑らかな曲線
切り等も綺麗に行えるようになる。
【0048】ところで、一般に、生地の裁断を行う装置
の中には、生地送りコンベヤに吸引機能を持たせてお
き、この上に載せられる生地が裁断によって位置ズレし
ないようにさせるものがあった。この場合、生地には、
その吸引性能を高めるうえでビニルシートを被せるよう
にしていた。しかし、そのために裁断作業が非常に不経
済なものとなり、コストの高騰化に繋がるという欠点が
あった。
【0049】しかし、本発明では、上記のような高速往
復動取出装置により切断具の上下動速度を飛躍的に高速
化できるため、このようなビニルシートの使用も不要と
なり、コストの高騰化を防止できる利点もある。生地の
搬送路に対して切断具の往復動作を受ける生地支承体を
設け、この両側に生地吸引部を設けた構成とする(請求
項6)と、切断具を高速で動作させることによっても、
生地が生地支承体から切断具と一緒に連れ上がってしま
うといった欠点を防止でき、その切断が確実且つ綺麗に
行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例である高速往復動取出
装置を概略して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の一例である裁断装置の主要
部を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】図1のC−C線拡大断面図である。
【図6】図4に準ずる動作説明図である。
【図7】図5に準ずる動作説明図である。
【図8】生地吸引部を示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 裁断装置 2 搬送路 3 高速往復動取出装置 10 ロータリバルブ 11 往復動シリンダ 14 ロータ 16 供給弁部 18 排出弁部 28a 流体取出部(上部) 28b 流体取出部(下部) 29a 流体吸引部(上部) 29b 流体吸引部(下部) 33 動力取出部 35a 流体取入部(上部) 35b 流体取入部(下部) 47 生地支承体 50 生地吸引部
フロントページの続き (72)発明者 村上 貞二 京都府綾部市井倉新町石風呂1番地 グン ゼ株式会社京都研究所内 (72)発明者 梶田 荘太郎 大阪府堺市錦之町西3丁目3番24号 株式 会社梶田機械製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ(14)の回転によって流体の間
    欠供給が可能なロータリバルブ(10)と、該ロータリ
    バルブ(10)からの供給流体によって動力取出部(3
    3)を動作させる往復動シリンダ(11)とを有してい
    ることを特徴とする高速往復動取出装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータリバルブ(10)において流
    体取出部(28a)(28b)が設けられる壁部と、前
    記往復動シリンダ(11)において流体取入部(35
    a)(35b)が設けられる壁部とが一体又は直結され
    ていることを特徴とする請求項1記載の高速往復動取出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ロータリバルブ(10)には流体の
    供給間隔を交互間隔とする二つの流体取出部(28a,
    28b)が設けられており、前記往復動シリンダ(1
    1)にはピストン行程(L)の両サイドで上記ロータリ
    バルブ(10)の各流体取出部(28a,28b)と接
    続される二つの流体取入部(35a,35b)が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    高速往復動取出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の高速往復動取出装置にお
    いて、ロータリバルブ(10)には上記二つの流体取出
    部(28a,28b)を備えた供給弁部(16)とは別
    に、前記往復動シリンダ(11)におけるピストン行程
    (L)の両サイドへ接続される二つの流体吸引部(29
    a,29b)を備えた排出弁部(18)が設けられてお
    り、これら供給弁部(16)と排出弁部(18)とが、
    往復動シリンダ(11)のピストン行程(L)を挟んで
    対を成す流体取出部(28a,28b)と流体吸引部
    (29a,29b)とを各対ごと(28aと29b又は
    28bと29a)に同期開閉させるように構成されてい
    ることを特徴とする高速往復動取出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の高速往復動取出装置(3)に対し、往復動シリンダ
    (11)の動力取出部(33)に生地裁断用の切断具
    (5)が設けられていることを特徴とする生地の裁断装
    置。
  6. 【請求項6】 生地(W)の搬送路(2)に対して前記
    切断具(5)の往復動作を受ける生地支承体(47)が
    設けられ、該生地支承体(47)に対する生地搬送方向
    の両側で生地(W)に沿接可能な生地吸引部(50)が
    設けられていることを特徴とする請求項5記載の生地の
    裁断装置。
JP18758595A 1995-07-24 1995-07-24 高速往復動取出装置及び生地の裁断装置 Pending JPH0929692A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003036102A1 (ja) * 2001-10-26 2006-02-16 協和醗酵工業株式会社 脈動空気振動波発生装置

Cited By (2)

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JP4590182B2 (ja) * 2001-10-26 2010-12-01 協和発酵キリン株式会社 脈動空気振動波発生装置

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