JP2005298932A - 剛性率に優れたばね向け高強度鋼線用の準安定オーステナイト系ステンレス鋼線 - Google Patents

剛性率に優れたばね向け高強度鋼線用の準安定オーステナイト系ステンレス鋼線 Download PDF

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Abstract

【課題】 ステンレス鋼線の剛性率を飛躍的に向上させ、炭素鋼であるピアノ線並の剛性率を有する高強度ステンレス鋼線を安定して得る。
【解決手段】 質量%で、C:0.03〜0.14%,Si:0.1〜4.0%,Mn:1.0〜8.0%,Ni:1.0〜5.0%,Cr:13.0〜19.0%,N:0.05〜0.30%を含有し残部がFeおよび不可避的な成分からなり、且つ、(1)式で表されるMd30の値がー10〜40(℃)であることを特徴とする高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。必要に応じて、さらに、引張強さが2000N/mm2以上,剛性率が70GPa以上,加工誘起マルテンサイト量が20〜80Vol.%であることを特徴とする。必要に応じて、さらに、200〜600℃の低温時効で平均粒子サイズが0.2μm以下のCr炭窒化物が分散していることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は高強度用ステンレス鋼線に関わり、さらに詳しくは高強度オーステナイト系ステンレス鋼線の剛性率向上技術に関するものである。
従来、ばね用等の高強度ステンレス鋼線は、冷間伸線加工時の縦割れ(時効割れ)が問題であり、成分,水素量や伸線加工後の加工誘起マルテンサイト量を規制して防止する技術が提案されている(特許文献1)。
一方、最近、結晶粒微細化や常温の伸線加工によるオースフォームの強靱化効果を使うことで、延靱性と弾性率を著しく向上させた高強度ステンレス鋼線が提案されている(特許文献2)。
特開平10−121208号公報 国際特許PCT/JP02/04493
従来、ステンレス鋼線の強度と弾性率を高める技術が提案されてきたが、本発明では、更に、ステンレス鋼線およびばね製品の剛性率を成分調整で飛躍的に向上させ、炭素鋼であるピアノ線並の剛性率を高強度ステンレス鋼線を安定して得ることにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々検討した結果、準安定オーステナイト系ステンレス鋼において、剛性率を下げるNi等の合金元素の添加量を抑制し、代替として剛性率を下げ難いMn,窒素を積極添加することで、伸線加工でオースフォーム化された加工誘起マルテンサイト組織が得られて延靱性・伸線加工性の劣化を抑制し、更に、低温時効でCr炭窒化物を析出してステンレス鋼線の強度と剛性率を著しく向上させることを見出した。
すなわち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)質量%で、C:0.03〜0.14%,Si:0.1〜4.0%,Mn:1.0〜8.0%,Ni:1.0〜5.0%,Cr:13.0〜19.0%,N:0.05〜0.30%を含有し残部がFeおよび不可避的な成分からなり、且つ、(1)式で表されるMd30の値が−10〜40(℃)であることを特徴とする高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn
−29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・・・・・・(1)
(2)さらに、引張強さが2000N/mm2以上,剛性率が70GPa以上,加工誘起マルテンサイト量が20〜80Vol.%であることを特徴とする前記(1)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
(3)さらに、200〜600℃の低温時効で平均粒子サイズが0.2μm以下のCr炭窒化物が分散していることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
(4)さらに、質量%で、下記のA,B,Cのいずれか1種以上含有することを特徴とする前記(1)〜(3)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
A:Al,Nb,Ti,Zr,Ta,Wの何れか1種または2種以上をそれぞれ: 0.01〜0.30%
B:V:0.1〜0.5%
C:Mo:0.2〜3.0%,Cu:0.2〜1.0%,Co:0.05〜
3.0%の何れかの1種または2種以上
(5)さらに、水素:1.5ppm以下であることを特徴とする前記(1)〜(4)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
(6)さらに、質量%で、B:0.001〜0.01%を含有することを特徴とする前記(1)〜(5)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線である。
(7)さらに、Ca:0.0005〜0.01%,Mg:0.0005〜0.01%の1種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(6)記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線およびばね製品である。
(8)さらに、前記(1)〜(7)記載の鋼線の素材となる伸線加工用の準安定オーステナイト系ステンレス鋼線材である。
本発明による高強度ステンレス鋼線は、高強度オーステナイト系ステンレス鋼線の剛性率を飛躍的に向上したものであり、ステンレス鋼ばねで、ピアノ線のばねに匹敵するばね定数を得ることにある。
以下に、先ず、請求項1の限定理由について述べる。
Cは伸線加工後に高強度を得るために、0.03%以上(以下は全て質量%)添加する。しかし、0.14%を超えて添加すると、粒界に粗大Cr炭化物が析出し、延靱性が低下することから、上限を0.14%とする。好ましい範囲は、0.06〜0.12%である。
Siは、マトリックス中のC,Nの活量を上げて、伸線後の低温時効時に炭窒化物を微細析出させて、高強度・高剛性率化の効果を引き出すために、0.1%以上添加する。しかし、4.0%を超えて添加するとその効果は飽和するばかりか、製造性が悪く、また、逆に延靱性が劣化するため、上限を4.0%以下に限定する。好ましい範囲は、0.7〜2.0%である。
Mnは、剛性率を比較的低下させずにオーステナイト組織を適度に得て、伸線加工にてオースフォーム化した加工誘起マルテンサイト組織を得るため、1.0%以上添加する。しかし、8.0%を超えて添加すると、剛性率が低下するため、上限を8.0%に限定する。好ましい範囲は、5.0〜7.0%である。
Niは、適度のオーステナイト組織を得て、マトリックスの延靱性を確保するため、1.0%以上添加する。しかし、5.0%を超えて添加すると、剛性率が低下するため、上限を5.0%に限定する。好ましい範囲は、2.0〜4.0%である。
Crは、耐食性を確保するため、13.0%以上添加する。しかし、19.0%を超えて添加すると、延靱性が劣化するため、上限を19.0%に限定する。好ましい範囲は、14.0〜18.0%である。
Nは伸線加工後の低温時効時にCr窒化物を微細に析出させて高強度化および高剛性化するために、0.05%以上添加する。しかし、0.30%を超えて添加すると、製造時にブローホールが生成し、製造性を著しく劣化させるため、上限を0.30%に限定する。好ましい範囲は、0.10〜0.20%である。
前記(1)式で規定されるMd30は、伸線加工後の加工誘起マルテンサイト量に影響を及ぼし、伸線加工(通常の伸線又は温度制御伸線)で加工誘起マルテンサイト量を20〜80vol.%得て、断線・縦割れ等の破壊無く高強度化するため、−10℃以上とする。一方、40℃を超えると、通常の伸線加工で断線・縦割れ等の破壊が生じるため上限を40℃に限定する。好ましい範囲は、0〜30℃である。
次に請求項2記載の限定理由について述べる。
引張強さが2000N/mm2未満の場合、基本的に延靱性は高いが、ばね定数が低くなるため、本発明の効果が発現しない。それに対し、引張強さが2000N/mm2以上の高強度材になると、高強度且つ高剛性率が得られ、高いばね定数が得られるため、本発明の高強度・高剛性率・高延靱性の効果が十分に発揮される。そのため、2000N/mm2以上の鋼線に限定する。好ましくは、2200N/mm2以上の鋼線である。
また、剛性率については、70GPa以上で通常のステンレス鋼ばねと差別化でき、その経済的効果が大きくなる。そのため、剛性率が70GPa以上に限定する。好ましくは、72GPa以上である。
加工誘起マルテンサイト量は、低温時効時の固溶窒素の排出・微細析出を促し、高強度化・高剛性率化するのに有効であるため、20vol.%以上にする。しかしながら、80vol.を超えると断線・縦割れ等の破壊のため、生産性が低くなり、経済的効果を発揮できない。そのため、上限を80vol.%に限定する。好ましい範囲は、30〜70vol.%である。
次に請求項3記載の限定理由について述べる。
低温時効は、特に加工誘起マルテンサイト組織部において固溶窒素をCr炭窒化物として析出させることができるので、強度と剛性率を著しく向上できる。但し、200℃未満ではその効果が小さく、600℃超では粗大化するとともに歪みが回復するため軟化してしまう。そのため、200〜600℃に限定する。好ましい範囲は、300℃〜500℃である。
低温時効後のCr炭窒化物の平均粒子サイズは、0.2μm超では高強度化の効果が小さい。そのため、平均粒子サイズを0.2μm以下に限定する。好ましくは、0.1μm以下である。
次に、請求項4記載の限定理由について述べる。
Al,Nb,Ti,Zr,Ta,Wは、微細な炭窒化物を形成し、鋼線の溶体化処理後のオーステナイト結晶粒を安定的に微細化させて延靱性を向上させるため、必要に応じて、そのいずれかを0.01%以上添加する。しかし、0.30%超添加してもその効果は飽和し、経済的でないばかりか、逆に延靱性を低下させるため、上限を0.30%とする。また、これら元素の複数を添加する場合にあってもその上限は0.35%、望ましくは0.30%にとどまるのがよい。
特に、AlおよびNbにおいては、熱間加工性を向上させるとともに、析出強化効果による高強度化に寄与することから有効である。
Vは微細な炭窒化物を形成し、鋼線の溶体化処理後のオーステナイト結晶粒を安定的に微細化させて延靱性を向上させるため、必要に応じて、0.1%以上添加する。しかし、0.5%以上添加してもその効果は飽和するし、逆に延靱性を低下させるため、上限を0.5%とする。また、このVは前記したAlやNb,Tiなどのグループの組成と併用して添加してもよい。
Mo,Cu,Coは耐食性に有効であるため、必要に応じて、Mo,Cuを0.2%以上,Coを0.05%以上添加する。しかし、Mo:3.0%,Cu:1.0%,Co:3.0%を超えて添加してもその効果は飽和し、経済的でないばかりか、逆にMo,Cuの過剰添加は剛性率を低下させる。また、Cuの過剰添加は伸線加工後の強度をも低下させる。そのため、上限をそれぞれMo:3.0%,Cu:1.0%,Co:3.0%とすることが望ましい。とりわけ、Mo:0.5〜2.0%,Cu:0.3〜0.8%,Co:0.1〜2.0%が好ましい。
次に、請求項5記載の限定理由について述べる。
鋼中の水素は、延靱性を確保するために、必要に応じて、1.5ppm以下に限定する。
次に、請求項6記載の限定理由について述べる。
Bは、熱間加工性確保のために、必要に応じて、0.001以上添加する。しかしながら、0.01%超添加してもボライドを生成し、縦割れや破断等、伸線加工性が劣化するため上限を0.01%とする。好ましい範囲は、0.002〜0.008%である。
次に、請求項7記載の限定理由について述べる。
Ca,Mgは、必要に応じて、脱酸を強化することを目的に、それぞれ、Ca;0.0005%〜0.01%,Mg;0.0005〜0.01%添加する。ここで、過剰に添加すると粗大な脱酸生成物により延靱性が劣化するため、それぞれ、上限を設定する。
以下に本発明の実施例についてさらに具体的に説明する。
本発明は、とりわけ、低温時効後の鋼線の目標特性として、引張強さが2000N/mm2以上,ばね用鋼線の剛性率が70GPa以上を有するものとし、鋼線製造性として縦割れおよび破断等の破壊が無いこととした。
表1に示す化学組成の供試材は通常のステンレス鋼線材の製造工程で溶製し、熱間でΦ5.5mmまで線材圧延を行い、1000℃で圧延を終了した。得られた線材を約1050℃,5minの熱処理を施し、水冷した。その後、一部の線材については、350℃,8時間の脱水素処理を施した。そして、φ3.0mmまで連続伸線機にて伸線加工を行い、その後、ストランド炉にて1000℃の溶体処理を施してばね用ステンレス鋼線の素材とした。そして、種々の条件にて冷間伸線加工を施して高強度ステンレス鋼線とし、引き続き、種々の条件で低温時効を施した。
Figure 2005298932
そして、低温時効後の鋼線の加工誘起マルテンサイト量,引張強さ,剛性率,Cr炭窒化物および伸線加工中の断線および鋼線製品の縦割れ(内部割れ等)の破壊の有無を調査した。
加工誘起マルテンサイト量は、直流式のBHトレーサーにて飽和磁化を測定して求めた。
引張強さは、JIS Z2241の引張試験により測定した。
剛性率は、ねじり振り子法により測定した。
鋼線の破壊については、伸線加工中に断線が起こるか否かで判断し、縦割れ(内部割れ等)については、鋼線製品の10箇所から横断面に埋め込み研磨し、光学顕微鏡観察により割れの有無で判断した。
Cr炭窒化物については、通常の抽出レプリカ法にてレプリカ試料を作製し、透過型電子顕微鏡観察により平均粒子径を求めた。
まず、本発明の基本成分の効果について述べる。ここで用いる供試材は前記工程による溶体化処理後の線材を脱水素処理して、1.5ppmまで水素を低減し、φ3.0mmまで1次の伸線加工を施し、続いてAr雰囲気中で中間ストランド焼鈍後、φ1.5mmまで2次の伸線加工を施し、400℃−30分の低温時効を施した。表2にその鋼線の特性を示す。
Figure 2005298932
本発明例No.1〜28と比較例No.29〜46は、各特性に及ぼす素材の化学組成の影響を調査したもので、比較例(比較鋼)と比較して本発明例(本発明鋼)全てにおいて、Cr炭窒化物の平均粒子径が0.2μm以下であり、破壊無しに引張強さが2000N/mm2以上,剛性率が70GPa以上を示し、強度および剛性率に優れていた。
次に、請求項3記載の低温時効の影響について述べる。
ここで用いる供試材は、本発明鋼A,G,Eであり、前記工程による溶体化処理後の線材を脱水素処理し、φ3.0mmまで1次の伸線加工を施し、続いてAr還元雰囲気で溶体化処理を施し、引き続き、φ1.5mmまで伸線加工を施した。その後、常温〜700℃で30分の時効処理を施した。表3にその鋼線の特性を示す。
Figure 2005298932
本発明例No.47〜52と比較例No.53〜57は、各特性に及ぼす時効処理の影響を調査したもので、比較例と比較して本発明例全てにおいて、Cr炭窒化物の平均粒子径が0.2μm以下であり、破壊無しに引張強さが2000N/mm2以上,剛性率が70GPa以上を示し、強度および剛性率に優れていた。
次に、請求項5の水素の影響について述べる。
ここで用いる供試材は、本発明鋼A,B,E,Mであり、前記工程による溶体化処理後の線材の一部を脱水素処理し、φ3.0mmまで1次の温間伸線加工を施し、続いてArまたは、水素+窒素の還元雰囲気で溶体化処理を施して、水素含有量を変化させた。その後、φ1.2mmまで強伸線加工を施し、400℃−30分の低温時効を施した。表4にその鋼線の特性を示す。
Figure 2005298932
本発明例No.47〜54と比較例No.55〜58は、各特性に及ぼす水素量の影響を調査したもので、比較例と比較して本発明例全てにおいて、破壊が発生しておらず、特に強伸線加工の場合、低水素の方が破壊抑制の観点から好ましい。安定して破壊を抑制するには、1.5ppm以下が好ましい。
本発明の剛性率に優れる高強度ステンレス鋼線によれば、準安定オーステナイト系ステンレス鋼線のNi等基本成分の規制に加え、オースフォームの強靱化の効果を利用し、且つ、低温時効でのCr炭窒化物の析出を積極的に使うことで、延靱性と剛性率を著しく向上させた高強度ステンレス鋼線を安定して得ることができる。

Claims (8)

  1. 質量%で、C:0.03〜0.14%,Si:0.1〜4.0%,Mn:1.0〜8.0%,Ni:1.0〜5.0%,Cr:13.0〜19.0%,N:0.05〜0.30%を含有し残部がFeおよび不可避的な成分からなり、且つ、(1)式で表されるMd30の値が−10〜40(℃)であることを特徴とする高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
    Md30=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn
    −29(Ni+Cu)−13.7Cr−18.5Mo ・・・・・・・(1)
  2. さらに、引張強さが2000N/mm2以上,剛性率が70GPa以上,加工誘起マルテンサイト量が20〜80Vol.%であることを特徴とする請求項1記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
  3. さらに、200〜600℃の低温時効で平均粒子サイズが0.2μm以下のCr炭窒化物が分散していることを特徴とする請求項1又は2記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
  4. さらに、質量%で、下記のA,B,Cのいずれか1種以上含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
    A:Al,Nb,Ti,Zr,Ta,Wの何れか1種または2種以上をそれぞれ:0. 01〜0.30%
    B:V:0.1〜0.5%
    C:Mo:0.2〜3.0%,Cu:0.2〜1.0%,Co:0.05〜3.0
    %の何れかの1種または2種以上
  5. さらに、水素:1.5ppm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
  6. さらに、質量%で、B:0.001〜0.01%を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
  7. さらに、Ca:0.0005〜0.01%,Mg:0.0005〜0.01%の1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高強度・高剛性ばね向けの準安定オーステナイト系ステンレス鋼線。
  8. さらに、請求項1〜7のいずれかに記載の鋼線の素材となる伸線加工用の準安定オーステナイト系ステンレス鋼線材。
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