JP2005298237A - 防曇性物品およびその製造方法 - Google Patents

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Mizuho Matsuda
瑞穂 松田
Kazutaka Kamiya
和孝 神谷
Takeshi Sunaga
岳史 寿永
Toyoyuki Teranishi
豊幸 寺西
Koichiro Kiyohara
康一郎 清原
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Abstract

【課題】 本発明は、有機−無機複合膜による防曇被膜による防曇性物品において、必要とされる防曇性を維持しつつ、高い耐摩耗性や耐擦傷性を有する防曇性物品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 無機微粒子群が無機物品の表面に結合されて複数の凸部が形成されており、親水性有機ポリマーとシリコンアルコキシドの重合物を含んでなる防曇被膜が、前記無機物品の表面を覆うように形成されていることを特徴とする防曇性物品である。この防曇性物品において、前記無機微粒子群は酸化錫微粒子またはコロイダルシリカであることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防曇性物品およびその製造方法に関する。
例えば、風呂場に設置される鏡や自動車用窓ガラスには、実用面から防曇性が求められている。清浄な表面のガラスは親水性であり、防曇性を有している。しかし、時間の経過に従って、ガラス表面が汚染されてきて、親水性がなくなり防曇性も低下してしまう。
また、無機酸化物薄膜と表面凹凸を用いた技術が、例えば特開昭61−091042号公報に開示されている。すなわち、「ガラス表面上に所定の厚さで微細な凹凸を有するシリカ、チタニア等の無機酸化物の薄膜を形成したことを特徴とする防曇ガラス」である。
また、本発明者らは、特開平11−100234号公報にて、「4〜300nmの粒径を有する金属酸化物微粒子を含有し、金属酸化物をマトリックスとする膜が基材上に被覆されており、前記膜表面には算術平均粗さ(Ra)が1.5〜80nmであり、かつ凹凸の平均間隔(Sm)が4〜300nmである凹凸が形成されている防曇物品」を開示している。
優れた防曇性を付与するためには、吸水性を持った有機材料の防曇剤を用いるとよい。しかし、この有機材料の防曇剤だけでは、布などで摩擦される条件下では耐久性が十分でない。そこで例えば、吸水性高分子層と表面の凹凸を利用した技術として、特開平07−164971号公報には、「ガラス基板の一面に反射性のコーティングを施したミラーにおいて、該ガラス基板の反射性のコーティング面と反対側の表面上に、金属酸化物からなる表面が微細凹凸をした下地層、吸水性高分子層が順次形成されていることを特徴とする親水性ミラー」が、開示されている。
さらに、防曇性膜の耐久性を維持向上させるために、吸水性有機材料を無機材料であるガラス質骨格と組み合わせることが提案されている。例えば、特開2001−152137号公報には、「基材表面に、吸水性有機高分子と無機物質よりなる吸水性有機無機複合被膜を被覆し、その表面を撥水性加工してなることを特徴とする防曇被膜形成基材」が開示されている。
特開昭61−091042号公報 特開平11−100234号公報 特開平07−164971号公報 特開2001−152137号公報
上述の特開平07−164971号公報に記載された技術では、フッ素樹脂とゾル溶液を混合し、このフッ素樹脂を熱分解させて、金属酸化物からなる微細凹凸下地層を形成している。この下地層の凹部に、吸水性高分子層を形成して防曇性を発現させている。しかし、この技術では、下地層表面に形成できる凹部の体積には限界があった。
さらに、上述の特開2001−152137号公報に記載された技術では、引っかきや摩耗に耐えうるほどの硬度を持たせるために、無機成分の配合比率を上げると、有機防曇剤が本来有していた吸水性が低下してしまい、防曇性は著しく劣化する。この技術では、防曇性を失わずに、膜の耐擦傷性を改善するには限界があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、有機−無機複合膜による防曇被膜による防曇性物品において、必要とされる防曇性を維持しつつ、高い耐摩耗性や耐擦傷性を有する防曇性物品およびその製造方法の提供を目的とする。
(予備検討)
上述した特開2001−152137号公報に記載の技術を用いて、物品の防曇性を向上させることを検討した。そのためには、吸水性有機−無機複合被膜の膜厚を厚くするとよい。つまり、防曇性のために必要な防曇被膜の単位面積あたりの体積を、所定量以上確保するようにしたのである。そこで、この複合被覆を厚くしたところ、耐摩耗性などの耐久性が劣化してしまうことが明らかとなった。
また、防曇被膜の耐久性を向上させるためには、下地部分の硬度が硬く物品との密着力に優れていることが望まれる。そこで、本発明ではまず、無機材料にて下地を構成することとした。さらに、防曇被膜の厚みを必要以上に厚くすることなく、防曇性のために必要な防曇被膜の単位面積あたりの体積を確保するため、複数の凸部を下地として用いた。
加えて、この下地の上に有機−無機複合膜を形成した防曇性物品において、複数の凸部を有する下地の構造に着目して、さらに検討を行った。
その結果、無機微粒子群を好ましくはバインダーを介して物品の表面に結合して複数の凸部を形成すると、耐久性の基礎となる耐摩耗強度に優れた下地とすることができ、さらに、下地において防曇被膜を充填できる体積を大きくすることができることを見出した。
つまり、上述の特開平07−164971号公報に記載された技術のように、下地を連続膜とするのではなく、微粒子により複数の凸部を形成したのである。さらに、この複数の凸部を覆い、その隙間に有機−無機複合膜を充填するように形成するようにするとよい。
すなわち、本発明は請求項1に記載の発明として、
無機微粒子群が無機物品の表面に結合されて複数の凸部が形成されており、
親水性有機ポリマーとシリコンアルコキシドの重合物を含んでなる防曇被膜が、前記無機物品の表面を覆うように形成されていることを特徴とする防曇性物品である。
請求項2に記載の発明として、
請求項1に記載の防曇性物品において、
前記凸部の平均高さが300nm以下である防曇性物品である。
請求項3に記載の発明として、
請求項1または2に記載の防曇性物品において、
前記複数の凸部の全ての高さが所定の範囲内にある防曇性物品。
性物品である。
請求項4に記載の発明として、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記無機微粒子群は酸化錫微粒子である防曇性物品である。
請求項5に記載の発明として、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記無機微粒子群はコロイダルシリカであり、無機バインダーを介して前記無機物品の表面に結合されている防曇性物品である。
請求項6に記載の発明として、
請求項5に記載の防曇性物品において、
前記コロイダルシリカの粒径が20〜300nmである防曇性物品である。
請求項7に記載の発明として、
請求項5に記載の防曇性物品において、
前記コロイダルシリカは、粒径の異なる2つの微粒子群を含んでなる防曇性物品である。
請求項8に記載の発明として、
請求項5〜7のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記無機バインダーはSiO2を主成分とする酸化物である防曇性物品である。
請求項9に記載の発明として、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記防曇被膜は、前記複数の凸部の隙間を充填して被覆されている防曇性物品である。
請求項10に記載の発明として、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記防曇被膜の厚みが20〜150nmである防曇性物品である。
請求項11に記載の発明として、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記親水性有機ポリマーはポリビニルピロリドンである防曇性物品である。
請求項12に記載の発明として、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
前記シリコンアルコキシドの重合物は、シリコン原子に結合した親水性の有機基を含む防曇性物品である。
請求項13に記載の発明として、
請求項12に記載の防曇性物品において、
前記シリコン原子に結合した親水性の有機基は、アミノ基を含む有機基である防曇性物品である。
請求項14に記載の発明として、
無機物品の表面に無機微粒子群を直接または無機バインダーを介して結合して複数の凸部を形成し、
親水性有機ポリマーとシリコンアルコキシドの重合物を含んでなる防曇被膜を、前記無機物品の表面を覆うように形成することを特徴とする防曇性物品の製造方法である。
このように構成した無機微粒子による下地は、無機微粒子の持つ本来の硬度により、面に垂直方向の圧縮力に対しては非常に強いものとなる。さらに、この凸部上に防曇被膜を形成すると、被膜が無機微粒子同士の隙間に入り込んで固定化される。
下地として複数の凸部があることで、防曇被膜の接合面の面積が拡大し、その表面形状が複雑化するので、密着度が飛躍的に向上する効果がある。また、無機微粒子群による下地が存在するので、表面摩耗等のように膜面に平行な力が加わったときに、防曇被膜が物品から容易に剥がれ難くなる効果がある。この結果、被膜の耐摩耗性が向上するのである。
加えて、硬い下地の上に防曇被膜を適度な厚みで形成したので、被膜の耐擦傷性にも優れている。
本発明における複数の凸部の平均高さとは、全ての凸部の高さを平均したものをいう。この平均高さが300nmを超えると、例えばガラスなどの透明体の場合には、透視性が損なわれる。鏡であれば、反射映像が曇ってしまう。また、この平均高さの下限値は、20nmが好ましい。この平均高さが20nm未満になると、凸部を形成した効果が弱くなるので、このましくない。
本発明において、複数の凸部の全ての高さは、所定の範囲内にあることが好ましい。この所定の範囲とは、平均高さを基準にして±30%以内であることを意味する。好ましくは、±20%以内であり、より好ましくは±10%以内である。
無機微粒子の材料としては、酸化錫やコロイダルシリカが好ましく用いられる。酸化錫としては、CVD法により形成されるとよい。CVD法によると、物品と結合力の強い酸化錫微粒子を形成することができる。
コロイダルシリカは、粒径のそろったものが容易に入手可能であるので、凸部の平均高さを簡単に制御することができ、本発明には好適に使用される。なお、コロイダルシリカでは、物品との結合力が十分でない場合もあるので、バインダーを介して物品表面に結合されているとよい。
コロイダルシリカの粒径は20〜300nmが好ましい。この粒径のコロイダルシリカを用いると、好ましい平均高さの凸部を容易に形成できる。
さらに、このコロイダルシリカは、粒径の異なる2つの群を含ませて用いることもできる。大きな粒径のコロイダルシリカによって、複数の凸部の高さが決まる。小さな粒径のコロイダルシリカは、下地の表面積の増大に寄与し、またバインダーとして大きな粒径のコロイダルシリカの物品表面との結合力を補う。
本発明において、防曇被膜の厚みとは、物品表面と被膜最表面との距離から、下地である複数の凸部の平均高さを引いたものとして定義する。防曇被膜の厚みは、20〜150nmの範囲が好ましい。20nm未満では防曇性能が十分でない。150nmを超えると、耐摩耗性などが劣ってくる。なお、上述の平均高さが高いほど、アンカー効果によって、この防曇被膜の厚みを厚くすることができる。
本発明において、無機物品としては、ガラス,セラミックス,金属などが挙げられる。特に、透明ガラス板やガラス製鏡などに、本発明は好ましく適用される。
以上のような構成により、必要とされる防曇性能を維持しつつ、耐摩耗性や耐擦傷性に優れた防曇被膜が実現可能となった。
以下、本発明の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下の実施例では、防曇性物品としてガラス板に防曇被膜を形成している。得られた防曇被膜付きガラス板は、以下に示す各種特性によって評価した。
(サンプルの評価)
1.外観評価
フローコートによって発生する防曇被膜の塗布ムラやスジ等の欠点を、目視にて判定した。判定基準は以下の通りである。
○:ムラ・スジ等なく表面が均一である
△:若干ムラやスジが見られるが、透過したとき視界を妨げるほどではない
×:ヘイズ(白濁による曇り)やムラ等により視界が妨げられる
2.防曇性評価
室温に保持した防曇被膜付きガラスに呼気を一定量拭き掛け、曇りの程度を目視にて判断した。判定基準は以下の通りである。
◎:呼気法によっても全く曇らない
○:呼気法によって若干の曇りは発生する
△:呼気によって水滴や水膜が形成される
×:通常のガラス板と同等か、それ以上に曇る
3.耐擦傷性評価
湿布を用いて膜表面を往復して擦り、付いた傷の程度および試験後の防曇性を目視にて判定した。判定基準は以下の通りである。
○:目視で傷が確認できず、防曇性も維持されている
△:目視で傷が確認され、防曇性は維持または若干低下する
×:目視で傷や膜剥離が確認され、防曇性も著しく低下する
(実施例1)
(A)無機凸部下地形成用コーティング液の調製
エタノール系溶媒(AP−7、日本アルコール販売(株))、触媒として濃塩酸(HCl、キシダ化学(株)製)、無機微粒子としてコロイダルシリカ水分散溶液(KE−W10、(株)日本触媒製、粒径110nm、固形分濃度15質量%)、バインダーとしてテトラエトキシシラン(以下、TEOSと略することがある)(KBE−04、信越化学工業(株)製)を適宜混合し、サンプル瓶にて約20時間撹拌してコーティング液を得た。無機凸部下地形成用コーティング液の固形分組成比を表1(A)に示す。なお、TEOSは、コロイダルシリカを物品表面に固着するバインダーとして含ませている。
(表1)
――――――――――――――――――――――――――――
(A) (B)
――――――――――――――――――――――――――――
KE−W10(質量%) 0.7 0.56
SiO2(質量%) 0.3 0.24
HCl(質量%) 0.1 0.1
AP−7(質量%) 98.9 99.1
――――――――――――――――――――――――――――
*SiO2量は、添加したTEOSが100%加水分解したとして算出した値である。
(1)無機凸部下地の作製
上述の(A)で得られたコーティング液を、基体として洗浄したソーダライムガラス板(100×100×3.4mm)上にフローコートし、無機凸部下地を形成した。なお、フローコートは温度20℃、湿度30%に調整した室内で実施した。無機凸部下地の形成後は自然乾燥し、620℃に加熱した電気炉中にて10分間加熱して、無機凸部下地付きガラス板を得た。
こうして得た無機凸部下地付きガラス板の表面を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を図1および図2に示す。図1は断面観察結果であり、図2は表面観察結果である。この無機凸部下地においては、粒径約100nmのコロイダルシリカ微粒子が積み重なることなく、ほぼ全面に配置された状態で凸部下地構造を形成していることがわかる。
(a)有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液の調製
溶媒としてAP−7、触媒として濃塩酸、無機成分としてテトラエトキシシラン、親水性有機ポリマーとしてポリビニルピロリドン(東京化成(株)製、K−90、MW:630,000)5質量%のAP−7溶液、精製水を適宜混合し、サンプル瓶にて約20時間撹拌してコーティング液を得た。なお、撹拌は20℃に設定した恒温槽中にて行った。有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液の固形分組成比を表2(a)に示す。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――
(a) (b)
――――――――――――――――――――――――――――
HCl(質量部) 0.01 0.01
SiO2(質量部) 0.5 0.5
PVP(質量部) 0.5 0.6
2O(質量部) 0.45 0.45
AP−7(質量部) 残部 残部
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合 計 100 100
――――――――――――――――――――――――――――
*PVP:ポリビニルピロリドン
*SiO2量は、添加したTEOSが100%加水分解したとして算出した値である。
(2)有機−無機複合防曇被膜の作製
上述の(1)で得られた無機凸部下地付きガラス板は予め純水で洗浄した。この上に、上述の(a)で得られたコーティング液をフローコートし、防曇被膜を形成した。なお、フローコートは温度20℃、湿度30%に調整した室内で実施した。成膜後は自然乾燥し、200℃に加熱した熱風乾燥炉中にて30分間加熱して、防曇被膜付きガラス板を得た。こうして得た防曇被膜付きガラス板を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を図3に示す。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表3に示す。
(表3)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
下地膜 (A) (B) CVD-SnO2 (D)
平均高さ(nm) 110 110 80 110
防曇被膜 (a) (a) (a) (a)
厚み(nm) 100 90 60 120
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外観 ○ ○ ○ ○
防曇性 ○ ○ ○ ○
耐擦傷性 ○ ○ ○ ○
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
外観、防曇性や耐擦傷性のいずれにおいても、良好なサンプルが得られた。実施例1から、無機凸部下地によって、オーバーコートされる有機−無機複合防曇被膜の耐擦傷性などの耐久性が保持されていることがわかった。
(実施例2)
無機凸部下地形成用コーティング液を(B)とし、防曇被膜形成用コーティング液を(a)と表3に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表3に示す。
実施例2では、無機凸部下地形成用コーティング液において、凸部下地を形成するシリカ微粒子の量が若干減少することで、実施例1と比較して凸部下地に若干隙間ができている状態である。図4に、凸部下地のみを形成したときの走査型電子顕微鏡での観察結果を示す。このため、この隙間に有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液が浸入し固定化されることで、耐擦傷性などの耐久性を得るとともに、十分な体積の防曇被膜が確保されている。
(実施例3)
実施例1および2では、無機微粒子としてコロイダルシリカを用いて、凸部下地を形成した。この実施例3においては、いわゆるオンラインCVD法によって基板上に形成された酸化スズ(SnO2)微粒子を、凸部下地を形成するための微粒子として用いた。
(C)無機凸部下地の作製
図5に示したオンラインCVD装置を用いて、以下の条件で金属酸化物の微粒子群が表面に形成されたガラス板を製造した。具体的には、フロートバス空間内には98体積%の窒素と2体積%の水素とを供給し、バス内を非酸化性雰囲気に保持し、最上流側に位置するコータ16aから、ジメチル錫ジクロライド(蒸気)0.27mol%、水蒸気19.88mol%、酸素7.99mol%の濃度で含有する、ヘリウムで希釈した混合気体1を供給し、温度720℃のガラスリボン上に酸化錫を主成分とする金属酸化物の微粒子群を形成した。無機材料である金属酸化物の微粒子群をガラスリボン上に形成し、これを適宜切断して、無機凸部下地付きガラス板とした。
こうして得た無機凸部下地付きガラス板を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を図6に示す。CVD法によって得られたSnO2微粒子は球形ではないものの、その粒径は比較的そろっており、本発明における凸部形成に好ましく適用できる。
CVD法によってガラス基板上に形成されたSnO2微粒子は、化学的結合力によって基板に強く固定されている。このため、強度の高い凸部下地が得られている。CVD法によるSnO2微粒子を用いる場合には、特に無機バインダーは不要である。
上述の(C)で得られた無機凸部下地付きガラス板は予め純水で洗浄した。この上に、表2(a)に示した有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液をフローコートし、防曇被膜を成膜した。なお、フローコートは温度20℃、湿度30%に調整した室内で実施した。成膜後は自然乾燥し、200℃に加熱した熱風乾燥炉中にて30分間加熱して、防曇被膜付きガラス板を得た。こうして得た防曇被膜付きガラス板を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を図7に示す。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表3に示す。
実施例1や2と、3との結果から、無機微粒子はその材質を問わず、必要な強度を有していれば、良好な防曇性や耐擦傷性を有した防曇被膜が形成可能であることが示された。
(実施例4)
上述の実施例1〜3では、粒径が一定の範囲内にある無機微粒子群を一つ用いた例であった。この実施例4では、粒径が一定の範囲内にある無機微粒子群二つを用いて、凸部下地を形成した例である。
(D)無機凸部下地形成用コーティング液の調製
溶媒として純水、バインダーとして珪酸リチウム塩(LSS−35、日産化学工業(株)製、固形分濃度 23.4質量%)、第1コロイダルシリカ水分散溶液(KE−W10、(株)日本触媒製、粒径110nm、固形分濃度15質量%)、第2コロイダルシリカ水分散溶液(ST−20、日産化学工業(株)製、粒径20nm、固形分濃度20質量%)、分散剤としてポリビニルアルコール(PVA−117、(株)クラレ製)1質量%水溶液を適宜混合し、サンプル瓶にて撹拌してコーティング液を得た。凸部下地形成用コーティング液の固形分組成比を表4(D)に示す。
(表4)
―――――――――――――――――――――――――――――――
(D) (E)
―――――――――――――――――――――――――――――――
LSS−35(質量%) 0.11 0.05
KE−W10(質量%) 0.75 0.3
ST−20(質量%) 0.22 0.09
PVA−117(質量%) 0.4 0.16
2O(質量%) 98.52 99.41
―――――――――――――――――――――――――――――――
無機凸部下地形成用コーティング液を(D)とし、防曇被膜形成用コーティング液を(a)と、表3に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表3に示す。なお、実施例4における無機凸部下地付きガラス板を、走査型電子顕微鏡で観察した結果を図8に示す。
実施例1では、バインダーとして、いわゆるゾル−ゲル法によるシリカを用いた例であった。実施例4では、これに代えて、水ガラスである珪酸リチウム塩をバインダーとして使用した。この結果から、無機バインダーは必要な接着力さえ有していれば、その種類や製法を問われないことがわかった。
さらにこの実施例4では、主たる凸部構造を形成する粒径約100nmのコロイダルシリカの他に、より粒径の小さい20nm程度のコロイダルシリカを添加している。これによって、有機−無機複合防曇被膜との接触面積が増大することによる膜強度の向上が図れる。さらに、微粒子間に形成される隙間の構造が複雑化することによって、防曇剤の保持力が向上できる。また、より粒径の小さい微粒子が、粒径の大きい微粒子に対してバインダーの役割も果たしている。
(実施例5)
無機凸部下地形成用コーティング液を(A)とし、防曇被膜形成用コーティング液を(b)と、表5に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表5に示す。
(表5)
―――――――――――――――――――――――――――――
実施例5 実施例6 実施例7
―――――――――――――――――――――――――――――
下地膜 (A) (A) (A)
平均高さ(nm) 110 110 110
防曇被膜 (b) (c) (d)
厚み(nm) 100 100 100
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外観 ○ ○ ○
防曇性 ○ ◎ ◎
耐擦傷性 ○ ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
実施例5では、有機−無機複合防曇被膜において、無機成分であるシリカよりも有機成分であるPVPの方が多くなっているが、この場合でも無機凸部下地と組み合わせることによって、十分な膜強度が得られていることが示されている。
(実施例6)
(c)有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液の調製
AP−7、濃塩酸、TEOS、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(KBM−903、信越化学工業(株)製)、ポリビニルピロリドンの5質量%AP−7溶液、精製水を適宜混合し、サンプル瓶にて約20時間撹拌してコーティング液を得た。なお、撹拌は20℃に設定した恒温槽中にて行った。有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液の固形分組成比を表6(c)に示す。
(表6)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(c) (d)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
HCl(質量%) 0.01 0.01
SiO2(TEOS由来)(質量%) 0.25 0.25
SiO2(KBM−903由来)(質量%) 0.25 0.25
PVP(質量%) 0.50 0.60
2O(質量%) 0.45 0.45
AP−7(質量%) 98.54 98.44
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
*PVP:ポリビニルピロリドン
*SiO2量は、添加したシランが100%加水分解したものとして計算した値。
無機凸部下地形成用コーティング液を(A)とし、防曇被膜形成用コーティング液を(c)と、表5に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表5に示す。
(実施例7)
無機凸部下地形成用コーティング液を(A)とし、防曇被膜形成用コーティング液を(d)と、表5に示すとおりとし、それ以外は実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表5に示す。
実施例6および7においては、実施例1に示した防曇被膜形成用コーティング液組成におけるTEOS量の、モル比にして40〜60%をシランカップリング剤で置換した。この場合にも十分な膜強度が得られていることが示され、さらに、添加したシランカップリング剤に含まれるアミノ基の親水性により、防曇性が向上することが示された。
(比較例1〜2)
洗浄したガラス板上に無機凸部下地を形成せずに、直接、有機−無機複合防曇被膜形成用コーティング液(a)または(b)をフローコートし、以降は実施例1と同様にして防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表7に示す。
(表7)
――――――――――――――――――――――――――――――
比較例1 比較例2 比較例3
――――――――――――――――――――――――――――――
下地膜 (なし) (なし) (E)
平均高さ(nm) −−− −−− 110
防曇被膜 (a) (b) (a)
厚み(nm) 120 120 90
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外観 ○ ○ ○
防曇性 ○〜△ ○ ○
耐擦傷性 × × △
――――――――――――――――――――――――――――――
無機凸部下地がない場合、得られる防曇被膜付きガラス板の外観は、下地膜がある場合と遜色なかった。一方、防曇性は比較例1において若干低下した。これは、下地膜がない場合には、基板上に保持される防曇剤の量(体積)が減少するためと考えられる。また、耐擦傷性は著しく低下した。特に、有機ポリマー(PVP)に対するTEOS添加量が少ないときの方が低下する程度が大きかった。
(比較例3)
無機凸部下地形成用コーティング液を表4(E)に変更した以外は、実施例1と同様にして、防曇被膜付きガラス板を得た。この防曇被膜付きガラス板の特性評価の結果を表7に示した。無機凸部下地を構成するシリカ微粒子の充填度が低く、基板上にまばらにしかついていない場合には、下地膜そのものの強度が著しく低下する。したがって、防曇被膜をオーバーコートした場合にも十分な強度が得られないことが示されている。
実施例1による無機凸部下地付きガラス板の走査型電子顕微鏡による断面観察結果である。 実施例1による無機凸部下地付きガラス板の走査型電子顕微鏡による表面観察結果である。 実施例1による防曇被膜付きガラス板の走査型電子顕微鏡による観察結果である。 実施例2による無機凸部下地付きガラス板の走査型電子顕微鏡による観察結果である。 オンラインCVD装置を説明する概略模式図である。 実施例3による無機凸部下地付きガラス板の走査型電子顕微鏡による観察結果である。 実施例3による防曇被膜付きガラス板の走査型電子顕微鏡による観察結果である。 実施例4による無機凸部下地付きガラス板の走査型電子顕微鏡による観察結果である。
符号の説明
10:ガラスリボン
11:熔融炉
12:フロートバス
13:徐冷炉
15:熔融スズ浴
16(16a,16b,16c):コータ
17:ローラ

Claims (14)

  1. 無機微粒子群が無機物品の表面に結合されて複数の凸部が形成されており、
    親水性有機ポリマーとシリコンアルコキシドの重合物を含んでなる防曇被膜が、前記無機物品の表面を覆うように形成されていることを特徴とする防曇性物品。
  2. 請求項1に記載の防曇性物品において、
    前記凸部の平均高さが300nm以下である防曇性物品。
  3. 請求項1または2に記載の防曇性物品において、
    前記複数の凸部の全ての高さが所定の範囲内にある防曇性物品。
    性物品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記無機微粒子群は酸化錫微粒子である防曇性物品。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記無機微粒子群はコロイダルシリカであり、無機バインダーを介して前記無機物品の表面に結合されている防曇性物品。
  6. 請求項5に記載の防曇性物品において、
    前記コロイダルシリカの粒径が20〜300nmである防曇性物品。
  7. 請求項5に記載の防曇性物品において、
    前記コロイダルシリカは、粒径の異なる2つの微粒子群を含んでなる防曇性物品。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記無機バインダーはSiO2を主成分とする酸化物である防曇性物品。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記防曇被膜は、前記複数の凸部の隙間を充填して被覆されている防曇性物品。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記防曇被膜の厚みが20〜150nmである防曇性物品。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記親水性有機ポリマーはポリビニルピロリドンである防曇性物品。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の防曇性物品において、
    前記シリコンアルコキシドの重合物は、シリコン原子に結合した親水性の有機基を含む防曇性物品。
  13. 請求項12に記載の防曇性物品において、
    前記シリコン原子に結合した親水性の有機基は、アミノ基を含む有機基である防曇性物品。
  14. 無機物品の表面に無機微粒子群を直接または無機バインダーを介して結合して複数の凸部を形成し、
    親水性有機ポリマーとシリコンアルコキシドの重合物を含んでなる防曇被膜を、前記無機物品の表面を覆うように形成することを特徴とする防曇性物品の製造方法。
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