JP2005296424A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍋に入れた調理物の重量を検知する機能を有する炊飯器において、米量が炊飯に適していない量であることをユーザに認知させ、炊飯の失敗を回避するようにする。
【解決手段】上面が開口した炊飯器本体内に鍋12を着脱自在に収納し、炊飯器本体の上面開口部を蓋20により開閉自在に覆い、鍋12を加熱する加熱コイル13を調理制御手段306により所定の加熱プログラムに従い制御する。鍋12および鍋12内の調理物の重量を重量検知手段40により検知し、米量の確定を要求する米量確定手段を構成する米計量スイッチから要求で重量検知手段40の出力信号から米量を判定し、水量表示手段を構成するLED表示部により米量に最適な水量の目安表示を行うよう構成する。水量表示手段は、重量検知手段40が検知した米量が所定の範囲外であると、最適な水量の目安表示を行わないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍋に入れた調理物の重量を検知する機能を有する炊飯器に関するものである。
炊飯器によっておいしいご飯を炊くための条件の一つとして、正確に米の量および水の量を計量することが挙げられる。一般に、炊飯器のユーザは炊飯の準備作業において、始めに米を計量カップで所望の量だけ計り、鍋に入れ、洗米した後で鍋の内側の目盛りに基づいて米の量に対応する水を入れる。従来の炊飯器は、米の量および水の量が正確な場合は、標準的な固さのご飯を炊くことができる。
しかし、ユーザが計量する米の量および水の量にはばらつきがあるため、炊きあがり時のご飯の固さにばらつきがあった。計量された米の量が所望の量よりも少ない、または水の量が標準よりも多い場合は、ご飯が標準よりやわらかくなってしまった。計量された米の量が所望の量よりも多い、または水の量が標準よりも少ない場合は、ご飯が標準より固くなってしまった。
従来、この種の炊飯器は、操作パネル、ブザーおよび重量を測定する重量測定手段を備え、予めユーザが設定した所望の炊飯量(設定炊飯量)に対応する米量および水量を正確に計量できるようにしたものである。操作パネル上にカップ数設定キー、重量キー、クリアーキー、数字表示部を配置している。ユーザは、以下の手順で炊飯の準備を行う。
ユーザは、カップ数設定キーをオンし、数字表示部に所望の炊飯量(カップ数)が表示されたときにカップ数設定キーをオフする。空の鍋を炊飯器の所定の位置に収納し、重量キーをオンする。計量モードが開始し、数字表示部に鍋の重量(g)が表示される。つぎに、クリアーキーをオンし、数字表示部の表示を0gにリセットする。この状態で米を鍋内に入れる。米の量(重量)が設定炊飯量に対応する米の重量と一致し、適正報知のためのブザーが鳴るように、米の量を調節する。
つぎに、再度クリアーキーをオンすると、数字表示部の表示が0gにリセットされ、水重量測定状態となる。鍋に給水すると、数字表示部に水の重量が表示される。水の重量が設定炊飯量に対応する水の重量と一致し、適正報知のためのブザーが鳴るように水加減する。ユーザは、ブザーの報知音に基づき、米および水の重量を正確に計量できる。その後、炊飯を開始すると、予め設定されている加熱プログラムに従って炊飯動作を行い、適切な米量と水量による炊飯を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−146215号公報
しかしながら、炊飯器には食味性能やふきこぼれ性能、炊きむら性能などの性能が満足できる適切な米量があり、この範囲に入らない量で炊飯を開始した場合、食味など性能に問題が出て炊飯の失敗となってしまう。例えば、下限を下回る米量で炊飯すると火力が入りすぎてしまい、硬く不味いご飯になってしまい、また、上限を上回る米量で炊飯をされた場合、火通りが悪く炊きむらがひどいご飯になってしまう。このように従来の炊飯器では、米量に対する適切な水量を調整して炊飯を開始しても、ユーザの満足のいく性能のご飯ができるとは限らないという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、米量が炊飯に適していない量であることをユーザに認知させ、炊飯の失敗を回避する炊飯器を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、上面が開口した炊飯器本体内に鍋を着脱自在に収納し、炊飯器本体の上面開口部を蓋により開閉自在に覆い、鍋を加熱する加熱手段を調理制御手段により所定の加熱プログラムに従い制御し、鍋および鍋内の調理物の重量を重量検知手段により検知し、米量の確定を要求する米量確定手段から要求で重量検知手段の出力信号から米量を判定し、水量表示手段により米量に最適な水量の目安表示を行うよう構成し、水量表示手段は、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると、最適な水量の目安表示を行わないようにしたものである。
これによって、ユーザは米量確定手段により、米量を確定したときに水量表示手段に水量の目安が表示されていなければ、米量が炊飯に適していない量であることをユーザに知らせることができ、炊飯の失敗を回避することができる。
本発明の炊飯器は、最適な炊飯の可能範囲から外れていることをユーザに知らせることができ、ユーザはそのことを認知し、米量の調整をやり直すことができるので、炊飯の失敗を回避することができる。
第1の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を所定の加熱プログラムに従い制御する調理制御手段と、前記鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、米量の確定を要求する米量確定手段と、前記米量確定手段から要求で前記重量検知手段の出力信号から米量を判定し米量に最適な水量の目安表示を行う水量表示手段とを備え、前記水量表示手段は、前記重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると、最適な水量の目安表示を行わないようにしたものであり、ユーザは水量表示手段に表示されていないときは重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると認知でき、米量の調整をやり直すことができるので、炊飯の失敗を回避することができる。
第2の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を所定の加熱プログラムに従い制御する調理制御手段と、前記鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、米量の確定を要求する米量確定手段と、前記米量確定手段から要求で前記重量検知手段の出力信号から米量を判定し米量に最適な水量の目安表示を行う水量表示手段とを備え、前記水量表示手段は、前記重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると、その旨を表示するようにしたものであり、ユーザは水量表示手段に米量範囲外の表示を確認したとき、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると認知でき、米量の調整をやり直すことができるので、炊飯の失敗を回避することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外である状態での炊飯の開始を禁止するようにしたものであり、米量が所定の範囲外である状態での炊飯ができないので、炊飯の失敗を回避できる。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、報知を行う報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯の開始時、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにしたものであり、米量が所定の範囲外である状態での炊飯を開始してしまった場合、通常と違う報知がされるので、ユーザは炊飯が失敗してしまう可能性を認知でき、炊飯結果が失敗であった場合、次回の炊飯時に手順を改善することで、炊飯の失敗の継続を回避できる。
第5の発明は、上記第1または第2の発明において、報知を行う報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯の終了時、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにしたものであり、米量が所定の範囲外である状態での炊飯を開始してしまった場合、炊飯終了時に通常と違う報知がされるので、炊飯結果が失敗であった場合、ユーザは炊飯が失敗してしまった原因を認知でき、次回の炊飯時に手順を改善することで、炊飯の失敗の継続を回避できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。
図2に示すように、炊飯器本体10は、上面を開口し、その上面開口部を覆う蓋20を開閉自在に設置している。炊飯器本体10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成しており、収納部30には、磁性体製の鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12の底部に対向する部分に鍋12を誘導加熱する加熱コイル(加熱手段)13を配設している。
回路基板14は、マイクロコンピュータ、入力回路、出力回路、書き換え可能な不揮発性メモリ(図示しないが、例えばフラッシュメモリ)が搭載されている。本実施の形態の炊飯器は後述する方法で、鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。調理物19は、炊飯前の米と水または炊き上がったご飯等である。この炊飯器は図示しない電源コードを有し、電源コードから商用電源が供給された時に「電源オン」の状態になる。
温度検知手段15は、コイルベース31の底部に配設し、鍋12の温度を検知するもので、この温度検知手段15は、鍋12が収納部30に収納されると鍋12の底の中央部に当接し、鍋12の温度を検知する。鍋検知手段16は、鍋12が収納部30に収納されているか否かを検知するもので、この鍋検知手段16は、炊飯器本体10に剛体接続されたマイクロスイッチで構成し、鍋12が収納部30に収納されると、温度検知手段15の底に設けた突起部がマイクロスイッチを押下し、鍋検知手段16はオン信号を出力する。
蓋開閉検知手段21は、蓋20の開閉を検知するもので、この蓋開閉検知手段21は炊飯器本体10に設け、マイクロスイッチで構成し、蓋20が開くと蓋20のヒンジ部がマイクロスイッチを押下し、蓋開閉検知手段21はオン信号を出力する。鍋検知手段16および蓋開閉検知手段21は、炊飯器の電源が入っている状態では常に動作しており、オン信号またはオフ信号を出力している。
重量検知手段40は、鍋12の重量を検知するもので、この重量検知手段40は、支持部17およびロードセル18で構成し、ロードセル18は、ロバーバル型のロードセル(荷重変換器)であり、炊飯器本体10に剛体接続している。ロードセル18に抵抗線ひずみゲージ(図示せず)を取り付けている。ロードセル18が歪んだときのひずみゲージの抵抗変化をブリッジ回路で電気信号として取り出し、差動増幅部がその電気信号を増幅している。
支持部17は、薄板に3つの突起部を設けた形状を有し、薄板はロードセル18の一端にねじ止めしている。支持部17の突起部は、コイルベース31の底部に設けた3つの孔をそれぞれ貫通しており、鍋12が収納部30に収納されていない場合、ロードセル18は支持部17の重量を検知する。鍋12が収納部30に収納されると、鍋12の底部が支持部17の突起部の先端に当接し、ロードセル18が歪む。調理物19が入った鍋12が収納部30に収納されると、ロードセル18は、支持部17、鍋12および鍋12の中の調理物19の総重量を検知する。すなわち、重量検知手段40は、鍋の底面を3点支持する支持部17を通して、正確に鍋12および被加熱物(調理物19)の重量を測定するよう構成している。
温度検知手段15、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21および重量検知手段40からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力される。
図3は、図2には図示していないが、本実施の形態の炊飯器の操作部を示す図である。図3に示すように、炊飯器本体10の前面には、操作部50を設けている。操作部50は表示部60およびキー入力手段59を有し、キー入力手段59として、炊飯スイッチ51、保温スイッチ52、取消しスイッチ53、タイマー予約を行うための予約スイッチ54、予約時刻(時と分)を合わせるための時スイッチ55および分スイッチ56、重量検知手段40(ロードセル18)からの信号から米量判定を要求する米計量スイッチ(米量確定手段)57、好みの炊飯コースを選択するコース選択スイッチ58などを配置している。ユーザは、各スイッチを操作し指令を入力することができる。
表示部60は、液晶表示部61とLED表示部62で構成している。液晶表示部61は選択されている炊飯コースや、炊飯の状況等を表示する。LED表示部62は水量表示手段を構成しており、米計量スイッチ57の操作の後、水量の目安を表示する。
水量表示手段であるLED表示部62には、図4に示すように、水量が不足していることを示す水量不足LED63、ご飯がかために炊き上がることを示すかためLED64、ご飯がふつうのかたさで炊き上がることを示すふつうLED65、ご飯がやわらかめに炊き上がることを示すやわらかめLED66、水量が多すぎることを示す水量過多LED67などを配置している。各LEDは米計量スイッチ57の操作で米量が判定された後、各LEDを点灯する条件が計算され、以後の重量検知手段による重量増加に合わせ、LED63からLED67にいずれか一つのLEDを点灯させる。
つぎに、本実施の形態の炊飯器の制御系の構成を説明する。図1は、本実施の形態の炊飯器の制御系の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、制御系は、操作部50、重量検知手段40、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21、温度検知手段15、制御部300、加熱コイル駆動手段311、報知手段330、加熱コイル13、記憶部320、鍋12、蓋20を有する。
記憶部320は、書き換え可能な不揮発性メモリ(回路基板14に搭載される)で構成し、調理物19の重量を算出するための重量算出用パラメータ321を記憶する。制御部300は、回路基板14に搭載されたマイクロコンピュータを有する。加熱コイル駆動手段311、報知手段330は、回路基板14に搭載している。
制御部300はマイクロコンピュータで構成し、ソフトウエアにより、ユーザが操作部50を介して入力する操作指令、重量検知手段40、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21、温度検知手段15などの検知手段から入力される各信号、記憶部320から読み込んだ重量算出用パラメータ321に基づき、加熱コイル駆動手段311の制御、表示部60への表示を行う。加熱コイル駆動手段311は、制御部300の制御に応じて、加熱コイル13を駆動する。加熱コイル13の加熱量は、加熱コイル13の通電率および/または通電量によって制御される。
制御部300は、重量算出部301、調理制御手段306を有し、重量算出部301は、ロードセル18の出力信号および記憶部320から読み込んだ重量算出用パラメータ321に基づいて、鍋12の中の調理物19の重量(炊飯量または保温量)を算出する。調理制御手段306は加熱制御部304、加熱プログラム記憶部305を有する。加熱プログラム記憶部305は、コース選択スイッチ58で選択した炊飯コースと調理物19の重量に応じた加熱プログラム(炊飯工程および保温工程)を記憶する。加熱制御部304は、コース選択スイッチ58で選択した炊飯コース、重量算出部301が算出した調理物19の重量、温度検知手段15が検知した鍋12の温度に基づき、調理物19の重量に応じた加熱プログラムを読み出し、加熱コイル駆動手段311を制御する。
報知手段330は、炊飯スイッチ51の操作による炊飯開始時に炊飯開始報知を行う。また、炊飯動作完了時には炊飯完了報知を行う。それぞれ、炊飯開始報知と炊飯終了報知は別々の報知パターンで報知するようにしている。
つぎに、図5を用いて重量算出の方法を説明する。重量算出用パラメータ321として、3つの状態(荷重がW1、W2、W3)に対するロードセル18の出力信号(S1、S2、S3)が書き込まれている。W1は鍋12が収納部30に収納されていない場合の荷重で、そのときのロードセル18の出力信号がS1である。W2は空の鍋12が収納部30に収納されている場合の荷重で、そのときのロードセル18の出力信号がS2である。W3は鍋12に調理物19の最大重量(例えば、5合の米と、5合の米を炊くための水の総重量)に相当する重りを入れ、それを収納部30に収納した場合の荷重で、そのときのロードセル18の出力信号がS3である。
図5は、ロードセル18への荷重の大きさとロードセル18の出力信号の大きさとの関係を示す図である。ロードセル18の出力信号の大きさは、ロードセル18への荷重の一次関数で表せる。図5において、直線401は、ロードセル18への荷重の大きさとロードセル18の出力信号の大きさとの関係を表す線である。ロードセル18の出力信号の大きさがSのとき、鍋12の中の調理物19の重量Wは、
W=Wmax×(S−S2)/(S3−S2) (1)
となる。ただし、Wmaxは、調理物19の最大重量(=W3−W2)であり、既知の量である。鍋12の重量(=W2−W1)は、製品毎にばらつくが、上式(1)は鍋12の重量を含まないので、正確に調理物19の重量を算出できる。
ここで、この重量Wを用い、米量Kを判定する方法を説明する。重量Wの単位はグラムとする。米量1カップは150グラムにあたるので、W/150でカップ数が判定できる。例えば450グラムであったとき、150で割って3となり3カップであると判定する。
さらにこの米量Kに対して、好みのかたさで炊き上げる水量の目安を判定する方法を説明する。
米量Kが決まれば、その米量を判定した重量に対してある比率との積を計算すれば、標準の目標重量(米に水を加えたときの重量)が求まる。例えば、450グラムの米の重量に対する米量Kは3カップで、それに対する目標重量は比率が2.5だとすると、1125グラムとなる。よって、450グラムの米に対して、水を675グラムを加えると標準的な炊飯ができる。比率データはカップ数ごとに個別で、例えば1.0カップであると2.7とし、5.0カップであると2.45としている。標準の目標重量が定まれば、標準の目標水重量(標準の目標重量と米の重量との差)も定まるので、その水重量に対して一定量増減すると意図的に「かため」や「やわらかめ」の炊飯が行える。
つまり、米量判定のあとに水を加えていき、標準の目標水重量に対して、±5%の範囲に入っていれば、「ふつう」のかたさ、−10〜−5%ならば水が少なめなので、「かため」、+5〜+10%ならば水が多めなので「やわらかめ」に炊くことができる。さらに−10%より下、また+10%より上といったどの範囲にも入らない場合、炊飯を失敗する恐れがあり、それぞれ「水量不足」「水量過多」と判定できる。
このように標準の目標の水重量に対して水の増加分の割合を求めることで、好みのかたさで炊き上げる水量の判定ができる。その判定情報をLED63〜LED67いずれかを点灯表示すれば、水量の目安表示を行うことができる。
上記構成において図6のフローチャートを参照しながら本実施の形態の水量調整のプロセスを説明する。なお、米は研ぐ必要のない無洗米を使用することとする。
ステップ501で蓋20が開いているかどうか判定する。蓋20が開いていればステップ502に進む。ステップ502では米計量スイッチ57が押されたか判定する。米計量スイッチ57が押されたならば、ステップ503に進み、重量検知手段40により信号を受け取り、前述した重量算出方法に従い、重量Waを算出する。つづくステップ504では、重量Waから前述した米量判定方法に従って、米量を判定し、ステップ505に進む。ステップ505では、米量が0.5カップ以上かどうかを判定し、0.5カップ以上であれば、ステップ506に進み、未満であればステップ510へと分岐する。
ステップ506では、さらに米量を判定し、5.1カップ以上であるかどうか判定し、5.1カップ以上であればステップ510へ分岐し、未満であれば、ステップ507へ進む。ステップ507では再度重量検知手段40により信号を受け取り、重量Wbを算出する。つづくステップ508では、重量Wbを判定し、前述した水量の目安を判定する方法に基づき判定を行い、LED63〜LED67に表示する。つづく、ステップ509では蓋20が閉められたかどうか判定し、閉められていなければステップ507に戻り、閉められたならば水量調整を終了する。
ステップ510ではLED63〜LED67をすべて消灯にし、ステップ501に戻る。
このように、蓋20を開け、米計量スイッチ57を操作することで、米量Kの判定を行い、その米量Kが0.5カップ〜5.0カップならば水量表示手段(LED表示部62)により水量調整が可能であり、そうでなければ水量表示手段の表示を行わず、再度米計量スイッチ57の操作待ちを行うものである。よって、ユーザが米を入れ米計量スイッチ57を操作したとき、0.5カップ〜5.0カップの範囲に入っていなければ水量表示手段の表示を行わないので、水量調整を不可能にし、少なすぎる米量、または多すぎる米量による炊飯の失敗を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図3に示す水量表示手段(LED表示部62)は、重量検知手段40が検知した米量が所定の範囲外であると、水量不足LED63と水量過多LED67を交互に点滅するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を図7のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ステップ501からステップ509までの動作は上記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
ステップ505で米量が0.5カップ以上でないときと、ステップ506で米量が5.1カップ以上と判定されたときにステップ511に分岐する。ステップ511では、水量不足LED63と水量過多LED67を交互に点滅させ、ステップ501に戻る。
このように、蓋20を開け、米計量スイッチ57を操作することで、米量Kの判定を行い、その米量Kが0.5カップ〜5.0カップの範囲にないならば水量不足LED63と水量過多LED67を交互に点滅し、再度米計量スイッチ57の操作待ちを行うものである。よって、ユーザが米を入れ米計量スイッチ57を操作したとき、0.5カップ〜5.0カップの範囲に入っていなければ水量不足LED63と水量過多LED67を交互に点滅表示するので、0.5カップ〜5.0カップの範囲にないならば、水量調整をやり直すことができるので、炊飯の失敗を回避することができる。
なお、本実施の形態では、所定のLEDを点滅させているが、米量が最適な範囲に入っていないということ知らせるLEDを更に増設し、点灯しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
(実施の形態3)
図1に示す制御部300は、米量が所定の範囲外である状態での炊飯の開始を禁止するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
水量調整をした後、ステップ601で炊飯スイッチ51が押されたかどうか判定する。押されたならば、ステップ602に進み、米量が0.5カップ以上かどうか判定する。0.5カップ以上であればステップ603に進み、そうでなければステップ601へと戻る。ステップ603では、米量が5.1カップ以上かどうか判定する。5.1カップ以上であれば、ステップ601に戻り、そうでなければステップ604に進み、炊飯動作を開始する。
このように米量が0.5カップ〜5.0カップの範囲にないならば炊飯を開始できないものである。よって、米量が最適な範囲に入っていない状態での炊飯開始を防ぐことができる。
(実施の形態4)
図1に示す制御部300は報知手段330により、炊飯の開始時、米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を図9のフローチャートと図10の報知パターン図を参照しながら説明する。
水量調整をした後、ステップ601で炊飯スイッチ51が押されたかどうか判定する。押されたならば、ステップ605に進み、米量が0.5カップ以上かどうか判定する。0.5カップ以上であればステップ606に進み、そうでなければステップ608へと分岐する。ステップ606では、米量が5.1カップ以上かどうか判定する。5.1カップ以上であれば、ステップ608に分岐し、そうでなければステップ607に進む。ステップ607では図10(a)に示す報知パターンで報知し、ステップ608では図10(c)に示す報知パターンを4回繰返し報知する。そして、ともにステップ604へと進み炊飯を開始する。
このように炊飯開始時に、米量が0.5カップ〜5.0カップの範囲にあるならば、通常の炊飯開始報知をし、そうでないならば異常を伝える報知をするものである。よって、米量が最適な範囲に入っていない状態での炊飯開始をした場合、報知を聞くことで、ユーザは炊飯が失敗してしまう可能性を認知でき、炊飯結果が失敗であった場合、次回の炊飯時に手順を改善することで、炊飯の失敗の継続を回避できる。
(実施の形態5)
図1に示す制御部300は報知手段330により、炊飯の終了時、米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を図11のフローチャートと図10の報知パターン図を参照しながら説明する。
ステップ610で炊飯が完了すると、ステップ611に進み、米量が0.5カップ以上かどうか判定する。0.5カップ以上であればステップ612に進み、そうでなければステップ614へと分岐する。ステップ612では、米量が5.1カップ以上かどうか判定する。5.1カップ以上であれば、ステップ614に分岐し、そうでなければステップ613に進む。ステップ613では図10(b)に示す報知パターンを6回繰返し報知し、ステップ614は図10(c)に示す報知パターンを4回繰返し報知する。
このように炊飯終了時に、米量が0.5カップ〜5.0カップの範囲にあるならば、通常の炊飯終了報知をし、そうでないならば異常を伝える報知をするものである。よって、米量が最適な範囲に入っていない状態での炊飯開始をした場合、炊飯終了時に報知を聞くことで、炊飯結果が失敗であった場合、ユーザは炊飯が失敗してしまった原因を認知でき、次回の炊飯時に手順を改善することで、炊飯の失敗の継続を回避できる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、最適な炊飯の可能範囲から外れていることをユーザに知らせることができ、ユーザはそのことを認知し、米量の調整をやり直すことができ、炊飯の失敗を回避することができるので、鍋に入れた調理物の重量を検知する機能を有する炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図 同炊飯器の一部切欠した側面図 同炊飯器の操作部を示す図 同炊飯器の水量表示手段を示す図 ロードセルへの荷重とロードセルの出力信号のとの関係を示す図 同炊飯器の水量調整のプロセスのフローチャート 本発明の実施の形態2の炊飯器の水量調整のプロセスのフローチャート 本発明の実施の形態3の炊飯器の炊飯開始のプロセスのフローチャート 本発明の実施の形態4の炊飯器の炊飯開始のプロセスのフローチャート 同炊飯器の報知手段の報知パターン図 本発明の実施の形態5の炊飯器の炊飯終了のプロセスのフローチャート
符号の説明
10 炊飯器本体
12 鍋
13 加熱コイル(加熱手段)
20 蓋
40 重量検知手段
57 米計量スイッチ(米量確定手段)
62 LED表示部(水量表示手段)
306 調理制御手段

Claims (5)

  1. 上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を所定の加熱プログラムに従い制御する調理制御手段と、前記鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、米量の確定を要求する米量確定手段と、前記米量確定手段から要求で前記重量検知手段の出力信号から米量を判定し米量に最適な水量の目安表示を行う水量表示手段とを備え、前記水量表示手段は、前記重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると、最適な水量の目安表示を行わないようにした炊飯器。
  2. 上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を所定の加熱プログラムに従い制御する調理制御手段と、前記鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、米量の確定を要求する米量確定手段と、前記米量確定手段から要求で前記重量検知手段の出力信号から米量を判定し米量に最適な水量の目安表示を行う水量表示手段とを備え、前記水量表示手段は、前記重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外であると、その旨を表示するようにした炊飯器。
  3. 重量検知手段が検知した米量が所定の範囲外である状態での炊飯の開始を禁止するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 報知を行う報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯の開始時、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
  5. 報知を行う報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯の終了時、重量検知手段が検知した米量が所定の範囲内であるときと範囲外であるときとで報知パターンを変更して報知するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
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