JP2005287925A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】炊飯コースが変更されても、ユーザが簡単な操作で炊飯コースに適した水加減を正確行うことが可能で、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成される。収納部30は、鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する加熱コイル13が配設される。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。
【選択図】図1
【解決手段】10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成される。収納部30は、鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する加熱コイル13が配設される。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、炊飯器に関する。
炊飯器によっておいしいご飯を炊くための条件の一つとして、正確に米の量及び水の量を計量することが挙げられる。一般に、炊飯器のユーザは炊飯の準備作業において、始めに米を計量カップで所望の量だけ計り、鍋に入れ、洗米した後で鍋の内側の目盛りに基づいて米の量に対応する水を入れる。従来の炊飯器は、米の量及び水の量が正確な場合は、標準的な固さのご飯を炊くことができる。しかし、ユーザが計量する米の量及び水の量にはバラツキがあるため、炊きあがり時のご飯の固さにバラツキがあった。計量された米の量が所望の量よりも少ない、又は水の量が標準よりも多い場合は、ご飯が標準よりやわらかくなってしまった。計量された米の量が所望の量よりも多い、又は水の量が標準よりも少ない場合は、ご飯が標準より固くなってしまった。
特許文献1に、従来例の炊飯器が開示されている。従来例の炊飯器は、操作パネル、ブザー及び重量を測定する重量測定手段を備え、予めユーザが設定した所望の炊飯量(設定炊飯量)に対応する米量及び水量を正確に計量できるようにしたものである。操作パネル上にカップ数設定キー、重量キー、クリアーキー、数字表示部が配置される。ユーザは、以下の手順で従来例の炊飯器による炊飯の準備を行う。ユーザは、カップ数設定キーをONし、数字表示部に所望の炊飯量(カップ数)が表示された時にカップ数設定キーをOFFする。空の内鍋を炊飯器の所定の位置に収納し、重量キーをONする。計量モードが開始し、数字表示部に内鍋の重量(g)が表示される。次に、クリアーキーをONし、数字表示部の表示を0gにリセットする。この状態で米を内鍋に入れる。米の量(重量)が設定炊飯量に対応する米の重量と一致し、適正報知のためのブザーが鳴るように、米の量を調節する。次に、再度クリアーキーをONすると、数字表示部の表示が0gにリセットされ、水重量測定状態となる。内鍋に給水すると、数字表示部に水の重量が表示される。水の重量が設定炊飯量に対応する水の重量と一致し、適正報知のためのブザーが鳴るように水加減する。ユーザは、ブザーの報知音に基づき、米及び水の重量を正確に計量できる。
特開昭61−146215号公報
従来例の炊飯器は、炊飯量の設定、米の計量、水の計量の動作の開始及び終了をすべてユーザのキー操作によって行う。ユーザは複雑なキー操作を強いられ、炊飯を開始するために、3つのキーを合計4回も操作する必要があった。従来例の炊飯器は、ユーザにとって使い勝手が悪かった。
従来例の炊飯器においては、ユーザは通常の炊飯準備作業(鍋に米を入れ、洗米し、水加減する)に加え、適切なタイミングで煩雑なキー操作を行う必要があった。従って、従来例の炊飯器はユーザの操作ミスを招きやすく、米及び水の計量が正確に行われないことがあった。例えば、ユーザが米の計量を終了する前に洗米してしまうと、米が水を吸ってしまうため米の量を正確に計量できなかった。
また、従来例の炊飯器においては、例えばすし飯など通常の炊飯と加水量が異なるもので炊飯する場合水の計量を行うことができなかった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ユーザが簡単な操作で正確に水加減することが可能で、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的とする。
また、すし飯など加水量が異なるものであっても水の計量が可能な炊飯器の提供を目的とする。
上記従来の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知する重量検知手段と、ユーザからの米量決定指令を入力する入力手段と、前記入力手段が前記米量決定指令を入力した第1のタイミングにおける前記重量検知手段の出力信号に基づいて前記鍋内の米量を算出し、これに基づいて前記鍋内の米量に対応する最適水量を算出し、前記第1のタイミングより後に入力した前記重量検知手段の出力信号及び前記米量に基づいて前記鍋内の水量を算出し、前記第1のタイミングより後の所定の第2のタイミングで炊飯を開始する制御部と、前記鍋内の水量を前記最適水量と合わせて表示し、又は前記鍋内の水量の前記最適水量に対する相対的な値を表示する水量表示部を有すると共に、複数の炊飯コースを設け、前記炊飯コースに合わせ前記最適水量を可変する上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知する重量検知手段と、ユーザからの米量決定指令を入力する入力手段と、前記入力手段が前記米量決定指令を入力した第1のタイミングにおける前記重量検知手段の出力信号に基づいて前記鍋内の米量を算出し、これに基づいて前記鍋内の米量に対応する最適水量を算出し、前記第1のタイミングより後に入力した前記重量検知手段の出力信号及び前記米量に基づいて前記鍋内の水量を算出し、前記第1のタイミングより後の所定の第2のタイミングで炊飯を開始する制御部と、前記鍋内の水量を前記最適水量と合わせて表示し、又は前記鍋内の水量の前記最適水量に対する相対的な値を表示する水量表示部を有すると共に、複数の炊飯コースを設け、前記炊飯コースに合わせ前記最適水量を可変する炊飯器である。
本発明は、ユーザが簡単な操作で正確に水加減することが可能で、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を実現できるという作用を有する。ユーザは、典型的には2回〜3回のキー入力操作で、米の量に応じた最適の又はユーザの好みの米を炊くことができる。
入力手段として、例えば「米計量スイッチ」と「炊飯スイッチ」と「コーススイッチ」を炊飯器に設ける。「第1のタイミング」は、例えばユーザが「米計量スイッチ」を押した時である。本発明の炊飯器は、第1のタイミングで自動的に米の量を算出する。「第2のタイミング」は、例えばユーザが「炊飯スイッチ」を押した時である。「最適水量」とは、ユーザが鍋に入れた米から標準的な食感(例えば、固さ)及び/又は物性(例えば、粘り気又は弾力)のご飯を炊くために必要な水の量、又は一般のユーザが食する柔らかいご飯から固いご飯まで(又は、粘り気の強いご飯から粘り気の弱いご飯まで、弾力が大きいご飯から弾力が小さいご飯まで)を炊くために必要な所定の範囲の水量である。「水量を算出し、表示する」ことは、典型的には水のみの量を算出し、表示することである。しかしこれに限らず、水と米とを合わせた量を算出し、表示することを含む。実質的に水量を算出し、表示することと同じだからである。「第1のタイミング」の前、または「第2のタイミング」の前でコーススイッチを押すと、炊飯コースが例えば「白米普通」コースから「すしめし」コースに切り替わる。従って最適水量との対応テーブル又は関数を「白米普通」用及び「すしめし」用を記憶している。
ユーザは、コーススイッチから炊飯のコースを選択した後、鍋に所望の量の米を入れ、「米計量スイッチ」を押し、水量表示部による水量表示(例えば、ランプによる表示)を確認しながら水加減をし、「炊飯スイッチ」を押すだけで正確に水加減をし、炊飯を開始できる。本発明の炊飯器によれば、ユーザが選択した炊飯コースの水加減を正確に行えるので、常においしいご飯を炊くことできる。本発明によれば、ユーザに複雑な操作を強いない、使い勝手が良い炊飯器を実現できる。
請求項2に記載の発明は、第1のタイミングと前記第2のタイミングの間に炊飯コースを変更した場合でも、前記最適水量を炊飯コースに合わせ可変することを特徴とする、請求項1に記載の炊飯器である。
本発明の炊飯器は、鍋に所望の量の米を入れ、「米計量スイッチ」を押した後でコーススイッチにより炊飯コースを再選択しても、ユーザが選択した炊飯コースの水加減を正確に行えるので常においしいご飯を炊くことできる。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は、所定のタイミングにおいてのみ前記重量検知手段に通電することを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。これにより、消費電力が実効的に少ない炊飯器を実現する。
請求項4に記載の発明は、前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段を更に有し、前記制御部は、前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が開いている状態の信号である時に前記重量検知手段の動作を開始させ、前記第2のタイミング又は前記蓋が開いている状態から閉じている状態に変化したことを前記蓋開閉検知手段が検知したタイミングで前記重量検知手段の動作を終了させることを特徴とする、請求項3に記載の炊飯器である。
一般に炊飯器のユーザは、炊飯前に蓋を開け、米を鍋に入れ、その鍋を収納部に入れ、蓋を閉め、炊飯開始の指示(第2のタイミング)を行う。本発明の炊飯器は、米及び水の量が変化する可能性がある蓋が開いている時に自動的に重量検知手段の動作を開始し、ユーザが米及び水の量のセッティングを完了させた第2のタイミングにおいて自動的に重量検知手段の動作を終了させることができる。これにより、消費電力が実効的に少ない炊飯器を実現する。
請求項5に記載の発明は、前記最適水量が下限値及び上限値を有し、前記水量表示部は、前記鍋内の水量が前記最適水量の範囲内に含まれる時に前記鍋内の水量を少なくとも3段階表示することを特徴とする、請求項1〜請求項2のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。
従来の炊飯器は、炊き上がりのご飯の食感及び/又は物性に関する表示を持っていなかった。ご飯の食感(例えば、固さ)及び/又は物性(例えば、粘り気又は弾力)は、主に鍋内の米量及び水量によって決まる。従来の炊飯器のユーザは、例えば、好みの固さのご飯を炊くために、予め標準的な水量より水を増やしたり減らしたりしていた。一般に、このような水加減は鍋内の目盛りを参考にして、ユーザの経験に基づいて行われていたので、いつも好みの固さのご飯が炊けるとは限らなかった。本発明の炊飯器は、ユーザが入れた鍋内の水量が、鍋内の米を炊くのに必要な最適水量の範囲の中で多い(柔らかめで、粘り気が強く弾力に富んだご飯が炊ける)、標準(標準の固さ、粘り気及び弾力のご飯が炊ける)、又は少ない(固めで、粘り気が弱く弾力が小さいご飯が炊ける)の何れであるかを少なくとも表示する。従って、ユーザは水量表示部の表示を確認しながら、好みの食感及び/又は物性のご飯を炊くための水加減を簡単に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記最適水量が下限値及び上限値を有し、前記水量表示部は、前記鍋内の水量が前記最適水量の範囲内に含まれる時に、n個(nは2以上の正整数)の表示手段を用い、m段階(mは整数且つn<m)表示することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の炊飯器である。
水量表示部は、例えば2つの隣接する表示手段をそれぞれ単独で表示させる水量の間の水量においては、その2つの隣接する表示手段を共に点灯又は点滅させる。例えば、それぞれ単独点灯時に、水量が多い(柔らかめで、粘り気が強く弾力に富んだご飯が炊ける)、標準(標準の固さ、粘り気及び弾力のご飯が炊ける)、又は少ない(固めで、粘り気が弱く弾力が小さいご飯が炊ける)を表示する第1、第2及び第3のLED(n=3)を設ける。本発明においては、第1のLEDと第2のLEDとを同時に点灯し又は点滅することにより、水量がやや多い(やや柔らかめで、やや粘り気が強く、やや弾力に富んだご飯が炊ける)ことを表示する。第2のLEDと第3のLEDとを同時に点灯し又は点滅することにより、水量がやや少ない(やや固めで、やや粘り気が弱く、やや弾力が小さいご飯が炊ける)ことを表示する。
本発明は、炊飯コースが変更されても、ユーザが簡単な操作で炊飯コースに適した水加減を正確行うことが可能で、おいしいご飯を炊くことができる炊飯器を実現できるという有利な効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
(実施の形態1)
図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。
図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。
始めに、図1及び図2を用いて実施の形態1の炊飯器の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。実施の形態1の炊飯器は、ユーザが、好みのご飯の固さに応じて水の量を正確に加減することができる炊飯器である。
図1において、10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋20が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成される。収納部30は、鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12底部に対向する部分に、鍋12を誘導加熱する加熱コイル13が配設される。14は、回路基板である。回路基板14にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。実施の形態1の炊飯器は、鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。調理物19は、炊飯前の米、米と水との混合物又は炊き上がったご飯等である。実施の形態1の炊飯器は図示しない電源コードを有し、電源コードから商用電源が供給された時に「電源ON」の状態になる。
実施の形態1の炊飯器に設けられる、各検知手段について説明する。
15は、コイルベース31の底部に配設され、鍋12の温度を検知する温度検知手段である。温度検知手段15は、鍋12が収納部30に収納されると鍋12の底の中央部に当接し、鍋12の温度を検知する。
16は、鍋12が収納部30に収納されているか否かを検知する、鍋検知手段である。鍋検知手段16は、ボディ10に剛体接続されたマイクロスイッチで構成される。鍋12が収納部30に収納されると、温度検知手段15の底に設けた突起部がマイクロスイッチを押下し、鍋検知手段16はON信号を出力する。
21は、蓋20の開閉を検知する蓋開閉検知手段である。蓋開閉検知手段21はボディ10に設けられ、マイクロスイッチから構成される。蓋20が開くと蓋20のヒンジ部がマイクロスイッチを押下し、蓋開閉検知手段21はON信号を出力する。
鍋検知手段16及び蓋開閉検知手段21は、炊飯器の電源が入っている状態では常に動作しており、ON信号又はOFF信号を出力している。
40は、鍋12の重量を検知する重量検知手段である。重量検知手段40は、支持部17及びロードセル18から構成される。ロードセル18は、ロバーバル型のロードセル(荷重変換器)であり、ボディ10に剛体接続される。ロードセル18に抵抗線ひずみゲージ(図示しない)が取り付けられている。ロードセル18が歪んだ時のひずみゲージの抵抗変化を、ブリッジ回路で電気信号として取り出す。支持部17は、薄板に3つの突起部を設けた形状を有する。薄板はロードセル18の一端にネジ止めされる。支持部17の突起部は、コイルベース31の底部に設けた3つの孔をそれぞれ貫通する。鍋12が収納部30に収納されていない場合、ロードセル18は支持部17の重量を検知する。鍋12が収納部30に収納されると、鍋12の底部が支持部17の突起部先端に当接し、ロードセル18が歪む。鍋12が収納部30に収納されると、ロードセル18は、支持部17、鍋12及び鍋12の中の調理物19の総重量を検知する。ロードセル18に取り付けられている抵抗線ひずみゲージは、ロードセルON/OFF制御部302(後述)から動作指令を受信した時だけ通電される(動作する)。抵抗線ひずみゲージの出力は、通電後0.5秒程度で安定する。重量検知手段40は、鍋の底面を3点支持する支持部17を通じて、正確に鍋12及び被加熱物(調理物19)の重量を測定する。
温度検知手段15、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21及び重量検知手段40からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力される。
図2は、本発明の実施の形態1の炊飯器の操作・表示部を示す図である。実施の形態1の炊飯器の本体10の前面には、操作・表示部50が設けられる(図1では図示しない)。操作・表示部50に、キー入力手段51、水量表示部52、液晶表示パネル53が配置される。キー入力手段51として、スイッチ51a〜スイッチ51hが配置される。51aは米計量スイッチ、51bは保温スイッチ、51cはタイマー予約を行うための予約スイッチ、51dは炊飯コースを選択するためのコーススイッチ、51eは炊飯スイッチ、51fは取消/切スイッチ、51g及び51hは予約時刻(時と分)を合わせるための時スイッチ及び分スイッチである。
水量表示部52は、操作・表示部50の背面に配置された5個のランプ52a〜52eを有する。ご飯の固さは米量及び水量に依存する。ユーザは所定の手順(後述する)に従い、鍋12に米を入れた後、水を入れる。実施の形態1の炊飯器は、ユーザが鍋12に入れた水量を測定し、米量及び水量に対応するご飯の固さに応じて、水量表示部52のランプ52a〜52eのうち該当するランプを点灯又は点滅させる。ランプ52aの左上に「かため」、ランプ52cの上に「標準」、ランプ52eの右上に「やわらかめ」の文字が印刷されており、ユーザは、水量表示部52を確認しながら、好みの固さのご飯を炊くための水加減を行うことができる。なお、水量表示部52での水量表示方法の詳細は後述する。
液晶表示パネル43には、操作案内表示部54及び米量表示部55が配置される。操作案内表示部54は、ユーザが次に行うべき操作又は現在の状態を表示するための表示部である。操作案内表示部54には「水加減」表示部54a及び「炊飯を押す」表示部54bが配置される。ユーザが次に行うべき操作は、各表示部54a、54bの文字(「水加減」又は「炊飯」の文字)の背景部分が黒く表示されることで示される。米量表示部55は、ユーザが鍋12に入れた米の量(カップ数)の測定結果を表示する。
図2の表示例は、米及び水の計量が終了した状態での表示である。米の量「2.3カップ」が米量表示部55に表示されている。「炊飯を押す」表示部54bの「炊飯」の文字の背景が黒く表示され、ユーザに炊飯スイッチ51eを押すことを促している。
次に、図3を用いて実施の形態1の炊飯器の制御手段の構成を説明する。図3は、本発明の実施の形態1の炊飯器の制御系の構成を示すブロック図である。実施の形態1の炊飯器の制御系は、操作・表示部50、重量検知手段40、鍋検知手段16、温度検知手段15、蓋開閉検知手段21、制御手段300、加熱コイル駆動手段311、加熱コイル13、鍋12、蓋20を有する。制御手段300は、回路基板14に搭載されたマイクロコンピュータ(図示しない)を有する。加熱コイル駆動手段311は、回路基板14に搭載される。
制御手段300(マイクロコンピュータ)はソフトウエアにより、ユーザが操作・表示部50を介して入力する操作指令、各検知手段(重量検知手段40、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21及び温度検知手段15)から入力される各信号に基づき、加熱コイル駆動手段311の制御、操作・表示部50への表示、ロードセル18のON/OFF制御を行う。加熱コイル駆動手段311は、制御手段300の制御に応じて、加熱コイル13を駆動する。加熱コイル13の加熱量は、加熱コイル13の通電率及び/又は通電量によって制御される。
制御手段300は、重量算出部301、ロードセルON/OFF制御部302、米量記憶部303、最適水量記憶部304、水量表示制御部306、加熱制御部307、加熱プログラム記憶部308を有する。
重量算出部301は、予め所定の状態(鍋12が無い時、空の鍋12を収納している時、最大の炊飯量の米と水を入れた鍋12を収納している時)でのロードセル18の出力信号データ(S1、S2、S3)をそれぞれ記憶している。ロードセル18の出力信号の大きさがSの時、鍋12の中の調理物19の重量Wは、
W=Wmax×(S−S2)/(S3−S2) (1)
となる。ただし、Wmaxは、調理物19の最大重量であり、既知の量(最大の炊飯量の米と水(調理物19)を入れた鍋12の重量であって、ロードセル18の出力信号データS3に対応する値)である。重量算出部301は式(1)を用い、調理物19の重量Wを算出する。
W=Wmax×(S−S2)/(S3−S2) (1)
となる。ただし、Wmaxは、調理物19の最大重量であり、既知の量(最大の炊飯量の米と水(調理物19)を入れた鍋12の重量であって、ロードセル18の出力信号データS3に対応する値)である。重量算出部301は式(1)を用い、調理物19の重量Wを算出する。
ロードセルON/OFF制御部302は所定の条件(後述する)が整った時にロードセル18への通電をON/OFFする。
米量記憶部303は、ユーザが鍋12に入れた米の量の測定結果(カップ数又は重量)を記憶する。
最適水量記憶部304は、最適水量テーブル305を記憶する。最適水量テーブル305は、各米の量(例えば、1カップ、2カップ、3カップ、4カップ及び5カップ)及び炊きあがり時のご飯の固さ(例えば、「かため」、「標準」及び「やわらかめ」)に対する、必要な水の量(重量)のデータテーブルである。表1は、実施の形態1における最適水量テーブル305である。実施の形態1において、最適水量テーブル305は、3段階の米の量(1カップ、3カップ及び3カップ)と、5段階のご飯の固さ(例えば、「かため」、「かためと標準の中間」、「標準」、「標準とやわらかめの中間」及び「やわらかめ」)との対応表である。
水量表示制御部306は、最適水量テーブル305(表1)を読み込み、ユーザが鍋12に入れた米量及び水量に基づき、水量表示部53のランプ53a〜53eのランプのうち、点灯又は点滅させるべきランプを選択し、点灯又は点滅させる。米量が最適水量テーブル305に無い値の場合(例えば、2.3合の場合)、最適水量テーブル305の値を補間する。
実施の形態1において、水量はランプ52a〜ランプ52eの点灯又は点滅によって7段階表示される。表2に、米の量が3合の時の、水量とランプ53a〜53eの表示状態を示す。表2において、「×」は消灯、「△」は点滅、「○」は点灯を表す。
ユーザが鍋12に入れた米量において、「標準」の固さのご飯を炊く水量ではランプ52cが点灯し、「かため」のご飯を炊く水量ではランプ52aが点灯し、「やわらかめ」のご飯を炊く水量ではランプ52eが点灯する。「かため」と「標準」の間の固さのご飯を炊く水量ではランプ52bが、「標準」と「やわらかめ」の間の固さのご飯を炊く水量ではランプ52dが点灯する。水の量が「かため」のご飯を炊く水量より少ない場合(水が鍋12に入っていない場合を含む)、ランプ52aが点滅する。水の量が「やわらかめ」のご飯を炊く水量より多い場合、ランプ52eが点滅する。
加熱プログラム記憶部308は、調理物19の加熱プログラム(炊飯工程及び保温工程)を記憶する。加熱制御部307は、加熱プログラムを読み出し、温度検知手段15が検知した鍋12の温度に基づき、加熱コイル駆動手段311を制御する。
図4及び図5を用いて、以上のように構成された本発明の実施の形態1の炊飯器の動作を、ユーザの操作手順とあわせて説明する。
図4は、本発明の実施の形態1の炊飯器のユーザの操作手順と表示状態の遷移を示す説明図である。図4の左側にユーザの炊飯準備作業における操作手順400、右側に操作・表示部50の表示状態450を示す。始めにユーザは、炊飯器の電源を入れ(ステップ401)、蓋20を開ける(ステップ402)。次に、必要に応じコーススイッチ51dをユーザが炊きたい炊飯コースを選択する(ステップ403)と炊飯コースに応じた最適水量テーブル305(ステップ404)を読み込む。次にユーザは炊飯を行いたい量の米を鍋12に入れ、その鍋12を収納部30に収納し(ステップ405)、ステップ406に進む。
ユーザは、ご飯の固さの好みに応じた水加減を行う場合、ステップ406からステップ407に進み米計量スイッチ51aを押す。米計量スイッチ51aは、炊飯を行う米量を確定する機能を有する。米量表示部55に米の量がカップ数で表示される(ステップ451)。更に、操作案内表示部54の「水加減」表示部54aの背景が黒く表示される(ステップ452)。ここでも、必要に応じコーススイッチ51dをユーザが炊きたい炊飯コースを選択する(ステップ408)と炊飯コースに応じた最適水量テーブル305(ステップ409)を読み込むことができる。ユーザは、米の量を確認し(ステップ410)、次の手順は「水加減」であることを確認する。
ステップ411でユーザは、必要に応じて洗米を行い鍋12に水を入れる。水量は、ステップ409で確定した米量及びユーザの好みのご飯の固さによって定まる。水量表示部52に、鍋12の中の米量及び水量に応じたランプ52a〜52eが点灯又は点滅する(ステップ453)。
ユーザは、水量表示部52の表示を確認しながら、水加減する(ステップ411)。好みの固さのご飯が炊きあがる水量か否か判断し(ステップ412)、水の量が適量になるまで水加減を繰り返す。例えば、「やわらかめ」のご飯を炊きたい場合は、ランプ52eが点灯するように水加減を行う。
水の量を確定した後、ユーザは蓋20を閉じる(ステップ413)。水量が、「かため」と「やわらかめ」の間の固さのご飯を炊く水量の範囲内にある場合(ランプ52a〜ランプ52eの何れかが点灯している)、操作案内表示部54の「炊飯を押す」表示部54bの「炊飯」の文字の背景が黒く表示される(ステップ454)。ユーザは、次の手順が炊飯スイッチ51eの操作であることを確認できる。逆に、水量が、「かため」と「やわらかめ」の間の固さのご飯を炊く水量の範囲外にある場合(ランプ52a又はランプ52eの何れかが点滅している)ユーザは、水加減をやり直すべきであることを確認する。
ステップ413でユーザは、蓋20を閉じる。水加減終了後、ユーザは炊飯スイッチ51eを押し(ステップ414)、炊飯準備作業を終了する。なお、水の量が、「かため」のご飯を炊く水量より少ない場合又は「やわらかめ」のご飯を炊く水量より多い場合は、ユーザが炊飯スイッチ51eを操作しても、炊飯が開始されない。即ち、ユーザはステップ412又はステップ413で、水量を「かため」のご飯を炊く水量より多く且つ「やわらかめ」のご飯を炊く水量より少ない量に加減する必要がある。
ユーザが炊飯スイッチ51eを押すと、炊飯スイッチ51eが点灯し、米計量スイッチ51aが消灯し(ステップ457)、「炊飯を押す」表示部54bの背景と文字の白黒が反転する。
ユーザは、好みのご飯の固さに応じた水加減を行わない場合、ステップ406からステップ413に進み水加減を行い(例えば、鍋12内側の目盛り(図示しない)を参考にして、従来の方法で水加減を行う)、蓋20を閉じる。ユーザが米計量を行わない(米計量スイッチ51aを操作しない)場合は、ステップ413で蓋20を閉じると、水量に関係なく操作案内表示部54の「炊飯を押す」表示部54aの「炊飯」の文字の背景が黒く表示される(ステップ454)。ユーザは次の手順が炊飯スイッチ51eの操作であることを確認できる。ユーザは炊飯スイッチ51eを押し(ステップ414)、炊飯準備作業を終了する。その後の操作・表示部50の表示の遷移は、ユーザが米計量を行う場合と同じである(ステップ454〜ステップ456)。
ステップ456の後、炊飯器は炊飯工程を実行する(ご飯を炊く)。
図5は、本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯開始時のフローチャートである。ステップ501で炊飯器の電源を入れる。炊飯器の電源が入ると、蓋開閉検知手段21は動作を開始し、蓋20が開いているか否かの信号を制御手段300に出力する。ステップ502で制御手段300は、蓋20が開いているか否か判断する。蓋20が閉じている状態から開いた時又は蓋20が開いている時、ステップ503に進む。蓋20が閉じている状態から開いた状態に遷移した時又は蓋20が既に開いている時に、ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を開始する(ステップ503)。ロードセル18は、その出力信号Sを重量算出部301に出力する。ステップ504で制御手段300は、蓋20が開いている状態から閉じたか否か判断する。蓋20が開いたままの場合、ステップ505に進む。ステップ505で制御手段300は、米計量スイッチ51aが押されたか否か判断する。押されていない場合はステップ504に戻り、押された場合はステップ506に進む。制御手段300は、米計量スイッチ51aを点灯する(ステップ506)。
重量算出部301は、米計量スイッチ51aが押される直前のロードセル18の出力信号Sから、式(1)によって、鍋12内の調理物19の重量Wを算出する(ステップ507)。ステップ508で制御手段300は、重量算出部301がステップ507で算出した重量Wを、米の重量(g)として米量記憶部303に記憶する。ステップ509で制御手段300は、米の重量を150gで割り、米のカップ数(1カップは150g、1合である。)を算出し、米量表示部55に表示する。制御手段300はステップ510で、「水加減」表示部54aの背景を黒色にする。ステップ511で制御手段300は、最適水量テーブル305(例えば、表1)を読み込み、米量記憶部303に記憶されている米の重量に対応する、水の量とご飯の固さの対応テーブルを読み込む。対応する米量が最適水量テーブル305に無い値の場合(例えば、2.3合の場合)、最適水量テーブル305の値を補間する。
制御手段300は、ステップ507で米の重量を算出した後のロードセル18の出力信号を、鍋12内の米と水との総重量であると判断する。制御手段300はステップ512で、ロードセル18の出力信号から、式(1)によって鍋12内の調理物19の重量Wを算出し、Wから米量記憶部303に記憶されている米の重量を差し引き、鍋12内の水の重量を算出する。水量表示制御部306はステップ513で、水量表示部52のランプ52a〜52eのうち、測定した水の重量に対応するランプに点灯又は点滅を指示する。ステップ514で制御手段300は、蓋開閉検知手段21の信号に基づき、蓋20が閉じたか否か判断する。蓋が開いたままの状態の場合、ステップ512に戻り水の重量の算出(ステップ512)と表示(ステップ513)を繰り返す。蓋20が閉じた場合、ステップ515に進む。
ステップ515で制御手段300は、蓋20が閉じる直前の水の重量を炊飯に使用する水量であると決定し、その水量が所定の範囲内(ステップ508で記憶した米の重量において、「かため」のご飯を炊くための水量の下限値と「やわらかめ」のご飯を炊くための水量の上限値との間)か否か判断する。水の重量が所定の範囲外の場合ステップ517に進み、「水加減」表示部54aを点滅させ、ユーザに水加減のやり直しを促し、ステップ512に戻る。水の重量が所定の範囲内の場合ステップ516に進み、「炊飯を押す」表示部54bの「炊飯」の文字の背景を黒色にする。なお、同時に「水加減」表示部54aの文字を黒色にする。ステップ518で制御手段300は、炊飯スイッチ51eが押されたか否か判断し、押されるとステップ519に進む。炊飯スイッチ51eが押されると、ロードセルON/OFF制御部302は、ロードセル18への通電を停止する(ステップ519)。制御手段300は炊飯スイッチ51eを点灯させ(ステップ520)、「炊飯を押す」表示部54bの文字を黒色にし(ステップ521)、米計量スイッチ51aを消灯する(ステップ522)。炊飯スイッチ51eが操作されると、加熱制御部307は加熱プログラム記憶部308から、加熱プログラムを読み込み、炊飯工程を実行する(ステップ523)。
ステップ504で蓋20が閉じた場合、ステップ516に進む(重量算出部301が、米及び水の重量を算出しない)。
ユーザによって米計量スイッチ51aが押され、重量算出部301が米及び水の計量を行った場合、加熱制御部307は米の重量及び温度検知手段15からの鍋12の温度に基づいて加熱制御を行う。重量算出部301が米及び水の計量を行わなかった場合、加熱制御部307は温度検知手段15からの鍋12の温度に基づいて加熱制御を行う。
以上のように、実施の形態1の炊飯器によれば、ユーザは米計量スイッチ51aを1回押すだけで、好みの固さのご飯を炊くための水加減を簡単に行うことができる。実施の形態1の炊飯器におけるユーザの炊飯準備作業は、従来の重量検知手段40を有さない炊飯器におけるユーザの炊飯準備作業(鍋に米を入れ、必要に応じて洗米し、水加減を行う)とほとんど同じである。従って、実施の形態1の炊飯器はユーザの米及び水の計量ミスをほとんど招かない。従来例の炊飯器で炊飯を行う場合、ユーザは、予め米の量を設定した後、水の量だけでなく米の量をも、予め設定した米の量に合わせて正確に計量する必要があった。実施の形態1の炊飯器では、ユーザは正確に米を計量して鍋12に入れる必要が無い。実施の形態1の炊飯器は、ユーザが鍋12に入れた米の量を測定し、米の量に応じて適切な水量を表示し、ユーザに水加減を促す。
重量検知手段40を備えていない従来の炊飯器においては、ユーザは、好みの固さのご飯を炊くために、鍋12の内側の目盛り及び経験に基づいて水量を加減する必要があった。従って、毎回好み通りの固さのご飯を炊くのは難しかった。実施の形態1の炊飯器によれば、ユーザは水量表示部52を確認しながら正確に水加減を行えるので、常に好みの固さのご飯を炊くことができる。
コーススイッチ51dにより炊飯コースを変更した場合、炊飯コースに応じた最適水量テーブル305(ステップ409)を読み込むことができるため炊飯コースが変わっても最適な水加減で炊飯することができる。
実施の形態1の炊飯器は、所定の時間しか(蓋20が開いてから炊飯スイッチ51eが押されるまで)ロードセル18に通電せず、無駄に電力を消費しない。更に、ロードセル18が加熱して重量の検出精度が低下することを防止できる。なお、米計量スイッチ51aが押された時にロードセル18に通電を開始し、炊飯スイッチ51eが押された時に通電を終了しても良い。米計量スイッチ51aが押された直後のロードセル18の出力信号から、米の量を算出すれば良い。この場合、蓋開閉検知手段21は不要である。蓋12が開いた時にロードセル18に通電を開始し、蓋12が閉じた時に通電を終了しても良い。
実施の形態1の炊飯器は、測定した米の量に対して、水量が適当ではない場合には炊飯を行わない。従って、水の量が少ない又は水が入っていないことによる、炊飯器の温度上昇を防止できる。
ユーザは、炊飯準備作業(図4)において、蓋20を開けた後に、電源を入れても良い(ステップ401とステップ402とを入れ替える)。
ステップ507において、米計量スイッチ51aが押される直前のロードセル18の出力信号から米の重量を算出した。これに代え、米計量スイッチ51aが押される直前又は直後の所定の時間(例えば、3秒間)内のロードセル18の出力信号の平均値を使用しても良い。
ステップ517において「水加減」表示部54aの点滅によって、水加減のやり直しをユーザに促したが、他の方法を用いても良い。例えば、回路基板14にブザーを取り付け、ブザーを鳴らしても良い。
なお、温度検知手段15、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21及び重量検知手段40の構成は、実施の形態1及び実施の形態2で示したものに限らない。例えば、重量検知手段40として圧電素子、静電容量検出素子、バネばかりを用いても良い。鍋12が収納部30に収納されている時に重量検知手段40が検知する重量には、少なくとも鍋12(調理物19が有れば、鍋12及び調理物19)の重量が含まれていれば良い。
実施の形態1の炊飯器は、「かため」のご飯を炊くために必要な水量の下限値と「やわらかめ」のご飯を炊くために必要な水量の上限値との間の水量を、水量表示部52に5段階表示したが、少なくとも3段階表示であれば良い。ただし、1段階で表示される水量の範囲内では、炊きあがるご飯の食感が変わらないことが望ましい。
実施の形態1の炊飯器において、最適水量記憶部304は、米の重量に対応する水の量とご飯の固さの対応テーブル(最適水量テーブル305)を記憶したが、テーブルに代えて関数を記憶しても良い。
水量表示部52は、水量とご飯の固さとを対応させて表示した。これに代え、水量と関係がある、その他のご飯の食感及び/又は物性と対応させて表示しても良い。例えば、水量とご飯の粘り気(水量が多い場合は強く、水量が少ない場合は弱い)又は水量とご飯の弾力(水量が多い場合は大きく、水量が少ない場合は小さい)とを対応させて表示しても良い。これらの表示を組み合わせて表示しても良い。
ユーザが米計量スイッチ51aを押さず、重量算出部301が米及び水の計量を行わなかった場合、ステップ519でロードセル18への通電を終了する直前の出力信号Sから米と水との総重量を算出し、その総重量と加熱制御部307は温度検知手段15からの鍋12の温度に基づいて標準の仕様による加熱制御(炊飯)を行う構成としても良い。
本発明の炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
10 ボディ(本体)
12 鍋
13 加熱コイル
14 回路基板
15 温度検知手段
16 鍋検知手段
17 支持部
18 ロードセル
19 調理物
20 蓋
21 蓋開閉検知手段
30 収納部
31 コイルベース
32 上枠
40 重量検知手段
50、60 操作・表示部
51 キー入力手段
51a 米計量スイッチ
51b 保温スイッチ
51c 予約スイッチ
51d コーススイッチ
51e 炊飯スイッチ
51f 取消/切スイッチ
51g 時スイッチ
51h 分スイッチ
52、62 水量表示部
52a〜52e、62a、62c、62e ランプ
53 液晶表示パネル
54 操作案内表示部
54a 「水加減」表示部
54b 「炊飯を押す」表示部
55 米量表示部
300 制御手段
301 重量算出部
302 ロードセルON/OFF制御部
303 米量記憶部
304 最適水量記憶部
305 最適水量テーブル
306 水量表示制御部
307 加熱制御部
308 加熱プログラム記憶部
311 加熱コイル駆動手段
12 鍋
13 加熱コイル
14 回路基板
15 温度検知手段
16 鍋検知手段
17 支持部
18 ロードセル
19 調理物
20 蓋
21 蓋開閉検知手段
30 収納部
31 コイルベース
32 上枠
40 重量検知手段
50、60 操作・表示部
51 キー入力手段
51a 米計量スイッチ
51b 保温スイッチ
51c 予約スイッチ
51d コーススイッチ
51e 炊飯スイッチ
51f 取消/切スイッチ
51g 時スイッチ
51h 分スイッチ
52、62 水量表示部
52a〜52e、62a、62c、62e ランプ
53 液晶表示パネル
54 操作案内表示部
54a 「水加減」表示部
54b 「炊飯を押す」表示部
55 米量表示部
300 制御手段
301 重量算出部
302 ロードセルON/OFF制御部
303 米量記憶部
304 最適水量記憶部
305 最適水量テーブル
306 水量表示制御部
307 加熱制御部
308 加熱プログラム記憶部
311 加熱コイル駆動手段
Claims (6)
- 上面が開口した本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記本体を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知する重量検知手段と、ユーザからの米量決定指令を入力する入力手段と、前記入力手段が前記米量決定指令を入力した第1のタイミングにおける前記重量検知手段の出力信号に基づいて前記鍋内の米量を算出し、これに基づいて前記鍋内の米量に対応する最適水量を算出し、前記第1のタイミングより後に入力した前記重量検知手段の出力信号及び前記米量に基づいて前記鍋内の水量を算出し、前記第1のタイミングより後の所定の第2のタイミングで炊飯を開始する制御部と、前記鍋内の水量を前記最適水量と合わせて表示し、又は前記鍋内の水量の前記最適水量に対する相対的な値を表示する水量表示部を有すると共に、複数の炊飯コースを設け、前記炊飯コースに合わせ前記最適水量を可変することを特徴とする炊飯器。
- 前記第1のタイミングと前記第2のタイミングの間に炊飯コースを変更した場合でも、前記最適水量を炊飯コースに合わせ可変することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
- 前記制御部は、所定のタイミングにおいてのみ前記重量検知手段に通電することを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
- 前記蓋の開閉状態を検知する蓋開閉検知手段を更に有し、前記制御部は、前記蓋開閉検知手段からの信号が前記蓋が開いている状態の信号である時に前記重量検知手段の動作を開始させ、前記第2のタイミング又は前記蓋が開いている状態から閉じている状態に変化したことを前記蓋開閉検知手段が検知したタイミングで前記重量検知手段の動作を終了させることを特徴とする、請求項3に記載の炊飯器。
- 前記最適水量が下限値及び上限値を有し、前記水量表示部は、前記鍋内の水量が前記最適水量の範囲内に含まれる時に前記鍋内の水量を少なくとも3段階表示することを特徴とする、請求項1〜請求項2のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
- 前記最適水量が下限値及び上限値を有し、前記水量表示部は、前記鍋内の水量が前記最適水量の範囲内に含まれる時に、n個(nは2以上の正整数)の表示手段を用い、m段階(mは整数且つn<m)表示することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004109819A JP2005287925A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004109819A JP2005287925A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005287925A true JP2005287925A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35321524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004109819A Pending JP2005287925A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005287925A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012271A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 象印マホービン株式会社 | 炊飯器 |
-
2004
- 2004-04-02 JP JP2004109819A patent/JP2005287925A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017012271A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 象印マホービン株式会社 | 炊飯器 |
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