JP4100370B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、鍋内に入れた米を水に浸漬させて炊飯する炊飯器に関するものである。
一般に、おいしいご飯を得るためには米に充分な水を含ませた後、炊飯すればよいことが知られている。そこで、従来の炊飯器では、炊飯の初期に吸水工程を設け、米粒の澱粉の糊化が始まる直前の温度(約55℃)に水温を一定時間維持することで、短時間で米粒に十分な吸水を行わせた後、炊き上げるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−16725号公報
しかしながら、このような従来の炊飯器では、使用者が自身の好みの炊き上がりを実現するため手動で吸水状態を調整するために、炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、所定の操作により吸水工程を省略させる機能を有しているが、米が所定の吸水状態となるまでの目安を表示していないため、吸水工程を省略させるかどうかは使用者の経験に頼るしかなく、常に同じ吸水状態にして炊飯を行うというのは難しく、使い勝手の面で問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、米が所定の吸水状態となるまでの目安を使用者に知らせることで、使用者の好みにあったおいしいご飯が炊けるようにし、使い勝手を向上することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体内に米と水を入れる鍋を着脱自在に収納し、炊飯器本体の外蓋の開閉状態を外蓋開閉検知手段により検知し、外蓋開閉検知手段により外蓋が一定時間以上の開状態から閉状態になったのを検知すると、米の浸漬を開始したと判断し、浸漬時間計測手段により浸漬時間を計測し、表示手段の表示動作などを制御手段により制御するよう構成し、制御手段は、外蓋開閉検知手段からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、浸漬時間計測手段からの情報を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を表示手段に表示するように構成したものである。
これにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、浸漬時間の目安を知ることができ、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
本発明の炊飯器は、使用者が炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、浸漬時間の目安を知ることができ、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
第1の発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納され米と水を入れる鍋と、前記炊飯器本体の外蓋の開閉状態を検知する外蓋開閉検知手段と、その外蓋開閉検知手段により外蓋が一定時間以上の開状態から閉状態になったのを検知すると、米の浸漬を開始したと判断し、浸漬時間の計測を開始する浸漬時間計測手段と、表示動作を行う表示手段と、この表示手段の表示動作などを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記外蓋開閉検知手段からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、前記浸漬時間計測手段からの情報を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を前記表示手段に表示するように構成したものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、浸漬時間の目安を知ることができるので、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
の発明は、上記第の発明において、鍋の温度を検知する鍋温度検知手段を備え、制御手段は、前記鍋温度検知手段によって検知した温度を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしたものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者の望む吸水状態により正確に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
の発明は、上記第1または第2の発明において、炊飯コースの変更を指示する炊飯コース変更手段を備え、制御手段は、前記炊飯コース変更手段によって変更された炊飯コースに応じて、米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしたものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、選択した炊飯コースに関わらず、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使い勝手を向上することができる。
の発明は、上記第1〜のいずれか1つの発明において、米が所定の吸水状態となるまでの目安を手動で変更できる浸漬目安変更手段を備え、制御手段は、前記浸漬目安変更手段からの入力を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしたものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者は自身の望む目安を表示させることができ、使用者の望む吸水状態により正確に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
の発明は、上記第の発明において、浸漬目安変更手段により変更した目安を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、外蓋開閉検知手段からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、前記記憶手段に記憶している目安を表示手段に表示するようにしたものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者は炊飯を行うたびに自身の望む目安に変更するという煩わしさを解消することができ、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使い勝手を向上することができる。
の発明は、上記第1〜のいずれか1つの発明において、報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、米が所定の吸水状態になると、その旨を報知するよう前記報知手段を制御するようにしたものであり、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者が浸漬させていることを忘れて、吸水に失敗しないように注意を促すことができるため、使い勝手を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図を示すものである。また、図4は本発明の実施の形態1の炊飯器の表示操作部を示すものである。
図1に示すように、鍋1は、ステンレス、鉄などの磁性体によって形成しており、米と水を入れて炊飯器本体(図示せず)内に着脱自在に収納している。加熱コイル2はインバータ10により供給された高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋1を誘導加熱する。鍋温度検知手段6は、鍋1の温度を検知するもので、サーミスタで構成し、抵抗値により温度を検知するものである。
浸漬時間計測手段5と制御手段3は、マイクロコンピュータ11で構成している。制御手段3は、所定の炊飯シーケンスに基づいて、インバータ10を制御して加熱出力を制御する。さらに、報知手段7であるブザー(図示せず)や表示手段8であるLCD14を制御し、浸漬目安変更手段9である浸漬残時間変更キー15からの入力を受付け、米が所定の吸水状態となるまでの目安となる浸漬残時間を変更するものである。
浸漬時間計測手段5は、鍋1の上面を開閉自在に覆う外蓋(図示せず)の開閉状態を検知する外蓋開閉検知手段4からの信号を基に米の浸漬時間を計測するものであり、外蓋が一定時間以上の開状態から閉状態になったのを検知すると、米の浸漬を開始したと判断し、浸漬時間の計測を開始する。浸漬時間の初期化は、外蓋が開状態となったのを検知して一定時間(本実施の形態では3秒とする)以上経過後に行うものとする。このとき、浸漬時間の初期化に一定時間の猶予を設けるのは、炊飯を開始する前に鍋1の有無や鍋1の内容物の確認を行うために外蓋を開けるといった使用者の行為に対して、浸漬時間を初期化してしまわないようにするためである。
記憶手段13は、マイクロコンピュータ11内のRAMに相当し、浸漬目安変更手段9により変更した米が所定の吸水状態となるまでの目安を記憶しておくようにしている。
外蓋開閉検知手段4は、図2に示すように構成し、外蓋内に配置している。フロート16は球状のマグネットであり、フロート検知部17は、フロート16の磁気により接点を開閉するリードスイッチである。フロート16は傾斜のある溝18上に乗っているため、外蓋が閉じた状態ではフロート16がフロート検知部17側に移動し、逆に、外蓋が開いた状態ではフロート16がフロート検知部17と反対側に移動する。このフロート16の移動によりフロート検知部17への磁気の影響が変わるため、フロート検知部17の接点が開閉し、外蓋の開閉検知が可能となる。
浸漬目安変更手段9は、図4に示すように、浸漬残時間変更キー15で構成し、使用者は表示手段8であるLCD14に表示されている浸漬残時間を変更できるようにしている。また、炊飯コース変更手段12は、コースキー19で構成し、使用者は白米コースや発芽玄米コースなどの炊飯コースを選択できるようにしている。
上記構成において図3を参照しながら動作、作用を説明する。まず、ステップS1で外蓋開閉検知手段4により外蓋が開いているかどうかを検知する。もし開いていれば、ステップS2へ進むが、閉じていれば再びステップS1へ戻り、開かれるまでステップS1を繰り返す。ステップS2では、炊飯準備のための鍋1のセットがあったかどうかを判定するために外蓋の開状態が一定時間(3秒)つづいたかどうかを判定する。
一定時間(3秒)未満であれば、鍋1のセットがなかったと判定して、ステップS1へ戻るが、一定時間(3秒)経過していれば、炊飯準備のために長時間外蓋が開放されたと判定して、ステップS3へ進み、浸漬時間の初期化を行い、次のステップS4で浸漬残時間の初期化を行う。浸漬残時間の初期値はあらかじめ設定されている開発メーカーの推奨する所定の吸水状態となるまでの値である。
そして、ステップS5で外蓋が閉じられたかどうかを判定する。このとき、まだ、開状態であれば、閉じられるまでステップS5を繰り返す。もし、外蓋が閉じられていれば、ステップS6で、図4に示すように、表示手段8であるLCD14に浸漬残時間の表示を行う。例えば、本実施の形態では、白米コースの初期値として50分を表示する。そして、ステップS7で浸漬時間のカウントを開始し、ステップS8で浸漬残時間の計算を行う。本実施の形態では、浸漬残時間が0分以下になると、−1分、−2分というようにマイナス表示するものとする。
つぎに、ステップS9で炊飯開始の要求があるかどうかを判定する。このとき、炊飯開始の要求があれば、ステップS10へ進み、炊飯を開始するが、炊飯開始の要求がなければ、ステップS11へ進む。
ここで、上述のステップS7での浸漬時間のカウント開始は、鍋1の有無、もしくは鍋1の内容物の有無に関わらず、外蓋が開いている時間により判定しているため、外蓋が閉じられたかどうかを判定するステップS5の前までに鍋1がセットできていないと、再び外蓋の開放が必要となる。そこで、ステップS11では、再び外蓋の状態を検知する。
ここで、外蓋が閉じられたままであれば、ステップS6へ戻り、浸漬残時間を表示し、ステップS7の浸漬時間のカウントを継続するが、外蓋が開いていれば、ステップS12へ進み、外蓋の開状態が一定時間(3秒)つづいたかどうかを判定する。ここで、一定時間(3秒)未満であれば、鍋1の有無、もしくは鍋1の内容物の確認だと判定して、ステップS6へ戻り、浸漬残時間の表示、浸漬時間のカウントを継続するが、一定時間(3秒)経過していれば、鍋1のセットが行われたと判定して、ステップS13へ進み、浸漬時間の初期化を行い、ステップS14で浸漬残時間の初期化を行う。
そして、ステップS15で外蓋が閉じられたかどうかを判定する。このとき、まだ、開状態であれば、閉じられるまでステップS15を繰り返す。もし、外蓋が閉じられていれば、ステップS6へ戻り、新たに浸漬残時間の表示、浸漬時間のカウントを開始する。
このように、本実施の形態においては、外蓋開閉検知手段4からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、浸漬時間計測手段5からの情報を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安となる浸漬残時間を表示手段8に表示するように制御することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、浸漬時間の目安を知ることができるので、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態では、鍋1を加熱するのに加熱コイル2を用いたが、これはヒータやガス燃焼器具などを用いた加熱方式であってもよい。
また、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を表示させたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
(実施の形態2)
図1に示す制御手段3は、鍋温度検知手段6によって検知した温度を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作、作用を図5を参照しながら説明する。なお、ステップS1からステップS15までの動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップS4で浸漬残時間をあらかじめ設定されている所定の値に初期化した後、ステップS5で外蓋が閉じられたのを検知すると、ステップS16で鍋温度検知手段6により鍋温度を検知する。そして、ステップS17で検知した鍋温度を基に浸漬残時間を変更し、つぎのステップS6で浸漬残時間の表示を行う。このように検知した鍋温度により浸漬残時間を変更するのは、浸漬中の水温により米の吸水速度が変化するため、それに伴い、所定の吸水状態となるまでの浸漬時間も変化するからである。例えば、本実施の形態では、水温が30℃と判断されれば、初期化された浸漬残時間から10分マイナスし、水温が5℃と判断されれば、初期化された浸漬残時間に30分プラスした値に変更する。
また、ステップS15で外蓋が閉じられたかどうか判定し、もし開状態であれば、閉じられるまでステップS15を繰り返すが、もし閉じられていたら、ステップS16へ戻り、再び鍋温度検知を行う。
以上のように、本実施の形態においては、鍋温度検知手段6によって検知した温度を基に米が所定の吸水状態となるまでの浸漬残時間を変更することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者の望む吸水状態により正確に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を用いたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
(実施の形態3)
図1に示す制御手段3は、炊飯コースの変更を指示する炊飯コース変更手段12によって変更された炊飯コースに応じて、米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしている。他の構成は上記実施の形態2と同じである。
上記構成において動作、作用を図6を参照しながら説明する。なお、ステップS1からステップS17までの動作は上記実施の形態2の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップS4で浸漬残時間をあらかじめ設定されている所定の値に初期化した後、ステップS5で外蓋が閉じられたのを検知すると、ステップS18で炊飯コース変更手段12であるコースキー19(図4参照)から炊飯コースの変更(選択)要求があるか判定する。もし、変更要求があれば、ステップS19で炊飯コースを変更し、つぎのステップS20で変更した炊飯コースに応じて、浸漬残時間を変更する。例えば、本実施の形態では、炊飯コースを白米コースから発芽玄米コースに変更すると、浸漬残時間を白米コースの初期値である50分から発芽玄米コースの初期値である1時間に変更する。もし、変更要求がなければ、白米コースであるとしてステップS16へ移行し、鍋温度検知を行う。
また、ステップS15で外蓋が閉じられたかどうか判定し、もし開状態であれば、閉じられるまでステップS15を繰り返すが、もし閉じられていたら、ステップS18へ戻り、再び炊飯コース選択要求がないか判定する。
以上のように、本実施の形態においては、炊飯コース変更手段12によって変更された炊飯コースに応じて、米が所定の吸水状態となるまでの浸漬残時間を変更することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、選択した炊飯コースに関わらず、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を用いたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
(実施の形態4)
図1に示す制御手段3は、米が所定の吸水状態となるまでの目安を手動で変更できる浸漬目安変更手段9からの入力を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにしている。他の構成は上記実施の形態3と同じである。
上記構成において動作、作用を図7を参照しながら説明する。なお、ステップS1からステップS27までの動作は上記実施の形態3の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップS6でLCD14に浸漬残時間を表示した後、ステップS21で浸漬残時間変更手段9である浸漬残時間変更キー15から浸漬残時間変更の要求があるか判定する。もし、要求があると、ステップS22へ進み、浸漬残時間を変更する。例えば、本実施の形態では、浸漬残時間変更キー15として、UPキーとDOWNキーがあり、UPキーを押せば炊飯残時間をプラス1分し、DOWNキーを押せば炊飯残時間をマイナス1分するものとする。そして、ステップS7で浸漬残時間のカウントを行う。もし、浸漬残時間変更の要求がなければ、そのままステップS7へと進む。
以上のように、本実施の形態においては、浸漬残時間変更手段9からの入力を基に浸漬残時間を変更することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者は自身の望む浸漬残時間を表示させることができ、使用者の望む吸水状態により正確に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を用いたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
(実施の形態5)
図1に示す制御手段3は、外蓋開閉検知手段4からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、記憶手段12に記憶している浸漬目安変更手段9により変更した目安を表示手段8に表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
上記構成において動作、作用を図8を参照しながら説明する。なお、ステップS4とステップS14を除くステップS1からステップS22までの動作は、上記実施の形態4の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップS21で浸漬残時間の変更要求があり、ステップS22で浸漬残時間を変更した後、ステップS23でその変更した浸漬残時間と炊飯コースを記憶手段13に記憶する。そして、ステップS4およびステップS14における浸漬残時間初期化時において、現在の炊飯コースに基づき、記憶手段13に記憶している浸漬残時間を初期値として設定する。
以上のように、本実施の形態においては、米の浸漬開始時に記憶手段12に記憶している浸漬残時間を表示手段8に表示することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者は炊飯を行うたびに自身の望む吸水状態にするための目安を変更するという煩わしさを解消することができ、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の使い勝手を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を用いたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
(実施の形態6)
図1に示す制御手段3は、米が所定の吸水状態になると、その旨を報知するよう報知手段7を制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態5と同じである。
上記構成において動作、作用を図9を参照しながら説明する。なお、ステップS1からステップS23までの動作は、上記実施の形態5の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップS8で浸漬残時間を計算した後、ステップS24で浸漬残時間が0分になったかどうかを判定する。もし、0分になっていれば、ステップS25で報知手段7であるブザーにより報知を行う。そして、ステップS9へ進み、炊飯開始の要求があるかどうかを判定する。まだ、浸漬残時間が0分になっていなければ、そのままステップS9へと進む。
以上のように、本実施の形態においては、浸漬残時間が0分になると、その旨を報知するように報知手段7を制御することにより、使用者が炊飯開始までに手動で米を浸漬させる場合に、使用者が浸漬させていることを忘れて、吸水に失敗しないように注意を促すことができるため、使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態では、報知手段7にブザーを用いたが、これは使用者が吸水に失敗しないように所定の時間が経過すると、報知して使用者に注意を促すことができる構成であれば何でもよい。
また、本実施の形態では、米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を用いたが、これは浸漬時間や浸漬状況を示すグラフなどでもよく、使用者が米を浸漬させる上での目安となるものであれば何でもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、使用者が炊飯開始までに手動で米を水に浸漬させる場合に、浸漬時間の目安を知ることができ、使用者の望む吸水状態に調整しやすくなり、使用者の好みにあったおいしいご飯を炊くことができ、使い勝手を向上することができるので、鍋内に入れた米を水に浸漬させて炊飯する炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図 同炊飯器の外蓋開閉検知手段の断面図 同炊飯器の動作フローチャート 同炊飯器の表示操作部の正面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の動作フローチャート 本発明の実施の形態3における炊飯器の動作フローチャート 本発明の実施の形態4における炊飯器の動作フローチャート 本発明の実施の形態5における炊飯器の動作フローチャート 本発明の実施の形態6における炊飯器の動作フローチャート
符号の説明
1 鍋
3 制御手段
4 外蓋開閉検知手段
5 浸漬時間計測手段
8 表示手段

Claims (6)

  1. 炊飯器本体内に着脱自在に収納され米と水を入れる鍋と、前記炊飯器本体の外蓋の開閉状態を検知する外蓋開閉検知手段と、その外蓋開閉検知手段により外蓋が一定時間以上の開状態から閉状態になったのを検知すると、米の浸漬を開始したと判断し、浸漬時間の計測を開始する浸漬時間計測手段と、表示動作を行う表示手段と、この表示手段の表示動作などを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記外蓋開閉検知手段からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、前記浸漬時間計測手段からの情報を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安として浸漬残時間を前記表示手段に表示するように構成した炊飯器。
  2. 鍋の温度を検知する鍋温度検知手段を備え、制御手段は、前記鍋温度検知手段によって検知した温度を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにした請求項記載の炊飯器。
  3. 炊飯コースの変更を指示する炊飯コース変更手段を備え、制御手段は、前記炊飯コース変更手段によって変更された炊飯コースに応じて、米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 米が所定の吸水状態となるまでの目安を手動で変更できる浸漬目安変更手段を備え、制御手段は、前記浸漬目安変更手段からの入力を基に米が所定の吸水状態となるまでの目安を変更するようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 浸漬目安変更手段により変更した目安を記憶する記憶手段を備え、制御手段は、外蓋開閉検知手段からの信号により米の浸漬を開始したと判断すると、前記記憶手段に記憶している目安を表示手段に表示するようにした請求項記載の炊飯器。
  6. 報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、米が所定の吸水状態になると、その旨を報知するよう前記報知手段を制御するようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の炊飯器。
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