JP2005295035A - Pll周波数シンセサイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良い信号を発生すること。
【解決手段】 周波数f1の信号を出力する場合、SW141は、周波数f1の信号をSW142に出力し、SW142はこの信号を出力する。周波数f1に周波数f2を加算した信号を出力する場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ145に出力し、フィルタ145は、周波数f1に周波数f2を加算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させて出力する。周波数f1から周波数f2を減算した信号を出力する場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ146に出力し、フィルタ146は、周波数f1から周波数f2を減算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PLL周波数シンセサイザに関し、特に無線通信装置に用いて好適なPLL周波数シンセサイザに関する。
広帯域な周波数可変が可能な従来のPLL周波数シンセサイザとして、特許文献1に記載されたものが知られている。図23に示すPLL周波数シンセサイザは、基準分周器13、位相比較器14、比較分周器15、ループフィルタ16、VCO17からなるPLL回路を有する第1の発振手段に加えて、基準発振器11および可変分周器19からなる第2の発振手段と、逓倍器18からなる混合手段を備えている。そして、上記第1の発振手段により所定の帯域幅内で任意の第1の発振周波数f4を発生し、かつ上記第2の発振手段により所定の周波数間隔を有する複数の第2の発振周波数f5を選択的に発生し、これら第1および第2の発振手段により発生された第1の発振周波数および第2の発振周波数を、上記混合手段により相互に混合して局部発振信号を生成するようにしたものである。この構成によれば、出力周波数f6は、以下の式で表すことができる。
f6=f4×3+f5
=f4×3+f1/M
従来のPLL周波数シンセサイザは、VCO17の発振周波数f4の可変幅に、可変分周器19の分周比Mを切り替えることで得られるf5の周波数を加算することで、局部発振信号の可変範囲を広帯域化することができる。
例えば周波数範囲が4800〜5200MHzの局部発振信号を得る場合、逓倍器18の逓倍数を5逓倍とし、基準発振器11の発振周波数f1を300MHzとし、VCO17の発振周波数f4を940〜980MHz(周波数可変幅40MHz)とすることで実現することができる。即ち、M=3のとき、
f6=f4×5+f1/M
=(940〜980MHz)×5+300MHz/3
=4700〜4900MHz+100MHz
=4800〜5000MHz
となる。M=1のときは、
f6=f4×5+f1/M
=(940〜980MHz)×5+300MHz/1
=4700〜4900MHz+300MHz
=5000〜5200MHz
となる。よって4800MHz〜5200MHzの可変幅400MHzを実現できる。
しかしながら、従来の装置では、3逓倍器18において、f4が3逓倍された第1の発振信号と、f5をM分周した第2の発振信号とを混合させている。周波数混合を実現する手段として、一般に乗算器を用いて周波数混合を行なう方法が挙げられるが、この場合f6の周波数のほかに、イメージ周波数(f4×3−f5)の成分が発生するので、イメージ周波数を除去する手段が必要となる。
また、周波数範囲が4800〜5200MHzの局部発振信号を得る場合、基準発振周波数f1が300MHzと周波数を高くする必要があるので、C/N特性が劣化してしまう。PLL回路を有する第1の発振周波数f4のC/N特性は、基準発振周波数f1のC/N特性の影響を受けるので、f4のC/N特性も劣化してしまう。すなわち局部発振信号f6のC/N特性が劣化することになる。
そのため、基準発振周波数f1の周波数を下げ、VCO17の発振周波数f4の可変周波数幅を大きくすることで、周波数範囲が4800〜5200MHzの局部発振信号を得ることも可能であるが、この場合VCO17の電圧感度が高くなる為、発振器のQ値が低くなり、f4のC/N特性が劣化してしまうので、f6のC/N特性が劣化することになる。
特開平5−291977号公報
このように、従来の装置においては、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良い信号を発生することが難しいという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを提供することを目的とする。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、可変可能な周波数の第1信号を出力する第1発振手段と、周波数可変範囲を補間する周波数の第2信号を出力する第2発振手段と、前記第1信号と前記第2信号とを乗算して、前記第1周波数の信号、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数の信号、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号のいずれかを選択的に出力する出力選択手段と、を具備する構成を採る。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段は、前記第1信号と前記2信号とを乗算する乗算手段と、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数の信号を通過させる第1フィルタと、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号を通過させる第2フィルタと、前記第1フィルタから出力された信号と前記第2フィルタから出力された信号とのいずれかを選択する第1スイッチと、前記第1スイッチから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択する第2スイッチと、を具備する構成を採る。
これらの構成によれば、可変可能な周波数の第1信号を発振し、この信号の可変範囲を補完する第2周波数の信号を発振して、第1信号と第2信号を混合し、得られた信号から所望する周波数をフィルタリングして出力することにより、C/N特性が良く、かつ広帯域な周波数で可変に信号を発生することができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段は、前記第2信号の出力、出力せずのいずれかを行う第1スイッチと、前記第1スイッチの出力と前記第1信号とを乗算する乗算手段と、前記第1スイッチの出力と前記第1信号とを加算した周波数の信号を通過させる第1フィルタと、前記第1周波数から前記第1スイッチの出力を減算した周波数の信号を通過させる第2フィルタと、前記第1フィルタから出力された信号と前記第2フィルタから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択する第2スイッチと、を具備する構成を採る。
この構成によれば、発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止することにより、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザの低消費電力化ができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段は、前記第1信号と前記2信号とを乗算する乗算手段と、前記乗算手段における乗算後の信号から前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数、または前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数のいずれかの信号を通過させる可変フィルタと、前記可変フィルタから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択するスイッチと、を具備する構成を採る。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段は、前記第2信号の出力、出力せずのいずれかを行うスイッチと、前記スイッチの出力と前記第1信号とを乗算する乗算手段と、前記乗算手段における乗算後の信号から前記第1周波数、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数、または前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数のいずれかの信号を通過させる可変フィルタとを具備する構成を採る。
これらの構成によれば、互いに乗算する信号のうち、一方の信号を乗算器に出力、または遮断し、乗算後の信号から所望の信号を通過させるフィルタを介すことにより、少ない部品構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、発振の基準となる周波数の基準信号を発振する基準信号発振手段を具備し、前記第1発振手段は、発振した信号と前記基準信号とを分周して位相を比較し、比較結果から周波数のずれを補正し、前記第2発振手段は、基準信号を逓倍して前記選択出力手段に出力する構成を採る。
この構成によれば、基準信号を逓倍した信号をPLL発振した信号に乗算することにより、より少ない部品構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、前記第2発振手段は、基準となる周波数の信号と発振した信号とをそれぞれ分周した信号の位相を比較する位相比較手段と、位相比較の結果に対応して発振する信号の周波数を変化させる可変発振手段とを具備し、前記PLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段が前記第1周波数の信号のみを出力する場合、前記位相比較手段と前記可変発振手段の動作を停止する制御手段を具備する構成を採る。
この構成によれば、発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止することにより、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザの低消費電力化ができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、1GHz以上の周波数の信号を生成する構成を採る。本発明のPLL周波数シンセサイザは、2GHz以上の周波数の信号を生成する構成を採る。本発明のPLL周波数シンセサイザは、4GHz以上の周波数の信号を生成する構成を採る。
これらの構成によれば、よりC/N特性のよいPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
本発明の無線通信装置は、上記PLL周波数シンセサイザを具備し、ベースバンドまたは中間周波数の送信信号に前記PLL周波数シンセサイザにおいて生成した信号を乗算して無線周波数に変換する構成を採る。
この構成によれば、C/N特性のよい本発明のPLL周波数シンセサイザが発振した信号を携帯電話、PHS、無線LANなどの各種無線通信機に用いることができ、これによってC/N特性が良好な無線通信機を実現することができる。
本発明の周波数発振方法は、可変可能な周波数の第1信号を出力し、周波数可変範囲を補間する周波数の第2信号を出力し、前記第1信号と前記第2信号とを乗算して、前記第1周波数の信号、前記第1周波数と前記第2周波数とを乗算し、加算した周波数の信号、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号のいずれかを選択的に出力するようにした。
この方法によれば、可変可能な周波数の第1信号を発振し、この信号の可変範囲を補完する第2周波数の信号を発振して、第1信号と第2信号を混合し、得られた信号から所望する周波数をフィルタリングして出力することにより、C/N特性が良く、かつ広帯域な周波数で可変に信号を発生することができる。
以上説明したように、本発明のPLL周波数シンセサイザによれば、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良い信号を発生することができる。
本発明の骨子は、可変可能な周波数の第1信号を発振し、この信号の可変範囲を補完する第2周波数の信号を発振して、第1信号と第2信号を混合し、得られた信号から所望する周波数をフィルタリングして出力する、または第1信号をそのまま出力することにより、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良い信号を発生することである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。図1のPLL周波数シンセサイザ100は、基準信号発振器101と、PLL102と、PLL103と、出力選択部104と、制御部105と、出力端106とから主に構成される。
PLL102は、分周器121と、位相比較器122と、ループフィルタ123と、電圧制御発振器124と、逓倍器125と、分周器126とから主に構成される。
また、PLL103は、分周器131と、位相比較器132と、ループフィルタ133と、電圧制御発振器134と、逓倍器135と、分周器136とから主に構成される。
そして、出力選択部104は、スイッチ(以下SWと称す)141と、SW142と、乗算器143と、SW144と、フィルタ145と、フィルタ146と、SW147とから主に構成される。
図1において、基準信号発振器101は、基準周波数f0の信号を分周器121と分周器131に出力する。
分周器121は、基準周波数f0の信号を分周して位相比較器122に出力する。位相比較器122は、分周器121から出力された信号と分周器126から出力された信号の位相を比較し、位相差信号をループフィルタ123に出力する。ループフィルタ123は、位相差信号を電圧に変換し、電圧制御発振器124に出力する。
電圧制御発振器124は、位相差信号に基づいて、分周器121から出力された信号と分周器126から出力された信号の位相差がなくなる周波数で信号を発生して逓倍器125及び分周器126に出力する。逓倍器125は、電圧制御発振器124から出力された信号を周波数f1に逓倍してSW141に出力する。分周器126は、電圧制御発振器124から出力された信号を分周して位相比較器122に出力する。
PLL103は、PLL102と同様にPLL制御にて信号を発生、制御する。分周器131は、基準周波数f0の信号を分周して位相比較器132に出力する。位相比較器132は、分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相を比較し、位相差信号をループフィルタ133に出力する。ループフィルタ133は、位相差信号を電圧に変換し、電圧制御発振器134に出力する。
電圧制御発振器134は、位相差信号に基づいて、分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相差がなくなる周波数で信号を発生して逓倍器135及び分周器136に出力する。逓倍器135は、電圧制御発振器134から出力された信号を周波数f2に逓倍して乗算器143に出力する。分周器136は、電圧制御発振器134から出力された信号を分周して位相比較器132に出力する。
PLL102において発生した周波数f1の信号そのものを出力端106から出力する場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号をSW142に出力し、SW142は、SW141から出力されたこの周波数f1の信号を出力端106に出力する。
また、周波数f1に周波数f2を加算または減算した周波数の信号を出力端106から出力する場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号を乗算器143に出力し、SW142は、SW147から出力された信号を出力端106に出力する。
乗算器143は、SW141から出力された周波数f1の信号と逓倍器135から出力された周波数f2の信号を乗算してSW144に出力する。この結果、乗算器143は、周波数f1に周波数f2を加算または減算した周波数の信号及びその他の不要な成分の周波数を合成してSW144に出力する。
周波数f1に周波数f2を加算した信号を出力端106から出力する場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ145に出力し、フィルタ145は、周波数f1に周波数f2を加算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させてSW147に出力する。そして、SW147は、フィルタ145から出力された信号をSW142に出力する。
また、周波数f1から周波数f2を減算した信号を出力端106から出力する場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ146に出力し、フィルタ146は、周波数f1から周波数f2を減算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させてSW147に出力する。そして、SW147は、フィルタ146から出力された信号をSW142に出力する。
制御部105は、出力端106から出力する信号の周波数に応じてSW141、142、144、147を制御する。図2は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図である。
図2において、制御部105からの信号がHである場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号をSW142に出力する。また、制御部105からの信号がLである場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号を乗算器143に出力する。
そして、制御部105からHの信号を入力すると、そのSWは、図1中の上端の端子が選択され、Lの信号を入力すると、そのSWは図1中の下端の端子が選択される。すなわち、制御部105からの信号がH(High)である場合、SW142は、SW141から出力された信号を出力端106に出力する。また、制御部105からの信号がL(Low)である場合、SW142は、SW147から出力された信号を出力端106に出力する。
一方、制御部105からの信号がHである場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ145に出力する。また、制御部105からの信号がLである場合、SW144は、乗算器143から出力された信号をフィルタ146に出力する。
そして、制御部105からの信号がHである場合、SW147は、フィルタ145から出力された信号をSW142に出力する。また、制御部105からの信号がLである場合、SW147は、フィルタ146から出力された信号をSW142に出力する。
出力端106から出力する信号の周波数f3をf1とする場合、制御部105は、SW141およびSW142にHの信号を出力する。
また、出力端106から出力する信号の周波数f3をf1+f2とする場合、制御部105は、SW141およびSW142にLの信号を出力し、SW144およびSW147にHの信号を出力する。
そして、出力端106から出力する信号の周波数f3をf1−f2とする場合、制御部105は、SW141およびSW142にLの信号を出力し、SW144およびSW147にLの信号を出力する。
次に、本実施の形態に係るPLL周波数シンセサイザ100の動作について説明する。ここでは、周波数範囲が4800〜5200MHzの発振信号を得るための動作について、図1および図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの出力周波数範囲を示す図である。図3の横軸は周波数を示す。また、f1は、PLL102の出力周波数を示し、f2は、PLL103の出力周波数を示す。そして、Δf1は、PLL102の出力周波数可変範囲を示し、Δf2は、PLL103の出力周波数の可変範囲を示す。
図3に示すように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、f1−f2と中心としたΔf1+Δf2の範囲の周波数、f1を中心としたΔf1の範囲の周波数、f1+f2を中心としたΔf1+Δf2の範囲の周波数で信号を発生することができる。ここで、以下の条件を満たす場合、連続した周波数帯域をカバーすることができる。
Δf1+0.5×Δf2≧f2
例えば、第1の電圧制御発振器124の発振周波数f1を986〜1014MHz(周波数可変幅28MHz)とし、第1の逓倍器125の逓倍数を5とし、第2の電圧制御発振器134の発振周波数f2を140MHzとし、第2の逓倍器135の逓倍数を1とし、基準信号発振器101の発振周波数f0を10MHzとする。
この場合、第1及び第2のPLLの出力周波数f1、f2は、以下のようになる。
f1=(986〜1014MHz)×5
=4930〜5070MHz
f2=140MHz
ここで制御部105から、図2に示す制御を行なうと、
SW141=H、SW142=Hのときは、
f3=f1
=4930〜5070MHz
SW141=L、SW144=H、SW147=H、SW142=Lのときは、フィルタ145が選択され、
f3=f1+f2
=5070〜5210MHz
SW141=L、SW144=L、SW147=L、SW142=Lのときは、フィルタ146が選択され、
f3=f1−f2
=4790〜4930MHz
となる。よって4790〜5210MHzの可変幅420MHzを実現することができる。
従来例と比較すると、従来例では同じ逓倍数で可変幅400MHzを実現するためには、周波数可変幅40MHzの電圧制御発振器が必要であったが、本願発明では周波数可変幅28MHzの電圧制御発振器を用いて、420MHzの可変幅を実現できる。つまり本願発明では電圧制御発振器の制御電圧感度が低くてよいので、従来例に比べ電圧制御発振器のC/N特性が良い。また電圧制御発振器の出力信号と混合する周波数も、従来例では300MHz基準信号が必要となる。
通常基準信号は、C/N特性が良い水晶発振器等がもちいられるが、例えば10MHzの基準信号に対して、20*Log(周波数の逓倍数)[dB]でC/N特性が劣化する。
図4は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザのC/N特性の一例を示す図である。図4において、縦軸はC/Nを示し、横軸は離調周波数の対数を示す。従来例では、10MHzの信号のC/Nに対し、29.5dB劣化することになる。
本発明では140MHzの電圧制御発振器を用いているが、第2のPLL103を設けているので、近傍C/Nは基準信号と同程度のC/Nを実現できる。
ここでは基準信号を10MHzとしているので、近傍C/Nについては従来例の300MHzの信号の近傍C/N特性よりも良好な特性を実現できる。また遠方のC/Nについても、電圧制御発振器の発振周波数が140MHzと低いためC/N特性が有利で、またループフィルタのフィルタリング効果により、遠方C/Nの特性改善が可能である。
よって本発明で用いる140MHzの信号のC/Nは、300MHzの基準信号よりも良好な特性を実現できる。f1およびf2ともに従来例に比べてC/N特性がよいので、この2信号を混合して得られるf1+f2およびf1−f2のC/N特性も良いことになる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、可変可能な1GHz以上の周波数の第1信号を発振し、この信号の可変範囲を補完する第2周波数の信号を発振して、第1信号と第2信号を混合し、得られた信号から所望する周波数をフィルタリングして出力することにより、C/N特性が良く、かつ広帯域な周波数で可変に信号を発生することができる。
なお、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、より高い周波数を出力する場合に特に有効である。図5、図6、図7、図8、及び図9は、周波数特性の一例を示す図である。これらの図において、縦軸はC/Nを示し、横軸は離調周波数を示す。
図5は、5GHzの信号を発振した場合の例である。図5において、4780MHzから5356MHzまでの周波数を直接発振するタイプのVCO(Voltage Controlled Oscillator)では、1kHzの離調周波数で−53dBである。一方、約600MHzを8逓倍するPLL102では、1kHzの離調周波数で−86.9dBである。
また、直接発振タイプのVCOに比べて周波数の可変幅が半分で済み134MHzから246MHzのPLL103では、1kHzの離調周波数で−80.0dBである。これらPLL102とPLL103とを組み合わせた本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、1kHzの離調周波数で−79.2dBとなる。
従来の直接発振VCOは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比を実現していないが、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比をほぼクリアしている。
次に、4GHzの信号を発振する場合の例について説明する。図6において、3500MHzから4000MHzまでの周波数を直接発振するタイプのVCOでは、1kHzの離調周波数で−70dBである。一方、約600MHzを6逓倍するPLL102では、1kHzの離調周波数で−89.4dBである。
図5と同様に、直接発振タイプのVCOに比べて周波数の可変幅が半分で済み134MHzから246MHzのPLL103では、1kHzの離調周波数で−80.0dBである。これらPLL102とPLL103とを組み合わせた本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、1kHzの離調周波数で−79.5dBとなる。
このように、4GHzの信号を発振する場合においても、5GHzの例と同様に、従来の直接発振VCOは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比を実現していないが、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比をほぼクリアしている。
次に、3GHzの信号を発振する場合の例について説明する。図7において、2600MHzから3110MHzまでの周波数を直接発振するタイプのVCOでは、1kHzの離調周波数で−66.0dBである。一方、約600MHzを5逓倍するPLL102では、1kHzの離調周波数で−91.0dBである。
図5と同様に、直接発振タイプのVCOに比べて周波数の可変幅が半分で済み134MHzから246MHzのPLL103では、1kHzの離調周波数で−80.0dBである。これらPLL102とPLL103とを組み合わせた本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、1kHzの離調周波数で−78.7dBとなる。
このように、3GHzの信号を発振する場合においても、5GHzの例と同様に、従来の直接発振VCOは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比を実現していないが、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比をほぼクリアしている。
次に、2GHzの信号を発振する場合の例について説明する。図8において、1600MHzから2700MHzまでの周波数を直接発振するタイプのVCOでは、1kHzの離調周波数で−75.0dBである。一方、約600MHzを3逓倍するPLL102では、1kHzの離調周波数で−95.5dBである。
直接発振タイプのVCOに比べて周波数の可変幅が半分で済み530MHzから670MHzのPLL103では、1kHzの離調周波数で−82.0dBである。これらPLL102とPLL103とを組み合わせた本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、1kHzの離調周波数で−81.8dBとなる。
上記例と同様に、2GHzの信号を発振する場合においても、従来の直接発振VCOは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比を実現していないが、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比をほぼクリアしている。
次に、1GHzの信号を発振する場合の例について説明する。図9において、1295MHzから1385MHzまでの周波数を直接発振するタイプのVCOでは、1kHzの離調周波数で−85.0dBである。一方、約600MHzを2逓倍するPLL102では、1kHzの離調周波数で−99.0dBである。
直接発振タイプのVCOに比べて周波数の可変幅が半分で済み0Hzから50MHzのPLL103では、1kHzの離調周波数で−126.9dBである。これらPLL102とPLL103とを組み合わせた本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、1kHzの離調周波数で−99.0dBとなる。
このように、1GHzの信号を発振する場合では、従来の直接発振VCO、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザのいずれも、低雑音PLL周波数シンセサイザに必要なC/N比をほぼクリアしているが、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザがより低雑音となっている。
いずれも、PLL102のC/NとPLL103のC/Nの和が、直接発振VCOのC/Nより低い組み合わせでは、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザが有効である。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザは、高い周波数ほど直接発振の従来方式より離調周波数のdBが低くなり低雑音となっている。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図10のPLL周波数シンセサイザ1000は、制御部1001と、位相比較器1002と、電圧制御発振器1003と、乗算器1004とを具備し、一方のPLLで発振された信号のみを用いる場合、他方発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止する点が図1のPLL周波数シンセサイザと異なる。
図10において、制御部105は、出力端106から出力する信号の周波数に応じてSW141、142、144、147を制御する。また、制御部105は、SW141、142、144、147の制御内容を制御部1001に通知する。
SW141が逓倍器125から出力された周波数f1の信号をSW142に出力する場合、制御部1001は、位相比較器1002と、電圧制御発振器1003と、乗算器1004に供給する電源電圧を制御して動作を停止する。
位相比較器1002は、分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相を比較し、位相差信号をループフィルタ133に出力する。そして、制御部1001が制御する電源電圧が下げられた場合、位相比較器1002は、位相比較の動作を停止する。
電圧制御発振器1003は、位相差信号に基づいて分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相差がなくなる周波数で信号を発生して逓倍器135及び分周器136に出力する。そして、制御部1001が制御する電源電圧が下げられた場合、電圧制御発振器1003は、信号発生の動作を停止する。
乗算器1004は、SW141から出力された周波数f1の信号と逓倍器135から出力された周波数f2の信号を乗算してSW144に出力する。そして、制御部1001が制御する電源電圧が下げられた場合、乗算器1004は、信号乗算の動作を停止する。
次に、PLL周波数シンセサイザ1000の動作について説明する。図11は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図である。
図11に示すように、制御部105がSW141およびSW142にHの信号を出力する場合、すなわち、PLL102から出力される周波数f1の信号のみを出力し、PLL103から出力される周波数f2の信号を用いない場合、制御部1001は、位相比較器1002と、電圧制御発振器1003と、乗算器1004の電源電圧を制御して動作を停止(OFF)する。
そして、制御部105がSW141およびSW142にLの信号を出力する場合、PLL102から出力される周波数f1の信号とPLL103から出力される周波数f2の信号との両方を用いて信号を合成、出力する場合、制御部1001は、位相比較器1002と、電圧制御発振器1003と、乗算器1004とを動作(ON)させる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止することにより、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザの低消費電力化ができる。
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図12のPLL周波数シンセサイザ1200は、出力選択部1201と、制御部1202とを具備し、互いに乗算する信号のうち、一方の信号を乗算器に出力、または遮断し、乗算後の信号から所望の信号を通過させるフィルタを介す点が図1のPLL周波数シンセサイザと異なる。
図12の出力選択部1201は、SW1211と、乗算器1212と、スイッチ1213と、フィルタ145と、フィルタ146と、SW1214とから主に構成される。
図12において、制御部1202は、出力する信号の周波数f3に対応してSW1211、SW1213、およびSW1214を制御する。
PLL102において発生した周波数f1の信号そのものを出力端106から出力する場合、SW1211は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を遮断する。また、周波数f1に周波数f2を加算または減算した周波数の信号を出力端106から出力する場合、SW1211は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を出力する。
乗算器1212は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号とSW1211から出力された信号を乗算してSW1213に出力する。
PLL102において発生した周波数f1の信号そのものを出力端106から出力する場合、SW1213は、乗算器1212から出力された信号をSW1214に出力し、SW1214は、SW1213から出力された信号を出力端106に出力する。
周波数f1に周波数f2を加算した信号を出力端106から出力する場合、SW1213は、乗算器1212から出力された信号をフィルタ145に出力し、フィルタ145は、周波数f1に周波数f2を加算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させてSW1214に出力する。そして、SW1214は、フィルタ145から出力された信号を出力端106に出力する。
また、周波数f1から周波数f2を減算した信号を出力端106から出力する場合、SW1213は、乗算器1212から出力された信号をフィルタ146に出力し、フィルタ146は、周波数f1から周波数f2を減算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させてSW1214に出力する。そして、SW1214は、フィルタ146から出力された信号を出力端106に出力する。
次に、乗算器1212の内部構成について説明する。図13は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの乗算器の内部構成の一例を示す図である。
乗算器1212は図13に示した構成となっており、入力端1311にはf1が、入力端1314にはf2が入力される。
図13において、本実施の形態に係る乗算器1212は、差動対を成す2つのトランジスタ(第1のトランジスタ)1306及びトランジスタ(第2のトランジスタ)1307と、トランジスタ1307とカスコード接続されたトランジスタ(第3のトランジスタ)1308と、トランジスタ1307のベースと接地との間に介挿されたコンデンサ1320と、トランジスタ1306のベースと入力端子1314との間に介挿された入力回路(第1入力回路)1315と、トランジスタ1306のベースと直流電源1319との間に介挿されたバイアス回路1318と、トランジスタ1307のベースと直流電源1322との間に介挿されたバイアス回路1321と、トランジスタ1308のベースと入力端子1311との間に介挿された入力回路(第2入力回路)1312と、トランジスタ1308のベースと直流電源1317との間に介挿されたバイアス回路1316と、トランジスタ1306のコレクタと直流電源1323との間に介挿された負荷1309と、トランジスタ1307のコレクタと直流電源1323との間に介挿された負荷1310とを備えて構成される。
入力回路1315及び入力回路1312には図示せぬ発振器(例えば、局部発振器)からの信号が入力される。この場合、入力回路1312に入力される信号の周波数をf1とし、入力回路1315に入力される信号の周波数をf2とすると、トランジスタ1306及びトランジスタ1307双方のコレクタからf1+f2とした逓倍波の信号が出力される。
ここで、出力端子1313のインピーダンス整合を2逓倍波に設定すると、出力端子1313からはf1+f2の信号が出力される。周波数f1の信号は、カスコード接続されたトランジスタ1307とトランジスタ1308とによって増幅される。
この乗算器1212は、入力信号がf1のみのときは、出力端1313から増幅されたf1が出力され、入力信号がf1とf2のときは、f1+f2およびf1−f2の信号が出力されるように動作する。
SW1211は、HのときON、すなわち逓倍器135から出力された周波数f2の信号をSW1212に出力する。また、SW1211は、LのときOFF、すなわちSW1211は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を遮断する。
そして、SW1213は、Hのとき、乗算器1212から出力された信号をSW1214に出力し、M(Middle)のとき、乗算器1212から出力された信号をフィルタ145に出力し、Lのとき、乗算器1212から出力された信号をフィルタ146に出力する。
同様に、SW1214は、Hのとき、SW1213から出力された信号を出力端106に出力し、Mのとき、フィルタ145から出力された信号を出力端106に出力し、Lのとき、フィルタ146から出力された信号を出力端106に出力する。
ここで図14に示す制御を行なうと、SW1211=L、SW1213=H、SW1214=Hのときは、f3=f1となり、SW1211=H、SW1213=M、SW1214=Mのときは、フィルタ145が選択され、f3=f1+f2となる。また、SW1211=H、SW1213=L、SW1214=Lのときは、フィルタ146が選択され、f3=f1−f2となる。
この結果、実施の形態1と同じ動作を実現することができる。
なお、ここで用いた乗算器1212は例として示したものであり、入力信号がf1のときはf1を出力し、入力信号がf1とf2のときはf1+f2、またはf1−f2を出力する乗算器であれば、これに限るものではない。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、互いに乗算する信号のうち、一方の信号を乗算器に出力、または遮断し、乗算後の信号から所望の信号を通過させるフィルタを介すことにより、少ない部品構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1および図12と同一の構成となるものについては、図1および図12と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図15のPLL周波数シンセサイザ1500は、制御部1501と、位相比較器1502と、電圧制御発振器1503とを具備し、一方のPLLで発振された信号のみを用いる場合、他方発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止する点が図12のPLL周波数シンセサイザと異なる。
図15において、制御部1202は、出力端106から出力する信号の周波数に応じてSW1211、1213、1214を制御する。また、制御部1202は、SW1211、1213、1214の制御内容を制御部1501に通知する。
SW1211が逓倍器125から出力された周波数f1の信号を乗算器1212に出力しない場合、制御部1501は、位相比較器1502と電圧制御発振器1503に供給する電源電圧を制御して動作を停止する。
位相比較器1502は、分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相を比較し、位相差信号をループフィルタ133に出力する。そして、制御部1501が制御する電源電圧が下げられた場合、位相比較器1502は、位相比較の動作を停止する。
電圧制御発振器1503は、位相差信号に基づいて、分周器131から出力された信号と分周器136から出力された信号の位相差がなくなる周波数で信号を発生して逓倍器135及び分周器136に出力する。そして、制御部1501が制御する電源電圧が下げられた場合、電圧制御発振器1503は、信号発生の動作を停止する。
次に、PLL周波数シンセサイザ1500の動作について説明する。図16は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図である。
図16に示すように、制御部1202がSW1211を遮断する指示をする場合、制御部1501は、PLL103の内部にある位相比較器1502と、電圧制御発振器1503の電源電圧を制御して動作を停止(OFF)する。なお、PLL102の電源供給に関しては、SW1211の動作に関係なく、ONのままである。
つまり、f3=f1の時は、位相比較器1502と電圧制御発振器1503は動作する必要がないので、電源をOFFとし、消費電力の低減が可能となる。またf3=f1+f2およびf3=f1−f2のときは、位相比較器1502と電圧制御発振器1503の電源をONとし、動作させる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、発振された信号を用いないPLLの電源電圧を制御して動作を停止することにより、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザの低消費電力化ができる。
(実施の形態5)
図17は、本発明の実施の形態5に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図17のPLL周波数シンセサイザ1700は、逓倍器1701を具備し、基準信号を逓倍した信号をPLL発振した信号に乗算する点が図1のPLL周波数シンセサイザと異なる。
基準信号発振器101は、基準周波数f0の信号を分周器121と逓倍器1701に出力する。逓倍器1701は、基準周波数f0の信号を逓倍して乗算器143に出力する。
次に、動作について説明する。本発明の実施の形態1と同じ動作を実現する場合、逓倍器1701の逓倍数を14とする。このときf2は基準信号f0を14逓倍するので、f0のC/N特性から20Log(14)=22.9dB劣化することになる。ここでこのf2のC/N特性が、実施の形態1における第2のPLLの出力信号f2のC/N特性よりも良い場合には、第2のPLLを用いなくても、逓倍器のみで同等のC/N特性を実現することができる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、基準信号を逓倍した信号をPLL発振した信号に乗算することにより、より少ない部品構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
(実施の形態6)
図18は、本発明の実施の形態6に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1および図10と同一の構成となるものについては、図1および図10と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図18のPLL周波数シンセサイザ1800は、制御部1801と、制御部1802と、可変バンドパスフィルタ(BPF)1803とを具備し、フィルタの通過周波数帯域を可変とし、周波数の信号を乗算後に用いるフィルタの通過帯域を変化させて所望の信号を得る点が、図1および図10のPLL周波数シンセサイザと異なる。
制御部1801は、出力端106から出力する信号の周波数に応じてSW141、142を制御する。
PLL102において発生した周波数f1の信号そのものを出力端106から出力する場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号をSW142に出力し、SW142は、SW141から出力されたこの周波数f1の信号を出力端106に出力する。
また、周波数f1に周波数f2を加算または減算した周波数の信号を出力端106から出力する場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号を乗算器1004に出力し、SW142は、可変バンドパスフィルタ1803から出力された信号を出力端106に出力する。
制御部1802は、可変バンドパスフィルタ1803に通過させる周波数帯域を指示する。可変バンドパスフィルタ1803は、制御部1802の指示に従い、乗算器1004から出力された信号から指示された周波数帯域を通過させてSW142に出力する。
次に、動作について説明する。図19は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図である。
図19において、制御部1801からの信号がHである場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号をSW142に出力する。また、制御部1801からの信号がLである場合、SW141は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号を乗算器1004に出力する。
そして、制御部1801からの信号がHである場合、SW142は、SW141から出力された信号を出力端106に出力する。また、制御部105からの信号がLである場合、SW142は、可変バンドパスフィルタ1803から出力された信号を出力端106に出力する。
また、制御部1802は、出力端106から周波数f1+f2の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ1803の通過周波数帯域をf1+f2とする制御を行う。同様に、制御部1802は、出力端106から周波数f1−f2の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ1803の通過周波数帯域をf1−f2とする制御を行う。出力端106から周波数f1の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ1803は未使用なので、特に周波数帯域は、指示されない。
図19に示すように、制御部1801の制御が、SW141=H、SW142=Hのときは、
f3=f1
となり、SW141=L、SW142=Lのとき、制御部1802により可変バンドパスフィルタ1803の通過周波数帯域がf1+f2に制御されたとき、
f3=f1+f2
となり、SW141=L、SW142=Lのとき、制御部1802により可変バンドパスフィルタ1803の通過周波数帯域がf1−f2に制御されたとき、
f3=f1−f2
となる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、フィルタの通過周波数帯域を可変とすることにより、フィルタを1つ用いる構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
(実施の形態7)
図20は、本発明の実施の形態7係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1および図10と同一の構成となるものについては、図1および図10と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図20のPLL周波数シンセサイザ2000は、制御部2001と、SW2002と、乗算器2003と、制御部2004と、可変バンドパスフィルタ2005とを具備し、フィルタの通過周波数帯域を可変とし、周波数の信号を乗算後に用いるフィルタの通過帯域を変化させて所望の信号を得る点が、図1および図10のPLL周波数シンセサイザと異なる。
図20において、制御部2001は、出力する信号の周波数f3に対応してSW2002を制御する。
PLL102において発生した周波数f1の信号そのものを出力端106から出力する場合、SW2002は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を乗算器2003に遮断する。また、周波数f1に周波数f2を加算または減算した周波数の信号を出力端106から出力する場合、SW2002は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を出力する。
乗算器2003は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号とSW2002から出力された信号を乗算して可変バンドパスフィルタ2005に出力する。
制御部2004は、可変バンドパスフィルタ2005に通過させる周波数帯域を指示する。可変バンドパスフィルタ2005は、制御部2004の指示に従い、乗算器2003から出力された信号から指示された周波数帯域を通過させて出力端106に出力する。
次に、動作について説明する。図21は、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図である。
SW2002は、HのときON、すなわち逓倍器135から出力された信号を乗算器2003に出力する。また、SW2002は、LのときOFF、すなわちSW2002は、逓倍器135から出力された周波数f2の信号を遮断する。
また、制御部2004は、出力端106から周波数f1+f2の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ2005の通過周波数帯域をf1+f2とする制御を行う。同様に、制御部2004は、出力端106から周波数f1−f2の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ2005の通過周波数帯域をf1−f2とする制御を行う。出力端106から周波数f1の信号を出力する場合、可変バンドパスフィルタ2005の通過周波数帯域をf1とする制御を行なう。
図21に示すように、制御部2001の制御が、SW2002=OFFのとき、
制御部2004により可変バンドパスフィルタ2005の通過周波数帯域がf1に制御されたとき、
f3=f1となり、
SW2002=ONのとき、制御部2004により可変バンドパスフィルタ2005の通過周波数帯域がf1+f2に制御されたとき、
f3=f1+f2となり、
SW2002=ONのとき、制御部2004により可変バンドパスフィルタ2005の通過周数帯域がf1−f2に制御されたとき、
f3=f1−f2
となる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、フィルタの通過周波数帯域を可変とし、周波数の信号を乗算後に用いるフィルタの通過帯域を変化させて所望の信号を得ることにより、フィルタを1つ用いる構成で、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
(実施の形態8)
図22は、本発明の実施の形態8に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
図22のPLL周波数シンセサイザ2200は、分配器2201と、乗算器2202と、分配器2203と、フィルタ2204と、フィルタ2205と、出力端2206と、出力端2207と、出力端2208と、を具備し、複数の周波数帯域の信号を出力する点が図1のPLL周波数シンセサイザと異なる。
分配器2201は、逓倍器125から出力された周波数f1の信号を分配して出力端2206と、乗算器2202とに出力する。乗算器2202は、分配された周波数f1の信号と、逓倍器135から出力された周波数f2の信号とを乗算して分配器2203に出力する。
分配器2203は、乗算後の信号を分配してフィルタ2204とフィルタ2205とに出力する。フィルタ2204は、周波数f1に周波数f2を加算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させて出力端2207に出力する。フィルタ2205は、周波数f1から周波数f2を減算した周波数成分を通過させ、その他の周波数成分を減衰させて出力端2208に出力する。
次に、動作について図22を用いて説明する。出力端2206からは、PLL102の出力信号が、分配器2201で分配されたものが出力されるので、出力される周波数は、
f4=f1
となる。また出力端2207の信号については、PLL102の出力信号f1とPLL103の出力信号f2が乗算器2202により乗算され、その後分配器2203により分配されフィルタ2204に入力される。フィルタ2204の通過周波数帯域はf1+f2に設定されているので、
f5=f1+f2
となる。また出力端2208の信号については、PLL102の出力信号f1とPLL103の出力信号f2が第1の乗算器2202により乗算され、その後分配器2203により分配されフィルタ2205へ入力される。フィルタ2205の通過周波数帯域はf1−f2に設定されているので、
f6=f1−f2
となる。
このように、本実施の形態のPLL周波数シンセサイザによれば、同時に3つの周波数を出力することができる、広帯域な周波数可変が可能で、かつC/N特性が良いPLL周波数シンセサイザを実現することができる。
また、上記実施の形態ではPLL102とPLL103の周波数可変範囲により複数かつ広帯域の周波数の信号を生成できる。
PLL102の出力周波数の可変幅をΔf1、PLL103の出力周波数の可変幅をΔf2とすると、出力される周波数f4、f5、f6は以下の通りになる。
f4=f1+Δf1
f5=f1+f2+Δf1+Δf2
f6=f1−f2+Δf1−Δf2
例えば、中心周波数f1が4GHz、チャネル間隔f2が100MHzであるとする。
ここで、中心周波数を100MHz高くする場合、PLL102の出力周波数を100MHz上げる。すなわち、Δf1を+100MHzとする。
f4=4GHz+100MHz=4.1GHz
f5=4GHz+100MHz+100MHz=4.2GHz
f6=4GHz−100MHz+100MHz=4.0GHz
また、チャネル間隔を10MHz広げる場合、PLL103の出力周波数を10MHzあげる。すなわち、Δf2を+10MHzとする。
f4=4GHz
f5=4GHz+100MHz+10MHz=4.11GHz
f6=4GHz−100MHz−10MHz=3.89GHz
そして、中心周波数を200MHz下げ、チャネル間隔を20MHz狭くする場合、PLL102の出力周波数を200MHz下げ、PLL103の出力周波数を20MHz下げる。すなわちΔf1を−200MHzとし、Δf2を−20MHzとする。
f4=4GHz−200MHz=3.8GHz
f5=4GHz+100MHz−200MHz−20MHz=3.88GHz
f6=4GHz−100MHz−200MHz+20MHz=3.72GHz
(実施の形態9)
実施の形態1〜8のPLL周波数シンセサイザは、発振した信号をベースバンドまたは中間周波数の信号に乗算して無線周波数に変換する場合に用いて好適である。
この点に着目して本実施の形態では、C/N特性のよい実施の形態1〜8のPLL周波数シンセサイザが発振した信号を携帯電話、PHS、無線LANなどの各種無線通信機に用いることを提案する。これによってC/N特性が良好な無線通信機を実現することができる。
本発明のPLL周波数シンセサイザは、無線通信装置に用いて好適である。
本発明の実施の形態1に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの出力周波数範囲を示す図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザのC/N特性の一例を示す図 周波数特性の一例を示す図 周波数特性の一例を示す図 周波数特性の一例を示す図 周波数特性の一例を示す図 周波数特性の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 本発明の実施の形態3に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの乗算器の内部構成の一例を示す図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 本発明の実施の形態4に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 本発明の実施の形態5に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 本発明の実施の形態7係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 上記実施の形態のPLL周波数シンセサイザの制御信号の一例を示す図 本発明の実施の形態8に係るPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図 従来のPLL周波数シンセサイザの構成を示すブロック図
符号の説明
101 基準信号発振器
102、103 PLL
104、1201 出力選択部
105、1001、1202、1501、1801、1802、2001、2004 制御部
141、142、144、147、1211、1213、1214、2002 スイッチ(SW)
143、1004、1212、2003、2202 乗算器
145、146、2204、2205 フィルタ
122、132、1002、1502 位相比較器
124、134、1003、1503 電圧制御発振器
125、135、1701 逓倍器
1803、2005 可変バンドパスフィルタ
2201、2203 分配器
121、126、131、136 分周器
123、133 ループフィルタ
2206、2207、2208 出力端
100、1000、1200、1500、1700、1800、2000、2200 PLL周波数シンセサイザ
1311、1314 入力端
1312、1315 入力回路
1313 出力端
1306、1307、1308 トランジスタ
1309、1310 負荷
1316、1318、1321 バイアス回路
1317、1319、1322、1323 直流電源
1320 コンデンサ

Claims (12)

  1. 可変可能な周波数の第1信号を出力する第1発振手段と、周波数可変範囲を補間する周波数の第2信号を出力する第2発振手段と、前記第1信号と前記第2信号とを乗算して、前記第1周波数の信号、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数の信号、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号のいずれかを選択的に出力する出力選択手段と、を具備することを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  2. 前記出力選択手段は、前記第1信号と前記2信号とを乗算する乗算手段と、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数の信号を通過させる第1フィルタと、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号を通過させる第2フィルタと、前記第1フィルタから出力された信号と前記第2フィルタから出力された信号とのいずれかを選択する第1スイッチと、前記第1スイッチから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択する第2スイッチと、を具備することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波数シンセサイザ。
  3. 前記出力選択手段は、前記第2信号の出力、出力せずのいずれかを行う第1スイッチと、前記第1スイッチの出力と前記第1信号とを乗算する乗算手段と、前記第1スイッチの出力と前記第1信号とを加算した周波数の信号を通過させる第1フィルタと、前記第1周波数から前記第1スイッチの出力を減算した周波数の信号を通過させる第2フィルタと、前記第1フィルタから出力された信号と前記第2フィルタから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択する第2スイッチと、を具備することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波数シンセサイザ。
  4. 前記出力選択手段は、前記第1信号と前記2信号とを乗算する乗算手段と、前記乗算手段における乗算後の信号から前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数、または前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数のいずれかの信号を通過させる可変フィルタと、前記可変フィルタから出力された信号と前記第1信号とのいずれかを選択するスイッチと、を具備することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波数シンセサイザ。
  5. 前記出力選択手段は、前記第2信号の出力、出力せずのいずれかを行うスイッチと、前記スイッチの出力と前記第1信号とを乗算する乗算手段と、前記乗算手段における乗算後の信号から前記第1周波数、前記第1周波数と前記第2周波数とを加算した周波数、または前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数のいずれかの信号を通過させる可変フィルタとを具備することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波数シンセサイザ。
  6. 発振の基準となる周波数の基準信号を発振する基準信号発振手段を具備し、前記第1発振手段は、発振した信号と前記基準信号とを分周して位相を比較し、比較結果から周波数のずれを補正し、前記第2発振手段は、基準信号を逓倍して前記選択出力手段に出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザ。
  7. 前記第2発振手段は、基準となる周波数の信号と発振した信号とをそれぞれ分周した信号の位相を比較する位相比較手段と、位相比較の結果に対応して発振する信号の周波数を変化させる可変発振手段とを具備し、前記PLL周波数シンセサイザは、前記出力選択手段が前記第1周波数の信号のみを出力する場合、前記位相比較手段と前記可変発振手段の動作を停止する制御手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザ。
  8. 1GHz以上の周波数の信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザ。
  9. 2GHz以上の周波数の信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザ。
  10. 4GHz以上の周波数の信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載のPLL周波数シンセサイザと、ベースバンドまたは中間周波数の送信信号に前記PLL周波数シンセサイザにおいて生成した信号を乗算して無線周波数に変換する無線通信装置。
  12. 可変可能な周波数の第1信号を出力し、周波数可変範囲を補間する周波数の第2信号を出力し、前記第1信号と前記第2信号とを乗算して、前記第1周波数の信号、前記第1周波数と前記第2周波数とを乗算し、加算した周波数の信号、前記第1周波数から前記第2周波数を減算した周波数の信号のいずれかを選択的に出力することを特徴とする周波数発振方法。
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